JP3105429B2 - 押出成形装置 - Google Patents
押出成形装置Info
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- JP3105429B2 JP3105429B2 JP07220131A JP22013195A JP3105429B2 JP 3105429 B2 JP3105429 B2 JP 3105429B2 JP 07220131 A JP07220131 A JP 07220131A JP 22013195 A JP22013195 A JP 22013195A JP 3105429 B2 JP3105429 B2 JP 3105429B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
などの押出プレスによる押出成形に際して、コンテナ内
からダイスを通ってビレットが押出される前にコンテナ
とビレット間の空気をコンテナの外に脱気し、ビレット
を空気を含むことなく、効果的に無駄なく押出すための
改善された押出成形装置に関するものである。
などの押出プレスによる押出成形に際して、コンテナ内
からダイスを通ってビレットが押出される前にコンテナ
とビレット間の空気をコンテナの外に脱気し、ビレット
を空気を含むことなく、効果的に無駄なく押出すための
改善された押出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ内径よりも少し小径のビレット
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットを後方
の押出ステムでダイスに押当て、いわゆるアプセットす
ると、ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間
の空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するた
めに押出ステムとコンテナを僅かに後退させ、ダイスと
コンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて、再度コン
テナと押出ステムを前進させて押出しを開始する。この
ようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工程をバープ
サイクルと呼んでいるが、この工程があることにより、
押出サイクルに無駄な時間が発生する。
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットを後方
の押出ステムでダイスに押当て、いわゆるアプセットす
ると、ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間
の空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するた
めに押出ステムとコンテナを僅かに後退させ、ダイスと
コンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて、再度コン
テナと押出ステムを前進させて押出しを開始する。この
ようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工程をバープ
サイクルと呼んでいるが、この工程があることにより、
押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0003】また、この方法だと、バープサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けたとき、コンテナ内面
とビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が
大気圧で残っており、十分な脱気は行なわれていない。
気してコンテナをダイスに押付けたとき、コンテナ内面
とビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が
大気圧で残っており、十分な脱気は行なわれていない。
【0004】そこで、ビレットの押出しに際しいかに残
留空気の除去を容易かつ確実に行なえるように、例えば
特公昭48−25315号公報に記載されているような
コンテナと押出ステム間に金属ベローズで気密室を設
け、一端はコンテナ、他端は押出ステムとの間に金属パ
ッキンにてシールを行ない、金属パッキンの押付を外部
よりシリンダにて空圧または液圧で行ない気密室の空気
を外部に排出し残留空気をなくするようにしたものがあ
る。
留空気の除去を容易かつ確実に行なえるように、例えば
特公昭48−25315号公報に記載されているような
コンテナと押出ステム間に金属ベローズで気密室を設
け、一端はコンテナ、他端は押出ステムとの間に金属パ
ッキンにてシールを行ない、金属パッキンの押付を外部
よりシリンダにて空圧または液圧で行ない気密室の空気
を外部に排出し残留空気をなくするようにしたものがあ
る。
【0005】また、特開昭52−47556号公報には
押出ステムの適所にカーボンシールを用いて円板状の支
持板を配し、この支持板からコンテナの後壁面間に設け
たスプリングにより弾力的に気密関係に接する支持体を
介し、コンテナ内をシール材でシールしつつダミイブロ
ックとコンテナ内周壁面との間からコンテナ内の空気を
吸引脱気させる方法が記載されている。
押出ステムの適所にカーボンシールを用いて円板状の支
持板を配し、この支持板からコンテナの後壁面間に設け
たスプリングにより弾力的に気密関係に接する支持体を
介し、コンテナ内をシール材でシールしつつダミイブロ
ックとコンテナ内周壁面との間からコンテナ内の空気を
吸引脱気させる方法が記載されている。
【0006】さらに、実公昭55−19605号公報に
は、2つ割のシールブロックをコンテナの軸線方向と直
角な方向に開閉自在に設け、シールブロックを閉じたと
きシールブロックの内面を押出ステムの外面に密接させ
得るようにしたものが記載されている。
は、2つ割のシールブロックをコンテナの軸線方向と直
角な方向に開閉自在に設け、シールブロックを閉じたと
きシールブロックの内面を押出ステムの外面に密接させ
得るようにしたものが記載されている。
【0007】このような2つ割のシールブロックは押出
ステム側のコンテナ端面の上下部に固着されたガイドプ
レートに沿って開閉するようになっており、さらに押出
ステムとコンテナとの間を密封するためのシールパッキ
ンが、カバープレートとシールブロック間および押出ス
テムとシールブロックの内面間にそれぞれ配設された構
成となっている。
ステム側のコンテナ端面の上下部に固着されたガイドプ
レートに沿って開閉するようになっており、さらに押出
ステムとコンテナとの間を密封するためのシールパッキ
ンが、カバープレートとシールブロック間および押出ス
テムとシールブロックの内面間にそれぞれ配設された構
成となっている。
【0008】また、特開平5−245533号公報に
は、コンテナの押出ステム側端面に当接するリムと、押
出ステムと摺動往復可能な縁部で気密に構成されてお
り、押出プレス装置の全ストロークに亘り密封容器をコ
ンテナの押出ステム側端面に押圧保持するテレスコープ
型の弾性部材が設けられ、該テレスコープ型を伸張しコ
ンテナ端面にリムを当接して密封した後コンテナの空気
を真空脱気するようになっている。
は、コンテナの押出ステム側端面に当接するリムと、押
出ステムと摺動往復可能な縁部で気密に構成されてお
り、押出プレス装置の全ストロークに亘り密封容器をコ
ンテナの押出ステム側端面に押圧保持するテレスコープ
型の弾性部材が設けられ、該テレスコープ型を伸張しコ
ンテナ端面にリムを当接して密封した後コンテナの空気
を真空脱気するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した特
公昭48−25315号公報、特開昭52−47556
号公報および特開平5−245533号公報に記載のも
のは、次のような問題点があった。すなわち、 ビレットの押出しに際し、コンテナ内の残留空気を
完全除去するため、押出ステム側からコンテナ後端面に
向かって伸縮自在な金属ベローズやスプリング、テレス
コープ型の弾性部材などの可撓性のシール装置で密封す
るものであり、脱気空間が拡まり脱気時間がかかるう
え、シールが不十分で外気が侵入しやすく真空度が低
い。
公昭48−25315号公報、特開昭52−47556
号公報および特開平5−245533号公報に記載のも
のは、次のような問題点があった。すなわち、 ビレットの押出しに際し、コンテナ内の残留空気を
完全除去するため、押出ステム側からコンテナ後端面に
向かって伸縮自在な金属ベローズやスプリング、テレス
コープ型の弾性部材などの可撓性のシール装置で密封す
るものであり、脱気空間が拡まり脱気時間がかかるう
え、シールが不十分で外気が侵入しやすく真空度が低
い。
【0010】 ビレットをコンテナに装填するときは
前記シール装置は一旦ラム側(押出ステムの基部)へ後
退させておき、押出ステムを前進によってビレットをコ
ンテナに装填完了後に前記シール装置を前進させてシー
ルしコンテナ内の空気を真空脱気するようになっている
ため、シール装置の動作時間分だけアイドルタイムが長
くなる。
前記シール装置は一旦ラム側(押出ステムの基部)へ後
退させておき、押出ステムを前進によってビレットをコ
ンテナに装填完了後に前記シール装置を前進させてシー
ルしコンテナ内の空気を真空脱気するようになっている
ため、シール装置の動作時間分だけアイドルタイムが長
くなる。
【0011】 可撓性のシール装置を押出ステム基部
の後退位置からコンテナ端面部まで伸張し密封するた
め、シール装置の前部は自重により撓んでしまいコンテ
ナ端面とシール装置間で隙間ができ、シールが不十分と
なりやすい。
の後退位置からコンテナ端面部まで伸張し密封するた
め、シール装置の前部は自重により撓んでしまいコンテ
ナ端面とシール装置間で隙間ができ、シールが不十分と
なりやすい。
【0012】 シール装置がコンテナ端面に十分当接
するようにラム側からコンテナ側に向かってシール装置
を押圧するためには大きな押圧力が必要となり、その分
構造が複雑になる。
するようにラム側からコンテナ側に向かってシール装置
を押圧するためには大きな押圧力が必要となり、その分
構造が複雑になる。
【0013】 可撓性のシール装置を使用しないとき
の後退位置における縮退状態下では、従来の押出ステム
の長さ(従来はコンテナ内に装填したビレットを押出す
のに十分な長さが必要)に比べてシール装置の縮退寸法
分だけ長くなり、結果的に押出プレス装置全体が長くな
り、据付面積が広くなる。
の後退位置における縮退状態下では、従来の押出ステム
の長さ(従来はコンテナ内に装填したビレットを押出す
のに十分な長さが必要)に比べてシール装置の縮退寸法
分だけ長くなり、結果的に押出プレス装置全体が長くな
り、据付面積が広くなる。
【0014】 特開昭52−47556号公報と特開
平5−245533号公報ではシール装置と押出ステム
とが常時当接した状態で押出ステムと相対動をなすよう
になっているため、シール装置と押出ステムの摺動面な
らびにシール材が摩耗しやすく、これら摺動部材の寿命
が短い。
平5−245533号公報ではシール装置と押出ステム
とが常時当接した状態で押出ステムと相対動をなすよう
になっているため、シール装置と押出ステムの摺動面な
らびにシール材が摩耗しやすく、これら摺動部材の寿命
が短い。
【0015】 の場合、シール装置の前部の自重に
より撓むとシール装置が押出ステムに対して片当りしや
すくなるため増々摺動部材の寿命が短かくなりやすい。
より撓むとシール装置が押出ステムに対して片当りしや
すくなるため増々摺動部材の寿命が短かくなりやすい。
【0016】また、実公昭55−19605号公報のも
のについては、次のような問題があった。すなわち、 2つ割シールブロックはコンテナ端面に配設された
ガイドプレートに沿って開閉されるが、シールブロック
の開閉の際シールブロックとガイドプレート間に介在し
てあるシールパッキンはコンテナ側からの受熱とコンテ
ナ内に滞留している間に加熱された空気の保有熱によっ
て高温(例えば300℃以上)に晒されるとともに、ガ
イドプレート間で常時擦るためにシールパッキンの劣化
が酷く、シール材の寿命が短かいといった問題がある。
のについては、次のような問題があった。すなわち、 2つ割シールブロックはコンテナ端面に配設された
ガイドプレートに沿って開閉されるが、シールブロック
の開閉の際シールブロックとガイドプレート間に介在し
てあるシールパッキンはコンテナ側からの受熱とコンテ
ナ内に滞留している間に加熱された空気の保有熱によっ
て高温(例えば300℃以上)に晒されるとともに、ガ
イドプレート間で常時擦るためにシールパッキンの劣化
が酷く、シール材の寿命が短かいといった問題がある。
【0017】 また、ビレットの押出しを完了した押
出ステムがビレット押出し前の元の位置に戻る際に押出
ステムの先端に設けたフィックスダミイブロックによっ
てコンテナライナの内周面に付着したアルミニウム粕を
フィックスダミイブロックの外周面によって掻き取るた
めアルミニウム粉の粕がガイドプレートの溝に落下しシ
ールブロックの開閉が不十分となるためシール性が悪く
なる。
出ステムがビレット押出し前の元の位置に戻る際に押出
ステムの先端に設けたフィックスダミイブロックによっ
てコンテナライナの内周面に付着したアルミニウム粕を
フィックスダミイブロックの外周面によって掻き取るた
めアルミニウム粉の粕がガイドプレートの溝に落下しシ
ールブロックの開閉が不十分となるためシール性が悪く
なる。
【0018】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コンテナ内のビレットを
押出す前にコンテナ内の空気を全て脱気する直前にコン
テナシールを行なって、ダイスからビレットを押出す前
にバープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要
のない押出サイクルを提供するとともに、ビレットの外
面表皮の脱気でとれなかった残留空気や不純物の混入に
よる押出形材の品質ないし歩留まりを低下させないよう
にした押出成形装置を提供するものである。
で、その目的とするところは、コンテナ内のビレットを
押出す前にコンテナ内の空気を全て脱気する直前にコン
テナシールを行なって、ダイスからビレットを押出す前
にバープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要
のない押出サイクルを提供するとともに、ビレットの外
面表皮の脱気でとれなかった残留空気や不純物の混入に
よる押出形材の品質ないし歩留まりを低下させないよう
にした押出成形装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明ではビレットの装填される
コンテナライナを有するコンテナの押出ステム側端面に
リング状の突起部を設けるとともに、前記押出ステムの
軸線方向と交差方向に開閉自在な2つ割のシールブロッ
クを設け、前記シールブロックを閉じたとき、前記シー
ルブロックを前記リング状の突起部の外周面と押出ステ
ムの外周面に同時に密接させ得るように構成した。ま
た、第1の発明を主体とする第2の発明ではシールブロ
ックにコンテナ内の残留空気を排除する真空脱気孔を配
設し、真空ポンプと連結した。さらに、第1の発明を主
体とする第3の発明ではシールブロック閉時のシールブ
ロック同士の当接面に、耐熱性と弾力性を有したシール
材を貼着し、第1の発明を主体とする第4の発明では2
つ割のシールブロック開放時に、前記コンテナに装填す
るビレットを載置するビレットローダと干渉しない位置
ならびに前記コンテナライナ交換時の邪魔にならない位
置まで退避可能とする構成にした。
に、本発明に係る第1の発明ではビレットの装填される
コンテナライナを有するコンテナの押出ステム側端面に
リング状の突起部を設けるとともに、前記押出ステムの
軸線方向と交差方向に開閉自在な2つ割のシールブロッ
クを設け、前記シールブロックを閉じたとき、前記シー
ルブロックを前記リング状の突起部の外周面と押出ステ
ムの外周面に同時に密接させ得るように構成した。ま
た、第1の発明を主体とする第2の発明ではシールブロ
ックにコンテナ内の残留空気を排除する真空脱気孔を配
設し、真空ポンプと連結した。さらに、第1の発明を主
体とする第3の発明ではシールブロック閉時のシールブ
ロック同士の当接面に、耐熱性と弾力性を有したシール
材を貼着し、第1の発明を主体とする第4の発明では2
つ割のシールブロック開放時に、前記コンテナに装填す
るビレットを載置するビレットローダと干渉しない位置
ならびに前記コンテナライナ交換時の邪魔にならない位
置まで退避可能とする構成にした。
【0020】
【発明の実施の形態】コンテナ内のビレットをビレット
後方の押出ステムで押込んで、ビレットをダイスに押当
てると、ビレットが押しつぶされてコンテナとビレット
の間の空気が圧縮される。この圧縮された空気はビレッ
トがダイスから押出される前にコンテナの後側から吸引
脱気しなければならない。また、コンテナ内のビレット
をビレット後方の押出ステムで押込んで、ビレットの先
端をダイスに押当てる寸前にコンテナの両側から吸引脱
気しなければならない。本発明ではビレットが押出ステ
ムで圧縮される前よりビレットの押出ステム側でコンテ
ナ内の空気を強制的に真空吸引するので、ビレットが押
出ステムで圧縮されてからこの圧縮空気の吸引のための
工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
後方の押出ステムで押込んで、ビレットをダイスに押当
てると、ビレットが押しつぶされてコンテナとビレット
の間の空気が圧縮される。この圧縮された空気はビレッ
トがダイスから押出される前にコンテナの後側から吸引
脱気しなければならない。また、コンテナ内のビレット
をビレット後方の押出ステムで押込んで、ビレットの先
端をダイスに押当てる寸前にコンテナの両側から吸引脱
気しなければならない。本発明ではビレットが押出ステ
ムで圧縮される前よりビレットの押出ステム側でコンテ
ナ内の空気を強制的に真空吸引するので、ビレットが押
出ステムで圧縮されてからこの圧縮空気の吸引のための
工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
【0021】なお、コンテナの押出ステム側から空気を
吸引する際に、ビレットが押出ステムとダイス間で圧縮
される前に押出ステム側のコンテナ端面に配設してコン
テナの軸線方向に開閉自在なシールブロックでシールし
ている状態で、コンテナ内の空気を真空吸引するように
したのでコンテナとビレット間の空気がコンテナ外へ容
易に脱気されるため、ブリスタの発生防止による製品歩
留まりが大幅に向上する。
吸引する際に、ビレットが押出ステムとダイス間で圧縮
される前に押出ステム側のコンテナ端面に配設してコン
テナの軸線方向に開閉自在なシールブロックでシールし
ている状態で、コンテナ内の空気を真空吸引するように
したのでコンテナとビレット間の空気がコンテナ外へ容
易に脱気されるため、ブリスタの発生防止による製品歩
留まりが大幅に向上する。
【0022】
【実施例】以下に、本発明に係る押出成形装置の実施例
を図面を用いて詳細に説明する。
を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る好適な装置の系統
図、図2は図1のA〜Aからみた斜視図、図3は図2の
要部拡大図、図4はシールブロックの要部拡大正面図、
図5は2つ割のシールブロック同士の当接面にシール材
を貼着した場合の比較図、図6はコンテナライナ内周面
に付着したアルミニウム粕の掻き取り状態を示す説明
図、図7はビレットローダの正面図、図8は図2のB〜
Bから見た断面図、図9はシールブロックの拡大断面
図、図10はコンテナ内に装填されたビレットの加圧押
出し状態を示す説明図である。
図、図2は図1のA〜Aからみた斜視図、図3は図2の
要部拡大図、図4はシールブロックの要部拡大正面図、
図5は2つ割のシールブロック同士の当接面にシール材
を貼着した場合の比較図、図6はコンテナライナ内周面
に付着したアルミニウム粕の掻き取り状態を示す説明
図、図7はビレットローダの正面図、図8は図2のB〜
Bから見た断面図、図9はシールブロックの拡大断面
図、図10はコンテナ内に装填されたビレットの加圧押
出し状態を示す説明図である。
【0024】図1に示すようにエンドプラテン32側に
コンテナライナ1aとコンテナタイヤ2およびコンナテ
ホルダ1cから構成されるコンテナ1を摺動させるコン
テナシリンダ33が配設されている。符号36はシリン
ダ本体の一部を構成するシリンダチューブ、37はピス
トン、38はピストンロッドである。
コンテナライナ1aとコンテナタイヤ2およびコンナテ
ホルダ1cから構成されるコンテナ1を摺動させるコン
テナシリンダ33が配設されている。符号36はシリン
ダ本体の一部を構成するシリンダチューブ、37はピス
トン、38はピストンロッドである。
【0025】符号3はダイスであって、ダイス3の外周
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。31はコンテナの内周面とビレット13の外周面と
の間の隙間であり、脱気空間でもある。
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。31はコンテナの内周面とビレット13の外周面と
の間の隙間であり、脱気空間でもある。
【0026】一方、ビレット13を押込む押出ステム1
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック70が設けられている。
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック70が設けられている。
【0027】本実施例では、脱気空間31内の残留空気
を吸引除去するための真空吸引装置60について説明す
る。
を吸引除去するための真空吸引装置60について説明す
る。
【0028】まず、コンテナ1内の押出ステム14側よ
り空気を排除する真空吸引装置60は、図2および図3
に示す如く押出ステム14側のコンテナ1の端面に配設
されている。コンテナ1の押出ステム14側の端面にお
いて、正面がドーナツ形状を有した円環状のシールブロ
ック40を2つ割にし、該シールブロック(40R、4
0L)の後部はそれぞれシリンダ43(43R、43
L)内に前後動自在に設けられたピストンロッド43R
a、43Laの先端に固着されている。
り空気を排除する真空吸引装置60は、図2および図3
に示す如く押出ステム14側のコンテナ1の端面に配設
されている。コンテナ1の押出ステム14側の端面にお
いて、正面がドーナツ形状を有した円環状のシールブロ
ック40を2つ割にし、該シールブロック(40R、4
0L)の後部はそれぞれシリンダ43(43R、43
L)内に前後動自在に設けられたピストンロッド43R
a、43Laの先端に固着されている。
【0029】そして、ピストンロッド43Ra、43L
aの前後動に伴って、2つ割のシールブロック40R、
40Lは、上下に配設されたガイドロッド42U(42
UR、42UL)、42D(42DR、42DL)に沿
ってコンテナ1の軸線方向と直角な方向に開閉自在とな
っている。
aの前後動に伴って、2つ割のシールブロック40R、
40Lは、上下に配設されたガイドロッド42U(42
UR、42UL)、42D(42DR、42DL)に沿
ってコンテナ1の軸線方向と直角な方向に開閉自在とな
っている。
【0030】また、2つ割のシールブロック40R、4
0Lの各当接面40A近傍の上部には一対の上部ガイド
脚62(62R、62L)が対向配設されている。そし
て、上部ガイド脚62(62R、62L)にガイドロッ
ド42U(42UR、42UL)が各々固設され、挿通
環64(64UR、64UL)を挿通した状態でシール
ブロック40(40R、40L)を接離自在となってい
る。
0Lの各当接面40A近傍の上部には一対の上部ガイド
脚62(62R、62L)が対向配設されている。そし
て、上部ガイド脚62(62R、62L)にガイドロッ
ド42U(42UR、42UL)が各々固設され、挿通
環64(64UR、64UL)を挿通した状態でシール
ブロック40(40R、40L)を接離自在となってい
る。
【0031】他方、2つ割のシールブロック40(40
R、40L)の下部にも上部ガイド脚62と同様に各シ
ールブロック40R、40Lの当接面40A近傍に対向
配置された一対の下部ガイド脚63(63R、63L)
にガイドロッド42D(42DR、42DL)が各々固
設され、挿通環64(64R、64L)を挿通した状態
でシールブロック40(40R、40L)を接離自在に
なっている。
R、40L)の下部にも上部ガイド脚62と同様に各シ
ールブロック40R、40Lの当接面40A近傍に対向
配置された一対の下部ガイド脚63(63R、63L)
にガイドロッド42D(42DR、42DL)が各々固
設され、挿通環64(64R、64L)を挿通した状態
でシールブロック40(40R、40L)を接離自在に
なっている。
【0032】そして、図2に鎖線で示す如くシールブロ
ック40R、40Lが閉じたとき、シールブロック40
R、40L同士の当接面40Aからの空気侵入を防止す
るためにシールパッキン46(シート状のシール材)が
貼着してある。
ック40R、40Lが閉じたとき、シールブロック40
R、40L同士の当接面40Aからの空気侵入を防止す
るためにシールパッキン46(シート状のシール材)が
貼着してある。
【0033】こうしたシールパッキン46は耐熱性と弾
力性を有する例えばスポンジ状のシール材が望ましく、
シリコンゴムスポンジシートやフッソゴムスポンジシー
トのようなものがよい。
力性を有する例えばスポンジ状のシール材が望ましく、
シリコンゴムスポンジシートやフッソゴムスポンジシー
トのようなものがよい。
【0034】さらに、シールブロック40R、40Lを
閉じたとき、シールブロック40R、40Lの当接面4
0Aに貼着したシールパッキン46同士ならびにシール
ブロック40R、40Lの内周面に設けたシールパッキ
ン41を介して後述する突起部80と、また、シールパ
ッキン44を介して押出ステム14の外周面にそれぞれ
密接させるようになっている。
閉じたとき、シールブロック40R、40Lの当接面4
0Aに貼着したシールパッキン46同士ならびにシール
ブロック40R、40Lの内周面に設けたシールパッキ
ン41を介して後述する突起部80と、また、シールパ
ッキン44を介して押出ステム14の外周面にそれぞれ
密接させるようになっている。
【0035】このようなシールパッキン41、44、4
6のうち、シールパッキン41、44の材質は比較的硬
質の紐状シリコンゴムや紐状フッソゴムなどのような耐
熱性高変形許容、材質が好ましい。また、一方シールパ
ッキン46は前記シールパッキン41、44と比べてス
ポンジ状の軟質ゴム、例えばシリコンゴムスポンジシー
トやフッソゴムスポンジシートなどのような耐熱性スポ
ンジ状材質が好ましい。
6のうち、シールパッキン41、44の材質は比較的硬
質の紐状シリコンゴムや紐状フッソゴムなどのような耐
熱性高変形許容、材質が好ましい。また、一方シールパ
ッキン46は前記シールパッキン41、44と比べてス
ポンジ状の軟質ゴム、例えばシリコンゴムスポンジシー
トやフッソゴムスポンジシートなどのような耐熱性スポ
ンジ状材質が好ましい。
【0036】特に、図5に示す如く、2つ割シールブロ
ック40R、40Lを押出ステム14に対して閉じると
き、押出ステム14の外周面とシールパッキン44間の
摩擦でシールパッキン44が図5(b)のように矢印方
向に引張られ当接面40Aの端部に隙間Sが生じること
となる。
ック40R、40Lを押出ステム14に対して閉じると
き、押出ステム14の外周面とシールパッキン44間の
摩擦でシールパッキン44が図5(b)のように矢印方
向に引張られ当接面40Aの端部に隙間Sが生じること
となる。
【0037】このため、図5(a)に示す如く2つ割の
シールブロック40R、40Lの当接面40Aのシール
パッキン46にスポンジ状の軟質ゴム(各厚さ3mm)
を貼着すると、シールブロック40R、40Lを閉じる
ことによりシールパッキン46は圧縮されるために、圧
縮されたシールパッキン46の自由端部は押出ステム1
4側に突出ようとして前記のような隙間Sの生じること
が防止されることとなるのである。このことは、シール
パッキン41についても同様の効果がもたらされ、後述
する突起部80の外周面にシールパッキン41が密着す
る場合にも隙間Sの発生が防止されるのである。
シールブロック40R、40Lの当接面40Aのシール
パッキン46にスポンジ状の軟質ゴム(各厚さ3mm)
を貼着すると、シールブロック40R、40Lを閉じる
ことによりシールパッキン46は圧縮されるために、圧
縮されたシールパッキン46の自由端部は押出ステム1
4側に突出ようとして前記のような隙間Sの生じること
が防止されることとなるのである。このことは、シール
パッキン41についても同様の効果がもたらされ、後述
する突起部80の外周面にシールパッキン41が密着す
る場合にも隙間Sの発生が防止されるのである。
【0038】図2に実線で示す如くシールブロック40
R、40Lが後退限まで後退した開状態時には、後述す
るビレットローダ111がビレット13を載置した状態
で出入可能なようになっている。
R、40Lが後退限まで後退した開状態時には、後述す
るビレットローダ111がビレット13を載置した状態
で出入可能なようになっている。
【0039】シールブロック40R、40Lの一部には
各々脱気穴45を設け、脱気穴45には可撓性配管8a
の一端が接続してあり、他端は電磁切替弁46を介して
固定配管8bが配設され、真空タンク20に連続してあ
る。
各々脱気穴45を設け、脱気穴45には可撓性配管8a
の一端が接続してあり、他端は電磁切替弁46を介して
固定配管8bが配設され、真空タンク20に連続してあ
る。
【0040】図8に示す如く符号47は断熱材でありコ
ンテナ1を加熱した熱の一部が熱伝導によって真空吸引
装置60に伝わらないようになっており、前述したシー
ルブロック40R、40Lは断熱材47の上面に配設し
た断熱板48表面と摺動することなく後退限位置と前進
限位置間を前後移動可能に配設されている。
ンテナ1を加熱した熱の一部が熱伝導によって真空吸引
装置60に伝わらないようになっており、前述したシー
ルブロック40R、40Lは断熱材47の上面に配設し
た断熱板48表面と摺動することなく後退限位置と前進
限位置間を前後移動可能に配設されている。
【0041】また、前記断熱板48の押出ステム14側
にはコンテナライナ1aの相当位置に正面が円形状の突
起部80が配設され、シールブロック40R、40Lを
閉じたときシールパッキン41を介して密封されるよう
になっている。符号21は真空ポンプ、22はモータで
ある。
にはコンテナライナ1aの相当位置に正面が円形状の突
起部80が配設され、シールブロック40R、40Lを
閉じたときシールパッキン41を介して密封されるよう
になっている。符号21は真空ポンプ、22はモータで
ある。
【0042】さらに、本発明の大きな特徴は2つ割シー
ルブロック40R、40Lが開閉する際に、カバープレ
ートやガイドレールといったものが何もなく、これは前
述したようにシールブロック40R、40Lが開放する
場合には、ガイドロッド42U、42Dが挿通環64
(64UL、64UR、64DL、64DR)にガイド
されながら行なえるためである。
ルブロック40R、40Lが開閉する際に、カバープレ
ートやガイドレールといったものが何もなく、これは前
述したようにシールブロック40R、40Lが開放する
場合には、ガイドロッド42U、42Dが挿通環64
(64UL、64UR、64DL、64DR)にガイド
されながら行なえるためである。
【0043】このため、コンテナタイヤ2とコンテナラ
イナ1aの交換が容易に行なえるのみならず図6に示す
ように、ビレット13の押出しを完了した押出ステム1
4がビレット13押出し前の元の位置に戻る際に押出ス
テム14の先端に設けたフィックスダミイブロック70
によってコンテナライナ1aの内周面に付着したアルミ
ニウム粕をフィックスダミイブロック70の外周面によ
って掻き取ることになっても剥離したアルミニウム粕が
突起部80内周面先端から下方へ落下するだけで、従来
のようにガイドプレートの溝に落下しシールブロック7
0の開閉が不十分となってシール性が悪化することはな
いのである。
イナ1aの交換が容易に行なえるのみならず図6に示す
ように、ビレット13の押出しを完了した押出ステム1
4がビレット13押出し前の元の位置に戻る際に押出ス
テム14の先端に設けたフィックスダミイブロック70
によってコンテナライナ1aの内周面に付着したアルミ
ニウム粕をフィックスダミイブロック70の外周面によ
って掻き取ることになっても剥離したアルミニウム粕が
突起部80内周面先端から下方へ落下するだけで、従来
のようにガイドプレートの溝に落下しシールブロック7
0の開閉が不十分となってシール性が悪化することはな
いのである。
【0044】次は図2および図7を用いてビレットロー
ダ111について説明する。図2および図7に示すビレ
ットローダ111はNo.1ビレットローダ111aと
No.2ビレットローダ111bから構成されており、
成形素材としてのビレット13をコンテナ1のビレット
装填口126まで移送供給するものであるが、これは成
形機の片方の側部に設置されたビレットキャリア(図示
略)によって送られてくるビレット13を1本ずつ掴ん
で、コンテナ1のビレット装填口126まで持上げ移動
するようになっている。なお、No.1ビレットローダ
111aとNo.2ビレットローダ111bは同一構成
となっている。
ダ111について説明する。図2および図7に示すビレ
ットローダ111はNo.1ビレットローダ111aと
No.2ビレットローダ111bから構成されており、
成形素材としてのビレット13をコンテナ1のビレット
装填口126まで移送供給するものであるが、これは成
形機の片方の側部に設置されたビレットキャリア(図示
略)によって送られてくるビレット13を1本ずつ掴ん
で、コンテナ1のビレット装填口126まで持上げ移動
するようになっている。なお、No.1ビレットローダ
111aとNo.2ビレットローダ111bは同一構成
となっている。
【0045】ビレットキャリア(図示略)によってビレ
ット13がコンテナ1の下部位置に1本ずつ供給される
が、ビレットローダ111はこれを掴み持ってビレット
装填口126に移送されるように構成されている。この
ためビレットローダ111はビレットキャリアに対向し
て配置されており、成形機の押出中心線と直交する平面
に沿って旋回可能に形成されたスイングアーム128を
備えている。
ット13がコンテナ1の下部位置に1本ずつ供給される
が、ビレットローダ111はこれを掴み持ってビレット
装填口126に移送されるように構成されている。この
ためビレットローダ111はビレットキャリアに対向し
て配置されており、成形機の押出中心線と直交する平面
に沿って旋回可能に形成されたスイングアーム128を
備えている。
【0046】すなわち、スイングアーム128は、成形
機の下部タイロッド129の外側部に配置された旋回中
心軸130に一端が枢着され、スイング動作時にタイロ
ッド129に干渉しないように拡開V字状に屈曲されて
下部タイロッド129の下部からコンテナ1の下方に延
長されている。そしてスイングアーム128の先端部が
スイング動作によりビレットキャリアの載置台(図示
略)とコンテナ1のビレット装填口126との間を往復
移動するように設定されている。
機の下部タイロッド129の外側部に配置された旋回中
心軸130に一端が枢着され、スイング動作時にタイロ
ッド129に干渉しないように拡開V字状に屈曲されて
下部タイロッド129の下部からコンテナ1の下方に延
長されている。そしてスイングアーム128の先端部が
スイング動作によりビレットキャリアの載置台(図示
略)とコンテナ1のビレット装填口126との間を往復
移動するように設定されている。
【0047】スイング動作を行なわせるために、スイン
グアーム128には油圧駆動シリンダ装置132が連結
され、その伸縮動作によりスイングアーム128を駆動
するようにしている。
グアーム128には油圧駆動シリンダ装置132が連結
され、その伸縮動作によりスイングアーム128を駆動
するようにしている。
【0048】ここで、上記スイングアーム128の先端
部にはビレット13を掴み持つビレット保持部133が
取付けられている。このビレット保持部133はコンテ
ナ装填位置においてビレット13の下面を支承する台座
134が配設してある。
部にはビレット13を掴み持つビレット保持部133が
取付けられている。このビレット保持部133はコンテ
ナ装填位置においてビレット13の下面を支承する台座
134が配設してある。
【0049】なお、押出ステム14側の構造は、フィッ
クスダミイブロック70と押出ステム14とをバイオネ
ットブロック(図示略)を介してバイオネット結合した
場合と、フィックスダミイブロック70と押出ステム1
4とを直接、ねじ結合する場合とがある。
クスダミイブロック70と押出ステム14とをバイオネ
ットブロック(図示略)を介してバイオネット結合した
場合と、フィックスダミイブロック70と押出ステム1
4とを直接、ねじ結合する場合とがある。
【0050】本実施例ではフィックスダミイブロック7
0と押出ステム14とをバイオネット結合した場合の構
造について代表して詳述する。
0と押出ステム14とをバイオネット結合した場合の構
造について代表して詳述する。
【0051】フィックスダミイブロック70は押出ステ
ム14の前面に固定して設け、かつコンテナライナ1a
内に摺動可能に設けられている。
ム14の前面に固定して設け、かつコンテナライナ1a
内に摺動可能に設けられている。
【0052】前記押出ステム14の後端部は、図1に示
す如くステムホルダ73とプレッシャリング74を介し
てクロスヘッド75に固定されている。
す如くステムホルダ73とプレッシャリング74を介し
てクロスヘッド75に固定されている。
【0053】押出ステム14の前面には、バイオネット
ブロック72が配設されており、バイオネットブロック
72内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロ
ッド76の先端部に設けられたねじに螺合されている。
コネクションロッド76の後端部は大径部76aになっ
ていて、押出ステム14の後端部の穴の中にテーパ面で
係合され、固定されている。
ブロック72が配設されており、バイオネットブロック
72内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロ
ッド76の先端部に設けられたねじに螺合されている。
コネクションロッド76の後端部は大径部76aになっ
ていて、押出ステム14の後端部の穴の中にテーパ面で
係合され、固定されている。
【0054】次に、前記装置の作用について説明する。
【0055】まず、コンテナシリンダ33のロッド側に
圧油を供給し、ピストン37を図1の左方向に移動さ
せ、ダイス3から離れているコンテナ1を前進させてダ
イス3とコンテナ1とを当接する。
圧油を供給し、ピストン37を図1の左方向に移動さ
せ、ダイス3から離れているコンテナ1を前進させてダ
イス3とコンテナ1とを当接する。
【0056】この動作が終了すると、次いでビレット1
3を載置した状態でビレットローダ111が上昇し、押
出ステム14を前進させると、ビレット13がコンテナ
1内に押込まれて、図1に示すように、ビレット13は
ダイス3側端面に当接しない直近位置となるようにする
のである。 この時、コンテナ1とダイス3とビレット
13間の脱気空間31には空気がある。
3を載置した状態でビレットローダ111が上昇し、押
出ステム14を前進させると、ビレット13がコンテナ
1内に押込まれて、図1に示すように、ビレット13は
ダイス3側端面に当接しない直近位置となるようにする
のである。 この時、コンテナ1とダイス3とビレット
13間の脱気空間31には空気がある。
【0057】引続き、コンテナ1の押出ステム14側に
配設された真空吸引装置60のシリンダ43を作動させ
て2つ割のシールブロック40を閉じて押出ステム14
とコンテナ1との間を密封する。コンテナ1内に押込ま
れビレット13がダイス3に当接する10〜20mm直
前で電磁切替弁46を励磁してコンテナ1内と真空タン
ク20とを通気可能な状態にし真空吸引が行なわれる。
配設された真空吸引装置60のシリンダ43を作動させ
て2つ割のシールブロック40を閉じて押出ステム14
とコンテナ1との間を密封する。コンテナ1内に押込ま
れビレット13がダイス3に当接する10〜20mm直
前で電磁切替弁46を励磁してコンテナ1内と真空タン
ク20とを通気可能な状態にし真空吸引が行なわれる。
【0058】さらに、押出ステム14は前進しビレット
13がダイス3に当接するとサイドシリンダ(図示略)
の油圧圧力が上昇し始める。押出ステム14の前進は休
むことなくサイドシリンダからメインシリンダ(図示な
し)に切換えて行なわれ、押出ステム14が前進してア
プセットを開始する。
13がダイス3に当接するとサイドシリンダ(図示略)
の油圧圧力が上昇し始める。押出ステム14の前進は休
むことなくサイドシリンダからメインシリンダ(図示な
し)に切換えて行なわれ、押出ステム14が前進してア
プセットを開始する。
【0059】押出ステム14側の密閉空気は2つ割シー
ルブロック40の一部に設けられている脱気穴45を通
り、配管8a上の電磁切替弁46からさらに配管8bを
介して真空タンク20へ吸引排出される。こうして、シ
ールブロック40の脱気穴45から素早く十分に脱気さ
れる。
ルブロック40の一部に設けられている脱気穴45を通
り、配管8a上の電磁切替弁46からさらに配管8bを
介して真空タンク20へ吸引排出される。こうして、シ
ールブロック40の脱気穴45から素早く十分に脱気さ
れる。
【0060】真空タンク20内はすでに真空ポンプ21
により例えば0〜5Torrの真空状態にある。まず、
押出ステム14の前進に伴いビレット13がコンテナ1
内に押込まれるが、この押込み時にフィックスダミイブ
ロック70の先端拡径部49がシールブロック40を通
過するとともにシールブロック40を閉にする(図
8)。
により例えば0〜5Torrの真空状態にある。まず、
押出ステム14の前進に伴いビレット13がコンテナ1
内に押込まれるが、この押込み時にフィックスダミイブ
ロック70の先端拡径部49がシールブロック40を通
過するとともにシールブロック40を閉にする(図
8)。
【0061】この状態で電磁切替弁46を励磁するとコ
ンテナ1内の残存エアは真空タンク20により真空吸引
が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ1内は
5〜30Torrになる。そして、さらに押出ステム1
4を前進し、ビレット13の先端部がダイス3に当たる
とサイドシリンダ内の圧油が所定圧力になった時点でメ
インシリンダ(図示なし)に切替えアプセットを完了す
るのである。
ンテナ1内の残存エアは真空タンク20により真空吸引
が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ1内は
5〜30Torrになる。そして、さらに押出ステム1
4を前進し、ビレット13の先端部がダイス3に当たる
とサイドシリンダ内の圧油が所定圧力になった時点でメ
インシリンダ(図示なし)に切替えアプセットを完了す
るのである。
【0062】この後、押出ステム14は休むことなく前
進を続けビレット13は押しつぶされる。押しつぶされ
る状態を図10に示す。次に引続いて押出しに入り、ダ
イス3から製品が押出されるのである。
進を続けビレット13は押しつぶされる。押しつぶされ
る状態を図10に示す。次に引続いて押出しに入り、ダ
イス3から製品が押出されるのである。
【0063】ビレット13のアプセット完了後、押出ス
テム14の前進に伴って製品押出しが開始されてから適
宜な時間(ビレット13の押出し開始前の初期長さから
例えば1/3ぐらい押出した状態)経過後に脱気動作を
停止し、引続きシールブロック40(40R、40L)
を開放し、直ちに元の後退限位置まで戻るのである。そ
の後も押出ステム14による押出しが行なわれ、押出し
が完了すると押出ステム14を後退させ次成形サイクル
に入る。
テム14の前進に伴って製品押出しが開始されてから適
宜な時間(ビレット13の押出し開始前の初期長さから
例えば1/3ぐらい押出した状態)経過後に脱気動作を
停止し、引続きシールブロック40(40R、40L)
を開放し、直ちに元の後退限位置まで戻るのである。そ
の後も押出ステム14による押出しが行なわれ、押出し
が完了すると押出ステム14を後退させ次成形サイクル
に入る。
【0064】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では コンテナの押出ステム側端面に配設した2つ割のシ
ールブロックを押出ステムの軸線方向と交差方向に閉じ
ることによりシールが十分で真空度が高く、脱気が十分
に行なえるとともに、押出プレス装置全体の長さは長く
なることはない。 2つ割のシールブロックのシール時間が短いためア
イドル時間が短かい。 2つ割のシールブロックを閉じるときはリング状の
突起部と押出ステムに同時当接する直前までは離間して
おり、シールパッキンの寿命が長い。 ビレットを押出し後、押出ステムを後退させる際に
フィックスダミイブロックの外周面によってアルミニウ
ム粕を掻き取ってコンテナ外方へ落下しても、2つ割ブ
ロックを溝などに沿って開放していないためアルミニウ
ム粕が詰まることがなく高いシール性が保持できる。 従来のようにバープサイクルを行なう必要がないの
で、アイドルタイムの短縮が図れる。 ブリスタのない押出形材を安定して押出すことがで
き、さらに製品の押出形材の歩留りを大幅に向上するこ
とが容易にできる。
に、本発明では コンテナの押出ステム側端面に配設した2つ割のシ
ールブロックを押出ステムの軸線方向と交差方向に閉じ
ることによりシールが十分で真空度が高く、脱気が十分
に行なえるとともに、押出プレス装置全体の長さは長く
なることはない。 2つ割のシールブロックのシール時間が短いためア
イドル時間が短かい。 2つ割のシールブロックを閉じるときはリング状の
突起部と押出ステムに同時当接する直前までは離間して
おり、シールパッキンの寿命が長い。 ビレットを押出し後、押出ステムを後退させる際に
フィックスダミイブロックの外周面によってアルミニウ
ム粕を掻き取ってコンテナ外方へ落下しても、2つ割ブ
ロックを溝などに沿って開放していないためアルミニウ
ム粕が詰まることがなく高いシール性が保持できる。 従来のようにバープサイクルを行なう必要がないの
で、アイドルタイムの短縮が図れる。 ブリスタのない押出形材を安定して押出すことがで
き、さらに製品の押出形材の歩留りを大幅に向上するこ
とが容易にできる。
【図1】本発明に係る好適な装置の系統図である。
【図2】図1のA〜Aからみた斜視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】シールブロックの要部拡大正面図である。
【図5】2つ割のシールブロック同士の当接面にシール
材を貼着した場合の比較図である。
材を貼着した場合の比較図である。
【図6】コンテナライナ内周面に付着したアルミニウム
粕の掻き取り状態を示す説明図である。
粕の掻き取り状態を示す説明図である。
【図7】ビレットローダの正面図である。
【図8】図2のB〜Bから見た断面図である。
【図9】シールブロックの拡大断面図である。
【図10】コンテナ内に装填されたビレットの加圧押出
し状態を示す説明図である。
し状態を示す説明図である。
1 コンテナ 2 コンテナタイヤ 3 ダイス 13 ビレット 14 押出ステム 20 真空タンク 21 真空ポンプ 31 脱気空間 32 エンドプラテン 33 コンテナシリンダ 40(40R、40L) シールブロック 41、44、46 シールパッキン 42 ガイドプレート 45 脱気穴 46 電磁切替弁 47 断熱材 48 断熱板 60 真空吸引装置 70 フィックスダミイブロック 80 突起部 111(111a、111b) ビレットローダ 126 ビレット装填口 128 スイングアーム 129 下部タイロッド 130 旋回中心軸 132 油圧駆動シリンダ装置 133 ビレット保持部 134 台座
Claims (4)
- 【請求項1】 ビレットの装填されるコンテナライナを
有するコンテナの押出ステム側端面にリング状の突起部
を設けるとともに、前記押出ステムの軸線方向と交差方
向に開閉自在な2つ割のシールブロックを設け、前記シ
ールブロックを閉じたとき、前記シールブロックを前記
リング状の突起部の外周面と押出ステムの外周面に同時
に密接させ得るように構成したことを特徴とする押出成
形装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のシールブロックにコンテ
ナ内の残留空気を排除する真空脱気孔を配設し、真空ポ
ンプと連結したことを特徴とする押出成形装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のシールブロック閉時のシ
ールブロック同士の当接面に、耐熱性と弾力性を有した
シール材を貼着したことを特徴とする押出成形装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の2つ割のシールブロック
開放時に、前記コンテナに装填するビレットを載置する
ビレットローダと干渉しない位置ならびに前記コンテナ
ライナ交換時の邪魔にならない位置まで退避可能とする
ことを特徴とする押出成形装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07220131A JP3105429B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 押出成形装置 |
US08/656,523 US5678442A (en) | 1995-06-27 | 1996-05-31 | Extruder |
CN 96106934 CN1140109A (zh) | 1995-06-27 | 1996-06-27 | 挤压机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07220131A JP3105429B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 押出成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957335A JPH0957335A (ja) | 1997-03-04 |
JP3105429B2 true JP3105429B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=16746397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07220131A Expired - Fee Related JP3105429B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-08-29 | 押出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105429B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010098180A1 (ja) | 2009-02-26 | 2010-09-02 | 宇部興産機械株式会社 | 押出プレス装置 |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP07220131A patent/JP3105429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0957335A (ja) | 1997-03-04 |
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