JPH08117837A - 押出プレスの押出装置 - Google Patents

押出プレスの押出装置

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JPH08117837A
JPH08117837A JP26526694A JP26526694A JPH08117837A JP H08117837 A JPH08117837 A JP H08117837A JP 26526694 A JP26526694 A JP 26526694A JP 26526694 A JP26526694 A JP 26526694A JP H08117837 A JPH08117837 A JP H08117837A
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JP
Japan
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block
billet
container
extrusion
rear end
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Pending
Application number
JP26526694A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Oba
浩義 大庭
Takeji Yamamoto
武治 山本
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08117837A publication Critical patent/JPH08117837A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C26/00Rams or plungers; Discs therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アプセット時に、ビレット後端部の外皮のビ
レット内への巻込みを防止して、ブリスタのない良品質
の押出形材を得る。 【構成】 コアブロックとダミイボスとで構成されるダ
ミイブロックを押出ステムの先端に取付けられたバイオ
ネットブロックに装着し、内部に軸芯方向に伸びる冷却
媒体用の供給管と排水管を設けるとともに、コアブロッ
ク内部の先端近傍に供給管および排水管に継ぐ複数個の
放射冷却孔を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金など
の押出プレスによる押出成形時に、コンテナ内のビレッ
トの後端部表皮および空気のビレット後端内部への巻込
みがないようにした押出プレスの押出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、押出成形を始める時は、コン
テナ内にコンテナ内径よりも少し小径のビレットを装入
し、押出ステムでビレットを押して、ビレットをコンテ
ナ内にまず充満させるアプセット作業を行う。この時、
コンテナとビレットとの間の空気をダイス側から外部に
排気させ、ビレットの内部に空気が入らないようにし、
ブリスタの出ない押出成形品を得るようにすることも考
えられている。
【0003】すなわち、押出開始前にコンテナ内の脱気
を十分に行うために、例えば、特願平5−60621号
明細書や特願平5−190340号明細書に記載したよ
うに、コンテナをダイスに接触させる前に一時停止機構
によってコンテナを一時停止させ、かつ、コンテナ前面
に取付けたダイリングシールの前部でダイスの外周面を
シールした状態で、ダイス端面とコンテナのダイス側端
面を接触させないようにしてできた隙間から、ダイリン
グシールの脱気穴を介して、コンテナ内にたまっている
空気を真空吸引することが考えられている。
【0004】しかし、これでも常に十分な効果は得られ
なかった。すなわち、このような場合の装置では、図6
(a)に示すように、コンテナ1とダミイブロック2の
間には、例えば0.1〜0.3mm程度の隙間dがある
ので、コンテナ1の前部に取付けたダイリングシール3
から真空吸引して、コンテナ1とビレット4の間の空間
Sにある空気を脱気しようとしても、コンテナ1の後部
とダミイブロック2の間の隙間dから外気が空間Sに侵
入してきて、脱気ができないし、または、到達真空度が
近くなる。なお、図中、5はダイス、6は押出ステムで
ある。
【0005】そこで、図6(b)に示すように、ビレッ
ト4を幾分アプセットすることによって、ダミイブロッ
ク2側から、例えば50〜100mmのように、ある程
度の寸法hの範囲で、ビレット4の後部外周面をコンテ
ナ1の内周面に密接させ、完全にシールした後、脱気を
開始させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この時、ビレ
ット4の後部の前記hの範囲は、大気の状態でアプセッ
トされることになり、同時に表面にあった空気は、ビレ
ット4の内部に巻込まれて、ダイス5から押出された押
出形材のブリスタになる。
【0007】一方、この状態の後のアプセット時に、比
較的熱いダミイブロックとビレットとの間で滑りが生
じ、その結果、ビレット4の後端部の表皮がビレット4
の内部へ巻込まれて行く。この巻込みは、図6(c)に
矢印で示すように生じ、アプセット時にビレット4の後
端部がコンテナ1の内面に接した時から始まり、空間S
が完全になくなり、充填完了したアプセット完了まで、
順次、続く。したがって、図6(b)のhで示すシール
部の範囲は、ビレット4の内部に入って行く。
【0008】そこで、本発明においては、これらの課題
の解決策として、実開平3−81214号および実開平
4−197514号のように、いずれもコンテナと押出
ステム間にフィックスダミイブロックの冷却装置を設け
て、フィックスダミイブロックの押出作用面に冷却媒体
を噴射あるいは当接するようにしているが、押出プレス
のアイドルタイム(約15〜25秒間)の間にフィック
スダミイブロックの押出作用面を約450℃から250
℃以下になるまで温度降下させることは難しいといった
問題があった。
【0009】また、フィックスダミイブロック自体を内
部冷却(内部冷却式フィックスダミイブロック)をする
試みが一部なされたが、最近の押出プレスではより生産
性のアップが要求され、アイドルタイムも15秒間以下
の要求があり、この条件で所望する温度(例えば250
℃以下)まで降下しないことと、構造上、メタルタッチ
あるいはメタルシールでは押出ステム内部より連通した
冷却媒体がダミイブロックを構成するコアブロックとア
ウタリング間で洩れて運転や作業環境の悪化を招き、特
に押出時においては、洩れた冷却媒体がコンテナ内に飛
散、滴下するといった問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、アプセット時に、ビレット後端部の外皮のビレット
内への巻込みを防止して、ブリスタのない良品質の押出
形材を得るようにした押出プレスの押出装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、これらの課題の解決策として、本発明では、コンテ
ナ内に挿入したビレットをダイス側に押す押出ステムと
押出ステムの先端部に設けたフィックス型のダミイブロ
ックを有する押出プレスの押出装置において、ダミイブ
ロックをコアブロックと周辺に設けたダミイボスによっ
て構成し、押出ステムの内部に軸線方向に伸びて中空形
状を有したコネクションロッドをバイオネットブロック
と螺合させるとともに、前記ダミイボスと前記バイオネ
ットブロックをバイオネット結合とし、前記コネクショ
ンロッドの内部に軸線方向に伸びた冷却媒体用の供給管
と排出管を設け、コアブロックの先端近傍にあって前記
供給管と排出管の先端部からコアブロック外周部に至る
複数個の放射状冷却孔を設けるとともに、コアブロック
からダミイボスに至る外周近傍にあってコネクションロ
ッドと同軸方向に設けられた冷却通路を介して前記放射
状冷却孔に接続した構成にする。
【0012】
【作用】本発明においては、アプセットする時に、内部
から冷却しているダミイブロックを用いてアプセットす
る。したがって、ビレット後端部のコンテナ後端部内面
およびダミイブロックの前端面との間の滑りが少なくな
る。したがって、アプセット時に、ビレット後端部表皮
およびその部分の空気の巻込みが防止され、ブリスタの
発生を防止した良品質の押出形材が容易に得られるとと
もに、ダミイブロックの着脱を素早く行い得る。
【0013】
【実施例】図1、図2に示した1実施例によって、本発
明を詳細に説明する。図1において、コンテナライナ1
aとコンテナタイヤ1bとからなるコンテナ1のダイス
5側には、図5に示すような真空脱気装置30が設けら
れている。そして、コンテナタイヤ1bのダイス5側端
面にコンテナ1と同芯状のアウタリング15がボルトに
よって固設されている。また、前記アウタリング15の
内周面側に前後進可能、かつ離脱不可能に段状に係合さ
れたシールリング16が配設されている。
【0014】シールリング16の一部は中心方向に突設
した突部16aを有した構造となっており、コンテナ1
とダイス5に例えば2〜3mmの隙間を残してコンテナ
1を一時停止した時、ダイリング5aのコンテナ1側端
面に対して前記シールリング16の突部16aが、ばね
17(本実施例ではコンテナタイヤ1bとシールリング
16間に等間隔に8つのばね17が弾装してある)によ
って押出方向に押圧当接され(面シール)、クリアラン
スをゼロにするようになっている。
【0015】シールリング16の上方には脱気穴18
(本実施例では2ヶ所)があり、そこから配管9や電磁
切替弁10を介して真空タンク11や真空ポンプ12に
連結されている。13はモータ、19はアウタリング1
5とシールリング16間から空気の侵入を防止する耐熱
シール材、20はアウタリング15とコンテナタイヤ1
b間から空気の侵入を防止するメタル中空リング、21
はダイリング5aとの繰返し当接によってシールリング
16の突部16aの直接摩耗と空気侵入を防止する取替
可能なシールプレートである。また、4はビレット、6
は押出ステム、2は押出ステム6の先端部に取付けられ
ていて、コンテナ1内面とほぼ密接し、かつ、ビレット
4の後端面を押すフィックス型のダミイブロックであ
る。
【0016】コンテナ1は、エンドプラテン23に取付
けたコンテナシリンダ24のピストンロッド25に取付
けられている。28はピストン、29はシリンダ本体を
構成するシリンダチューブである。コンテナシリンダ2
4のピストンヘッド側のB部は、移動ストッパブロック
26とストッパを兼ねるヘッドブロック27などからな
り、移動ストッパブロック26が移動する範囲の最大距
離でピストン28は急速に一時停止できるようになって
いる。そして、ピストン28が後端限直前で一時停止し
た時は、コンテナ1がダイス5に当たる直前で停止する
ようになっている。37は後部のプラグ、14は圧力計
である。
【0017】なお、ピストン28のヘッド側である後側
の軸芯部には、油通過用の連通孔を軸方向に千鳥状に複
数個配した中空ロッド31をねじなどによって一体に取
付け、ピストン28の後退時に、中空ロッド31は移動
ストッパブロック26の前端側の穴の中に入るようにな
っている。
【0018】押出ステム6側の構造は図3に示すように
なっている。図3において、1はコンテナ、6は管状の
押出ステム、2は押出ステム6の前面に固定して設け、
かつ、コンテナ1内に摺動可能に設けたフィックス型の
ダミイブロックである。押出ステム6の後端部は、図1
に示すように、ステムホルダ53とプレッシャリング5
4を介してメインクロスヘッド55に固定されている。
【0019】押出ステム6の前面には、バイオネットブ
ロック50が配設されており、バイオネットブロック5
0内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロッ
ド57の先端部がねじ取付けにより取付けられている。
コネクションロッド57の後端部は、図1に示すように
大径部57aになっていて、押出ステム6の後端部の穴
の中にテーパ面で係合され、固定されている。
【0020】また、バイオネットブロック50の前半部
は、図2に示すようなバイオネット式となっており突起
部50aを例えば等間隔に3つ配設してある。一方、装
着する側のダミイボス56側には前記突起部50aと係
合可能な凹部56bが等間隔に設けてあり、装着時に
は、バイオネットブロック50の突起部50aとダミイ
ボス56側の凹部56bとを係合させて挿入し、約60
度バイオネットブロック50を回動させることによりダ
ミイボス56をバイオネットブロック50に確実、か
つ、素早く着脱できるようにしてある。
【0021】コネクションロッド57内には、軸線方向
に貫通穴が穿設してあり、この貫通穴内に給水管58、
排水管59が設けられている。冷却管65をなす給水管
58と排水管59の先端部は、溶接により冷却管先端ブ
ロック65aの穴57bおよび57c内に堅固に取付け
られており、後端部はプレッシャリング54内まで伸び
ている。
【0022】給水管58の端部は、プレッシャリング5
4内のパイプによる通路60、開閉弁61を介して、冷
却媒体供給装置62に連結されている。排水管59の端
部はプレッシャリング54内のパイプによる通路63を
介して排水口64に連結されている。押出ステム6の内
周面とコネクションロッド57の外周面との間には、コ
ネクションロッド57の芯をフレキシブルな状態に保持
しておくために、わずかな隙間を設けている。また、コ
ネクションロッド57の内周面と給水管58、排水管5
9の外周面との間には、コネクションロッド57が直接
冷却されないように、わずかな隙間が設けられている。
また、コネクションロッド57の内周面と冷却管先端ブ
ロック65aは芯をフレキシブルな状態に保持しておく
ために僅かな隙間が設けられている。
【0023】この場合、コネクションロッド57の中
に、貫通穴を設けて給水管58と排水管59を通してい
るので、コネクションロッド57は直接冷却されず、し
たがって、押出ステム6とコネクションロッド57の温
度差が少なく、ダミイブロック2の芯のフレキシビリテ
ィが損なわれない。なお、冷却管先端ブロック65a内
の穴57bは貫通して設けられているが、穴57cの前
端部は冷却管65を介して外周方向への開口部66に連
通している。
【0024】ダミイボス56内の前半部内には、ダミイ
ボス56の中央貫通孔56a内にコアブロック70の中
央部に設けられた小円筒状の突部70aが挿入され、ダ
ミイボス56の後端側からコネクションボルト69を前
記小円筒状の突部70aのねじ部に螺合させ、コネクシ
ョンボルト69を締め付けることによりコアブロック7
0をダミイボス56に強く接触するようになっている。
【0025】ダミイボス56の前側外周には、円筒状の
アウタリング71が固着されている。また、コアブロッ
ク70の後端面とダミイボス56の前端面との間には、
アウタリング71の先端とコアブロック70の外表面8
5との段差に相当する隙間が設けられており、押出時に
コアブロック70が後方に押されるとコアブロック70
の後端面がダミイボス56の前端面に当たるようになっ
ている。アウタリング71は広げられてコンテナ内面に
当たり、ビレット4がダミイブロック2の押出ステム6
側へ流れるのを防ぐようになっている。
【0026】コアブロック70、アウタリング71を有
するダミイボス56などは、一体でダミイブロック2を
構成している。したがって、アウタリング71の前端側
外周面は、コンテナ1の外周面とほぼ接する大きさにな
っている。また、コアブロック70の前端外周部は前側
に広がったテーパ面部70bになっていて、アウタリン
グ71の前端内周部のテーパ面部に密着し得るようにな
っている。
【0027】前記コアブロック70および突部70aの
中央軸芯部には給水管58から給水された冷却水を通水
する通路72が設けられ、この通路72の先端部はコア
ブロック70の外表面85近傍まで延設されている。
【0028】図4に示すように、この通路72の先端部
からアウタリング71まで外径方向に放射状に伸びる複
数個の放射状冷却孔74(本実施例では8本)が配設さ
れている。
【0029】この放射状冷却孔74の外周端からダミイ
ボス56からコアブロック70に至る外周近傍に軸芯方
向に向って通路75が設けられ、冷却管65の開口部6
6に連結されている。ここで符号79、80、81、8
2はプラグ、86、87、88は耐熱型Oリングをそれ
ぞれ示す。
【0030】次に、前記装置の作用について説明する。
まず、コンテナシリンダ24のロッド側に圧油を供給
し、ピストン28を左方向に移動させ、ダイス5から離
れているコンテナ1を前進させる。この時、ピストン2
8に付いている中空ロッド31の先端部がストッパブロ
ック26の先端部まで移動している間は、ピストン28
の後退速度は比較的に高速である。やがて、中空ロッド
31がストッパブロック26の穴内に入り始め、ピスト
ン28は減速する。
【0031】この状態で、ピストン28は後退を続け、
ピストン28の先端面部がストッパブロック26の先端
部に当たる。この時、ピストン28は、ストッパブロッ
ク26の作用により、途中位置での停止を完了する。そ
して、ストッパブロック26の作用で、ストローク途中
の停止位置の精度が十分に確保される。この時、シール
リング16の突部16aがダイリング5aに当接すると
ともに、コンテナ1とダイス5との間の隙間7は、例え
ば、2〜3mmになっている。この時の状態を図1に示
す。
【0032】この動作が終了すると、次いでビレット4
を載置した状態の図示していないビレットローダが上昇
し、押出ステム6を前進させると、ビレット4がコンテ
ナ1内に押込まれて、ビレット4はダイス5側端面に当
接し、図1に示すようになる。さらに、押出ステム6が
前進してアプセットを開始する。
【0033】ただし、アプセットを開始する前に、冷却
媒体供給装置62を作用させ、放射状冷却孔74に冷却
水などの冷却媒体を導入して、ダミイブロック2を内部
から冷却しておく。この時、冷却水は、押出ステム6の
後方から入り、押出ステム6の中のコネクションロッド
57の中の給水管58内を通り、通路72、放射状冷却
孔74、通路75、開口部66から、排水管59内を通
って押出ステム6の後方から排出される。
【0034】なお、本発明においては、放射状冷却孔7
4をコアブロック70の外表面85近傍に中心部から外
方に放射状に設けているので、冷却水の通水によってア
プセット時のダミイブロック2の外表面85の温度を2
00〜230℃まで冷却できる。ただし、本実施例では
アイドルタイムは15秒であった。なお、放射状冷却孔
74は冷却水が蒸気化しにくく、かつ、構造がシンプル
である。
【0035】したがって、このような状態でアプセット
を開始する時、ダミイブロック2と接触しているビレッ
ト4の後端部は冷却される。アプセットを開始すると、
ビレット4の押出ステム6側の外周端部が盛上ってコン
テナ1の内周面に密接する。この密接幅が例えば20〜
50mmになったら、真空ポンプ12などの真空吸引装
置を作用させ、コンテナ1とダイス5の間の隙間7を通
してコンテナ1内の空気を吸引し、コンテナ1内を十分
に真空状態にする。
【0036】上記アプセットを行う時は、ビレット4の
後端部は冷却されていて流動性がかなり悪くなっている
ので、ダミイブロック2の前端面との間の摩擦度合が大
きくなり、ビレット4の後端部の外表皮の内部への巻込
みが防止され、この巻込みに伴うビレット4の内部への
空気の同時巻込みも防止され、ビレット4の後端の膨張
だけでダミイブロック2側のシールが行われる。このよ
うに、ダミイブロック2の冷却によるビレット4の後端
部表皮と空気の内部への巻込防止と、それより前方ダイ
ス5側のビレット4の表面の脱気により、ブリスタの原
因となる空気を十分に取除くことができる。
【0037】特に、本実施例では種々実験を行いダミイ
ブロック2の前端面が250℃以下になればビレット4
の後端部側の流動性が悪くなりビレット4の後端部の外
表皮の内部への巻込みが防止され製品押出形材中のブリ
スタの発生を防止できる。
【0038】アプセット中は、押出ステム6は休むこと
なく前進を続け、ビレット4は押しつぶされ、ビレット
4のダイス5側端面が変形し始めると、コンテナ1をダ
イス5側に前進させ、コンテナ1とダイス5の隙間7は
ゼロになる。この隙間7の減少は、移動ストッパブロッ
ク26の後退移動によって行われる。
【0039】なお、隙間7が減少していく過程でも、ダ
イリングシール3の脱気穴8からは真空引きされてお
り、ビレット4が完全にコンテナ1内面にアプセットさ
れる直前には脱気空間でもある空間S部は例えば0〜6
0Torrまでに真空引きされている。ビレット4がダ
イス5から押出され始めたら、電磁切替弁10を閉じて
ダイス5側からの真空引きを停止する。ただし、そのま
ま真空引きを続けておいてもよい。
【0040】さらに、本実施例では本発明の構造のフィ
ックス型のダミイブロック2を用いた場合でも、別に冷
却装置を設けてダミイブロック2の外表面85(押出作
用面)に冷却水を噴射するとさらに効果があり、アイド
ルタイム内で約3秒間噴射冷却した場合、160〜18
0℃まで温度を下げることが可能である。
【0041】また、本実施例では本発明の構造のフィッ
クス型のダミイブロック2を用いた場合でも、ビレット
4をビレットローダ(図示なし)上に載置してコンテナ
1と押出ステム6間に位置させた状態で、冷却装置を用
いて冷却水をスプレしビレット4の後端部に約3〜5秒
間吹付けると、ビレット4の後端部は押出直前に約25
0〜300℃まで温度降下する。
【0042】この後、押出ステム6を前進させてビレッ
ト4をコンテナ1内に装填すると、本発明の押出ステム
6内に設けた冷却装置による外表面85の冷却との相乗
効果により、ビレット4の後端部はより冷却されて、ビ
レット4の後端部の流動性を抑制することができるため
ビレット4の後端部の外表皮の内部への巻込みが防止で
きる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では、コンテナ内に挿入したビレットをダイ
ス側に押す押出ステムと押出ステムの先端部に設けたフ
ィックス型のダミイブロックを有する押出プレスの押出
装置において、ダミイブロックをコアブロックと周辺に
設けたダミイボスによって構成し、押出ステムの内部に
軸線方向に伸びて中空形状を有したコネクションロッド
をバイオネットブロックと螺合させるとともに、前記ダ
ミイボスと前記バイオネットブロックをバイオネット結
合とし、前記コネクションロッドの内部に軸線方向に伸
びた冷却媒体用の供給管と排出管を設け、コアブロック
の先端近傍にあって前記供給管と排出管の先端部からコ
アブロック外周部に至る複数個の放射状冷却孔を設ける
とともに、コアブロックからダミイボスに至る外周近傍
にあってコネクションロッドと同軸方向に設けられた冷
却通路を介して前記放射状冷却孔に接続したことによ
り、ビレットに当接しているダミイブロックを、外表面
(押出作用面)に近くかつ冷却能の大きい放射状冷却孔
で冷却した状態でアプセットすることができる。すなわ
ち、複数個の放射状冷却孔は比較的大きな容積を有し、
冷却水が蒸気化しにくく、有効な冷却が得られる。その
結果、アプセット時に、ビレット後端部を適度に冷却し
てダミイブロックに対する滑りをなくすようにすること
ができ、ビレットの後端部表皮と空気の後端内部への巻
込みを防止することができ、押出形材にブリスタが生じ
ないようにすることができる。
【0044】また、押出ステムの先端部にダミイブロッ
クを着脱する際にバイオネット式としたことにより着脱
が容易となり、適宜冷却されるので、熱間強度が落ち
ず、寿命も長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】バイオネットブロックの斜視図である。
【図3】図1の押出ステム側の拡大図である。
【図4】図3のA〜Aからみた正面図である。
【図5】ダイスとコンテナ間の微小間隔を通して空気を
吸引する吸引部の要部拡大断面図である。
【図6】従来の方法におけるアプセット時の作用状態を
時系列に示した説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 ダミイブロック 3 ダイリングシール 4 ビレット 5 ダイス 6 押出ステム 7 隙間 8 脱気穴 12 真空ポンプ 15 アウタリング 16 シールリング 16a 突部 17 ばね 18 脱気穴 23 エンドプラテン 24 コンテナシリンダ 25 ピストンロッド 26 ストッパブロック 27 ヘッドブロック 28 ピストン 31 中空ロッド 50 バイオネットブロック 50a 突起部 56 ダミイボス 56a 中央貫通孔 56b 凹部 57 コネクションロッド 58 給水管 59 排水管 62 冷却媒体供給装置 65a 冷却管先端ブロック 69 コネクションボルト 70 コアブロック 70a 突部 70b テーパ面部 71 アウタリング 72、75 通路 74 放射状冷却孔 85 外表面(押出作用面)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ内に挿入したビレットをダイス
    側に押す押出ステムと押出ステムの先端部に設けたフィ
    ックス型のダミイブロックを有する押出プレスの押出装
    置において、ダミイブロックをコアブロックと周辺に設
    けたダミイボスによって構成し、押出ステムの内部に軸
    線方向に伸びて中空形状を有したコネクションロッドを
    バイオネットブロックと螺合させるとともに、前記ダミ
    イボスと前記バイオネットブロックをバイオネット結合
    とし、前記コネクションロッドの内部に軸線方向に伸び
    た冷却媒体用の供給管と排出管を設け、コアブロックの
    先端近傍にあって前記供給管と排出管の先端部からコア
    ブロック外周部に至る複数個の放射状冷却孔を設けると
    ともに、コアブロックからダミイボスに至る外周近傍に
    あってコネクションロッドと同軸方向に設けられた冷却
    通路を介して前記放射状冷却孔に接続したことを特徴と
    する押出プレスの押出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100955491B1 (ko) * 2009-09-17 2010-04-30 한국기계연구원 간접 압출기용 냉각장치 및 냉각방법
WO2011034290A3 (ko) * 2009-09-17 2011-06-03 한국기계연구원 간접 압출기용 냉각장치 및 냉각방법
CN103639288A (zh) * 2012-02-09 2014-03-19 三菱综合材料株式会社 冲压加工用金属模具

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