JP2943968B2 - 押出成形方法および装置 - Google Patents

押出成形方法および装置

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JP2943968B2
JP2943968B2 JP13694A JP13694A JP2943968B2 JP 2943968 B2 JP2943968 B2 JP 2943968B2 JP 13694 A JP13694 A JP 13694A JP 13694 A JP13694 A JP 13694A JP 2943968 B2 JP2943968 B2 JP 2943968B2
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節夫 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,押出プレスを用いてア
ルミニウム合金等のビレットをダイスから押出して押出
形材を成形する押出成形方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より,押出成形を始めるときは,コ
ンテナ内径よりも少し小径のビレットをビレットローダ
に乗せてコンテナの前まで運び,ビレットを押出ステム
で押してコンテナ内に装入し,続いて,コンテナ内に充
満させるアプセット作業を行う。このとき,コンテナと
ビレットとの間の空気をダイス側から外部に排気させ,
ビレットの内部に空気が入らないようにし,ブリスタの
出ない押出成形品を得るようにすることも考えられてい
る。
【0003】すなわち,押出開始前にコンテナ内の脱気
を充分に行うために,例えば,特願平5−60621号
明細書や特願平5−190340号明細書に記載したよ
うに,コンテナをダイスに接触させる前に一時停止機構
によってコンテナを一時停止させ,かつ,コンテナ前面
に取付けたダイリングシールの前部でダイスの外周面を
シールした状態で,ダイス端面とコンテナのダイス側端
面を接触させないようにしてできた隙間から,ダイリン
グシールの脱気穴を介して,コンテナ内にたまっている
空気を真空吸引することが考えられている。
【0004】しかし,これでも常に充分な効果は得られ
なかった。すなわち,このような場合の装置では,図1
0(a)に示すように,コンテナ1とダミイブロック2
の間には,例えば0.1〜0.3mm程度の隙間dがあ
るので,コンテナ1の前部に取付けたダイリングシール
3から真空吸引して,コンテナ1とビレット4の間の空
間Sにある空気を脱気しようとしても,コンテナ1の後
部とダミイブロック2の間の隙間dから外気が空間Sに
侵入してきて,脱気ができないし,または,到達真空度
が低くなる。なお,図中,5はダイス,6は押出ステム
である。
【0005】そこで,図10(b)に示すように,ビレ
ット4を幾分アプセットすることによって,ダミイブロ
ック2側から,例えば50〜100mmのように,ある
程度の寸法hの範囲で,ビレット4の後部外周面をコン
テナ1の内周面に密接させ,完全にシールした後,脱気
を開始させる。
【0006】また,押出終了後は,コンテナをダイスか
ら離して後退させた後,ビレットの押出残部であるデイ
スカードをダイスの前側でシヤー刃で切断して押出成形
品より切離す作業を行うが,従来の押出プレスのデイス
カード切断装置では,ダイスを保持しているエンドプラ
テンの上部のコンテナ側に設けたフレームに,デイスカ
ード切断用のシヤーシリンダ装置が下方に向けて取付け
られていて,シヤーシリンダのピストンロッドの下端部
にシヤースライドを介してシヤー刃が取付けられている
だけであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10(b)で説明し
たようにして脱気した場合,ビレット4の後部の前記h
の範囲は,大気の状態でアプセットされることになり,
同時に表面にあった空気は,ビレット4の内部に巻込ま
れて,ダイス5から押出された押出形材のブリスタにな
る。
【0008】一方,この状態の後のアプセット時に,比
較的に熱いダミイブロックとビレットとの間で滑りが生
じ,その結果,ビレット4の後端部の表皮がビレット4
の内部へ巻込まれて行く。この巻込みは,図10(c)
に矢印で示すように生じ,アプセット時にビレット4の
後端部がコンテナ1の内面に接した時から始まり,空間
Sが完全になくなり,充填完了したアプセット完了ま
で,順次,続く。したがって,図10(b)のhで示す
シール部の範囲は,ビレット4の内部に入って行く。
【0009】また,従来のビレットローダを用いてビレ
ットをコンテナ内に入れる装置では,次に示すような課
題があった。すなわち, 一般的に,アルミニウム合金用ビレットをコンテナ
のビレット装填口へ装填しやすいように,コンテナのビ
レット装填口径をビレット外径より5〜10mm大きく
してある。その理由は,コンテナのビレット装填口径に
対してビレット外径との寸法差を小さくし過ぎた時,コ
ンテナのビレット装填口の軸芯とビレットの軸芯とがず
れていて一致しない場合に,ビレット先端部がコンテナ
のビレット装填口近傍またはコンテナ装填途中でひっか
かってビレットが膨れるいわゆるドーナツ現象を呈する
ことがあるからである。
【0010】 また,ビレットがビレット装填口の奥
深く入ったままコンテナの内部でひっかかり,ビレット
先端部がダイスに届く前にアプセットされることもあ
る。このようなトラブルを生じた場合には,一旦押出プ
レス動作を止めるか,またはそのまま押出しを行うよう
にしてもアイドルタイムが大きくなる。 さらに,前記したようにコンテナのビレット装填口
径をビレット外径より5〜10mm大きくしていると,
アプセット時のアプセットストロークが大きくなり,特
に,アプセット時にビレット後部外周の表皮部分に残留
した空気や不純物などが押出ステムの前進に伴って製品
押出材中へ巻込まれるいわゆるバックフローによってブ
リスタ(空気巻込みの場合)が発生するといった問題点
があった。
【0011】また,デイスカード切断においては,次に
示すような問題点があった。従来より,押出プレスにお
いては,ダイスの温度の変化により,ダイス端面の位置
が変動し,デイスカード切断時に,シヤー刃とダイス端
面の間隔が広がると,デイスカードの切口が悪化する。
例えば,ダイスのコンテナ側にポートホールがある場合
は,ポートホール内のアルミニウム合金がシヤーによる
切断時にこさぎとられる。そして,次の押出時に,その
こさぎとられた空間の空気が押出製品内に封じ込めら
れ,押出製品に気泡すなわちブリスタが発生する。
【0012】また,切断切口面が一様な表面でなく,凸
凹面を有する。原因は,シヤー刃の先端形状により異な
る。例えば,シヤー刃が鈍角の場合は,シヤー時に,シ
ヤースライドにダイスから離れようとするモーメントが
作用し,デイスカード切断下部側に残るアルミニウム合
金が厚くなる。
【0013】シヤー刃が鋭角の場合は,シヤー工程中
に,シヤー刃のくさび作用により,シヤースライドに対
してダイス端面方向へのモーメントが作用し,ダイス面
の上端部から約2/3までは一様な面となるが,残りの
下端側約1/3では,シヤースライドのモーメントにデ
イスカード付着力が負けて,アルミニウム合金をダイス
からはぎ取るような作用が働き,むしれた面となり,次
の押出時に空気を巻込む原因となっていた。
【0014】また,従来は,デイスカード切断後のダイ
ス面の切断残りが例えば0.5〜1mmあり,この厚み
が押出す形材形状により均一にならない。例えば,ソリ
ッド形材とホロー形材の違いや,ホロー形状のチヤンバ
の大きさにより,均一にならない。この場合,シヤー刃
を押出す形材形状に合わせて変えることも,1つの方法
であるが,実際には,手間がかかり,また,シヤー刃の
微妙な選択も難しく,かつ,シヤー刃を多く用意してお
く必要もあり,実際的でない。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前記
課題を解決するために、まず、ビレットがコンテナと同
軸となるようにビレットローダで案内しながら、ビレッ
トをダミイブロックを介して押出ステムで押してコンテ
ナ内に挿入し、次に、コンテナをダイスに接触させる少
し前で停止させた状態で、先端内部から冷却しているダ
ミイブロックでコンテナ内のビレットを押し、かつ、コ
ンテナとダイスの間からコンテナとビレット間の空気を
脱気しながらアプセット作業を行い、その後、コンテナ
をダイスに押付けて押出作業を行い、押出作業が終った
ら、コンテナをダイスから離して後退させた後、ディス
カード切断用のシャーシリンダ装置の一部でダイスを押
出方向に押付けた状態で、かつ、シャーシリンダ装置の
シャー刃とダイス端面間のクリアランスを一定に保持し
た状態で、シャー刃でディスカードを切断し、ディスカ
ード切断後はシャー刃をダイスから離した状態で上昇さ
せるようにした。
【0016】また、そのための装置として、ビレットを
コンテナ内に挿入する際にビレットをコンテナの軸心と
同軸に保ち得るガイド部材をビレットローダに設け、先
端内部から冷却しているダミイブロックを有する押出ス
テム装置を設け、コンテナをダイスに接触させる少し前
で一時停止させたり押付けたりするコンテナ駆動装置を
設け、コンテナとダイスの間に隙間があるときにコンテ
ナとビレットの間からコンテナとビレット間の空気を脱
気する脱気装置を設け、押出終了時にダイス前面に残っ
たディスカードを切断するディスカード切断装置のシャ
ーシリンダを押出、反押出方向に回転自在に取付け、ダ
イスを押出方向に押付けるとともにシャー刃をダイス前
面方向に押付けてシャー刃とダイス端面との間に一定の
クリアランスを保持可能な押圧装置を設けた。
【0017】
【作用】コンテナのビレット装填口径との寸法差の小さ
いビレットをビレットローダ上に載置したままコンテナ
の装填口に移動した後ビレットをステムを介してダミイ
ブロックによりコンテナに装填する際に,ビレットロー
ダ上に配設されたビレット搬送用のローラを配設したこ
とにより,ビレットのセット位置および移動中でもコン
テナのビレット装填口とビレットの両芯が継続して一致
するように装填されるため,ドーナツ現象を呈すること
なくスムースにかつ素早くアプセットすることができ
る。
【0018】また,内部から冷却しているダミイブロッ
クを用いてアプセットするときに,ダイス側から真空吸
引することによってコンテナとビレットの間の空気を脱
気する。このとき,ダミイブロックが冷却されているの
で,ビレット後端部のコンテナ後端部内面およびダミイ
ブロックの前端面との間の滑りが少なくなる。したがっ
て,アプセット時に,ビレット後端部の巻込みが防止さ
れ,ビレット後端部の膨張のみで,ダミイブロック側が
シールされ,ダイス側からの脱気がより充分に行われ,
その結果,ブリスタの発生を確実に防止した良品質の押
出形材を確実容易に得ることができる。
【0019】押出作業が終ったら,コンテナをダイスか
ら離して後退させ,デイスカード部を空中にさらした
後,デイスカード切断用のシヤーシリンダ装置を作用さ
せてシヤー刃でデイスカードを切断するが,その時,押
圧装置を作用させた状態でガイド装置とシヤー刃を下降
させる。
【0020】この時,ガイド装置の作用で,ダイスは押
出方向に押付けられているし,また,シヤー刃もダイス
前面側に押された状態になっているので,ダイス前面と
シヤー刃の切断面の位置は,必ず,あらかじめ設定され
た位置にあるので,ダイス前面とシヤー刃との間のクリ
アランスもあらかじめ設定された大きさに保たれ,良好
な切断が行われる。その結果,空気の巻込みがなく,ブ
リスタのない良好な押出製品が確実容易に得られる。ま
た,本発明を用いれば,0〜0.3mmの膜1枚を残し
て,きれいに切断することが可能である。
【0021】
【実施例】図1〜図9に示した1実施例によって,本発
明を詳細に説明する。図1において,1はコンテナ,2
はフィックス型のダミイブロック,5はダイス,6は押
出ステム,15はビレットローダ,16はデイスカード
切断用のシヤー装置,23はエンドプラテン,80はマ
シンベース,81はコラムである。図1,2において,
コンテナライナ1aとコンテナタイヤ1bとからなるコ
ンテナ1のダイス5側には,リング状のダイリングシー
ル3をダイリング5aに当接するようにボルトで固定さ
れており,コンテナ1のダイス5側への前進過程で,一
時途中で止まるようになっている。このとき,コンテナ
1とダイス5やダイリング5aとの間には,例えば,2
〜3mmの隙間7が開いているようになっている。
【0022】すなわち,コンテナタイヤ1bのダイス3
側端面に,コンテナ1と同芯状のアウタリング17がボ
ルトによって取付けられている。そして,アウタリング
17の内周には,軸線方向に前後進可能,かつ離脱不可
能に段状に係合されたシールリング18が設けられてい
る。シールリング18の一部は中心方向に突設した突部
18aを有した構造となっており,コンテナ1とダイス
5に例えば2〜3mmの隙間7を残してコンテナ1を一
時停止した時,ダイリング5aのコンテナ1側端面に対
して,シールリング18の突部18aが,コンテナタイ
ヤ1bとシールリング18間に円周方向に等間隔に設け
られた8個の圧縮ばね19の作用によって押出方向に押
圧当接され,面シールにより,クリアランスをゼロにす
るようになっている。
【0023】シールリング18の上方には脱気穴8が2
個設けてあり,脱気穴8は真空吸引用の配管9や電磁切
替弁10を介して真空タンク11や真空ポンプ12に連
結されている。なお,13はモータ,14は真空圧力計
である。20はアウタリング17とシールリング18間
からの空気の侵入を防止する耐熱シール材,21はアウ
タリング17とコンテナタイヤ1b間からの空気の侵入
を防止するメタル中空リング,22はダイリング5aと
の繰返し当接によってシールリング18の突部18aの
直接摩耗と空気侵入を防止する取替可能なシールプレー
トである。なお,4はビレットである。
【0024】図1に示すように,コンテナ1は,エンド
プラテン23に取付けたコンテナシリンダ24のピスト
ンロッド25に取付けられている。コンテナシリンダ2
4のピストンヘッド側の内部は,図3に示すように,要
部は移動ストッパブロック26とストッパを兼ねるヘッ
ドブロック27等からなり,移動ストッパブロック26
が移動する範囲の最大距離Hでピストン28は急速に一
時停止できるようになっている。図3で,29はコンテ
ナシリンダ24の本体の一部を構成するシリンダチュー
ブである。ピストン28のヘッド側である後側の軸心部
には,油通過用の連通孔30を軸方向に千鳥状に複数個
配した中空ロッド31をねじ等によって一体に取付け
た。
【0025】ヘッドブロック27内には,シリンダ軸方
向にH間隔移動できるストッパブロック26を摺動自在
に内蔵し,ストッパブロック26の軸心部には穴32を
設け,中空ロッド31が摺動自在に挿入できる構造とし
た。ストッパブロック26はピストン部26aとピスト
ン28側に向かっているロッド部26bから構成し,ピ
ストン部26aの一部には,半径方向に貫通し,かつ,
穴32の後部とも連通している油の通路33を設けた。
【0026】34はピストン28とヘッドブロック27
やストッパブロック26との間の油室,35は油室34
への油の出入口,36はヘッドブロック27の後部のプ
ラグ37からなる後壁部の前面とストッパブロック26
の後面との間の油室,38は油室36に通じているヘッ
ドブロック27内の通路,39は通路33に通じている
ヘッドブロック27内の通路である。
【0027】油室34への油の出入口35,油室36に
通じた通路38,および,通路33に通じる通路39へ
は,それぞれ,管路40,41,42を通じて作動油を
供給ないしは排出できるようにした。43は管路42中
に設けた流量調整弁44と逆止弁45を平行して有する
弁,46はソレノイドSOL.Aを有する電磁切替弁,
47は管路41中に設けたパイロットチェック弁,48
はソレノイドSOL.Bを有する電磁切替弁,49は管
路40中に設けたリリーフ弁,50はソレノイドSO
L.Cを有する電磁切替弁,51はタンクであり,これ
らは図3に示すように連結され,管路40の一方とパイ
ロットチェック弁47の入口側の管路52は,コンテナ
シリンダ24前後進用の図示していない電磁切替弁を介
して,図示していないポンプに連結されている。
【0028】また,押出ステム6側の構造は,図4に示
すようになっている。図4において,1はコンテナ,6
は管状の押出ステム,2は押出ステム6の前面に固定し
て設け,かつ,コンテナ1内に摺動可能に設けたフィッ
クス型のダミイブロックである。押出ステム6の後端部
は,図1に示すように,ステムホルダ53とプレッシャ
リング54を介してメインクロスヘッド55に固定され
ている。
【0029】押出ステム6の前面には,管状のダミイボ
ス56が後端面を押付けられて取付けてあり,ダミイボ
ス56内の後半分には,外径断面が円状のコネクション
ロッド57の先端部がねじ取付けにより取付けられてい
る。コネクションロッド57の後端部は,図1に示すよ
うに大径部57aになっていて,押出ステム6の後端部
の穴の中にテーパ面で係合され,固定されている。コネ
クションロッド57内には,軸線方向に,2個の平行な
穴57b,57cが貫通して設けられており,各穴57
b,57c内には,給水管58,排水管59が設けられ
ている。給水管58と排水管59の先端部は,しまりば
めにより穴57b,57c内に堅固に取付けられてお
り,後端部はプレッシャリング54内まで伸びている。
【0030】給水管58の端部は,プレッシャリング5
4内のパイプによる通路60,開閉弁61を介して,冷
却媒体供給装置62に連結されている。排水管59の端
部はプレッシャリング54内のパイプによる通路63を
介して排水口64に連結されている。押出ステム6の内
周面とコネクションロッド57の外周面との間には,コ
ネクションロッド57の芯をフレキシブルな状態に保持
しておくために,わずかな隙間が設けている。また,穴
57b,57cの内周面と給水管58,排水管59の外
周面との間には,コネクションロッド57が直接冷却さ
れないように,わずかな隙間が設けられている。
【0031】この場合,コネクションロッド57の中
に,隙間を設けて給水管58と排水管59を通している
ので,コネクションロッド57は直接冷却されず,した
がって,押出ステム6とコネクションロッド57の温度
差が少なく,ダミイブロック2の芯のフレキシビリティ
が損なわれない。なお,コネクションロッド57内の穴
57bは貫通して設けられているが,穴57cの前端部
はプラグ65によって封鎖され,外周方向への開口部6
6に連通している。67は押出ステム6とダミイボス5
6間のパッキン,68は穴57b,57cと給水管5
8,排水管59間のパッキンである。
【0032】ダミイボス56内の前半部内には,管状の
コネクションボルト69が配されており,コネクション
ボルト69の前側には,コアブロック70がねじ取付け
により固定されている。また,ダミイボス56の前側に
は,リング状のアウタリング71がねじ取付けにより固
定されている。コアブロック70の外周面は,アウタリ
ング71の内周面と接しているが,コアブロック70の
後端面とダミイボス56の前端面との間には,隙間が設
けられており,押出時にコアブロック70が少し後方に
押されてもコアブロック70の後端面がダミイボス56
の前端面に当らないようにしてある。
【0033】コアブロック70,アウタリング71,ダ
ミイボス56等は,一体でダミイブロック2を構成して
いる。したがって,アウタリング71の前端側外周面
は,コンテナ1の内周面とほぼ接する大きさになってい
る。また,コアブロック70の前端外周部は前側に広が
ったテーパ面部70aになっていて,アウタリング71
の前端内周部のテーパ面部に密着し得るようになってい
る。
【0034】コネクションボルト69の軸心穴は,冷却
水用の通路72となっており,コアブロック70の外周
面部の後側の半分以上の部分,すなわち,アウタリング
71とコアブロック70の内外径のはめ合い部には,冷
却用のリング状のプール溝73が設けられており,通路
72はコアブロック70内に外径方向に設けられている
1〜数個の通路74によって,プール溝73の前部に連
結されている。また,プール溝73の後部は,コアブロ
ック70とダミイボス56内に設けられている通路75
によって,コネクションロッド57の開口部66に連結
されている。76はプラグ,77,78はOリング等の
パッキンである。
【0035】ビレットローダ15はNo.1ビレットロ
ーダ15aとNo.2ビレットローダ15bから構成さ
れており,ビレット4をコンテナ1のビレット装填口1
cまで移送供給するものであるが,これは,図5に示す
ように,成形機の片方の側部に設置されたビレットキャ
リア82によって送られてくるビレット4を1本づつ掴
んで,コンテナ1のビレット装填口1cまで持上げ移動
するようになっている。なお,No.1ビレットローダ
15aとNo.2ビレットローダ15bは同一構成とな
っている。
【0036】ビレットキャリア82によってビレット4
がコンテナ1の下部位置に1本づつ供給されるが,ビレ
ットローダ15はこれを掴み持ってビレット装填口1c
に移送されるように構成されている。このためビレット
ローダ15はビレットキャリア82に対向して配置され
ており,成形機の押出し中心線と直交する平面に沿って
旋回可能に形成されたスイングアーム83を備えてい
る。
【0037】すなわち,スイングアーム83は,成形機
の下部タイロッド81の外側部に配置された旋回中心軸
84に一端部が枢着され,スイング動作時にタイロッド
81に干渉しないように拡開V字状に屈曲されてタイロ
ッド81の下部からコンテナ1の下方に延長されてい
る。そして,スイングアーム83の先端部がスイング動
作によりビレットキャリア82の載置台82aとコンテ
ナ1のビレット装填口1cとの間を往復移動するように
設定されている。スイング動作を行わせるために,スイ
ングアーム83の一部には油圧駆動のシリンダ85が連
結され,そのピストンロッド85aの伸縮動作によりス
イングアーム83を駆動するようにしている。
【0038】ここで,上記スイングアーム83の先端部
にはビレット4を掴み持つビレット保持部86が取付け
られており,ビレット保持部86には,図5に示すよう
な左右一対の回動自在なビレット搬送用ローラ87を1
組としたビレット搬送用ローラ装置87aがビレット4
の軸芯方向に(図1に示すように本実施例では6組)一
定距離をおいて配設されている。
【0039】ビレット保持部86は底部に台座88を有
しており,この台座88の上側には図示しないライナを
介してローラ87支持用の軸受89が上下動可能に設け
られている。また,ローラ87支持用の軸受89の下部
には位置調整用ボルト90が例えば4本のように複数本
配設されており,この位置調整用ボルト90の先端部は
軸受89の下部に固着されるとともに,台座88を上下
動自在に挿通している。
【0040】さらに,台座88と軸受89間の位置調整
用ボルト90の外周部には圧縮ばね91が弾装されてお
り,軸受89をたえずビレット4方向に押圧するように
構成されている。台座88の上部にはビレット搬送用ロ
ーラ87上に載置されたビレット4を安定保持するため
に,拡開略V字状のガイドライナ92が固着されてい
る。
【0041】一方,スイングアーム83の側壁面には離
間して一対のブラケット93a,93bが配設され,一
方のブラケット93aにはNo.1油圧駆動シリンダ9
4のシリンダ本体94aが枢着されるとともに,他方の
ブラケット93bには略L字状のレバー95が支軸95
aで軸承されている。また,レバー95の先端部には前
記ビレット搬送用ローラ装置87aと同一構成をなすク
ランプ用ローラ装置96aが配設されており,レバー9
5の他端部にはNo.1油圧シリンダ94のピストンロ
ッド94bが枢駆されて,ピストンロッド94bの伸縮
によりクランプ用ローラ96をビレット搬送用ローラ8
7との協動クランプ位置から図2の鎖線で示すクランプ
解除位置までを傾転開閉するようになっている。なお,
クランプ用ローラ装置96aはビレット搬送用ローラ装
置87aと同一構成をなし,台座,軸受,位置調整用ボ
ルト,ばねから構成されている。
【0042】クランプ用ローラ96によるビレット4上
方からのクランプ時には,ビレット保持部86において
ビレットキャリア82からビレット4を受取る際に下方
となるビレット搬送用ローラ87と,このビレット搬送
用ローラ87には,ビレット4をビレットキャリア82
から受取って持上げる際の支持プレート97とによって
少なくとも2点保持され,ビレットキャリア82の載置
台82aとコンテナ1のビレット装填口1c間の移送時
にビレット4の脱落が防止されるようになっている。
【0043】実施例ではさらに,前記したNo.1ビレ
ットローダ15a上に載置したまま,クランプ用ローラ
96によって脱落不可能に軽くクランプした状態で押出
ステム6を前進させるとビレット4はコンテナ1のビレ
ット装填口1cの入口まで移動された後,引続きビレッ
ト4がビレット装填口1c中へスムースに装填されるよ
うにコンテナ1の押出ステム6側に一定厚みのドーナツ
状を有した保持板98が装着してある。この保持板98
の透孔98aにはビレットガイド用ローラ装置99が配
設されている。
【0044】このビレットガイド用ローラ装置99は,
図6に示すようにビレット4に対して外方から半径方向
に対向(放射状)して4つを1組として構成されてい
る。ビレットガイド用ローラ装置99はビレット搬送用
ローラ装置87aと同様な構成を有し,台座88a,軸
受89a,ガイド用ローラ87b,位置調整用ボルト9
0a,および,圧縮ばね91aで構成されている。
【0045】このビレットガイド用ローラ装置99はビ
レット搬送用ローラ装置87aと協動して,ビレット4
をコンテナ1のビレット装填口1cと同軸的に保持する
ことによってビレット4をビレット装填口1cとたえず
同芯になるように支承しながらスムースに装填を行うよ
うに構成したものである。
【0046】図1,図7〜図9に示すように,ダイス5
は紙面と直角な水平方向に移動するダイスライド100
に取付けられている。23はエンドプラテン,101は
ダイスライド100をガイドするガイド部材,102は
ダイス5からの押圧力を受けるエンドプラテン23内の
ブロックである。ブロック102とエンドプラテン23
の中心部には,ダイス5から押出される製品が通る穴が
設けられている。なお,ダイス5は図示しているように
数個の部品で構成されている。
【0047】ダイス5を前面側に保持しているエンドプ
ラテン23の上部のコンテナ1側にはフレーム103を
取付け,フレーム103の一部には,軸104によっ
て,デイスカード切断用のシヤーシリンダ装置105
を,押出および反押出方向に回動自在に取付けた。シヤ
ーシリンダ装置105において,106はシヤーシリン
ダ,107はピストンロッドであり,ピストンロッド1
07の下側先端部にはシヤースライド108を取付け
た。
【0048】シヤースライド108の内部中央部には下
方に向けてシヤー刃109を取付け,シヤースライド1
08のシヤー刃109の両側には,図7〜図9に示すよ
うに,ガイドローラ110をダイスライド100側に縦
方向に数個並べて,それぞれ回転自在に取付けた。11
0aはシヤースライド108のダイスライド100側に
一体に設けた軸受,110bはガイドローラ110を回
転自在に支持している軸である。シヤー刃109のダイ
ス5側の面とガイドローラ110のダイスライド100
側の面の間の水平距離はあらかじめ定めた一定距離に保
っている。ガイドローラ110の下端はシヤー刃109
の下側先端よりも,例えば,ダイス5の半径ないしは直
径程度の寸法分だけ下方に位置させた。
【0049】フレーム103の一部上側には,シヤーシ
リンダ装置105を軸104を中心にして揺動させた
り,あるいは,シヤー刃109とダイス5前面との間の
クリアランスを調整するための押圧装置でもある傾転用
のシリンダ111を取付け,シリンダ111のピストン
ロッド112の先端部はシヤーシリンダ106の一部に
取付けた。シリンダ111やピストンロッド112の取
付位置は,軸104の位置よりもかなり上にした。な
お,シリンダ111用の油圧回路中には,図示していな
い電磁リリーフ弁を設け,圧力を適宜制御して,ダイス
面とシヤー面のクリアランスを,例えば0〜0.3mm
のように,かなり小さくて適切な値になるように予め調
整して設定しておくことができる。
【0050】図8に示すように,ダイス5の反押出方向
側は押出方向側よりも若干小径にして段部を形成させて
おり,この段部の回りでダイスライド100の反押出方
向側内には,ダイス5を段部で押え得るホースシュ11
3を設けた。ホースシュ113の裏面部とダイスライド
100のホースシュ取付用の溝100aの底の間には皿
ばね114を設け,ホースシュ113はボルト115に
よってダイスライド100に取付けた。
【0051】したがって,ホースシュ113は,通常は
図8で右側に少し押されていて,ホースシュ113の裏
面は皿ばね114の作用で溝100aの底から少し離れ
ているが,図8で右側から押されたら,ホースシュ11
3は皿ばね114の力に打勝って溝100aの底の方に
動き,底に当って止まるようになっている。
【0052】116はホースシュ113に固定したガイ
ドプレートであり,ガイドプレート116の面にガイド
ローラ110が押付けられた状態で上下動するようにな
っている。したがって,ガイドローラ110装置は,ホ
ースシュ113を介してダイス5をエンドプラテン23
側に押え得るガイド装置ということができる。なお,ガ
イドプレート116の上端部のコンテナ1側にはテーパ
状の切欠きがあり,ガイドローラ110が下降して来た
とき,ガイドプレート116のコンテナ1側に円滑に無
理なく当り始めるようにしてある。
【0053】図1に示したシヤーシリンダ装置105に
おいて,117はピストンロッド107と一体に設けた
移動部材,117a,117bはそれぞれ移動部材11
7の上側と下側に設けた検知棒,118,119はシヤ
ーシリンダ106の上部と下方にそれぞれ直接または部
材120を介して間接的に一体に取付けたブラケットで
あり,ブラケット118の下側の一部およびブラケット
119の上側の一部には,それぞれ例えばリミットスイ
ッチや磁気センサ等の位置検知装置121,122を取
付け,シヤー刃109とガイドローラ110を取付けた
シヤースライド108やピストンロッド107の上昇限
と下降限を検知し,その信号を送り得るようにしてい
る。
【0054】次に,この装置の作用について説明する。
まず,ビレット4をコンテナ1内に入れるが,その前
に,No.1ビレットローダ15a,No.2ビレット
ローダ15bのビレット搬送用ローラ87,クランプ用
ローラ装置96aおよびビレットガイド用ローラ装置9
9の各々に配設された位置調整用ボルト90,90aを
スパナなどで回し,コンテナ1内への挿入時のビレット
4とビレット装填口1cとが同芯になるように予め調整
しておく。
【0055】No.1ビレットローダ15aとNo.2
ビレットローダ15bは,シリンダ85を作動させるこ
とにより,スイングアーム83を下降させ,図5に鎖線
で示すように先端のビレット保持部86をビレットキャ
リア82の載置台82aに対向させる。
【0056】この時,ビレット4のクランプ用ローラ装
置96aを後退限まで後退させておき,ビレット4の導
入を可能にしておく。この待機状態になった時に,ビレ
ット4を抱え持っているビレットキャリア82から送出
されるとビレット4は転動してNo.1およびNo.2
ビレットローダ15a,15bのビレット保持部86内
に入り込むが,この時,同時に複数個のビレット搬送用
ローラ87にビレット4を密着させる。
【0057】そして,シリンダ94によってクランプ用
ローラ装置87aは傾動してビレット4をクランプす
る。次いで,シリンダ85の作用により,No.1およ
びNo.2ビレットローダ15a,15bのスイングア
ーム83を上方に旋回移動させ,ビレット4を装填位置
に移送した後,クランプ用ローラ装置96aをビレット
4から離し,押出ステム6を前進させて,No.1およ
びNo.2ビレットローダ15a,15b上のビレット
4をコンテナ1内に押込む。その時,押出ステム6の前
進に伴って,ステムホルダ53やメインクロスヘッド5
5が前進して来るので,その途中で,No.1ビレット
ローダ15aを,続いて,No.2ビレットローダ15
bを,適宜,傾転後退させる。
【0058】引続き,押出ステム6を前進させると,ビ
レット搬送用ローラ87およびガイド用ローラ87bの
動きは次のようになる。フィックスド型のダミイブロッ
ク2の直径はビレット4の直径よりも若干大きくなって
いる。ビレット搬送時は,ビレット搬送用ローラ87は
圧縮ばね91の伸張力によって軸受89をたえずビレッ
ト4方向に押上げており,軸受89は台座88からかな
り離れている。しかし,ビレット4に引続いて,ダミイ
ブロック2がビレット搬送用ローラ87上を通過する時
には,ダミイブロック2は圧縮ばね91の伸張力に打勝
ってビレット搬送用ローラ87を下へ下げる。
【0059】ダミイブロック2の通過後は,再度,圧縮
ばね91の伸張力により元の状態に復帰する。なお,ビ
レットガイド用ローラ装置99のガイド用ローラ87b
もビレット搬送用ローラ装置87aと同様な動きとな
る。ビレット4はビレットガイド用ローラ装置99の作
用で最終的にビレット装填口1cと同芯になるように自
動調芯される。このように,押出ステム6を前進させる
ことによって,ビレット4をコンテナ1内に押込む。
【0060】なお,この動作に先立って,コンテナ1側
は次のようにしておく。まず,コンテナシリンダ24の
ロッド側に圧油を供給し,ピストン28を図3において
左方向に移動させ,ダイス5から離れているコンテナ1
を前進させる。この時,ピストン28に付いている中空
ロッド31の先端部Eがストッパブロック26の先端部
Fまで移動している間は,SOL.BはON,SOL.
AはOFF,SOL.CはOFFで,ピストン28の後
退速度は比較的に高速である。この時,パイロットチェ
ック弁47は逆止弁として作用をするので,ストッパブ
ロック26は図3に示すように前進限位置にある。ピス
トン28の高速後退時には,油室34内の油は,ほとん
ど管路40を通じて排出されるが,油の一部は,穴3
2,通路33,39,管路42,流量調整弁44,電磁
切替弁46を通ってタンク51に排出され得る。
【0061】やがて,中空ロッド31の先端部Eがスト
ッパブロック26の先端部Fにさしかかると,SOL.
BはON,SOL.AはOFFはそのままとしておき,
SOL.CをONに切替える。そうすると,リリーフ弁
49が作動して管路40内に少し圧力が発生し,ピスト
ン28はやや低速になるため,出入口35からの吐出に
圧力がかかり始める。
【0062】中空ロッド31が穴32内に入り始め,ピ
ストン28の先端面部Dがストッパブロック26の先端
部Fまで移動する間は,そのまま,SOL.BはON,
SOL.CはON,SOL.AはOFFとしておく。そ
うすると,中空ロッド31に設けられている油通過用の
連通孔30が次々にふさがれ,油室34内の油圧は滑ら
かに増圧し,ピストン28の後退速度も減速される。こ
の状態で,ピストン28は後退を続け,ピストン28の
先端面部Dがストッパブロック26の先端部Fに当る。
この時,ピストン28は,ストッパブロック26の作用
により,途中位置での停止を完了する。そして,ストッ
パブロック26の作用で,ストローク途中の停止位置の
精度が充分に確保される。この時,コンテナ1とダイス
5との間の隙間7は,図3のHと同じで,例えば,2〜
3mmになっている。この時の状態を図1に示す。
【0063】この動作が終了すると,前記したように,
ビレット4を載置した状態のビレットローダ15a,1
5bが上昇し,押出ステム6を前進させると,ビレット
4がコンテナ1内へ押込まれて,ビレット4はダイス5
側端面に当接し,図2に示すようになる。さらに,押出
ステム6が前進してアプセットを開始する。ただし,ア
プセットを開始する前に,冷却媒体供給装置62を作用
させ,通路74やプール溝73内に冷却水などの冷却媒
体を導入して,ダミイブロック2を内部から冷却してお
く。この時,冷却水は,押出ステム6の後方から入り,
押出ステム6の中のコネクションロッド57の中の給水
管58内を通り,通路72,74を通ってプール溝73
の中に入り,通路75,排水管59内を通って押出ステ
ム6の後方から排出される。なお,本発明においては,
コアブロック70の外周部にプール式の冷却溝を設けて
いるので,通路容積が比較的に大きく,冷却水が蒸気化
しにくく,かつ,構造がシンプルである。
【0064】したがって,このような状態でアプセット
を開始するとき,ダミイブロック2と接触しているビレ
ット4の後端部は冷却される。アプセットを開始する
と,ビレット4の押出ステム6側の外周端部が盛上って
コンテナ1の内周面に密接する。この密接幅が例えば2
0〜50mmになったら,真空ポンプ12等の真空吸引
装置を作用させ,コンテナ1とダイス5の間の隙間7を
通してコンテナ1内の空気を吸引し,コンテナ1内を充
分に真空状態にする。
【0065】上記アプセットを行う時は,ビレット4の
後端部は冷却されていて流動性がかなり悪くなっている
ので,ダミイブロック2の前端面との間の摩擦度合が大
きくなり,ビレット4の後端部の外表皮の内部への巻込
みが防止され,この巻込みに伴うビレット4の内部への
空気の同時巻込みも防止され,ビレット4の後端の膨張
だけでダミイブロック2側のシールが行われる。このよ
うに,ダミイブロック2の冷却によるビレット4の後端
部表皮と空気の内部への巻込防止と,それより前方ダイ
ス5側のビレット4の表面の脱気により,ブリスタの原
因となる空気を充分に取除くことができる。
【0066】アプセット中は,押出ステム6は休むこと
なく前進を続け,ビレット4は押しつぶされ,ビレット
4のダイス5側端面が変形し始めると,コンテナ1をダ
イス5側に前進させ,コンテナ1とダイス5の隙間7は
ゼロになる。この隙間7の減少は,図3に示される移動
ストッパブロック26の後退移動によって行われる。す
なわち,ピストン28を更に後退させる時は,SOL.
AをOFFにしたままで,SOL.BとSOL.CもO
FFとする。
【0067】そうすると,電磁切替弁48が切替わり,
電磁切替弁48を通してパイロット圧PPがパイロット
チェック弁47に作用し,逆止作用がなくなるので,油
室36内の作動油はパイロットチェック弁47を通って
排出される。また,電磁切替弁50も切替わり,リリー
フ弁49の設定圧力が0kg/cm2 となりタンク51
に通じるので,油室34の作動油は容易に排出される。
したがって,ストッパブロック26はピストン28に押
されて後退する。そして,ストッパブロック26の後方
への移動に伴い,ピストン28の先端面部Dがストッパ
ブロック26の先端部FからGに移動し,ピストン28
は後退動作を完了する。
【0068】なお,隙間7が減少していく過程でも,シ
ールリング18の脱気穴8からは真空引きされており,
ピストン4が完全にコンテナ1内面にアプセットされる
直前には脱気空間でもある隙間S部は例えば20〜60
torrまでに真空引きされている。ビレット4がダイ
ス5から押出され始めたら,電磁切替弁10を閉じてダ
イス5側からの真空引きを停止する。ただし,そのまま
真空引きを続けておいても良い。
【0069】なお,ピストン28を前進させる場合は,
SOL.BはOFFとしたままで,SOL.AはON,
SOL.CはONにする。SOL.BをON,SOL.
AをOFF,SOL.CをOFFとすれば,ストッパブ
ロック26が油圧力で復帰し,図2に示した位置に戻
る。なお,本実施例ではコンテナ1を一時停止させるの
に一時停止機構をコンテナシリンダ24内に設けたが,
これに限定されず他の方法によってコンテナ1を一時停
止するようにしても良い。
【0070】なお,前記実施例においては,ダミイボス
56とアウタリング71を別体にして互いにねじで一体
にし得る例を示したが,これは,初めから一体に製作し
ておくこともできる。また,前記実施例においては,コ
ネクションロッド57の内部に,給水管58と排水管5
9を離して2本設けた例を示したが,これは,例えば上
下に別れた2個の半円形断面の通路を内部に有する1本
の冷却管とし,2個の通路を給水流路と排水流路にわけ
て用いるようにすることもできる。
【0071】なお,本発明を実施する際に,ダミイブロ
ック側からの脱気を同時に行えば,アプセット時に,ビ
レット後端部の外周部の空気を取除いてしまうことにな
るので,その空気をビレット外周部に閉じ込めることが
完全になくなり,更に良い結果が得られる。また,本発
明の1実施例として,冷却媒体として,冷却水を用いた
例を示したが,これは,冷却用油等他の冷却媒体を用い
ることもできる。
【0072】このようにして,真空吸引とアプセットを
行い,コンテナ1をダイス5に接触させたら,そのまま
押出ステム6を前進させて,押出作業に入り,ダイス5
より押出形材を押出す。そして,押出作業が終了した
ら,コンテナ1や押出ステム6を後退させて,コンテナ
1をダイス5から離す。そうすると,図示していないビ
レット4の押出残部であるデイスカードが空中に現われ
る。この状態で,シヤー刃109等は上昇限にある。こ
の時,シリンダ111のピストンロッド112を少し前
進させて,シヤーシリンダ装置105を垂直状態に保
つ。この時の状態を図1に示す。
【0073】次に,シヤーシリンダ106を作動させ,
シヤースライド108を下降させる。そうすると,ま
ず,ガイドローラ110がガイドプレート116の面に
当り,その状態で下降を続ける。ガイドローラ110が
ガイドプレート116に当れば,ホースシュ113は皿
ばね114の力に打勝って押出方向に若干押され,それ
に伴ってホースシュ113でダイス5の段部が押される
ので,ダイス5はエンドプラテン23側のブロック10
2に押付けられ,ダイス5の前面は所望の一定位置にあ
る状態になる。これは,シヤー刃109による切断前に
行われる。
【0074】この状態を保ったまま,ガイドローラ11
0と共にシヤー刃109が下降し,やがて,シヤー刃1
09でデイスカードが切断される。この時,ガイドロー
ラ110のエンドプラテン23側の面とシヤー刃109
のエンドプラテン23側の切断面との間の水平距離は予
め適宜な一定距離に調整してある。したがって,ダイス
5の端面とシヤー刃109の面の間は,例えば0〜0.
3mmのように,一定なクリアランスに保持される。
【0075】また、シリンダ111の油圧力の調整によ
り、ガイドローラ110とシャー刃109のエンドプラ
テン23側への押付力は所望の値に調整されている。し
たがって、ディスカードは、常に、例えば0〜0.3m
mの一定した膜1枚残しで、むしれ等が生じることな
く、ストレートに平滑切断面で良好な状態に切断され
る。その結果、空気の巻込みやブリスタの発生も解消さ
れる。
【0076】この装置では,シリンダ111のピストン
ロッド112をシヤーシリンダ106へ取付けている位
置が,揺動中心軸である軸104の位置よりもかなり上
にあり,シヤーシリンダ106の反力を傾転用のシリン
ダ111で受けない位置に回転用の軸104を設けてい
るので,ダイス5の端面を押付ける力を,電磁リリーフ
弁等による圧力制御等により,容易に制御できる。その
結果,シヤー刃109が鋭角の場合に見られるような,
シヤースライド反力によるダイス側切断面のむしれ面が
なくなり,凹凸のないダイス側切断面が確実容易に得ら
れる。
【0077】また,シヤースライド108に設けたロー
ラガイドで,ダイス5を,ガイドプレート116とホー
スシュ113を介して,シヤー時に押え付けることによ
り,ダイス5の温度変化,ダイス受け挿入用のクリアラ
ンス等の要因に影響を受けず,ダイス5の面とシヤー刃
109の面のクリアランスを予め調整によって設定した
数値に保持しながらデイスカードを切断できる。したが
って,前記したように,ダイス5に残るアルミニウム合
金等の厚みを一定にできるため,一様な平面のダイス側
切断面を得ることができる。そして,以上の理由によ
り,ダイス側切断面不良による押出製品へのブリスタの
巻込みを解消できる。
【0078】デイスカードの切断が終った状態では,図
7に示したようになっている。デイスカードの切断が終
れば,シリンダ111を作用させて,シヤーシリンダ装
置106を少し回動させ,ガイドローラ110をガイド
プレート116から離し,シヤーシリンダ装置106が
少し傾いている状態でガイドローラ110とシヤー刃1
09を上昇させる。そして,上昇限でシリンダ111を
作用させ,シヤーシリンダ装置106を垂直状態に戻
し,1サイクルを終了する。
【0079】
【発明の効果】本発明においては,コンテナ内に挿入し
たビレットを押出ステムでダイス側に押してアプセット
作業を行うに際し,コンテナをダイスに接触させる少し
前で停止させた状態で,先端内部に冷却装置を設けた押
出ステムでビレットを押しながら,コンテナとダイスの
間からコンテナとビレットの間の空気を脱気するように
し,その後,コンテナをダイスに押付けて押出工程に入
るようにした。すなわち,本発明においては,ビレット
に当接しているダミイブロック等の押出ステム先端部を
冷却した状態でアプセットするようにしたので,アプセ
ット時に,ビレットの後端部表皮と空気の後端内部への
巻込みが防止されるので,押出形材にブリスタが生じな
い。
【0080】また,アプセット時に,ビレット後端部が
盛上ってコンテナの内周面に充分に接してシールされた
状態で,コンテナ内の空気をダイス側から真空吸引によ
って排出し始め,アプセット中,この真空吸引を続ける
ので,コンテナ内の空気が充分に排出され,押出形材内
への空気の巻込みは生じないし,良好な押出形材を確実
容易に得ることができる。
【0081】ダイス側では,コンテナとダイス間に隙間
を形成した状態で真空引きするようにしたので,ビレッ
トがコンテナ内でアプセット完了されるまで,ダイス側
から真空吸引することが可能であり,コンテナ内の脱気
空間を高真空まで完全に引くことができる。そして,バ
ーブサイクルの削減に加え,コンテナシリンダによるコ
ンテナの急速一時停止技術の確立により,押出プレスの
ハイサイクル化ができる。また,コンテナ内の押出ステ
ム側のシール,コンテナ内の脱気,ダイスとコンテナ間
シール,製品押出という工程が連続して行えるためアイ
ドルタイムを大幅に短縮することができる。
【0082】なお,ダミイブロックをコアブロックと外
周に設けたアウタリングとによって構成し,コアブロッ
クとアウタリングの間に所定の幅を有したリング状のプ
ール溝を設け,中空状の押出ステムの内部に軸線方向に
伸びているダミイブロック連結用のコネクションロッド
を設け,コネクションロッドの内部に軸線方向に伸びた
冷却媒体用の供給管と排出管を平行状態で設け,この供
給管と排出管の先端部を前記プール溝に連結しておけ
ば,ビレットに当接しているダミイブロックを,比較的
に大きな容積を有するプール溝で有効に,冷却した状態
でアプセットすることができる。すなわち,比較的に大
きな容積のプール溝では,冷却水が蒸気化しにくく,有
効な冷却が得られる。その結果,アプセット時に,ビレ
ット後端部を適度に冷却してダミイブロックに対する滑
りをなくすようにすることができ,ビレットの後端部表
皮と空気の後端内部への巻込みを防止することができ,
押出形材にブリスタが生じないようにすることができ
る。
【0083】また,押出ステムの中にコネクションロッ
ドを設け,このコネクションロッドの中に冷却媒体用の
供給管と排出管を平行状態で設けておけば,内部に冷却
媒体が通っても,外部の押出ステムやコネクションロッ
ドは外部から適度に加熱され,構造的に無理な力が作用
しない。すなわち,ダミイブロックや押出ステムは,押
出工程の1サイクル中,約1〜2割の間,加熱されてい
るコンテナの中に入っているので,コンテナにより加熱
される。その結果,押出ステムは軸線方向に伸びるが,
この時,仮に,コネクションロッドが内部から直接に強
く冷却されれば,コネクションロッドは軸線方向に伸び
ないので,押出ステムとコネクションロッドの熱膨張の
差で,コネクションロッドの先端部に取付けているフィ
ックス型のダミイブロックは押出ステムで強く締付けら
れ,その結果,芯のフレキシビリティが失われる。ま
た,場合によっては,ダミイブロックとコネクションロ
ッドの連結部であるねじ部から折れることもある。
【0084】しかし,本発明の実施例のように,コネク
ションロッドの中に冷却媒体用の管を別個に設けておけ
ば,コネクションロッドが内部からそれ程冷却されるこ
となく,押出ステムとコネクションロッドの温度差が少
なく,コネクションロッドも押出ステムと同様に幾分伸
びるので,コネクションロッドの先端部に取付けられて
いるフィックス型のダミイブロックが,押出ステムでそ
れ程締付けられることがなく,ダミイブロックの芯のフ
レキシビリティが損なわれることがない。なお,ダミイ
ブロックは少し軽く締付けられる傾向にあるので,ゆる
みがなくて良い。なお,ダミイブロックは,適宜冷却さ
れるので,熱間強度が落ちず,寿命も長くなる。
【0085】また,本発明においては,ビレットを保持
してコンテナと押出ステム間に出入自在に設けられたビ
レットローダのビレット保持部にあって,ビレットの外
方から半径方向に向かって設けられた調整手段と,前記
調整手段の上部に配設されてビレットをコンテナの軸芯
方向に搬送する複数個のビレット搬送用ローラをビレッ
トの軸芯方向に複数列設けるとともに,また,より好ま
しくは,ビレット挿入側のコンテナの入口にビレットを
コンテナの軸芯と同芯に保持かつ搬送可能なビレットガ
イド用ローラを調整手段を介して設けたことにより,ビ
レット外径に対してビレット装填口径を近づけることが
可能となる。
【0086】また,ビレット径に対してコンテナ内径を
近づけてもビレット装填口の入口や内部でビレットの押
出中に詰まることがなくなり,安定したビレット挿入,
装填動作が容易に行える。さらに,ビレット外径とビレ
ット装填口の寸法差を小さくしたことにより,アプセッ
トストロークが短くできるため,アプセット時のビレッ
トのバックフローが減少するとともに,ビレット表皮に
残留する空気や不純物の巻込みが少なくなり,ブリスタ
の発生が大幅に減少する。アプセットストロークが短く
なり,アイドルタイムも短縮できる。
【0087】また、本発明においては、押出作業が終っ
たら、コンテナをダイスから離して後退させた後、ディ
スカード切断用のシャーシリンダ装置の一部でダイスを
押出方向に押付けた状態で、かつ、シャーシリンダ装置
のシャー刃とダイス端面間のクリアランスを一定に保持
た状態で、シャー刃でディスカードを切断し、ディス
カード切断後はシャー刃をダイスから離した状態で上昇
させるようにしたので、良好な平面の切断面を確実容易
に得ることができる。したがって、次の押出製品に空気
の巻込みやブリスタを発生させることなく、押出成形を
することができる。
【0088】そして,本発明においては,前記したよう
に,アプセット時に,ダイス側からコンテナ内の空気を
真空脱気すること,内部から冷却しているダミイブロッ
クでアプセットすること,ビレットローダと押出ステム
を用いてビレットをコンテナ内に挿入するときにビレッ
トをコンテナの軸芯と合うようにして挿入すること,お
よび,デイスカードシヤー時に切断方法を改良し,シヤ
ー刃とダイスとを良好な状態に保って切断作業を行うこ
とにより,相乗効果により,一層,押出成形品内への空
気の巻込みやブリスタの発生を押えることができ,良好
な押出成形品を確実容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の1実施例を
示す縦断面図である。
【図2】図1のダイス部拡大図である。
【図3】図1のコンテナシリンダ部の拡大断面図であ
る。
【図4】図1の押出ステム側の拡大図である。
【図5】本発明に係るビレットローダ部を示す側面図で
ある。
【図6】ビレットガイド用ローラ装置の側面図である。
【図7】本発明に係るデイスカードシヤー装置を用いた
デイスカード切断直後の状態を示す縦断面図である。
【図8】図7の一部拡大横断面図である。
【図9】シヤーやガイド装置部をダイスライド側から見
た裏面図である。
【図10】従来の方法におけるアプセット時の作用状態
を時系列に示した説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 ダミイブロック 3 ダイリングシール 4 ビレット 5 ダイス 6 押出ステム 7 隙間 8 脱気穴 12 真空ポンプ 15 ビレットローダ 16 シヤー装置 17 アウタリング 18 シールリング 19 圧縮ばね 23 エンドプラテン 24 コンテナシリンダ 25 ピストンロッド 26 ストッパブロック 27 ヘッドブロック 28 ピストン 30 連通孔 31 中空ロッド 37 プラグ 43 弁 46,48,50 電磁切替弁 47 パイロットチェック弁 49 リリーフ弁 55 メインクロスヘッド 56 ダミイボス 57 コネクションロッド 58 給水管 59 排水管 62 冷却媒体供給装置 69 コネクションボルト 70 コアブロック 71 アウタリング 73 プール溝 82 ビレットキヤリア 83 スイングアーム 85,94 シリンダ 86 ビレット保持部 87 ビレット搬送用ローラ 87a ビレット搬送用ローラ装置 87b ガイドローラ 96 クランプ用ローラ 96a クランプ用ローラ装置 99 ビレットガイド用ローラ装置 100 ダイスライド 104 軸 105 シヤーシリンダ装置 106 シヤーシリンダ 108 シヤースライド 109 シヤー刃 110 ガイドローラ(ガイド装置) 111 傾転用のシリンダ(押圧装置) 113 ホースシュ 114 皿ばね 116 ガイドプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224015(JP,A) 実開 平5−5214(JP,U) 特公 昭54−31986(JP,B2) 特公 昭55−13811(JP,B2) 実公 昭55−38569(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 26/00 B21C 27/04 B21C 29/00 B21C 29/04 B21C 33/00 B21C 35/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず、ビレットがコンテナと同軸となる
    ようにビレットローダで案内しながら、ビレットをダミ
    イブロックを介して押出ステムで押してコンテナ内に挿
    入し、次に、コンテナをダイスに接触させる少し前で停
    止させた状態で、先端内部から冷却しているダミイブロ
    ックでコンテナ内のビレットを押し、かつ、コンテナと
    ダイスの間からコンテナとビレット間の空気を脱気しな
    がらアプセット作業を行い、その後、コンテナをダイス
    に押付けて押出作業を行い、押出作業が終ったら、コン
    テナをダイスから離して後退させた後、ディスカード切
    断用のシャーシリンダ装置の一部でダイスを押出方向に
    押付けた状態で、かつ、シャーシリンダ装置のシャー刃
    とダイス端面間のクリアランスを一定に保持した状態
    で、シャー刃でディスカードを切断し、ディスカード切
    断後はシャー刃をダイスから離した状態で上昇させるよ
    うにした押出成形方法。
  2. 【請求項2】 ビレットをコンテナ内に挿入する際にビ
    レットをコンテナの軸心と同軸に保ち得るガイド部材を
    ビレットローダに設け、先端内部から冷却しているダミ
    イブロックを有する押出ステム装置を設け、コンテナを
    ダイスに接触させる少し前で一時停止させたり押付けた
    りするコンテナ駆動装置を設け、コンテナとダイスの間
    に隙間があるときにコンテナとビレットの間からコンテ
    ナとビレット間の空気を脱気する脱気装置を設け、押出
    終了時にダイス前面に残ったディスカードを切断するデ
    ィスカード切断装置のシャーシリンダを押出、反押出方
    向に回転自在に取付け、ダイスを押出方向に押付けると
    ともにシャー刃をダイス前面方向に押付けてシャー刃と
    ダイス端面との間に一定のクリアランスを保持可能な
    圧装置を設けた押出成形装置。
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