JP2002339980A - 軸受用保持器およびラジアル転がり軸受 - Google Patents
軸受用保持器およびラジアル転がり軸受Info
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- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
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- F16C33/3837—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
- F16C33/3862—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages comprising two annular parts joined together
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- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】軸受内に潤滑剤を適切かつ簡単に補給できるよ
うにすること。 【解決手段】その円周数箇所に径方向に貫通するポケッ
ト４ａを有し、このポケットの軸方向両側部４ｂに、外
部からポケット内へ潤滑剤を注入するための潤滑剤注入
路として切欠き６が設け、ポケットの軸方向両側部を介
してポケット４ａと転動体３との間に潤滑剤を注入して
適切かつ簡単に補給可能とした構成。
うにすること。 【解決手段】その円周数箇所に径方向に貫通するポケッ
ト４ａを有し、このポケットの軸方向両側部４ｂに、外
部からポケット内へ潤滑剤を注入するための潤滑剤注入
路として切欠き６が設け、ポケットの軸方向両側部を介
してポケット４ａと転動体３との間に潤滑剤を注入して
適切かつ簡単に補給可能とした構成。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受用保持器およ
びラジアル転がり軸受に関する。
びラジアル転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】このようなラジアル転がり軸受における
内輪や外輪の軌道面、転動体は、一般に、軸受内部に封
入されたグリース等の潤滑剤により潤滑されることによ
り、摩耗や焼付けが防止されるようになっている。
内輪や外輪の軌道面、転動体は、一般に、軸受内部に封
入されたグリース等の潤滑剤により潤滑されることによ
り、摩耗や焼付けが防止されるようになっている。
【０００３】そして、このようなラジアル転がり軸受で
は、内・外輪と保持器との間の隙間からグリースなどの
潤滑剤をグリースガンなどを用いて注入するようにして
いる。
は、内・外輪と保持器との間の隙間からグリースなどの
潤滑剤をグリースガンなどを用いて注入するようにして
いる。
【０００４】ところで、大型負荷の加重が負担される用
途や高温炉などの高温雰囲気下に使用される用途の機械
装置に組み込まれるラジアル転がり軸受の場合では、潤
滑剤の消耗も多くなりそれだけ補給すべき潤滑剤の量も
増えその不足状況も早期にくるから、潤滑剤の適切な補
給はより重要となる。
途や高温炉などの高温雰囲気下に使用される用途の機械
装置に組み込まれるラジアル転がり軸受の場合では、潤
滑剤の消耗も多くなりそれだけ補給すべき潤滑剤の量も
増えその不足状況も早期にくるから、潤滑剤の適切な補
給はより重要となる。
【０００５】そのため、潤滑剤の導入を容易とするため
の例として、例えば、実開昭５９−７０９２８号公報が
ある。この公報においては、周方向で隣り合うポケット
間の領域に潤滑油導入用油溝を設けている。
の例として、例えば、実開昭５９−７０９２８号公報が
ある。この公報においては、周方向で隣り合うポケット
間の領域に潤滑油導入用油溝を設けている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した実開昭５９−
７０９２８号公報では、油溝を、周方向で隣り合うポケ
ット間の領域に設けているから、ポケットと、転動体と
の間に直接潤滑油を補給できない。そのために、次回の
潤滑剤補給のためメンテナンスを頻繁に行う必要がある
など、面倒である。
７０９２８号公報では、油溝を、周方向で隣り合うポケ
ット間の領域に設けているから、ポケットと、転動体と
の間に直接潤滑油を補給できない。そのために、次回の
潤滑剤補給のためメンテナンスを頻繁に行う必要がある
など、面倒である。
【０００７】ところで、実公昭３８−１７５０７号公報
に示すように、保持器のポケット側方に貫通孔を設けた
ものは、非回転時に潤滑剤を注入するためのものではな
く、回転動作に伴い、ポケットへ向かって潤滑油を流入
させるためのものである。
に示すように、保持器のポケット側方に貫通孔を設けた
ものは、非回転時に潤滑剤を注入するためのものではな
く、回転動作に伴い、ポケットへ向かって潤滑油を流入
させるためのものである。
【０００８】ただし、この公報技術では保持器も回転す
るために、それに設けてある貫通孔に対して潤滑剤が流
入しにくいと考えられ、潤滑剤の循環作用は期待できな
いと考えられる。
るために、それに設けてある貫通孔に対して潤滑剤が流
入しにくいと考えられ、潤滑剤の循環作用は期待できな
いと考えられる。
【０００９】したがって、本発明は、軸受内の適所に対
する潤滑剤補給を適切かつ簡単に行えるようにすること
を解決すべき課題としている。
する潤滑剤補給を適切かつ簡単に行えるようにすること
を解決すべき課題としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受用保持器
は、ラジアル転がり軸受の各転動体を保持する環状の軸
受用保持器であって、その円周数箇所に径方向に貫通す
るポケットを有し、このポケットの少なくとも軸方向一
側部に、外部からポケット内へ潤滑剤を注入するための
潤滑剤注入路が設けられていることを特徴とする。
は、ラジアル転がり軸受の各転動体を保持する環状の軸
受用保持器であって、その円周数箇所に径方向に貫通す
るポケットを有し、このポケットの少なくとも軸方向一
側部に、外部からポケット内へ潤滑剤を注入するための
潤滑剤注入路が設けられていることを特徴とする。
【００１１】本発明の軸受用保持器によると、潤滑剤注
入路が周方向で隣り合うポケット間の領域ではなく、ポ
ケットの軸方向一側部に設けているから、ラジアル転が
り軸受に組み込まれて使用されると、ポケットの軸方向
一側部を介してポケットと転動体との間に潤滑剤を直接
注入することができ、その結果、潤滑剤不足をきたさな
いように、潤滑剤を適切かつ簡単に補給することができ
る。
入路が周方向で隣り合うポケット間の領域ではなく、ポ
ケットの軸方向一側部に設けているから、ラジアル転が
り軸受に組み込まれて使用されると、ポケットの軸方向
一側部を介してポケットと転動体との間に潤滑剤を直接
注入することができ、その結果、潤滑剤不足をきたさな
いように、潤滑剤を適切かつ簡単に補給することができ
る。
【００１２】したがって、本発明の軸受用保持器を組み
込んだラジアル転がり軸受を、例えば大型負荷の加重が
負担される用途や高温炉などの高温雰囲気下に使用され
る用途の機械装置に組み込んで使用するように、ラジア
ル転がり軸受における内輪や外輪の軌道面ならびに転動
体での潤滑剤の消耗が多い環境下で使用するような場合
でも、それに見合う潤滑剤を適切かつ簡単に補給するこ
とができ、それら機械装置の耐用年数の増大に貢献する
ことができるようになる。
込んだラジアル転がり軸受を、例えば大型負荷の加重が
負担される用途や高温炉などの高温雰囲気下に使用され
る用途の機械装置に組み込んで使用するように、ラジア
ル転がり軸受における内輪や外輪の軌道面ならびに転動
体での潤滑剤の消耗が多い環境下で使用するような場合
でも、それに見合う潤滑剤を適切かつ簡単に補給するこ
とができ、それら機械装置の耐用年数の増大に貢献する
ことができるようになる。
【００１３】上記本発明の軸受用保持器の好ましい実施
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部の内周に径方向外向きに凹んだ状態で設けられる切欠
きとされていると、その切欠きに注入された潤滑剤を、
ポケットと転動体との間に効率的に補給することができ
る。
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部の内周に径方向外向きに凹んだ状態で設けられる切欠
きとされていると、その切欠きに注入された潤滑剤を、
ポケットと転動体との間に効率的に補給することができ
る。
【００１４】上記本発明の軸受用保持器の好ましい実施
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部の外周に径方向内向きに凹んだ状態で設けられる切欠
きとされていると、その切欠きに注入された潤滑剤を、
ポケットと転動体との間に効率的に補給することができ
る。
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部の外周に径方向内向きに凹んだ状態で設けられる切欠
きとされていると、その切欠きに注入された潤滑剤を、
ポケットと転動体との間に効率的に補給することができ
る。
【００１５】上記本発明の軸受用保持器の好ましい実施
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部に、軸方向に貫通してポケットと外部とを連通する状
態に設けられる貫通孔とされていると、その貫通孔に注
入された潤滑剤をポケットと転動体との間により効率的
に補給することができる。
態様として、内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入
路が、複数のポケット個々の存在する領域の軸方向一側
部に、軸方向に貫通してポケットと外部とを連通する状
態に設けられる貫通孔とされていると、その貫通孔に注
入された潤滑剤をポケットと転動体との間により効率的
に補給することができる。
【００１６】上記潤滑剤注入路が貫通孔とされている軸
受用保持器の場合、その貫通孔からなる潤滑剤注入路の
中心が、複数の転動体のピッチ円径よりも内径側に配置
されていると、転動体を潤滑剤注入路から注入された潤
滑剤を、ポケットと転動体との間に容易に注入すること
ができる。
受用保持器の場合、その貫通孔からなる潤滑剤注入路の
中心が、複数の転動体のピッチ円径よりも内径側に配置
されていると、転動体を潤滑剤注入路から注入された潤
滑剤を、ポケットと転動体との間に容易に注入すること
ができる。
【００１７】上記本発明の軸受用保持器の好ましい実施
態様として、前記内外輪それぞれの軸方向両側における
内周肩部に周方向に拡径した切欠きが設けられ、また、
複数のポケット個々の存在する領域の軸方向両側部に前
記両切欠きと微小隙間を隔てて対向して非接触密封部を
作る径方向外向きと内向きに突出するフランジを設けら
れていると、この非接触密封部により軸受内部の密封性
を高められて好ましい。
態様として、前記内外輪それぞれの軸方向両側における
内周肩部に周方向に拡径した切欠きが設けられ、また、
複数のポケット個々の存在する領域の軸方向両側部に前
記両切欠きと微小隙間を隔てて対向して非接触密封部を
作る径方向外向きと内向きに突出するフランジを設けら
れていると、この非接触密封部により軸受内部の密封性
を高められて好ましい。
【００１８】上記本発明の軸受用保持器の好ましい実施
態様として、軸方向２つの半割り環体からなり、それら
が軸方向で掌合状態に突き合わされて各ポケット間の領
域が軸方向からリベットで止められて結合されているも
のであっても構わない。
態様として、軸方向２つの半割り環体からなり、それら
が軸方向で掌合状態に突き合わされて各ポケット間の領
域が軸方向からリベットで止められて結合されているも
のであっても構わない。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施の形態に基づいて説明する。
実施の形態に基づいて説明する。
【００２０】図１ないし図３は、本発明の実施の形態に
係るラジアル転がり軸受を示し、図１は、その断面図、
図２は、図１の線II−IIの断面図、図３は、保持器の部
分分解斜視図である。
係るラジアル転がり軸受を示し、図１は、その断面図、
図２は、図１の線II−IIの断面図、図３は、保持器の部
分分解斜視図である。
【００２１】図例のラジアル転がり軸受Ａにおいて、１
および２は、それぞれ、耐熱、耐食性のあるＳＵＳ４４
０Ｃ鋼またはＳＫＨ４鋼製の内輪および外輪、３は、内
輪１と外輪２との間に介装される複数の例えば窒化珪素
を主体とするセラミック製の転動体である。
および２は、それぞれ、耐熱、耐食性のあるＳＵＳ４４
０Ｃ鋼またはＳＫＨ４鋼製の内輪および外輪、３は、内
輪１と外輪２との間に介装される複数の例えば窒化珪素
を主体とするセラミック製の転動体である。
【００２２】４は、内輪１と外輪２との間において各転
動体３を保持する耐熱、耐食性のあるＳＵＳ３０４鋼製
の保持器である。
動体３を保持する耐熱、耐食性のあるＳＵＳ３０４鋼製
の保持器である。
【００２３】この保持器４は、周方向にその円周数箇所
に径方向に貫通し、それぞれに１個ずつ転動体３を収容
保持する複数のポケット４ａを有している。
に径方向に貫通し、それぞれに１個ずつ転動体３を収容
保持する複数のポケット４ａを有している。
【００２４】この保持器４はまた、内輪案内とされるも
ので軸方向２つの半割り環体４１，４２からなり、それ
らが軸方向で掌合状態に突き合わされて各ポケット４ａ
間の領域が軸方向からリベット５で止められて結合され
ている。
ので軸方向２つの半割り環体４１，４２からなり、それ
らが軸方向で掌合状態に突き合わされて各ポケット４ａ
間の領域が軸方向からリベット５で止められて結合され
ている。
【００２５】上記構成において、本実施の形態は、保持
器４における複数のポケット４ａ個々の存在する領域の
軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に径方向外向きに凹ん
だ状態で設けられる切欠き６が、外部からポケット４ａ
内へ潤滑剤を注入するための潤滑剤注入路として設けら
れていることに特徴を有する。
器４における複数のポケット４ａ個々の存在する領域の
軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に径方向外向きに凹ん
だ状態で設けられる切欠き６が、外部からポケット４ａ
内へ潤滑剤を注入するための潤滑剤注入路として設けら
れていることに特徴を有する。
【００２６】本実施の形態の保持器４によると、例え
ば、フッ素系やシリコン系のグリースなどの潤滑剤注入
路としての切欠き６が周方向で隣り合うポケット４ａ間
の領域ではなく、ポケット４ａの軸方向両側部４bに設
けられているから、ラジアル転がり軸受Ａに組み込まれ
て使用されると、ポケット４ａの軸方向両側部４bを介
してその内部における内輪１の軌道面１ａや外輪２の軌
道面２ａならびに転動体３に潤滑剤を直接注入すること
ができ、その結果、潤滑剤不足をきたさないように、潤
滑剤を適切かつ簡単に補給することができる。
ば、フッ素系やシリコン系のグリースなどの潤滑剤注入
路としての切欠き６が周方向で隣り合うポケット４ａ間
の領域ではなく、ポケット４ａの軸方向両側部４bに設
けられているから、ラジアル転がり軸受Ａに組み込まれ
て使用されると、ポケット４ａの軸方向両側部４bを介
してその内部における内輪１の軌道面１ａや外輪２の軌
道面２ａならびに転動体３に潤滑剤を直接注入すること
ができ、その結果、潤滑剤不足をきたさないように、潤
滑剤を適切かつ簡単に補給することができる。
【００２７】したがって、本実施の形態の保持器４を組
み込んだラジアル転がり軸受Ａを、潤滑剤の消耗が多い
高加重や高温環境下で使用する機械装置の軸受として使
用されるような場合でも、それに見合って潤滑剤を適切
かつ簡単に補給することができ、それら機械装置の耐用
年数の増大に貢献することができるようになる。
み込んだラジアル転がり軸受Ａを、潤滑剤の消耗が多い
高加重や高温環境下で使用する機械装置の軸受として使
用されるような場合でも、それに見合って潤滑剤を適切
かつ簡単に補給することができ、それら機械装置の耐用
年数の増大に貢献することができるようになる。
【００２８】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【００２９】(１)上述した実施の形態の場合、潤滑剤注
入路が、保持器４における複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に設けら
れた切欠き６であったが、図４ないし図６で示すラジア
ル転がり軸受Ｂのように、複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂに、軸方向に貫通してポ
ケット４ａと外部とを連通する状態に設けられる貫通孔
７とされているものでもよい。
入路が、保持器４における複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に設けら
れた切欠き６であったが、図４ないし図６で示すラジア
ル転がり軸受Ｂのように、複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂに、軸方向に貫通してポ
ケット４ａと外部とを連通する状態に設けられる貫通孔
７とされているものでもよい。
【００３０】ただし、図４ないし図６はそれぞれ、図１
ないし図３とそれぞれ対応しており、また、その対応す
る部分には同一の符号を付している。なお、前記貫通孔
７を除く他の構造は、上述した実施の形態と同様である
からその説明は省略する。
ないし図３とそれぞれ対応しており、また、その対応す
る部分には同一の符号を付している。なお、前記貫通孔
７を除く他の構造は、上述した実施の形態と同様である
からその説明は省略する。
【００３１】なお、この貫通孔７の径方向における中心
Ｏは、複数の転動体３のピッチ円線Ｌの半径(ピッチ円
径)よりも内径側に配置されている。
Ｏは、複数の転動体３のピッチ円線Ｌの半径(ピッチ円
径)よりも内径側に配置されている。
【００３２】なお、図７で示すラジアル転がり軸受Ｃの
ように、内外輪１、２それぞれの軸方向両側における内
周肩部に周方向に拡径した切欠き１ｂ、２ｂを設け、ま
た、複数のポケット４ａ個々の存在する領域の軸方向両
側部４ｂに前記両切欠き１ｂ、２ｂそれぞれと微小隙間
Ｇ１を隔てて対向してを非接触密封部作る径方向外向き
と内向きに突出するフランジ４ｂ１，４ｂ２それぞれを
設け、この非接触密封部により軸受内部の密封性を高め
られるようにしてもよい。この場合、前記微小隙間Ｇ１
は、内輪１の案内隙間Ｇ２より大きい。
ように、内外輪１、２それぞれの軸方向両側における内
周肩部に周方向に拡径した切欠き１ｂ、２ｂを設け、ま
た、複数のポケット４ａ個々の存在する領域の軸方向両
側部４ｂに前記両切欠き１ｂ、２ｂそれぞれと微小隙間
Ｇ１を隔てて対向してを非接触密封部作る径方向外向き
と内向きに突出するフランジ４ｂ１，４ｂ２それぞれを
設け、この非接触密封部により軸受内部の密封性を高め
られるようにしてもよい。この場合、前記微小隙間Ｇ１
は、内輪１の案内隙間Ｇ２より大きい。
【００３３】(２)上述した実施の形態の場合、潤滑剤注
入路が、保持器４における複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に設けら
れた切欠き６であったが、図８で示すラジアル転がり軸
受Ｄのように、周方向隣り合うポケット４ａ間の領域の
軸方向両側部４ｂそれぞれの外周に径方向内向きに凹ん
だ状態で設けられた切欠き６ａであってもよい。
入路が、保持器４における複数のポケット４ａ個々の存
在する領域の軸方向両側部４ｂそれぞれの内周に設けら
れた切欠き６であったが、図８で示すラジアル転がり軸
受Ｄのように、周方向隣り合うポケット４ａ間の領域の
軸方向両側部４ｂそれぞれの外周に径方向内向きに凹ん
だ状態で設けられた切欠き６ａであってもよい。
【００３４】(３)上述した実施の形態の場合、保持器４
は、内輪案内であったが、外輪案内であってもよい。
は、内輪案内であったが、外輪案内であってもよい。
【００３５】(４)上述した実施の形態の場合、切欠き６
や貫通孔７はポケット４aの両側部４bに設けられている
が、いずれか一方の側部４ｂに設けられても構わない。
や貫通孔７はポケット４aの両側部４bに設けられている
が、いずれか一方の側部４ｂに設けられても構わない。
【００３６】(５) 上述した実施の形態の場合、保持器
４は、軸方向２つの半割り構造であったが、半割り構造
に限定されるものではなく、全体が一体とされたもので
もよく、その形態は問わない。
４は、軸方向２つの半割り構造であったが、半割り構造
に限定されるものではなく、全体が一体とされたもので
もよく、その形態は問わない。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポケットの軸方向一側部に、外部からポケット内へ潤滑
剤を注入するための潤滑剤注入路を設けたから、ラジア
ル転がり軸受に組み込まれて使用されると、ポケットの
軸方向一側部を介してポケットと転動体との間に潤滑剤
を直接注入することができ、その結果、潤滑剤不足をき
たさないように、潤滑剤を適切かつ簡単に補給すること
ができるようになった。
ポケットの軸方向一側部に、外部からポケット内へ潤滑
剤を注入するための潤滑剤注入路を設けたから、ラジア
ル転がり軸受に組み込まれて使用されると、ポケットの
軸方向一側部を介してポケットと転動体との間に潤滑剤
を直接注入することができ、その結果、潤滑剤不足をき
たさないように、潤滑剤を適切かつ簡単に補給すること
ができるようになった。
【図１】本発明の実施の形態に係るラジアル転がり軸受
を示す断面図
を示す断面図
【図２】図１の線II−IIの断面図
【図３】図１で示される保持器の部分分解斜視図
【図４】本発明の他の実施の形態に係るラジアル転がり
軸受を示す断面図
軸受を示す断面図
【図５】図１の線Ｖ−Ｖの断面図
【図６】図４で示される保持器の部分分解斜視図
【図７】本発明のさらに他の実施の形態に係るラジアル
転がり軸受を示す断面図
転がり軸受を示す断面図
【図８】本発明のさらに他の実施の形態に係るラジアル
転がり軸受を示す部分断面図
転がり軸受を示す部分断面図
Ａ ラジアル転がり軸受 １ 内輪 ２ 外輪 ３ 転動体 ４ 保持器 ５ リベット ６ 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 義樹 大阪市中央区南船場三丁目５番８号 光洋 精工株式会社内 Ｆターム(参考） 3J016 AA02 BB12 CA04 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 BA34 CA08 EA06 FA32
Claims (8)
- 【請求項１】 ラジアル転がり軸受の各転動体を保持す
る環状の軸受用保持器であって、 その円周数箇所に径方向に貫通するポケットを有し、こ
のポケットの少なくとも軸方向一側部に、外部からポケ
ット内へ潤滑剤を注入するための潤滑剤注入路が設けら
れている、ことを特徴とする軸受用保持器。 - 【請求項２】 請求項１に記載の軸受用保持器におい
て、 内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入路が、複数の
ポケット個々の存在する領域の軸方向一側部の内周に径
方向外向きに凹んだ状態で設けられる切欠きとされてい
る、ことを特徴とする軸受用保持器。 - 【請求項３】 請求項１に記載の軸受用保持器におい
て、 内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入路が、複数の
ポケット個々の存在する領域の軸方向一側部の外周に径
方向内向きに凹んだ状態で設けられる切欠きとされてい
る、ことを特徴とする軸受用保持器。 - 【請求項４】 請求項１に記載の軸受用保持器におい
て、 内輪案内とされるもので、前記潤滑剤注入路が、複数の
ポケット個々の存在する領域の軸方向一側部に、軸方向
に貫通してポケットと外部とを連通する状態に設けられ
る貫通孔とされている、ことを特徴とする軸受用保持
器。 - 【請求項５】 請求項４に記載の軸受用保持器におい
て、 貫通孔からなる潤滑剤注入路の中心が、複数の転動体の
ピッチ円径よりも内径側に配置されている、ことを特徴
とする軸受用保持器。 - 【請求項６】 請求項４または５記載の軸受用保持器に
おいて、 前記内外輪それぞれの軸方向両側における内周肩部に周
方向に拡径した切欠きが設けられ、また、複数のポケッ
ト個々の存在する領域の軸方向両側部に前記両切欠きと
微小隙間を隔てて対向して非接触密封部を作る径方向外
向きと内向きに突出するフランジが設けられている、こ
とを特徴とする軸受用保持器。 - 【請求項７】 請求項１ないし６いずれかに記載の軸受
用保持器において、 軸方向２つの半割り環体からなり、それらが軸方向で掌
合状態に突き合わされて各ポケット間の領域が軸方向か
らリベットで止められて結合されている、ことを特徴と
する軸受用保持器。 - 【請求項８】 内輪と、外輪と、前記内輪と外輪との
間に介装される複数の転動体と、内輪と外輪との間に各
転動体を保持する保持器とを有し、 前記保持器が、請求項１ないし７いずれかに記載の保持
器により構成されている、ことを特徴とするラジアル転
がり軸受。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001150329A JP2002339980A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 軸受用保持器およびラジアル転がり軸受 |
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|---|---|
| JP2002339980A true JP2002339980A (ja) | 2002-11-27 |
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|---|---|---|---|
| JP2001150329A Pending JP2002339980A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 軸受用保持器およびラジアル転がり軸受 |
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