JPH0245477Y2 - - Google Patents

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JPH0245477Y2
JPH0245477Y2 JP1985017126U JP1712685U JPH0245477Y2 JP H0245477 Y2 JPH0245477 Y2 JP H0245477Y2 JP 1985017126 U JP1985017126 U JP 1985017126U JP 1712685 U JP1712685 U JP 1712685U JP H0245477 Y2 JPH0245477 Y2 JP H0245477Y2
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bearing
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damper
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turbine
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Priority to FR858513068A priority patent/FR2569771B1/fr
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、過給機の軸受装置に関するもので、
詳しくは、タービン車室とコンプレツサ車室の間
に軸受車室を備え、かつ、該軸受車室の軸受ハウ
ジング内に浮動状態に設けられたオイルフイルム
ダンパによつて支持されているタービン側玉軸受
とコンプレツサ側玉軸受とを有する過給機の軸受
装置として利用されるものである。
従来の技術 従来の過給機の軸受は、タービン側とコンプレ
ツサ側にジヤーナル用のフローテイングメタルを
設け、コンプレツサ側にスラストメタルを設けて
いる。またタービン軸をラジアル方向とアキシア
ル方向に支持する玉軸受などのころがり軸受を使
用することも、かなり以前から試みられている。
考案が解決しようとする問題点 上記のように、従来のフローテイングメタルと
スラストメタルを併用している軸受装置では、使
用潤滑油量が多いため、軸受損失が大きく、過給
機の総合効率を向上させることができないという
問題点がある。また玉軸受の場合は、機械的損失
が少ないが、確実なダンパ機能と潤滑機能を有す
る構造にすることが困難であり、とくに、小形過
給機のような高温と高速に耐える構造がスペース
などの理由から困難であるという問題点がある。
本考案は、このような問題点を解決しようとする
ものである。すなわち、本考案は、機械効率が向
上し、また耐久性および回転安定性ならびに耐振
性が向上し、かつ、潤滑性が向上するうえ、潤滑
油の使用量を低減することができるとともに、構
造の簡素化を図ることができる過給機の軸受装置
を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 軸受に玉軸受を使用し、セミフロート式の一体
型オイルフイルムダンパを用い、その玉軸受への
潤滑を該ダンパの給油の一部を利用するようにし
た。すなわち、本考案の構成は、タービン車室と
コンプレツサ車室の間に軸受車室を備え、かつ、
該軸受車室の軸受ハウジング内に設けられたオイ
ルフイルムダンパによつて支持されているタービ
ン側玉軸受とコンプレツサ側玉軸受とを有する過
給機において、前記オイルフイルムダンパが該軸
受ハウジングとの間に薄い油膜を介して浮動状態
に設けられたセミフロート式の一体型からなり、
しかも、前記オイルフイルムダンパには、該油膜
の一部を前記タービン側玉軸へ内側からジエツト
潤滑する小孔と、該油膜の一部を前記コンプレツ
サ側玉軸受にミスト潤滑する狭い隙間とを有し、
かつ、コンプレツサ側のほうに位置して前記オイ
ルフイルムダンパの外周と前記軸受ハウジングの
内周とにまたげて設けられたピン穴と、このピン
穴にルーズに嵌合された回り止め用のピンとを有
することを特徴としている。
作 用 タービン軸のラジアル荷重とスラスト荷重が玉
軸受によつて支承され、またオイルフイルムダン
パがタービン側とコンプレツサ側に分割されてい
なく、一体型であつて、軸受ハウジングとの間に
薄い油膜を介してセミフロート式に浮動状態に設
けられているので、制振作用がなされ、タービン
軸は安定した回転が得られる。また玉軸受への潤
滑は該ダンパの給油の一部が利用される。
実施例 図は本考案の一実施例を示したもので、図にお
いて、1はタービン車室、2はコンプレツサ車
室、3は前記両車室1と2の間に設けられた軸受
車室、4は遮熱板、5は前記軸受車室3に設けら
れた軸受ハウジング、6はタービン軸、7はター
ビン羽根車、8は油切りスペーサ、9は油切り、
10はコンプレツサ羽根、11は前記軸受ハウジ
ング5内に設けられたセミフロート式の一体型の
オイルフイルムダンパ、12は該ダンパ11によ
つて支持されているタービン側玉軸受、13は該
ダンパ11によつて支持されているコンプレツサ
側玉軸受、14は軸受スペーサ、15はスラスト
方向に予圧をかけているコイルスプリング、16
は前記ダンパ11および玉軸受13のスラスト方
向の位置決めをしているダンパ押え、17は水冷
ジヤケツト、18は給油口、19は前記軸受ハウ
ジング5に設けられた排油口、20は前記ダンパ
11の下部中央に設けられて排油口19に連通し
ている排油孔、21は前記ダンパ11の外周と軸
受ハウジング5の内周との間にまたげて設けられ
たピン穴にルーズに嵌合された回り止め用のピ
ン、22は前記ダンパ11の両端に形成された狭
い隙間、23は前記ダンパ11に設けられた小孔
である。
すなわち、タービン軸6は前記両玉軸受12お
よび13の内輪と嵌合し、該玉軸受12および1
3によつてラジアル方向ならびにアキシアル方向
(スラスト方向)に支持されている。また該玉軸
受12および13の外輪がタービン側とコンプレ
ツサ側に分割されていない一体型のオイルフイル
ムダンパ11によつて嵌合支持されている。
図示のように構成された過給機の軸受装置にお
いては、オイルフイルムダンパ11は一体型であ
つて、該ダンパ11の外周の軸受ハウジング5の
内周との間に微小な隙間があり、その隙間に油が
給油口18から供給されて一様に薄い油膜を形成
し、その油膜の減衰効果により、タービン軸6の
安定回転が得られる。そして、その油の一部は排
油口19から排出されるが、その隙間は微小であ
るので、油の流量、つまり、油の使用量が、きわ
めて少ない。またオイルフイルムダンパ11の両
端の軸受ハウジング5との隙間22から漏れ出た
潤滑油の一部はタービン軸6およびその周辺と衝
突してミスト状となり、両玉軸受12および13
の周囲を油の雰囲気に保つ。すなわち、両玉軸受
12および13はミスト潤滑あるいは一種のはね
かけ潤滑がなされる。さらに、タービン側玉軸受
12への潤滑をより確実にするため、該ダンパ1
1の外周部から該玉軸受12の内側の方向に向け
て細い給油孔としての小孔23を設け、ジエツト
潤滑をするようにしている。なおジエツト潤滑で
は、給油量がミスト潤滑に比較して若干増加する
ので、該ダンパ11の中央下部に排油孔20を設
けている。
考案の効果 本考案は、軸受に玉軸受を用いたので、従来の
すべり軸受に比較して機械的損失がきわめて小さ
いため、過給機の総合効率が大幅に上昇し、とく
に、過給機の低速または低出力域での効果が著し
い。このことは、車両用過給機にとつてきわめて
重大な効果である。また軸受ハウジング内に設け
られてタービン側玉軸受とコンプレツサ側玉軸受
とを支持しているオイルフイルムダンパが、該軸
受ハウジングとの間に薄い油膜を介して浮動状態
に設けられたセミフロート式の一体型からなるの
で、全作動範囲でタービン軸の安定した回転が得
られ、両玉軸受の耐久性が向上し、寿命が長くな
り、さらに、外部振動に対しても安定しているの
で、エンジンに搭載された場合の耐久性が向上
し、高い信頼性が得られる。しかも、玉軸受への
潤滑はオイルフイルムダンパの給油の一部を利用
した潤滑によるが、比較的温度が高く、軸受荷重
も大きいタービン側玉軸受には、積極的にジエツ
ト潤滑を行ない、またそれが内側からのジエツト
潤滑であるため、内輪と外輪の間隔へ直接油が噴
射されて油が確実にボール転動面に入るようにな
り、また従来のすべり軸受のような大量の油を必
要とすることなく、給油量が大幅に節約でき、か
つ、給油圧も低くてすむ。またスラスト軸受を別
個に付加する必要がなく、タービン軸ジヤーナル
部の表面硬化の必要もないなど、構造が簡単で小
型化が容易となり、コストダウンが可能となる。
しかも、オイルフイルムダンパの外周と軸受ハウ
ジングの内周との間にまたげて設けられたピン穴
が、開放されるコンプレツサ側に設けられてい
て、このピン穴に回り止め用のピンが嵌合される
ため、組立手順からみて、その組立が容易であ
り、かつ、前記嵌合がルーズになつているので、
該ダンパのスリーブが浮動状態を保つことで、ダ
ンピング効果を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示した一部切欠断面正
面図である。 1……タービン車室、2……コンプレツサ車
室、3……軸受車室、5…軸受ハウジング、6…
…タービン軸、11……オイルフイルムダンパ、
12……タービン側玉軸受、13……コンプレツ
サ側玉軸受、21……ピン、22……隙間、23
……小孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タービン車室とコンプレツサ車室の間に軸受車
    室を備え、かつ、該軸受車室の軸受ハウジング内
    に設けられたオイルフイルムダンパによつて支持
    されているタービン側玉軸受とコンプレツサ側玉
    軸受とを有する過給機において、前記オイルフイ
    ルムダンパが該軸受ハウジングとの間に薄い油膜
    を介して浮動状態に設けられたセミフロート式の
    一体型からなり、しかも、前記オイルフイルムダ
    ンパには、該油膜の一部を前記タービン側玉軸受
    へ内側からジエツト潤滑する小孔と、該油膜の一
    部を前記コンプレツサ側玉軸受にミスト潤滑する
    狭い隙間とを有し、かつ、コンプレツサ側のほう
    に位置して前記オイルフイルムダンパの外周と前
    記軸受ハウジングの内周とにまたげて設けられた
    ピン穴と、このピン穴にルーズに嵌合された回り
    止め用のピンとを有することを特徴とする、過給
    機の軸受装置。
JP1985017126U 1984-09-03 1985-02-12 Expired JPH0245477Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985017126U JPH0245477Y2 (ja) 1985-02-12 1985-02-12
IT8522046A IT1185677B (it) 1984-09-03 1985-09-02 Dispositivo di supporto per turbocompressore a gas di scarico
DE3531313A DE3531313C3 (de) 1984-09-03 1985-09-02 Lagervorrichtung in einem Turbolader
FR858513068A FR2569771B1 (fr) 1984-09-03 1985-09-03 Dispositif de support pour turbochargeur pour permettre d'obtenir une rotation stable d'un arbre de turbine
US07/070,617 US4721441A (en) 1984-09-03 1987-07-09 Bearing device for turbocharger

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JP1985017126U JPH0245477Y2 (ja) 1985-02-12 1985-02-12

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JPS61134535U JPS61134535U (ja) 1986-08-22
JPH0245477Y2 true JPH0245477Y2 (ja) 1990-12-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1550812B1 (de) * 2004-01-02 2006-06-28 BorgWarner Inc. Strömungsmaschine
JP2011220241A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Ihi Corp ターボチャージャ
JP5569113B2 (ja) * 2010-04-13 2014-08-13 株式会社Ihi ターボチャージャ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978048A (ja) * 1972-12-06 1974-07-27

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JPS4978048A (ja) * 1972-12-06 1974-07-27

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JPS61134535U (ja) 1986-08-22

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