JPH0988986A - アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置 - Google Patents
アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置Info
- Publication number
- JPH0988986A JPH0988986A JP7249266A JP24926695A JPH0988986A JP H0988986 A JPH0988986 A JP H0988986A JP 7249266 A JP7249266 A JP 7249266A JP 24926695 A JP24926695 A JP 24926695A JP H0988986 A JPH0988986 A JP H0988986A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner ring
- spacer
- injection
- ball bearing
- angular contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6659—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6659—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
- F16C33/6677—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles from radial inside, e.g. via a passage through the shaft and/or inner ring
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内輪転走面噴射型と内輪端面噴射型の双方の
長所を取り込むことによって、より高い高速回転に対応
できるアンギュラ玉軸受を具現すること。 【解決手段】 アンギュラ玉軸受の内輪１６の転走面１
８より背面側の転動体荷重の非作用部分を省略して内輪
幅を短縮する。外輪１９側の間座８ａの端面に、内輪１
６の背面側端面に向って突出した環状の突部２１を設け
る。内輪１６の背面側端面１７と間座８ａの突部２１先
端面との間に、周方向に連続しかつ軸方向で均一幅をな
す環状すきまＳを形成する。外輪１９側の間座８ａに、
内輪１６の転走面１８に向ってエアオイルを噴射する第
１噴射ノズル２５と、環状すきまＳにエアを噴射する第
２噴射ノズル２６を配設する。
長所を取り込むことによって、より高い高速回転に対応
できるアンギュラ玉軸受を具現すること。 【解決手段】 アンギュラ玉軸受の内輪１６の転走面１
８より背面側の転動体荷重の非作用部分を省略して内輪
幅を短縮する。外輪１９側の間座８ａの端面に、内輪１
６の背面側端面に向って突出した環状の突部２１を設け
る。内輪１６の背面側端面１７と間座８ａの突部２１先
端面との間に、周方向に連続しかつ軸方向で均一幅をな
す環状すきまＳを形成する。外輪１９側の間座８ａに、
内輪１６の転走面１８に向ってエアオイルを噴射する第
１噴射ノズル２５と、環状すきまＳにエアを噴射する第
２噴射ノズル２６を配設する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアオイル潤滑に
エア冷却を組み合わせて高速回転対応にしたアンギュラ
玉軸受の潤滑冷却方法と装置に関する。
エア冷却を組み合わせて高速回転対応にしたアンギュラ
玉軸受の潤滑冷却方法と装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】航空機ジェットエンジンや工作機械等の
高速回転軸にはアンギュラ玉軸受が使用される場合が多
いが、このような高速回転軸受ではとりわけ充分な潤滑
冷却が必要である。
高速回転軸にはアンギュラ玉軸受が使用される場合が多
いが、このような高速回転軸受ではとりわけ充分な潤滑
冷却が必要である。
【０００３】アンギュラ玉軸受の潤滑は、通常、内輪の
転走面に向けられた１または２以上の噴射ノズルから噴
射されるエアオイルなどの潤滑剤によって行なわれてい
る（以下、内輪転走面噴射型潤滑という）。本願出願人
は、この内輪転走面噴射型潤滑の改良型として、内輪端
面噴射型潤滑装置を先に提案している（特願平１−２８
３６６０号、特開平３ー１４４１１７号）。この潤滑装
置は、図３および図４に示すように、内輪１６の背面側
を短縮してその端面１７を転走面１８に隣接して位置さ
せ、この端面１７と、外輪１９側の間座８ｂ（８ａ）の
環状の突部２１の先端面との間に、エアオイルやオイル
ミストを半径方向外方に噴射する環状すきまＳを形成し
ている。
転走面に向けられた１または２以上の噴射ノズルから噴
射されるエアオイルなどの潤滑剤によって行なわれてい
る（以下、内輪転走面噴射型潤滑という）。本願出願人
は、この内輪転走面噴射型潤滑の改良型として、内輪端
面噴射型潤滑装置を先に提案している（特願平１−２８
３６６０号、特開平３ー１４４１１７号）。この潤滑装
置は、図３および図４に示すように、内輪１６の背面側
を短縮してその端面１７を転走面１８に隣接して位置さ
せ、この端面１７と、外輪１９側の間座８ｂ（８ａ）の
環状の突部２１の先端面との間に、エアオイルやオイル
ミストを半径方向外方に噴射する環状すきまＳを形成し
ている。
【０００４】なお、図３で１…主軸、２ａ，２ｂ…軸
受、３，４，８ａ，８ｂ，９…間座、５…ナット、６…
軸受箱、７ａ，７ｂ…蓋、１０ａ，１０ｂ…ノズル、１
１…エアオイル供給ユニット、１２ａ，１２ｂ…配管、
１３ａ，１３ｂ，１４ａ，１４ｂ…供給孔、１５ａ，１
５ｂ，１５ｃ…排出孔である。また図４でＢ…転動体、
Ｒ…保持器である。
受、３，４，８ａ，８ｂ，９…間座、５…ナット、６…
軸受箱、７ａ，７ｂ…蓋、１０ａ，１０ｂ…ノズル、１
１…エアオイル供給ユニット、１２ａ，１２ｂ…配管、
１３ａ，１３ｂ，１４ａ，１４ｂ…供給孔、１５ａ，１
５ｂ，１５ｃ…排出孔である。また図４でＢ…転動体、
Ｒ…保持器である。
【０００５】軸受２ａ，２ｂの内輪幅寸法は、アンギュ
ラ玉軸受の運転に支障がない程度、すなわち転動体荷重
の支持に支障がない程度に短くなっている。そして、短
くなった背面側の端面１７に向けて、間座８ａ，８ｂの
突部２１に付属したノズル１０ａ，１０ｂが位置してい
る。
ラ玉軸受の運転に支障がない程度、すなわち転動体荷重
の支持に支障がない程度に短くなっている。そして、短
くなった背面側の端面１７に向けて、間座８ａ，８ｂの
突部２１に付属したノズル１０ａ，１０ｂが位置してい
る。
【０００６】アンギュラ玉軸受の潤滑は、エアオイル供
給ユニット１１によって搬送空気と混合された潤滑剤
（エアオイル）を、配管１２ａ，１２ｂを通じて軸受箱
６の供給孔１３ａ，１３ｂに導入することにより行な
う。供給孔１３ａ，１３ｂに導入されたエアオイルは、
間座８ａ，８ｂの供給孔１４ａ，１４ｂを経てノズル１
０ａ，１０ｂから軸受２ａ，２ｂの内輪１６端面１７に
吹き付けられ、遠心力により軸受２ａ，２ｂ内部に供給
されるため効果的な潤滑がなされる。
給ユニット１１によって搬送空気と混合された潤滑剤
（エアオイル）を、配管１２ａ，１２ｂを通じて軸受箱
６の供給孔１３ａ，１３ｂに導入することにより行な
う。供給孔１３ａ，１３ｂに導入されたエアオイルは、
間座８ａ，８ｂの供給孔１４ａ，１４ｂを経てノズル１
０ａ，１０ｂから軸受２ａ，２ｂの内輪１６端面１７に
吹き付けられ、遠心力により軸受２ａ，２ｂ内部に供給
されるため効果的な潤滑がなされる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】一般に、アンギュラ玉
軸受を高速回転するときの課題として、内輪の温度上
昇と潤滑不良があるが、内輪転走面噴射型潤滑と内輪
端面噴射型潤滑では、とに対する効果が必ずしも同
一でないことが本発明者らによって確認された。
軸受を高速回転するときの課題として、内輪の温度上
昇と潤滑不良があるが、内輪転走面噴射型潤滑と内輪
端面噴射型潤滑では、とに対する効果が必ずしも同
一でないことが本発明者らによって確認された。
【０００８】図５は内輪端面噴射型と内輪転走面噴射型
において、エアオイルのエア量による内輪温度変化を比
較したものである。内径１００ｍｍのアンギュラ玉軸受
を２００００ｒｐｍで運転し、それぞれの噴射方法でエ
ア量４５ＮＬ（ノーマルリットル）／ｍｉｎの時の温度
を基準に４５ＮＬ／ｍｉｎからの温度変化を測定してい
る。内輪転走面噴射型を使用した場合には、エア量の増
加に伴う内輪の冷却効果が、内輪転走面噴射型に比べ大
きいことが判る。
において、エアオイルのエア量による内輪温度変化を比
較したものである。内径１００ｍｍのアンギュラ玉軸受
を２００００ｒｐｍで運転し、それぞれの噴射方法でエ
ア量４５ＮＬ（ノーマルリットル）／ｍｉｎの時の温度
を基準に４５ＮＬ／ｍｉｎからの温度変化を測定してい
る。内輪転走面噴射型を使用した場合には、エア量の増
加に伴う内輪の冷却効果が、内輪転走面噴射型に比べ大
きいことが判る。
【０００９】また、同じエアオイル量（エア量４５ＮＬ
／ｍｉｎ）で内輪端面噴射型と内輪転走面噴射型の回転
数及び内外輪温度の関係を比較したものが図６である。
／ｍｉｎ）で内輪端面噴射型と内輪転走面噴射型の回転
数及び内外輪温度の関係を比較したものが図６である。
【００１０】図５および図６から分かるように、エア量
が４５ＮＬ／ｍｉｎ程度では内輪端面噴射型の優位性が
発揮されないが、これは内輪端面噴射型ではノズル１０
ａ，１０ｂから噴射された潤滑剤が内輪端面１７に衝突
し、かつ、その後半径方向外方に扇状に拡散されるた
め、却って高速回転する転動体Ｂと内輪転走面１８間に
潤滑剤が入り込みにくく、また転動体Ｂによる潤滑剤の
攪拌抵抗により熱が出るため、内輪転走面１８の一箇所
に直接的かつ直線的に潤滑剤を噴射する内輪転走面噴射
型に比べて、内輪１６と外輪１９の双方で温度上昇が高
くなるものと考えられる。即ち、軸受の潤滑方法に関し
ては、内輪端面噴射型よりも内輪転走面噴射型の方が有
利といえる。
が４５ＮＬ／ｍｉｎ程度では内輪端面噴射型の優位性が
発揮されないが、これは内輪端面噴射型ではノズル１０
ａ，１０ｂから噴射された潤滑剤が内輪端面１７に衝突
し、かつ、その後半径方向外方に扇状に拡散されるた
め、却って高速回転する転動体Ｂと内輪転走面１８間に
潤滑剤が入り込みにくく、また転動体Ｂによる潤滑剤の
攪拌抵抗により熱が出るため、内輪転走面１８の一箇所
に直接的かつ直線的に潤滑剤を噴射する内輪転走面噴射
型に比べて、内輪１６と外輪１９の双方で温度上昇が高
くなるものと考えられる。即ち、軸受の潤滑方法に関し
ては、内輪端面噴射型よりも内輪転走面噴射型の方が有
利といえる。
【００１１】本発明者らは、内輪転走面噴射型と内輪端
面噴射型の双方の長所を取り込むことによって、より高
い高速回転に対応できるアンギュラ玉軸受を具現するこ
とを目的とする。
面噴射型の双方の長所を取り込むことによって、より高
い高速回転に対応できるアンギュラ玉軸受を具現するこ
とを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するにあたり、まず、図５の内輪温度の低下度合い
が２つの潤滑方法で異なることに着目した。図５ではエ
ア量が増大するに従って内輪端面噴射型による内輪冷却
の優位性が増大しており、同じようにエア量を増やして
も、内輪端面噴射型の方が内輪冷却効果が高いことがわ
かる。つまり、アンギュラ玉軸受にエア冷却を追加する
場合、内輪端面噴射型が効果的であることになる。一
方、内輪端面噴射型でエア量が少ない状態でエアオイル
を噴射すると、却って転動体の攪拌抵抗による発熱で内
輪の冷却が進まないという事実も分かった。
解決するにあたり、まず、図５の内輪温度の低下度合い
が２つの潤滑方法で異なることに着目した。図５ではエ
ア量が増大するに従って内輪端面噴射型による内輪冷却
の優位性が増大しており、同じようにエア量を増やして
も、内輪端面噴射型の方が内輪冷却効果が高いことがわ
かる。つまり、アンギュラ玉軸受にエア冷却を追加する
場合、内輪端面噴射型が効果的であることになる。一
方、内輪端面噴射型でエア量が少ない状態でエアオイル
を噴射すると、却って転動体の攪拌抵抗による発熱で内
輪の冷却が進まないという事実も分かった。
【００１３】そこで本発明は、アンギュラ玉軸受の内輪
転走面に向けて第１噴射手段によりエアオイルを噴射す
るとともに、前記内輪転走面に隣接した部位から半径方
向外方に第２の噴射手段によりエアのみを噴射する潤滑
冷却方法とした。
転走面に向けて第１噴射手段によりエアオイルを噴射す
るとともに、前記内輪転走面に隣接した部位から半径方
向外方に第２の噴射手段によりエアのみを噴射する潤滑
冷却方法とした。
【００１４】これにより、第１噴射手段からのエアオイ
ルによって転動体と内輪転走面との間の良好な潤滑が確
保され、かつ第２噴射手段からのエアにより転動体の攪
拌抵抗熱を発生させることなく内輪の特に転走面が効果
的にエア冷却される。この場合、第２の噴射手段のエア
の供給圧を可変にすれば、内輪温度を容易に調整するこ
とができる。
ルによって転動体と内輪転走面との間の良好な潤滑が確
保され、かつ第２噴射手段からのエアにより転動体の攪
拌抵抗熱を発生させることなく内輪の特に転走面が効果
的にエア冷却される。この場合、第２の噴射手段のエア
の供給圧を可変にすれば、内輪温度を容易に調整するこ
とができる。
【００１５】本発明を実施するための潤滑冷却装置は、
アンギュラ玉軸受の内輪の転走面より背面側の転動体荷
重の非作用部分を省略して内輪幅を短縮するとともに、
外輪側の間座の端面に前記内輪の背面側端面に向って突
出した環状の突部を設けて、前記内輪の背面側端面と前
記間座の突部先端面との間に、周方向に連続しかつ軸方
向で均一幅をなす環状すきまを形成し、前記外輪側の間
座に、前記内輪の転走面に向ってエアオイルを噴射する
第１噴射ノズルと、前記環状すきまにエアを噴射する第
２噴射ノズルとを配設した構成である。第１および第２
噴射ノズルは、それぞれ独立した配管経路によりエアオ
イルおよびエアをそれぞれ供給される。この場合、前記
第１噴射ノズルと第２噴射ノズルを、前記外輪側の間座
の周方向に所定距離だけ離間させて配設する。これはエ
アオイルとエアの２つの流束が相互に干渉し合わないよ
うにするためである。潤滑冷却効果を増大させるため、
または軸受の大型化に対応するために、前記第１噴射ノ
ズルと第２噴射ノズルを、前記外輪側の間座の周方向に
所定距離だけ離間させて交互に各々複数配設することが
できる。
アンギュラ玉軸受の内輪の転走面より背面側の転動体荷
重の非作用部分を省略して内輪幅を短縮するとともに、
外輪側の間座の端面に前記内輪の背面側端面に向って突
出した環状の突部を設けて、前記内輪の背面側端面と前
記間座の突部先端面との間に、周方向に連続しかつ軸方
向で均一幅をなす環状すきまを形成し、前記外輪側の間
座に、前記内輪の転走面に向ってエアオイルを噴射する
第１噴射ノズルと、前記環状すきまにエアを噴射する第
２噴射ノズルとを配設した構成である。第１および第２
噴射ノズルは、それぞれ独立した配管経路によりエアオ
イルおよびエアをそれぞれ供給される。この場合、前記
第１噴射ノズルと第２噴射ノズルを、前記外輪側の間座
の周方向に所定距離だけ離間させて配設する。これはエ
アオイルとエアの２つの流束が相互に干渉し合わないよ
うにするためである。潤滑冷却効果を増大させるため、
または軸受の大型化に対応するために、前記第１噴射ノ
ズルと第２噴射ノズルを、前記外輪側の間座の周方向に
所定距離だけ離間させて交互に各々複数配設することが
できる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図１
および図２に基づいて説明する。図１および図２のアン
ギュラ玉軸受は、図３と同様に、左右両方向からのスラ
スト荷重を支持できるように、間座を挟んで左右一対の
アンギュラ玉軸受を背面合せに組み合わせたものの片側
である。反対側のアンギュラ玉軸受は図１および図２と
対称構造をなすため図示しない。アンギュラ玉軸受の内
輪１６の幅寸法は、図４と同様に、運転に支障のない程
度に背面側を軸方向に短縮したものを使用する。外輪１
９の背面側端面には、図３と同様に外輪間座８ａが嵌合
されている。この間座８ａには、図１（Ａ）のように、
図２の断面Ａ−Ａ位置において内輪転走面１８に向けら
れた第１噴射ノズル２５と、図１（Ｂ）のように、断面
Ｂ−Ｂ位置において内輪１６の背面側の端面１７に向け
られた第２噴射ノズル２６が周方向に所定距離だけ離間
されて別個に配設されている。間座８ａの下部には、図
２（Ｂ）のように、第１および第２噴射ノズル２５，２
６から噴射されたエアオイルおよびエアの排気用切り欠
き２７が形成されている。なお、これと同様の切り欠き
２７ａ，２７ｂは図３の潤滑装置にも形成されている。
および図２に基づいて説明する。図１および図２のアン
ギュラ玉軸受は、図３と同様に、左右両方向からのスラ
スト荷重を支持できるように、間座を挟んで左右一対の
アンギュラ玉軸受を背面合せに組み合わせたものの片側
である。反対側のアンギュラ玉軸受は図１および図２と
対称構造をなすため図示しない。アンギュラ玉軸受の内
輪１６の幅寸法は、図４と同様に、運転に支障のない程
度に背面側を軸方向に短縮したものを使用する。外輪１
９の背面側端面には、図３と同様に外輪間座８ａが嵌合
されている。この間座８ａには、図１（Ａ）のように、
図２の断面Ａ−Ａ位置において内輪転走面１８に向けら
れた第１噴射ノズル２５と、図１（Ｂ）のように、断面
Ｂ−Ｂ位置において内輪１６の背面側の端面１７に向け
られた第２噴射ノズル２６が周方向に所定距離だけ離間
されて別個に配設されている。間座８ａの下部には、図
２（Ｂ）のように、第１および第２噴射ノズル２５，２
６から噴射されたエアオイルおよびエアの排気用切り欠
き２７が形成されている。なお、これと同様の切り欠き
２７ａ，２７ｂは図３の潤滑装置にも形成されている。
【００１７】第１噴射ノズル２５には、間座８ａ内に形
成した通路２８を介してエアオイルが供給される。この
第１噴射ノズル２５の噴射方向は、保持器Ｒの内径部を
通り、内輪転走面１８上の内輪１６と転動体Ｂとの接触
点に向かうように、主軸の中心線に対して適当な角度が
付けられている。また第２噴射ノズル２６には、間座８
ａ内に通路２８とは独立に形成された通路２９を介して
エアのみが供給される。エアは図示しないエアフィルタ
で濾過され圧力調整されたものを使用する。この第２噴
射ノズル２６は、内輪１６の背面側端面１７に向かって
間座８ａの端面に形成された環状の突部２１に配設さ
れ、その噴射方向は、内輪１６の端面１７に対して直交
するように、主軸の軸線と平行にされている。内輪１６
の端面１７と第２噴射ノズル２６の先端すなわち間座８
ａの突部２１先端面との間には、第２噴射ノズル２６の
ノズル口径の２〜３倍の環状すきまＳが形成されてい
る。この環状すきまＳは、周方向に一定の間隙で連続し
ており、すきまＳ内に噴射されたエアを適度に断熱膨張
させて温度低下させ、この温度低下させた直後に最も高
温になっている内輪１６の転走面１８に隣接して半径方
向外方に流すことにより、内輪１６の冷却効率を著しく
向上させるものである。本発明の実施形態において、以
上説明した部分以外の構成は図３の従来のアンギュラ玉
軸受と同様であるので説明を省略する。
成した通路２８を介してエアオイルが供給される。この
第１噴射ノズル２５の噴射方向は、保持器Ｒの内径部を
通り、内輪転走面１８上の内輪１６と転動体Ｂとの接触
点に向かうように、主軸の中心線に対して適当な角度が
付けられている。また第２噴射ノズル２６には、間座８
ａ内に通路２８とは独立に形成された通路２９を介して
エアのみが供給される。エアは図示しないエアフィルタ
で濾過され圧力調整されたものを使用する。この第２噴
射ノズル２６は、内輪１６の背面側端面１７に向かって
間座８ａの端面に形成された環状の突部２１に配設さ
れ、その噴射方向は、内輪１６の端面１７に対して直交
するように、主軸の軸線と平行にされている。内輪１６
の端面１７と第２噴射ノズル２６の先端すなわち間座８
ａの突部２１先端面との間には、第２噴射ノズル２６の
ノズル口径の２〜３倍の環状すきまＳが形成されてい
る。この環状すきまＳは、周方向に一定の間隙で連続し
ており、すきまＳ内に噴射されたエアを適度に断熱膨張
させて温度低下させ、この温度低下させた直後に最も高
温になっている内輪１６の転走面１８に隣接して半径方
向外方に流すことにより、内輪１６の冷却効率を著しく
向上させるものである。本発明の実施形態において、以
上説明した部分以外の構成は図３の従来のアンギュラ玉
軸受と同様であるので説明を省略する。
【００１８】なお、前記実施例では第１および第２噴射
ノズル２５，２６を一つずつ配設しているが、主軸回転
数や軸受内径の大きさによって第１および第２噴射ノズ
ルを各々複数配設してもよい。この場合、第１噴射ノズ
ルと第２噴射ノズルを周方向に所定間隔をあけて交互に
配設するのが均一な潤滑冷却を実現する上で好ましい。
ノズル２５，２６を一つずつ配設しているが、主軸回転
数や軸受内径の大きさによって第１および第２噴射ノズ
ルを各々複数配設してもよい。この場合、第１噴射ノズ
ルと第２噴射ノズルを周方向に所定間隔をあけて交互に
配設するのが均一な潤滑冷却を実現する上で好ましい。
【００１９】また、本発明は図３のように２つのアンギ
ュラ玉軸受を組み合わせて使用する場合の他、１つまた
は３つ以上のアンギュラ玉軸受を組み合わせて使用する
場合にも同様に適用可能である。
ュラ玉軸受を組み合わせて使用する場合の他、１つまた
は３つ以上のアンギュラ玉軸受を組み合わせて使用する
場合にも同様に適用可能である。
【００２０】
【発明の効果】本発明は前述したように、内輪転走面噴
射型潤滑により軸受の潤滑が確実に行なえ、しかも内輪
端面噴射型冷却により内輪の冷却が効率よく行なえるこ
とから、軸受温度上昇の低下と軸受の高速対応化が可能
となる。
射型潤滑により軸受の潤滑が確実に行なえ、しかも内輪
端面噴射型冷却により内輪の冷却が効率よく行なえるこ
とから、軸受温度上昇の低下と軸受の高速対応化が可能
となる。
【００２１】また、第２噴射ノズルに対するエア供給圧
を調整することにより、運転中に内輪温度の調整が可能
になる。
を調整することにより、運転中に内輪温度の調整が可能
になる。
【図１】（Ａ）は第１噴射ノズルの断面図、（Ｂ）は第
２噴射ノズルの断面図。
２噴射ノズルの断面図。
【図２】（Ａ）はアンギュラ玉軸受の縦断面図、（Ｂ）
は同玉軸受の背面側端面図。
は同玉軸受の背面側端面図。
【図３】従来のアンギュラ玉軸受の縦断面図。
【図４】（Ａ）は内輪幅を短縮した従来のアンギュラ玉
軸受の断面図、（Ｂ）はこのアンギュラ玉軸受に間座を
組み付けた状態の断面図。
軸受の断面図、（Ｂ）はこのアンギュラ玉軸受に間座を
組み付けた状態の断面図。
【図５】エア量と内輪温度との関係を示すグラフ。
【図６】回転数と軸受温度との関係を示すグラフ。
８ａ，８ｂ 間座 １１ エアオイル供給ユニット １６ 内輪 １７ 内輪の背面側端面 １８ 内輪の転走面 １９ 外輪 ２１ 突部 ２５ 第１噴射ノズル ２６ 第２噴射ノズル Ｓ 環状すきま Ｂ 転動体 Ｒ 保持器
Claims (5)
- 【請求項１】 アンギュラ玉軸受の内輪転走面に向けて
第１噴射手段によりエアオイルを噴射するとともに、前
記内輪転走面に隣接した部位から半径方向外方に第２噴
射手段によりエアを噴射することを特徴とするアンギュ
ラ玉軸受の潤滑冷却方法。 - 【請求項２】 前記第２の噴射手段のエアの供給圧を可
変にして内輪温度を調整することを特徴とする請求項１
記載のアンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法。 - 【請求項３】 アンギュラ玉軸受の内輪の転走面より背
面側の転動体荷重の非作用部分を省略して内輪幅を短縮
するとともに、外輪側の間座の端面に前記内輪の背面側
端面に向って突出した環状の突部を設けて、前記内輪の
背面側端面と前記間座の突部先端面との間に、周方向に
連続しかつ軸方向で均一幅をなす環状すきまを形成し、 前記外輪側の間座に、前記内輪の転走面に向ってエアオ
イルを噴射する第１噴射ノズルと、前記環状すきまにエ
アを噴射する第２噴射ノズルとを配設したことを特徴と
するアンギュラ玉軸受の潤滑冷却装置。 - 【請求項４】 前記第１噴射ノズルと第２噴射ノズル
を、前記外輪側の間座の周方向に所定距離だけ離間させ
て配設したことを特徴とする請求項３記載のアンギュラ
玉軸受の潤滑冷却装置。 - 【請求項５】 前記第１噴射ノズルと第２噴射ノズル
を、前記外輪側の間座の周方向に所定距離だけ離間させ
て交互に各々複数配設したことを特徴とする請求項３記
載のアンギュラ玉軸受の潤滑冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7249266A JPH0988986A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7249266A JPH0988986A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0988986A true JPH0988986A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17190415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7249266A Withdrawn JPH0988986A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0988986A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6733181B2 (en) | 2000-10-27 | 2004-05-11 | Nsk Ltd. | Bearing unit |
| DE10045163B4 (de) * | 1999-09-13 | 2005-03-17 | Nsk Ltd. | Wellenlagerungsanordung |
| DE102005018616A1 (de) * | 2005-04-21 | 2006-10-26 | Schaeffler Kg | Schrägkugellager mit Schmiermittelspeicher |
| WO2007129441A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Ntn Corporation | 多列転がり軸受装置 |
| JP2007321977A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-12-13 | Ntn Corp | 多列転がり軸受装置 |
| WO2012135254A1 (en) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | The Timken Company | Bearing lubrication passage |
| KR101256854B1 (ko) * | 2012-11-12 | 2013-04-23 | (주)이화에코시스템 | 구리스 고착방지 기능을 갖는 하우징 내설형 베어링 |
| CN103180626A (zh) * | 2010-10-19 | 2013-06-26 | Ntn株式会社 | 滚动轴承 |
| CN104500584A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-04-08 | 中国航空动力机械研究所 | 滚动轴承座 |
| CN107366681A (zh) * | 2016-05-11 | 2017-11-21 | 株式会社捷太格特 | 滚动轴承装置 |
| CN107883150A (zh) * | 2017-11-09 | 2018-04-06 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种用于主轴的润滑结构 |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP7249266A patent/JPH0988986A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10045163B4 (de) * | 1999-09-13 | 2005-03-17 | Nsk Ltd. | Wellenlagerungsanordung |
| US6733181B2 (en) | 2000-10-27 | 2004-05-11 | Nsk Ltd. | Bearing unit |
| DE102005018616A1 (de) * | 2005-04-21 | 2006-10-26 | Schaeffler Kg | Schrägkugellager mit Schmiermittelspeicher |
| WO2007129441A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Ntn Corporation | 多列転がり軸受装置 |
| JP2007321977A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-12-13 | Ntn Corp | 多列転がり軸受装置 |
| CN103180626B (zh) * | 2010-10-19 | 2015-12-02 | Ntn株式会社 | 滚动轴承 |
| CN103180626A (zh) * | 2010-10-19 | 2013-06-26 | Ntn株式会社 | 滚动轴承 |
| WO2012135254A1 (en) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | The Timken Company | Bearing lubrication passage |
| KR101256854B1 (ko) * | 2012-11-12 | 2013-04-23 | (주)이화에코시스템 | 구리스 고착방지 기능을 갖는 하우징 내설형 베어링 |
| CN104500584A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-04-08 | 中国航空动力机械研究所 | 滚动轴承座 |
| CN107366681A (zh) * | 2016-05-11 | 2017-11-21 | 株式会社捷太格特 | 滚动轴承装置 |
| CN107366681B (zh) * | 2016-05-11 | 2021-03-09 | 株式会社捷太格特 | 滚动轴承装置 |
| CN107883150A (zh) * | 2017-11-09 | 2018-04-06 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种用于主轴的润滑结构 |
| CN107883150B (zh) * | 2017-11-09 | 2023-12-12 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种用于主轴的润滑结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6130842B2 (ja) | 動的に潤滑される軸受および軸受を動的に潤滑する方法 | |
| JPH0988986A (ja) | アンギュラ玉軸受の潤滑冷却方法および装置 | |
| JP2014530333A (ja) | 動的潤滑軸受及び軸受の動的潤滑方法 | |
| JPS63231021A (ja) | 転がり軸受の潤滑装置 | |
| KR102448407B1 (ko) | 베어링 장치의 냉각 구조 | |
| JP5183059B2 (ja) | 多列転がり軸受装置 | |
| US6508590B2 (en) | Externally pressurized gas bearing spindle | |
| JP2008240947A (ja) | アンギュラ玉軸受の潤滑装置 | |
| JP3821902B2 (ja) | 軸受装置 | |
| JPH11336767A (ja) | 円筒ころ軸受 | |
| JP2506541Y2 (ja) | 軸受の潤滑装置 | |
| JPS641710B2 (ja) | ||
| JP3924980B2 (ja) | 軸受の潤滑、冷却装置 | |
| JP6609003B2 (ja) | 軸受装置の冷却構造 | |
| JP2503488Y2 (ja) | 軸受の潤滑装置 | |
| JP2004100729A (ja) | すべり軸受 | |
| JP5402660B2 (ja) | 転がり軸受装置 | |
| WO2007129441A1 (ja) | 多列転がり軸受装置 | |
| JP2008082502A (ja) | 転がり軸受の潤滑装置 | |
| JP2518955Y2 (ja) | 円筒ころ軸受の潤滑装置 | |
| JPH10274244A (ja) | 高速回転軸支持用転がり軸受 | |
| WO2018181032A1 (ja) | 軸受装置の冷却構造 | |
| JP2018066384A (ja) | 軸受装置の冷却構造 | |
| JPH0645118U (ja) | 軸受の潤滑装置 | |
| JP7185546B2 (ja) | 軸受装置の冷却構造および工作機械の主軸装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |