JPH0560145A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
- Publication number
- JPH0560145A JPH0560145A JP21504791A JP21504791A JPH0560145A JP H0560145 A JPH0560145 A JP H0560145A JP 21504791 A JP21504791 A JP 21504791A JP 21504791 A JP21504791 A JP 21504791A JP H0560145 A JPH0560145 A JP H0560145A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- rolling bearing
- inner ring
- cage
- lubricant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】転がり軸受の外輪と保持器の間に、直接潤滑剤
を供給し得るようにして、転がり軸受の高速回転を可能
にした。 【構成】内輪3と、この内輪3と同心円上に配置される
外輪4と、前記内輪3と外輪4の間に配置される複数の
転動体5と、この転動体5を所定に間隔で保持する保持
器6によって構成される転がり軸受において、前記外輪
4に、前記保持器6の外周に向けて開口する潤滑剤の供
給穴13を形成した。
を供給し得るようにして、転がり軸受の高速回転を可能
にした。 【構成】内輪3と、この内輪3と同心円上に配置される
外輪4と、前記内輪3と外輪4の間に配置される複数の
転動体5と、この転動体5を所定に間隔で保持する保持
器6によって構成される転がり軸受において、前記外輪
4に、前記保持器6の外周に向けて開口する潤滑剤の供
給穴13を形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転がり軸受に係り、特
に、高速回転する回転体を支持するのに好適な転がり軸
受に関するものである。
に、高速回転する回転体を支持するのに好適な転がり軸
受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受の性能を示す指標の一つに、 転がり軸受の(外径+内径)÷2×回転数(rpm) で表されるdmn値がある。
【0003】たとえば、工作機械の主軸に、dmn値が
70万以上の高速回転が要求される場合、図2に示すよ
うに、主軸をアンギュラ形の軸受で支持している。同図
において、1は主軸。2はハウジングである。3は軸受
の内輪で、主軸1に装着されている。4は軸受の外輪
で、ハウジング2に装着されている。5はたとえば鋼球
などで形成された転動体で、内輪3と外輪4の間に配置
されている。6は保持器で、転動体5を所定の間隔で回
転可能に保持している。そして、前記内輪3、外輪4、
転動体5および保持器6で、軸受を構成している。
70万以上の高速回転が要求される場合、図2に示すよ
うに、主軸をアンギュラ形の軸受で支持している。同図
において、1は主軸。2はハウジングである。3は軸受
の内輪で、主軸1に装着されている。4は軸受の外輪
で、ハウジング2に装着されている。5はたとえば鋼球
などで形成された転動体で、内輪3と外輪4の間に配置
されている。6は保持器で、転動体5を所定の間隔で回
転可能に保持している。そして、前記内輪3、外輪4、
転動体5および保持器6で、軸受を構成している。
【0004】7は内輪間座で、主軸1に挿入され、内輪
3の位置を固定している。8は外輪間座で、ハウジング
2内に挿入され、外輪間座4の位置を固定している。9
はフランジで、ハウジング2に固定され、外輪間座8と
の間で外輪4を固定している。10は潤滑剤の供給穴
で、ハウジング2と外輪間座8を貫通し、内輪3と外輪
4の間の間隙と対向するように形成されている。11は
潤滑剤の供給装置で、配管12により穴10に接続され
ている。
3の位置を固定している。8は外輪間座で、ハウジング
2内に挿入され、外輪間座4の位置を固定している。9
はフランジで、ハウジング2に固定され、外輪間座8と
の間で外輪4を固定している。10は潤滑剤の供給穴
で、ハウジング2と外輪間座8を貫通し、内輪3と外輪
4の間の間隙と対向するように形成されている。11は
潤滑剤の供給装置で、配管12により穴10に接続され
ている。
【0005】そして、内輪3と外輪4の間に供給装置1
1から潤滑剤を供給しながら、主軸1を回転させる。す
ると、主軸1とともに内輪3が回転し、内輪3との摩擦
により転動体5が回転して内輪3の回りを公転する。こ
の時、転動体5が回転しながら保持器6を押すため、保
持器6も内輪の回りを公転する。このように、転動体5
と保持器6の間に発生する摩擦により、転動体5を損傷
しないため、保持器6は一般に合成樹脂で形成されてい
る。
1から潤滑剤を供給しながら、主軸1を回転させる。す
ると、主軸1とともに内輪3が回転し、内輪3との摩擦
により転動体5が回転して内輪3の回りを公転する。こ
の時、転動体5が回転しながら保持器6を押すため、保
持器6も内輪の回りを公転する。このように、転動体5
と保持器6の間に発生する摩擦により、転動体5を損傷
しないため、保持器6は一般に合成樹脂で形成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、主軸1がd
mn値が70万を越える様な高速で回転すると、保持器
6の回転速度も大きくなるため、保持器6がその遠心力
により膨張して、外輪4に接触するようになる。する
と、穴10から供給された潤滑剤が、外輪4と保持器6
の間に供給されなくなるため、油膜切れが発生して、外
輪4と保持器6の発熱が増大し、焼き付きを起こすこと
があった。
mn値が70万を越える様な高速で回転すると、保持器
6の回転速度も大きくなるため、保持器6がその遠心力
により膨張して、外輪4に接触するようになる。する
と、穴10から供給された潤滑剤が、外輪4と保持器6
の間に供給されなくなるため、油膜切れが発生して、外
輪4と保持器6の発熱が増大し、焼き付きを起こすこと
があった。
【0007】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、転が
り軸受の外輪と保持器の間に潤滑剤を供給し得るように
した転がり軸受を提供することにある。
り軸受の外輪と保持器の間に潤滑剤を供給し得るように
した転がり軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、転がり軸受の外輪に、前記保持
器の外周に向けて開口する潤滑剤の供給口を形成した。
め、本発明においては、転がり軸受の外輪に、前記保持
器の外周に向けて開口する潤滑剤の供給口を形成した。
【0009】
【作用】そして、前記供給口から潤滑剤を供給すること
により、主軸の回転数に係らず、外輪と保持器の間に潤
滑剤を供給し油膜切れを無くすことにより、発熱の増大
や焼き付きを防止する。
により、主軸の回転数に係らず、外輪と保持器の間に潤
滑剤を供給し油膜切れを無くすことにより、発熱の増大
や焼き付きを防止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1に基づいて
説明する。同図において、図2と同じものは同じ符号を
付けて示してある。13は潤滑剤の供給穴で、外輪4
に、保持器6の外周面と対向するように形成されてい
る。14は潤滑剤の供給路で、ハウジング2に、前記供
給穴13と連通するように形成されている。15は電磁
弁で、配管12で潤滑剤の供給装置11に接続され、配
管16で前記供給路14に接続されている。
説明する。同図において、図2と同じものは同じ符号を
付けて示してある。13は潤滑剤の供給穴で、外輪4
に、保持器6の外周面と対向するように形成されてい
る。14は潤滑剤の供給路で、ハウジング2に、前記供
給穴13と連通するように形成されている。15は電磁
弁で、配管12で潤滑剤の供給装置11に接続され、配
管16で前記供給路14に接続されている。
【0011】このような構成で、主軸1を高速回転させ
る場合、電磁弁15を作動させ、配管12と配管16を
連通させる。そして、供給装置11を作動させ、配管1
2を通し穴10から内輪3と外輪4の間隙に向けて潤滑
剤を供給するとともに、配管12、電磁弁16、配管1
6および供給路14を通し供給穴13から、保持器6の
外周面に向けて潤滑剤を供給する。すると、外輪4の内
周面と保持器6の外周面の間に油膜が形成され、保持器
6が遠心力によって膨張し、外輪に接触するようになっ
ても、外輪4と保持器6が直接接触するのを防止するこ
とができる。したがって、外輪4と保持器6の摩擦によ
る発熱や、焼き付きを防止することができる。また、外
輪と転動体の間の潤滑効果を高めることができる。な
お、上記潤滑剤の供給方法としては、オイルエア、オイ
ルミスト、オイルジェット等の供給方法を用いることが
できる。
る場合、電磁弁15を作動させ、配管12と配管16を
連通させる。そして、供給装置11を作動させ、配管1
2を通し穴10から内輪3と外輪4の間隙に向けて潤滑
剤を供給するとともに、配管12、電磁弁16、配管1
6および供給路14を通し供給穴13から、保持器6の
外周面に向けて潤滑剤を供給する。すると、外輪4の内
周面と保持器6の外周面の間に油膜が形成され、保持器
6が遠心力によって膨張し、外輪に接触するようになっ
ても、外輪4と保持器6が直接接触するのを防止するこ
とができる。したがって、外輪4と保持器6の摩擦によ
る発熱や、焼き付きを防止することができる。また、外
輪と転動体の間の潤滑効果を高めることができる。な
お、上記潤滑剤の供給方法としては、オイルエア、オイ
ルミスト、オイルジェット等の供給方法を用いることが
できる。
【0012】上記実施例において、外輪4に形成された
供給穴13の内周側の開口部に、面取りを施すことによ
り、開口部の返りを無くすだけでなく、潤滑剤の流れを
良くして潤滑効率を向上させることができる。
供給穴13の内周側の開口部に、面取りを施すことによ
り、開口部の返りを無くすだけでなく、潤滑剤の流れを
良くして潤滑効率を向上させることができる。
【0013】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、内輪
と、この内輪と同心円上に配置される外輪と、前記内輪
と外輪の間に配置される複数の転動体と、この転動体を
所定に間隔で保持する保持器によって構成される転がり
軸受において、前記外輪に、前記保持器の外周に向けて
開口する潤滑剤の供給穴を形成したので、高速回転時
に、前記供給穴から潤滑剤を供給することにより、保持
器の膨張による保持器と外輪の摩擦発熱や焼き付きを防
止し、より高速回転を可能にすることができる。
と、この内輪と同心円上に配置される外輪と、前記内輪
と外輪の間に配置される複数の転動体と、この転動体を
所定に間隔で保持する保持器によって構成される転がり
軸受において、前記外輪に、前記保持器の外周に向けて
開口する潤滑剤の供給穴を形成したので、高速回転時
に、前記供給穴から潤滑剤を供給することにより、保持
器の膨張による保持器と外輪の摩擦発熱や焼き付きを防
止し、より高速回転を可能にすることができる。
【図1】本発明による転がり軸受の要部を示す側面断面
図。
図。
【図2】従来の転がり軸受を示す側面断面図。
3・・内輪、 4・・外輪、 5・・転動体、 6・・保持器、 13・・供給穴。
Claims (2)
- 【請求項1】内輪と、この内輪と同心円上に配置される
外輪と、前記内輪と外輪の間に配置される複数の転動体
と、この転動体を所定の間隔で保持する保持器によって
構成される転がり軸受において、前記外輪に、前記保持
器の外周に向けて開口する潤滑剤の供給穴を形成したこ
とを特徴とする転がり軸受。 - 【請求項2】前記供給口の開口部の周縁が面取りされて
いることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21504791A JPH0560145A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21504791A JPH0560145A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560145A true JPH0560145A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16665882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21504791A Pending JPH0560145A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0560145A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5720559A (en) * | 1995-12-29 | 1998-02-24 | Ab Volvo Penta | Combined bearing and fluid supply unit |
US6431760B1 (en) | 1999-09-13 | 2002-08-13 | Nsk Ltd. | Angular type ball bearing and shaft support structure with the same |
JP2008051228A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Okuma Corp | 軸受、及び軸受装置 |
US7500311B2 (en) | 2003-04-25 | 2009-03-10 | Jtekt Corporation | Method of lubricating roller bearing |
WO2010035753A1 (ja) | 2008-09-24 | 2010-04-01 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受 |
WO2010038866A1 (ja) | 2008-10-03 | 2010-04-08 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受 |
JP2010090916A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
JP2010112552A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-05-20 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP21504791A patent/JPH0560145A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5720559A (en) * | 1995-12-29 | 1998-02-24 | Ab Volvo Penta | Combined bearing and fluid supply unit |
US6431760B1 (en) | 1999-09-13 | 2002-08-13 | Nsk Ltd. | Angular type ball bearing and shaft support structure with the same |
US7500311B2 (en) | 2003-04-25 | 2009-03-10 | Jtekt Corporation | Method of lubricating roller bearing |
JP2008051228A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Okuma Corp | 軸受、及び軸受装置 |
US7824105B2 (en) | 2006-08-24 | 2010-11-02 | Okuma Corporation | Bearing and bearing apparatus |
JP4653040B2 (ja) * | 2006-08-24 | 2011-03-16 | オークマ株式会社 | 軸受、及び軸受装置 |
DE102007039418B4 (de) * | 2006-08-24 | 2016-11-24 | Okuma Corporation | Lager und Lagervorrichtung |
WO2010035753A1 (ja) | 2008-09-24 | 2010-04-01 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受 |
JP2010112552A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-05-20 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
WO2010038866A1 (ja) | 2008-10-03 | 2010-04-08 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受 |
JP2010090916A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
US8646983B2 (en) | 2008-10-03 | 2014-02-11 | Jtekt Corporation | Rolling bearing |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991019 |