JPH0324803Y2 - - Google Patents

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JPH0324803Y2
JPH0324803Y2 JP19284385U JP19284385U JPH0324803Y2 JP H0324803 Y2 JPH0324803 Y2 JP H0324803Y2 JP 19284385 U JP19284385 U JP 19284385U JP 19284385 U JP19284385 U JP 19284385U JP H0324803 Y2 JPH0324803 Y2 JP H0324803Y2
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valve
shaft
drive shaft
fitting hole
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はロータリピストンエンジンの駆動軸に
関するものである。
(従来技術) ロータリピストンエンジンにおいては、通常、
ロータが取付けられている駆動軸の内部にその軸
方向に向けて潤滑油路を形成し、該潤滑油路を介
して駆動軸のベアリング部分を潤滑するようにし
ている。そしてこの場合、良好な潤滑性を維持す
るためには潤滑油の供給圧(油圧)を適正にコン
トロールしてやる必要があり、通常は、第4図に
示すように駆動軸90の軸端部分に、潤滑油路9
8に連通するようにして深穴状のバルブ嵌装穴9
6を形成し、このバルブ嵌装穴96内に油圧コン
トロールバルブ94を取付けるようにしている。
ところで、近年その開発が試みられている3ロ
ータ式ロータリピストンエンジン(例えば、実公
昭55−14723号公報参照)の駆動軸は、エンジン
組付性の問題から2分割構造とされるのが通例で
ある。この場合、二つの偏心軸の結合構造として
は上記公知例の如く軸端同士を相互に衝合結合さ
せる方法と、第4図に示す如く第1の偏心軸91
の外側に第2の偏心軸92を嵌合させ、この2つ
の偏心軸91,92を第1の偏心軸91の外端部
91aに螺着したナツト部材93で締結固定して
駆動軸90を構成する方法とがある。
この二つの構造のうち、特に後者の構造のもの
においては、従来より第5図に示すように油圧コ
ントロールバルブ94を抱持するバルブホルダー
95を、軸締結用のナツト部材93と一体的に形
成し、該ナツト部材93による軸締結と同時にバ
ルブホルダー95によつて油圧コントロールバル
ブ94の位置規制が行えるようにしている。
ところが、このようにナツト部材93とバルブ
ホルダー95とを一体的に形成した場合には、該
ナツト部材93のネジ穴93aの軸心とバルブホ
ルダー95の軸心とバルブ嵌装穴96の軸心の三
者が正確に合致していないと、ナツト部材93の
螺合時に、例えばバルブホルダー95とバルブ嵌
装穴96の内面とが片当りして該バルブ嵌装穴9
6の内面あるいはシール材97が損傷して両者間
のシール性が損なわれ、外部に潤滑油が漏れると
か、該バルブホルダー95とバルブ嵌装穴93の
ねじ込み抵抗が増大して該ナツト部材93のねじ
込みが困難となり十分な軸締結力が得られなくな
る等の問題が発生することとなる。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を
解決しようとするもので、第1の偏心軸の外側に
第2の偏心軸を嵌合させてこの両者をナツト部材
によつて軸方向に締結固定して構成される駆動軸
を有し、且つ該駆動軸内に、潤滑油圧力調整用の
油圧コントロールバルブをバルブホルダーを介し
て装着してなるロータリピストンエンジンの駆動
軸において、第1の偏心軸と第2の偏心軸との間
における軸結合性能と、バルブホルダー部分にお
けるシール性能をともに高水準に維持し得るよう
にしたロータリピストンエンジンの駆動軸を提供
することを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段とし
て、一対のサイドハウジングとその内周面をトロ
コイド面とした複数のロータハウジングと少なく
ともひとつのインターメデイエイトハウジングよ
り構成されたハウジングアセンブリと、その軸方
向の適所に複数個の偏心軸部を形成した第1の偏
心軸の外側に、その軸方向の適所に少なくとも1
個の偏心軸部を形成した第2の偏心軸を、その一
端面より軸方向外方に上記第1の偏心軸の一端を
突出させた状態で嵌号させ且つ該第1の偏心軸と
第2の偏心軸とを該第1の偏心軸の上記一端に取
付けられるナツト部材によつて軸方向に締結固定
してなる駆動軸と、該駆動軸の各偏心軸部に装着
されて該駆動軸の回りで遊星回転する複数のロー
タとを有するロータリピストンエンジンにおい
て、上記第1の偏心軸内に潤滑油供給用の油路を
形成する一方、該油路の一端を、該第1の偏心軸
の上記一端側にしかもその軸方向に沿つて形成し
た深穴状のバルブ嵌装穴を介して外部に開口させ
るとともに、該バルブ嵌装穴内には油圧コントロ
ールバルブを、上記バルブ嵌装穴内に摺動自在に
嵌挿されたバルブホルダーによつてその軸方向外
端部が抱持さし状態で嵌装し、さらに該バルブホ
ルダーを上記ナツト部材の内面側に対して揺動自
在に支持せしめたものである。
(作用) 本考案では上記の手段により、例えば加工誤差
等の原因でナツト部材の軸心とバルブ嵌装穴の軸
心とがその組付け状態において相互にズレている
ような場合でも、バルブホルダーは自らの調心機
能により常にバルブ嵌装穴に対して同軸状に嵌挿
されるため、ナツト部材のねじ込み操作に伴っ
て、バルブホルダーはバルブ嵌装穴の内面と片当
りしたりするようなことなく円滑に軸方向に移動
し、該ナツト部材の軽快な螺回操作が確保される
こととなる。
(実施例) 以下、第1図ないし第3図を参照して本考案の
好適な実施例を説明する。
図面には本考案の実施例に係る駆動軸を備えた
自動車用3ロータ式ロータリピストンエンジンZ
が示されており、図中符号1はハウジングアセン
ブリである。このハウジングアセンブリ1は、合
計7個のハウジング即ち、一対のサイドハウジン
グ2,3と2個のインターメデイエイトハウジン
グ4,5とその内周面をそれぞれトロコイド内周
面76,77,78とした3個のロータハウジン
グ6,7,8を所定順序で同軸状に配置し、これ
を各ハウジングの周方向に適宜ピツチで配置せら
れるテンシヨンボルト32,32…、同33,3
3…により一体的に締結固定して構成されてい
る。尚、第1図において符号30は各ハウジング
相互間に配置された筒状のノツクピンであり、こ
の実施例においては該各ノツクピン30,30,
30は潤滑油の油通路として機能するように構成
されている。尚、第1図において符号31は第2
のサイドハウジング3の外面に取付けられたフロ
ントカバーである。
このハウジングアセンブリ1の軸心部には、該
ハウジングアセンブリ1の各ロータハウジング
6,7,8の内側に形成された3個のロータ室1
2,13,14を軸方向に貫通するようにして後
述する本考案の主体である駆動軸15が取付けら
れている。
駆動軸15は、第1の偏心軸16と第2の偏心
軸17とを組合せてなる分割タイプとされてい
る。この第1の偏心軸16は、上記ハウジングア
センブリ1を軸方向に貫通してしかもその両端部
がそれぞれ適宜量だけ外方に突出するような軸長
をもつ長尺の偏心軸であつて、その一端側は2つ
の偏心軸部、即ち、第1の偏心軸部18と第2の
偏心軸部19と2つのジヤーナル部、即ち、第1
のジヤーナル部21と第2のジヤーナル部22と
をもつ大径部16aとされ、これに対し他端側
は、上記大径部16aのジヤーナル部21,22
より小径で且つ直軸状の小径部16bとされてい
る。この第1の偏心軸16の大径部16aと小径
部16bの境部は該小径部16b側から大径部1
6a側に向つて拡開するテーパ部16cとされて
いる。
一方、第2の偏心軸17は、偏心軸部20(以
下、この偏心軸部20を上記第1の偏心軸16側
の偏心軸部18,19に対応させて第3の偏心軸
部という)を有する略筒状軸であつて、その内周
面の一端側は上記第1の偏心軸16のテーパ部1
6cの外側に嵌合可能なテーパ穴17aとされ、
他端側は上記第1の偏心軸16の小径部16bの
外側に嵌合可能な直穴17bとされている。
この第1の偏心軸16と第2の偏心軸17は、
該第1の偏心軸16の小径部16bの外側にその
外端側から第2の偏心軸17を嵌挿して該第2の
偏心軸17のテーパ穴17aを第1の偏心軸16
のテーパ部16c密着嵌合させることにより一体
化され、一本の駆動軸15を構成している。この
場合、第1の偏心軸16の小径部16b側の端部
16cは第2の偏心軸17の外端面17dよりも
外方に突出せしめられている。尚、この駆動軸1
5の第1の偏心軸16の外端と第2の偏心軸17
との間の回転方向における結合保持は両者間に嵌
装さえた第1のキー45によつて行なわれる。
この駆動軸15は、上記各偏心軸部18,1
9,20をそれぞれ対応するロータ室12,1
3,14内に位置せしめた状態でハウジングアセ
ンブリ1側に取付けられ、且つ第1の偏心軸16
の第1のジヤーナル部21に設けた第1のベアリ
ング24と、該第1の偏心軸16の第2のジヤー
ナル部22に設けた第2のベアリング25と、第
2の偏心軸17のジヤーナル部23に設けた第3
のベアリング26と、上記フロントカバー31の
軸嵌通部31aに設けたボールベアリング27の
軸方向4個所において回転自在に支承されてい
る。この場合、この駆動軸15の第1の偏心軸1
6と第2の偏心軸17との軸方向結合は、第1図
及び第2図に示す如く該第1の偏心軸16の小径
部側端部16cに螺着された袋ナツト状のナツト
部材38によつて行なわれる。即ち、第2の偏心
軸17とナツト部材38との間にはカラー39と
バランスウエイト29とオイルポンプ駆動ギヤ4
0とデストリビユータ41とプーリ取付ボス42
が順次嵌装されており、該ナツト部材38をねじ
込むことによりナツト軸力が上記各部材を介して
第1の偏心軸16と第2の偏心軸17の間に負荷
され、該第1の偏心軸16と第2の偏心軸17と
が軸方向に締結固定されることとなる。尚、符号
46は上記バランスウエイト29とオイルポンプ
駆動ギヤ40とデストリビユータ41とプーリ取
付ボス42の各部材を上記第1の偏心軸16に対
して係合せしめる第2のキーである。
さらに、この実施例においては、第2の偏心軸
17の第1の偏心軸16に対する嵌合端部17c
即ち、両者のテーパ嵌合部分が、上記一対のテン
シヨンボルト32,33がその両面から螺着され
る第2のインターメデイエントハウジング5部分
に位置するように構成している。さらに、この実
施例においては、駆動軸15の各ジヤーナル部2
1,22,23にそれぞれ設けられたベアリング
24,25,26にうち、第2の偏心軸17側に
位置する第3のベアリング26の幅寸法を他のベ
アリングよりも短くしている。これは、後述する
如くエンジン運転中に駆動軸15がその剛性の最
も弱い部分即ち、第2の偏心軸17と第1の偏心
軸16との結合部分で折曲した時、この影響を受
けて該第2の偏心軸17を単独で支承している第
3のベアリング26が偏摩耗するのを可及的に抑
制するためである。
このようにしてハウジングアセンブリ1に嵌装
された駆動軸15の各偏心軸部18,19,20
にはそれぞれロータ9,10,11がそれぞれロ
ータベアリング60,60,60を介して取付け
られている。この各ロータ9,10,11にはそ
れぞれインターナルギヤ50,50,50が設け
られており、該各ロータ9,10,11はこの各
インターナルギヤ50,50,50がそれぞれ上
記ハウジングアセンブリ1側に設けた固定ギヤ4
9,49,49と相互に噛合することにより駆動
軸15の周りで遊星回転せしめられるようになつ
ている。
尚、第1図において符号47は駆動軸15の分
解時に使用されるプーラ(図示省略)を固定する
ためのプーラ取付穴ある。また符号34はオイル
パンであり、該オイルパン34のエンジン軸方向
略中央部に形成されたオイル溜り34a内には、
その一端がオイルポンプ37に接地され且つ他端
にオイルストレーナ35を備えたオイルサクシヨ
ンパイプが収容されている。
一方、上記駆動軸15の第1の偏心軸16の軸
心部には後述する潤滑油供給油路54の一部とな
る軸内油路59がそのほぼ全長に亘つて形成され
ている。この軸内油路59の小径部16b側の端
部59aは、第2図に示す如く第1の偏心軸16
の小径部側端部16cの軸心部にその外端部16
d側から穿孔形成された深穴状のバルブ嵌装穴6
7に連通せしめられている。このバルブ嵌装穴6
7内には潤滑油供給油路54内を循環する潤滑油
の圧力を調整するための油圧コントロールバルブ
44が嵌装されている。この油圧コントロールバ
ルブ44はスプリング68により付勢された弁体
69を有するとともに、該弁体69の反対位置に
はワツクス等の感温膨縮部材によつて伸縮せしめ
られるピストン70を有している。
さらに、このバルブ嵌装穴67の上記油圧コン
トロールバルブ44の外端側(即ち、ピストン7
0側)には、バルブホルダー43がシール材71
を介して油密的に且つ摺動自在に嵌装されてお
り、該油圧コントロールバルブ44は該バルブホ
ルダー43により軸方向外方への移動が規制され
るようになつている。又、このバルブホルダー4
3の反油圧コントロールバルブ44側の一端43
aは直棒状の突起72とされており、該バルブホ
ルダー43はこの突起72が、第1の偏心軸16
の小径部側端部16cに螺合された上記ナツト部
材38の内面38aに当接することによりその軸
方向外方への移動が規制されるようになつてい
る。この場合、この実施例においては本考案を適
用して、バルブホルダー43をナツト部材38に
より揺動自在に支持するようにしている。具体的
には、該ナツト部材38の内面38aに形成した
凹部73内に、上記バルブホルダー43の突起7
2を径方向に遊嵌状態で嵌入させている。
このようにナツト部材38にバルブホルダー4
3を揺動自在に支持するように構成すると、該バ
ルブホルダー43のバルブ嵌装穴67への嵌装時
には該バルブホルダー43は、ナツト部材38と
第1の偏心軸16のバルブ嵌装穴67との軸心
が、例えば加工誤差等により径方向あるいは傾斜
方向にズレていても、これに影響されることな
く、その揺動機能に基づく自己調心作用により自
動的に且つ必ず同軸状態を維持したままバルブ嵌
装穴67内に嵌入せしめられることとなる。この
ため、駆動軸15の組付け時において、第1の偏
心軸16のバルブ嵌装穴67内に油圧コントロー
ルバルブ44とバルブホルダー43を嵌装した状
態で、その外側からナツト部材38を小径部側端
部16cに螺着し、これを次第にねじ込んでゆく
場合、バルブホルダー43はバルブ嵌装穴67の
内面と片当りしたりすることなく円滑に押し込ま
れ、該ナツト部材38が所定のねじ込み位置(即
ち、第1の偏心軸16と第2の偏心軸17とのテ
ーパ係合が完了し両者間に所定の軸締結力が負荷
される位置)に達した時点において停止し、上記
油圧コントロールバルブ44を抱持固定する。従
つて、従来構造のもの(第4図参照)のようにナ
ツト部材38のねじ込み途中において、バルブホ
ルダー43とバルブ嵌装穴67との摺動抵抗によ
り該ナツト部材38のねじ込みが困難となるとい
うようなことがなく、確実且つ容易にナツト部材
38を所定のねじ込み位置までねじ込むことがで
き、第1の偏心軸16と第2の偏心軸17に対す
る軸締結能力が常に適正値に維持されることとな
る。
また、上述のようにバルブホルダー43とバル
ブ嵌装穴67の内面との片当りがないため。該バ
ルブ嵌装穴67の内面あるいはバルブホルダー4
3側に設けたシール材71が損傷するというよう
なことがなく、これにより該バルブホルダー43
部分におけるシール性が長期に亘つて高水準に維
持されることとなる。
尚、バルブホルダー43をナツト部材38に対
して揺動自在に支持せしめる方法としては、上記
実施例の外に、例えば第3図に示す如くナツト部
材38とバルブホルダー43をスプリング74等
の可撓性を有する部材で連結するようにする方法
もある。この場合にも上記実施例と同様の作用効
果が得られることは勿論である。
潤滑油供給油路54は、潤滑油入口55から分
岐する3本の分岐油路、即ち、上記第1のベアリ
ング24側に連通する第1の分岐油路56と上記
第2のベアリング25側に連通する第2の分岐油
路57と上記第3のベアリング26側に連通する
第3の分岐油路58とを有している。この3本の
分岐油路56,57,58のうち、第3の分岐油
路58を除く他の2本の分岐油路56,57は、
それぞれ上記駆動軸15の軸心部に形成した上記
軸内油路59に連通せしめられている。従つて、
この2本の分岐油路56,57を介して送給され
る潤滑油は、第1のベアリング24及び第2のベ
アリング25を潤滑するのみならず、軸内油路5
9からさらに連通路63,63…を介して各ロー
タベアリング60,60…へも供給される。又、
この軸内油路59内の潤滑油は、駆動軸15に設
けられるオイルジエツト(図示省略)によつてそ
れぞれ各ロータ9,10,11の内部に冷却油と
して噴射供給される。
一方、第2の分岐油路57側に供給された潤滑
油は、第3のベアリング26部分の潤滑のみに供
せられる。これは、上述の如く3つのベアリング
24,25,26のうち、特にこの第3のベアリ
ング26は上記駆動軸15の折曲により偏摩耗が
発生し易いところであり、従つてこの部分を上述
の如くその幅寸法を他のベアリング24,25よ
りも小さくして該駆動軸15の折曲による影響を
可及的に抑えることに加えて、この部分の潤滑性
を他の部分よりもより一層高水準に保持して上記
偏摩耗を可及的且つ効果的に抑制しようとするも
のである。
(考案の効果) 本考案のロータリピストンエンジンの駆動軸
は、一対のサイドハウジングとその内周面をトロ
コイド内周面とした複数のロータハウジングと少
なくともひとつのインターメデイエイトハウジン
グより構成されたハウジングアセンブリと、その
軸方向の適所に複数個の偏心軸部を形成した第1
の偏心軸の外側に、その軸方向の適所に少なくと
も1個の偏心軸部を形成した第2の偏心軸を、そ
の一端面より軸方向外方に上記第1の偏心軸の一
端を突出させた状態で嵌号させ且つ該第1の偏心
軸と第2の偏心軸とを該第1の偏心軸の上記一端
に取付けられるナツト部材によつて軸方向に締結
固定してなる駆動軸と、該駆動軸の各偏心軸部に
装着されて該駆動軸の回りで遊星回転する複数の
ロータとを有するロータリピストンエンジンにお
いて、上記第1の偏心軸内に潤滑油供給用の油路
を形成する一方、該油路の一端を、該第1の偏心
軸の上記一端側にしかもその軸方向に沿つて形成
した深穴状のバルブ嵌装穴を介して外部に開口さ
せるとともに、該バルブ嵌装穴内には油圧コント
ロールバルブが、上記バルブ嵌装穴内に摺動自在
に嵌挿されたバルブホルダーによつてその軸方向
外端部を抱持した状態で嵌装し、さらに該バルブ
ホルダーを上記ナツト部材の内面側に対して揺動
自在に支持したことを特徴とするものである。
従つて、本考案のロータリピストンエンジンの
駆動軸によれば、バルブホルダーが自己調心機能
を有しているところから、例えばナツト部材と該
ナツト部材が取付けられる第1の偏心軸に形成さ
れるバルブ嵌装穴との間において心ズレがあるよ
うな場合でも該バルブホルダーは確実にバルブ嵌
装穴内に同軸状に嵌挿されるため、 (1) 従来構造のもの(第4図参照)のようにバル
ブホルダーとバルブ嵌装穴内面との片当りによ
りナツト部材のねじ込みが困難になるというよ
うなことがなく、常に適正位置まで確実にナツ
ト部材をねじ込んで第1の偏心軸と第2の偏心
軸相互間に適正な軸締結力を負荷してその軸結
合性能を高水準に維持することができる、 (2) バルブホルダーとバルブ嵌装穴の内面とが片
当り状態で摺動するということがなく、このた
め該バルブ嵌装穴内面の損傷あるいはバルブホ
ルダーに装着されるシール部材の損傷が未然に
防止され、該バルブホルダー部分におけるシー
ル性が長期に亘つて高水準に維持される、 等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る駆動軸を備えた
ロータリピストンエンジンの縦断面図、第2図は
第1図の部拡大図、第3図は本考案の他の実施
例に係る駆動軸の要部縦断面図、第4図は従来構
造をもつ駆動軸の要部縦断面図である。 1……ハウジングアセンブリ、2,3……サイ
ドハウジング、4,5……インターメデイエイト
ハウジング、6,7,8……ロータハウジング、
9,10,11……ロータ、12,13,14…
…ロータ室、15……駆動軸、16……第1の偏
心軸、17……第2の偏心軸、18,19,20
……偏心軸部、24,25,26,27……ベア
リング、30……ノツクピン、31……フロント
カバー、32,33……テンシヨンボルト、38
……ナツト部材、43……バルブホルダー、44
……油圧コントロールバルブ、59……油路、6
7……バルブ嵌装穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対のサイドハウジングとその内周面をトロコ
    イド面とした複数のロータハウジングと少なくと
    もひとつのインターメデイエイトハウジングより
    構成されたハウジングアセンブリと、その軸方向
    の適所に複数個の偏心軸部を形成した第1の偏心
    軸の外側に、その軸方向の適所に少なくとも1個
    の偏心軸部を形成した第2の偏心軸を、その一端
    面より軸方向外方に上記第1の偏心軸の一端を突
    出させた状態で嵌号させ且つ該第1の偏心軸と第
    2の偏心軸とを該第1の偏心軸の上記一端に取付
    けられるナツト部材によつて軸方向に締結固定し
    てなる駆動軸と、該駆動軸の各偏心軸部に装着さ
    れて該駆動軸の回りで遊星回転する複数のロータ
    とを有するロータリピストンエンジンにおいて、
    上記第1の偏心軸内に潤滑油供給用の油路を形成
    する一方、該油路の一端を、該第1の偏心軸の上
    記一端側にしかもその軸方向に沿つて形成した深
    穴状のバルブ嵌装穴を介して外部に開口させると
    ともに、該バルブ嵌装穴内には油圧コントロール
    バルブが、上記バルブ嵌装穴内に摺動自在に嵌挿
    されたバルブホルダーによつてその軸方向外端部
    が抱持された状態で嵌装され、さらに該バルブホ
    ルダーは上記ナツト部材の内面側に対して揺動自
    在に支持されていることを特徴とするロータリピ
    ストンエンジンの駆動軸。
JP19284385U 1985-12-13 1985-12-13 Expired JPH0324803Y2 (ja)

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JP5535848B2 (ja) * 2010-09-16 2014-07-02 本田技研工業株式会社 可変流量オイルポンプを備えたエンジン

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JPS62101002U (ja) 1987-06-27

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