JPH0739929A - 押出コンテナ用脱気装置 - Google Patents
押出コンテナ用脱気装置Info
- Publication number
- JPH0739929A JPH0739929A JP19340693A JP19340693A JPH0739929A JP H0739929 A JPH0739929 A JP H0739929A JP 19340693 A JP19340693 A JP 19340693A JP 19340693 A JP19340693 A JP 19340693A JP H0739929 A JPH0739929 A JP H0739929A
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- JP
- Japan
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- container
- die
- billet
- ring
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ
内の空気を全て吸引してダイスからビレットを押出す。 【構成】 押出コンテナとビレットの間の空間の空気を
ビレットの押出を開始する前に、コンテナをダイスに接
触する直前で一時停止させる一時停止機構を設ける。コ
ンテナタイヤのダイス側端面にアウタリングを固設し、
さらにアウタリングに対して押出方向に移動自在かつ離
脱不可能に係合させたシールリングをダイリングに当接
させてコンテナ内を真空化する。
内の空気を全て吸引してダイスからビレットを押出す。 【構成】 押出コンテナとビレットの間の空間の空気を
ビレットの押出を開始する前に、コンテナをダイスに接
触する直前で一時停止させる一時停止機構を設ける。コ
ンテナタイヤのダイス側端面にアウタリングを固設し、
さらにアウタリングに対して押出方向に移動自在かつ離
脱不可能に係合させたシールリングをダイリングに当接
させてコンテナ内を真空化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム合金等の押
出プレスによる押出コンテナ用脱気装置に関するもので
あり、コンテナ内からダイスを通ってビレットが押出さ
れる前に、コンテナとビレット間の空気をコンテナの外
に放出し、ビレットを効果的に無駄なく押出すための改
善された押出コンテナ用脱気装置に関するものである。
出プレスによる押出コンテナ用脱気装置に関するもので
あり、コンテナ内からダイスを通ってビレットが押出さ
れる前に、コンテナとビレット間の空気をコンテナの外
に放出し、ビレットを効果的に無駄なく押出すための改
善された押出コンテナ用脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ内径よりも少し小径のビレット
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットをビレ
ット後方のステムで押してダイスに押し当て、いわゆる
アプセットすると、ビレットが押しつぶされ、コンテナ
とビレットの間の空気が圧縮される。この圧縮された空
気を放出するために、ステムとコンテナをわずかに後退
させ、ダイスとコンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜
いて、再度コンテナとステムを前進させて押出しを開始
する。このようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工
程をバープサイクルと呼んでいるが、この工程が有るこ
とにより、押出サイクルに無駄な時間が発生する。
をコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットをビレ
ット後方のステムで押してダイスに押し当て、いわゆる
アプセットすると、ビレットが押しつぶされ、コンテナ
とビレットの間の空気が圧縮される。この圧縮された空
気を放出するために、ステムとコンテナをわずかに後退
させ、ダイスとコンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜
いて、再度コンテナとステムを前進させて押出しを開始
する。このようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工
程をバープサイクルと呼んでいるが、この工程が有るこ
とにより、押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0003】また、この方法だと、バープサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けた時、コンテナ内面と
ビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が大
気圧で残っており、充分な脱気は行われていない。さら
に、コンテナライナ端面とダイス端面には、しばしばア
ルミニウムかすが付着する。均一な膜状に付着すればシ
ールした時に空気の侵入は無いはずだが、一般的にはか
すが不均一に付着する。このため、せっかくコンテナ内
を脱気しても、ビレットのアプセットが完了するまでに
再び空気が侵入しバープサイクルを行ったとしても完全
でなく、ブリスタが発生していた。
気してコンテナをダイスに押付けた時、コンテナ内面と
ビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が大
気圧で残っており、充分な脱気は行われていない。さら
に、コンテナライナ端面とダイス端面には、しばしばア
ルミニウムかすが付着する。均一な膜状に付着すればシ
ールした時に空気の侵入は無いはずだが、一般的にはか
すが不均一に付着する。このため、せっかくコンテナ内
を脱気しても、ビレットのアプセットが完了するまでに
再び空気が侵入しバープサイクルを行ったとしても完全
でなく、ブリスタが発生していた。
【0004】そこで、最近では、例えば、特開平3−4
13号公報に記載されているように、ステム側から空気
を抜くために、ステムの先端に圧力パッドおよび中空押
出ステムが用いられ、ビレット押出中に空気を抜くこと
も考えられている。
13号公報に記載されているように、ステム側から空気
を抜くために、ステムの先端に圧力パッドおよび中空押
出ステムが用いられ、ビレット押出中に空気を抜くこと
も考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た空気抜きではビレット加圧中にステム側の空気は抜け
てもコンテナ内とビレット間の大部分の空気のうち特
に、ダイス側の空気は抜けにくい。その理由は、アプセ
ットするとき、ビレットは後方から順につぶされ、後方
からコンテナ内面に密着していくからで、後方からだけ
脱気しても脱気効果は少なく、また、ダイスとコンテナ
のシール面から外の空気が侵入することもあり、不確実
である。また、フィックスダミーブロックを用いる場
合、構造的に吸引口の断面積を大きくとることができ
ず、吸引力が劣り、脱気が充分に行えない。また、フィ
ックスダミーブロックとコンテナのクリアランスが比較
的に大きく、例えば、0.15〜0.2mm程度のクリ
アランスがあるので、吸引効率が低く、到達真空度も低
くなる。
た空気抜きではビレット加圧中にステム側の空気は抜け
てもコンテナ内とビレット間の大部分の空気のうち特
に、ダイス側の空気は抜けにくい。その理由は、アプセ
ットするとき、ビレットは後方から順につぶされ、後方
からコンテナ内面に密着していくからで、後方からだけ
脱気しても脱気効果は少なく、また、ダイスとコンテナ
のシール面から外の空気が侵入することもあり、不確実
である。また、フィックスダミーブロックを用いる場
合、構造的に吸引口の断面積を大きくとることができ
ず、吸引力が劣り、脱気が充分に行えない。また、フィ
ックスダミーブロックとコンテナのクリアランスが比較
的に大きく、例えば、0.15〜0.2mm程度のクリ
アランスがあるので、吸引効率が低く、到達真空度も低
くなる。
【0006】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ内の
空気を全て吸引してダイスからビレットを押出す前に、
バープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要の
ない押出サイクルを提供することにある。
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ内の
空気を全て吸引してダイスからビレットを押出す前に、
バープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要の
ない押出サイクルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、押出コンテナとビレット間
の空気をビレットの押出を開始する前までに脱気する
際、前記コンテナをダイスに接触させる前に停止させる
一時停止機構と、コンテナタイヤのダイス側端面に固設
されたアウタリングと、前記アウタリングに対して押出
方向に移動自在、かつ離脱不可能に係合されたシールリ
ングとを設け、前記シールリングに対向して配設しダイ
スを嵌合支持するダイリングのコンテナ側端面を、コン
テナの一時停止時にシールリングと当接可能な構成にし
た。
するためになされたもので、押出コンテナとビレット間
の空気をビレットの押出を開始する前までに脱気する
際、前記コンテナをダイスに接触させる前に停止させる
一時停止機構と、コンテナタイヤのダイス側端面に固設
されたアウタリングと、前記アウタリングに対して押出
方向に移動自在、かつ離脱不可能に係合されたシールリ
ングとを設け、前記シールリングに対向して配設しダイ
スを嵌合支持するダイリングのコンテナ側端面を、コン
テナの一時停止時にシールリングと当接可能な構成にし
た。
【0008】
【作用】コンテナ内のビレットをビレット後方のステム
で押込んでビレットをダイスに押し当てるとビレットが
押しつぶされてコンテナとビレットの間の空気が圧縮さ
れる。この圧縮された空気はビレットがダイスから押出
される前に外部に排出されなければならない。本発明で
はビレットがステムで圧縮される前よりビレットのダイ
ス側でそれぞれコンテナ内の空気を強制的に吸引するの
で、ビレットがステムで圧縮されてからこの圧縮空気の
吸引のための工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
なお、コンテナのダイス側から空気を吸引する際には、
コンテナ先端部に取付けたアウタリングに係合されて軸
方向に移動自在なシールリングとダイリングのコンテナ
側端面間をシールしている状態で、ダイスとコンテナ間
の微小な間隔を通して空気を吸引する。そして、アプセ
ット完了直前にコンテナをダイス側へ前進させコンテナ
先端面はダイスに押付け、この微小な間隔は無くしてお
く。
で押込んでビレットをダイスに押し当てるとビレットが
押しつぶされてコンテナとビレットの間の空気が圧縮さ
れる。この圧縮された空気はビレットがダイスから押出
される前に外部に排出されなければならない。本発明で
はビレットがステムで圧縮される前よりビレットのダイ
ス側でそれぞれコンテナ内の空気を強制的に吸引するの
で、ビレットがステムで圧縮されてからこの圧縮空気の
吸引のための工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
なお、コンテナのダイス側から空気を吸引する際には、
コンテナ先端部に取付けたアウタリングに係合されて軸
方向に移動自在なシールリングとダイリングのコンテナ
側端面間をシールしている状態で、ダイスとコンテナ間
の微小な間隔を通して空気を吸引する。そして、アプセ
ット完了直前にコンテナをダイス側へ前進させコンテナ
先端面はダイスに押付け、この微小な間隔は無くしてお
く。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明に係る押出コンテナ用
脱気装置の一実施例を示す断面図、図2は図1のA〜A
からみた正面図、図3はダイスとコンテナ間の微小間隔
を通して空気を吸引する吸引部の要部拡大断面図、図4
はコンテナ内で加圧されるビレットのつぶれ方を示す概
念図である。
詳細に説明する。図1は、本発明に係る押出コンテナ用
脱気装置の一実施例を示す断面図、図2は図1のA〜A
からみた正面図、図3はダイスとコンテナ間の微小間隔
を通して空気を吸引する吸引部の要部拡大断面図、図4
はコンテナ内で加圧されるビレットのつぶれ方を示す概
念図である。
【0010】図1のエンドプラテン32に設置され、コ
ンテナタイヤ2とコンテナ1を摺動させるコンテナシリ
ンダ33のピストンヘッド側のB部の要部は移動ストッ
パブロック34とストッパを兼ねるヘッドブロック35
等からなり、移動ストッパブロック34が移動する範囲
の最大距離でピストン37はコンテナ1のダイス5側端
面をダイス5面と例えば2〜3mm程度のギャップ10
のある状態で急速一時停止できるような一時停止機構3
0を有した構造とになっている。図1で36はシリンダ
本体の一部を構成するシリンダチューブ、35はシリン
ダ本体の後部にあるヘッドブロック、37はピストン、
38はピストンロッドである。
ンテナタイヤ2とコンテナ1を摺動させるコンテナシリ
ンダ33のピストンヘッド側のB部の要部は移動ストッ
パブロック34とストッパを兼ねるヘッドブロック35
等からなり、移動ストッパブロック34が移動する範囲
の最大距離でピストン37はコンテナ1のダイス5側端
面をダイス5面と例えば2〜3mm程度のギャップ10
のある状態で急速一時停止できるような一時停止機構3
0を有した構造とになっている。図1で36はシリンダ
本体の一部を構成するシリンダチューブ、35はシリン
ダ本体の後部にあるヘッドブロック、37はピストン、
38はピストンロッドである。
【0011】符号3はダイスであって、ダイス3の外周
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。6は隙間であってコンテナシリンダ33内に設けた
一時停止機構によってコンテナ1とダイス3やダイリン
グ5との間には例えば2〜3mmの隙間6があいている
ようになっている。31はコンテナの内周面とビレット
13の外周面との間の隙間であり、脱気空間でもある。
をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してあ
る。6は隙間であってコンテナシリンダ33内に設けた
一時停止機構によってコンテナ1とダイス3やダイリン
グ5との間には例えば2〜3mmの隙間6があいている
ようになっている。31はコンテナの内周面とビレット
13の外周面との間の隙間であり、脱気空間でもある。
【0012】一方、ビレット13を押込む押出ステム1
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック15が設けられている。フィックスダミイ
ブロック15は押出ステム14内の軸心部に固定して設
けられた管状部材16の先端部にねじで取付けられてい
るダミイブロック後部部材17、この後部部材17の先
端外周部にねじで取付けられていて、その先端部が外径
方向に広がってコンテナ1の内周面に密接し得る外側リ
ング18である。なお、14aはステムホルダ、14b
はクロスヘッドである。
4の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダ
ミイブロック15が設けられている。フィックスダミイ
ブロック15は押出ステム14内の軸心部に固定して設
けられた管状部材16の先端部にねじで取付けられてい
るダミイブロック後部部材17、この後部部材17の先
端外周部にねじで取付けられていて、その先端部が外径
方向に広がってコンテナ1の内周面に密接し得る外側リ
ング18である。なお、14aはステムホルダ、14b
はクロスヘッドである。
【0013】本実施例では、図3に示す如くコンテナタ
イヤ2のダイス3側端面にコンテナ1と同芯状のアウタ
リング10がボルトによって固設されている。また、前
記アウタリング10の内周面側に前後進可能、かつ離脱
不可能に段状に係合されたシールリング11が配設され
ている。シールリング11の一部は中心方向に突設した
突部11aを有した構造となっており、コンテナ1とダ
イス3に例えば2〜3mmの隙間を残してコンテナ1を
一時停止した時、ダイリング5のコンテナ1側端面に対
して前記シールリング11の突部11aが、ばね12
(本実施例ではコンテナタイヤ2とシールリング11間
に等間隔に8つのばね12が弾装してある)によって押
出方向に押圧当接され(面シール)、クリアランスをゼ
ロにするようになっている。
イヤ2のダイス3側端面にコンテナ1と同芯状のアウタ
リング10がボルトによって固設されている。また、前
記アウタリング10の内周面側に前後進可能、かつ離脱
不可能に段状に係合されたシールリング11が配設され
ている。シールリング11の一部は中心方向に突設した
突部11aを有した構造となっており、コンテナ1とダ
イス3に例えば2〜3mmの隙間を残してコンテナ1を
一時停止した時、ダイリング5のコンテナ1側端面に対
して前記シールリング11の突部11aが、ばね12
(本実施例ではコンテナタイヤ2とシールリング11間
に等間隔に8つのばね12が弾装してある)によって押
出方向に押圧当接され(面シール)、クリアランスをゼ
ロにするようになっている。
【0014】シールリング11の上方には図2に示すよ
うに脱気穴7が2ヶ所あり、そこから配管8や電磁切替
弁9を介して真空タンク20や真空ポンプ21に連結さ
れている。22はモータ、23はアウタリング10とシ
ールリング11間から空気の侵入を防止する耐熱シール
材、24はアウタリング10とコンテナタイヤ2間から
空気の侵入を防止するメタル中空リング、25はダイリ
ング5との繰返し当接によってシールリング11の突部
11aの直接摩耗と空気侵入を防止する取替可能なシー
ルプレートである。
うに脱気穴7が2ヶ所あり、そこから配管8や電磁切替
弁9を介して真空タンク20や真空ポンプ21に連結さ
れている。22はモータ、23はアウタリング10とシ
ールリング11間から空気の侵入を防止する耐熱シール
材、24はアウタリング10とコンテナタイヤ2間から
空気の侵入を防止するメタル中空リング、25はダイリ
ング5との繰返し当接によってシールリング11の突部
11aの直接摩耗と空気侵入を防止する取替可能なシー
ルプレートである。
【0015】次に、前記装置の作用について説明する。
まず、コンテナ1のダイス側端面をダイス5面と例えば
2〜3mm程度の隙間6のある状態で停止させている。
この状態でコンテナ1の中へビレット13をステム14
の前進動作で装入し、ビレット13の先端面をダイス3
に当てる。この状態を図1に示す。この時、コンテナ1
とビレット13の脱気空間31には空気がある。この動
作が終了すると次いでビレット13を載置したままビレ
ットローダ(図示なし)が上昇し、押出ステム14を前
進させるとビレット13がコンテナ1内へ押込まれてビ
レット13はダイス3側端面に当接する。さらに押出ス
テム14が前進してアプセットを開始する。この状態を
続けると押出ステム14側のビレット13がコンテナ1
に密着する頃に真空タンク10の作用で、ダイス3側よ
り脱気空間31のエアは吸引される。このとき、吸引さ
れたダイス3側の空気は、隙間6を通りコンテナ1に取
付いているシールリング11の一部に設けられている脱
気穴7を通り、そこから配管8でコンテナ1上面の電磁
切替弁9へと導かれる。
まず、コンテナ1のダイス側端面をダイス5面と例えば
2〜3mm程度の隙間6のある状態で停止させている。
この状態でコンテナ1の中へビレット13をステム14
の前進動作で装入し、ビレット13の先端面をダイス3
に当てる。この状態を図1に示す。この時、コンテナ1
とビレット13の脱気空間31には空気がある。この動
作が終了すると次いでビレット13を載置したままビレ
ットローダ(図示なし)が上昇し、押出ステム14を前
進させるとビレット13がコンテナ1内へ押込まれてビ
レット13はダイス3側端面に当接する。さらに押出ス
テム14が前進してアプセットを開始する。この状態を
続けると押出ステム14側のビレット13がコンテナ1
に密着する頃に真空タンク10の作用で、ダイス3側よ
り脱気空間31のエアは吸引される。このとき、吸引さ
れたダイス3側の空気は、隙間6を通りコンテナ1に取
付いているシールリング11の一部に設けられている脱
気穴7を通り、そこから配管8でコンテナ1上面の電磁
切替弁9へと導かれる。
【0016】事前に真空タンク10と電磁切替弁9まで
の配管内は例えば5〜10torrに真空引きされてお
り、ビレット13とダイス3が接触すると同時に電磁切
替弁10が開いて、ダイリングシールリング4の脱気穴
7を通して脱気空間31は素早く充分に脱気される。押
出ステム14は休むことなく前進を続けビレット13は
押しつぶされる。押しつぶされる状態を図4に示す。こ
れらの図で、コンテナ1とビレット13の間の脱気空間
31はステム14でダイス方向にビレット13がS1 か
らS3 まで順次加圧されていけば、この脱気空間31は
ダイス側に押しせばめられるのが図4より分かる。脱気
は例えば、約10〜50torrの真空度で、0.5秒
程度で行える。
の配管内は例えば5〜10torrに真空引きされてお
り、ビレット13とダイス3が接触すると同時に電磁切
替弁10が開いて、ダイリングシールリング4の脱気穴
7を通して脱気空間31は素早く充分に脱気される。押
出ステム14は休むことなく前進を続けビレット13は
押しつぶされる。押しつぶされる状態を図4に示す。こ
れらの図で、コンテナ1とビレット13の間の脱気空間
31はステム14でダイス方向にビレット13がS1 か
らS3 まで順次加圧されていけば、この脱気空間31は
ダイス側に押しせばめられるのが図4より分かる。脱気
は例えば、約10〜50torrの真空度で、0.5秒
程度で行える。
【0017】吸引脱気し始めてからも、ステム14は休
むことなく前進を続け、ビレット13をつぶす。そして
コンテナ1内にビレット13を充満させ、アプセットを
完了する。次に引続いて押出しに入り、ダイス3から製
品が押出される。なお、コンテナ1の内部の脱気空間3
1が所定の真空度に到達した時点でコンテナ1はダイス
3側へ前進し、コンテナ1のダイス3側端面はダイス3
面に当り、ダイス3面との隙間6をゼロとし、押出開始
直後まで脱気を続ける。
むことなく前進を続け、ビレット13をつぶす。そして
コンテナ1内にビレット13を充満させ、アプセットを
完了する。次に引続いて押出しに入り、ダイス3から製
品が押出される。なお、コンテナ1の内部の脱気空間3
1が所定の真空度に到達した時点でコンテナ1はダイス
3側へ前進し、コンテナ1のダイス3側端面はダイス3
面に当り、ダイス3面との隙間6をゼロとし、押出開始
直後まで脱気を続ける。
【0018】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明に係る押出コンテナ用脱気装置は、押出コン
テナとビレット間の空気をビレットの押出を開始する前
までに真空化させる際、前記コンテナをダイスに接触さ
せる前に停止させる一時停止機構と、コンテナホルダの
ダイス側端面に固設されたアウタリングと、前記アウタ
リングと押出方向に移動自在、かつ離脱不可能に係合さ
れたシールリングとを設け、前記シールリングに対向し
て配設しダイスを嵌合支持するダイリングのコンテナ側
端面を、コンテナの一時停止時にシールリングと当接可
能な構成にしたことにより、吸引口を大きく取ることが
でき、吸引口も大きく、かつダイスとシールリングのク
リアランスをゼロとすることができるため、真空度も良
い。また、空気の侵入がほとんどなく、脱気時間が短く
てすむためアプセット速度を速くすることができる。所
定の真空度に到達してコンテナシールした後も、ダイス
側からの脱気行為は押出開始まで続けているので、空気
が再びシール面から逆流して入りこむ恐れはない。
に、本発明に係る押出コンテナ用脱気装置は、押出コン
テナとビレット間の空気をビレットの押出を開始する前
までに真空化させる際、前記コンテナをダイスに接触さ
せる前に停止させる一時停止機構と、コンテナホルダの
ダイス側端面に固設されたアウタリングと、前記アウタ
リングと押出方向に移動自在、かつ離脱不可能に係合さ
れたシールリングとを設け、前記シールリングに対向し
て配設しダイスを嵌合支持するダイリングのコンテナ側
端面を、コンテナの一時停止時にシールリングと当接可
能な構成にしたことにより、吸引口を大きく取ることが
でき、吸引口も大きく、かつダイスとシールリングのク
リアランスをゼロとすることができるため、真空度も良
い。また、空気の侵入がほとんどなく、脱気時間が短く
てすむためアプセット速度を速くすることができる。所
定の真空度に到達してコンテナシールした後も、ダイス
側からの脱気行為は押出開始まで続けているので、空気
が再びシール面から逆流して入りこむ恐れはない。
【図1】本発明に係る押出成形方法の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】図1のA〜Aからみた正面図である。
【図3】ダイスとコンテナ間の微小間隔を通して空気を
吸引する吸引部の要部拡大断面図である。
吸引する吸引部の要部拡大断面図である。
【図4】コンテナ内で加圧されるビレットのつぶれ方を
示す概念図である。
示す概念図である。
1 コンテナ 2 コンテナタイヤ 3 ダイス 6 隙間 7 脱気穴 10 アウタリング 11 シールリング 11a 突部 12 ばね 13 ビレット 14 押出ステム 14b クロスヘッド 15 フイックスダミイブロック 18 外側リング 20 真空タンク 21 真空ポンプ 30 一時停止機構 31 脱気空間 32 エンドプラテン 33 コンテナシリンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 押出コンテナとビレット間の空気をビレ
ット押出の開始前までに真空化させる際、前記コンテナ
をダイスに接触させる前に停止させる一時停止機構と、
コンテナタイヤのダイス側端面に固設したアウタリング
と、前記アウタリングに対して押出方向に移動自在、か
つ離脱不可能に係合されたシールリングを設け、前記シ
ールリングに対向して配設しダイスを嵌合支持するダイ
リングのコンテナ側端面を、コンテナの一時停止時にシ
ールリングと当接可能な構成にしたことを特徴とする押
出コンテナ用脱気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19340693A JPH0739929A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 押出コンテナ用脱気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19340693A JPH0739929A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 押出コンテナ用脱気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739929A true JPH0739929A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16307431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19340693A Pending JPH0739929A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 押出コンテナ用脱気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739929A (ja) |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP19340693A patent/JPH0739929A/ja active Pending
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