JPH0435545Y2 - - Google Patents

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JPH0435545Y2
JPH0435545Y2 JP7272586U JP7272586U JPH0435545Y2 JP H0435545 Y2 JPH0435545 Y2 JP H0435545Y2 JP 7272586 U JP7272586 U JP 7272586U JP 7272586 U JP7272586 U JP 7272586U JP H0435545 Y2 JPH0435545 Y2 JP H0435545Y2
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oil
bearing
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oil supply
rotor shaft
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガスタービンエンジンにおけるロー
タシヤフトを支持するベアリングの潤滑装置に関
する。
[従来の技術] 本考案に関連する従来技術の一つとして、ころ
軸受の内輪に潤滑油供給孔を貫通して設けたもの
が知られている(特開昭60−29924号)。
また、ガスタービンエンジンの出力軸と、該出
力軸からの出力を動力として取り出すたえのギヤ
を備えたギヤシヤフトとを、スプラインを切つた
シヤフトカツプリングで連結したシヤフトカツプ
リング部を潤滑する装置において、前記ギヤシヤ
フトにシヤフトカツプリングと反対側の端面から
シヤフトカツプリング側端面へ貫通するオイル供
給穴を設けるとともに、該オイル供給穴のシヤフ
トカツプリングと反対側端面の開口部に対向させ
て、オイル供給穴内へオイルを送り込むオイルジ
エツトを設けたシヤフトカツプリングの潤滑装置
が本出願人により提案されている(実願昭61−
20886号)。
第3図は、従来のタービンロータベアリングの
潤滑装置を示している。図中、1はロータシヤフ
トを示しており、ロータシヤフト1はベアリング
ホルダ2を貫通して設けられている。ロータシヤ
フト1にはコンプレツサ3とタービン4とが取付
けられており、コンプレツサ3はベアリングホル
ダ2の一方の側面側に配置され、タービン4はベ
アリングホルダ2の他方の側面側に配置されてい
る。ロータシヤフト1は、ベアリング5によつて
回転自在に支持されており、ベアリング5は上述
のベアリングホルダ2に保持されている。
ベアリング5の両側には、カーボンシール6が
配設されており、カーボンシール6はロータシヤ
フト側にホルダを介して固定され、ロータシヤフ
ト1と共回り可能となつている。ベアリングホル
ダ2には、ベアリング5の潤滑および冷却のため
のオイルジエツト通路7が形成されており、オイ
ルジエツト通路7のオイルが噴射されるオイルジ
エツト8の位置は、ベアリング5の一側面(コン
プレツサ側)に設定されていた。
このような潤滑装置では、ベアリング5の片側
からローラ(転動体)5aに向けてオイルが吹き
付けられ、ベアリング5の潤滑と冷却とが行なわ
れる。ベアリング5の周囲はカーボンシール6に
よつて外部とシールされ、オイルミスの漏れが防
止されている。そしてベアリング5に吹き付けら
れたオイルは、ドレン穴9を経由してオイルパン
(図示略)に戻されるようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の潤滑装置では高速回転
(最高約70000rpm)するロータシヤフトを支持す
ベアリングのローラ(転動体)に向けてオイルが
吹き付けられるため、オイルがベアリングのロー
ラによつて撹乱されオイルミストが大量に発生
し、多量のオイルを消費するという問題がある。
すなわち、オイルがオイルミスト状態になると潤
滑および冷却効果が著しく悪くなり、その分、多
量のオイルが必要になるという問題がある。
また、オイルをベアリングの一側面から吹き付
けるようになつているので、ベアリングのローラ
(転動体)によつてオイルの進行が阻止され、ベ
アリングを介してタービン側のカーボンシールへ
供給されるオイルの量が著しく減少する。そのた
め、タービン側のカーボンシールのみが潤滑不良
となり、焼き付きを起こすという問題があつた。
本考案は、上記の問題を解決するために、オイ
ルミストの発生を大幅に低減してベアリングの潤
滑と冷却とを十分に行なうことができ、かつカー
ボンシールの焼き付きも防止できるタービンロー
タベアリングの潤滑装置を提供することを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案のタービンロータベアリ
ングの潤滑装置は、タービンとコンプレツサとが
取付けられたロータシヤフトに、該ロータシヤフ
トのコンプレツサ側の軸端から該ロータシヤフト
を支持するベアリング近傍まで延びるオイル供給
通路を形成し、前記ベアリングに、ベアリングの
転動体の両側に位置しインナレースを貫通する油
孔を形成するとともに、該油孔と前記オイル供給
通路とを接続し、前記オイル供給通路にオイルを
供給するオイルジエツトをオイル供給通路の開口
部に対向させて設け、前記オイル供給通路の開口
部に、オイル供給通路に供給されたオイルの逆流
を防止する絞りを設けたものから成る。
[作用] このように構成されたタービンロータベアリン
グの潤滑装置において、オイルジエツトから噴射
されたオイルは、オイル供給通路の開口部からオ
イル供給通路内に送り込まれ、インナーレースの
油孔を通つてベアリングの転動体の両側に噴射さ
れる。そのため、噴出されたオイルは転動体に直
接吹き付けられず、転動体の撹乱による大量のオ
イルミストの発生が防止される。すなわち、オイ
ルミストとなる率が著しく少なくなるので、オイ
ルがベアリングに十分に吹きつけられ、十分な潤
滑と冷却とが可能となる。したがつて、オイルミ
ストの減少に伴なうオイルの消費量も大幅に低減
される。
また、オイルは転動体の両側に噴出されるの
で、タービン側およびコンプレツサ側のいずれの
カーボンシールにもオイルが十分行き渡り、カー
ボンシールの焼き付きが防止される。
オイルジエツトとオイル供給通路の開口部とは
対向しているので、すなわち非接触となつている
ので、オイル供給通路内に供給されたオイルが開
口部側へ逆流するおそれがあるが、オイル供給通
路の開口部に絞りが設けられているので、オイル
の流れが絞りで阻止され非接触であつてもオイル
が開口部から漏れ出すことはない。
[実施例] 以下に、本考案に係るタービンロータベアリン
グの潤滑装置の望ましい実施例を、図面を参照し
て説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
るタービンロータベアリングの潤滑装置を示して
いる。図中、11はロータシヤフトを示しており
ロータシヤフト11は、ベアリングホルダ12の
シヤフト挿通穴13に挿通されている。ロータシ
ヤフト11には、タービン14とコンプレツサ1
5とが取付けられている。タービン14は、ベア
リングホルダ12の一方の側壁12a側に配設さ
れており、コンプレツサ15はベアリングホルダ
12の他方の側壁12b側に配設されている。
ベアリングホルダ12には、シヤフト挿通穴1
3と同軸上にベアリング固定穴16が形成されて
いる。ベアリング固定穴16はベアリングホルダ
12の肉厚のほぼ中央に位置しており、このベア
リング固定穴16にロータシヤフト11を回転自
在に支持するベアリング17が嵌合されている。
ベアリング17は、本実施例では、ローラベアリ
ングが用いられているが、ローラベアリングに限
定されずボールベアリング、その他のベアリング
であつてもよい。なお、これらのベアリングは勿
論、高温、高速回転に耐えるものである。
ベアリング17の両側には、ベアリング室18
がそれぞれ形成されており、ベアリング室18は
リング状のカーボンシール19によつて外部とシ
ールされている。カーボンシール19は、ロータ
シヤフト11に固定されたホルダ20,21によ
つて保持されており、外周面がシヤフト挿通穴1
3の内周面に接触している。そして、カーボンシ
ール19は、ロータシヤフト11の回転に伴なつ
てシヤフト挿通穴13と接触しながら回転し、外
部とベアリング室18とを遮断している。
ロータシヤフト11には、このロータシヤフト
11のコンプレツサ15側の軸端面11aからベ
アリング17が取付けられている近傍まで、オイ
ル供給通路22が形成されている。オイル供給通
路22は、ロータシヤフト11の軸心に沿つて延
びるストレート孔に形成されている。ベアリング
17のインナレース23には、ベアリング17の
ローラ(転動体)24の両側に位置しインナレー
ス23を内側から外側に向けて貫通する複数の油
孔25が形成されている。この油溝25の穿設角
度は、ベアリング17の軸心に対しほぼ直角とな
つている。油孔25とオイル供給通路22とは、
ロータシヤフト11に形成された油通路26を介
して接続されている。
また、ベアリングの17の両側に形成されたベ
アリング室18は、ベアリング17の下方に形成
されたドレン穴27に連通されている。ドレン穴
27は図示されないオイルパンに接続されてい
る。
ロータシヤフト11のコンプレツサ側の軸端面
11aにはオイル供給通路22の開口部22aが
位置しており、この開口部22aに対向する位置
にオイルを噴射するオイルジエツト28が設けら
れている。オイルジエツト28はハウジング29
に支持されており、オイルジエツト28の先端形
状は、第2図に示すように先にいく程小となるテ
ーパ状に形成されてる。
オイル供給通路22の開口部22aには、第2
図に示すようなソケツト30が設けられており、
ソケツト30はロータシヤフト11に圧入されて
いる。ソケツト30には、オイル供給通路22に
供給されたオイルの逆流を防止する絞り31が設
けられている。絞り31は、オイル供給通路22
と同軸心に形成されたテーパ孔32から構成され
ており、テーパ孔32は下流側にいくに従い断面
積が小となつている。絞り31の最小径は、オイ
ル供給通路22の径よりも小となつている。これ
により、オイル供給通路22に段差が形成され、
オイルの逆流が防止されているようになつてい
る。なお、オイルジエツト28の先端はテーパ孔
32内に非接触で収納されている。
つぎに上記のタービンロータベアリングの潤滑
装置における作用について説明する。
コンプレツサ15によつて圧縮された空気は、
その後、燃焼器(図示略)に送られて、エネルギ
を付与され、タービン14を駆動させる。タービ
ン14とコンプレツサ15はロータシヤフト11
と一体となつて回転し、回転しているロータシヤ
フト11の一端からロータシヤフト11を支持す
るベアリング17の潤滑を行なうオイルが供給さ
れる。
ベアリング17を潤滑する潤滑用オイルは、オ
イルジエツト28からオイル供給通路22の開口
部22aに向けて噴射され、オイル供給通路22
内を軸方向に送られる。この場合、オイル供給通
路22の開口部22aには絞り31が設けられて
いるので、オイルジエツト28とソケツト30が
非接触であつてもオイル供給通路22に供給され
たオイルが逆流することはない。すなわち、絞り
31の最小径がオイル供給通路22の径よりも小
であり、しかもオイルは遠心力によつてオイル供
給通路22の壁面に貼付いた状態となつているの
で、絞り31によつて形成された段差Aによりオ
イルが開口部側へ漏れ出すことは防止される。
オイル供給通路22とベアリング17のインナ
レース23に形成された油溝25とは、油通路2
6を介して接続されているので、オイル供給通路
22内のオイルは油孔25を通つてベアリング1
7内に噴出される。すなわち、本実施例では、オ
イルは転動体としてのローラ24の両側から噴出
される。そして、油孔25の穿設角度は、ベアリ
ング17の軸心にほぼ直角となつているので、噴
出されたオイルが、ローラ24に直接吹きつけら
れることはない。そのため、ローラ24の転動に
よるオイルの撹乱が回避され、大量のオイルミス
トの発生が防止される。すなわち、オイルミスト
の発生が抑えられた分ベアリングにオイルが十分
吹きつけられ、ベアリング17の潤滑と冷却とが
十分に行なわれる。
また、ベアリング17の両側に形成されたベア
リング室18も油孔25からのオイル噴出により
一様に潤滑されるので、カーボンシール19の焼
付が防止される。
このように油孔25から噴出されたオイルは、
各部に付着して潤滑、冷却した後、重力により自
然落下しドレン穴27を通つてオイルパン(図示
略)に戻される。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のタービンロータ
ベアリングの潤滑装置によるときは、下記の効果
が得られる。
(イ) ベアリングの転動体の両側に位置しインナレ
ースを貫通する油孔を形成したので、油孔から
噴出するオイルと転動体との衝突が回避され、
オイルミストの発生を大幅に減少させることが
できる。その結果、オイル消費量を小に抑える
ことができるとともに、オイルがベアリングに
十分吹つけられ、ベアリングの潤滑と冷却とを
十分に行なうことができる。
(ロ) また、転動体の両側からオイルが噴出される
ことにより、ベアリングの両側のベアリング室
が一様に潤滑され、カーボンシールの焼付きも
防止することができる。
(ハ) オイルをロータシヤフトのコンプレツサ側の
軸端からオイル供給通路を介してベアリングに
供給するようにしたので、従来構造に比べてオ
イルの温度上昇が小に抑えられ、ベアリングの
冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るタービンロー
タベアリングの潤滑装置の断面図、第2図は第1
図のオイル供給通路の開口部の拡大断面図、第3
図は従来のタービンロータベアリングの潤滑装置
の断面図、である。 11……ロータシヤフト、14……タービン、
15……コンプレツサ、17……ベアリング、1
9……カーボンシール、22……オイル供給通
路、22a……開口部、23……インナレース、
24……転動体としてのローラ、25……油孔、
28……オイルジエツト、30……ソケツト、3
1……絞り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タービンとコンプレツサとが取付けられたロー
    タシヤフトに、該ロータシヤフトのコンプレツサ
    側の軸端から該ロータシヤフトを支持するベアリ
    ング近傍まで延びるオイル供給通路を形成し、前
    記ベアリングに、ベアリングの転動体の両側に位
    置しインナレースを貫通する油孔を形成するとと
    もに、該油孔と前記オイル供給通路とを接続し、
    前記オイル供給通路にオイルを供給するオイルジ
    エツトをオイル供給通路の開口部に対向させて設
    け、前記オイル供給通路の開口部に、オイル供給
    通路に供給されたオイルの逆流を防止する絞りを
    設けたことを特徴とするタービンロータベアリン
    グの潤滑装置。
JP7272586U 1986-05-16 1986-05-16 Expired JPH0435545Y2 (ja)

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JP7272586U JPH0435545Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

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JPS62184141U JPS62184141U (ja) 1987-11-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015071948A1 (ja) 2013-11-12 2015-05-21 川崎重工業株式会社 動力伝達システムの潤滑構造

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JPS62184141U (ja) 1987-11-21

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