JP2974202B2 - 押出成形装置 - Google Patents

押出成形装置

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JP2974202B2
JP2974202B2 JP7236494A JP23649495A JP2974202B2 JP 2974202 B2 JP2974202 B2 JP 2974202B2 JP 7236494 A JP7236494 A JP 7236494A JP 23649495 A JP23649495 A JP 23649495A JP 2974202 B2 JP2974202 B2 JP 2974202B2
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浩義 大庭
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
などの押出プレスによる押出成形に際して、コンテナ内
からダイスを通ってビレットが押出される前にコンテナ
とビレット間の空気をコンテナの外に脱気し、ビレット
を空気を含むことなく、効果的に無駄なく押出すための
改善された押出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ内径よりも少し小径のビレット
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットを後方
の押出ステムでダイスに押当て、いわゆるアプセットす
ると、ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間
の空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するた
めに押出ステムとコンテナを僅かに後退させ、ダイスと
コンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて、再度コン
テナと押出ステムを前進させて押出しを開始する。この
ようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工程をバープ
サイクルと呼んでいるが、この工程があることにより、
押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0003】また、この方法だと、バープサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けたとき、コンテナ内面
とビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が
大気圧で残っており、十分な脱気は行なわれていない。
【0004】そこで、ビレットの押出しに際しいかに残
留空気の除去を容易かつ確実に行なえるように、例えば
特公昭48−25315号公報に記載されているような
コンテナと押出ステム間に金属ベローズで気密室を設
け、一端はコンテナ、他端は押出ステムとの間に金属パ
ッキンにてシールを行ない、金属パッキンの押付を外部
よりシリンダにて空圧または液圧で行ない気密室の空気
を外部に排出し残留空気をなくするようにしたものがあ
る。
【0005】また、特開昭52−47556号公報には
押出ステムの適所にカーボンシールを用いて円板状の支
持板を配し、この支持板からコンテナの後壁面間に設け
たスプリングにより弾力的に気密関係に接する支持体を
介し、コンテナ内をシール材でシールしつつダミイブロ
ックとコンテナ内周壁面との間からコンテナ内の空気を
吸引脱気させる方法が記載されている。
【0006】さらに、実公昭55−19605号公報に
は、2つ割のシールブロックをコンテナの軸線方向と直
角な方向に開閉自在に設け、シールブロックを閉じたと
きシールブロックの内面を押出ステムの外面に密接させ
得るようにしたものが記載されている。
【0007】このような2つ割のシールブロックは押出
ステム側のコンテナ端面の上下部に固着されたガイドプ
レートに沿って開閉するようになっており、さらに押出
ステムとコンテナとの間を密封するためのシールパッキ
ンが、カバープレートとシールブロック間および押出ス
テムとシールブロックの内面間にそれぞれ配設された構
成とするとともに、コンテナ1の内面の押出ステム3側
の上部に脱気溝12を設けて脱気し易いようになってい
る。
【0008】また、特開平5−245533号公報に
は、コンテナの押出ステム側端面に当接するリムと、押
出ステムと摺動往復可能な縁部で気密に構成されてお
り、押出プレス装置の全ストロークに亘り密封容器をコ
ンテナの押出ステム側端面に押圧保持するテレスコープ
型の弾性部材が設けられ、該テレスコープ型を伸張しコ
ンテナ端面にリムを当接して密封した後コンテナの空気
を真空脱気するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した特
公昭48−25315号公報、特開昭52−47556
号公報および特開平5−245533号公報に記載のも
のは、次のような問題点があった。すなわち、 ビレットの押出しに際し、コンテナ内の残留空気を
完全除去するため、押出ステム側からコンテナ後端面に
向かって伸縮自在な金属ベローズやスプリング、テレス
コープ型の弾性部材などの可撓性のシール装置で密封す
るものであり、脱気空間が拡まり脱気時間がかかるう
え、シールが不十分で外気が侵入しやすく真空度が低
い。
【0010】 ビレットをコンテナに装填するときは
前記シール装置は一旦ラム側(押出ステムの基部)へ後
退させておき、押出ステムを前進によってビレットをコ
ンテナに装填完了後に前記シール装置を前進させてシー
ルしコンテナ内の空気を真空脱気するようになっている
ため、シール装置の動作時間分だけアイドルタイムが長
くなる。
【0011】 可撓性のシール装置を押出ステム基部
の後退位置からコンテナ端面部まで伸張し密封するた
め、シール装置の前部は自重により撓んでしまいコンテ
ナ端面とシール装置間で隙間ができ、シールが不十分と
なりやすい。
【0012】 シール装置がコンテナ端面に十分当接
するようにラム側からコンテナ側に向かってシール装置
を押圧するためには大きな押圧力が必要となり、その分
構造が複雑になる。
【0013】 可撓性のシール装置を使用しないとき
の後退位置における縮退状態下では、従来の押出ステム
の長さ(従来はコンテナ内に装填したビレットを押出す
のに十分な長さが必要)に比べてシール装置の縮退寸法
分だけ長くなり、結果的に押出プレス装置全体が長くな
り、据付面積が広くなる。
【0014】 特開昭52−47556号公報と特開
平5−245533号公報ではシール装置と押出ステム
とが常時当接した状態で押出ステムと相対動をなすよう
になっているため、シール装置と押出ステムの摺動面な
らびにシール材が摩耗しやすく、これら摺動部材の寿命
が短い。
【0015】 の場合、シール装置の前部の自重に
より撓むとシール装置が押出ステムに対して片当りしや
すくなるため増々摺動部材の寿命が短かくなりやすい。
【0016】また、実公昭55−19605号公報のも
のについては、次のような問題があった。すなわち、 2つ割シールブロックはコンテナ端面に配設された
ガイドプレートに沿って開閉されるが、シールブロック
の開閉の際シールブロックとガイドプレート間に介在し
てあるシールパッキンはコンテナ側からの受熱とコンテ
ナ内に滞留している間に加熱された空気の保有熱によっ
て高温(例えば300℃以上)に晒されるとともに、ガ
イドプレート間で常時擦るためにシールパッキンの劣化
が酷く、シール材の寿命が短かいといった問題がある。
【0017】 また、ビレットの押出しを完了した押
出ステムがビレット押出し前の元の位置に戻る際に押出
ステムの先端に設けたフィックスダミイブロックによっ
てコンテナライナの内周面に付着したアルミニウム粕を
フィックスダミイブロックの外周面によって掻き取るた
めアルミニウム粉の粕がガイドプレートの溝に落下しシ
ールブロックの開閉が不十分となるためシール性が悪く
なる。 コンテナの内面、いわゆるコンテナライナ内面の押
出ステム側の上部に脱気溝が刻設されているため、こう
したコンテナを別の目的に使用しようとすると、使用上
の制限がでて汎用機として使用することができず、脱気
溝の無いコンテナライナ内面のものと一々交換しなけれ
ばならず、このようなコンテナライナの交換に多大な交
換時間を費やすこととなる。 ビレットのアプセット時にコンテナライナに大きな
外力が作用するが、脱気溝が刻設されているために、こ
の脱気溝の刻設部分に集中応力が作用して機械的強度が
低下するといった問題がある。
【0018】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コンテナ内のビレットを
押出す前にコンテナ内の空気を全て脱気する直前にコン
テナシールを行なって、ダイスからビレットを押出す前
にバープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要
のない押出サイクルを提供するとともに、ビレットの外
面表皮の脱気でとれなかった残留空気や不純物の混入に
よる押出形材の品質ないし歩留まりを低下させないよう
にした押出成形装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明ではビレットの装填される
コンテナライナを有するコンテナの押出ステム側端面に
設けたリング状の突起部と、前記押出ステムの軸線方向
と交差方向に開閉自在な2つ割のリング状シールブロッ
クを設け、前記シールブロックを閉じた時前記シールブ
ロック側に取付けたシール部材を介して前記リング状突
起部の外周面と押出ステムの外周面に同時に密接させ得
るようにするとともに、前記シールブロックに前記シー
ル部材を冷却する冷却装置を配設し、第1の発明を主体
とする第2の発明では、リング状シールブロックの内側
に、前記シール部材に向かって冷却媒体を吹付けると同
時に、埃や塵などの付着物を吹き飛ばすガス吹出口を配
設した。また、第1の発明を主体とする第3の発明で
は、リング状シールブロックを、前記シールブロックの
内側に位置して前記シール部材を有するインナシールブ
ロックと、前記インナシールブロックの外側に位置して
インナシールブロックを保持するアウタシールブロック
とに分割可能に構成し、前記インナシールブロックには
蓋体で囲繞され放射状に配設された第1冷却媒体通路を
有するとともに、前記インナシールブロックを保持する
アウタシールブロックとの間に第2冷却媒体通路を設け
た構成にする。さらに、第1の発明を主体とする第4の
発明では、コンテナライナの内径より、コンテナの押出
ステム側端面に設けたリング状の突起部の内径を大きく
した。
【0020】
【発明の実施の形態】コンテナ内のビレットをビレット
後方の押出ステムで押込んで、ビレットをダイスに押当
てると、ビレットが押しつぶされてコンテナとビレット
の間の空気が圧縮される。この圧縮された空気はビレッ
トがダイスから押出される前にコンテナの後側から吸引
脱気しなければならない。また、コンテナ内のビレット
をビレット後方の押出ステムで押込んで、ビレットの先
端をダイスに押当てる寸前にコンテナの両側から吸引脱
気しなければならない。本発明ではビレットが押出ステ
ムで圧縮される前よりビレットの押出ステム側でコンテ
ナ内の空気を強制的に真空吸引するので、ビレットが押
出ステムで圧縮されてからこの圧縮空気の吸引のための
工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
【0021】なお、本発明では、コンテナの押出ステム
側から空気を吸引する際に、ビレットが押出ステムとダ
イス間で圧縮される前に押出ステム側のコンテナ端面に
リング状の突起部を配設してコンテナの軸線方向に開閉
自在なシールブロックでシールしている状態で、コンテ
ナ内の空気を真空吸引するようにするとともに、コンテ
ナ内の空気がスムースに脱気できるように前記リング状
突起部にフイックスダミイブロックより大きい径を有す
る略円状の脱気溝を設けたことにより、押出ステムによ
ってビレットをコンテナ内に装填する際にリング状突起
部の内面とフィックスダミィブロックの外周面との間に
環状の隙間を生ずることから、コンテナとビレット間の
空気がコンテナ外へ容易に脱気されるため、ブリスタの
発生防止による製品歩留まりが大幅に向上する。 ま
た、リング状シールブロック内に冷却媒体通路を設けて
冷却媒体を流通している間にリング状シールブロック本
体をも冷却するとともに、リング状シールブロックの内
側に、前記シール部材に向かって冷却媒体を吹付けると
同時に、埃や塵などの付着物を吹き飛ばすガス吹出口を
開口したことにより、シールリングの開閉中常時、ガス
吹出口からシール部材に向かって冷却媒体を連続的に吹
付けて冷却するためシール部材の寿命が増すとともに、
2つ割りのシールリングを閉じる途中にもガス吹出口か
ら吹出したガスによってシールブロックの内周面近傍や
押出ステムの外周面に付着したアルミニウム粕、埃、塵
などのシール性を低下させる付着物を吹飛ばして排除で
きることからシール性が増し、より真空度の高い真空脱
気が可能となる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明に係る押出成形装置の実施例
を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る好適な装置の系統
図、図2は図1のA〜Aからみた斜視図、図3は図2の
要部拡大図、図4はシールブロックの要部拡大正面図、
図5はシールブロックの要部拡大一部切断断面図、図6
は図2のB〜Bから見た断面図、図7はシールフロック
に取付けたシール材冷却装置の要部拡大切断断面図、図
8は2つ割のシールブロック同士の当接面にシール材を
貼着した場合の比較図、図9はコンテナライナ内周面に
付着したアルミニウム粕の掻き取り状態を示す説明図、
図10はビレットローダの正面図、図11は突起部の拡
大断面図、図12は突起部内面の様々な形状を示す拡大
断面図、図13は断熱シールブロックの取付け構造を説
明する説明図、図14〜図15はシールブロックの閉動
作と同時に冷却媒体の吹付け状態を示す動作図、図16
はコンテナ内に装填されたビレットの加圧押出し状態を
示す説明図である。
【0024】図1に示すようにエンドプラテン32側に
コンテナライナ1aとコンテナタイヤ2およびコンナテ
ホルダ1cから構成されるコンテナ1を摺動させるコン
テナシリンダ33が配設されている。符号36はシリン
ダ本体の一部を構成するシリンダチューブ、37はピス
トン、38はピストンロッドである。
【0025】符号3はダイスであって、ダイス3の外周
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。31はコンテナの内周面とビレット13の外周面と
の間の隙間であり、脱気空間でもある。
【0026】一方、ビレット13を押込む押出ステム1
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック70が設けられている。
【0027】本実施例では、脱気空間31内の残留空気
を吸引除去するための真空吸引装置60について説明す
る。
【0028】まず、コンテナ1内の押出ステム14側よ
り空気を排除する真空吸引装置60は、図2および図3
に示す如く押出ステム14側のコンテナ1の端面に配設
されている。コンテナ1の押出ステム14側の端面にお
いて、正面がドーナツ形状を有した円環状のシールブロ
ック40を2つ割にし、該シールブロック(40R、4
0L)の後部はそれぞれシリンダ43(43R、43
L)内に前後動自在に設けられたピストンロッド43R
a、43Laの先端に固着されている。シリンダ43
R、43Lの下部にはシールブロック40R、40Lの
後退限位置(開状態)と前進限位置(閉状態)間の開閉
動作位置を検知する第1リミットスイッチ72、第2リ
ミットスイッチ73、第3リミットスイッチ74がそれ
ぞれ配設してある。そして、第1リミットスイッチ72
はシールブロック40R、40Lの後退限位置(開状
態)を検知するようになっており、また、第2リミット
スイッチ73はシールブロック40R、40Lが押出ス
テム14に近接した所定の位置にて一旦停止することを
検知するために配設されたものである。そして、第3リ
ミットスイッチ74は、シールブロック40R、40L
が押出ステム14に対して閉じる位置にて0N状態とな
り、脱気用の電磁切替弁90が励磁されて脱気空間31
と真空タンク20とが連接されコンテナ1内の空気が脱
気されるようになっている。
【0029】そして、ピストンロッド43Ra、43L
aの前後動に伴って、2つ割のシールブロック40R、
40Lは、上下に配設されたガイドロッド42U(42
UR、42UL)、42D(42DR、42DL)に沿
ってコンテナ1の軸線方向と直角な方向に開閉自在とな
っている。
【0030】また、2つ割のシールブロック40R、4
0Lの各当接面40A近傍の上部には一対の上部ガイド
脚62(62R、62L)が対向配設されている。そし
て、上部ガイド脚62(62R、62L)にガイドロッ
ド42U(42UR、42UL)が各々固設され、挿通
環64(64UR、64UL)を挿通した状態でシール
ブロック40(40R、40L)を接離自在となってい
る。
【0031】他方、2つ割のシールブロック40(40
R、40L)の下部にも上部ガイド脚62と同様に各シ
ールブロック40R、40Lの当接面40A近傍に対向
配置された一対の下部ガイド脚63(63R、63L)
にガイドロッド42D(42DR、42DL)が各々固
設され、挿通環64(64DR、64DL)を挿通した
状態でシールブロック40(40R、40L)を接離自
在になっている。
【0032】そして、後述するように、2つ割のシール
ブロック40(40R、40L)をシールブロック40
の内方に位置して内側にシールパッキン41、44を有
するインナシールブロック40Aと、前記インナシール
ブロック40Aの外方に位置しインナシールブロック4
0Aを保持するアウタシールブロック40Bとに分割可
能に構成してあり、図2に鎖線で示す如くシールブロッ
ク40R、40Lが閉じたとき、シールブロック40
R、40L同士の当接面40Aからの空気侵入を防止す
るためのシールパッキン46(シート状のシール材)は
インナシールブロック40A同士の当接面に貼着してあ
る。
【0033】こうしたシールパッキン46は耐熱性と弾
力性を有する例えばスポンジ状のシール材が望ましく、
シリコンゴムスポンジシートやフッソゴムスポンジシー
トのようなものがよい。
【0034】さらに、シールブロック40R、40Lを
閉じたとき、インナシールブロック40Aの当接面40
Aに貼着したシールパッキン46同士ならびにシールブ
ロック40R、40Lの内周面に設けたシールパッキン
41を介して後述する突起部80と、また、シールパッ
キン44を介してフィックスダミイブロック70および
押出ステム14の外周面にそれぞれ密接させるようにな
っている。
【0035】このようなシールパッキン41、44、4
6のうち、シールパッキン41、44の材質は比較的硬
質の紐状シリコンゴムや紐状フッソゴムなどのような耐
熱性高変形許容、材質が好ましい。また、一方シールパ
ッキン46は前記シールパッキン41、44と比べてス
ポンジ状の軟質ゴム、例えばシリコンゴムスポンジシー
トやフッソゴムスポンジシートなどのような耐熱性スポ
ンジ状材質が好ましい。
【0036】特に、図8に示す如く、2つ割シールブロ
ック40R、40Lをフィックスダミイブロック70お
よび押出ステム14に対して閉じるとき、フィックスダ
ミイブロック70および押出ステム14の外周面とシー
ルパッキン44間の摩擦でシールパッキン44が図8
(b)のように矢印方向に引張られ当接面40Aの端部
に隙間Sが生じることとなる。
【0037】このため、図8(a)に示す如く2つ割の
シールブロック40R、40Lの当接面40Aのシール
パッキン46にスポンジ状の軟質ゴム(各厚さ3mm)
を貼着すると、シールブロック40R、40Lを閉じる
ことによりシールパッキン46は圧縮されるために、圧
縮されたシールパッキン46の自由端部はフィックスダ
ミイブロック70および押出ステム14側に突出ようと
して前記のような隙間Sの生じることが防止されること
となるのである。このことは、シールパッキン41につ
いても同様の効果がもたらされ、後述する突起部80の
外周面にシールパッキン41が密着する場合にも隙間S
の発生が防止されるのである。
【0038】図2に実線で示す如くシールブロック40
R、40Lが後退限まで後退した開状態時には、後述す
るビレットローダ111がビレット13を載置した状態
で出入可能なようになっている。
【0039】シールブロック40R、40Lの一部には
各々脱気穴45を設け、脱気穴45には可撓性配管8a
の一端が接続してあり、他端は電磁切替弁90を介して
固定配管8bが配設され、真空タンク20に連続してあ
る。
【0040】図6および図11に示す如く、コンテナ1
の押出ステム14側端面のコンテナライナ1aの外周面
にインローで接してコンテナタイヤ2にコンテナライナ
1aと同心円状の凹部50を形成し、ここに符号47で
示すドーナツ形状の断熱材が嵌め込まれている。この断
熱材47の上に断面が押出ステム14側に向かってL字
形状に突設した突起部80を有した嵌合部材51が一定
ピッチにて配設されたボルト52によって装着されてい
る。
【0041】また、符号56はリング状突部であり、断
熱材47が比較的柔らかい材質で構成されているため、
嵌合部材51を断熱材47の上部に重畳配設した後ボル
ト52によってコンテナタイヤ2の押出ステム14側端
面に装着する際に圧縮変形しないようにストッパの役目
を有するものである。さらに、断熱材47はコンテナ1
内の空気を真空脱気の際に外部からの空気の侵入を防止
するシール材としての機能をも有するようになってい
る。
【0042】また、コンテナタイヤ2の最外部には断熱
押え板48が配設され、前記したボルト52と位相をズ
ラしたピッチサークル位置にて外方からビス54によっ
て装着されている。さらに、突起部80の外周面には断
熱リング53が嵌合されている。このように、断熱シー
ルブロック55を構成する断熱材47、嵌合部材51、
断熱押え板48を重畳配設するとともに、嵌合部材51
の突起部80の外周面に断熱リング53を装着したこと
により、断熱リング53の外周面の温度は約200℃以
下となっており、一般にコンテナ1の平均温度が約40
0℃であるのに対してかなり低い温度になっている。こ
のため、2つ割のシールブロック40の開閉に伴なって
シールパッキン41が断熱リング53に当接する頻度が
高くても熱履歴によってシールパッキン41が劣化しな
いようにするとともに、コンテナ1側からの熱の一部が
熱伝導によって真空吸引装置60に伝わらないようにな
っており、さらに、前述したシールブロック40R、4
0Lは断熱材47の上方に配設した断熱押え板48表面
と摺動することなく後退限位置と前進限位置間を前後移
動可能に配設されている。 なお、断熱材47の材質と
しては、例えばシリカ系の微細多孔構造のものがよく、
断熱シールブロック55としては、例えば工具鋼や耐熱
用鋼が用いられる。そして、断熱押え板48および断熱
リング53としては、例えば高機能性樹脂が好適であ
る。
【0043】特に、図13(1)に示す汎用機用押出プ
レス装置のコンテナ1の押出ステム14の端面側を、図
13(2)に示すように断熱シールブロック55によっ
て全体的に覆うようにすると、コンテナ2の端面が押出
ステム14側に突設してしまいNO.2ビレットローダ
111bと干渉してしまうため、このような干渉するの
を回避しようとすると、例えば、押出ステム14の長さ
を長くしたり、あるいはビレットローダ111そのもの
を押出ステム14側に移動しなくてはならずビレットロ
ーダ111を大幅に改造する必要が生じる。
【0044】また、断熱シールブロック55によって全
体的に覆うようにすると、製作費用がかかるのみなら
ず、断熱シールブロック55をコンテナタイヤ1aの端
面に取付けるために多くのボルトを開けなければならず
コンテナ1の強度上の問題点がある。
【0045】本実施例において、図13(3)に示すよ
うに単に断熱シールブロック55によってコンテナ2の
端面を全体的に覆うのでなく、コンテナタイヤ1aにド
ーナツ状の凹部50を設けて、ここに断熱シールブロッ
ク55を装着すると断熱押え板48の突起部80の突起
長さが短くてすみ、また、断熱シールブロック55を構
成する嵌合部材51の突起部80と干渉しないような寸
法の短いNO.2ビレットローダ111bのビレットラ
イナ111cと交換するようにしたものである。なお、
本実施例においては、前述したようにビレットライナ1
11cの端面と突起部80とが干渉しないように改造し
たビレットライナ111cを交換することに限定するも
のではなく、例えば新規押出プレスの提供時に元々突起
部80と干渉しない位置にビレットローダ111を配設
するようにしてもよい。
【0046】本実施例では、さらに図13(1)に示す
ような汎用機用押出プレス装置のコンテナ1に戻す場合
には、断熱シールブロック55を取外すとともに、図1
3(5)のような復旧ブロック57を図示しないボルト
等で適宜取付けることによって達成することができるの
である。
【0047】また、前記断熱押え板48に設けられた突
起部80の内径Yは、図11に示す如くコンテナライナ
1aの内径Xよりも大きく構成されている(Y>X)。
これは、押出時にフィックスダミイブロック70の先端
拡径部49にアルミニウム粕が付着しこの先端拡径部4
9が増径して、仮にコンテナライナ1aの内径Xと同径
になったとしても、突起部80の内径YにおいてX−Y
間の環状隙間が形成してあるためコンテナ1内の空気が
容易に脱気できるようになっている。また、押出ステム
14でビレット13をコンテナ1内に押込む際に押込み
が容易にできるようにしたものであり、このため、さら
に突起部80の押出ステム14側の端面には、突起部8
0の押出ステム14の端面からビレット13をコンテナ
1内に容易に押込みながら押出ステム14のフィックス
ダミイブロック70の先端拡径部49が突起部80の内
径をスムースに通過できるように、拡径されたテーパが
つけてある。さらに、コンテナライナ1aの突起部80
側端面にも拡径されたテーパがつけてあり、このテーパ
端に引続いて突起部80の内面に繋がれるようになって
いる。
【0048】フィックスダミイブロック70の先端拡径
部49が突起部80の内径を通過する場合は、円形形状
の先端拡径部49と円形形状の突起部80の内径間で環
状隙間を形成するが、これに限定することなく、図12
(3)に示すように突起部80の内径に突設部80aを
部分的に設けることにより、押出ステム14間で間欠環
状を有した隙間にした構成にしてもよいし、他の隙間形
状にしてもよい。前記したように嵌合部材51の押出ス
テム14側にはコンテナライナ1aの相当位置に正面が
円形状の突起部80が配設され、この突起部80の外周
面に嵌合された断熱リング53に対してシールブロック
40R、40Lを閉じたときシールパッキン41を介し
て密封されるようになっている。符号21は真空ポン
プ、22はモータである。
【0049】さらに、本発明の大きな特徴は2つ割シー
ルブロック40R、40Lが開閉する際に、カバープレ
ートやガイドレールといったものが何もなく、これは前
述したようにシールブロック40R、40Lが開放する
場合には、ガイドロッド42U、42Dが挿通環64
(64UL、64UR、64DL、64DR)にガイド
されながら行なえるためである。
【0050】このため、コンテナタイヤ2とコンテナラ
イナ1aの交換が容易に行なえるのみならず図9に示す
ように、ビレット13の押出しを完了した押出ステム1
4がビレット13押出し前の元の位置に戻る際に押出ス
テム14の先端に設けたフィックスダミイブロック70
によってコンテナライナ1aの内周面に付着したアルミ
ニウム粕をフィックスダミイブロック70の外周面によ
って掻き取ることになっても剥離したアルミニウム粕が
突起部80内周面先端から下方へ落下するだけで、従来
のようにガイドプレートの溝に落下しシールブロック7
0の開閉が不十分となってシール性が悪化することはな
いのである。
【0051】次に、本実施例ではシールパッキン41、
44などのシール部材に向かって冷却媒体を吹付けるこ
とを主目的とした冷却装置91が配設されている。2つ
割のシールブロック40(40R、40L)をシールブ
ロック40の内方に位置して内側にシールパッキン4
1、44を有するインナシールブロック40Aと、前記
インナシールブロック40Aの外方に位置しインナシー
ルブロック40Aを保持するアウタシールブロック40
Bとに分割可能に構成され、アウタシールブロック40
Bの外方から適宜なピッチ間隔に配設された押えボルト
95によってインナシールブロック40Aに装着されて
いる。
【0052】図6および図7に示す如く、インナシール
ブロック40A内には半円状の凹溝が構成され、蓋体9
8を装着することによって第1冷却媒体通路96が配設
されている。そして、第1冷却媒体通路96は放射状に
複数配設されたスリット形状を有し、この第1冷却媒体
通路96の先端はシールパッキン44の側方に開口され
た第1ガス吹出口100から吹出す冷却媒体によってシ
ールパッキン44を適宜冷却するようになっている。
【0053】また、インナシールブロック40Aとアウ
タシールブロック40B間には第1冷却媒体通路96と
連通された第2冷却媒体通路97が前記第1冷却媒体通
路96に対向して複数形成されている。そして、第2冷
却媒体通路97内に導入された冷却媒体はシールパッキ
ン41の側方に開口された第2ガス吹出口101から吹
出す冷却媒体によってシールパッキン41を適宜冷却す
るようになっている。なお、本実施例では、第1冷却媒
体通路96と第2冷却媒体通路97を連通した構成にし
たが、これに限定することなく第1冷却媒体通路96と
第2冷却媒体通路97を連通することなく独立して設け
てもよい。
【0054】アウタシールブロック40Bには可撓性配
管92の一端が接続してあり、他端は電磁切替弁93を
介して固定配管94が配設され、図示しない冷却媒体供
給源に接続してある。インナシールブロック40Aの第
1ガス吹出口100ならびにアウタシールブロック40
Bの第2ガス吹出口101からはシールブロック40
L、40Rが開放された後退限位置あるいは閉止された
前進限位置に限定なく、常時冷却用のガスが吹出すよう
になっている。
【0055】次は図2および図10を用いてビレットロ
ーダ111について説明する。図2および図10に示す
ビレットローダ111はNo.1ビレットローダ111
aとNo.2ビレットローダ111bから構成されてお
り、成形素材としてのビレット13をコンテナ1のビレ
ット装填口126まで移送供給するものであるが、これ
は成形機の片方の側部に設置されたビレットキャリア
(図示略)によって送られてくるビレット13を1本ず
つ掴んで、コンテナ1のビレット装填口126まで持上
げ移動するようになっている。なお、No.1ビレット
ローダ111aとNo.2ビレットローダ111bは同
一構成となっている。
【0056】ビレットキャリア(図示略)によってビレ
ット13がコンテナ1の下部位置に1本ずつ供給される
が、ビレットローダ111はこれを掴み持ってビレット
装填口126に移送されるように構成されている。この
ためビレットローダ111はビレットキャリアに対向し
て配置されており、成形機の押出中心線と直交する平面
に沿って旋回可能に形成されたスイングアーム128を
備えている。
【0057】すなわち、スイングアーム128は、成形
機の下部タイロッド129の外側部に配置された旋回中
心軸130に一端が枢着され、スイング動作時にタイロ
ッド129に干渉しないように拡開V字状に屈曲されて
下部タイロッド129の下部からコンテナ1の下方に延
長されている。そしてスイングアーム128の先端部が
スイング動作によりビレットキャリアの載置台(図示
略)とコンテナ1のビレット装填口126との間を往復
移動するように設定されている。
【0058】スイング動作を行なわせるために、スイン
グアーム128には油圧駆動シリンダ装置132が連結
され、その伸縮動作によりスイングアーム128を駆動
するようにしている。
【0059】ここで、上記スイングアーム128の先端
部にはビレット13を掴み持つビレット保持部133が
取付けられている。このビレット保持部133はコンテ
ナ装填位置においてビレット13の下面を支承する台座
134が配設してある。
【0060】なお、押出ステム14側の構造は、フィッ
クスダミイブロック70と押出ステム14とをバイオネ
ットブロック72を介してバイオネット結合した場合
と、フィックスダミイブロック70と押出ステム14と
を直接、ねじ結合する場合とがある。
【0061】本実施例ではフィックスダミイブロック7
0と押出ステム14とをバイオネット結合した場合の構
造について代表して詳述する。
【0062】フィックスダミイブロック70は押出ステ
ム14の前面に固定して設け、かつコンテナライナ1a
内に摺動可能に設けられている。
【0063】前記押出ステム14の後端部は、図1に示
す如くステムホルダ73とプレッシャリング74を介し
てクロスヘッド75に固定されている。
【0064】押出ステム14の前面には、バイオネット
ブロック72が配設されており、バイオネットブロック
72内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロ
ッド76の先端部に設けられたねじに螺合されている。
コネクションロッド76の後端部は大径部76aになっ
ていて、押出ステム14の後端部の穴の中にテーパ面で
係合され、固定されている。
【0065】次に、前記装置の作用について説明する。
【0066】図14(1)は開放されたシールブロック
40の一方のシールブロック40Rを代表して示し、イ
ンナシールブロック40Aに配設された第1ガス吹出口
100と第2ガス吹出口101の両方からそれぞれシー
ルパッキン44とシールパッキン41に向かって冷却ガ
ス媒体を常時吹出させて、シールブロック40が閉止時
にシールパッキン44とシールパッキン41が押出ステ
ム14の外周と断熱リング53の外周にそれぞれ当接し
た際にコンテナ1側から熱伝導によって伝熱された熱が
シールパッキン44とシールパッキン41に伝わりこれ
らシールパッキン44とシールパッキン41が熱履歴を
受けて交換時間が短くなることを防止するのである。こ
の状態からシリンダ43R、43Lに圧縮空気を供給す
ると、第1ガス吹出口100と第2ガス吹出口101の
両方からそれぞれシールパッキン44とシールパッキン
41に向かって冷却ガス媒体を吹出しながらシールブロ
ック40R、40Lを前進する。
【0067】シールブロック40R(40L)が押出ス
テム14とフィックスダミイブロック70に対して離反
した方向から近接した方向に前進するに従って、第1ガ
ス吹出口100と第2ガス吹出口101から吹出される
冷却ガス媒体によって断熱押え板48および断熱リング
53の外周面に付着した埃や塵などを吹飛ばすのである
(図14(2))。
【0068】シールブロック40R(40L)が押出ス
テム14とフィックスダミイブロック70に対してより
近接すると、第1ガス吹出口100と第2ガス吹出口1
01から吹出される冷却ガス媒体のもつ圧力によって断
熱押え板48および断熱リング53の外周面に付着した
埃や塵などを益々吹飛ばすこととなる(図15
(1))。
【0069】シールブロック40R(40L)が押出ス
テム14とフィックスダミイブロック70に当接した後
も、引続き第1ガス吹出口100と第2ガス吹出口10
1から冷却ガス媒体が吹出されるが、吹出された冷却ガ
ス媒体は脱気空間31に連通しないようにシールパッキ
ン41およびシールパッキン44でブロックされてお
り、図示の如く外方に向かって放出するのみとなってい
る(図15(2))。
【0070】次に図16を用いてビレット13の押し潰
される状態を示す。図16に示すように、まず、コンテ
ナシリンダ33のロッド側に圧油を供給し、ピストン3
7を左方向に移動させ、ダイス3から離れているコンテ
ナ1を前進させてダイス3とコンテナ1とを当接する。
【0071】この動作が終了すると、次いで2つ割シー
ルブロック40R、40Lは第1リミットスイッチ72
をそれぞれ蹴ったまま後退限位置に停止しており、この
状態からビレットローダ111上にビレット13を載置
したまま上昇し押出ステム14を一定速度で前進開始す
ると同時に、2つ割シールブロック40R、40Lをも
前進開始(図16(1))させる。押出ステム14の前
進によってビレット13の先端部は次第にコンテナ1内
に押込まれる途中でNo.1ビレットローダaおよびN
o.2ビレットローダbは下降する(図16(2))。
一方、シールブロック40R、40Lは押出ステム14
の半径方向から近接した所定位置で第2リミットスイッ
チ73を蹴って一旦停止させる。この時、押出ステム1
4は引続き前進しており、図示しないロータリエンコー
ダによって予め決められた位置に来ると前進速度を減速
される。
【0072】押出ステム14の前進速度が減速されると
シリンダ43の作動媒体導入管上に配設された図示しな
い電磁弁が励磁され、2つ割シールブロック40R、4
0Lは前述した速度で再前進し最後は前進限位置にて停
止する。このとき、押出ステム14はビレット13を図
16(3)に示す所定の長さだけ押込まれている。2つ
割シールブロック40R、40Lが前進限位置にくると
第3リミットスイッチ74を蹴って真空吸引装置60を
起動するとともに電磁切替弁90を励磁して、コンテナ
1とダイス3とビレット13間の脱気空間31と真空吸
引装置60が連通された状態下にて真空吸引が行なわれ
る(図16(3))。
【0073】脱気空間31の密閉空気は2つ割シールブ
ロック40の一部に設けられている脱気穴45を通り、
配管8a上の電磁切替弁90からさらに配管8bを介し
て真空タンク20へ吸引排出される。こうして、シール
ブロック40の脱気穴45から素早く十分に脱気され
る。
【0074】真空タンク20内はすでに真空ポンプ21
により例えば0〜5Torrの真空状態にある。先に、
押出ステム14の前進に伴いビレット13がコンテナ1
内に押込まれるが、この押込み時にフィックスダミイブ
ロック70の先端拡径部49がシールブロック40を通
過するとともにシールブロック40を閉にするのであ
る。
【0075】この状態で電磁切替弁90を励磁するとコ
ンテナ1内の残存エアは真空タンク20により真空吸引
が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ1内は
5〜30Torrになる。そして、さらに押出ステム1
4を前進し、ビレット13の先端部がダイス3に当たる
とサイドシリンダ内の圧油が所定圧力になった時点でメ
インシリンダ(図示なし)に切替えアプセットを完了す
るのである(図16(4))。
【0076】この後、押出ステム14は休むことなく前
進を続けビレット13は押しつぶされる。 次に引続い
て押出しに入り、ダイス3から製品が押出されるのであ
る。ビレット13のアプセット完了後、押出ステム14
の前進に伴って製品押出しが開始されてから適宜な時間
(ビレット13の押出し開始前の初期長さから例えば1
/3ぐらい押出した状態)経過後に脱気動作を停止し、
引続きシールブロック40(40R、40L)を開放
し、直ちに元の後退限位置まで戻るのである。その後も
押出ステム14による押出しが行なわれ、押出しが完了
すると押出ステム14を後退させ次成形サイクルに入
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では コンテナの押出ステム側端面に配設した2つ割のシ
ールブロックを押出ステムの軸線方向と交差方向に閉じ
ることによりシールが十分で真空度が高く、脱気が十分
に行なえるとともに、押出プレス装置全体の長さは長く
なることはない。 リング状突起部の内面の押出ステム側に略環状の脱
気溝を設けたことにより、フィックスダミイブロックの
先端拡径部にアルミニウム粕が付着し、このために先端
拡径部が増径してもコンテナ内の空気を脱気できるよう
にしたことにより、ブリスタのない押出形材を安定して
押出すことができ、さらに製品の押出形材の歩留りを大
幅に向上することが容易にできる。 2つ割のシールブロックのシール時間が短いためア
イドル時間が短かい。 2つ割のシールブロックを閉じるときはリング状の
突起部と押出ステムに同時当接する直前までは離間して
おり、シールパッキンの寿命が長い。 ビレットを押出し後、押出ステムを後退させる際に
フィックスダミイブロックの外周面によってアルミニウ
ム粕を掻き取ってコンテナ外方へ落下しても、2つ割ブ
ロックを溝などに沿って開放していないためアルミニウ
ム粕が詰まることがなく高いシール性が保持できる。 従来のようにバープサイクルを行なう必要がないの
で、アイドルタイムの短縮が図れる。 コンテナの押出ステム側端面をドーナツ形状の溝を
刻設し、ここに断熱材料を用いた断熱シールブロックを
必要最少限で装着するようにしたので、コンテナ内の残
留空気加熱に要するコンテナ側からの熱移動を防止で
き、かつ、断熱シールブロックをコンテナの押出ステム
側端面の一部分にのみ取付けるようにしたので、コンテ
ナ端面に穿孔するボルト取付け用穴も少なくてよいた
め、機械的強度が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な装置の系統図である。
【図2】図1のA〜Aからみた斜視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】シールブロックの要部拡大正面図である。
【図5】シールブロックの要部拡大一部切断断面図であ
る。
【図6】図2のB〜Bから見た断面図である。
【図7】シールブロックに取付けたシール材冷却装置の
要部拡大切断断面図である。
【図8】2つ割のシールブロック同士の当接面にシール
材を貼着した場合の比較図である。
【図9】コンテナライナ内周面に付着したアルミニウム
粕の掻き取り状態を示す説明図である。
【図10】ビレットローダの正面図である。
【図11】突起部の拡大断面図である。
【図12】突起部内面の様々な形状を示す拡大断面図で
ある。
【図13】断熱シールブロックの取付け構造を説明する
説明図である。
【図14】シールブロックの閉動作と同時に冷却媒体の
吹付け状態を示す動作図である。
【図15】図14に示す次の動作状態を示す動作図であ
る。
【図16】コンテナ内に装填されたビレットの加圧押出
し状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 コンテナタイヤ 3 ダイス 13 ビレット 14 押出ステム 20 真空タンク 21 真空ポンプ 31 脱気空間 32 エンドプラテン 33 コンテナシリンダ 40(40R、40L) シールブロック 40A インナシールブロック 40B アウタシールブロック 41、44、46 シールパッキン 42 ガイドプレート 45 脱気穴 47 断熱材 48 断熱押え板 50 凹部 51 嵌合部材 53 断熱リング 55 断熱性シールブロック 57 復旧ブロック 60 真空吸引装置 70 フィックスダミイブロック 72 第1リミットスイッチ 73 第2リミットスイッチ 74 第3リミットスイッチ 80 突起部 90 電磁切替弁 91 冷却装置 92 可撓性配管 93 電磁切替弁 94 固定配管 95 押えボルト 96 第1冷却媒体通路 97 第2冷却媒体通路 98 蓋体 100 第1ガス吹出口 101 第1ガス吹出口 111 ビレットローダ 111a No.1ビレットローダ 111b No.2ビレットローダ 126 ビレット装填口 128 スイングアーム 129 下部タイロッド 130 旋回中心軸 132 油圧駆動シリンダ装置 133 ビレット保持部 134 台座

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビレットの装填されるコンテナライナを
    有するコンテナの押出ステム側端面に設けたリング状の
    突起部と、前記押出ステムの軸線方向と交差方向に開閉
    自在な2つ割のリング状シールブロックを設け、前記シ
    ールブロックを閉じた時前記シールブロック側に取付け
    たシール部材を介して前記リング状突起部の外周面と押
    出ステムの外周面に同時に密接させ得るようにするとと
    もに、前記シールブロックに前記シール部材を冷却する
    冷却装置を配設したことを特徴とする押出成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリング状シールブロック
    の内側に、前記シール部材に向かって冷却媒体を吹付け
    ると同時に、埃や塵などの付着物を吹き飛ばすガス吹出
    口を配設したことを特徴とする押出成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリング状シールブロック
    を、前記シールブロックの内側に位置して前記シール部
    材を有するインナシールブロックと、前記インナシール
    ブロックの外側に位置してインナシールブロックを保持
    するアウタシールブロックとに分割可能に構成し、前記
    インナシールブロックには蓋体で囲繞され放射状に配設
    された第1冷却媒体通路を有するとともに、前記インナ
    シールブロックを保持するアウタシールブロックとの間
    に第2冷却媒体通路を設けたことを特徴とする押出成形
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンテナライナの内径よ
    り、コンテナの押出ステム側端面に設けたリング状の突
    起部の内径を大きくしたことを特徴とする押出成形装
    置。
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