JPH07241616A - 押出プレスのダイス装置 - Google Patents

押出プレスのダイス装置

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JPH07241616A
JPH07241616A JP3500894A JP3500894A JPH07241616A JP H07241616 A JPH07241616 A JP H07241616A JP 3500894 A JP3500894 A JP 3500894A JP 3500894 A JP3500894 A JP 3500894A JP H07241616 A JPH07241616 A JP H07241616A
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ring
container
face
shear
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Hideki Iwai
英樹 岩井
Setsuo Fujii
節夫 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイリングのコンテナ側端面にシエルが付か
ないようにする。 【構成】 デイスカード切断装置のシヤー刃をダイスの
コンテナ側端面部で押出方向の軸線と垂直な方向に移動
自在に設けた押出プレスのダイス装置において,ダイス
の外周部でダイスを嵌合支持しているダイリングのコン
テナ側端面を,内周側のテーパリング面と,押出方向の
軸線と垂直な外周側のリング面部で形成して,ダイスの
コンテナ側端面よりも押出方向に引込ませた構造にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アルミニウム合金等の
金属用の押出プレスのダイス装置に関するものであり,
特に,ダイス装置のコンテナ側端面部の形状に留意した
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,押出プレスにおいては,ダイ
スを保持しているエンドプラテンの上部のコンテナ側に
設けたフレームに,デイスカード切断用のシヤー装置を
設けていた。すなわち,押出作業が終ったら,コンテナ
を後退させてダイスから離し,コンテナ内にあったビレ
ットの押残し部分であるデイスカードを空中にさらした
後,シヤー刃をダイス装置の面一になっているコンテナ
側端面に沿って下降させ,ダイス端面に付着しているデ
イスカードをシヤー刃で削り落すとともに,ダイス側の
押出製品から剪断により切離していた。
【0003】また,従来より,押出製品内にできるだけ
空気が巻込まれないようにしたり,ブリスタが発生しな
いようにするために,押出作業初期にアプセットすると
き,コンテナ内の空気を,コンテナのダイス当接面側か
ら真空吸引装置等の作用によって脱気することも考えら
れていた。この場合,コンテナの前端面とダイス装置の
間に少しの隙間を設け,コンテナの前面側に設けたシー
ルリングをダイス装置の面一になっている面の一部であ
る外周側のシールリング面に当接させた状態で脱気して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような装置におい
ては,ダイス面に付着しているデイスカードをシヤー刃
で削り落す際,ダイスの外周面に設けたダイリングのコ
ンテナ側端面とダイス面がほぼ同一面上にあったため,
シヤー刃で繰返し連続的にデイスカードを切断し続ける
うちに,ダイス面に残るアルミ付着物が成長し,その上
下方向の外周径も大きくなり,図8に示すように,ダイ
リングのシールリング当接面にもシエルと呼ぶ薄板状の
アルミ粕が付着する。
【0005】すなわち,デイスカードをシヤー刃で切断
する際は,シヤー刃がデイスカード面に沿って下降し,
上昇する。その後,コンテナシールを行う。これらが繰
返されると,シヤー刃がダイス面を往復することによ
り,シエルが主に上下に拡張する。シヤー刃に付着し
たアルミ粕が,ダイリングのコンテナ側端面に接触し,
付着する。コンテナシールを行うことにより,シエル
が更に拡張する。の作用が連続的に繰返されるこ
とによって,シエルがダイリング面の上方と下方にま
で,次第に生じてくる。
【0006】図8において,2はダイス装置であり,ダ
イス2a,ダイバッカ2b,ダイス2aとダイバッカ2
bの回りに設けたダイリング2c,および,ボルスタ2
d等から構成されている。ダイス2aとダイリング2c
の端面は面一になっている。ダイリング2cの端面がシ
ールリングの当接面となる。14はシヤー刃であり,3
0はダイス2aとダイリング2cの面一面の全面に生じ
たシエルである。
【0007】このように,シエル30がシールリングの
当接面に付着すると,シールリング当接によるシールが
不充分となり,その結果,脱気時にここから空気が入
り,充分な脱気ができなくなり,良好な押出製品が得ら
れなくなる。また,このような装置では,シヤー刃が下
降する際に,ダイリングのシールリング当接面を誤って
傷をつける可能性もある。
【0008】また,ダイリング面までシエルが生じる
と,コンテナシール面にシエルが付着し,大体の場
合,不均一に付着する。したがって,押出作業時に,コ
ンテナが比較的に大きい力でその上をシールするから,
花咲現象が発生する。また,コンテナがダイス面と平行
にシールできないし,運転トラブルが発生する可能性が
大きい。シヤー刃がダイリングに付着したシエルを切
らず,そのシエルの表面上をシヤー刃が走る。したがっ
て,0〜0.3mmのように非常に薄い膜1枚残しの切
断ができなくなる。通常は,シエルは0.3〜1mm厚
となる。なお,シエルが異常に厚くなったら,このシエ
ルの除去作業を行う必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は,このような欠
点を解消するためになされたものである。本発明におい
ては,デイスカード切断装置のシヤー刃をダイスのコン
テナ側端面部で押出方向の軸線と垂直な方向に移動自在
に設けた押出プレスのダイス装置において,ダイスの外
周部でダイスを嵌合支持しているダイリングのコンテナ
側端面部に,内周側のテーパリング面と,押出方向の軸
線と垂直な外周側のリング面部を設け,外周側のリング
面部をダイスのコンテナ側端面よりも押出方向に引込ま
せた構造にした。また,コンテナタイヤのダイス側端面
に取付けたアウタリングに対して軸線方向に移動自在
に,かつ,離脱不可能に取付けたシールリングのダイリ
ング側端面を,ダイリングのコンテナ側の外周側リング
面部に押付可能に設けた。
【0010】
【作用】押出作業を行う場合は,まず,コンテナの前面
とダイス面の間に少しの隙間を設け,かつ,コンテナ前
面に取付けたシールリングをダイリングに押付けて密封
状態とした状態で,コンテナ内に入れたビレットを押出
ステムで押してアプセットする。この時,シールリング
部から真空吸引して,コンテナ内の空気を脱気する。そ
の後,コンテナをダイスに当て,押出ステムの前進作用
でビレットをダイスの穴から押出して,押出作業を続け
る。押出作業が終れば,コンテナと押出ステムを後退さ
せ,ダイスの前面に残っているビレットの押し粕である
デイスカードを空中にさらす。この状態で,デイスカー
ド切断装置のシヤー刃を下降させて,ダイスの前面部で
デイスカードを切断により押出製品から切離す。
【0011】このとき,ダイスの外周に設けたダイリン
グのコンテナ側端面部は,内周側のテーパリング面部
と,押出方向に少し引込んだ外周のリング面部からなっ
ているので,シヤー刃がダイリングの外周端部に当った
りすることなく,円滑に剪断作用が行われる。また,こ
のような形状のダイリングを用いれば,従来のように,
ダイリングとダイスの前面に,生成したシエルが全面に
付着することがなくなる。
【0012】
【実施例】図1〜図7によって,本発明の1実施例を説
明する。図1は一部断面図で示した押出プレスの主要部
の正面図,図2は脱気状態におけるダイス装置とコンテ
ナの位置関係を示す縦断面図,図3はデイスカード切断
直後の状態を示す縦断面図,図4は図3の一部拡大横断
面図,図5はシヤーやガイド装置部をダイスライド側か
ら見た裏面図,図6は本発明の主要部を示す縦断面図,
図7は図6の一部拡大図である。図1において,1はエ
ンドプラテン,2はダイス装置,3はダイスライド,
4,5はダイスライド3の紙面と直角な水平方向への移
動をガイドするガイド部材,6はダイス装置2からの押
圧力を受けるエンドプラテン1内のブロックである。ブ
ロック6とエンドプラテン1の中心部には,ダイス装置
2から押出される製品が通る穴が設けられている。な
お,ダイス装置2は,図2および図6〜図8で示してい
るように,例えば,ダイス2a,ダイバッカ2b,ダイ
リング2c,ボルスタ2d等の数個の部品で構成されて
いる。7はコンテナチューブ7aやコンテナ本体7bや
コンテナホルダ7c等からなるコンテナである。
【0013】ダイス装置2を前面側に保持しているエン
ドプラテンの上部のコンテナ7側にはフレーム8を取付
け,フレーム8の一部には,軸9によって,デイスカー
ド切断用のシヤーシリンダ装置10を,押出および反押
出方向に回動自在に取付けた。シヤーシリンダ装置10
において,11はシヤーシリンダ,12はピストンロッ
ドであり,ピストンロッド12の下側先端部にはシヤー
スライド13を取付けた。
【0014】シヤースライド13の内部中央部には下方
に向けてシヤー刃14を取付け,シヤースライド13の
シヤー刃14の両側には,図3〜図5に示すように,ガ
イドローラ15をダイスライド3側に縦方向に数個並べ
て,それぞれ回転自在に取付けた。15aはシヤースラ
イド13のダイスライド3側に一体に設けた軸受,15
bはガイドローラ15を回転自在に支持している軸であ
る。シヤー刃14のダイス2側の面とガイドローラ15
のダイスライド3側の面の間の水平距離はあらかじめ定
めた一定距離に保っている。ガイドローラ15の下端は
シヤー刃14の下側先端よりも,例えば,ダイス装置2
の半径ないしは直径程度の寸法分だけ下方に位置させ
た。
【0015】フレーム8の一部上側には,シヤーシリン
ダ装置10を軸9を中心にして揺動させたり,あるい
は,シヤー刃14とダイス装置2前面との間のクリアラ
ンスを調整するための押圧装置でもある傾転用のシリン
ダ16を取付け,シリンダ16のピストンロッド17の
先端部はシヤーシリンダ11の一部に取付けた。シリン
ダ16やピストンロッド17の取付位置は,軸9の位置
よりもかなり上にした。なお,シリンダ16用の油圧回
路中には,図示していない電磁リリーフ弁を設け,圧力
を適宜制御して,ダイス面とシヤー面のクリアランス
を,例えば0〜0.3mmのように,かなり小さくて適
切な値になるように予め調整して設定しておくことがで
きる。
【0016】図4に示すように,ダイリング2cの反押
出方向側は押出方向側よりも若干小径にして段部を形成
させており,この段部の回りでダイスライド3の反押出
方向側内には,ダイリング2cを段部で押え得るホース
シュ18を設けた。ホースシュ18の裏面部とダイスラ
イド3のホースシュ取付用の溝3aの底の間には皿ばね
19を設け,ホースシュ18はボルト20によってダイ
スライド3に取付けた。
【0017】したがって,ホースシュ18は,通常は図
4で右側に少し押されていて,ホースシュ18の裏面は
皿ばね19の作用で溝3aの底から少し離れているが,
図4で右側から押されたら,ホースシュ18は皿ばね1
9の力に打勝って溝3aの底の方に動き,底に当って止
まるようになっている。
【0018】21はホースシュ18に固定したガイドプ
レートであり,ガイドプレート21の面にガイドローラ
15が押付けられた状態で上下動するようになってい
る。したがって,ガイドローラ15装置は,ホースシュ
18を介してダイス装置2をエンドプラテン1側に押え
得るガイド装置ということができる。なお,ガイドプレ
ート21の上端部のコンテナ7側にはテーパ状の切欠き
があり,ガイドローラ15が下降して来たとき,ガイド
プレート21のコンテナ7側に円滑に無理なく当り始め
るようにしてある。
【0019】図1に示したシヤーシリンダ装置10にお
いて,22はピストンロッド12と一体に設けた移動部
材,22a,22bはそれぞれ移動部材22の上側と下
側に設けた検知棒,23,24はシヤーシリンダ11の
上部と下方にそれぞれ直接または部材25を介して間接
的に一体に取付けたブラケットであり,ブラケット23
の下側の一部およびブラケット24の上側の一部には,
それぞれ例えばリミットスイッチや磁気センサ等の位置
検知装置26,27を取付け,シヤー刃14とガイドロ
ーラ15を取付けたシヤースライド13やピストンロッ
ド12の上昇限と下降限を検知し,その信号を送り得る
ようにしている。
【0020】図2,図6,図7に示すように,ダイス装
置2において,ダイス2aの外周部でダイス2aを嵌合
支持しているダイリング2cのコンテナ7側端面31部
に,内周側のテーパリング面32と,押出方向の軸線と
垂直な外周側のリング面部33を設け,外周側のリング
面部33をダイス2aのコンテナ7側端面34よりも押
出方向に引込ませた構造にした。
【0021】具体的には,図7に示すように,例えば,
リング面部33をダイス2aのコンテナ7側端面34よ
りもa=1〜2mm引込ませ,テーパリング面32の傾
斜角θを10〜15度程度にした。なお,ダイリング2
cのテーパリング面32の内周側を若干垂直面にして,
ダイス2aのコンテナ7側端面34よりも極めてわずか
だけ引込ませておくこともできる。勿論,テーパリング
面32をダイリング2cの内周端からいきなり立上がら
せ,その内周端をダイス2aのコンテナ7側端面34と
面一にしておくこともできる。
【0022】なお,通常は,コンテナチューブ7aのダ
イス2a側の端面の外径を,ダイリング2cのテーパリ
ング面32の内周側の垂直面の外径とほぼ同じにしてお
き,押出作業時に,コンテナチューブ7aのダイス2a
側の端面が,ダイス2aのコンテナ7側端面34とダイ
リング2cの内周側の垂直面に,比較的に大きな力で押
付けられるようにしておく。
【0023】図2に示すように,コンテナ本体7bのダ
イス装置2側端面に,コンテナ7と同芯状のアウタリン
グ35がボルトによって取付けられている。そして,ア
ウタリング35の内周には,軸線方向に前後進可能,か
つ離脱不可能に段状に係合されたシールリング36が設
けられている。シールリング36の一部は中心方向に突
設した突部36aを有した構造となっており,コンテナ
7とダイス2aに例えば2〜3mmの隙間37を残して
コンテナ7を一時停止させた時,ダイリング2cの外側
のリング面33に対して,シールリング36の突部36
aが,コンテナ本体7bとシールリング36間に円周方
向に等間隔に設けられた8個の圧縮ばね38の作用によ
って押出方向に押圧当接され,面シールにより,クリア
ランスをゼロにするようになっている。
【0024】シールリング36の上方には脱気穴39が
2個設けてあり,脱気穴39は真空吸引用の配管40や
電磁切替弁41を介して真空タンク42や真空ポンプ4
3に連結されている。なお,44はモータ,45は真空
圧力計である。46はアウタリング35とシールリング
36間からの空気の侵入を防止する耐熱シール材,47
はアウタリング35とコンテナ本体7b間からの空気の
侵入を防止するメタル中空リングである。なお,シール
リング36の突部36aには,ダイリング2cとの繰返
し当接による摩耗と空気侵入を防止する取替可能なシー
ルプレート36bが取付けられている。なお,48はコ
ンテナ7内に入れたビレット,Sはコンテナチューブ7
aとビレット48との間のアプセット前の隙間である。
【0025】次に,この装置の作用について説明する。
押出作業を行う場合は,まず,コンテナ7の前面とダイ
ス装置2の間に,例えば,2〜3mmの少しの隙間37
を設けた状態でコンテナ7を停止させる。この時,図2
に示すように,シールリング36は圧縮ばね38で押さ
れているので,シールプレート36bがダイリング2c
のリング面33に当接される。この状態で,コンテナ7
内にビレット48を装入する。
【0026】つぎに,真空ポンプ43を作用させて,脱
気穴39より,コンテナ7内を真空吸引して脱気させる
とともに,図示していない押出ステムとダミイブロック
を前進させて,ビレット48を押してアプセットする。
アプセットが終ったとき,コンテナ7内の脱気は充分に
終っている。つぎに,コンテナ7をダイス装置2に完全
に当接させ,押出ステムとダミイブロックを前進させ
て,ダイス2aの穴よりビレット4を押出して押出製品
を成形する。
【0027】押出作業が終れば,図1に示すように,コ
ンテナ7と押出ステムを後退させ,ダイス2aの前面に
残っているビレット48の押し粕であるデイスカードを
空中にさらす。この状態で,シヤーシリンダ装置10の
シヤー刃14を下降させて,ダイス2aのコンテナ7側
の前面部で,デイスカードを切断して,押出製品から切
離す。
【0028】切断時には,シヤーシリンダ11を作動さ
せ,シヤースライド13を下降させる。そうすると,ま
ず,ガイドローラ15がガイドプレート21の面に当
り,その状態で下降を続ける。ガイドローラ15がガイ
ドプレート21に当れば,ホースシュ18は皿ばね19
の力に打勝って押出方向に若干押され,それに伴ってホ
ースシュ18でダイリング2cの段部が押されるので,
ダイリング2cやダイス2aはエンドプラテン1側のブ
ロック6に押付けられ,ダイス装置2の前面は所望の一
定位置にある状態になる。これは,シヤー刃14による
切断前に行われる。
【0029】この状態を保ったまま,ガイドローラ15
と共にシヤー刃14が下降し,やがて,シヤー刃14で
デイスカードが切断される。この時,ガイドローラ15
のエンドプラテン1側の面とシヤー刃14のエンドプラ
テン1側の切断面との間の水平距離はあらかじめ適宜な
一定距離に調整してある。したがって,ダイス装置2の
端面とシヤー刃14の面の間は,例えば0〜0.3mm
のように,一定なクリアランスに保持される。
【0030】また,シリンダ16の油圧力の調整によ
り,ガイドローラ15とシヤー刃14のエンドプラテン
1側への押付力は所望の値に調整されている。したがっ
て,デイスカードは,常に,シエル30と呼ぶ,例えば
0〜0.3mmの一定した膜1枚残しで,むしれ等が生
じることなく,ストレートに平滑切断面で良好な状態に
切断される。その結果,空気の巻込みやブリスタの発生
も解消される。
【0031】なお,従来は,ダイリング2cとダイス2
aのコンテナ7側の面が面一だったので,ダイリング2
cも含めた全面にシエル30が生じていたが,本装置で
は,ダイリング2cのコンテナ7側端面を,内周側のテ
ーパリング面32と外周側のリング面33を設けて,押
出方向に引込ませているので,この引込んだ部分にシエ
ル30は生じない。したがって,リング面33でのシー
ル効果が悪くなることはない。
【0032】なお,リング面33はダイス2a面から引
込んでいて,リング面33の内周側にはテーパリング面
32を設けているので,万一,シヤー刃14の設定位置
がダイス装置2側に少し寄りすぎた場合でも,円滑に下
降して,毎回,良好な剪断ができる。
【0033】この装置では,シリンダ16のピストンロ
ッド17をシヤーシリンダ11へ取付けている位置が,
揺動中心軸である軸9の位置よりもかなり上にあり,シ
ヤーシリンダ11の反力を傾転用のシリンダ16で受け
ない位置に回転用の軸9を設けているので,ダイス2a
の端面を押付ける力を,電磁リリーフ弁等による圧力制
御等により,容易に制御できる。その結果,シヤー刃1
4が鋭角の場合に見られるような,シヤースライド反力
によるダイス側切断面のむしれ面がなくなり,凹凸のな
いダイス側切断面が確実容易に得られる。
【0034】また,シヤースライド13に設けたローラ
ガイドで,ダイス装置2を,ガイドプレート21とホー
スシュ18を介して,シヤー時に押え付けることによ
り,ダイス2aの温度変化,ダイス受け挿入用のクリア
ランス等の要因に影響を受けず,ダイス2aの面とシヤ
ー刃14の面のクリアランスをあらかじめ調整によって
設定した数値に保持しながらデイスカードを切断でき
る。したがって,前記したように,ダイス2aに残るア
ルミニウム合金等の厚みを一定にできるため,一様な平
面のダイス側切断面を得ることができる。そして,以上
の理由により,ダイス側切断面不良による押出製品への
ブリスタの巻込みを解消できる。
【0035】デイスカードの切断が終った状態では,図
3に示したようになっている。デイスカードの切断が終
れば,シリンダ16を作用させて,シヤーシリンダ装置
10を少し回動させ,ガイドローラ15をガイドプレー
ト21から離し,シヤーシリンダ装置10が少し傾いて
いる状態でガイドローラ15とシヤー刃14を上昇させ
る。そして,上昇限でシリンダ16を作用させ,シヤー
シリンダ装置10を垂直状態に戻し,1サイクルを終了
する。
【0036】
【発明の効果】本発明においては,デイスカード切断装
置のシヤー刃をダイスのコンテナ側端面部で押出方向の
軸線と垂直な方向に移動自在に設けた押出プレスのダイ
ス装置において,ダイスの外周部でダイスを嵌合支持し
ているダイリングのコンテナ側端面部に,内周側のテー
パリング面と,押出方向の軸線と垂直な外周側のリング
面部を設け,外周側のリング面部をダイスのコンテナ側
端面よりも押出方向に引込ませた構造にしたので,ダイ
リングのコンテナ側端面にシエルが発生することがな
い。
【0037】また,コンテナタイヤのダイス側端面に取
付けたアウタリングに対して軸線方向に移動自在に,か
つ,離脱不可能に取付けたシールリングのダイリング側
端面を,ダイリングのコンテナ側の外周側リング面部に
押付可能に設けたので,アプセット時にコンテナ内の脱
気を充分に行うことができ,空気の巻込みやブリスタの
ない押出製品を得ることができる。この場合,前記ダイ
リングのコンテナ側端面にシエルが生じないので,この
部分によるシールが良好に行われ,脱気も毎回良好に行
われる。
【0038】また,ダイリングのコンテナ側端面のシー
ルリング当接面である外周側のリング面部をダイス面よ
り引込ましているので,デイスカード切断時にシヤー刃
でダイリングのシールリング当接面を傷付けることがな
い。なお,チルチングシヤー装置と本ダイス装置を併用
する場合は,チルチングシヤー装置のガイドローラで,
ダイスを押え込むので,シヤー刃がダイリングのテーパ
部より押出方向側に入り込むことがない。したがって,
デイスカード切断時に,シヤー刃でダイリングのシール
リング当接面を傷付けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す一部断面図で示した押
出プレスの主要部の正面図である。
【図2】脱気状態におけるダイス装置とコンテナの位置
関係を示す本発明の1実施例を示す縦断面図である。
【図3】デイスカード切断直後の状態を示す縦断面図で
ある。
【図4】図3の一部拡大横断面図である。
【図5】図1に示す装置のシヤーやガイド装置部をダイ
スライド側から見た裏面図である。
【図6】本発明の主要部を示す縦断面図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】本発明に類した従来の装置の1例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 エンドプラテン 2 ダイス装置 2a ダイス 2c ダイリング 7 コンテナ 8 フレーム 10 シヤーシリンダ装置 11 シヤーシリンダ 13 シヤースライド 14 シヤー刃 15 ガイドローラ(ガイド装置) 16 傾転用のシリンダ(押圧装置) 18 ホースシュ 19 皿ばね 21 ガイドプレート 30 シエル 31 ダイリング2cのコンテナ側端面 32 テーパリング面 33 外周部のリング面 34 ダイス2aのコンテナ側端面 35 アウタリング 36 シールリング 39 脱気穴 43 真空ポンプ 48 ビレット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デイスカード切断装置のシヤー刃をダイ
    スのコンテナ側端面部で押出方向の軸線と垂直な方向に
    移動自在に設けた押出プレスのダイス装置において,ダ
    イスの外周部でダイスを嵌合支持しているダイリングの
    コンテナ側端面部に,内周側のテーパリング面と,押出
    方向の軸線と垂直な外周側のリング面部を設け,外周側
    のリング面部をダイスのコンテナ側端面よりも押出方向
    に引込ませた構造にした押出プレスのダイス装置。
  2. 【請求項2】 コンテナタイヤのダイス側端面に取付け
    たアウタリングに対して軸線方向に移動自在に,かつ,
    離脱不可能に取付けたシールリングのダイリング側端面
    を,ダイリングのコンテナ側の外周側リング面部に押付
    可能に設けた請求項1記載の押出プレスのダイス装置。
JP3500894A 1994-03-04 1994-03-04 押出プレスのダイス装置 Expired - Lifetime JP2894536B2 (ja)

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