JPH0329521Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0329521Y2
JPH0329521Y2 JP5401785U JP5401785U JPH0329521Y2 JP H0329521 Y2 JPH0329521 Y2 JP H0329521Y2 JP 5401785 U JP5401785 U JP 5401785U JP 5401785 U JP5401785 U JP 5401785U JP H0329521 Y2 JPH0329521 Y2 JP H0329521Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric shaft
lubricating oil
bearings
piston engine
rotary piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5401785U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61169202U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5401785U priority Critical patent/JPH0329521Y2/ja
Publication of JPS61169202U publication Critical patent/JPS61169202U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0329521Y2 publication Critical patent/JPH0329521Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、偏心軸の両端部および中間部が軸受
にて支承される多気筒ロータリピストンエンジン
の潤滑油供給装置に関するものである。
(従来技術) 多気筒ロータリピストンエンジンでは、気筒数
が3個以上になるとその偏心部も3個以上とな
り、一本の偏心軸に3個以上の偏心部を形成した
のでは組立てることが困難であるという組立上の
理由から、実公昭55−14723号公報にその偏心軸
を分割して構成することが記載されており、その
ように分割して構成する偏心軸の改良として、本
出願人は、偏心軸のねじり振動を有効に防止しう
るようにした多気筒ロータリピストンエンジンの
偏心軸を先に出願している(特願昭58−170312号
参照)。
ところが、そのような構造の偏心軸において
は、偏心軸の全長が長いことから、偏心軸の両端
部および中間部を軸受にて支承するようにしてい
るが、両端部を支承する軸受よりも外側位置の自
由端にロータの回転による振動を打消すために方
向性を有するバランスウエイト、フライホイール
等の重量部材が取付けられているため、偏心軸の
両端部付近での振れが大きく、両端部付近がいわ
ゆるすりこぎ状態で回転し、端部の軸受に中間部
の軸受よりも大きな荷重が作用し焼付きの発生す
るおそれがある。
(考案の目的) 本考案は、上述した如き多気筒ロータリピストン
エンジンにおいて、偏心軸の両端部を支承する軸
受の焼付きを防止した潤滑油供給装置を提供する
ことを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、上記目的を達成するために、偏心軸
の端部を支承する軸受に供給される潤滑油の量よ
りも、中間部を支承する軸受に供給される潤滑油
の量を少なく設定していることを特徴とするもの
である。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。
多気筒ロータリピストンエンジンの全体構成を
示す第1図において、1は多気筒(3気筒)ロー
タリピストンエンジン本体で、第1ロータハウジ
ング2が端部サイドハウジング3および中間サイ
ドハウジング4とにより気密性を保持されて第1
気筒の作動室5を、第2ロータハウジング6が中
間サイドハウジング4,7により気密性を保持さ
れて第2気筒の作動室8を、第3ロータハウジン
グ9が端部サイドハウジング10と中間サイドハ
ウジング7とにより気密性を保持されて第3気筒
の作動室12をそれぞれ形成している。各ハウジ
ング2,3,4,6,7,9,10は中空形状の
位置決めピン11,12,13によつて互いに位
置決めされるとともに、テンシヨンボルト14に
より結合されている。
多気筒ロータリピストンエンジン本体1には、
端部サイドハウジング3から別の端部サイドハウ
ジング10に向かつて多気筒ロータリピストンエ
ンジン本体1を貫通する偏心軸15が設けられて
いる。この偏心軸15は第1偏心軸16と第2偏
心軸17とからなり、第1偏心軸16がその軸方
向に延びる大径部18と、この大径部18よりも
小径の小径部19とを有する。大径部18には、
第1気筒の作動室5に臨む部分に偏心部20が、
第2気筒の作動室8に臨む部分に偏心部21がそ
れぞれ形成され、しかして両偏心部20,21に
は三角形状のロータ22,23がそれぞれ取付け
られている。第1偏心軸16にはその大径端部2
4にフライホイール25が取付けられ、フライホ
イールにリングギヤ26が嵌着されている一方、
小径端部27にはホルト部28が形成されるとと
もに、カラー29が嵌装されている。
端部サイドハウジング3,10および中間サイ
ドハウジング7には固定ギヤ30,31,32が
それぞれ取付けられている。固定ギヤ30,31
は第1偏心軸16の軸受を兼用する構成とされ、
34,35はそのベアリングである。各ロータ2
2,23にはインタナルギヤ36,37が取付け
られ、その歯部は固定ギヤ30,31の歯部に噛
合され、インタナルギヤ36,37は固定ギヤ3
0,31の周囲をロータ22,23とともに遊星
的に回転するようになつている。
第1偏心軸16の小径部19は第2偏心軸17
の軸方向に延びる貫通孔38に嵌合している。第
1偏心軸16は、その大径部18と、該小径部1
9との間に小径部19から大径部18に向かつて
除々に拡径するテーパ部39が形成され、一方、
貫通孔38は上記大径部18側にテーパ孔40が
形成されている。このテーパ孔40にテーパ部3
9が圧入嵌合され、テーパ部39とテーパ孔40
とが第2偏心軸17に形成されている偏心部41
の軸方向位置決め手段として機能するようになつ
ている。
上記偏心部41は第3気筒の作動室12に臨ん
で位置し、三角形状のロータ42が取付けられて
いる。ロータ42にはインタナルギヤ43が固定
され、その歯部は固定ギヤ32の歯部に噛合さ
れ、インタナルギヤ43はロータ42とともに固
定ギヤ32の周囲を遊星回転するようになつてい
る。固定ギヤ32は第2偏心軸17の軸受を兼用
しており、44はそのベアリングである。
上記各ハウジング2,3,4,6,7,9,1
0には、図示しないオイルポンプにより、主潤滑
油供給通路53より分岐して各ベアリング34,
35,44に潤滑油を供給する枝潤滑油供給通路
54,55,56が形成されている。枝潤滑油供
給通路54,55,56のうち、偏心軸15の中
間部を支承するベアリング35へ潤滑油を供給す
る枝潤滑油供給通路55は、途中にオリフイス部
材57が介設され、他の枝潤滑油供給通路54,
56よりも通路面積が小さく設定され、潤滑油の
供給量も少なくなるようになつている。
なお、58はバランスウエイトで、第2偏心軸
17のベアリング44よりも外側位置にカラー2
9を介して設けられている。59はオイルパンで
ある。60はオイルポンプ(図示せず)により端
部サイドハウジング3に潤滑油を供給する潤滑油
パイプである。
上記のように構成すれば、フライホイール2
5,バランスウエイト58により偏心軸15の両
端部付近での振れが大きくなつても、その両端部
を支承するベアリング34,44への潤滑油供給
量は、中間部を支承するベアリング35への潤滑
油供給量をオリフイス部材57により制限するこ
とで多くしているので、上記両ベアリング34,
44で焼付きの発生は防止される。
上記実施例では、偏心軸15の中間部を支承す
るベアリング35への枝潤滑油通路55にオリフ
イス部材57を設けることによつて潤滑油の供給
量を少なくしているが、その枝潤滑油通路55の
径そのものを小さくして潤滑油の供給量を少なく
することもできる。
(考案の効果) 本考案は、上記のように、大きい荷重が作用す
る偏心軸の両端部の軸受にそれよりも小さい荷重
が作用する中間部の軸受よりも多量の潤滑油が供
給されるようにしたので、両端部の軸受の焼付き
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例である多気筒ロータリピ
ストンエンジンの潤滑油供給装置の全体構成を示
す断面図である。 15……偏心軸、16……第1偏心軸、17…
…第2偏心軸、25……フライホイール、34,
35,44……ベアリング、54,55,56…
…枝潤滑油供給通路、57……オリフイス部材、
58……バランスウエイト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 偏心軸の両端部および中間部が軸受にて支承さ
    れ、両端部を支承する軸受よりも外側位置で偏心
    軸にバランスウエイト、フライホイール等の重量
    部材が取付けられている多気筒ロータリピストン
    エンジンにおいて、上記各軸受に供給する潤滑油
    の量を、両端部の軸受側よりも中間部の軸受側の
    方が少なくなるよう設定していることを特徴とす
    る多気筒ロータリピストンエンジンの潤滑油供給
    装置。
JP5401785U 1985-04-10 1985-04-10 Expired JPH0329521Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5401785U JPH0329521Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5401785U JPH0329521Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61169202U JPS61169202U (ja) 1986-10-20
JPH0329521Y2 true JPH0329521Y2 (ja) 1991-06-24

Family

ID=30575404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5401785U Expired JPH0329521Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0329521Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61169202U (ja) 1986-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101202239B1 (ko) 밸런스 샤프트 유닛 및 관련 베어링
JPWO2013080674A1 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JPH04331841A (ja) エンジンのバランサ装置
JPH0672527B2 (ja) シリンダブロックの潤滑油通路構造
JPH0329521Y2 (ja)
KR20080040600A (ko) 밸런싱 샤프트 유닛
US4973233A (en) Four-rotor type rotary piston engine
JPH1137220A (ja) 内燃機関用バランサーシャフト
JPH0128243Y2 (ja)
JPH0223763Y2 (ja)
JP3001536B1 (ja) 多気筒エンジンのクランクケース
JPH0322484Y2 (ja)
JPS6069209A (ja) 多気筒ロ−タリピストンエンジンのケ−シング
JPH0240344Y2 (ja)
JPH059464Y2 (ja)
JPH0612048B2 (ja) 多気筒ロ−タリピストンエンジンの偏心軸
JP3312844B2 (ja) 4気筒エンジンの2軸バランサ装置
JP2547589B2 (ja) 4気筒ロータリピストンエンジン
JP2002070516A (ja) クランクシャフトの潤滑油供給構造
JP2849915B2 (ja) 内燃機関の伝動帯張力調整装置
JPS5856411Y2 (ja) スタ−リング機関のクランク軸用スラスト軸受
JP2000186746A (ja) バランサシャフト
JPS643865Y2 (ja)
JP3206292B2 (ja) 組立式クランクシャフト
JPH0322486Y2 (ja)