JPH11336753A - 自動調心ころ軸受 - Google Patents

自動調心ころ軸受

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JPH11336753A
JPH11336753A JP10161484A JP16148498A JPH11336753A JP H11336753 A JPH11336753 A JP H11336753A JP 10161484 A JP10161484 A JP 10161484A JP 16148498 A JP16148498 A JP 16148498A JP H11336753 A JPH11336753 A JP H11336753A
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JP
Japan
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ring
oil
diameter surface
floating ring
floating
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Pending
Application number
JP10161484A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Shirosaki
崎 喜 彦 城
Takashi Murai
井 隆 司 村
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
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    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
    • F16C23/06Ball or roller bearings
    • F16C23/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C23/082Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface
    • F16C23/086Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface forming a track for rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングリングと内輪もしくは外輪と
のすきまを最適にすることにより、フローティングリン
グを静圧油軸受として浮上させ、内輪とフローティング
リング内径面のかじりや、フローティングリングところ
頭部とのすべりによる摩擦、摩耗による発熱を抑制し、
摩耗も低減させる等といった軸受機能の向上を図ること
である。 【解決手段】 内、外輪の油孔1aに絞り部9を設ける
と共に、該絞り部9の相対向するフローティングリング
内径面6aにキャビティ部7を設け、フローティングリ
ング6と内輪外径面1dとの間に設定すきま8(h)を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングリ
ングタイプの自動調心ころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフローティングリングタ
イプの内輪または外輪油孔付き自動調心ころ軸受は、図
7、図8、図9に示すものが知られている。
【0003】図7,8に示す従来技術は、幅方向中央部
に油溝101を有し、その油溝101内の円周方向位置
に複数個の油孔102…を備えて内輪100が形成さ
れ、そして該内輪100と外輪200との間にころ30
0,400と保持器500とを配すると共に、該内輪1
00の外径面103の中央部にころ300,400の回
転中の姿勢を安定維持させるフローティングリング60
0を配して構成されている。
【0004】そして、内輪100の外径面103とフロ
ーティングリング600の内径面601とは、フローテ
ィングリング600が円周方向に回転自在となるよう小
さなすきま700を有している。
【0005】従って、軸(図示省略)から供給された潤
滑油は、軸にしめしろをもって嵌着された内輪100の
油溝101に圧送され、油溝101内の円周上に配設さ
れた油孔102に送られ、内輪100の外径面103と
フローティングリング600の内径面601間のすきま
700から軸受内に噴射される(図7,図8)。
【0006】図9に示す従来技術は、幅方向中央部に油
溝201を有し、その油溝201内の円周方向位置に複
数個の油孔202…を備えて外輪200が形成され、そ
して該外輪200と内輪100との間にころ300,4
00と保持器500とを配すると共に、該内輪100の
外径面103の中央部にころ300,400の回転中の
姿勢を安定維持させるフローティングリング600を配
して構成されている。
【0007】従って、ハウジング(図示省略)から供給
された潤滑油はハウジングにしめしろをもって嵌着され
た外輪200の油溝201に圧送され、油溝201内の
円周上に配設された油孔202に送られ軸受内部に噴射
される(図9)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示す従
来構造では、内輪油孔102の上に、フローティングリ
ング600が覆い被さるような構造のうえ、内輪外径面
103とフローティングリング内径面601とのすきま
700が小さく、潤滑油が通過する際の大きな抵抗とな
るため、軸から内輪100を介して供給される潤滑油
は、内輪外径面103とフローティングリング内径面6
01のすきま700内を円周方向にまわることができ
ず、内輪100の油孔102近傍のすきまからしか軸受
内に噴射されないおそれがある。
【0009】また、図9に示す従来構造では、フローテ
ィングリング600の上に保持器500が覆い被さるよ
うな構造のため、フローティングリング側面603,6
03ところ端面301,401との間に潤滑油が十分に
移送されないおそれがある。
【0010】そのため、上述した各従来構造(図7乃至
図9)の場合、通常の油圧力では軸受内に必要な量の潤
滑油が供給できず、軸受温度が非常に高くなったり、油
量不足によるかじり等の損傷を引き起こすという可能性
も考えられた。
【0011】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、フローティングリングと内輪もしくは外輪とのすき
まを最適にすることにより、フローティングリングを静
圧油軸受として浮上させ、内輪とフローティングリング
内径面のかじりや、フローティングリングところ頭部と
のすべりによる摩擦、摩耗による発熱を抑制し、摩耗も
低減させる等といった軸受機能の向上を図ることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術の手段は、内輪、外輪、ころ、保
持器とフローティングリングで構成された自動調心ころ
軸受において、内、外輪の潤滑油供給孔に絞り部を設け
ると共に、該絞り部通過地点における内、外輪もしくは
フローティングリングにキャビティ部を設け、フローテ
ィングリングと内輪外径面もしくは外輪内径面との間に
設定すきまを設けたことである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明自動調
心ころ軸受の一実施形態を説明する。図1及び図2は第
一実施形態、図3は第二実施形態、図4及び図5は第三
実施形態、図6は第四実施形態を夫々示す。
【0014】(第一実施形態)本実施形態における自動
調心ころ軸受は、内輪1と、外輪2と、該内外輪1,2
間に配設されるころ3,4…と、該ころ3,4…を案内
保持する保持器5と、該保持器5と内輪外径面1dとの
間に配されるフローティングリング6と、内輪外径面1
dとフローティングリング6の内径面6aとの間でその
円周方向に形成されている設定すきま(案内隙間h)と
で構成され、該案内隙間hをもって油移送部8を構成し
ている(図1参照)。
【0015】尚、外輪2、ころ3,4…、保持器5にあ
っては図示例に限定されるものではなく、本発明の範囲
内において、他の周知構造に適宜変更可能である。
【0016】内輪1は、本実施形態によれば内径面1c
の中央部円周方向に油溝1bが連続して凹設されている
と共に、該油溝1bから外径面1d側へとわたって半径
方向の潤滑油供給孔(以下、油孔ともいう)1a…が、
夫々円周方向に間隔を空けて複数設けられ、そして該油
孔1a…には、抵抗となる絞り部9…を夫々設けて一体
的に構成されている。
【0017】絞り部9は、油孔1aの内輪外径面1d寄
りを図示せるように小径状に一体形成してなり、例えば
円筒状油孔1a部分先端と連絡して内輪外径面1d側に
向けて絞り状に形成された漏斗状管部9aと、該漏斗状
管部9aの小径先端と連絡して内輪外径面1dに貫通す
る小径管部9bとにより構成されている。
【0018】従って、上述の通り絞り部9は、連通する
油孔1aよりも小径状に形成されているため、該各油孔
1a…より絞り部9…へと送られてきた油は、この絞り
部9を通過する際の抵抗により、圧力低下し内輪外径面
1d側へと送られ、後述するキャビティ部7…に流入
し、その後、後述する案内隙間8(h)を通過し軸受内
部へ流出していく。この過程で絞り部9を有するため、
キャビティ部7内の圧力は案内隙間8(h)の変化によ
って増減可能となる。この機構は、内輪とフローティン
グリングを静圧油軸受として機能させフローティングリ
ングを浮上させるとともに剛性を有することが出来る。
【0019】なお、油孔1a(図示例では円筒状),油
溝1b(図示例では断面矩形状)の穿設形状、穿設数、
孔径,溝径等は、特に図示例に限定されるものではな
く、他の任意形状、任意数、任意孔径などに設定、変更
可能であり、また絞り部9は、油孔1aよりも小径状に
形成され、油孔1aより送られる油に抵抗が掛かり内輪
外径面1d側に貫通しているものであれば、その形状
(絞りの緩急状態など)、配設数、孔径等は、特に図示
例に限定されるものではなく任意に設定、変更可能であ
る。
【0020】上記絞り部9は、すべての油孔1aに設け
るものとした方が最も好ましいが、任意設定した油孔1
aに設けるものとすることも本発明の範囲内である。
【0021】フローティングリング6は、内輪外径面1
dに貫通する上述の絞り部9と相対向する内径面6aの
中央部円周方向にキャビティ部7を設けて構成されてい
る(図1,図2参照)。
【0022】キャビティ部7は、例えば本実施形態では
フローティングリング内径面6aの円周方向に四等分割
で、かつ夫々の円周方向中心部7a…が最大深さを有す
るよう形成された断面略三日月型の凹窪部とする(図2
参照)。
【0023】キャビティ部7は、絞り部9を通過した地
点、すなわち内輪外径面1dに貫通する絞り部9と相対
向するフローティングリング6の内径面6aにおいて凹
状に設けられているものであれば特に図示例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内において他の形状を任
意に選択可能である。
【0024】従って、本実施形態によれば図1のよう
に、内輪1には油溝1bから外径側へとわたる半径方向
の油孔1a…と、その各油孔1a…に抵抗となる絞り部
9…を夫々設け、またフローティングリング6の内径面
6aと内輪1の外径面1dとの間の案内隙間8(h)を
最適値にすることにより、フローティングリング6を静
圧油軸受として浮上させることが可能となる。
【0025】このためフローティングリング6は、油孔
1aから絞り部9を介して潤滑油が送られると同時に浮
遊するため、内輪1の外径面1dとの接触がなく、軸受
の回転(ころ公転)に対し起動トルクも小さく、スムー
ズに回転可能となる。また、ころ3,4による連れ廻り
に対しても、トルクが小さいことから、ころ公転速度に
対する速度差も小さくなり、結果的に、フローティング
リング6と、ころ頭部3a,4aとのすべりによる摩
擦、摩耗による発熱を抑制でき、摩耗も軽減できる。
【0026】さらに、フローティングリング6は静圧油
軸受機能を有しているため半径方向に対して剛性を得る
ことができる。このため、特に半径方向に大きな振動が
加わるような用途(例えば、振動篩等)においても安定
した回転が出来、内外輪との間の異常摩耗などの防止が
期待できる。
【0027】なお、本発明のフローティングリング6
は、軸方向には何等規制力が発生しないため、ころ3,
4の軸方向への挙動に対しては、フローティングリング
6の両側から夫々のころの釣り合いによってのみ制限さ
れることになる。
【0028】フローティングリング6は、ころ3,4の
連れ廻りによる回転速度が従来品に対して高くできるこ
とから、フローティングリング6の回転に伴なう遠心力
膨張によって、自由に案内隙間8(h)を変化させるこ
とが期待できる。すなわち、案内隙間8(h)の値が回
転数と共に増加することによって軸受への供給油量(給
油圧一定下、h3 に比例)も自動的に増加させることが
できる。なお、初期の設定油量については、給油圧力に
よって決定すればよい。
【0029】このような作用が働くことにより、内輪1
の外径面1dとフローティングリング内径面6aのかじ
りや、フローティングリング6と、ころ頭部3a,4a
とのすべりによる摩擦、摩耗による発熱を抑制し、摩耗
も軽減させるといった軸受機能の向上を図ることが可能
となる。
【0030】(第二実施形態)図3は、フローティング
リング6を静圧油軸受として浮上させる本発明自動調心
ころ軸受の第二実施形態で、本実施形態では、内輪1の
外径面1dの中央部円周方向にキャビティ部7…を設
け、そして内輪内径面1cの円周方向に設けられた油溝
1bから半径方向に油孔1a…を連通状に複数設けると
共に、該油孔1a…からキャビティ部7にわたって連通
される絞り部9…を夫々設けて構成されている。
【0031】尚、本実施形態では、フローティングリン
グ内径面6aにはキャビティ部を設けていないが、別途
キャビティ部を設けるものとすることも本発明の範囲内
である。
【0032】キャビティ部7は、例えば本実施形態で
は、内輪1の外径面1dの中央部円周方向に四等分割
で、かつ夫々の円周方向中心部7a…が最大深さを有す
るよう形成された断面略三日月型の凹窪部とする。その
最大深さレベルは、本実施形態では内輪1の半径方向略
半分位置までとしているが、特に限定されるものではな
い。また、キャビティ部7の形状、分割数などは特に図
示例に限定されることなく本発明の範囲内において任意
に変更可能である。
【0033】絞り部9は、本実施形態では内輪1の内径
面に設けられている油溝1bと連通して半径方向に短尺
状に設けられた油孔1aから、連通してキャビティ部7
側に向けて先端絞り状に形成される漏斗状管部9aと、
該漏斗状管部9aの小径先端と連通し、キャビティ部7
と連通する小径管部9bとにより構成されている。
【0034】尚、本実施形態においても、油孔1a、油
溝1b、キャビティ部7、および絞り部9の形状、ある
いは穿設数、孔径等も任意であり、本発明の範囲内で自
由に変更可能である。
【0035】従って、本実施形態のように構成するもの
としても、上記第一実施形態と同様の作用効果を得るこ
とが可能である。
【0036】内輪1の外径面中央部1dの円周方向にキ
ャビティ部7(円周四分割)を設けると共に、該内輪1
中に絞り部9を設けているほかは、第一実施形態と同様
の構成および作用効果を有するものであるため、第一実
施形態の説明を採用してその説明は省略する。
【0037】尚、本実施形態においてはフローティング
リング6の内径面6aにキャビティ部を設けていない
が、該フローティングリング内径面6aにキャビティ部
を設けるものとすることも本発明の範囲内である。
【0038】(第三実施形態)本実施形態における自動
調心ころ軸受は、いわゆる外輪給油孔付きの自動調心こ
ろ軸受で、内輪1と、外輪2と、ころ3,4と、該ころ
3,4を案内保持する保持器5と、フローティングリン
グ6と、外輪2の内径面2dとフローティングリング6
の外径面6bとの間でその円周方向に形成されている油
移送部(案内隙間h)8とで構成されている本発明自動
調心ころ軸受の第三実施形態である(図4参照)。
【0039】また、内輪1、ころ3,4…、保持器5に
あっては図示例に限定されるものではなく、本発明の範
囲内において、他の周知構造に適宜変更可能である。
【0040】外輪2は、本実施形態によれば、外径面2
c側の中央部円周方向に油溝2bが連続して凹設される
と共に、該油溝2bから連続して半径方向に油孔2a…
が、円周方向に間隔を空けて複数設けられ、かつその各
油孔2a…から連通して内径面2d側に貫通する絞り部
9…を夫々設けて構成されている。
【0041】絞り部9は、油孔2aの外輪内径面2d寄
りを図示せるように小径状に一体形成してなり、例えば
円筒状油孔2a部分先端と連絡して外輪内径面2d側に
向けて極端に小径に形成した小径管部9bにより絞りを
掛けている構成としている。また、本実施形態の絞り部
9にあっても、図1記載の第一実施形態と同様に、油孔
2aと小径管部9bとの間に漏斗状管部9aを設けるも
のとしてもよい。
【0042】フローティングリング6は、外径面6bの
中央部円周方向にキャビティ部7を設けて構成されてい
る。
【0043】キャビティ部7は、例えば本実施形態では
フローティングリング外径面6bを円周方向に四等分割
で裁頭し、かつ夫々の円周方向中心部7a…が最大深さ
を有するよう形成された凹窪部とする。外輪給油で外輪
案内タイプは、図5のように軸受組立て後に、キャビテ
ィ部7…の中央部がキャビティとなり、両側が案内隙間
8hを形成できるようにランド部品を取り付ける。また
は、外輪二つ割れでフローティングリングを一体でもよ
い。
【0044】キャビティ部7は、絞り部9を通過した地
点、すなわち外輪内径面2dに貫通する絞り部9と相対
向するフローティングリング6の外径面6bにおいて凹
状に設けられているものであれば特に図示例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内において他の形状を任
意に選択可能である。
【0045】なお、本実施形態においても、油孔2a、
油溝2b、キャビティ部7、絞り部9は特に図示例に限
定されるものではなく、上述の第一実施形態と同様に任
意に変更可能である。尚、外輪2の油孔2aに絞り部9
を設け、フローティングリング6の外径面6bにキャビ
ティ部7を設けてフローティングリング6を静圧軸受と
している他は、上記第一実施形態と同様のため説明を省
略する。
【0046】従って、本実施形態によれば図4のよう
に、外輪2には油溝2bから内径側へとわたる半径方向
の油孔2a…と、その各油孔2a…に抵抗となる絞り部
9…を夫々設け、またフローティングリング6の外径面
6bと外輪2の内径面2dとの間の案内隙間8(h)を
最適値にすることにより、フローティングリング6を静
圧油軸受として浮上させることが可能となる。
【0047】このためフローティングリング6は、油孔
2aから絞り部9を介して潤滑油が送られると同時に浮
遊するため、外輪2の内径面2dとの接触がなく、軸受
の回転(ころ公転)に対し起動トルクも小さく、スムー
ズに回転可能となる。また、ころ3,4による連れ廻り
に対しても、トルクが小さいことから、ころ公転速度に
対する速度差も小さくなり、結果的に、フローティング
リング6と、ころ頭部3a,4aとのすべりによる摩
擦、摩耗による発熱を抑制でき、摩耗も軽減できる。
【0048】さらに、フローティングリング6は静圧油
軸受機能を有しているため半径方向に対して剛性を得る
ことができる。このため、特に半径方向に大きな振動が
加わるような用途(例えば、振動篩等)においても安定
した回転が出来、内外輪との間の異常摩耗などの防止が
期待できる。
【0049】なお、本発明のフローティングリング6
は、軸方向には何等規制力が発生しないため、ころ3,
4の軸方向への挙動に対しては、フローティングリング
6の両側から夫々のころの釣り合いによってのみ制限さ
れることになる。
【0050】フローティングリング6は、ころ3,4の
連れ廻りによる回転速度が従来品に対して高くできるこ
とから、フローティングリング6の回転に伴なう遠心力
膨張によって、自由に案内隙間8(h)を変化させるこ
とが期待できる。すなわち、案内隙間8(h)の値が回
転数と共に増加することによって軸受への供給油量(給
油圧一定下、h3 に比例)も自動的に増加させることが
できる。なお、初期の設定油量については、給油圧力に
よって決定すればよい。
【0051】このような作用が働くことにより、外輪2
の内径面2dとフローティングリング外径面6bのかじ
りや、フローティングリング6と、ころ頭部3a,4a
とのすべりによる摩擦、摩耗による発熱を抑制し、摩耗
も軽減させるといった軸受機能の向上を図ることが可能
となる。
【0052】(第四実施形態)図6は、フローティング
リング6を静圧油軸受として浮上させる本発明自動調心
ころ軸受の第四実施形態で、本実施形態では、外輪2の
内径面2dの中央部円周方向にキャビティ部7…を設
け、そして外輪外径面2cの円周方向に設けられた油溝
2bから半径方向に油孔2a…を連通状に複数設けると
共に、該油孔2a…からキャビティ部7にわたって連通
される絞り部9…を夫々設けて構成されている。
【0053】尚、本実施形態では、フローティングリン
グ外径面6bにはキャビティ部を設けていないが、別途
キャビティ部を設けるものとすることも本発明の範囲内
である。
【0054】キャビティ部7は、例えば本実施形態で
は、外輪2の内径面2dの中央部円周方向に四等分割
で、かつ夫々の円周方向中心部7a…が最大深さを有す
るよう形成された断面略三日月型の凹窪部とする。その
最大深さレベルは、本実施形態では外輪2の半径方向略
1/4程度の位置までとしているが、半径方向略半分程
度としてもよく特に限定されるものではない。
【0055】絞り部9は、本実施形態では、油孔2aの
キャビティ部7寄りを図示せるように小径状に一体形成
してなり、例えば円筒状油孔2a部分先端と連絡してキ
ャビティ部7側に向けて極端に小径に形成した小径管部
9bにより絞りを掛けている構成としている。また、本
実施形態の絞り部9にあっても、図1記載の第一実施形
態と同様に、油孔2aと小径管部9bとの間に漏斗状管
部9aを設けるものとしてもよい。
【0056】尚、本実施形態においても、油孔2a、油
溝2b、キャビティ部7、および絞り部9の形状、ある
いは穿設数、孔径等も任意であり、本発明の範囲内で自
由に変更可能である。
【0057】従って、本実施形態のように構成するもの
としても、上記第三実施形態と同様の作用効果を得るこ
とが可能である。
【0058】外輪2の内径面2dの中央部円周方向にキ
ャビティ部7(円周四分割)を設けると共に、該外輪2
中に絞り部9を設けているほかは、第三実施形態と同様
の構成および作用効果を有するものであるため、第三実
施形態の説明を採用してその説明は省略する。
【0059】
【発明の効果】本発明は、軸受を潤滑するための潤滑油
を利用し、フローティングリングを静圧油軸受として浮
上させることにより、次のように軸受機能の向上に優れ
た効果を発揮する。 (1) フローティングリングと内輪または外輪との接触が
避け得る。 (2) 軸受の回転(ころ公転)に対し起動トルクを減少さ
せる。 (3) ころによる連れ廻りに対してもトルクが小さいこと
からフローティングリングと、ころ頭部とのすべりによ
る摩擦、摩耗による発熱を抑制し、摩耗も低減できる。 (4) フローティングリングは、静圧軸受機能を有してい
るため半径方向に対して剛性を得ることができる。この
ため、特に半径方向に大きな振動が加わるような用途
(例えば振動篩等)においても安定した回転が得られ、
内外輪との間に異常摩耗など発生しない。 (5) フローティングリングは、ころの連れ廻りによる回
転速度が従来品に対して高くできることから、ガイドリ
ングの回転に伴なう遠心力膨張によって、自由に隙間を
変化させることが期待できる。すなわち、隙間の値が回
転数と共に増加することによって軸受への供給油量(給
油圧一定下、h3に比例)も自動的に増加させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す縦断正面図。
【図2】本発明の第一実施形態を示すフローティングリ
ングの縦断側面図。
【図3】本発明の第二実施形態を示す縦断正面図。
【図4】本発明の第三実施形態を示す縦断正面図。
【図5】本発明の第三実施形態を示すフローティングリ
ングの縦断側面図。
【図6】本発明の第四実施形態を示す縦断正面図。
【図7】従来例の縦断正面図。
【図8】縦断して従来例の油の流れを示す要部拡大斜視
図。
【図9】従来例の縦断正面図。
【符号の説明】
1:内輪 1a:内輪油孔 1b:内輪油溝 2:外輪 2a:外輪油孔 2b:外輪油溝 3,4:ころ 5:保持器 6:フローティングリング 7:キャビティ部 8(h):油移送部(案内隙間) 9:絞り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪、外輪、ころ、保持器とフローティ
    ングリングで構成された自動調心ころ軸受において、
    内、外輪の潤滑油供給孔に絞り部を設けると共に、該絞
    り部通過地点における内、外輪もしくはフローティング
    リングにキャビティ部を設け、フローティングリングと
    内輪外径面もしくは外輪内径面との間に設定すきまを設
    けたことを特徴とする自動調心ころ軸受。
JP10161484A 1998-05-27 1998-05-27 自動調心ころ軸受 Pending JPH11336753A (ja)

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