JPH0324802Y2 - - Google Patents

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JPH0324802Y2
JPH0324802Y2 JP19284285U JP19284285U JPH0324802Y2 JP H0324802 Y2 JPH0324802 Y2 JP H0324802Y2 JP 19284285 U JP19284285 U JP 19284285U JP 19284285 U JP19284285 U JP 19284285U JP H0324802 Y2 JPH0324802 Y2 JP H0324802Y2
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shaft
eccentric
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、分割タイプの駆動軸を備えたロータ
リピストンエンジンの駆動軸分解装置に関するも
のでる。
(従来技術) ロータを2個以上備えた多気筒ロータリピスト
ンエンジン、例えば3ロータ式ロータリピストン
エンジンにおいては、駆動軸に3個の偏心軸部が
形成されるとことから該駆動軸を一体的に形成し
たのでは該駆動軸あるいはハウジング側に固定さ
れる固定ギヤの装着が困難になるという組付上の
理由から、従来より該駆動軸を、2個の偏心軸部
を有する第1の偏心軸1個の偏心軸部を有し且つ
上記第1の偏心軸の一端側に嵌合固定される第2
の偏心軸よりなる2分割構造とし、使用に際して
はこの2つの偏心軸を軸方向に連結して一体化す
るようにしている(例えば、実公昭55−14723号
公報参照)。
ところで、このような2分割タイプの駆動軸に
おける2つの偏心軸相互間の結合方法としては、
上記公知例の如く両方の偏心軸の軸端同士を相互
にテーパ嵌合させた状態で両者間を軸方向に締結
する方法が一般的である。
このように軸方向に連結固定される一対の偏心
軸を相互にテーパ嵌合させる構造のものにおいて
は、テーパ嵌合部が無理嵌め状態となるため、エ
ンジンのメンテナンス的に駆動軸を分解しようと
した場合、人力では分解が困難であり、通常、ジ
ヤツキ機構を応用したプーラ等の軸分解治具が使
用される。
ところが、この場合、駆動軸の形状が複雑なこ
ともあつて該駆動軸に対するプーラの係止が難し
く、場合によつては不適当な作業により駆動軸の
変形あるいは損傷が発生するおそれもあり、作業
が煩雑且つ困難であつた。
(考案の目的) 本考案はこのような現状に鑑み、駆動軸に対す
る軸分解治具の取付けを該駆動軸の遊休部分を利
用して容易に行えるようにしもつて駆動軸分解作
業の作業性の向上を図るとともに、併せて駆動軸
の偏心重量を軽減してエンジン出力の向上を図る
ようにしたロータリピストンエンジンの駆動軸分
解装置を提供することを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段とし
て、一対のサイドハウジングとその内周面をトロ
コイド面とした複数のロータハウジングと少なく
ともひとつのインターメデイエイトハウジングと
により構成されるハウジングアセンブリ内に、そ
の軸方向の適所に複数個の偏心軸部を形成した第
1の偏心軸と、その軸方向の適所に少なくとも1
個の偏心軸部を形成し且つ上記第1の偏心軸の外
側に嵌合固定される第2の偏心軸よりなる駆動軸
を嵌装し、該駆動軸の各偏心軸部に装着される各
ロータを該駆動軸の回りで遊星回転させるように
したロータリピストンエンジンの駆動軸分解装置
において、上記駆動軸の第2の偏心軸に対して着
脱自在に固定される固定部材と、該固定部材に取
付けられて、該固定部材を上記第2の偏心軸に固
定した状態においては上記第1の偏心軸の軸端に
対向配置されしかも該第2の偏心軸に対してその
軸方向に相対変位可能とされる可動部材とを有す
る軸分解治具を備えるとともに、上記第2の偏心
軸の偏心軸部の偏心側の端面に凹設した凹部を上
記固定部材に対する固定部としたものである。
(作用) 本考案では上記の手段により、第2の偏心軸の
偏心軸部の偏心側の端面に形成した凹部を軸分割
治具の固定部材に対する固定部としているため、 (1) 該偏心側の端面が第2の偏心軸の軸方向に直
交する平面であり且つこの部分が該第2の偏心
軸の機能そのものに影響のない遊休部分である
ところから、上記固定部材を該第2の偏心軸の
軸方向からしかも該固定部の損傷等をさほど気
にすることなく容易に取付けることが可能なら
しめられる、 (2) 第2の偏心軸の偏心軸部の偏心側の端面に上
記固定部が凹設されるところから、その凹部に
相当する重量だけ第2の偏心軸の偏心重量が軽
減される、 等の作用が得られる。
(実施例) 以下、第1図及び第2図を参照して本考案の好
適な実施例を説明する。
第1図には本考案の実施例に係る駆動軸分解装
置が適用される3ロータ式の自動車用ロータリピ
ストンエンジンZが示されており、図中符号1は
後述する各ハウジング部材より構成されるハウジ
ングアセンブリである。このハウジングアセンブ
リ1は、合計7個のハウジング即ち、一対のサイ
ドハウジング2,3と2個のインターメデイエイ
トハウジング4,5との内周面をそれぞれトロコ
イド内周面76,77,78とした3個のロータ
ハウジング6,7,8を所定順序で同軸状に配置
し、これを各ハウジングの周方向に適宜ピツチで
配置せられるテンシヨンボルト32,32…、同
33,33…により一体的に締結固定して構成さ
れている。尚、第1図において符号30は各ハウ
ジング相互間に配置された筒状のノツクピンであ
り、この実施例においては該各ノツクピン30,
30,30は潤滑油の油通路として機能するよう
に構成されている。又、符号31は第2のサイド
ハウジング3の外面に取付けられたフロントカバ
ーである。
このハウジングアセンブリ1の軸心部には、該
ハウジングアセンブリ1の各ロータハウジング
6,7,8の内側に形成された3個のロータ室1
2,13,14を軸方向に貫通するようにして後
述する駆動軸15が取付けられている。
駆動軸15は、第1の偏心軸16と第2の偏心
軸17とを組合わせてなる2分割タイプとされて
いる。この第1の偏心軸16は、上記ハウジング
アセンブリ1を軸方向に貫通してしかもその両端
部がそれぞれ適宜量だけ外方に突出するような軸
長をもつ長尺の偏心軸であつて、その一端側は2
つの偏心軸部、即ち、第1の偏心軸部18と第2
の偏心軸部19と2つのジヤーナル部、即ち、第
1のジヤーナル部21と第2のジヤーナル部22
とをもつ大径部16aとされ、これに対し他端側
は、上記大径部16aのジヤーナル部21,22
より小径で且つ直軸状の小径部16bとされてい
る。この第1の偏心軸16の大径部16aと小径
部16bの境部は各小径部16b側から大径部1
6a側に向つて拡開するテーパ部16cとされて
いる。
一方、第2の偏心軸17は、偏心軸部20(以
下、この偏心軸部20を上記第1の偏心軸16側
の偏心軸部18,19に対応させて第3の偏心軸
部という)を有する略筒状軸であつて、その内周
面の一端側は上記第1の偏心軸16のテーパ部1
6cの外側に嵌合可能なテーパ穴17aとされ、
他端側は上記第1の偏心軸16の小径部16bの
外側に嵌合可能な直穴17bとされている。
この第1の偏心軸16と第2の偏心軸17は、
該第1の偏心軸16の小径部16bの外側にその
外端側から第2の偏心軸17を嵌挿して該第2の
偏心軸17のテーパ穴17aを第1の偏心軸16
のテーパ部16cに密着嵌合させることにより一
体化され、一本の駆動軸15を構成している。
尚、この駆動軸15はエンジンのメンテナンス
時には本考案の主体である後述する駆動軸分解装
置Xを使用して分解されるが、これについては後
で詳述する。
この駆動軸15は、上記各偏心軸部18,1
9,20をそれぞれ対応するロータ室12,1
3,14内に位置せしめた状態でハウジングアセ
ンブリ1側に組付けられ、且つ第1の偏心軸16
の第1のジヤーナル部21に設けた第1のベアリ
ング24と、該第1の偏心軸16の第2のジヤー
ナル部22に設けた第2のベアリング25と、第
2の偏心軸17のジヤーナル部23に設けた第3
のベアリング26と、上記フロントカバー31の
軸嵌通部31aに設けたボールベアリング27の
軸方向4個所において回転自在に支承されてい
る。この場合、この実施例においては、第2の偏
心軸17の第1の偏心軸16に対する嵌合端部1
7c即ち、両者のテーパ嵌合部分が、上記一対の
テンシヨンボルト32,33がその両面から螺着
される第2のインターメデイエイトハウジング5
部分に位置するように構成している。さらに、こ
の実施例においては、駆動軸15の各ジヤーナル
部21,22,23にそれぞれ設けられたベアリ
ング24,25,26のうち第3の偏心軸17側
に位置する第3のベアリング26の幅寸法を他の
ベアリングよりも短くしている。これは、後述す
る如くエンジン運転中に駆動軸15がその剛性の
最も弱い部分即ち、第2の偏心軸17と第1の偏
心軸16との結合部分で折曲した時、この影響を
受けて該第2の偏心軸17を単独で支承している
第3のベアリング26が偏摩耗するのを可及的に
抑制するためである。
さらに、この駆動軸15の各偏心軸部18,1
9,20にはそれぞれロータ9,10,11がそ
れぞれロータベアリング60,60,60を介し
て取付けられている。この各ロータ9,10,1
1にはそれぞれインターナルギヤ50,50,5
0が設けられており、該各ロータ9、10,11
はこの各インターナルギヤ50,50,50がそ
れぞれ上記ハウジングアセンブリ1側に設けた固
定ギヤ49,49,49と相互に噛合することに
より駆動軸15の周りで遊星回転せしめられるよ
うになつている。
尚、この駆動軸15の第1の偏心軸16と第2
の偏心軸17との間の回転方向における結合保持
は両者間に嵌装された第1のキー45によつて行
なわれ、また軸方向における結合保持は第1の偏
心軸16の外端部に螺合せしめられたナツト部材
38によつて行なわれる。また、図面において符
号39はカラー、29はバランスウエスト、40
はオイルポンプ駆動ギヤ、41はデストリビユー
タギヤ、42はプーリ取付ボスであつて、これら
各部材のうち、上記カラー39を除く他の部材は
それぞれ第2のキー46によつて上記第1の偏心
軸16とその回動方向において係合せしめられて
いる。
さらに、ハウジングアセンブリ1の下面1aに
はオイルパン34が締着固定されている。このオ
イルパン34は、エンジン軸方向略中央部を下方
に向けて膨出させてこれを油溜り部34aとして
いる。この油溜り部34a内には、オイルストレ
ーナ35を備えたオイルサクシヨンパイプ36が
配置されており、該油溜り部34a内に貯溜され
る潤滑油はオイルポンプ37により後述する潤滑
油供給油路54を介してエンジン各部に供給され
る。
潤滑油供給油路54は、潤滑油入口55から分
岐する3本の分岐油路、即ち、上記第1のベアリ
ング24側に連通する第1の分岐油路56と上記
第2のベアリング25側に連通する第2の分岐油
路57と上記第3のベアリング26側に連通する
第3の分岐油路58とを有している。この3本の
分岐油路56,57,58のうち、第3の分岐油
路58を除く他の2本の分岐油路56,57は、
それぞれ上記駆動軸15の軸心部に形成した軸内
油路59に連通せしめられている。従つて、この
2本の分岐油路56,57を介して送給される潤
滑油は、第1のベアリング24及び第2のベアリ
ング25を潤滑するのみならず、軸内油路59か
らさらに連通路63,63…を介して、各ロータ
ベアリング60,60…へも供給される。又、こ
の軸内油路59内の潤滑油は、駆動軸15に設け
られるオイルジエツト(図示省略)によつてそれ
ぞれ各ロータ9,10,11の内部に冷却油とし
て噴射供給される。
一方、第2の分岐油路57側に供給された潤滑
油は、第3のベアリング26部分の潤滑のみに供
せられる。これは、上述の如く3つのベアリング
24,25,26のうち、特にこの第3のベアリ
ング26は上記駆動軸15の折曲により偏摩耗が
発生し易いところであり、従つてこの部分を上述
の如くその幅寸法を他のベアリング24,25よ
りも小さくして該駆動軸15の折曲による影響を
可及的に抑えることに加えて、この部分の潤滑性
を他の部分よりもより一層高水準に保持して上記
偏摩耗を可及的且つ効果的に抑制しようとするも
のである。
さらに、この軸内油路59の最下流位置には油
圧コントロールバルブ44がバルブホルダー43
によりその外端部を抱持された状態で嵌装されて
いる。さらに、このバルブホルダー43は、上記
第2の偏心軸17の外端部に螺着された上記ナツ
ト部材38により遊嵌支持されている。
上述の如く構成されたロータリピストンエンジ
ンZのメンテナンス時には、駆動軸15を第1の
偏心軸16と第2の偏心軸17とに分解する必要
があり、このため、この実施例においては該駆動
軸15の一端側に第2図に示す如く本考案の主体
である駆動軸分解装置Xを装着し得るようにして
いる。以下、この駆動軸分解装置Xの構成並びに
その作用を説明する。
駆動軸分解装置Xは、第1の偏心軸16と第2
の偏心軸17との間においてジヤツキ機構として
機能する軸分解治具70を有している。この軸分
解治具70は、第2の偏心軸17の第3の偏心軸
部20のジヤーナル部23側の端面(以下、治具
取付面20aという)に衝合可能な固定側端面7
1aをもつ軸体よりなる固定部材71を有してい
る。この固定部材71には、その径方向に適宜離
間して2本の軸方向貫通穴、即ち、上記第2の偏
心軸17の治具取付面20aよりも軸方向外方に
位置する軸部分(即ち、第2の偏心軸17の第3
のジヤーナル部23と該第3のジヤーナル部23
よりさらに外方に突出する第1の偏心軸16の小
径部16bの外端部)を嵌挿せしめるための軸嵌
挿穴74と、該固定部材71を上記第2の偏心軸
部17の治具取付面20aに固定する固定ボルト
73を挿通せしめるためのボルト嵌挿穴75と
が、形成されている。この軸嵌挿穴74は、その
一端側を上記第2の偏心軸17の第3のジヤーナ
ル部23が密嵌インロー穴74aとする一方、そ
の他端側をネジ穴74bとしている。このネジ穴
74bには、ボルトで構成された可動部材72が
その外側から螺着せしめられる。
又、第2の偏心軸17の治具取付面20aの上
記固定部材71のボルト嵌挿穴75と対応する位
置には、本考案を適用して該固定ボルト73を螺
着せしめるためのネジ穴47(実用新案登録請求
の範囲中の凹部に該当する)が形成されている。
即ち、この実施例においては上記軸分解治具70
とネジ穴47で駆動軸分解装置Xが構成されてい
る。
このように構成された駆動軸分解装置Xによれ
ば、駆動軸15の分解時には、軸分解治具70の
固定部材71を該駆動軸15の外端部にその軸方
向外方から嵌装してその固定側端面71aを第2
の偏心軸部17の治具取付面20aに衝合させ、
この状態で固定ボルト73により該固定部材71
を第2の偏心軸17側に固定し、しかる後、可動
部材72を適宜のハンドル部材76によつて回動
操作してその先端部72aを第1の偏心軸16の
軸心部に形成した上記軸内油路59の外端部59
aに当接嵌合させた状態でさらに該可動部材72
をねじ込むと、第1の偏心軸16と第2の偏心軸
17とが離間方向に相対変位して両者間のテ−パ
嵌合が解除され、該第2の偏心軸17は第1の偏
心軸16から分離せしめられることとなる。
この場合、この実施例のものにおいては、固定
ボルト73により固定部材71と第2の偏心軸1
7との軸方向相対変位が規制され、また固定部材
71のインロ−穴74aと第2の偏心軸17の第
3のジヤーナル部23の密嵌合により両者の径方
向相対変位が規制される。このため、固定部材7
1と第2の偏心軸17とは可動部材72による偏
荷重の負荷にもかかわらず最後まで適正な相対関
係を維持することとなり、さらにこれに伴って該
第2の偏心軸17と第1の偏心軸16も最後まで
適正な相対関係を維持することとなる。従つて、
軸分解作業時に第1の偏心軸16と第2の偏心軸
17が偏接触して損傷するというようなこともな
くスムーズな分解作業が実現されることとなる。
さらに、第2の偏心軸17の第3の偏心軸部2
0の偏心部分にネジ穴47を形成しているため、
該ネジ穴47形成分だけ偏心重量が軽減されるこ
ととなる。このため、それに伴ってカウンタ−ウ
エイト29等を含めた回転系全体としての回転重
量が減少し、それだけエンジン出力の向上が図れ
ることとなる。
又、第2の偏心軸部17の治具取付面20aが
該第2の偏心軸17の機能上さほど重要な部分で
ないところから、この実施例の如く固定部材71
を該治具取付面20aに衝合固定するようにした
場合には、該治具取付面20aの損傷等をさほど
気にすることなく作業を行なうことができ、作業
性という面において好都合である。
(考案の効果) 本考案のロータリピストンエンジンの駆動軸分
解装置は、一対のサイドハウジングとその内周面
をトロコイド面とした複数のロータハウジングと
少なくともひとつのインターメデイエイトハウジ
ングとにより構成されるハウジングアセンブリ内
に、その軸方向の適所に複数個の偏心軸部を形成
した第1の偏心軸と、その軸方向の適所に少なく
とも1個の偏心軸部を形成し且つ上記第1の偏心
軸の外側に嵌合固定される第2の偏心軸よりなる
駆動軸を嵌装し、該駆動軸の各偏心軸部に装着さ
れる各ロータを該駆動軸の回りで遊星回転させる
ようにしたロータリピストンエンジンの駆動軸分
解装置において、上記駆動軸の第2の偏心軸に対
して着脱自在に固定される固定部材と、該固定部
材に取付けられて、該固定部材を上記第2の偏心
軸に固定した状態においては上記第1の偏心軸の
軸端に対向配置されしかも該第2の偏心軸に対し
てその軸方向に相対変位可能とされる可動部材と
を有する軸分解治具を備えるとともに、上記第2
の偏心軸の偏心軸部の偏心側の端面に凹設した凹
部を上記固定部材に対する固定部としたことを特
徴とするものである。
従つて、本考案のロータリピストンエンジンの
駆動軸分解装置によれば、駆動軸の第2の偏心軸
の偏心軸部の偏心側の端面に形成した凹部を軸分
解治具の固定部材に対する固定部としているた
め、 (1) 該偏心側の端面が第2の偏心軸の方向に直交
する面であり且つこの部分が該第2の偏心軸の
機能に影響のない遊休部分であるところから、
上記固定部材を該第2の偏心軸の軸方向からし
かも該固定部の損傷等をさほど気にすることな
く容易に取付けることができ、それだけ駆動軸
分解作業における作業性が向上する。
(2) 第2の偏心軸の偏心軸部の偏心側の端面に上
記固定部が凹設されるところから、その凹部に
相当する重量だけが第2の偏心軸の偏心重量が
軽減され、その結果、エンジンの回転系全体と
しての重量軽減によりエンジン出力が向上せし
められる、等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る駆動軸分解装置
が適用されるロータリピストンエンジンの縦断面
図、第2図は本考案実施例に係る駆動軸分解装置
の縦断面図である。 1……ハウジングアセンブリ、2,3……サイ
ドハウジング、4,5……インターメデイエイト
ハウジング、6,7,8……ロータハウジング、
9,10,11……ロータ、12,13,14…
…ロータ室、15……駆動軸、16……第1の偏
心軸、17……第2の偏心軸、18,19,20
……偏心軸部、24,25,26,27……ベア
リング、30……ノツクピン、31……フロント
カバー、32,33……テンシヨンボルト、47
……ネジ穴(凹部)、70……軸分解治具、71
……固定部材、72……可動部材、73……固定
ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対のサイドハウジングとその内周面をトロコ
    イド面とした複数のロータハウジングと少なくと
    もひとつのインターメデイエイトハウジングとに
    より構成されるハウジングアセンブリ内に、その
    軸方向の適所に複数個の偏心軸部を形成した第1
    の偏心軸と、その軸方向の適所に少なくとも1個
    の偏心軸部を形成し且つ上記第1の偏心軸の外側
    に嵌合固定される第2の偏心軸よりなる駆動軸を
    嵌装し、該駆動軸の各偏心軸部に装着される各ロ
    ータを該駆動軸の回りで遊星回転させるようにし
    たロータリピストンエンジンの駆動軸分解装置に
    おいて、上記駆動軸の第2の偏心軸に対して着脱
    自在に固定される固定部材と、該固定部材に取付
    けられて該固定部材を上記第2の偏心軸に固定し
    た状態においては上記第1の偏心軸の軸端に対向
    配置されしかも該第2の偏心軸に対してその軸方
    向に相対変位可能とされる可動部材とを有する軸
    分解治具を備えるとともに、上記第2の偏心軸の
    偏心軸部の偏心側の端面に凹設した凹部を上記固
    定部材に対する固定部としたことを特徴とするロ
    ータリピストンエンジンの駆動軸分解装置。
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