JPH0645118U - 軸受の潤滑装置 - Google Patents
軸受の潤滑装置Info
- Publication number
- JPH0645118U JPH0645118U JP8202592U JP8202592U JPH0645118U JP H0645118 U JPH0645118 U JP H0645118U JP 8202592 U JP8202592 U JP 8202592U JP 8202592 U JP8202592 U JP 8202592U JP H0645118 U JPH0645118 U JP H0645118U
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- Japan
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- outer ring
- annular space
- injection hole
- lubricating oil
- hole
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 潤滑・冷却能力のさらなる向上、潤滑油の攪
拌抵抗の低減を図る。 【構成】 スクープ7の内側は環状空間8になってお
り、この環状空間8に、内輪2の軌道面2a下を軸方向
に走る複数の貫通孔9の一方の開口9aが連通してい
る。外輪4の端面に接する外輪間座11は、環状空間8
に向けて給油する第1の噴射孔12と、外輪4の内径と
保持器6の外径との間の空間に向けて給油する第2の噴
射孔13とを有する。
拌抵抗の低減を図る。 【構成】 スクープ7の内側は環状空間8になってお
り、この環状空間8に、内輪2の軌道面2a下を軸方向
に走る複数の貫通孔9の一方の開口9aが連通してい
る。外輪4の端面に接する外輪間座11は、環状空間8
に向けて給油する第1の噴射孔12と、外輪4の内径と
保持器6の外径との間の空間に向けて給油する第2の噴
射孔13とを有する。
Description
【0001】
本考案は、例えば工作機械の主軸を回転自在に支持する軸受のように、高速回 転で使用される軸受の潤滑装置に関する。
【0002】
工作機械の主軸や航空機のジェットエンジン等に使用される軸受のように、高 速回転下で使用される軸受では、内輪と外輪との間に相当な温度差が生じ、この 温度差に伴う予圧の増加等によって、軸受温度上昇の増加を招く可能性がある。 したがって、このような高速回転軸受ではとりわけ十分な潤滑が必要である。
【0003】 図3に示すのは、本出願人により既に提案された潤滑装置である(実開平4− 90722号公報参照)。この潤滑装置は、軸20に固定された内輪21に、ス クープ24と、スクープ24の内側環状空間に連通する軸方向の貫通孔26を設 けると共に、スクープ24の内側環状空間に向けて給油する第1の噴射孔32と 、内輪21の軌道面に向けて給油する第2の噴射孔34とを有する外輪間座30 をハウジング23に固定したものである。第1の噴射孔32から供給される潤滑 油は内輪21の冷却を行い、第2の噴射孔34から供給される潤滑油は軸受内の 潤滑と外輪25の冷却を行なう。
【0004】
上記潤滑装置によれば、内・外輪21、25の温度上昇の差が殆どなくなり、 また、外輪25の温度上昇の絶対値も特に高速領域において比較的低く押さえる ことができる。しかしながら、第2の噴射孔34から内輪21の軌道面に向けて 給油するので、遠心力によって外径側に向かう潤滑油の移動が保持器22で邪魔 され、充分な冷却効果を期待し得る量の潤滑油を外輪25まで行き渡たらせるこ とが困難である。特に、近時、工作機械等の分野においては、高速化がより一層 促進される傾向にあり、潤滑・冷却能力のさらなる向上が求められている。また 、内輪21の軌道面側における潤滑油の攪拌抵抗、それに伴うトルク損失が懸念 される。
【0005】 そこで、本考案の目的は、上記潤滑装置の優れた特長を生かしつつ、潤滑・冷 却能力のさらなる向上、潤滑油の攪拌抵抗の低減を図ることにある。
【0006】
本考案の軸受の潤滑装置は、内輪の軌道面下を軸方向に走る複数の貫通孔と、 この貫通孔の一方の開口に連通した環状空間と、この環状空間に向けて給油する 第1の噴射孔と、外輪の内径と保持器の外径との間の空間に向けて給油する第2 の噴射孔とを備えたものである。
【0007】
第1の噴射孔から供給される潤滑油は、環状空間から貫通孔に流入して内輪の 冷却を行なう。第2の噴射孔から供給される潤滑油は、軸受回転に伴う遠心力に よって外径側に移動し、外輪の冷却並びに外輪軌道面の潤滑を行なう。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0009】 図1に示す実施例は、本考案をアンギュラ玉軸受に適用したものである。この アンギュラ玉軸受は、軸1に固定された内輪2と、ハウジング3に固定された外 輪4と、内・外輪2、4間に転動自在に介在する複数のボール5と、ボール5を 円周等間隔に保持する保持器6とで構成されている。
【0010】 内輪2の一端は軸方向に延在してスクープ7を形成している。スクープ7の内 側は環状空間8になっており、この環状空間8に、内輪2の軌道面2a下を軸方 向に走る複数の貫通孔9の一方の開口9aが連通している。また、貫通孔9と内 輪2の軌道面2aとは、径方向通路10を介して連通している。
【0011】 外輪4の端面に接する外輪間座11は、環状空間8に向けて給油する第1の噴 射孔12と、外輪4の内径と保持器6の外径との間の空間に向けて給油する第2 の噴射孔13とを有する。第1および第2の噴射孔12、13は、それぞれ、ノ ズル11a、11bを介してハウジング3の給油通路3aに連通している。
【0012】 第1の噴射孔12から供給される潤滑油は環状空間8を経由して貫通孔9に流 入し、内輪2の冷却を行なう。また、貫通孔9に流入した潤滑油の一部は径方向 通路10を通って内輪2の軌道面2aに供給され、主に軌道面2aの潤滑を行な う。
【0013】 第2の噴射孔13から供給される潤滑油は外輪4の内径と保持器6の外径との 間の空間に流入した後、軸受回転に伴う遠心力によって外径側に移動し、外輪4 の冷却並びに外輪4の軌道面4aの潤滑を行なう。
【0014】 図2に示す実施例は、内輪2の端面にスクープ7に代えて環状溝15を形成し たものである。この実施例では、環状溝15の壁面によって囲まれた空間が、第 1の噴射孔12から供給される潤滑油を貫通孔9に導き入れる環状空間8になる 。
【0015】 尚、以上説明した実施例において、1つの給油経路をノズル11a、11bに て2経路に分岐させているが、油温・油量を調整可能とした給油ユニットを用い る場合などは、独立した給油経路からそれぞれ第1および第2の噴射孔12、1 3に潤滑油を供給するようにしても良い。軸受回転時における内・外輪2、4の 温度差、軌道面2a、4aにおける潤滑状態等に応じて、第1および第2の噴射 孔12、13に供給する潤滑油の油温・油量を個別的に調整することにより、よ り最適な冷却・潤滑効果を達成することができる。
【0016】 また、本考案は例示したアンギュラ玉軸受に限らず、広く転がり軸受一般に適 用することができる。
【0017】
以上説明したように、本考案によれば、外輪の内径と保持器の外径との間の空 間に向けて第2の噴射孔から給油するようにしたので、従来構成に比べ、外輪側 に行き渡たる潤滑油の量が増大し、外輪の冷却効果がより一層向上する。同時に 、外輪軌道面の潤滑もより良好になる。また、軌道面側における潤滑油の攪拌抵 抗が減少するので、トルク損失が低減する。
【図1】本考案の実施例を示す断面図(図a)、図aに
おけるA方向矢視図(図b)である。
おけるA方向矢視図(図b)である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】従来の潤滑装置を示す断面図である。
2 内輪 2a 軌道面 4 外輪 6 保持器 9 貫通孔 12 第1の噴射孔 13 第2の噴射孔
Claims (1)
- 【請求項1】 内輪の軌道面下を軸方向に走る貫通孔
と、この貫通孔の一方の開口に連通した環状空間と、こ
の環状空間に向けて給油する第1の噴射孔と、外輪の内
径と保持器の外径との間の空間に向けて給油する第2の
噴射孔とを備えた軸受の潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202592U JPH0645118U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 軸受の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202592U JPH0645118U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 軸受の潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645118U true JPH0645118U (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=13762993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8202592U Withdrawn JPH0645118U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 軸受の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645118U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019188621A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | Ntn株式会社 | 軸受装置の冷却構造 |
JP2019173911A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | Ntn株式会社 | 軸受装置の冷却構造 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP8202592U patent/JPH0645118U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019188621A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | Ntn株式会社 | 軸受装置の冷却構造 |
JP2019173911A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | Ntn株式会社 | 軸受装置の冷却構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |