JPH0740738Y2 - エア・オイル潤滑におけるエアー洩れ防止構造 - Google Patents

エア・オイル潤滑におけるエアー洩れ防止構造

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JPH0740738Y2
JPH0740738Y2 JP1989077165U JP7716589U JPH0740738Y2 JP H0740738 Y2 JPH0740738 Y2 JP H0740738Y2 JP 1989077165 U JP1989077165 U JP 1989077165U JP 7716589 U JP7716589 U JP 7716589U JP H0740738 Y2 JPH0740738 Y2 JP H0740738Y2
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隆俊 飯谷
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エヌティエヌ株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エア・オイル潤滑におけるエアー洩れ防止
構造、さらに詳しくは、ハウジング内の配管穴と外輪間
座内の給気孔との接続構造に関する。
〔従来の技術〕
エア・オイル潤滑は微量の潤滑油を大量の空気流によっ
て運び、所定個所に供給する潤滑法であって、高速回転
軸受の潤滑に適している。
実公昭63−14156号公報の第1図にその一例が記載され
ている。
〔考案が解決しようとする課題〕
エア・オイル潤滑は微量の潤滑油を連続的に供給して潤
滑を行うものであるため、エアー洩れを防止するために
十分な対策を講じなければならない。なお、ここでエア
ーというときは、搬送媒体としての空気と潤滑油の双方
を含む。
従来は、第4図に示すように、外輪間座(30)の外径と
ハウジング(40)の内径とのすきま、すなわち、はめあ
いすきまを極力小さくおさえることで、エアー洩れを防
止するようにしていた。しかしながら、これには次のよ
うな欠点が認められる。まず、外輪間座(30)の外径の
精度を高めなければならないため、研削仕上げが必要と
なり、コストが嵩む。また、スラスト受け用軸受(外径
ルーズ品)の場合、外輪(14)の外径はルーズフィット
でよいが、外輪間座(30)については、エアー洩れ防止
のために、この場合でもはめあいすきまを小さくする必
要がある。したがって、外輪間座(30)の外径が外輪
(14)の外径よりも出っ張り、組みにくいという組立上
の問題が生じる。
そこで、この考案の目的は、エア・オイル潤滑における
外輪間座とハウジングとの間でのエアー洩れを確実に防
止することができ、それでいて簡単・安価に実施するこ
とのできる構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案では、一対の軸受を
内輪間座および外輪間座を介して組み合わせ、前記外輪
間座に、外径面に開口した半径方向の給気孔と、前記給
気孔と連通し前記各軸受に向けて開口するノズルと、前
記給気孔とは異なる角度位置の両側面に内径から外径ま
で延在する横断面凹円弧状の排油溝を設け、ハウジング
に形成された半径方向の配管穴部分に中空円筒形のブッ
シュを圧入し、その先端を外輪間座の給気孔座ぐりに当
てて配管穴と給気孔とをつなぐようにしたものである。
〔実施例〕
図面に従って詳細に説明すると、第1図は外輪とハウジ
ングとの間をルーズフィットにした軸受構造を、説明の
便宜上すきまを誇張して示したものである。一対の玉軸
受(10)が、内輪(12)間および外輪(14)間にそれぞ
れ内輪間座(18)および外輪間座(30)を介して組み合
わされており、内輪(12)は軸(20)と嵌合し、外輪
(14)はハウジング(40)とルーズフィットしている。
ハウジング(40)の内部には、外部のエア・オイル潤滑
ユニットから供給されるエアーを導くための配管穴(4
2)が形成されている。外輪間座(30)は半径方向に延
在する1または2以上の給気孔(32)を有する。給気孔
(32)は外輪間座(30)の外周面に開口し、ハウジング
(40)の配管穴(42)の半径方向に延在する部分(44)
と整列して連通する。給気孔(32)の開口端には座ぐり
(34)を施してある。そして、配管穴(42)の半径方向
部分(44)にブッシュ(50)を圧入してあり、その先端
が給気孔(32)の座ぐり(34)に当接している。ブッシ
ュ(50)は金属、樹脂その他の適当な材料でつくること
ができる。外輪間座(30)はさらに、給気孔(32)と連
通し外輪間座(30)の側面に開口するノズルを有する。
図示例の場合、1つの給気孔(32)から各軸受(10)に
対して2本のノズル(36、38)が延びている。そのうち
の一方(36)は、外輪(14)と保持器(16)との間の案
内すきまに向いており、他方(38)は内輪(12)側に向
いている。
第2図および第3図に示すように、外輪間座(30)は給
気孔(32)とは異なる角度位置に複数の排油溝(39)を
有する。排油溝(39)は外輪間座(30)の両側面に形成
され、横断面が凹円弧状で、外輪間座(30)の内径から
外径まで半径方向に延在している。ノズル(36、38)か
らエアーと共に供給された潤滑油が軸受(10)の中に滞
留すると、その攪拌のために発熱や動力損失が大きくな
るのでこれを防ぐ必要があるが、排油溝(39)は、外輪
間座(30)の側面に形成することから貫通穴を開けるの
に比べて加工が容易で、しかも、大きな断面積を確保で
きるため、潤滑油をスムーズに排出することができる。
軸受(10)および間座(18、30)を所定位置に組み込ん
だ後、ハウジング(40)の配管穴(42)の半径方向部分
(44)にブッシュ(50)を圧入し、その先端を外輪間座
(30)の給気孔(32)の座ぐり(34)に当接させる。配
管穴(42)の外側開口端はその後盲栓(46)で閉じる。
ブッシュ(50)が配管穴(44)と給気孔(32)とをすき
まなく接続してエアー洩れを確実に防止する。特に、図
示のようにハウジング(40)との間がルーズフィットで
あっても、ブッシュ(50)によってエアー洩れが防がれ
るので、外輪間座(30)の仕上げは従来(第4図)に比
べて非常に簡素でよい。
ブッシュ(50)は、また、一方で配管穴(42)の半径方
向部分(44)と、他方で給気孔(32)の座ぐり(34)
と、それぞれ係合することによって、外輪間座(30)の
回り止めとしても有効に働く。
述べたようにブッシュ(50)の存在によって配管穴(4
2)から給気孔(32)へ洩れなく導かれたエアーは、ノ
ズル(36、38)から噴出して軸受(10)の所定個所に潤
滑油を供給する。その際、ノズル(36)から外輪(14)
と保持器(16)との間の案内すきまに供給された分は、
これら両者間の潤滑、および、転動体の潤滑を行う。ま
た、ノズル(38)から内輪(12)側に向けて供給された
分は、潤滑作用もさることながら、図示するような内輪
回転の場合に発熱および遠心力の影響で外輪より多く膨
張する傾向にある内輪(12)を積極的に冷却して内・外
輪(12、14)の膨張差をできるだけ小さく抑えるという
役割をも果たす。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、エアー洩れを
確実に防止することができる。しかも、中空円筒形のブ
ッシュを既存の配管穴部分に圧入するだけの極めて簡単
な構成であるから、この考案は非常に容易に、かつ、安
価に実施することができる。
さらに、このブッシュによって、エアー洩れを防止する
ばかりでなく、外輪間座の回り止め作用も得られる。し
たがって、外輪間座とハウジングとのはめあいをルーズ
にしても配管穴と給気孔とがずれるおそれがなく、外輪
間座の仕上げを簡素化することができる。
また、外輪間座の両側面に排油溝を設けたことにより、
大きな断面積の排油溝を簡単な加工で形成できる。した
がって、ノズルから噴出して所期の潤滑作用、冷却作用
に供された潤滑油を迅速に排出でき、軸受の内部に油が
滞留することに伴う攪拌発熱や動力損失の増大を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の構成を示す要部断面図、 第2図は外輪間座の正面図、 第3図は第2図のIII−III線に沿った外輪間座を含む軸
受アセンブリの断面図、 第4図は従来例を示す第1図と同様の断面図である。 30:外輪間座 32:給気孔 34:座ぐり 40:ハウジング 42:配管穴 44:配管穴の半径方向部分 50:ブッシュ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の軸受を内輪間座および外輪間座を介
    して組み合わせ、前記外輪間座に、外径面に開口した半
    径方向の給気孔と、前記給気孔と連通し前記各軸受に向
    けて開口するノズルと、前記給気孔とは異なる角度位置
    の両側面に内径から外径まで延在する横断面凹円弧状の
    排油溝を設け、ハウジングに形成された半径方向の配管
    穴部分に中空円筒形のブッシュを圧入し、その先端を外
    輪間座の給気孔座ぐりに当てて配管穴と給気孔とをつな
    ぐようにしたエア・オイル潤滑におけるエアー洩れ防止
    構造。
JP1989077165U 1989-06-29 1989-06-29 エア・オイル潤滑におけるエアー洩れ防止構造 Expired - Lifetime JPH0740738Y2 (ja)

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JPH0317326U JPH0317326U (ja) 1991-02-20
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