JPH0435546Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0435546Y2
JPH0435546Y2 JP7704886U JP7704886U JPH0435546Y2 JP H0435546 Y2 JPH0435546 Y2 JP H0435546Y2 JP 7704886 U JP7704886 U JP 7704886U JP 7704886 U JP7704886 U JP 7704886U JP H0435546 Y2 JPH0435546 Y2 JP H0435546Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
oil
passage
turbine
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7704886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62188524U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7704886U priority Critical patent/JPH0435546Y2/ja
Publication of JPS62188524U publication Critical patent/JPS62188524U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0435546Y2 publication Critical patent/JPH0435546Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガスタービンエンジンにおけるロー
タシヤフトを支持するベアリングの潤滑装置に関
し、とくに潤滑オイルを利用してベアリングを強
制冷却するようにした潤滑装置に関する。
[従来の技術] 本考案に関連する従来の技術として、圧縮機側
軸受ハウジングとタービン側軸受ハウジングとで
支承されたタービン車軸を備えた1軸型小型ガス
タービンにおいて、タービン側軸受ハウジング内
のころがり軸受に噴流させる潤滑油用給油パイプ
を、圧縮機とスクロールとの空間に配管し、該給
油パイプとスクロールとの間に熱遮断板を介在さ
せた小型ガスタービンの潤滑油給油装置が知られ
ている(特開昭59−43929号公報)。
また、軸受部材を介して回転軸を支持する回転
軸支持体に、燃料供給系の一部としての通路を形
成してなる軸受の冷却構造が知られている(実開
昭61−6025号公報)。
第3図は、従来のタービンロータベアリングの
潤滑装置を示している。図中、1はロータシヤフ
トを示しており、ロータシヤフト1はベアリング
ホルダ2を貫通して設けられている。ロータシヤ
フト1にはコンプレツサ3とタービン4とが取付
けられており、コンプレツサ3はベアリングホル
ダ2の一方の側面側に配置され、タービン4はベ
アリングホルダ2の他方の側面側に配置されてい
る。ロータシヤフト1は、ベアリング5によつて
回転自在に支持されており、ベアリング5は上述
のベアリングホルダ2に保持されている。
ベアリング5の両側には、カーボンシール6が
配設されており、カーボンシール6はロータシヤ
フト側にホルダを介して固定され、ロータシヤフ
ト1と共回り可能となつている。ベアリングホル
ダ2には、ベアリング5の潤滑および冷却のため
のオイルジエツト通路7が形成されており、オイ
ルジエツト通路7のオイルが噴射されるオイルジ
エツト8の位置は、ベアリング5の一側面(コン
プレツサ側)に設定されている。
このような潤滑装置では、ベアリング5の片側
からローラ(転動体)5aに向けてオイルが吹き
付けられ、ベアリング5の潤滑と冷却とが行なわ
れる。ベアリング5の周囲はカーボンシール6に
よつて外部とシールされ、オイルミストの漏れが
防止されている。そしてベアリング5に吹き付け
られたオイルは、ドレン穴9を経由してオイルパ
ン(図示略)に戻されるようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上述のベアリングは高速回転
(最高約70000rpm)するロータシヤフトを支持す
るため、転動体としてのローラとアウタレースお
よびインナレースとの摩擦によりベアリングの温
度が著しく高くなるという問題があつた。すなわ
ち、ベアリングの冷却が十分でないと潤滑作用が
悪化してベアリングの寿命が低下するとともに焼
き付きを生じるおそれがあつた。
また、上記の潤滑装置では、オイルがオイルジ
エツト通路を通過する際にタービン側の熱によつ
てオイルの温度が上昇するので、ベアリングに高
温のオイルが噴射され、ベアリリングの冷却効果
が悪かつた。
本考案は、上記の問題点を解決するために、オ
イルがオイルジエツト通路を通過する際のオイル
の温度上昇を小に抑えるとともに、オイルジエツ
ト通路を流れるオイルの一部を利用してベアリン
グを強制冷却し、ベアリングの寿命を向上させる
ことを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案のタービンロータベアリ
ングの潤滑装置は、タービンとコンプレツサとが
取付けられたロータシヤフトをベアリングで支持
し、該ベアリングを保持するベアリングホルダ
に、前記ベアリングに潤滑用オイルを噴射するオ
イルジエツト通路を形成したタービンロータベア
リングの潤滑装置であつて、前記ベアリングのア
ウタレースに冷却通路を形成し、前記ベアリング
ホルダに、前記オイルジエツト通路を流れる潤滑
用オイルを前記冷却通路にバイパスさせるバイパ
ス通路を設けたものから成る。
[作用] このように構成させた本考案のタービンロータ
ベアリングの潤滑装置においては、オイルジエツ
ト通路を流れるオイルの一部がバイパス通路に流
入される。バイパス通路に流入されたオイルは、
ベアリングのアウタレースに形成された冷却通路
を通過し、アウタレースと潤滑用オイルとの間で
熱交換が行われる。したがつて、アウタレースが
冷却され、温度上昇によるベアリングの焼き付き
が防止されるとともにベアリングの耐久性が高め
られる。
また、バイパス通路にオイルが流入される分だ
けオイルジエツト通路を流れるオイルの流れが早
くなり、オイルジエツト通路を通過する際のオイ
ルの温度上昇が小におさえられる。これにより、
従来装置よりもベアリングに噴射されるオイルの
温度が低下し、冷却効果が高められる。
[実施例] 以下に、本考案に係るタービンロータベアリン
グの潤滑装置の望ましい実施例を、図面を参照し
て説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
るタービンロータベアリングの潤滑装置を示して
いる。図中、11はロータシヤフトを示しており
ロータシヤフト11は、ベアリングホルダ12の
シヤフト挿通穴13に挿通されている。ロータシ
ヤフト11には、タービン14とコンプレツサ1
5とが取付けられている。タービン14は、ベア
リングホルダ12の一方の側壁12a側に配設さ
れており、コンプレツサ15はベアリングホルダ
12の他方の側壁12b側に配設されている。
ベアリングホルダ12には、シヤフト挿通穴1
3と同軸上にベアリング固定穴16が形成されて
いる。ベアリング固定穴16はベアリングホルダ
12の肉厚のほぼ中央に位置しており、このベア
リング固定穴16にロータシヤフト11を回転自
在に支持するベアリング17が嵌合されている。
ベアリング17は、本実施例では、ローラベアリ
ングが用いられているが、ローラベアリングに限
定されずボールベアリング、その他のベアリング
であつてもよい。なお、これらのベアリングは勿
論、高温、高速回転に耐えるものである。
ベアリング17の両側には、ベアリング室18
がそれぞれ形成されており、ベアリング室18は
リング状のカーボンシール19によつて外部とシ
ールされている。カーボンシール19は、ロータ
シヤフト11に固定されたホルダ20,21によ
つて保持されており、外周面がシヤフト挿通穴1
3の内周面に接触している。そして、カーボンシ
ール19は、ロータシヤフト11の回転に伴なつ
てシヤフト挿通穴13と接触しながら回転し、外
部とベアリング室18とを遮断している。
ベアリングホルダ12には、上下方向に延びる
オイルジエツト通路22が形成されている。オイ
ルジエツト通路22の上方はオイル供給源(図示
略)に接続されており、下方は、オイルジエツト
穴22aとなつている。オイルジエツト穴22a
は、一方のベアリング室18に開口されており、
このオイルジエツト穴22からベアリング17の
ローラ17bに向けてオイルが吹きつけられるよ
うになつている。
ベアリングホルダ12にはオイルジエツト通路
22を流れるオイルをバイパスさせる油孔23,
24から成るバイパス通路25が形成されてい
る。油孔23は、ベアリングホルダ12の側壁1
2a側からオイルジエツト通路22と直交するよ
うに穿設されており、穿設後、油孔23の側壁1
2a側の開口部が埋栓26によつて塞がれてい
る。油孔24はオイルジエツト通路22と平行に
延びており、一方が油孔23と直交しており、他
方はベアリング固定穴16の内周面に開口してい
る。
ベアリング17のアウタレース17aには、第
2図に示すように平面形状が四辺形となる冷却通
路27が形成されている。冷却通路27は、油孔
28,29,30,31から構成されている。油
孔28,29の一方はアウタレース17aの頂部
に位置しており、両油孔28,29はバイパス通
路25の油孔24に接続されている。油孔28,
29はアウタレース17aの頂部から左右に分岐
され、それぞれ斜め下方に延びている。油孔28
の他方はベアリング17の中心を通る水平線32
とアウタレース17aの外周面17cとが交差す
る位置に開口されており、油孔29の他方は同様
に水平線32とアウタレース17aの外周面17
cとが交差する位置に開口されている。すなわち
水平線32と交差する油孔28,29の開口部
は、それぞれ時計方向に180°ずれて位置してい
る。油孔30,31は、前述の水平線32と交差
する油孔28,29の開口部から斜め下方に穿設
されており、油孔28と油孔29とはアウタレー
ス17aの最下部で合流されている。油孔28,
29,30,31の水平線32と交差する開口部
は、オイル漏れを防止するため埋栓33によつて
塞がれている。なお、本実施例では開口部を埋栓
で塞ぐようにしたが、通常アウタレース17a
は、ベアリングホルダ12に絞り嵌めで固定され
るので、油孔の開口部をとくに塞ぐ加工を施さな
くともオイル漏れは防止される。
冷却通路27の油孔30,31の最下方はベア
リング室18に開口されており、ベアリング室1
8は、ベアリング17の下方に形成されたドレン
穴34に連通されている。ドレン穴34は図示さ
れないオイルパンに接続されている。
つぎに上記のタービンロータベアリングの潤滑
装置における作用について説明する。
コンプレツサ15によつて圧縮された空気は、
その後、燃焼器(図示略)に送られて、エネルギ
を付与され、タービン14を駆動させる。タービ
ン14とコンプレツサ15はロータシヤフト11
と一体となつて回転し、ロータシヤフト11を支
持するベアリング17には、オイルジエツト穴2
2aからオイルが吹き付けられる。ベアリングホ
ルダ12には、オイルジエツト通路22のオイル
をバイパスさせるバイパス通路25が形成されて
いるので、オイルジエツト通路22のオイルの一
部がバイパス通路25に流入される。そのため、
従来構造に比べてオイルジエツト通路22を通過
するオイルの流れが早くなり、オイルジエツト通
路22を通過する際のオイルの温度上昇が小に抑
えられる。すなわち、ベアリングホルダ12とオ
イルとの熱交換の時間が短縮される分だけベアリ
ング17に吹きつけられるオイルの温度が従来よ
りも低下し、ベアリング17の冷却効果が高めら
れる。
バイパス通路25に流入したオイルは、ベアリ
ング17のアウタレース17aに形成された冷却
通路27に導かれ、アウタレース17aは、この
冷却媒体としてのオイルによつて冷却される。す
なわち、オイルとアウタレース17aとの熱交換
により、ローラ17bおよびインナレース17d
も間接的に冷却される。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のタービンロータ
ベアリングの潤滑装置によるときは、ベアリング
ホルダに、オイルジエツト通路を流れる潤滑用オ
イルをバイパスさせるバイパス通路を設けるよう
にしたので、オイルの流れが早められオイルジエ
ツト通路を通過する際のオイルの温度上昇が小に
抑えられる。これにより、従来よりも温度の低い
オイルをベアリングに吹きつけることができ、ベ
アリングの冷却効果を高めることができる。
また、バイパス通路のオイルをアウタレースの
冷却通路に流すようにしたので、ベアリングが十
分に冷却されベアリングの著しい温度上昇を抑え
ることができる。その結果、ベアリングの焼き付
きが防止できるとともに、ベアリングの耐久性を
大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るタービンロー
タベアリングの潤滑装置の断面図、第2図は第1
図の−線に沿う断面図、第3図は従来のター
ビンロータベアリングの潤滑装置の断面図、であ
る。 11……ロータシヤフト、12……ベアリング
ホルダ、14……タービン、15……コンプレツ
サ、17……ベアリング、17a……アウタレー
ス、22……オイルジエツト通路、25……バイ
パス通路、27……冷却通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タービンとコンプレツサとが取付けられたロー
    タシヤフトをベアリングで支持し、該ベアリング
    を保持するベアリングホルダに、前記ベアリング
    に潤滑用オイルを噴射するオイルジエツト通路を
    形成したタービンロータベアリングの潤滑装置に
    おいて、前記ベアリングのアウタレースに冷却通
    路を形成し、前記ベアリングホルダに、前記オイ
    ルジエツト通路を流れる潤滑用オイルを前記冷却
    通路にバイパスさせるバイパス通路を設けたこと
    を特徴とするタービンロータベアリングの潤滑装
    置。
JP7704886U 1986-05-23 1986-05-23 Expired JPH0435546Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7704886U JPH0435546Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7704886U JPH0435546Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62188524U JPS62188524U (ja) 1987-12-01
JPH0435546Y2 true JPH0435546Y2 (ja) 1992-08-24

Family

ID=30924690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7704886U Expired JPH0435546Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0435546Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5265228B2 (ja) * 2008-03-31 2013-08-14 Thk株式会社 回転ベアリング、回転テーブル装置
JP2015183697A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 三菱重工業株式会社 軸受冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62188524U (ja) 1987-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1134417A (en) Bearing carrier with integral lubricating sealing features
US9874217B2 (en) Turbomachine shaft sealing arrangement
JPS627900Y2 (ja)
JPH0245476Y2 (ja)
JPH01142203A (ja) 流体流動機械の軸とハウジングとの間のシール装置
JPH02113120A (ja) 回転機における軸受構造
JPH09294351A (ja) ホットローラー用電動機の冷却構造及び冷却・ダンパ構造
JPH0435546Y2 (ja)
US2681837A (en) Bearing oil seal
JPS59215921A (ja) 排気タ−ボ過給器の遠心式・潤滑油ポンプ
JP2005163641A (ja) ターボチャージャ
JP2011111900A (ja) 過給機のタービン軸支持構造
KR101344179B1 (ko) 샤프트 시일
JP4314627B2 (ja) 過給機の軸受装置
US6086346A (en) Cooling system for a rotary vane pumping machine
JP3924980B2 (ja) 軸受の潤滑、冷却装置
JPH0752339Y2 (ja) 過給機
JPH0545796Y2 (ja)
CN219932266U (zh) 一种汽轮机用联合轴承
JPH07217748A (ja) 真空ポンプ用軸封装置
JPS61116123A (ja) 軸受
JPH0435545Y2 (ja)
JPH0245477Y2 (ja)
JPH07217524A (ja) フランシス水車の潤滑油冷却装置
JPH0635803B2 (ja) ロータリピストン内燃機関の潤滑装置