JPS643865Y2 - - Google Patents

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JPS643865Y2
JPS643865Y2 JP6868587U JP6868587U JPS643865Y2 JP S643865 Y2 JPS643865 Y2 JP S643865Y2 JP 6868587 U JP6868587 U JP 6868587U JP 6868587 U JP6868587 U JP 6868587U JP S643865 Y2 JPS643865 Y2 JP S643865Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのクランク系に発生する不釣
合慣性力を除去するためのエンジンのバランサ装
置の改良に関する。
(従来技術) 一般にエンジンのクランク系には一次や二次等
の不釣合慣性力が残つて振動や騒音の原因となつ
ており、この不釣合慣性力を打消すべくバランサ
装置を設けることは知られている。例えば、特開
昭49−117806号公報には3気筒エンジンの不釣合
慣性偶力を除去するための偶力バランサが開示さ
れており、また実開昭53−122505号公報には単気
筒エンジンのバランサ装置が開示されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、このようなバランサ装置はエンジン重
量の著しい増加をもたらし燃費や出力を低下させ
るとともに大きな取付スペースを必要とする問題
がある。上記実開昭53−122505号公報には、この
点に鑑み、バランサ装置の小型化を図ることを目
的としてバランサ端部のジヤーナル部に抜き穴を
設けたことが開示されている。
一方、バランサ装置を設ける場合、ジヤーナル
の潤滑が重要な問題となる。すなわち、上記公報
には潤滑について記載されていないが、バランサ
軸受部は回転中心に対してアンバランスな重錘部
の存在により偏荷重を受け、また特に二次以上の
高次の不釣合慣性力を釣合わせるためのバランサ
は高速回転するため発熱量も大きい。そのため強
制潤滑を行なうことが要求される。その際、ブロ
ツク側軸受孔の端部が閉塞された構造ではオイル
が閉塞側に流れにくく、かつバランサを反閉塞端
方向に押圧するスラスト力が生じる。
これらの問題点を解消するには閉塞端側ブロツ
クにオイルリターン通路を設けることが考えられ
るが、加工工数の増加やリターン通路形成スペー
スによりコンパクト化が阻害される等の問題が生
じる。
(考案の目的) 本考案は、上記点に鑑みて、簡単な構成で加工
の容易化、コンパクト化を図りつつ潤滑性の向
上、スラスト力の低減、バランサ重量の減少を図
り、よつて軽量コンパクトなエンジンを提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は不釣合慣性力を除去するバランサ装置
において、バランサ端部ジヤーナル部を軸支する
エンジンブロツクの軸受孔を端部が閉塞部材で閉
塞される構成としバランサジヤーナル部を潤滑す
るオイル供給通路を設けるとともに、バランサジ
ヤーナル部の回転中心に対し隣接する重錘部と反
対側にジヤーナル部全幅にわたり貫通する貫通穴
を設け、軸受孔閉側空間とバランサ重錘部が配設
されるエンジンブロツク内空間とを連通する構成
としたものである。
(考案の作用) 上記構成により、オイル供給通路から供給され
る強制潤滑用のオイルはジヤーナル部外周に供給
された後、ジヤーナル部の重錘部側に流出するエ
ンドフローオイルは直接、重錘部が配置されるエ
ンジンブロツク内空間に排出される一方、ジヤー
ナル部の反重錘部側(軸受孔閉塞端側)のエンド
フローオイルはジヤーナル部に設けられた貫通穴
を介してエンジンブロツク内空間に流出し、その
後オイルパンにリターンする。したがつて、軸受
孔閉塞端側に流出するエンドフローオイルが閉込
められることがなくなり、潤滑、冷却性が向上、
また前記スラスト力の発生も抑制できる。またジ
ヤーナル部の反重錘部側にリターン通路を設ける
必要がないため、リターン通路を設けるスペース
が不用となりコンパクト化が図れる。さらに、ジ
ヤーナル部に設けた貫通穴により重錘部の質量を
低減することが可能となり、バランサ重量の減少
による燃費や出力の向上をも同時に図ることが可
能となる。また、軸受孔端部を閉塞部材で閉塞す
る構成のため軸受孔の加工は貫通孔でよく、軸受
孔の加工も容易となる。
(実施例) 以下、本考案を直列3気筒エンジンの一次の不
釣合慣性偶力バランサ装置に適用した例を図面に
もとづいて説明する。
第1図および第2図は一列として、3気筒エン
ジンのクランク軸とバランサの関係を簡単に示す
概略図であつて、第1図のごとく3気筒の第1,
第2および第3気筒にそれぞれ対応するクランク
ピン1,2,3は軸心4を中心に120゜間隔に配置
されている。またこれらは、一次の慣性力Fが大
きさが一定(F=F1=F2=F3=Wcω2rc/
2g;ω=クランク軸の角速度、rc=クランクピン
の回転半径、Wc=一つの気筒のクランク系の往
復重量)で、クランク軸と同速で逆方向に回転す
るように構成する。第1気筒と第3気筒の慣性力
M=2LFCOS30゜=3Wcω2rL/2gとなる。このク
ランク系の慣性偶力Mcを、クランク軸と平行に
配置されて重錘部6,7を有するバランサ5の偶
力Mによつて打ち消すことができる。なお、この
バランサ5の不釣合重量をW、その回転半径およ
びその重心と第2気筒中心間距離をそれぞれr,
lとすれば、この偶力Mは、M=Wω2rl/gで示
めされる。
第3図の本考案の実施例を示すもので、バラン
サ5は重錘部6,7、ジヤーナル8,9及び軸部
10で基本的に形成されて、クランク軸(図示せ
ず)と平行に配置された状態でエンジンブロツク
11の軸受孔11aに回転可能に軸支され、一端
側のジヤーナル部8にボルト12等でギヤ13が
固定されておりこのギヤ13にクランク軸からの
駆動力がギヤあるいはベルト14によつて伝達さ
れて、バランサ5は回転中心X−Xの周りを回転
される。2つの重錘部6,7は回転中心X−Xに
対して反対側、詳しくはバランサ5の中心Oと対
称な位置に配置されており、両端のジヤーナル部
8,9のうち、一端側のジヤーナル部8は隣接す
る重錘部6に対して回転中心X−Xの反対側に半
円形の溝部8aが設けられ、他端側のジヤーナル
部9には第4図に示すように隣接する重錘部7と
回転中心に対して反対側に貫通穴9aが設けられ
ている。第4図に示すように、貫通穴9aは断面
半円状でジヤーナル部9の全幅にわたり貫通して
延び、ジヤーナル部9の端面9bと軸受孔11a
の閉塞部材16の閉塞面16aとで形成される空
間S1と、重錘部7が配設されるエンジンブロツク
11内空間S2とを連通している。すなわち、エン
ジンブロツク11の軸受孔11aは加工の容易化
のため貫通孔として形成した後反バランサ側を閉
塞部材16で閉塞する構成とする一方、エンジン
ブロツク11にはオイル供給通路17が設けら
れ、オイル供給通路17からジヤーナル部9外周
に供給されるオイルのうち、一部は重錘部7側か
らエンドフローとして重錘部7が配設されるエン
ジンブロツク内空間S2に排出され、残りのオイル
は軸受孔11aの閉塞部材16で閉塞された9a
を介してエンジンブロツク内空間S2に排出され、
その後、図示しないオイルパンに回収される。な
お、第3図において15はスラストプレート、第
4図において18は軸受メタル19はシール用の
Oリングである。
ここで図示の如く重錘部6,7の重心を6a,
7aとし、重量をW/2、回転半径をr,中心0
からの軸方向距離をlとし、さらに溝部8a,貫
通穴9aがない場合の偶力はM=2l(Wω2r/2g)
=Wω2rlである。他方溝部8a、貫通穴9aを設
けた構成は中心0から離れたジヤーナル部8,9
も不釣合重錘部となるため、W,r,lがそれぞ
れW′,r′,l′に変化する。
この時、明らかにl′>l(r′≒r)である。
従つて偶力Mは一定であるから W′<Wとなる。
即ち、重錘部6,7の重量は小さくて済み、ジ
ヤーナル部8,9の溝部8a、貫通穴9aによる
重量減と合わさつて、バランサ5の全体重量が軽
減されるものである。
なお、ジヤーナル部9の貫通穴9aは実施例に
示す形状に限られるものでなく、ようはジヤーナ
ル部9を貫通してオイルリターンとしての機能を
備えておればよい。また鋳抜きあるいは機械加工
等で形成されてもよく、さらに3気筒エンジンの
偶力バランサに特定されるものでないことはもち
ろんである。
(考案の効果) 以上のように本考案ではバランサシヤフトのジ
ヤーナル部で、かつ隣接する重錘部と回転中心に
対して反対側にジヤーナル部を貫通する貫通穴を
設ける構成としたため、簡単な加工の追加のみで
オイルリターン通路の形成とバランサ軽量化を図
れ、また別途オイルリターン通路を設けるものに
比べスペースの有効利用におけるコンパク化が図
れる等実用的価値の極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1,第2図はバランサの原理を説明するため
の概略図、第3図は本考案の一実施例を示すバラ
ンサ全体概略図、第4図は第3図の部分拡大図で
ある。 5…バランサ、6,7…重錘部、8,9…ジヤ
ーナル部、9a…貫通穴、11…エンジンブロツ
ク、16…閉塞部材、16a…閉塞面、17…オ
イル供給通路、X−X…バランサの回転中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸と平行に配置されて回転し、クラン
    ク系に発生する不釣合慣性力を除去するようにし
    たバランサ装置において、バランサをジヤーナル
    部と、回転中心に対してオフセツトした重錘部で
    形成、バランサ端部ジヤーナル部を軸支するエン
    ジンブロツク軸受孔を反重錘部側を閉塞部材で閉
    塞した構成にするとともに、ジヤーナル部摺動面
    にオイルを供給するオイル供給通路を設け、かつ
    該端部ジヤーナル部に、隣接する重錘部と回転中
    心に対して反対側に位置し、ジヤーナル部全幅に
    わたり貫通して延び、ジヤーナル部端面と軸受孔
    閉塞部材の閉塞面とで形成される空間と、重錘部
    が配設されるエンジンブロツク内空間とを連通す
    るオイルリターン用貫通穴を設けたことを特徴と
    するエンジンのバランサ装置。
JP6868587U 1987-05-08 1987-05-08 Expired JPS643865Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6868587U JPS643865Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6868587U JPS643865Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6314043U JPS6314043U (ja) 1988-01-29
JPS643865Y2 true JPS643865Y2 (ja) 1989-02-01

Family

ID=30908727

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6868587U Expired JPS643865Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

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JPS6314043U (ja) 1988-01-29

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