JPH07178447A - 押出プレスのデイスカード切断装置 - Google Patents
押出プレスのデイスカード切断装置Info
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- JPH07178447A JPH07178447A JP32759393A JP32759393A JPH07178447A JP H07178447 A JPH07178447 A JP H07178447A JP 32759393 A JP32759393 A JP 32759393A JP 32759393 A JP32759393 A JP 32759393A JP H07178447 A JPH07178447 A JP H07178447A
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Abstract
出製品にブリスタが生じないようにする。 【構成】 ダイスを保持しているエンドプラテンのコン
テナ側に設けたフレームに下方に向けて取付けたデイス
カード切断用のシヤーシリンダ装置を押出および反押出
方向に回動自在に取付け,シヤーシリンダのピストンロ
ッドの下端部にシヤー刃を取付けるとともに,シヤー刃
の両側にダイスをホースシュを介してエンドプラテン側
に押え得るガイドローラ装置を取付け,エンドプラテン
に取付けたフレームとシヤーシリンダ装置の間にシヤー
刃とダイス前面との間のクリアランスを調整し得る傾転
用シリンダからなる押圧装置を設けた。
Description
合金等の金属用押出プレスにおいて,押出成形後にコン
テナをダイスから離して後退させた後,ビレットの押出
残部であるデイスカードをダイスの前側でシヤー刃で切
断して押出成形品より切離すデイスカード切断装置に関
するものである。
置では,ダイスを保持しているエンドプラテンの上部の
コンテナ側に設けたフレームに,デイスカード切断用の
シヤーシリンダ装置が下方に向けて取付けられていて,
シヤーシリンダのピストンロッドの下端部にシヤースラ
イドを介してシヤー刃が取付けられているだけであっ
た。
においては,ダイスの温度の変化により,ダイス端面の
位置が変動し,デイスカード切断時に,シヤー刃とダイ
ス端面の間隔が広がると,デイスカードの切口が悪化す
る。例えば,ダイスのコンテナ側にポートホールがある
場合は,ポートホール内のアルミニウム合金がシヤーに
よる切断時にこさぎとられる。そして,次の押出時に,
そのこさぎとられた空間の空気が押出製品内に封じ込め
られ,押出製品に気泡すなわちブリスタが発生する。
凹面を有する。原因は,シヤー刃の先端形状により異な
る。例えば,シヤー刃が鈍角の場合は,シヤー時に,シ
ヤースライドにダイスから離れようとするモーメントが
作用し,デイスカード切断下部側に残るアルミニウム合
金が厚くなる。
に,シヤー刃のくさび作用により,シヤースライドに対
してダイス端面方向へのモーメントが作用し,ダイス面
の上端部から約2/3までは一様な面となるが,残りの
下端側約1/3では,シヤースライドのモーメントにデ
イスカード付着力が負けて,アルミニウム合金をダイス
からはぎ取るような作用が働き,むしれた面となり,次
の押出時に空気を巻込む原因となっていた。
ス面の切断残りが例えば0.5〜1mmあり,この厚み
が押出す形材形状により均一にならない。例えば,ソリ
ッド形材とホロー形材の違いや,ホロー形状のチヤンバ
の大きさにより,均一にならない。この場合,シヤー刃
を押出す形材形状に合わせて変えることも,1つの方法
であるが,実際には,手間がかかり,また,シヤー刃の
微妙な選択も難しく,かつ,シヤー刃を多く用意してお
く必要もあり,実際的でない。
課題を解決するために,ダイスを保持しているエンドプ
ラテンのコンテナ側に設けたフレームに下方に向けて取
付けたデイスカード切断用のシヤーシリンダ装置を押出
および反押出方向に回動自在に取付け,シヤーシリンダ
のピストンロッドの下端部にシヤー刃を取付けるととも
に,シヤー刃の横にダイスをエンドプラテン側に押え得
るガイド装置を取付け,エンドプラテンに取付けたフレ
ームとシヤーシリンダ装置の間にシヤー刃とダイス前面
との間のクリアランスを調整し得る押圧装置を設けた。
して後退させ,デイスカード部を空中にさらした後,デ
イスカード切断用のシヤーシリンダ装置を作用させてシ
ヤー刃でデイスカードを切断するが,その時,押圧装置
を作用させた状態でガイド装置とシヤー刃を下降させ
る。
出方向に押付けられているし,また,シヤー刃もダイス
前面側に押された状態になっているので,ダイス前面と
シヤー刃の切断面の位置は,必ず,あらかじめ設定され
た位置にあるので,ダイス前面とシヤー刃との間のクリ
アランスもあらかじめ設定された大きさに保たれ,良好
な切断が行われる。その結果,空気の巻込みがなく,ブ
リスタのない良好な押出製品が確実容易に得られる。ま
た,本発明を用いれば,0〜0.3mmの膜1枚を残し
て,きれいに切断することが可能である。
明する。図1は一部断面図で示した正面図,図2はデイ
スカード切断直後の状態を示す縦断面図,図3は図2の
一部拡大横断面図,図4はシヤーやガイド装置部をダイ
スライド側から見た裏面図である。図1において,1は
エンドプラテン,2はダイス,3はダイスライド,4,
5はダイスライド3の紙面と直角な水平方向への移動を
ガイドするガイド部材,6はダイス2からの押圧力を受
けるエンドプラテン1内のブロックである。ブロック6
とエンドプラテン1の中心部には,ダイス2から押出さ
れる製品が通る穴が設けられている。なお,ダイス2は
図示しているように数個の部品で構成されている。7は
コンテナチューブ7aやコンテナ本体7bやコンテナホ
ルダ7c等からなるコンテナである。
ラテンの上部のコンテナ7側にはフレーム8を取付け,
フレーム8の一部には,軸9によって,デイスカード切
断用のシヤーシリンダ装置10を,押出および反押出方
向に回動自在に取付けた。シヤーシリンダ装置10にお
いて,11はシヤーシリンダ,12はピストンロッドで
あり,ピストンロッド12の下側先端部にはシヤースラ
イド13を取付けた。
に向けてシヤー刃14を取付け,シヤースライド13の
シヤー刃14の両側には,図2〜図4に示すように,ガ
イドローラ15をダイスライド3側に縦方向に数個並べ
て,それぞれ回転自在に取付けた。15aはシヤースラ
イド13のダイスライド3側に一体に設けた軸受,15
bはガイドローラ15を回転自在に支持している軸であ
る。シヤー刃14のダイス2側の面とガイドローラ15
のダイスライド3側の面の間の水平距離はあらかじめ定
めた一定距離に保っている。ガイドローラ15の下端は
シヤー刃14の下側先端よりも,例えば,ダイス2の半
径ないしは直径程度の寸法分だけ下方に位置させた。
ダ装置10を軸9を中心にして揺動させたり,あるい
は,シヤー刃14とダイス2前面との間のクリアランス
を調整するための押圧装置でもある傾転用のシリンダ1
6を取付け,シリンダ16のピストンロッド17の先端
部はシヤーシリンダ11の一部に取付けた。シリンダ1
6やピストンロッド17の取付位置は,軸9の位置より
もかなり上にした。なお,シリンダ16用の油圧回路中
には,図示していない電磁リリーフ弁を設け,圧力を適
宜制御して,ダイス面とシヤー面のクリアランスを,例
えば0〜0.3mmのように,かなり小さくて適切な値
になるように予め調整して設定しておくことができる。
側は押出方向側よりも若干小径にして段部を形成させて
おり,この段部の回りでダイスライド3の反押出方向側
内には,ダイス2を段部で押え得るホースシュ18を設
けた。ホースシュ18の裏面部とダイスライド3のホー
スシュ取付用の溝3aの底の間には皿ばね19を設け,
ホースシュ18はボルト20によってダイスライド3に
取付けた。
3で右側に少し押されていて,ホースシュ18の裏面は
皿ばね19の作用で溝3aの底から少し離れているが,
図3で右側から押されたら,ホースシュ18は皿ばね1
9の力に打勝って溝3aの底の方に動き,底に当って止
まるようになっている。
レートであり,ガイドプレート21の面にガイドローラ
15が押付けられた状態で上下動するようになってい
る。したがって,ガイドローラ15装置は,ホースシュ
18を介してダイス2をエンドプラテン1側に押え得る
ガイド装置ということができる。なお,ガイドプレート
21の上端部のコンテナ7側にはテーパ状の切欠きがあ
り,ガイドローラ15が下降して来たとき,ガイドプレ
ート21のコンテナ7側に円滑に無理なく当り始めるよ
うにしてある。
いて,22はピストンロッド12と一体に設けた移動部
材,22a,22bはそれぞれ移動部材22の上側と下
側に設けた検知棒,23,24はシヤーシリンダ11の
上部と下方にそれぞれ直接または部材25を介して間接
的に一体に取付けたブラケットであり,ブラケット23
の下側の一部およびブラケット24の上側の一部には,
それぞれ例えばリミットスイッチや磁気センサ等の位置
検知装置26,27を取付け,シヤー刃14とガイドロ
ーラ15を取付けたシヤースライド13やピストンロッ
ド12の上昇限と下降限を検知し,その信号を送り得る
ようにしている。
まず,押出作業が終了したら,図1に示すように,コン
テナ7や図示していない押出ステムを後退させて,コン
テナ7をダイス2から離す。そうすると,図示していな
いビレットの押出残部であるデイスカードが空中に現わ
れる。この状態で,シヤー刃14等は上昇限にある。次
に,シリンダ16のピストンロッドを少し前進させて,
シヤーシリンダ装置10を垂直状態に保つ。この時の状
態を図1に示す。
ヤースライド13を下降させる。そうすると,まず,ガ
イドローラ15がガイドプレート21の面に当り,その
状態で下降を続ける。ガイドローラ15がガイドプレー
ト21に当れば,ホースシュ18は皿ばね19の力に打
勝って押出方向に若干押され,それに伴ってホースシュ
18でダイス2の段部が押されるので,ダイス2はエン
ドプラテン1側のブロック6に押付けられ,ダイス2の
前面は所望の一定位置にある状態になる。これは,シヤ
ー刃14による切断前に行われる。
と共にシヤー刃14が下降し,やがて,シヤー刃14で
デイスカードが切断される。この時,ガイドローラ15
のエンドプラテン1側の面とシヤー刃14のエンドプラ
テン1側の切断面との間の水平距離は予め適宜な一定距
離に調整してある。したがって,ダイス2の端面とシヤ
ー刃14の面の間は,例えば0〜0.3mmのように,
一定なクリアランスに保持される。
り,ガイドローラ15とシヤー刃14のエンドプラテン
1側への押付力は所望の値に調整されている。したがっ
て,デイスカードは,常に,例えば0〜0.3mmの一
定した膜1枚残しで,むしれ等が生じることなく,スト
レートに平滑切断面で良好な状態に切断される。その結
果,空気の巻込みやブリスタの発生も解消される。
ッド17をシヤーシリンダ11へ取付けている位置が,
揺動中心軸である軸9の位置よりもかなり上にあり,シ
ヤーシリンダ11の反力を傾転用のシリンダ16で受け
ない位置に回転用の軸9を設けているので,ダイス2の
端面を押付ける力を,電磁リリーフ弁等による圧力制御
等により,容易に制御できる。その結果,シヤー刃14
が鋭角の場合に見られるような,シヤースライド反力に
よるダイス側切断面のむしれ面がなくなり,凹凸のない
ダイス側切断面が確実容易に得られる。
ガイドで,ダイス2を,ガイドプレート21とホースシ
ュ18を介して,シヤー時に押え付けることにより,ダ
イス2の温度変化,ダイス受け挿入用のクリアランス等
の要因に影響を受けず,ダイス2の面とシヤー刃14の
面のクリアランスを予め調整によって設定した数値に保
持しながらデイスカードを切断できる。したがって,前
記したように,ダイス2に残るアルミニウム合金等の厚
みを一定にできるため,一様な平面のダイス側切断面を
得ることができる。そして,以上の理由により,ダイス
側切断面不良による押出製品へのブリスタの巻込みを解
消できる。
2に示したようになっている。デイスカードの切断が終
れば,シリンダ16を作用させて,シヤーシリンダ装置
10を少し回動させ,ガイドローラ15をガイドプレー
ト21から離し,シヤーシリンダ装置10が少し傾いて
いる状態でガイドローラ15とシヤー刃14を上昇させ
る。そして,上昇限でシリンダ16を作用させ,シヤー
シリンダ装置10を垂直状態に戻し,1サイクルを終了
する。
載したように,ダイスを保持しているエンドプラテンの
コンテナ側に設けたフレームに下方に向けて取付けたデ
イスカード切断用のシヤーシリンダ装置を押出および反
押出方向に回動自在に取付け,シヤーシリンダのピスト
ンロッドの下端部にシヤー刃を取付けるとともに,シヤ
ー刃の横にダイスをエンドプラテン側に押え得るガイド
装置を取付け,エンドプラテンに取付けたフレームとシ
ヤーシリンダ装置の間にシヤー刃とダイス前面との間の
クリアランスを調整し得る押圧装置を設けたので,ダイ
スの面とシヤー刃の面との間のクリアランスを常に一定
の値で良好に保つことができ,かつ,ダイスをエンドプ
ラテン側に適宜な力で押付けた状態にしておくことがで
きる。そしてこの状態で,シヤー刃でデイスカードを切
断することができるので,良好な平面の切断面を確実容
易に得ることができる。したがって,次の押出製品に空
気の巻込みやブリスタを発生させることなく,押出成形
をすることができる。
面図である。
示す縦断面図である。
スライド側から見た裏面図である。
ルト20の頭で止められる位置まで皿ばね19の作用で
図3で右側に少し押されていて、ホ−スシュ18の内周
突起部はダイス2の段部からほんの少し離れていて、ホ
−スシュ18の裏面は溝3aの底からそれよりも少し多
く離れているが、図3で右側から押されたら、ホ−スシ
ュ18は皿ばね19の力に打勝って溝3aの底の方に動
き、ホ−スシュ18の内周突起部がダイス2の段部に当
ってダイス2を押し、ダイス2を裏側にあるブロック6
に押付ける所定の位置で止まるようになっている。な
お、このように、ホ−スシュ18の内周突起部がダイス
2の段部に当った状態で止まっているときは、ホ−スシ
ュ18の押出方向の端面は溝3aの底から若干離れてい
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 押出成形後にコンテナをダイスから離し
て後退させた後,ビレットの押出残部であるデイスカー
ドをダイスの前側で切断して押出成形品より切離す押出
プレスのデイスカード切断装置において,ダイスを保持
しているエンドプラテンのコンテナ側に設けたフレーム
に下方に向けて取付けたデイスカード切断用のシヤーシ
リンダ装置を押出および反押出方向に回動自在に取付
け,シヤーシリンダのピストンロッドの下端部にシヤー
刃を取付けるとともに,シヤー刃の横にダイスをエンド
プラテン側に押え得るガイド装置を取付け,エンドプラ
テンに取付けたフレームとシヤーシリンダ装置の間にシ
ヤー刃とダイス前面との間のクリアランスを調整し得る
押圧装置を設けた押出プレスのデイスカード切断装置。
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