JP2009174701A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑油を適切に保持することができ、かつ、軸体の加工を必要としない軸受の潤滑構造を備える転がり軸受を提案する。
【解決手段】内輪2と、外輪1と、内輪2および外輪1の間に形成される環状領域3に配置される複数の転動体4と、複数の転動体4を保持する保持器5と、内輪2の軸方向一方側端面から軸方向に突出する円筒部8、および円筒部8の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部9を含み、円筒部8と、内向きフランジ部9とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝10が形成された張出部7とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】内輪2と、外輪1と、内輪2および外輪1の間に形成される環状領域3に配置される複数の転動体4と、複数の転動体4を保持する保持器5と、内輪2の軸方向一方側端面から軸方向に突出する円筒部8、および円筒部8の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部9を含み、円筒部8と、内向きフランジ部9とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝10が形成された張出部7とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、航空機用ジェットエンジンやガスタービンエンジンなどの転がり軸受に関し、特に軸受を潤滑する構造に関するものである。
ガスタービンエンジンの主軸等を回転自在に支持する転がり軸受は、通常の軸受と比較して高速回転することから、軸受を潤滑する構造を具備するものである。この潤滑構造は、高負荷かつ高温の条件下での耐久性が要求される。さらに、航空機用ジェットエンジンで用いられる転がり軸受は、高信頼性も要求される。このように高速、高負荷、高温の条件下で潤滑油を軸受に円滑に供給する構造としては従来、例えば特開2006−316914号公報(特許文献1)、特開昭63−231021号公報(特許文献2)、および特開2007−292117号公報(特許文献3)に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載の転がり軸受は、高速回転する回転軸に固定されたリング状の内輪と、この内輪と同心円であって、内輪の外径側で当該内輪を回転自在に支持する外輪とを備える。そして内輪に掻込部と、導入部と、供給部とを設けたものである。掻込部は、内輪の軸方向一方側端面に設けられ、開口が径方向外側に向いている。潤滑油は、掻込部から掻き込まれ、導入部にて一旦保持される。そして、供給部を経て、内輪および外輪の間にあって転動自在に配列された複数の転動体に到達し、転動体を潤滑する。
特許文献2に記載の転がり軸受の潤滑装置は、回転軸の軸体表面に油溝を設け、軸体と共に回転する内輪の端面に油溝を設け、これらの油溝を連通したものである。潤滑油は、軸体の油溝から内輪の油溝を経て、内輪および外輪の間にあって転動自在に配列された複数の転動体に到達し、転動体を潤滑する。
特許文献3に記載の転がり軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間にあって転動自在に配列された複数の転動体と、複数の転動体を保持する保持器とを備える。内輪には、軸受引き抜き用の鍔部が設けられている。鍔部は、内輪の軸方向一方側端面に設けられ、開口が径方向外側に向いている。そして転動体を収容するポケットの軸方向両側に位置する保持器の内径面には、凹溝が設けられ、凹溝から保持器の外径面に連通する小孔が設けられている。潤滑油は、凹溝に保持され、小孔を通じて、転動体を潤滑する。
特開2006−316914号公報
特開昭63−231021号公報
特開2007−292117号公報
しかし、上記従来のような軸受の潤滑構造にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。
つまり特許文献1に記載の転がり軸受は、掻込部の開口が径方向外側に向いているため、内輪の回転時に遠心力が作用し、潤滑油を適切に保持することは困難になる。
また特許文献3に記載の転がり軸受においても同様に、軸受引き抜き用の鍔部が設けられているが、鍔部を利用しようとしても、鍔部の開口が径方向外側に向いているため、内輪の回転時に遠心力が作用し、潤滑油を適切に保持することは困難になる。
また特許文献2に記載の転がり軸受の潤滑装置は、軸体を加工する必要がある。このため、軸体の製作工程において工数がかかる。また、軸体の強度が低下してしまい、耐久性が損なわれる。
本発明は、上述の実情に鑑み、潤滑油を適切に保持することができ、かつ、軸体の加工を必要としない軸受の潤滑構造を提案するものである。
この目的のため本発明による転がり軸受は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に形成される環状領域に配置される複数の転動体と、複数の転動体を保持する保持器と、内輪の軸方向一方側端面から軸方向に突出する円筒部、および円筒部の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部を含み、円筒部と、内向きフランジ部とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝が形成された張出部とを備える。
かかる本発明によれば、円筒部と内向きフランジ部とで区画された領域に、環状溝が形成された張出部が、内輪の回転時に遠心力が作用することにより、潤滑油を保持することができる。したがって、潤滑油を適切に保持することができる。また、軸体を加工する必要がない。したがって、軸体の強度を保つことが可能になり、軸体の耐久性を損なうことがない。
本発明は一実施形態に限定されるものではないが、内輪、保持器および、張出部のうちの少なくとも一つは、環状領域に潤滑油を供給する通路を有する。かかる実施形態によれば、張出部が保持した潤滑油を、環状領域に容易に供給することができる。
潤滑油を供給する通路は一実施形態に限定されるものではないが、張出部に設けられている張出部通路を含むものであってもよい。かかる実施形態によれば、張出部が保持した潤滑油を、環状領域に容易に供給することができる。
潤滑油を供給する張出部通路は一実施形態に限定されるものではないが、張出部通路の一端が円筒部で環状溝と接続し、張出部通路の他端が環状領域と接続してもよく、張出部通路が張出部および内輪を貫通する孔であってもよい。かかる実施形態によれば、環状溝が保持する潤滑油を、転がり軸受の環状領域に確実に供給することができ、多量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。
潤滑油を供給する張出部通路は一実施形態に限定されるものではないが、張出部通路が、内向きフランジ部の両面のうち環状溝から離れた側にある面に設けた条溝と、条溝と環状領域とを連通し、張出部および内輪を貫通する孔とを含むものであってもよい。かかる実施形態によれば、環状溝から溢れ出る潤滑油の一部を、内輪の外周面および外輪の内周面間の領域に供給することができ、少量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。
潤滑油を供給する張出部通路は一実施形態に限定されるものではないが、条溝と孔との接続部を面取り形状としたものであってもよい。かかる実施形態によれば、通路と条溝との接続箇所で流体抵抗を減少させることができる。したがって、潤滑油の通路への流入を容易にすることが可能になる。また回転時の静粛性が期待できる。
潤滑油を供給する張出部通路は一実施形態に限定されるものではないが、張出部通路を周方向間隔に複数設け、張出部通路と環状領域との接続部の軸方向位置を、夫々異ならせたものであってもよい。かかる実施形態によれば、内輪の外周面および外輪の内周面間の領域に潤滑油を均一に供給することが可能になる。したがって、かかる環状領域に収容される複数の転動体と、これら転動体を保持する保持器と、これら転動体が転走する転走面とを効果的に潤滑することができる。
潤滑油を供給する通路は一実施形態に限定されるものではないが、内輪に設けられており、内輪に設けられている内輪通路は、一端が環状溝と接続し、内輪を軸方向に貫通する第1の内輪孔と、一端が第1の内輪孔と接続し、他端が環状領域と接続し、内輪を径方向に貫通する第2の内輪孔とを含むものであってもよい。かかる実施形態によれば、内輪を冷却しながら潤滑油を環状領域に供給することができる。また、環状溝が保持する潤滑油を、環状領域に確実に供給することができ、多量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。また、環状溝が設けられている軸方向一方側からの潤滑油の供給のみで、軸方向他方側に潤滑油を導くことができる。
第2の内輪孔は一実施形態に限定されるものではないが、内輪の軸方向両端部および軸方向中央部に設けられていてもよい。かかる実施形態によれば、環状溝が設けられている軸方向一方側からの潤滑油の供給のみで、内輪の軸方向両端部および軸方向中央部に潤滑油を導くことができる。
潤滑油を供給する通路は一実施形態に限定されるものではないが、保持器に設けられており、保持器に設けられている保持器通路は、保持器の内周面から径方向外側に凹む凹部と、凹部から径方向に貫通する貫通孔とを含むものであってもよい。かかる実施形態によれば、保持器を軽量化しながら、潤滑油を環状領域に供給することができる。また、凹部が潤滑油を保持することができる。また、貫通孔により、保持器の外周面および外輪の内周面間の領域に潤滑油を容易に供給することができる。
潤滑油を供給する保持器通路は一実施形態に限定されるものではないが、保持器の軸方向両端部に設けられていてもよい。かかる実施形態によれば、保持器をより軽量化することができ、軸方向に均一に潤滑油を供給することができる。
潤滑油を供給する通路は一実施形態に限定されるものではないが、通路の内部には、潤滑油を保持可能な潤滑油保持部材が設けられていてもよい。かかる実施形態によれば、潤滑油保持部材が、潤滑油を保持することができ、長時間にわたって潤滑油を供給することができる。そして、潤滑油保持部材に保持された潤滑油は、遠心力によって徐々に滲み出して環状領域に供給することができる。
潤滑油保持部材は一実施形態に限定されるものではないが、多孔質部材から形成されていてもよい。かかる実施形態によれば、潤滑油保持部材は、保持する潤滑油の量を多くすることができる。
多孔質部材は一実施形態に限定されるものではないが、ベークライトおよび焼結合金のいずれか一方を含むものであってもよい。かかる実施形態によれば、潤滑油保持部材の材料に応じて、潤滑油保持部材に保持させる潤滑油の量を調整することができる。
このように本発明は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に形成される環状領域に配置される複数の転動体と、複数の転動体を保持する保持器と、内輪の軸方向一方側端面から軸方向に突出する円筒部、および円筒部の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部を含み、円筒部と、内向きフランジ部とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝が形成された張出部とを備える。張出部は、円筒部と内向きフランジ部とで区画された領域に、環状溝が形成されていることから、内輪の回転時に遠心力が作用することにより、潤滑油を保持することができる。したがって、潤滑油を適切に保持することができる。また、軸体を加工する必要がない。したがって、軸体の強度を保つことが可能になり、軸体の耐久性を損なうことがない。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。また図2は、本実施例のラジアル玉軸受を軸方向からみた正面図である。本実施例の軸受は航空機用ジェットエンジンやガスタービンエンジンなどに用いられ、高速回転する軸体を回転支持する。
環状に形成された外輪1の外周面はハウジング11に固定される。外輪1の内径側には外輪1よりもひとまわり小さい環状に形成された内輪2を配置する。外輪1の内周面1nと内輪2の外周面2gとの隙間に形成される環状領域3には、周方向に複数の転動体4を配置する。さらに環状領域3には、その全周に亘り環状の保持器5を配置する。保持器5は転動体4,4同士の周方向間隔を一定に保持する。これにより、内輪2は外輪1によって回転自在に支持される。内輪2の中心には、軸体6を嵌合する。軸体6は内輪2と一体に高速回転する。
内輪2の軸方向一方側端面には張出部7を設ける。張出部7は、軸受の組立または分解の際に治具に係止するものであり、引き抜き溝とも称される。本実施例の軸受を組立または分解する際は、所定の治具を張出部7に係止して内輪2を把持する。図2に示すように、張出部7を内輪2と同心円に、内輪2の全周に設ける。張出部7は、内輪2の軸方向一方側端面2tから軸方向に突出する円筒部8と、この円筒部8の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部9とを含む。これら円筒部8と内向きフランジ部9は環状溝10を区画する。すなわち、環状溝10の開口は、径方向内側に向いている。
内輪2および軸体6が高速回転する間、軸体6外周面の近傍から、軸体6と張出部7との間の端面2tに、軸方向の矢印αの向きに潤滑油を吹きかける。あるいは、軸線から角度θ離れた方向から、軸体6と張出部7との間の端面2tに潤滑油を吹きかける。吹きかけられた潤滑油は、内輪2の端面2tに当たり、遠心力によって径方向外側に送られ、張出部7は潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、環状溝10から溢れ出て、遠心力によって内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10から離れた側にある面を伝って、内輪2から径方向外側に飛散する。
飛散した一部の潤滑油は、転動体4の表面や、保持器5の外表面や、転動体4を収容する保持器5の内部表面や、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。
環状領域3に拡散した潤滑油はその後、遠心力の作用で環状領域3よりも外径側の箇所(図示せず)に集まり、その後再び、端面2tに吹きかけられて繰り返し環状領域3を潤滑する。こうして潤滑油は本実施例の軸受を循環し、高速回転する軸体6の軸受を好適に潤滑する。
本実施例によれば、内輪2と、外輪1と、内輪2および外輪1の間に形成される環状領域3に配置される複数の転動体4と、複数の転動体4を保持する保持器5と、内輪2の軸方向一方側端面2tから軸方向に突出する円筒部8、および円筒部8の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部9を含み、円筒部8と、内向きフランジ部9とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝10が形成された張出部7とを備える。
したがって、円筒部8と内向きフランジ部9とで区画された領域に、環状溝10が形成された張出部7が、内輪2の回転時に遠心力が作用することにより、潤滑油を保持することができる。したがって、潤滑油を適切に保持することができる。また、軸体6を加工する必要がない。したがって、軸体6の強度を保つことが可能になり、軸体6の耐久性を損なうことがない。また、内輪2の端面2tに、軸方向の矢印αの向きに潤滑油を吹きかけることにより、内輪2を冷却することができる。
また、張出部7は、潤滑油を保持することができると共に、軸受の組立または分解の際に治具を係止することができる。したがって、特許文献1に記載の転がり軸受のように、潤滑油を掻き込む掻込部の他に、治具を係止するための鍔部を内輪に設ける必要はない。したがって、ガスタービンエンジンおよび航空機用ジェットエンジンの小型化を図ることができる。
なお、上述した図1に示す実施例の変形例として、張出部7を内輪2の全周に設けることなく、周方向に延びるように設けてもよい。また、潤滑油を保持可能な形状、すなわち、開口が径方向内側に向いている形状であればよい。
次に、本発明の他の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図3は、他の実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。なお、共通する構成要素については、上述した図1と同一の参照番号を付し、説明は省略する。
図3を参照して、内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10から離れた側にある面には径方向に延在する条溝12を設ける。条溝12は内向きフランジ部9の外周縁まで延在する。好ましくは、図4に示すように、条溝12を周方向等間隔に複数配設する。そして、張出部7および内輪2を貫通する孔13を設けることにより条溝12と環状領域3とを連通する。孔13は、条溝12と接続する一端が内径側にあり、環状領域3と接続する他端が外径側にあることから、軸線に対し斜め方向に延在する。
次に、この実施形態に係る潤滑油の供給経路について説明する。内輪2および軸体6が高速回転する間、上述したように潤滑油を吹きかけると、張出部7は潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、環状溝10から溢れ出て潤滑油通路となる条溝12を伝い、その一部は分流して孔13に流れ込む。
条溝12から分流した一部の潤滑油は潤滑油通路となる孔13を経て、ミスト状になって孔13から噴出し、転動体4の表面や、保持器5の外表面や、転動体4を収容する保持器5の内部表面や、外周面2gや、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。また分流した他の一部は、引き続き条溝12を径方向外側に伝って、内輪2から径方向外側に飛散する。なお、潤滑油通路は、張出部7に設けられた張出部通路である。
本実施例では、潤滑油の通路は、張出部7に設けられている。したがって、張出部7が保持した潤滑油を、環状領域3に容易に供給することができる。
また、本実施例では、潤滑油の通路は、内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10から離れた側にある面に設けた条溝12と、条溝12と環状領域3とを連通し、張出部7および内輪2を貫通する孔13とを含む。したがって、内輪2の回転中、遠心力によりこれら条溝12および孔13は張出部7から環状領域3に潤滑油を導くことができる。また、張出部7に貯留する潤滑油の一部を環状領域3に供給し、他の一部を潤滑に用いることなく外径方向へ排出することが可能になり、少量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。
また本実施例では、孔13を周方向に複数配設する。したがって、潤滑効果が向上し高速回転を可能にさせることができる。
なお、上述した図3に示す実施例の変形例として、図5の縦断面図に示すように、条溝12を設けることなく、環状溝10と環状領域3とを孔13で連通してもよい。具体的には、孔13の一端が、円筒部8で環状溝10と接続し、孔13の他端が、環状領域3と接続する。孔13は張出部7および内輪2を貫通する。孔13は、その一端が内径側にあり、他端が外径側にあることから、軸線に対し斜め方向に延在する。
かかる変形例によれば、潤滑油の通路は、一端が円筒部8で環状溝10と接続し、他端が環状領域3とを接続し、張出部7および内輪2を貫通する孔である。したがって、環状溝10にある潤滑油を、内輪2の外周面2gおよび外輪1の内周面1n間の環状領域3に確実に供給することができ、多量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。
説明を、条溝12を有する図3に示す実施例に戻す。図6は、張出部7、条溝12および孔13を拡大して示す図である。好ましくは、条溝12と孔13との接続部の形状を面取り形状とする。具体的には、条溝12と孔13との接続部のうち、条溝12の内径側の溝底部12aと孔13とが接続する部分であるエッジ部14を、図6に示すように面取り形状とする。ここでいう面取り形状は、エッジ部14を直線的に切り落とした形状(C面取り)であってもよいし、曲線や円弧(R面取り)で滑らかに仕上げてかどをなくす形状であってもよい。これにより、接続部の流体抵抗を減少させることができる。したがって、潤滑油の条溝12から孔13への流入を容易にすることが可能になる。また回転時の静粛性が期待できる。
また図6に示すように、条溝12の径方向内側端12iを面取り形状とする。これにより、流体抵抗を減少させて、潤滑油を環状溝10から条溝12に滑らかに流入させることができる。
また図6に示すように、内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10と隣接する面の内径側端10iを面取り形状とする。これにより、流体抵抗を減少させて、潤滑油を張出部7から条溝12に滑らかに流入させることができる。なお、内径側端10iの面取り形状を、環状溝10と隣接する内向きフランジ面の全周に形成してもよいし、あるいは、内向きフランジ面のうち、条溝12と周方向位置が等しい部位のみに形成してもよい。
図6に示す実施例の他、内向きフランジ部9の内径側端10iの面取り形状は、図7に示すようなものであってもよい。すなわち、面取りされた内径側端10iの円弧半径を充分大きくして、条溝12の内径側端12iにかどを形成してもよい。
なお、上述した潤滑油の通路を形成する際、簡易な構成として、上述した面取り形状を形成することなくこれらエッジ部14、内径側端12i,10iの全部あるいは一部にかどを残してもよいこと勿論である。
より好ましくは、潤滑油の通路になる孔13を、図4に示すように周方向間隔に複数設け、孔13(通路)と環状領域3との接続部の軸方向位置を、夫々異ならせる。
具体的には図8に実線で示すように、第1の孔13aと環状領域3との接続部を、内輪2の軸方向一方側端面に近い位置に配設して、第1の孔13aを保持器5のポケットに指向させる。
また図8に破線で示すように、第2の孔13bと環状領域3との接続部を、内輪2の軸方向一方側端面から遠い位置に配設して、第2の孔13bを転動体4の外表面に指向させる。
潤滑油の出口になる上記接続部を軸方向一方側端面から遠い位置に配設することにより、軸受内部へ確実に潤滑油を供給することができる。また、上記接続部の軸方向位置を、夫々異ならせることにより、潤滑油を保持器5のポケットに直接塗布したり、保持器5に塗布された潤滑油が跳ね返って転走面にも塗布されて、環状領域3に潤滑油を均一に供給することが可能になる。したがって、かかる環状領域3に収容される複数の転動体4と、これら転動体4を保持する保持器5と、これら転動体4が転走する転走面とを効果的に潤滑することができる。
上述した図3に示す実施例では、条溝12の溝深さを、孔13との接続部の内径側と外径側で異ならせることにより、孔13に流入する潤滑油の量を、所望の量にすることができる。
具体的には図6および図7に示すように、条溝12と孔13とが接続するエッジ部14を境界として、このエッジ部14よりも内径側に位置する条溝12の溝底部12aを、軸直角方向に対して傾斜させ、エッジ部14における条溝12の溝深さを最も小さく形成する。これに対し、エッジ部14よりも外径側に位置する条溝12の溝底部12bを軸直角方向に平行に形成して、エッジ部14における溝深さよりも大きく形成する。これにより、条溝12の内径側から孔13に流入する潤滑油の量を少なくすることができる。
図9は、条溝12の溝深さの他の実施例を示す断面図である。図9の実施例では、エッジ部14よりも内径側に位置する条溝12の溝底部12aを、軸直角方向に平行に形成し、エッジ部14よりも外径側に位置する条溝12の溝底部12bも、軸直角方向に平行に形成する。そして、溝底部12aにおける溝深さを溝底部12bにおける溝深さよりも小さくする。図9に示す実施例によれば、条溝12の内径側から孔13に流入する潤滑油の量を少なくすることができる。図9中、エッジ部14、径方向内側端12i,内径側端10iの全部あるいは一部を面取り形状としてもよいこと勿論である。
なお図には示さなかったが、溝底部12aにおける溝深さを溝底部12bにおける溝深さよりも大きくすれば、条溝12の内径側から孔13に流入する潤滑油の量が多くなる。
次に、本発明の他の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図10は、他の実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。なお、共通する構成要素については、上述した実施例の図1と同一の参照番号を付し、説明は省略する。
図10を参照して、内輪2には、一端が環状溝10と接続し、内輪2を軸方向に貫通する第1の内輪孔20と、一端が第1の内輪孔20と接続し、他端が環状領域3と接続し、内輪2を径方向に貫通する第2の内輪孔21とが設けられている。
第1の内輪孔20は、環状溝10と接続する一端が、内輪2の軸方向一方側端面2tにあって、内輪2を軸方向に貫通する。第1の内輪孔20は、軸方向に真っ直ぐに延びる形状であって、軸体6に対して平行に延びている。また、第1の内輪孔20は、複数設けられており、周方向に等配に設けられている。
第2の内輪孔21は、一端が第1の内輪孔20と接続する。そして、環状領域3と接続する他端が、内輪2の外周面2gにあって、内輪2を径方向に貫通する。第2の内輪孔21は、径方向に真っ直ぐに延びる形状であって、軸体6に対して垂直な方向に延びている。また、第2の内輪孔21は、内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に、軸方向が同じ位置で設けられている。
次に、この実施形態に係る潤滑油の供給経路について説明する。内輪2および軸体6が高速回転する間、上述したように潤滑油を吹きかけると、張出部7が潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、潤滑油通路となる第1の内輪孔20を伝い、その一部は遠心力によって分流して第2の内輪孔21に流れ込む。
第1の内輪孔20から分流した一部の潤滑油は、潤滑油通路となる第2の内輪孔21を経て、第2の内輪孔20から噴出し、転動体4の表面や、保持器5の外表面や、転動体4を収容する保持器5の内部表面や、外周面2gや、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。また分流した他の一部は、引き続き第1の内輪孔20を伝って、内輪2の軸方向他方側端面2sに飛散する。なお、潤滑油通路は、内輪2に設けられた内輪通路である。
本実施例では、潤滑油の通路は、内輪2に設けられている。したがって、内輪2を冷却しながら潤滑油を環状領域3に供給することができる。
また本実施例では、内輪通路は、一端が環状溝10と接続し、内輪2を軸方向に貫通する第1の内輪孔20と、一端が第1の内輪孔20と接続し、他端が環状領域3と接続し、内輪2を径方向に貫通する第2の内輪孔21とを含む。したがって、環状溝10が保持する潤滑油を、環状領域3に確実に供給することができ、多量の潤滑油で軸受を潤滑する場合に有利である。また、環状溝10が設けられている軸方向一方側からの潤滑油の供給のみで、軸方向他方側に潤滑油を導くことができる。
また本実施例では、第2の内輪孔21は、内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に設けられている。これにより、環状溝10が設けられている軸方向一方側からの供給のみで、内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に潤滑油を導くことができる。
なお、上述した図10に示す実施例の変形例として、第2の内輪孔21を軸方向が同じ位置で設けることなく、軸方向が異なる位置で設けてもよい。これにより、周方向に潤滑油を供給することができる。
また、第2の内輪孔21を径方向に真っ直ぐに延びる形状に設けることなく、曲線状に設けてもよいし、軸体6に対して傾斜して延びる形状に設けてもよい。
また、第2の内輪孔21を内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に設けることなく、内輪2の軸方向一方側端部のみや、軸方向中央部のみに設けてもよい。
また、第1の内輪孔20においても同様に、軸方向に真っ直ぐに延びる形状に設けることなく、曲線状に設けてもよいし、軸体6に対して傾斜して延びる形状に設けてもよい。
次に、本発明のさらに他の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図11は、さらに他の実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。図12は、図11に示すラジアル玉軸受を、図11中の矢印XII−XIIで切断した場合の断面図である。なお、共通する構成要素については、上述した実施例の図1と同一の参照番号を付し、説明は省略する。
図11および図12を参照して、保持器5には、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹む凹部22aと、凹部22aから径方向に貫通する貫通孔23aとが設けられている。
凹部22aは、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹んだ形状である。凹部22aは、保持器5の軸方向一方側に設けられている。また、凹部22aは、周方向に延びるように設けられており、この実施の形態においては、環状に設けられている。
貫通孔23aは、凹部22aの径方向に凹んだ部分から径方向に貫通するように設けられている。貫通孔23aは、径方向に真っ直ぐに延びる形状であって、軸体6に対して垂直な方向に延びている。また、貫通孔23aは、複数設けられ、周方向に等配に設けられている。また、貫通孔23aの軸方向幅は、凹部22aの軸方向幅より小さい。
次に、この実施形態に係る潤滑油の供給経路について説明する。内輪2および軸体6が高速回転する間、上述したように潤滑油を吹きかけると、張出部7が潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、環状溝10から溢れ出て、遠心力によって内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10から離れた側にある面を伝って、内輪2から径方向外側に飛散する。
飛散した一部の潤滑油は、保持器5の内周面5nに到達して潤滑油通路となる凹部22aに流れ込み、凹部22aは潤滑油を保持する。凹部22aに保持された潤滑油の一部は、周方向に伝い、貫通孔23aに流れ込む。そして潤滑油通路となる貫通孔23aを経て、貫通孔23aから噴出し、転動体4の表面や、保持器5の外表面や、転動体4を収容する保持器5の内部表面や、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。なお、潤滑油通路は、保持器5に設けられた保持器通路である。
本実施例では、潤滑油の通路は、保持器5に設けられている。したがって、保持器5を軽量化しながら、潤滑油を環状領域3に供給することができる。
また本実施例では、保持器通路は、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹む凹部22aと、凹部22aから径方向に貫通する貫通孔23aとを含む。これにより、凹部22aが潤滑油を保持することができる。また、貫通孔23aにより、保持器5の外周面5gおよび外輪1の内周面1n間の領域に潤滑油を容易に供給することができる。
なお、上述した図11に示す実施例の変形例として、凹部22aを周方向に延びように設けることなく、軸方向に延びるように設けてもよい。
また、貫通孔23aを径方向に真っ直ぐに延びる形状に設けることなく、曲線状に設けてもよいし、軸体6に対して傾斜して延びる形状に設けてもよい。
また、貫通孔23aの軸方向幅を、凹部22aの軸方向幅より小さく設けることなく、凹部22aの軸方向幅と同じ大きさに設けてもよい。
なお、上述した図11に示す実施例の変形例として、凹部22aを保持器5の軸方向両端部に設けてもよい。これにより、保持器5をより軽量化することができ、軸方向に均一に潤滑油を供給することができる。
図13は、凹部22a,22bを保持器5の軸方向両端部に設けた例を示す図である。図13を参照して、凹部22a,22bは、保持器5の軸方向両端部に設けられている。すなわち、環状溝10に近い側に位置する凹部22aと、環状溝10から遠い側に位置する凹部22bとが設けられている。また、凹部22a,22bには、貫通孔23a,23bがそれぞれ設けられている。
なお、この場合、張出部7を軸方向両側端面に設けてもよい。これにより、軸方向両側端面に設けられた張出部7が保持した潤滑油は、保持器5の軸方向両端部に設けられている凹部22a,22bに容易に流れ込むことができる。
次に、本発明のさらに他の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図14は、さらに他の実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。なお、図14は、縦断面図の一方側のみを示し、他方側を省略して示している。なお、共通する構成要素については、上述した実施例の図1と同一の参照番号を付し、説明は省略する。
図14を参照して、内輪2には、上述した図5に示すように、一端が円筒部8で環状溝10と接続し、他端が環状領域3と接続し、張出部7および内輪2を貫通する孔13が設けられている。保持器5には、上述した図11に示すように、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹む凹部22aと、凹部22aから径方向に貫通する貫通孔23aとが設けられている。孔13の環状領域3と接続する他端は、凹部22aと同じ径方向位置に設けられている。
次に、この実施形態にかかる潤滑油の供給経路について説明する。内輪2および軸体6が高速回転する間、上述したように潤滑油を吹きかけると、張出部7が潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、潤滑油通路となる孔13から噴出する。
噴出した一部の潤滑油は、潤滑油通路となる凹部22aに流れ込み、凹部22aは潤滑油を保持する。凹部22aに保持された潤滑油の一部は、周方向に伝い、貫通孔23aに流れ込む。そして潤滑油通路となる貫通孔23aを経て、貫通孔23aから噴出し、転動体4の表面や、保持器5の外表面や、転動体4を収容する保持器5の内部表面や、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。なお、潤滑油通路は、内輪2に設けられた内輪通路および保持器5に設けられた保持器通路である。
すなわち、本実施例では、潤滑油の通路は、内輪2および保持器5に設けられている。したがって、環状溝10に保持した潤滑油を、保持器5の内周面5nおよび内輪2の外周面2g間の領域や、保持器5の外周面5gおよび外輪1の内周面1n間の領域に容易に供給することができる。
また本実施例では、孔13は、環状領域3と接続する一端が、凹部22aと同じ径方向位置に設けられている。これにより、孔13から噴出した潤滑油は、確実に凹部22aに流れ込むことができる。
なお、上述した図14に示す実施例の変形例として、内輪2に設ける潤滑油の通路は、図15に示すような形状であってもよい。図15を参照して、内向きフランジ部9の両面のうち環状溝10から離れた側にある面には、径方向に延在する条溝12を設ける。条溝12は、内向きフランジ部9の径方向中央部まで延在する。そして、張出部7および内輪2を貫通する孔13を設けることにより条溝12と環状領域3とを連通する。孔13は、条溝12と接続する一端が内径側にあり、環状領域3と接続する他端が外径側にあることから、軸線に対し斜め方向に延在する。
また、内輪2および保持器5に設ける潤滑油の通路は、図16に示すような形状であってもよい。内輪2には、上述した図10に示すように、一端が環状溝10と接続し、内輪2を軸方向に貫通する第1の内輪孔20と、一端が第1の内輪孔20と接続し、他端が環状領域3と接続し、内輪2を径方向に貫通する第2の内輪孔21とが設けられている。そして、第2の内輪孔21は、内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に設けられている。
そして、保持器5には、上述した図13に示すように、凹部22a,22bが保持器5の軸方向両端部に設けられている。凹部22a,22bには、貫通孔23a,23bがそれぞれ設けられている。第2の内輪孔21の環状領域3と接続する他端は、凹部22a,22bと同じ径方向位置に設けられている。
これにより、環状溝10に保持した潤滑油を、保持器5の内周面5nおよび内輪2の外周面2g間の領域や、保持器5の外周面5gおよび外輪1の内周面1n間の領域に容易に供給することができる。
また、内輪2および保持器5に設ける潤滑油の通路は、以下のような形状であってもよい。例えば、内輪2には、上述した図5に示すように、一端が円筒部8で環状溝10と接続し、他端が環状領域3と接続し、張出部7および内輪2を貫通する孔13が設けられている。保持器5には、上述した図13に示すように、凹部22a,22bが保持器5の軸方向両端部に設けられている。凹部22a,22bには、貫通孔23a,23bがそれぞれ設けられている。孔13の環状領域3と接続する他端は、環状溝10に近い側に位置する凹部22aと同じ径方向位置に設けられている。
また、内輪2および保持器5に設ける潤滑油の通路は、以下のような形状であってもよい。例えば、内輪2には、上述した図10に示すように、一端が環状溝10と接続し、内輪2を軸方向に貫通する第1の内輪孔20と、一端が第1の内輪孔20と接続し、他端が環状領域3と接続し、内輪2を径方向に貫通する第2の内輪孔21とが設けられている。そして、第2の内輪孔21は、内輪2の軸方向両端部および軸方向中央部に設けられている。保持器5には、上述した図11に示すように、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹む凹部22aと、凹部22aから径方向に貫通する貫通孔23aとが設けられている。軸方向一方端部に位置する第2の内輪孔21の環状領域3と接続する他端は、凹部22aと同じ径方向位置に設けられている。
次に、本発明のさらに他の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図17は、さらに他の実施例になる軸受の潤滑構造を備えたラジアル玉軸受を示す縦断面図である。図18は、図17に示すラジアル玉軸受を、図17中の矢印XVIII−XVIIIで切断した場合の断面図である。なお、共通する構成要素については、上述した実施例の図1と同一の参照番号を付し、説明は省略する。
図17および図18を参照して、内輪2には、上述した図5に示すように、一端が円筒部8で環状溝10と接続し、他端が環状領域3と接続し、張出部7および内輪2を貫通する孔13が設けられている。保持器5には、上述した図11に示すように、保持器5の内周面5nから径方向外側に凹む凹部22aと、凹部22aから径方向に貫通する貫通孔23aとが設けられている。そして、貫通孔23aの内部には、潤滑油を保持可能な潤滑油保持部材24が設けられている。
図19は、潤滑油保持部材24を周方向から見た図である。図20は、図19に示す潤滑油保持部材24を図19中の矢印XXの方向から見た図である。図17〜図20を参照して、潤滑油保持部材24は、貫通孔23a内に収容される棒状部24aと、棒状部24aの径方向内側端部に設けられ、貫通孔23aの孔の大きさより大きい頭部24bとを含む。潤滑油保持部材24は、全ての貫通孔23aに設けられている。
棒状部24aは、真っ直ぐに延びる形状であって、貫通孔23a内に収容されている。
頭部24bは、棒状部24aの径方向内側端部に設けられ、貫通孔23aの孔の大きさよりも大きく設けられている。この実施の形態においては、貫通孔23aの孔の大きさよりも、軸方向および周方向に大きく設けられている。図20中のW1にて示す頭部24bの軸方向幅は、図17中のW2にて示す凹部22aの軸方向幅と一致するように設けられている。
潤滑油保持部材24は、潤滑油を保持可能である。潤滑油保持部材24は、多孔質部材から形成されている。多孔質部材としては、例えば、ベークライトおよび焼結合金のいずれか一方を含むものである。また、焼結合金としては、例えば、JIS Z2550 P4034等が挙げられる。
次に、この実施形態に係る潤滑油の供給経路について説明する。内輪2および軸体6が高速回転する間、上述したように潤滑油を吹きかけると、張出部7が潤滑油を保持する。張出部7の環状溝10に保持された潤滑油は、潤滑油通路となる孔13から噴出する。
噴出した一部の潤滑油は、潤滑油通路となる凹部22aに流れ込み、凹部22aは潤滑油を保持する。凹部22aに保持された潤滑油の一部は、周方向に伝い、貫通孔23aに設けられている潤滑油保持部材24により保持される。潤滑油保持部材24に保持された潤滑油は、遠心力によって徐々に滲み出して、貫通孔23aの径方向外側の開口から噴出し、転動体4の表面や、転動体4を収容する保持器5の外部表面や、内周面1nに到達して、内周面1nと外周面2gとの隙間の環状領域3に拡散する。
本実施例では、潤滑油の通路の内部に、潤滑油を保持可能な潤滑油保持部材24が設けられている。したがって、潤滑油保持部材24が、潤滑油を保持することができ、長時間にわたって潤滑油を保持することができる。そして、潤滑油保持部材24に保持された潤滑油は、遠心力によって徐々に滲み出して環状領域3に供給することができる。
また本実施例では、潤滑油保持部材24は、貫通孔23a内に収容される棒状部24aと、棒状部24aの径方向内側端部に設けられ、貫通孔23aの孔の大きさより大きい頭部24bとを含む。これにより、頭部24bが凹部22aに引っ掛かり、潤滑油保持部材24が遠心力で抜けてしまうことはない。
また本実施例では、潤滑油保持部材24は、多孔質部材から形成されている。これにより、潤滑油保持部材24は、保持する潤滑油の量を多くすることができる。
また本実施例では、多孔質材料は、ベークライトおよび焼結合金のいずれか一方を含む。これにより、潤滑油保持部材24の材料に応じて、潤滑油保持部材24が保持させる潤滑油の量を調整することができる。
なお、上述した図17に示す実施例の変形例として、全ての貫通孔23aに潤滑油保持部材24を設けることなく、複数の貫通孔23aのうちのいくつかに潤滑油保持部材24を設けてもよい。このように潤滑油保持部材24を設ける数を変更することにより、保持させる潤滑油の量を調整することができる。
また、上述した図17に示す実施例の変形例として、張出部7に設けられた通路や内輪2に設けられた通路に、潤滑油保持部材24を設けてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形
態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明に係る転がり軸受は、航空機用ジェットエンジンやガスタービンエンジンの外輪案内方式3点接触玉軸受や円筒ころ軸受等に有効に利用される。
1 外輪、1n 外輪の内周面、2 内輪、2g 内輪の外周面、2t,2s 内輪の端面、3 環状領域、4 転動体、5 保持器、5g 保持器の外周面、5n 保持器の内周面、6 軸体、7 張出部、8 条溝、9 内向きフランジ部、10 環状溝、11 ハウジング、12 条溝、13 孔、14 エッジ部(接続部)、20 第1の内輪孔、21 第2の内輪孔、22a,22b 凹部、23a,23b 貫通孔、24 潤滑油保持部材、24a 棒状部、24b 頭部。
Claims (14)
- 内輪と、
外輪と、
前記内輪および前記外輪の間に形成される環状領域に配置される複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持する保持器と、
前記内輪の軸方向一方側端面から軸方向に突出する円筒部、および前記円筒部の先端から径方向内側に延びる内向きフランジ部を含み、前記円筒部と、前記内向きフランジ部とで区画された領域に、潤滑油を保持する環状溝が形成された張出部とを備える、転がり軸受。 - 前記内輪、前記保持器および、前記張出部のうちの少なくとも一つは、前記環状領域に潤滑油を供給する通路を有する、請求項1に記載の転がり軸受。
- 前記通路は、前記張出部に設けられている張出部通路を含む、請求項2に記載の転がり軸受。
- 前記張出部通路は、一端が前記円筒部で前記環状溝と接続し、他端が前記環状領域と接続し、前記張出部および前記内輪を貫通する孔である、請求項3に記載の転がり軸受。
- 前記張出部通路は、前記内向きフランジ部の両面のうち前記環状溝から離れた側にある面に設けた条溝と、該条溝と前記環状領域とを連通し、前記張出部および前記内輪を貫通する孔とを含む、請求項3に記載の転がり軸受。
- 前記条溝と前記孔との接続部を面取り形状とした、請求項5に記載の転がり軸受。
- 前記張出部通路を周方向間隔に複数設け、該張出部通路と前記環状領域との接続部の軸方向位置を、夫々異ならせた、請求項3〜6のいずれかに記載の転がり軸受。
- 前記通路は、前記内輪に設けられており、
前記内輪に設けられている内輪通路は、一端が前記環状溝と接続し、前記内輪を軸方向に貫通する第1の内輪孔と、一端が前記第1の内輪孔と接続し、他端が前記環状領域と接続し、前記内輪を径方向に貫通する第2の内輪孔とを含む、請求項2に記載の転がり軸受。 - 前記第2の内輪孔は、前記内輪の軸方向両端部および軸方向中央部に設けられている、請求項8に記載の転がり軸受。
- 前記通路は、前記保持器に設けられており、
前記保持器に設けられている保持器通路は、前記保持器の内周面から径方向外側に凹む凹部と、前記凹部から径方向に貫通する貫通孔とを含む、請求項2〜9のいずれかに記載の転がり軸受。 - 前記保持器通路は、前記保持器の軸方向両端部に設けられている、請求項10に記載の転がり軸受。
- 前記通路の内部には、潤滑油を保持可能な潤滑油保持部材が設けられている、請求項2〜11のいずれかに記載の転がり軸受。
- 前記潤滑油保持部材は、多孔質部材から形成されている、請求項12に記載の転がり軸受。
- 前記多孔質部材は、ベークライトおよび焼結合金のいずれか一方を含む、請求項13に記載の転がり軸受。
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