JPH08267126A - 押出成形方法 - Google Patents

押出成形方法

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JPH08267126A
JPH08267126A JP7485695A JP7485695A JPH08267126A JP H08267126 A JPH08267126 A JP H08267126A JP 7485695 A JP7485695 A JP 7485695A JP 7485695 A JP7485695 A JP 7485695A JP H08267126 A JPH08267126 A JP H08267126A
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JP
Japan
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container
billet
extrusion
block
stem
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JP7485695A
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Hiroyoshi Oba
浩義 大庭
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ
内の空気を全て脱気する直前にコンテナシールを行って
ダイスからビレットを押出す前にバープサイクルと呼ん
でいる前記ガス抜き工程の必要のない押出サイクルを提
供するとともに、メタルフローを抑制させることによっ
てビレットの外面表皮に含まれる脱気でとれない残留空
気や不純物の混入を抑え押出形材の品質ないし歩留まり
を低下させないようにする。 【構成】 コンテナとダイスを当接後、ビレットをコン
テナに装填し、フィックスダミイブロックを冷却しなが
らアプセット前にシールブロックを閉じた状態でコンテ
ナにたまっている空気を脱気しコンテナ内を真空化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金など
の押出プレスによる押出成形に際して、フィックスダミ
イブロックの押出作用面温度を低下させながら、コンテ
ナ内からダイスを通ってビレットが押出される前にコン
テナとビレット間の空気をコンテナの外に脱気し、ビレ
ットを空気を含むことなく、効果的に無駄なく押出すた
めの改善された押出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ内径よりも少し小径のビレット
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットを後方
の押出ステムでダイスに押当て、いわゆるアプセットす
ると、ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間
の空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するた
めに押出ステムとコンテナを僅かに後退させ、ダイスと
コンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて、再度コン
テナと押出ステムを前進させて押出しを開始する。この
ようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工程をバープ
サイクルと呼んでいるが、この工程があることにより、
押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0003】また、この方法だと、バープサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けた時、コンテナ内面と
ビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が大
気圧で残っており、十分な脱気は行われていない。
【0004】そこで、最近では、例えば、特開平3−4
13号公報に記載されているように、押出ステム側から
空気を抜くために、押出ステムの先端に圧力パッドおよ
び中空押出ステムが用いられ、ビレット押出中に空気を
抜くことも考えられている。
【0005】一方、熱間押出加工を連続して実施する
と、加熱されたビレットの保有熱により、このビレット
と当接しながら押出しを行うフィックスダミイブロック
の押出作用面側の温度が上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ビレットの
押出時フィックスダミイブロックの押出作用面側の温度
がアルミニウム合金ビレット温度からの受熱によって上
昇すると、ビレット外面表皮部分に含まれる不純物や残
留空気などがメタルフローによる後方巻込みによって押
出形材内部に流入するため、押出成形中にブリスタや不
純物が巻込まれて押出成形材の製品歩留まりが低下する
といった問題があった。特にアルミニウム合金の押出成
形の場合、経験上フィックスダミイブロックの押出作用
面の温度を約250℃近傍まで冷却すればメタルフロー
が抑制されるためブリスタが発生しにくいといわれてい
る。
【0007】このため、実開平3−81214号では、
コンテナと押出ステム間にフィックスダミイブロックの
冷却装置を設けてフィックスダミイブロックの押出作用
面に冷却剤を噴霧するようにしているが、押出プレスの
押出待機時間約20秒の間にフィックスダミイブロック
の押出作用面を450℃から200〜300℃まで温度
降下することが難しく、押出形材中のブリスタを多量に
含有しやすく製品歩留まりが悪いといった問題があっ
た。
【0008】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ内の
空気を全て脱気する直前にコンテナシールを行って、ダ
イスからビレットを押出す前にバープサイクルと呼んで
いる前記ガス抜き工程の必要のない押出サイクルを提供
するとともに、その上メタルフローを抑制させることに
よってビレットの外面表皮の脱気でとれなかった残留空
気や不純物の混入による押出形材の品質ないし歩留まり
を低下させないようにした押出成形方法を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ビレットの押出しを開始する前にダイ
ス端面とコンテナのダイス側端面を接触させ、コンテナ
内に挿入したビレットをダイス側に押す押出ステムから
押出ステムの先端部に設けたフィックス型のダミイブロ
ックに至る冷却通路に冷却水を通水し前記フィックスダ
ミイブロックを冷却しながら、前記押出コンテナの押出
ステム側の端面ではシールブロックを閉じた状態でコン
テナ内にたまっている空気を脱気させるようにした。
【0010】
【作用】コンテナ内のビレットをビレット後方の押出ス
テムで押込んで、ビレットをダイスに押当てると、ビレ
ットが押しつぶされてコンテナとビレットの間の空気が
圧縮される。この圧縮された空気はビレットがダイスか
ら押出される前にコンテナの後側から吸引脱気しなけれ
ばならない。また、コンテナ内のビレットをビレット後
方の押出ステムで押込んで、ビレットの先端をダイスに
押当てる寸前にコンテナの両側から吸引脱気しなければ
ならない。本発明ではビレットが押出ステムで圧縮され
る前よりビレットの押出ステム側でコンテナ内の空気を
強制的に真空吸引するので、ビレットが押出ステムで圧
縮されてからこの圧縮空気の吸引のための工程いわゆる
ガス抜き工程が省略できる。
【0011】なお、コンテナの押出ステム側から空気を
吸引する際には、先に押出ステムの押出作用面側に取付
けたフィックスダミイブロックを内部から冷却してお
き、押出ステム側のコンテナ端面に配設してコンテナの
軸線方向に開閉自在なシールブロックでシールしている
状態で、コンテナ内の空気を真空吸引するようにしたの
でコンテナとビレット間の空気がコンテナ外へ容易に脱
気されるとともにメタルフローの抑制ができるため、ブ
リスタの発生防止による製品歩留まりが大幅に向上す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る押出コ
ンテナ用脱気システムの一実施例を示す説明図、図2は
内部冷却装置を有した押出ステムの断面図、図3はバイ
オネットブロックの斜視図、図4は図1のA〜Aからみ
た正面図、図5はビレットがダイスに当接した後コンテ
ナ後方から真空吸引する説明図、図6はコンテナ内で加
圧されるビレットのつぶれ方を示す概念図である。
【0013】図1に示すようにエンドプラテン32にコ
ンテナタイヤ2とコンテナ1を摺動させるコンテナシリ
ンダ33が配設されている。符号36はシリンダ本体の
一部を構成するシリンダチューブ、37はピストン、3
8はピストンロッドである。
【0014】符号3はダイスであって、ダイス3の外周
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。31はコンテナの内周面とビレット13の外周面と
の間の隙間であり、脱気空間でもある。
【0015】一方、ビレット13を押込む押出ステム1
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック70が設けられている。
【0016】本実施例では、脱気空間31内の残留空気
を吸引除去するための真空吸引装置について説明する。
【0017】まず、コンテナ1内の押出ステム14側よ
り空気を排除する真空吸引装置60は、図4に示す如く
押出ステム14側のコンテナ1の端面に配設されてい
る。コンテナ1の押出ステム14側の端面において、2
つ割のシールブロック40をコンテナ1の軸線方向と直
角な方向に開閉自在に設け、シールブロック40を閉じ
た時、シールブロック40の内周面に設けたシールパッ
キン41を介して押出ステム14の外周面に密接させう
るようにしてある。
【0018】42はガイドプレートであり、シールブロ
ック40の両ブロックはそれぞれシリンダ43で開閉で
きるようにした。41、44はシールパッキンであり、
シールブロック40の一部には脱気穴45を設け、脱気
穴45には配管8aを介して真空タンク20に連結して
ある。符号46は電磁切替弁、図5に示すように47は
断熱材でありコンテナ1を加熱した熱の一部が熱伝導に
よって真空吸引装置60に伝わらないようになってお
り、前述したガイドプレート42は断熱材47の上面に
配設したカバープレート48を介して配設されている。
符号21は真空ポンプ、22はモータである。
【0019】一方、押出ステム14側の構造は、図5に
示すようにフィックスダミイブロック70と押出ステム
14とをバイオネットブロック72を介してバイオネッ
ト結合した場合と、図示はしていないがフィックスダミ
イブロック70と押出ステム14とを直接、ねじ結合す
る場合とがある。
【0020】まず、フィックスダミイブロック70と押
出ステム14とをバイオネット結合した場合の構造につ
いて代表して詳述する。図2において、1はコンテナ、
14は管状の押出ステム、70は押出ステム14の前面
に固定して設け、かつ、コンテナ1内に摺動可能に設け
たフィックス型のフィックスダミイブロックである。押
出ステム14の後端部は、図1に示すようにステムホル
ダ73とプレッシャリング74を介してクロスヘッド7
5に固定されている。
【0021】押出ステム14の前面には、バイオネット
ブロック72が配設されており、バイオネットブロック
72内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロ
ッド76の先端部がねじ取付けにより取付けられてい
る。コネクションロッド76の後端部は、図1に示すよ
うに大径部76aになっていて、押出ステム14の後端
部の穴の中にテーパ面で係合され、固定されている。
【0022】また、バイオネットブロック72の前半部
は、図3に示すようなバイオネット式となっており突起
部72aを例えば等間隔に3つ配設してある。一方、装
着する側のダミイボス77側には前記突起部72aと係
合可能な凹部77aが等間隔に設けてあり、装着時に
は、バイオネットブロック72の突起部72aとダミイ
ボス77側の凹部77aとを係合させて挿入し、約60
度ダミイボス77を回動させることによりダミイボス7
7をバイオネットブロック72に確実、かつ、素早く着
脱できるようにしてある。
【0023】コネクションロッド76内には、軸線方向
に貫通穴が穿設してあり、この貫通穴内に給水管78、
排水管79が設けられている。冷却管80をなす給水管
78と排水管79の先端部は、溶接により冷却管先端ブ
ロック81の穴82および83内に堅固に取付けられて
おり、後端部はプレッシャリング74内まで伸びてい
る。
【0024】給水管78の端部は、プレッシャリング7
4内のパイプによる通路84、開閉弁85、配管86を
介して、冷却水供給ポンプ(図示略)に連結されてい
る。排水管79の端部はプレッシャリング74内のパイ
プによる通路87を介して排水口88に連結されてい
る。押出ステム14の内周面とコネクションロッド76
の外周面との間には、コネクションロッド76の芯をフ
レキシブルな状態に保持しておくために、僅かな隙間を
設けている。また、コネクションロッド76の内周面と
給水管78、排水管79の外周面との間には、コネクシ
ョンロッド76が直接冷却されないように、僅かな隙間
が設けられている。また、コネクションロッド76の内
周面と冷却管先端ブロック81は芯をフレキシブルな状
態に保持しておくために僅かな隙間が設けられている。
【0025】この場合、コネクションロッド76の中
に、貫通穴を設けて給水管78と排水管79を通してい
るので、コネクションロッド76は直接冷却されず、し
たがって、押出ステム14とコネクションロッド76の
温度差が少なく、フィックスダミイブロック70の芯の
フレキシビリティが損なわれない。なお、冷却管先端ブ
ロック81内の穴82は貫通して設けられているが、穴
82の前端部は冷却管81を介して外周方向への開口部
89に連通している。
【0026】ダミイボス77内の前半部内には、ダミイ
ボス77の中央貫通孔90内にコアブロック91の中央
部に設けられた小円筒状の突部92が挿入され、ダミイ
ボス77の後端側からコネクションボルト93を前記小
円筒状の突部92のねじ部に螺合させ、コネクションボ
ルト93を締め付けることによりコアブロック91をダ
ミイボス77に強く接触するようになっている。
【0027】ダミイボス77の前側外周には、円筒状の
アウタリング94が固着されている。また、コアブロッ
ク91の後端面とダミイボス77の前端面との間には、
アウタリング94の先端とコアブロック91の外表面9
5との段差に相当する隙間が設けられており、押出時に
コアブロック91が後方に押されるとコアブロック91
の後端面がダミイボス77の前端面に当たるようになっ
ている。アウタリング94は広げられてコンテナ内面に
当たり、ビレット13がフィックスダミイブロック70
の押出ステム14側へ流れるのを防ぐようになってい
る。
【0028】コアブロック91、アウタリング94を有
するダミイボス77などは、一体でフィックスダミイブ
ロック70を構成している。したがって、アウタリング
94の前端側外周面は、コンテナ1の外周面とほぼ接す
る大きさになっている。また、コアブロック91の前端
外周部には前側に広がったテーパ面部96になってい
て、アウタリング94の前端内周部のテーパ面部に密着
し得るようになっている。
【0029】前記コアブロック91および突部92の中
央軸芯部には給水管78から給水された冷却水を通水す
る通路82aが設けられ、この通路82aの先端部はコ
アブロック91の外表面95近傍まで延設されている。
【0030】図2に示すように、この通路82aの先端
部からアウタリング94まで外径方向に放射状に伸びる
複数個の放射状冷却孔98(本実施例では8本)が配設
されている。
【0031】この放射状冷却孔98の外周端からダミイ
ボス77からコアブロック91に至る外周近傍に軸芯方
向に向かって通路99が設けられ、冷却管80の開口部
89に連結されている。ここで符号100、101、1
02、103はプラグ、105、106、107は耐熱
型Oリングをそれぞれ示す。
【0032】次に、前記装置の作用について説明する。
【0033】まず、コンテナシリンダ33のロッド側に
圧油を供給し、ピストン37を図1の左方向に移動さ
せ、ダイス3から離れているコンテナ1を前進させてダ
イス3とコンテナ1とを当接する。
【0034】この動作が終了すると、次いでビレット1
3を載置した状態の図示していないビレットローダが上
昇し、押出ステム14を前進させると、ビレット13が
コンテナ1内に押込まれて、ビレット13はダイス3側
端面に当接し、図1に示すようになる。この時、コンテ
ナ1とビレット13の脱気空間31には空気がある。
【0035】引続き、押出ステム14の前進に伴ってビ
レット13がコンテナ1内に押込まれるとともに、コン
テナ1の押出ステム14側に配設された真空吸引装置6
0のシリンダ43を作動させて2つ割のシールブロック
40を閉じて押出ステム14とコンテナ1との間を密封
する。
【0036】コンテナ1内に押込まれビレット13がダ
イス3に当接するとサイドシリンダ(図示なし)の圧力
が上昇し始めると同時または直前に電磁切替弁46を励
磁してコンテナ1内と真空タンク20とを通気可能な状
態にし真空吸引が行われる。
【0037】押出ステム14の前進は休むことなくサイ
ドシリンダからメインシリンダ(図示なし)に切換えて
行われ、押出ステム14が前進してアプセットを開始す
る。
【0038】押出ステム14側の密閉空気は2つ割シー
ルブロック40の一部に設けられている脱気穴45を通
り、配管8aの上の電磁切替弁46を介して真空タンク
20へ吸引排出される。こうして、シールブロック40
の脱気穴45から素早く十分に脱気される。
【0039】真空タンク20内はすでに真空ポンプ21
により例えば0〜5Torrの真空状態にある。まず、
押出ステム14の前進に伴いビレット13がコンテナ1
内に押込まれるが、この押込み時に押出ステム14の先
端拡径部49がシールブロック40を通過するとともに
シールブロック40を閉にする(図6)。
【0040】この状態で電磁切替弁46を励磁するとコ
ンテナ1内の残存エアは真空タンク20により真空吸引
が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ1内は
5〜30Torrになる。そして、さらに押出ステム1
4を前進し、ビレット13の先端部がダイス3に当たる
とサイドシリンダ内の圧油が所定圧力になった時点でメ
インシリンダ(図示なし)に切替えアプセットを完了す
るのである。
【0041】ただし、アプセットを開始する前に、図示
していない冷却媒体供給装置を作用させ、放射状冷却孔
98に冷却水などの冷却媒体を導入して、フィックスダ
ミイブロック70を内部から冷却しておく。この時、冷
却水は、押出ステム14の後方から入り、押出ステム1
4の中のコネクションロッド76の中の給水管78内を
通り、通路82a、放射状冷却孔98、通路99、開口
部89から、排水管79内を通って押出ステム14の後
方から排出される。
【0042】なお、本発明においては、放射状冷却孔9
8をコアブロック91の外表面95近傍に中心部から外
方に放射状に設けているので、冷却水の通水によってア
プセット時のフィックスダミイブロック70の外表面9
5の温度を200〜230℃まで冷却できる。ただし、
本実施例ではアイドルタイムは15秒であった。なお、
放射状冷却孔98は冷却水が蒸気化しにくく、かつ、構
造がシンプルである。
【0043】したがって、このような状態でアプセット
を開始する時、フィックスダミイブロック70と接触し
ているビレット13の後端部は冷却される。アプセット
を開始すると、ビレット13の押出ステム14側の外周
端部が盛上がってコンテナ1の内周面に密接する。
【0044】上記アプセットを行う時は、ビレット13
の後端部は冷却されていて流動性がかなり悪くなってい
るので、フィックスダイミブロック70の前端面との間
の摩擦度合が大きくなり、ビレット13の後端部の外面
表皮の内部への巻込みが防止され、この巻込みに伴う押
出ステム14側からの脱気でとりきれなかったビレット
13後端部外面表皮部の僅かな空気のビレット13内部
への同時巻込みも防止され、ビレット13の後端の膨張
だけでフィックスダミイブロック70側のシールが行わ
れる。このように、フィックスダミイブロック70の冷
却によるビレット13の後端部外面表皮と空気の内部へ
の巻込防止と、それより前方ダイス3側のビレット13
の表面の脱気により、ブリスタの原因となる空気を十分
に取除くことができる。
【0045】特に、本実施例では種々実験を行いフィッ
クスダミイブロック70の前端面が250℃以下になれ
ばビレット13の後端部側の流動性が悪くなりビレット
13の後端部の外面表皮の内部への巻込みが防止され製
品押出形材中のブリスタの発生を防止できる。
【0046】この後、押出ステム14は休むことなく前
進を続けビレット13は押しつぶされる。押しつぶされ
る状態を図6に示す。これらの図で、コンテナ1とビレ
ット13の間の脱気空間31は押出ステム14でダイス
方向にビレット13がS1 からS3 まで順次加圧されて
いけば、この脱気空間31はダイス側に押しせばめられ
るのが図6より分かる。
【0047】吸引脱気し始めてからも、押出ステム14
は休むことなく前進を続け、ビレット13をつぶす。そ
してコンテナ1内にビレット13を充満させ、アプセッ
トを完了する。次に引続いて押出しに入り、ダイス3か
ら製品が押出される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では、ビレットの押出しを開始する前にダイ
ス端面とコンテナのダイス側端面を接触させ、コンテナ
内に挿入したビレットをダイス側に押す押出ステムから
押出ステムの先端部に設けたフィックス型のダミイブロ
ックに至る冷却通路に冷却水を通水し前記フィックスダ
ミイブロックを冷却しながら、前記押出コンテナの押出
ステム側の端面ではシールブロックを閉じた状態でコン
テナ内にたまっている空気を脱気させるようにしたこと
により、コンテナと押出ステム間をシールしてコンテナ
内の空気を確実容易に脱気することができる。また、そ
の上押出中のビレット内のメタルフローが抑制でき、ブ
リスタのない押出形材を安定して押出すことができ、さ
らに製品の押出形材の歩留りを大幅に向上することが容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押出コンテナ用脱気システムの一
実施例を示す説明図である。
【図2】内部冷却装置を有した押出ステムの断面図であ
る。
【図3】バイオネットブロックの斜視図である。
【図4】図1のA〜Aからみた正面図である。
【図5】ビレットがダイスに当接した後コンテナ後方か
ら真空吸引する説明図である。
【図6】コンテナ内で加圧されるビレットのつぶれ方を
示す概念図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 コンテナタイヤ 3 ダイス 13 ビレット 14 押出ステム 20 真空タンク 21 真空ポンプ 31 脱気空間 32 エンドプラテン 33 コンテナシリンダ 40 シールブロック 41 シールパッキン 42 ガイドプレート 45 脱気穴 46 電磁切替弁 60 真空吸引装置 70 フィックスダミイブロック 72 バイオネットブロック 73 ステムホルダ 74 プレッシャリング 75 クロスヘッド 77 ダミイボス 78 給水管 79 排水管 88 排水口 91 コアブロック 93 コネクションボルト 94 アウタリング 95 外表面 96 テーパ面部 98 放射状冷却孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビレットの押出しを開始する前にダイス
    端面とコンテナのダイス側端面を接触させ、コンテナ内
    に挿入したビレットをダイス側に押す押出ステムから押
    出ステムの先端部に設けたフィックス型のダミイブロッ
    クに至る冷却通路に冷却水を通水し前記フィックスダミ
    イブロックを冷却しながら、前記押出コンテナの押出ス
    テム側の端面ではシールブロックを閉じた状態でコンテ
    ナ内にたまっている空気を脱気させるようにしたことを
    特徴とする押出成形方法。
JP7485695A 1995-03-31 1995-03-31 押出成形方法 Pending JPH08267126A (ja)

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