JPH11132244A - 潤滑装置付円筒ころ軸受装置 - Google Patents

潤滑装置付円筒ころ軸受装置

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JPH11132244A
JPH11132244A JP30008297A JP30008297A JPH11132244A JP H11132244 A JPH11132244 A JP H11132244A JP 30008297 A JP30008297 A JP 30008297A JP 30008297 A JP30008297 A JP 30008297A JP H11132244 A JPH11132244 A JP H11132244A
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JP
Japan
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cylindrical roller
oil
roller bearing
lubricating
raceway
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JP30008297A
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English (en)
Inventor
Kenji Yakura
健二 矢倉
Hirotoshi Aramaki
宏敏 荒牧
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の量を微量とする場合でも、良好な潤
滑性を確保して、耐久性の向上を図る。 【解決手段】 円筒ころ7の軸方向両側に、軸3に外嵌
支持した1対のつば輪8a、8aを設ける。このつば輪
8a、8aの一部に設けた油受孔10a、10a及び貫
通孔11a、11aを、上記円筒ころ7に近づく程、上
記つば輪8a、8aの直径方向外方に向かう方向に傾斜
させる。このつば輪8a、8aの回転に基づく遠心力の
作用により、上記円筒ころ7付近に十分な量の潤滑油を
供給できる。更に、上記貫通孔11a、11aの上記円
筒ころ7に対向する端部を面取り部17、17に開口さ
せる事で、上記油受孔10a、10aの外径寸法を確保
して必要容量を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の潤滑装置付円筒ころ
軸受装置は、例えば工作機械の主軸等、ラジアル荷重を
受けつつ高速で回転する軸を支承する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸は、使用時にラジアル荷
重を受けつつ高速回転する。この様な主軸を支承する
為、円筒ころ軸受を使用し、主軸の回転時にこの円筒こ
ろ軸受の内部に潤滑油を供給する潤滑装置付円筒ころ軸
受装置が、従来から知られている。この様な潤滑装置付
円筒ころ軸受装置として、例えば実公平8−25189
55号公報に記載された潤滑装置付円筒ころ軸受装置が
ある。この潤滑装置付円筒ころ軸受装置は、図2に示す
様に、外周面に内輪軌道1を有し、ハウジング2の内側
で高速回転する軸3に外嵌支持する内輪4と、内周面に
外輪軌道5を有し、上記ハウジング2に内嵌支持する外
輪6と、上記内輪軌道1と外輪軌道5との間に設けた複
数の円筒ころ7と、これら複数の円筒ころ7の軸方向両
側で、上記軸3に外嵌支持する1対のつば輪8、8と、
上記内輪軌道1と外輪軌道5との間部分に潤滑油を供給
する潤滑装置9とから成る。又、上記各円筒ころ7は、
図示しない保持器の円周方向複数箇所に設けたポケット
の内側に、1個づつ転動自在に保持している。
【0003】上記各つば輪8、8の内部には、これらつ
ば輪8、8の一部で上記各円筒ころ7と反対側の面に開
口する油受孔10、10を形成している。又、上記各つ
ば輪8、8の一部には、上記油受孔10、10の内面
と、上記内輪4及び円筒ころ7に対向する面とを軸方向
に貫通する、貫通孔11、11を形成している。又、上
記ハウジング2の内周面で上記各油受孔10、10の開
口部と対向する位置には、上記1対の油受孔10、10
に潤滑油を供給すべく、上記潤滑装置9を構成する1対
の供給ノズル12、12を配置している。円筒ころ軸受
装置の使用時には、上記潤滑装置9を構成する図示しな
い給油源から上記各供給ノズル12、12に潤滑油を送
り込み、更にこの潤滑油を、これら各供給ノズル12、
12に設けた噴出孔13、13から上記油受孔10、1
0に向けて噴出する。この様にして油受孔10、10内
に送り込んだ潤滑油を、上記貫通孔11、11を通じ
て、上記各円筒ころ7及び上記つば輪8、8を設けた、
上記内輪軌道1と外輪軌道5との間部分に供給する。
又、上記供給ノズル12、12に設けた別の噴出孔13
aからも、上記間部分に直接潤滑油を供給する。
【0004】又、図示は省略するが、1985年4月に
発行された刊行物である、「AGARD CONFER
ENCE PROCEEDINGS NO.394」中
の「DESIGN AND CALCULATION
OF HIGH SPEEDENGIN BEARIN
GS」( 著者H.J.Koeber)に記載された潤滑
装置付円筒ころ軸受装置の場合、上記1対のつば輪8、
8(図2参照)に相当する1対のつば部を内輪と一体に
形成し、この内輪の一部に貫通孔を形成している。この
貫通孔は、上記つば部の軸方向外側面に開口する状態で
設けた油受孔の内面に一端を、上記1対のつば部の間に
形成した内輪軌道面と上記つば部の軸方向内側面との連
続部分に他端を、それぞれ通じさせている。そして、こ
の貫通孔を、上記円筒ころに近づく程上記内輪の直径方
向外方に向かう方向に傾斜させている。従って、上記刊
行物に記載された潤滑装置付円筒ころ軸受装置によれ
ば、上記内輪の回転に伴う遠心力の作用により、油受孔
に送り込んだ潤滑油を内輪の外周面と外輪の内周面との
間部分に供給する事ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した実公平8−2
518955号公報に記載された潤滑装置付円筒ころ軸
受装置の場合、油受孔10、10に送り込む潤滑油が多
量であれば、これら各油受孔10、10内に、上記貫通
孔11内に送り込むのに十分な量の潤滑油を確保でき
る。ところが、軸3に外嵌支持したつば輪8、8及び内
輪4が高速で回転すると、このつば輪4、4に設けた上
記油受孔10、10開口部周辺には、エアカーテン状の
空気流が発生する。そして、この空気流により、これら
油受孔10、10内への潤滑油の送り込みが妨げられ、
これら各油受孔10、10内に、上記貫通孔11内に送
り込むのに十分な量の潤滑油を確保できなくなり、円筒
ころ軸受装置の潤滑不足を生じる可能性がある。特に、
運転時のランニングコストの低減を図るべく、微量な潤
滑油を空気(エア)により搬送する、所謂オイルエア潤
滑を採用した場合には、円筒ころ軸受装置の潤滑不足を
生じ易い。そして、潤滑不足を生じた場合、円筒ころ軸
受装置の冷却性が悪化して、内輪軌道1及び外輪軌道5
と円筒ころ7の転動面との転がり接触、並びに円筒ころ
7の両端面とつば輪8、8の側面との摺動により、内輪
4と外輪6との間の温度差が増大する。(内輪4の温度
が外輪6の温度よりも高くなる)そして、内輪4の温度
上昇により、この内輪4が膨張し、円筒ころ軸受の内部
隙間が負となり、これによる過大荷重により更に内輪4
の温度が上昇する。この結果、円筒ころ軸受装置の焼き
付きによる寿命低下を招く。
【0006】一方、前述した「DESIGN AND
CALCULATION OF HIGH SPEED
ENGIN BEARINGS」に記載された潤滑装
置付円筒ころ軸受装置の場合、貫通孔の一端側に存在す
る油受孔の容量を大きくする事が難しく、やはり十分な
潤滑性能を得る事は難しい。本発明の潤滑装置付円筒こ
ろ軸受装置は、上述の様な不都合を何れも解消すべく、
供給する潤滑油の量を微量とする場合でも、良好な潤滑
性を確保して耐久性の向上を図るベく考えたものであ
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の潤滑装置付円筒こ
ろ軸受装置は、前述の図2に示した従来の潤滑装置付円
筒ころ軸受装置と同様に、外周面に内輪軌道を有し、ハ
ウジングの内側で高速回転する軸に外嵌支持する内輪相
当部材と、内周面に外輪軌道を有し、上記ハウジングに
内嵌支持する外輪相当部材と、上記内輪軌道と外輪軌道
との間に設けた複数の円筒ころと、これら複数の円筒こ
ろの軸方向両側で上記軸に外嵌支持する1対のつば輪
と、上記内輪軌道と外輪軌道との間部分に潤滑油を供給
する潤滑装置とを備える。特に、本発明の潤滑装置付円
筒ころ軸受装置に於いては、上記1対のつば輪の一部に
それぞれ形成され、上記複数の円筒ころと反対側の面に
開口した油受孔と、この油受孔の内面外周寄り部分に一
端を、上記各つば輪の外周面と軸方向内側面との連続部
分に他端を、それぞれ開口させた貫通孔とを備える。そ
して、これら油受孔の外径側内面及び貫通孔を、上記円
筒ころに近づく程、上記つば輪の直径方向外方に向かう
方向に傾斜させている。更に、好ましくは、上記内輪相
当部材をマルテンサイト系ステンレス鋼等の線膨張係数
の低い鋼製、或はセラミック製としている。
【0008】
【作用】本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装置によれ
ば、潤滑油の量を微量とするオイルエア潤滑等の場合で
も良好な潤滑性を確保して、耐久性の向上を図れる。即
ち、つば輪に形成された油受孔及び貫通孔は、円筒ころ
に近づく程上記つば輪の直径方向外方に向かう方向に傾
斜させている為、円筒ころ軸受装置の使用時にこれらつ
ば輪の回転に伴う遠心力の作用により、油受孔に受け入
れた潤滑油を、上記貫通孔内に効率良く送り込む事がで
きる。従って、潤滑油の量を微量とするエアオイル潤滑
等とする場合でも、良好な潤滑性を確保して、耐久性の
向上を図れる。更に、上記貫通孔の他端は、上記各つば
輪の外周面と軸方向内側面との連続部分に開口させてい
る為、上記各油受孔の外径側内面の直径を大きくでき、
これら各油受孔の容量を大きくできる。即ち、上記各つ
ば輪の外径を同じとした場合でも、上記各油受孔の外径
寸法を確保して、必要容量を確保できる。従って、更に
良好な潤滑性を確保して耐久性の向上を図れる。更に、
内輪相当部材を線膨張係数の低い鋼製或はセラミックス
製とすれば、円筒ころ軸受装置の使用時に内輪相当部材
と外輪相当部材との間に温度差が生じた場合でも、内輪
相当部材の膨張を抑制でき、円筒ころ軸受の内部隙間の
減少を抑制できる。従って、冷却性能が低い微量油潤滑
のオイルエア潤滑の場合でも、過大荷重による異常発熱
を生じる事を防止でき、この円筒ころ軸受装置の耐久性
の向上を図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装置
は、前述した実公平8−2518955号公報に記載さ
れた従来の潤滑装置付円筒ころ軸受装置と同様に、内輪
相当部材である内輪4と、外輪相当部材である外輪6
と、複数の円筒ころ7と、これら各円筒ころ7を保持す
る保持器14と、1対のつば輪8a、8aと、潤滑装置
9aとから成る。外周面に内輪軌道1を有する上記内輪
4は、ハウジング2の内側で高速回転する軸3に外嵌支
持している。特に、本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装
置の場合、上記内輪4をマルテンサイト系ステンレス鋼
等の線膨張係数の低い鋼製、或はセラミックス製として
いる。又、内周面に外輪軌道5を有する上記外輪6は、
上記ハウジング2に内嵌支持している。これら外輪6及
び円筒ころ7は、従来から一般的に円筒ころ軸受に用い
られている軸受綱により造っている。
【0010】又、上記1対のつば輪8a、8aは、それ
ぞれ円環状に形成して、上記軸3の外周面の一部で、上
記複数の円筒ころ7及び上記内輪4の軸方向両側部分に
外嵌している。そして、上記軸3の外周面の一部で上記
各つば輪8a、8aの軸方向外側(軸方向外側とは、円
筒ころ7と反対側をいう。以下同じ。)に、それぞれが
円筒状に形成された1対の内輪間座15、15を、それ
ぞれ外嵌固定する事により、上記各つば輪8a、8aを
上記内輪間座15、15と上記内輪4との間で挟持し、
上記軸3に外嵌支持している。又、上記各つば輪8a、
8aの一部には、これら各つば輪8a、8aの軸方向外
側面に開口した油受孔10a、10aを、全周に亙って
形成している。
【0011】又、上記保持器14は、全体を短円筒状に
形成し、円周方向に亙る複数箇所にポケット16を設け
ている。そしてこれら各ポケット16に、上記各円筒こ
ろ7を1個づつ、転動自在に保持している。尚、本例の
場合、この保持器14は、上記つば輪8a、8aの外周
面で案内(ラジアル方向に亙る変位を防止)する様にし
ている。
【0012】又、上記潤滑装置9aは、図示しない給油
源と、給油通路と、1対の供給ノズル12a、12aと
から成る。これら供給ノズル12a、12aは、上記ハ
ウジングの内周面から突出する状態で、上記油受孔10
a、10aの開口部と対向する位置に、全周に亙り、或
は周方向に亙り間欠的に配置している。そして、円筒こ
ろ軸受装置の使用時には、上記潤滑装置9aを構成する
給油源から上記各供給ノズル12a、12aに潤滑油を
送り込んで、これら各供給ノズル12a、12aに設け
た噴出孔13、13から上記油受孔10a、10aに向
けて潤滑油を噴出する。
【0013】特に、本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装
置の場合、これら各油受孔10a、10aは、上記円筒
ころ7に近づく程、上記つば輪8a、8aの直径方向外
方に向かう方向に傾斜させている。そして、これら各つ
ば輪8a、8aの内側外径寄り部分に、それぞれ1乃至
複数の貫通孔11a、11aを形成している。これら各
貫通孔11a、11aは、上記油受孔10a、10aの
内面外径寄り端部に一端を、上記各つば輪8a、8aの
外周面と軸方向内側(軸方向内側とは、円筒ころ7に対
向する側をいう。以下同じ)面との連続部分である面取
り部17、17に他端を、それぞれ開口させている。こ
れら各貫通孔11a、11aに就いても、上記油受孔1
0a、10aと同様、上記円筒ころ7に近づく程、上記
つば輪8a、8aの直径方向外方に向かう方向に傾斜さ
せている。
【0014】上述の様に構成される本発明の潤滑装置付
円筒ころ軸受装置の運転時には、潤滑装置9aを構成す
る給油源から上記各供給ノズル12a、12aに送り込
んだ潤滑油を、これら各供給ノズル12a、12aに設
けた噴出孔13、13から上記油受孔10a、10aの
開口部に向けて噴出する。そして、これら各油受孔10
a、10aに送り込んだ潤滑油を、上記つば輪8a、8
aに設けた貫通孔11a、11aを通じて、上記円筒こ
ろ7を構成する内輪4の外周面と外輪6の内周面との間
部分で、上記円筒ころ7及び上記保持器14を設置した
部分に供給する。
【0015】特に、本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装
置によれば、ころ軸受装置のランニングコストを低減す
べく、オイルエア潤滑等で潤滑油の量を微量とする場合
でも、良好な潤滑性を確保できる。即ち、上記つば輪8
a、8aに形成した油受孔10a、10a及び貫通孔1
1a、11aは、上記円筒ころ7に近づく程上記つば輪
8a、8aの直径方向外方に向かう方向に傾斜させてい
る。従って、円筒ころ軸受装置の使用時に上記各つば輪
8a、8aの回転に伴う遠心力の作用により、これら各
つば輪8a、8aに設けた油受孔10a、10aに送り
込まれた潤滑油を、上記貫通孔11a、11a内に効率
良く送り込む事ができる。従って、本発明の潤滑装置付
円筒ころ軸受装置によれば、潤滑油の量を微量とするオ
イルエア潤滑等とする場合でも、良好な潤滑性を確保し
て耐久性の向上を図れる。
【0016】又、上記貫通孔11a、11aの他端は、
上記各つば輪8a、8aの外周面と軸方向内側面との連
続部分に開口させている為、上記各油受孔10a、10
aの外径側内面の直径を大きくでき、これら各油受孔1
0a、10aの容量を大きくできる。即ち、上記各つば
輪8a、8aの外径を同じとした場合でも、上記各油受
孔10a、10aの外径寸法を確保して、必要容量を確
保できる。従って、更に良好な潤滑性を確保して耐久性
の向上を図れる。
【0017】更に、本例の潤滑装置付円筒ころ軸受装置
の場合、内輪4を線膨張係数の低い鋼製、或はセラミッ
クス製としている。従って、円筒ころ軸受装置の使用時
に、内外両輪4、6の間に温度差が生じた(内輪4の温
度が外輪6の温度より高くなった)場合でも、内輪4の
膨張を抑えて、円筒ころ軸受の内部隙間の減少を抑制で
きる。従って、冷却性能が低い微量油潤滑のオイルエア
潤滑とした場合でも、内外両輪4、6の間の温度差増大
により、内部隙間を負とする事なく、過大荷重により異
常発熱が生じる事を防止して、円筒ころ軸受装置の耐久
性の向上を図れる。
【0018】尚、上記各円筒ころ7の直径d7 は、上記
外輪6の外径D6 と上記内輪4の内径D4 との差(D6
−D4 )の0.15〜0.30倍{d7 =(0.15〜
0.30)(D6 −D4 )}の範囲に規制する事が好ま
しく、より好ましくは、上記外輪6の外径D6 と上記内
輪4の内径D4 との差(D6 −D4 )の0.15〜0.
20倍{d7 =(0.15〜0.20)(D6 −D
4 )}の範囲に規制する。この理由は次の通りである。
【0019】即ち、上記各円筒ころ7の外径d7 が、上
記外輪6の外径D6 と上記内輪4の内径D4 との差(D
6 −D4 )の0.15倍よりも小さい{0.15×(D
6 −D4 )>d7 }と、上記円筒ころ7を保持する保持
器14の肉厚が薄くなり過ぎ、この保持器14自体の強
度を確保できなくなるだけでなく、上記つば輪8a、8
aに設けた面取り部17、17に必要とする寸法の確保
もできなくなる。一方、これら各円筒ころ7の外径d7
が、上記外輪6の外径D6 と上記内輪4の内径D4 との
差の0.30倍よりも大きい{0.30×(D6 −D
4 )<d7 }と、上記つば輪8a、8aに形成した油受
孔10a、10aに必要とする容量を確保できなくな
り、潤滑性が悪化する。従って、良好な潤滑性を確保す
る為には、上記円筒ころ7の外径d7 は、上記外輪6の
外径D6 と上記内輪4の内径D4 との差(D6 −D4
の0.15〜0.30倍の範囲に規制する事が好まし
く、更に好ましくは、上記外輪6の外径D6 と上記内輪
4の内径D4 との差(D6 −D4)の0.15〜0.2
0倍の範囲に規制する。
【0020】尚、本例の場合、オイルエア潤滑とした構
造に就いて説明したが、本発明はこの様なオイルエア潤
滑に限らず、オイルミスト潤滑等の潤滑油を微量とする
場合、又は、一般的な潤滑の場合に於いても実施可能で
ある。
【0021】
【発明の効果】本発明の潤滑装置付円筒ころ軸受装置
は、以上の様に構成され作用する為、潤滑油の量を微量
とするオイルエア潤滑等とする場合でも、良好な潤滑性
を確保して耐久性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 内輪軌道 2 ハウジング 3 軸 4 内輪 5 外輪軌道 6 外輪 7 円筒ころ 8、8a つば輪 9、9a 潤滑装置 10、10a 油受孔 11、11a 貫通孔 12、12a 供給ノズル 13、13a 噴出孔 14 保持器 15 内輪間座 16 ポケット 17 面取り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有し、ハウジングの
    内側で高速回転する軸に外嵌支持する内輪相当部材と、
    内周面に外輪軌道を有し、上記ハウジングに内嵌支持す
    る外輪相当部材と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に設
    けた複数の円筒ころと、これら複数の円筒ころの軸方向
    両側で上記軸に外嵌支持する1対のつば輪と、上記内輪
    軌道と外輪軌道との間部分に潤滑油を供給する潤滑装置
    とを備えた潤滑装置付円筒ころ軸受装置に於いて、上記
    1対のつば輪の一部にそれぞれ形成され、上記複数の円
    筒ころと反対側の面に開口した油受孔と、この油受孔の
    内面外周寄り部分に一端を、上記各つば輪の外周面と軸
    方向内側面との連続部分に他端を、それぞれ開口させた
    貫通孔とを備え、これら油受孔の外径側内面及び貫通孔
    を、上記円筒ころに近づく程、上記つば輪の直径方向外
    方に向かう方向に傾斜させた事を特徴とする潤滑装置付
    円筒ころ軸受装置。
JP30008297A 1997-10-31 1997-10-31 潤滑装置付円筒ころ軸受装置 Pending JPH11132244A (ja)

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