JP3293498B2 - 脱気手段を備えたショートストローク用押出プレス装置 - Google Patents

脱気手段を備えたショートストローク用押出プレス装置

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JP3293498B2
JP3293498B2 JP29168896A JP29168896A JP3293498B2 JP 3293498 B2 JP3293498 B2 JP 3293498B2 JP 29168896 A JP29168896 A JP 29168896A JP 29168896 A JP29168896 A JP 29168896A JP 3293498 B2 JP3293498 B2 JP 3293498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱気手段を備えたシ
ョートストローク用押出プレス装置に係り、特に長短ビ
レットのローディングが可能な構造とするとともに機長
とアイドルタイムを短かくし、ビレットキャリアからビ
レットローダのビレット保持部へのビレットローディン
グを作業床下で行なった後、ビレット装填孔まで移送供
給し、コンテナを前進限まで素早く移動させて押出しを
開始するようにした後、フィックスダミイブロックまた
は押出ステムを2つ割のシールブロックで閉じ、次いで
ビレットが押出される前にコンテナとビレット間の空気
をコンテナの外に脱気し、ビレットに空気を含むことな
く、効果的に無駄なく押出すために改善された脱気手段
を備えたショートストローク用押出プレス装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、押出プレス装置は、固定され
たコンテナ内にビレットを装填し、これをラムシリンダ
に駆動されるステムによって押出し、コンテナの出口に
取付けられたダイスによって所定の断面形状に成形する
ようになっている。このような押出プレス装置に装填さ
れるビレットはビレットローダにより供給されるように
なっており、押出プレス装置の操作側に配置されたビレ
ットキャリアから送られてくるビレットを1本づつ掴
み、これをコンテナのビレット装填孔に移送し、ビレッ
トと装填孔との芯合わせした状態でビレットをダイスと
押出ステム間で挟持する。
【0003】この後、コンテナはダイスと当接するまで
前進するが、押出プレスのアイドルタイムの短縮のため
に、ダイスとコンテナ間を離間して開放したコンテナの
後退限位置から、コンテナを前進させてダイスに当接す
るまでの動作を短時間で行うように操作される。また、
ビレットをダイスと押出ステム間で挟持した状態でコン
テナを前進させるが、この時、コンテナ内径よりも少し
小径のビレットをコンテナ内に入れた後、コンテナ内で
ビレットを後方の押出ステムでダイスに押し当て、いわ
ゆるアプセットすると、ビレットが押しつぶされコンテ
ナとビレット間の空気が圧縮される。この圧縮された空
気を放出するために押出ステムとコンテナを僅かに後退
させ、ダイスとコンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜
いて、再度コンテナと押出ステムを前進させて押出しを
開始する。このようにして圧縮された空気を抜くガス抜
き工程をバープサイクルと呼んでいるが、この工程があ
ることにより、押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0004】また、この方法だと、バープサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けたとき、コンテナ内面
とビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が
大気圧で残っており、十分な脱気は行われていない。そ
こで、ビレットの押出しに際しいかに残留空気の除去を
容易かつ確実に行えるように、例えば特公昭48−25
315号公報に記載されているようなコンテナと押出ス
テム間に金属ベローズで気密室を設け、一端はコンテ
ナ、他端は押出ステムとの間に金属パッキンにてシール
を行い、金属パッキンの押付を外部よりシリンダにて空
圧または液圧で行い気密室の空気を外部に排出し残留空
気をなくするようにしたものがある。
【0005】また、特開昭52−47556号公報には
押出ステムの適所にカーボンシールを用いて円板状の支
持板を配し、この支持板からコンテナの後壁面間に設け
たスプリングにより弾力的に気密関係に接する支持体を
介し、コンテナ内をシール材でシールしつつダミィブロ
ックとコンテナ内周壁面との間からコンテナ内の空気を
吸引脱気させる方法が記載されている。
【0006】さらに、実公昭55−19605号公報に
は、2つ割のシールブロックをコンテナの軸線方向と直
角方向に開閉自在に設け、シールブロックを閉じたとき
シールブロックの内面を押出ステムの外面に密接させ得
るようにしたものが記載されている。このような2つ割
のシールブロックは押出ステム側のコンテナ端面の上下
部に固着されたガイドプレートに沿って開閉するように
なっており、さらに押出ステムとコンテナとの間を密封
するためのシールパッキンが、カバープレートとシール
ブロック間および押出ステムとシールブロックの内面間
にそれぞれ配設された構成とするとともに、コンテナ1
の内面の押出ステム3側の上部に脱気溝12を設けて脱
気し易いようになっている。
【0007】また、特開平5−245533号公報に
は、コンテナの押出ステム側端面に当接するリムと、押
出ステムと摺動往復可能な縁部で気密に構成されてお
り、押出プレス装置の全ストロークに亘り密封容器をコ
ンテナの押出ステム側端面に押圧保持するテレスコープ
型の弾性部材が設けられ、該テレスコープ型を伸張しコ
ンテナ端面にリムを当接して密封した後コンテナの空気
を真空脱気するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した特
公昭48−25315号公報、特開昭52−47556
号公報および特開平5−245533号公報には記載の
ものは、次のような問題点があった。すなわち、 ビレットの押出しに際し、コンテナ内の残留空気を
完全除去するため、押出ステム側からコンテナ後端部に
向かって伸縮自在な金属ベローズやスプリング、テレス
コープ型の弾性部材などの可撓性のシール装置で密封す
るものであり、脱気空間が拡まり脱気時間がかかるう
え、シールが不十分で外気が進入しやすく真空度が低
い。
【0009】 ビレットをコンテナに装填するときは
前記シール装置は一旦ラム側(押出ステムの基部)へ後
退させておき、押出ステムを前進によってビレットをコ
ンテナに装填完了後に前記シール装置を前進させてシー
ルしコンテナ内の空気を真空脱気するようになっている
ため、シール装置の動作時間分だけアイドルタイムが長
くなる。
【0010】 可撓性のシール装置を押出ステム基部
の後退位置からコンテナ端面部まで伸張し密封するた
め、シール装置の前部は自重により撓んでしまいコンテ
ナ端面とシール装置間で隙間ができ、シールが不十分と
なりやすい。
【0011】 シール装置がコンテナ端面に十分当接
するようにラム側からコンテナ側に向かってシール装置
を押圧するためには大きな押圧力が必要となり、その分
構造が複雑になる。
【0012】 可撓性のシール装置を使用しないとき
の後退位置における縮退状態下では、従来の押出ステム
の長さ(従来はコンテナ内に装填したビレットを押出す
のに十分な長さが必要)に比べてシール装置の縮退寸法
分だけ長くなり、結果的に押出プレス装置全体が長くな
り、据付面積が広くなる。
【0013】 特開昭52−47556号公報と特開
平5−245533号公報ではシール装置と押出ステム
とが常時当接した状態で押出ステムと相対動をなすよう
になっているため、シール装置と押出ステムと摺動面な
らびにシール部材が磨耗しやすく、これら摺動部材の寿
命が短い。
【0014】 の場合、シール装置の前部の自重に
より撓むとシール装置が押出ステムに対して片当たりし
やすくなるため増々摺動部材の寿命が短くなりやすい。
【0015】また、実公昭55−19605号公報のも
のについては、次のような問題があった。すなわち、 2つ割シールブロックはコンテナ端面に配設された
ガイドプレートに沿って開閉されるが、シールブロック
の開閉の際シールブロックとガイドプレート間に介在し
てあるシールパッキンはコンテナ側からの受熱とコンテ
ナ内に滞留している間に加熱された空気の保有熱によっ
て高温(例えば300℃以上)に晒されるとともに、ガ
イドプレート間で常時擦るためにシールパッキンの劣化
が酷く、シール材の寿命が短いといった問題がある。
【0016】 また、ビレットの押出しを完了した押
出ステムがビレット押出し前に元の位置に戻る際に押出
ステムの先端に設けたフィックスダミイブロックによっ
てコンテナライナの内周面に付着したアルミニウム粕を
フィックスダミイブロックの外周面によって掻き取るた
めアルミニウム粉の粕がガイドプレートの溝に落下しシ
ールブロックの開閉が不十分となるためシール性が悪く
なる。
【0017】 コンテナの内面、いわゆるコンテナラ
イナ内面の押出ステム側の上部に脱気溝が刻設されてい
るため、こうしたコンテナを別の目的に使用しようとす
ると、使用上の制限がでて汎用機として使用することが
できず、脱気溝の無いコンテナライナ内面のものと一々
交換しなければならず、このようなコンテナライナの交
換に多大な交換時間を費やすこととなる。 ビレットのアプセット時にコンテナライナに大きな
外力が作用するが、脱気溝が刻設されているために、こ
の脱気溝の刻設部分に集中応力が作用して機械的強度が
低下するといった問題がある。
【0018】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ショートストローク用の
押出プレスを用いてアイドルタイムを短くするととも
に、コンテナシールを行ってコンテナ内のビレットを押
出す前にコンテナ内の空気を全て脱気することで、ダイ
スからビレットを押出す前にバープサイクルと呼んでい
る前記ガス抜き工程の必要のない押出サイクルを提供
し、さらにビレットの外表面の空気や不純物の混入によ
る押出形材の品質ないし歩留まりを低下させないように
した脱気手段を備えたショートストローク用押出プレス
装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明では、ダイスとコンテナ間
に出入り可能に配設されてコンテナのビレット装填口に
ビレットを移送するビレットローダを配設したショート
ストローク用押出プレス装置であって、押出ステム側の
コンテナ端面にリング状の突起部を設けるとともに、前
記押出ステムの軸線方向と交差方向に開閉自在に設けた
シール部材を介して前記リング状突起部の側端面と押出
ステムの外周面に同時に密接させ得るようにし、前記シ
ールブロックにシール部材を前記リング状突起部の側端
面に押圧する押圧手段を押出方向に押圧移動自在に配設
した。また、第2の発明では、ダイスとコンテナ間に出
入り可能に配設されてビレットキャリアから供給される
ビレットを掴み持つ保持部を有し、この保持部に把持さ
れたビレットをキャリアから押出プレス装置のコンテナ
のビレット装填口に移送するスイングアームからなる移
送手段を設けたビレットローダと、前記ビレットローダ
は前記ビレット保持部を開脚するビレット保持部開脚機
構と、ビレット保持部を下降限に位置させた状態でビレ
ットキャリアから供給されたビレットの端面を軸心方向
に押圧してビレットを測長する測長手段を有したビレッ
ト保持部をビレットの長さに応じて閉脚する機能をもっ
たビレットプッシャシリンダと、前記スイングアームの
基部をビレットローダ横移動軸に係合されて前記ビレッ
ト保持部を軸心方向に移動自在に配設された横移動シリ
ンダと、前記ビレットローダ横移動軸に係止されてビレ
ット保持部を機側方向に傾転自在に配設された傾転シリ
ンダを備えたショートストローク用押出プレス装置であ
って、押出ステム側のコンテナ端面にリング状の突起部
を設けるとともに、前記押出ステムの軸線方向と交差方
向に開閉自在に設けたシール部材を介して前記リング状
突起部の側端面と押出ステムの外周面に同時に密接させ
得るようにし、前記シールブロックにシール部材を前記
リング状突起部の側端面に押圧する押圧手段を押出方向
に押圧移動自在に配設した構成にする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る脱気手段を
備えたショートストローク用押出プレス装置の具体的実
施例を図1〜図28を用いて詳細に説明する。
【0021】図1はショートストローク用押出プレス装
置に脱気手段を装備した場合のビレット装填前の状態を
示す部分切断断面正面図、図2はショートストローク用
押出プレス装置に脱気手段を装備した場合のビレットの
押出直前の状態を示す部分切断断面正面図図、図3は押
出プレス装置の全体正面図、図4はコンテナシリンダの
拡大断面図、図5はビレットキャリアからビレットロー
ダへのビレットローディングの状態を示す押出プレス装
置の平面図、図6はコンテナへのビレットの装填状態を
示す押出プレス装置の平面図、図7は図5のA〜Aから
みた側面図、図8は図6のB〜Bからみた側面図、図9
は図6の正面図、図10はビレットローダを縮退した場
合の平面図、図11はビレットローダを伸張した場合の
平面図、図12は図11のD〜Dから見た切断断面図、
図13は真空吸引装置の正面図、図14はシールブロッ
クを配設したコンテナの平面図、図15はシールブロッ
クの要部拡大正面図、図16は2つ割のシールブロック
同士の当接面にシール材を貼着した場合の比較図、図1
7は図13のE〜Eから見た断面図、図18は図15の
F〜Fから見た断面図、図19は図12のG〜Gから見
た断面図、図20は押圧手段によりシールパッキンを突
起部側端面に押圧・後退する説明図、図21はビレット
の装填状態を示す説明図、図22は長ビレットの装填状
態を示す説明図、図23はダイスとコンテナ間への長ビ
レットの装填を示す説明図、図24は図23の続きの動
作を示す説明図、図25は図24の続きの動作を示す説
明図、図26は図25の続きの動作を示す説明図、図2
7は図26の続きの動作を示す説明図、図28は図27
の続きの動作を示す説明図である。
【0022】図1に示すように、符号28は押出ステ
ム、100はフィックスダミーブロックであり、ビレッ
ト29を押込む押出ステム28の先端部にビレット装填
孔53の内壁面と密接し得るフィックスダミーブロック
100が設けられている。フィックスダミーブロック1
00と押出ステム28はバイオネット結合(図示略)す
るようになっている。フィックスダミーブロック100
は押出ステム28の前面に固定して設け、かつビレット
装填孔53の内壁面に摺動可能に設けられている。
【0023】メインシリンダ16の左右水平外面部には
押出ステム28の前進によってビレット29をダイス7
2から押出した後に、メインラム(図示略)を後退させ
るためのサイドシリンダ(図示略)が配設してあるが、
ダイス72に対してコンテナ14を前後進させるコンテ
ナシリンダ装置102は前記サイドシリンダと干渉しな
いようにメインシリンダ16の斜め対角線上に対向して
一対配設されている。符号102はコンテナ14をダイ
ス72に対して接離させるようにしたコンテナシリンダ
装置であり、図4に拡大して示すように構成されてい
る。 当該コンテナシリンダ装置102は中空のシリン
ダチューブ104のロッドエンド側にはその内部に絞り
部106に臨んで複数個の排油口108〜112が穿設
されており、各排油口108〜112から排出される油
を図示していない油圧供給源やタンクに輸送可能になっ
ている。
【0024】シリンダチューブ104内にはピストンヘ
ッド114が摺動自在に嵌合されており、前記ピストン
ヘッド114のロッド側にピストンロッド116が位置
するように配設されている。そして、ピストンロッド1
16の後端部には雄ねじ117が刻設されており、一
方、ピストンヘッド114の中央部には前記雄ねじ11
7と螺合可能なように雌ねじが刻設され螺着されてい
る。符号はコンテナ14前進用の油圧供給口、はコ
ンテナ14後退用の油圧供給口、はコンテナ14前進
減速用の油圧出口である。
【0025】また、ピストンヘッド114の外周面は異
径の段差形状を有し、シリンダチューブ104の内周面
と摺動自在な外径を有した大径円筒部114aと、シリ
ンダチューブ104の内周面より若干小さく成形された
小径円筒部114bから構成されている。一方、シリン
ダチューブ104の内周部もピストンヘッド114同様
に異径の段差形状を有しており、前記ピストンヘッド1
14の大径円筒部114aと摺動自在な径部を有した大
径円壁部107と、ピストンヘッド114の小径円筒部
114bと摺動可能な径部を有した絞り部106とから
構成されている。
【0026】したがって、コンテナ14をダイス72と
当接するために前進させるために、油圧供給口から圧
油を導入すると、導入された圧油はピストンヘッドのヘ
ッド部118に作用してピストンヘッド114を前進さ
せるが、前進限はピストンヘッドの段差部121がシリ
ンダの段差部122に当接する僅か手前の位置とし、こ
のときピストンヘッドの小径円筒部114bは絞り部1
06に挿入状態となるように構成されている。このと
き、シリンダチューブ104とピストンロッド116間
の空間部124に滞留する油はピストンヘッド114の
前進により排油口108〜112を介して油圧排出口
から機外へ排出されが、油が前記排油口108〜112
を通って外部に排出されるときに大きな抵抗が生じてピ
ストンヘッド114の前進速度を低下するように構成さ
れている。
【0027】前記排油口108〜112の排出径の大き
さは全て同一径としてもよいが、例えばピストンヘッド
114側に近い排油口108の排出径を最も大きくし、
ピストンヘッド114側から最も離れた位置にある排油
口112の排出径を小さくし、排油口108と排油口1
12間にある排油口109から111を順次小さくする
ことにより、より一層コンテナ14がダイス72に当接
せずに減速することができるのである。なお、排油口1
08〜112を全て同一径としてもよい。
【0028】符号10はエンドプラテン、14は製品押
出用のビレット29を装填するコンテナ、16はメイン
シリンダであり、該メインシリンダ16内には図示を省
略したメインラムが配設されている。20はメインラム
の先端部に一体的に取付けたメインクロスヘッド、22
はタイロッド、24はマシンベース、26はシリンダ取
付ブロック、27は取付部材である。
【0029】メインクロスヘッド20の先端部にはエン
ドプラテン10側に伸びた押出ステム28がメインクロ
スヘッド20の前後進方向である軸線方向に取付けてあ
る。符号72はダイスであり、前記コンテナ14をダイ
ス72から離間させた位置に一時的に保持させた状態
で、コンテナ14とダイス72から出入り可能なビレッ
トローダ30が配設してある。
【0030】このビレットローダ30は、L字型のスイ
ングアーム49Aとストレート型のスイングアーム49
B、ビレット保持部50、クランプアーム67、クラン
プアーム駆動用シリンダ69から構成されている。ま
た、ビレットローダ30を傾転、移動ならびにビレット
ローダ30上に載置したビレット29を所定の位置に移
動するように押圧移動するなどの付帯設備が配設されて
いる。
【0031】こうした付帯設備は、ビレット保持部開脚
装置32、ビレットプッシャ装置36、ビレットローダ
傾転装置40、ビレットローダ横移動装置44から構成
されている。このビレットローダ30は図9に示す如
く、下降限時にビレットキャリア60で移送されてきた
ビレット29を受取った後にビレット装填孔53まで移
送供給するものである。
【0032】図9に示すように、ビレットキャリア60
は作業者が成形機の操作側に寄り付き易いように4本の
タイロッド22(上部に2本、下部に2本)のうち下部
2本のタイロッド22の近くにある作業床より下方にピ
ット54が形成され、このピット54内に設置してあ
る。このビレットキャリア60はビレットヒータ(図示
略)で加熱されたビレット29をビレットローダ30ま
で搬送するものであり、水平台62を有し、この水平台
62を介しビレットローダ30に橋渡しする送り出しホ
ルダ64が取付けられている。
【0033】図7に示すように、送り出しホルダ64は
V字状のビレット受部を有し、水平台62に配設された
ガイド(図示略)上を摺動移動可能とされ、この受部を
水平台62の端部で傾転可能なように支軸66に取付ら
れている。そして図示しないシリンダ機構により揺動駆
動可能とされ、最初V字状の受部開口を水平台62の上
流側に向けてビレット29を受取り、さらに下流側に回
転してビレット保持部55に送り出すように駆動される
ようになっている。
【0034】このようなビレットキャリア60によって
ビレット29がビレットローダ30に1本づつ供給され
るが、ビレットローダ30はこれを掴み持ってビレット
装填孔53に移送するようになっている。このため、ビ
レットローダ30はビレットキャリア60に対向して配
置されており、成形機の押出し中心線と直交する平面に
沿って旋回可能に形成されたスイングアーム49を備え
ている。このスイングアーム49はL字型のスイングア
ーム49Aとストレート型のスイングアーム49Bから
構成されている。
【0035】すなわち、スイングアーム49は成形機の
下部タイロッド22の内側部に配置された旋回中心軸5
6に一端が枢着されている。そして、スイングアーム4
9の先端部がスイング動作によりビレットキャリア60
の送り出しホルダ64とコンテナ14のビレット装填孔
53との間を往復移動するように設定されている。スイ
ング動作を行なわせるために、スイングアーム49の後
端部には略L字状の突設部材57が固着されており、こ
の突設部材57の端部にはビレットローダ傾転装置40
を成すビレットローダ傾転用シリンダ41のロッド40
bが連結され、その伸縮動作によりスイングアーム49
を駆動するようにしている。
【0036】ここで、上記スイングアーム49の先端部
にはビレット29を掴み持つビレット保持部50が取付
けられている。該ビレット保持部50は上部クランプ部
58と下部クランプ部59から構成され、下部クランプ
部59の平面形状は前記上部クランプ部58とほぼ同一
の形状をしている。そして、下部クランプ部59はコン
テナ装填位置においてビレット29の下面を支承する台
座51を有しており、これにはビレット29に直接当接
されるライナ52が配設されている。該ライナ52はス
イングアーム49A、49Bの各々の幅分だけ配した固
定式ライナ52aと、一対のスングアーム49A、49
B間の開閉脚に伴なって相対動を成すとともにスングア
ーム49A、49B間を橋渡しする可動式ライナ52b
を交互に配した構成となっている。
【0037】なお、前記可動式ライナ52bは図12に
示すように、固定式ライナ52aによって凸状を成し可
動式ライナ52bの側方と底部を逸脱不可能に取り囲ん
で可動式ライナ52bの軸方向以外の動きを規制してい
る。また、可動式ライナ52bの両端部にはフランジ状
の突部が固着され、一対のスイングアーム49A、49
B間の開脚度を前記フランジ状の突部に係止されて規制
するとともに、一対のスイングアーム49A、49Bの
閉脚時のスイングアーム49A、49Bの両外側からの
幅長さと前記可動式ライナ52bの長さとが同一幅とな
り得るように構成されている。
【0038】これらライナ52はそれぞれビレット29
左右下面部に当接されるように傾斜して取付けられ、ラ
イナ52によるビレット29への当接座面がV字面を形
成するようにして、支承されたビレット29が安定保持
されるようにしている。スイングアーム49Aの一端部
にはクランプアーム67が支軸68を介して取付けられ
ている。
【0039】一方、上部クランプ部58はクランプアー
ム67とビレット29を上部から押さえられるように、
クランプアーム67の先端にビレット保持部58aを有
した構成になっている。クランプアーム67は支軸68
を中心として回転させられることにより、先端が前記ビ
レット保持部50のライナ52に載せられたビレット2
9を上面側から押え付けるように形成されている。この
クランプアーム67に連結されたクランプアーム駆動用
シリンダ69を設け、そのロッド70をクランプアーム
67に連結させて、ロッド70の伸縮によりクランプア
ーム67を揺動させるようにしている。したがって、ビ
レット保持部50においてビレット29は複数のライナ
52とクランプアーム67とによって保持され、移送時
の脱落が防止されている。
【0040】次に、ビレットローダ横移動装置44とビ
レットローダ傾転装置40について説明する。ビレット
ローダ横移動装置44は、ビレットローダ横移動用シリ
ング44aとビレットローダ横移動用ロッド44bおよ
びビレットローダ横移動用係合ロッド44cで構成され
ている。また、ビレットローダ傾転装置40はビレット
ローダ傾転用シリンダ40a、ビレットローダ傾転用ロ
ッド40bおよび係合部材40cから構成されている。
【0041】前記ビレットローダ横移動装置44の構成
の一部を成すビレットローダ横移動用ロッド44bとビ
レットローダ横移動用係合ロッド44cは直列状態で固
着配列されており、ビレットローダ横移動用ロッド44
bの伸縮に伴って、ビレットローダ横移動用係合ロッド
44bはビレットローダ横移動用シリング44a側に固
定配設されたブラケット44e、ビレットローダ横移動
用ロッド44b側に固定配設されたブラケット44d、
係合部材40cの両側に配設された固定ブラケット40
d、40eを挿通自在に配設されている。ビレットロー
ダ横移動用係合ロッド44c途上にはビレットローダ3
0とビレットローダ傾転装置40の構成の一部を成す係
合部材40cが挿通されて係合されている。
【0042】また、ビレットローダ横移動用係合ロッド
44cは前記係合部材40cを挿通した後に軸心方向の
みに前後動可能になっており、係合部材40cはビレッ
トローダ傾転用シリンダ40aのビレットローダ傾転用
ロッド40bの先端部に固着されている。そして、ビレ
ットローダ横移動用係合ロッド44cの形状を、例えば
スプライン軸にするか、またはキーを植え込んでビレッ
トローダ30と前記係合部材40cを係合させた構成に
すると、ビレットローダ傾転用ロッド40bの伸縮によ
りビレットローダ30は、図8に2点鎖線状態で示すビ
レットキャリア60からビレット29を受け取る下降限
位置(作業床下位置)と、実線で示すビレット装填孔5
3へのビレット29の装填位置間で傾転可能となる。
【0043】前記したように、前記ビレットローダ30
を構成するL字型スイングアーム49Aとストレート型
スイングアーム49Bの基部をビレットローダ横移動用
係合ロッド44cが挿通した後、L字型スイングアーム
49Aとストレート型スイングアーム49Bの両外側に
前記アーム49A、49Bの開脚を規制する係止板45
が前記ビレットローダ横移動用係合ロッド44cに固着
されている。
【0044】このため、図5および図6に示すようにビ
レットローダ横移動用ロッド44bの伸縮に伴ってビレ
ットローダ30も同一の動きをすることとなり、ビレッ
トローダ横移動用ロッド44bの後退時には、ビレット
ローダ30が後退したコンテナ14側に近接した状態に
あり、逆に、ビレットローダ横移動用ロッド44bの前
進時には、前進してダイス72に当接した状態にあるよ
うになっている。
【0045】次に、ビレットプッシャ装置36について
説明する。ビレットプッシャ装置36は、ビレットプッ
シャシリンダ36a、ビレットプッシャロッド36bお
よびビレット押圧部36cから構成され、図5に示す如
くビレットローダ30の下降限位置でビレットキャリア
60からビレット29を受けた場合、前記ビレット29
の軸心と同一軸上に位置した状態でシリンダ取付ブロッ
ク26側からエンドプラテン10側に押圧可能なように
反エンドプラテン10のシリンダ取付ブロック26側面
に取付られている。
【0046】ビレット側長手段としてのビレットプッシ
ャ装置36は、ビレット29は長くてもあるいは短くて
もストッパ74に一旦当接させて測長するが、例えばビ
レット29の長さが短い場合には、前記ビレットプッシ
ャシリンダ36aのビレットプッシャロッド36bを前
進させて、ビレットローダ30のダイス72側端面に設
けられたストッパ74にビレット29の端面が当接する
までビレット押圧部36cによってビレット29とラン
ナ52の端部を同時に押圧することによってストッパ7
4を基端としてビレット29長さを測定するようになっ
ている。
【0047】仮に、ビレット29がストレート型スイン
グアーム49Bと反L字型スイングアーム49Aの開脚
した状態より突出していた場合は、まず、ビレット押圧
部36cの端面でビレット29を押圧してビレット29
がストッパ74に当接するまでにビレット押圧部36c
の端面が前進する。逆に、ビレット29がストレート型
スイングアーム49Bと反L字型スイングアーム49A
が開脚した状態より引っ込んでいた場合は、まず、ビレ
ット押圧部36cの端面でライナ52の端面を押圧して
ストレート型スイングアーム49BとL字型スイングア
ーム49A間を狭める方向にストレート型スイングアー
ム49Bを移動させるが、ビレット押圧部36cの端面
がビレット29の端面に引続き当接して、最後にビレッ
ト29がストッパ74に当接した時点でビレット29端
面とライナ52の端面が同一面を呈することとなる。
【0048】次に、ビレット保持部開脚装置32につい
て述べる。ビレット保持部開脚装置32はビレット保持
部開脚用ロッド32a、ビレット保持部開脚用プッシャ
32b、押戻しストッパ33から構成されている。押戻
しストッパ33はストレート型スイングアーム49Bに
延長するような形で固着されている。この押戻しストッ
パ33は図11に示す如くビレットローダ30を構成す
るL字型スイングアーム49Aとストレート型スイング
アーム49Bを開脚する場合に、ビレット保持部開脚用
ロッド32aを伸長させて当該ビレット保持部開脚用ロ
ッド32aの先端部のビレット保持部開脚用プッシャ3
2bで押戻しストッパ33を押圧するとL字型スイング
アーム49Aとストレート型スイングアーム49Bが開
脚するようになっている。
【0049】符号76はシャー装置、78はシャー刃、
80はディスカードシュート、82はオイルタンク、8
4はコンテナ14の後退(メインクロスヘッド20側へ
移動)時に当該コンテナ14をメインクロスヘッド20
側に素早く後退させた際に、コンテナ14がメインクロ
スヘッド20に衝突しても、コンテナ14の慣性力を吸
収できるようにするために、ショックアブソーバ84が
メインクロスヘッド20に配設されている。当該ショッ
クアブソーバ84は図示しない一般のピストンとロッド
85との関係において、ロッド85の先端に押当部86
が固着されており、当該押当部86にコンテナ14が当
接してコンテナ14のメインクロスヘッド20側への慣
性力を受けるようになっている。
【0050】次に、図13に示すように、コンテナ14
内の押出ステム28側より空気を排除する真空吸引装置
130が押出ステム28側のコンテナ14の端面に配設
されている。コンテナ14の押出ステム28側の端面に
おいて、正面外周部が略8角形状を有するとともに、中
央部に押出ステム28と略同径の開口部を設けたシール
ブロック132を2つ割にし、該シールブロック132
R、132Lの後部はそれぞれシリンダ134(134
R、134L)に係合して前後自在に設けられたピスト
ンロッド134Ra、134Laの先端に固着されてい
る。
【0051】そして、ピストンロッド134Ra、13
4Laの前後動に伴って、2つ割のシールブロック13
2R、132Lは、上下に配設されたガイドロッド13
6U(136UR、136UL)、136D(136D
R、136DL)に沿ってコンテナ14の軸線方向と直
角な方向に開閉自在となっている。
【0052】また、2つ割のシールブロック132R、
132Lの各当接面138A近傍の上部には一対の上部
ガイド脚140(140R、140L)が対向配設され
ている。そして、上部ガイド脚140(140R、14
0L)にガイドロッド136U(136UR、136U
L)が各々固設され、挿通環142(142UR、14
2UL)を挿通した状態でシールブロック132(13
2R、132L)を接離自在となっている。
【0053】他方、2つ割のシールブロック132(1
32R、132L)の下部にも上部ガイド脚140と同
様に各シールブロック132R、132Lの当接面13
8A近傍に対向配置された一対の下部ガイド脚144
(144R、144L)にガイドロッド136D(13
6DR、136DL)が各々固設され、挿通環142
(142DR、142DL)を挿通した状態でシールブ
ロック132(132R、132L)を接離自在になっ
ている。
【0054】そして、図16(1)に示すように、シー
ルブロック132を閉じたとき、シールブロック132
R、132L同士の当接面138Aからの空気侵入を防
止するためにシールパッキン146(シート状のシール
材)が貼着してある。こうしたシールパッキン146は
耐熱性と弾力性を有する例えばスポンジ状のシール材が
望ましく、シリコンゴムスポンジシートやフッソゴムス
ポンジシートのようなものがよい。
【0055】さらに、シールブロック132R、132
Lを閉じたとき、シールブロック132R、132Lの
当接面138Aに貼着したシールパッキン146同士な
らびにシールブロック132R、132Lのコンテナ1
4側端面に設けたシールパッキン146を介して後述す
る突起部148の端面と、また、シールパッキン145
を介してフィックスダミイブロック100または押出ス
テム28の外周面にそれぞれ密接させるようになってい
る。
【0056】このようなシールパッキン143、14
5、146のうち、シールパッキン143、145の材
質は比較的硬質の紐状シリコンゴムや紐状フッソゴムの
ような耐熱性高変形許容、材質が好ましい。また、一方
シールパッキン146は前記シールパッキン143、1
45と比べてスポンジ状の軟質ゴム、例えばシリコンゴ
ムスポンジシートやフッソゴムスポンジシートなどのよ
うな耐熱性スポンジ状材質が好ましい。なお、シールパ
ッキン143、145は、1つのみ配設するのでなく、
図18に示すように、それぞれ離間して2重的に配設し
て、真空脱気時に外部から空気が侵入しないようにして
いるが、これに限定することなく3重あるいはそれ以上
にすると脱ガスが徹底される。
【0057】特に、図16に示す如く、2つ割シールブ
ロック132R、132Lの当接面138Aのシールパ
ッキン146にスポンジ状の軟質ゴム(各厚さ3mm)
を貼着すると、シールブロック132R、132Lを閉
じることによりシールパッキン146は圧縮されるた
め、圧縮されたシールパッキン146の自由端部はフィ
ックスダミイブロック100および押出ステム28側に
突出しようとして前記のような隙間Sの生じることが防
止されることとなるのである。
【0058】次に、開閉装置150の構造について説明
する。当該開閉装置150はシールブロック132(1
32R、132L)、基盤152(152R、152
L)、押圧手段154および係合ピン156から構成さ
れている。正面が略8角形を有し、2つ割りにされて接
離自在に構成された基盤152(152R、152L)
と、基盤同様に分割構成されたシールブロック132
(132R、132L)とが重畳配設されている。
【0059】該基盤152(152R、152L)は前
述した上部ガイド脚140(140R、140L)およ
び下部ガイド脚144(144R、144L)に固着さ
れている。基盤152は2分割された左右対象の構成を
有し、左右の基盤152R、152Lのそれぞれ上下に
は押圧シリンダ158が装着されている。図17に示す
ように、該押圧シリンダ158のシリンダロッド160
の先端部には押圧手段154が螺着されている。
【0060】該押圧手段154は基部ブロック154
a、細径部154bおよび押圧部154cから構成され
ている。基部ブロック154aと押圧部154cで連結
されて一体成形を成している。一方、断面がL字状をし
たシールブロック132のコンテナ14端面側に切欠け
状の貫通孔162が設けられ、基盤152に対して横方
向からシールブロック132を出し入れして短時間のう
ちに着脱を行うために、当該切欠け状の貫通孔162に
は該貫通孔162径より小径の細径部154bが係合可
能になっている。
【0061】図20に示すように、押圧シリンダ158
に給排する空圧により各基盤152に配設された押圧手
段154を構成する基部ブロック154aを製品押出方
向に押圧力Fを作用させ、シールパッキン143を突起
部148の端面に押圧することにより、高いシール性を
保持できるようになっている。
【0062】また、前記押圧手段154を押出方向に前
後進させるに際しては、図15に示すように、基盤15
2とシールブロック132間の前後動がスムースに移動
可能にように押出方向ら向かうガイドライナ164が配
設してある。また、図17に示すように、基盤152と
上下押圧手段154にも当該ガイドライナ164と同様
に、基盤152に対してシールブロック132が押出方
向にスムースに前後動可能なようにガイドライナ164
が配設してある。
【0063】さらに、図15に示すように、シールブロ
ック132の中央左側部には突片166が配設されてい
る。このために、基盤152に対してシールブロック1
32を装着したとき、装着状態がその後の押圧シリンダ
158による押圧手段154の前後動の際に相互にズレ
ないように、ピン168結合するようになっている。該
ピン168は後部にはピン168の軸心と直交する方向
に係止板170が固着されており、基盤152とシール
ブロック132を重畳配設した後に、前記ピン168を
差し込み90度回すことにより、該係止板170は係止
部172に簡単に係止されるようになっている。
【0064】図19に示すように、ビレット29をコン
テナ14内に充填した時に、ビレット29とコンテナラ
イナ12間に生じる空間部に残留する空気を外部に排除
するために、シールブロック132の後端部にカプラ1
74が配設してあり、ここに可撓性配管8aが簡単に着
脱可能になっている。なお、符号176は脱気孔178
の途中に設けられた盲プラグである。
【0065】シールブロック132R、132Lの一部
には各々脱気孔178を設け、脱気孔178には可撓性
配管8aの一端が接続してあり、他端は電磁切替弁18
0を介して固定配管8bが配設され、真空タンク182
に接続してある。
【0066】図17および図20に示す如く、コンテナ
14の押出ステム28側端面のコンテナライナ12の外
周面にインローで接してコンテナタイヤ15にコンテナ
ライナ12と同心円状の凹部184を形成し、ここに符
号186で示すドーナツ形状の断熱材186が嵌め込ま
れている。この断熱材186の上に断面が押出ステム2
8側に向かってL字形状に突設した突起部188を有し
た嵌合部材190が一定ピッチにて配設されたボルト1
92によって装着されている。
【0067】また、符号194はリング状突部であり、
断熱材186が比較的柔らかい材質で構成されているた
め、嵌合部材190を断熱材186の上部に重畳配設し
た後ボルト192によってコンテナタイヤ15の押出ス
テム28側端面に装着する際に圧縮変形しないようにス
トッパの役目を有するものである。さらに、断熱材18
6はコンテナ14内の空気を真空脱気の際に外部からの
空気の侵入を防止するシール材としての機能をも有する
ようになっている。
【0068】また、コンテナタイヤ15の最外部には断
熱押え板196が配設され、前記したボルト192と位
相をズラしたピッチサークル位置にて外方からビス19
8によって装着されている。このように、断熱シールブ
ロック200を構成する断熱材186、嵌合部材19
0、断熱押え板196を重畳配設することにより、突起
部188の端部の外周部の温度は約250℃以下となっ
ており、一般にコンテナ14の平均温度が約400℃で
あるのに対してかなり低い温度になっている。
【0069】このため、2つ割のシールブロック132
の繰り返し開閉による閉時のシールパッキン202を突
起部188の端面に当接する頻度が高くても熱履歴によ
ってシールパッキン202が劣化しないようにするとと
もに、コンテナ14側から熱の一部が熱伝導によって真
空吸引装置130に伝わるないようになっており、さら
に、前述したシールブロック132R、132Lは断熱
材186の上方に配設した断熱押え板196表面と摺動
することなく後退限位置と前進限位置間を前後移動可能
に配設されている。なお、断熱材186の材質として
は、例えばシリカ系の微細多孔構造のものがよく、断熱
シールブロック200としては、例えば工具鋼や耐熱用
鋼が用いられる。そして、断熱押え板196としては、
例えば、高機能性樹脂が好適である。
【0070】また、前記断熱押え板196に設けられた
突起部188の内径は、コンテナライナ12の内径より
も大きく構成されている。これは、押出時にフィックス
ダミイブロック100の先端拡径部204にアルミニウ
ム粕が付着しこの先端拡径部204が増径して、仮にコ
ンテナライナ12の内径と同径となったとしても、コン
テナ14内の空気が容易に脱気できるようになってい
る。
【0071】さらに、押出ステム28でビレット29を
コンテナ14内への押込みが容易にできるようにしたも
のであり、このため、さらに突起部188の押出ステム
28の端面には、突起部188の押出ステム28の端面
からビレット29をコンテナ14内に容易に押し込みな
がら押出ステム28のフィックスダミイブロック100
の先端拡径部204が突起部188の内径をスムースに
通過できるように、拡径されたテーパがつけてある。フ
ィックスダミイブロック100の先端拡径部204が突
起部188の内径を通過する場合、円形形状の先端拡径
部204と円形形状の突起部188の内径間で環状隙間
を形成するようになっている。
【0072】前記した嵌合部材190の押出ステム28
側にはコンテナライナ12の相当位置に正面が円形状の
突起部188が配設され、この突起部188の端面に対
してシールブロック132R、132Lを押し付けたと
きシールパッキン202を介して密封されるようになっ
ている。なお、符号182は真空タンク、206は真空
ポンプ、208はモータである。
【0073】さらに、本発明の大きな特徴は2つ割シー
ルブロック132R、132Lが開閉する際に、カバー
プレートやガイドレールといったものが何もなく、これ
は前述したようにシールブロック132R、132Lが
開放する場合には、ガイドロッド136U、136Dが
挿通環142(142UL、142UR、142DL、
142DR)にガイドされながら行なえるためである。
【0074】このため、コンテナタイヤ15とコンテナ
ライナ12の交換が容易に行なえるのみならず、ビレッ
ト29の押出しを完了した押出ステム28がビレット2
9押出し前の元の位置に戻る際に押出ステム28の先端
に設けたフィックスダミイブロック100によってコン
テナライナ12の内周面に付着したアルミニウム粕をフ
ィックスダミイブロック100の外周面によって掻き取
ることになっても剥離したアルミニウム粕が突起部18
8内周面先端から下方へ落下するだけで、従来のように
ガイドプレートの溝に落下しシールブロック132の開
閉が不十分となってシール性が悪化することはないので
ある。
【0075】なお、押出ステム14側の構造は、フィッ
クスダミイブロック100と押出ステム28とをバイオ
ネットブロック101を介してバイオネット結合した場
合と、フィックスダミイブロック100と押出ステム2
8とを直接、ねじ結合する場合とがある。
【0076】次に、前記脱気手段を用いたショートスト
ローク用押出プレス装置の作用について説明する。
【0077】先ず、図7に示すように、ヒレットローダ
30は作業床下に位置する下降限位置にあって、ビレッ
トキャリア60からビレット29を受取易いように、ビ
レット29L字型スイングアーム49Aとストレート型
スイングアーム49Bのビレットローダ30も上部クラ
ンプ部58と下部クランプ部59を開脚した状態を呈し
ている。このような状態から、ビレットキャリア60か
らビレット29を受取った後、ビレットプッシャ装置3
6のビレットプッシャロッド36bが前進し、ビレット
押圧部36cがビレット29の端部をダイス72側に押
圧し、ビレット29の端部がストッパ74に当接して停
止するまでビレット29の端部揃えおよびビレット側長
を行うと同時に、ビレット29L字型スイングアーム4
9Aとストレート型スイングアーム49Bの位置関係を
ビレット長に合わせた後にクランプアーム駆動用シリン
ダ69のロッド70を伸張して上部クランプ部58を閉
脚すると、ビレット29は上部クランプ部58と下部ク
ランプ部59間で挟持される。
【0078】因みに、ビレット29長が短い短ビレット
29の場合は、図10に示す如くビレットローダ30を
構成するL字型スイングアーム49Aとストレート型ス
イングアーム49Bは閉脚させた状態で、ビレット29
を握持するのである。逆に、ビレット29が長い長ビレ
ット29の場合は、図11に示す如くビレットローダ3
0を構成するビレット29L字型スイングアーム49A
とストレート型スイングアーム49Bを開脚させた状態
で、ビレット29を握持するのである。
【0079】このように、ビレット29の長さに応じて
ビレット29L字型スイングアーム49Aとストレート
型スイングアーム49Bの開脚寸法が決まる。前記した
ように、ビレット29を上部クランプ58と下部クラン
プ59間で挟持した後、ビレットローダ傾転用装置40
のビレットローダ傾転ロッド40cを伸張させると、ビ
レットローダ30はビレット29を握持した状態で、ビ
レットローダ横移動装置44のビレット横移動用シリン
ダ44aに油圧が供給され、ビレットローダ横移動用ロ
ッド44bが前進限までダイス72側に伸張する。
【0080】引続き、図8に示す如く旋回中心56を中
心として作業床上方に位置したコンテナ14のビレット
装填孔53までスイング移送し、ビレット29とビレッ
ト装填孔53との芯合わせした状態(図23)にする。
ついで、押出ステム28を前進させて、ビレット29を
ダイス72と押出ステム28間で挟持する(図24)。
この状態からクランプアーム67のクランプアーム駆動
用シリンダ69を駆動させ、ロッド70を縮退させると
上部クランプ58はビレット29から開放されるのであ
る。
【0081】次いで、ビレットローダ傾転用装置40の
ビレットローダ傾転ロッド40cを縮退させると、ビレ
ットローダ30は旋回中心56を中心としてビレットロ
ーダ30の下降限まで下降するのである(図25)。ビ
レットローダ30が下降限まで下降すると、次いでコン
テナ14前進用の油圧供給口から油圧を供給すると、
当該コンテナ14がダイス72に近接する直前までピス
トンヘッド114の小径円筒部114aが絞り部106
に入り、ピストンヘッド114の小径円筒部114aに
よって排油口108〜112は順次閉塞されることとな
り、このためシリンダチューブ104内から排出される
油量が次第に少なくなり、最終的に排油口108〜11
2はピストンヘッドによって閉塞されるとコンテナ14
はダイス72に当接するのである。
【0082】コンテナ14はダイス72に当接する直前
まで高速で前進できコンテナ14の前進速度を上げて絶
対に衝突することはない。コンテナ14がダイス72に
当接した後は、ビレット29はコンテナ14内に装填さ
れた状態を呈している。この時、コンテナ14とダイス
72とビレット14間の脱気空間と真空吸引装置130
が連通されるようにする。
【0083】この状態でシリンダ134を作動させて2
つ割のシールブロック132を閉じた後、4つの押圧シ
リンダ158に油圧を導入して、押圧手段154を同調
させてシールブロック132を嵌合部材190の一端部
を形成する突起部188の端面側に強く押し付けると同
時にシールパッキン145は押出ステム28に当接さ
せ、押出ステム28とコンテナ14との間を密封すると
ともに、真空吸引装置130を起動し電磁切替弁180
を励磁してコンテナ14内と真空タンク182とを通気
可能な状態下にて真空吸引が行われる(図26)。
【0084】押出ステム28側の密閉空気は2つ割シー
ルブロック132の一部に設けられた脱気孔178を通
り、配管8a上の電磁切替弁180からさらに配管8b
を介して真空タンク182へ吸引排出される。こうし
て、シールブロック132の脱気孔178から素早く十
分に脱気される。真空タンク182内はすでに真空ポン
プ206により例えば0〜5Torrの真空状態にあ
る。先に、押出ステム28の前進に伴いビレット29が
コンテナ14内に入るが、フィックスダミイブロック1
00の先端拡径部204が突起部148の内径部に入っ
た時シールブロック132を閉にするのである。
【0085】この状態で電磁切替弁180を励磁すると
コンテナ14内の残存エアは真空タンク182により真
空吸引が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ
14内は5〜30Torrになる。そして、さらに押出
ステム28を前進し、ビレット29の先端部がダイス7
2に当たるとサイドシリンダ内の圧油が所定圧力になっ
た時点でメインシリンダ(図示なし)に切替えアプセッ
トを完了するのである。この後、押出ステム28は休む
ことなく前進を続けビレット29は押し潰される。引続
き押出しに入り、ダイス72から製品が押し出されるの
である(図27)。
【0086】押出ステム28を所定の位置まで前進させ
るとビレット29は押出製品の最後に押粕、いわゆるデ
ィスカード90をコンテナ14内に残した状態で押出し
が終わるため、この状態からコンテナ14を後退させる
と同時に押出ステム28も後退させるが、コンテナ14
は前述したように、ショックアブソーバ84によって停
止するまで後退する。そして、ディスカード90をシャ
ー装置76のシャー刃78を下降させてディスカード9
0を押出製品から除去すると、当該ディスカード90は
ディスカードシュート80内に落下し回収されるように
なっている(図28)。
【0087】なお、本発明ではショートストローク用ビ
レットローダとして、スイングタイプのビレットローダ
について述べたが、これに限定するものでなく、直進型
ビレットローダと本発明の脱気装置とを組み合わせても
よい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では ビレットをダイスとフィックスダミーブロック間に
位置させ、引続いてコンテナを高速前進させてもコンテ
ナがダイスに当接する手前から減速されるため、コンテ
ナやダイスが損傷することがなく、かつアイドルタイム
の短縮が図れる。 従来のようにバープサイクルを行なう必要がないの
で、アイドルタイムの短縮が図れる。 コンテナの突起部端面に押圧手段でより強く押圧す
ることにより、シール性が十分でかつ真空度が高いため
に、脱気が十分に行え、ブリスタの発生が少なくなり、
製品歩留りが大幅に上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ショートストローク用押出プレス装置に脱気手
段を装備した場合のビレット装填前の状態を示す部分切
断断面正面図である。
【図2】ショートストローク用押出プレス装置に脱気手
段を装備した場合のビレットの押出直前の状態を示す部
分切断断面正面図である。
【図3】押出プレス装置の全体正面図である。
【図4】コンテナシリンダの拡大断面図である。
【図5】ビレットキャリアからビレットローダへのビレ
ットローディングの状態を示す押出プレス装置の平面図
である。
【図6】コンテナへのビレットの装填状態を示す押出プ
レス装置の平面図である。
【図7】図5のA〜Aからみたみた側面図である。
【図8】図6のB〜Bからみたみた側面図である。
【図9】図6の正面図である。
【図10】ビレットローダを縮退した場合の平面図であ
る。
【図11】ビレットローダを伸張した場合の平面図であ
る。
【図12】図11のD〜Dからみた切断断面図である。
【図13】真空吸引装置の正面図である。
【図14】シールブロックを配設したコンテナの平面図
である。
【図15】シールブロックの要部拡大正面図である。
【図16】2つ割のシールブロック同士の当接面にシー
ル材を貼着した場合の比較図である。
【図17】図13のE〜Eからみた断面図である。
【図18】図15のF〜Fからみた断面図である。
【図19】図15のG〜Gからみた断面図である。
【図20】押圧手段によりシールパッキンを突起部側端
面に押圧・後退する説明図である。
【図21】短ビレットの装填状態を示す説明図である。
【図22】長ビレットの装填状態を示す説明図である。
【図23】ダイスとコンテナ間への長ビレットの装填を
示す説明図である。
【図24】図23の続きの動作を示す説明図である。
【図25】図24の続きの動作を示す説明図である。
【図26】図25の続きの動作を示す説明図である。
【図27】図26の続きの動作を示す説明図である。
【図28】図27の続きの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
8a 可撓性配管 8b 固定配管 10 エンドプラテン 12 コンテナライナ 14 コンテナ 15 コンテナタイヤ 16 メインシリンダ 20 メインクロスヘッド 22 タイロッド 26 シリンダ取付けブロック 28 押出ステム 29 ビレット 30 ビレットローダ 31 脱気空間 32 ビレット保持部開脚装置 32a ビレット保持部開脚用ロッド 32b ビレット保持部開脚用プッシャ 33 押戻しストッパ 36 ビレットプッシャ装置 36a ビレットプッシャシリンダ 36b ビレットプッシャロッド 36c ビレット押圧部 40 ビレットローダ傾転装置 40a ビレットローダ傾転用シリンダ 40b ビレットローダ傾転用ロッド 40c 係合部材 44a ビレットローダ横移動用シリンダ 44b ビレットローダ横移動用ロッド 44 ビレットローダ横移動装置 49 スイングアーム 49A L字型のスイングアーム 49B ストレート型のスイングアーム 50 ビレット保持部 52 ライナ 52a 固定式ライナ 52b 可動式ライナ 53 ビレット装填口 55 ビレット保持部 56 旋回中心軸 58 上部クランプ部 59 下部クランプ部 60 ビレットキャリア 62 水平台 64 送り出しホルダ 67 クランプアーム 69 クランプアーム駆動用シリンダ 70 ロッド 72 ダイス 74 ストッパ 76 シャー装置 78 シャー刃 80 ディスカードシュート 84 ショックアブソーバ 86 押当部 90 ディスカード 100 フィックスダミーブロック 102 コンテナシリンダ装置 106 絞り部 108〜112 排油口 114 ピストンヘッド 114a 大径円筒部 114b 小径円筒部 116 ピストンロッド 117 雄ねじ 118 ピストンヘッド 121 段差部(ピストンヘッド) 121 段差部(シリンダ) 124 空間部 130 真空吸引装置 132(132R、132L) シールブロック 134(134R、134L) シリンダ 134Ra、134La ピストンロッド 136U(136UR、136UL) ガイドロッド 136D(136DR、136DL) ガイドロッド 138A 当接面 140(140R、140L) 上部ガイド脚 142(142UR、142UL) 挿通環 142(142DR、142DL) 挿通環 144(144R、144L) 下部ガイド脚 143、145、146 シールパッキン 148 突起部 150 開閉装置 152(152R、152L) 基盤 154 押圧手段 154a 基部ブロック 154b 細径部 154c 押圧部 156 係合ピン 158 押圧シリンダ 160 シリンダロッド 162 挿通孔 164 ガイドライナ 166 突片 168 ピン 170 係止板 172 係止部 174 カプラ 178 脱気孔 180 電磁切替弁 182 真空タンク 184 凹部 186 断熱材 188 突起部 190 嵌合部材 194 リング状突部 196 断熱押さ板 200 断熱シールブロック 202 シールパッキン 204 拡径部 206 真空ポンプ 208 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイスとコンテナ間に出入り可能に配設
    されてコンテナのビレット装填口にビレットを移送する
    ビレットローダを配設したショートストローク用押出プ
    レス装置であって、押出ステム側のコンテナ端面にリン
    グ状の突起部を設けるとともに、前記押出ステムの軸線
    方向と交差方向に開閉自在に設けたシール部材を介して
    前記リング状突起部の側端面と押出ステムの外周面に同
    時に密接させ得るようにし、前記シールブロックにシー
    ル部材を前記リング状突起部の側端面に押圧する押圧手
    段を押出方向に押圧移動自在に配設したことを特徴とす
    る脱気手段を備えたショートストローク用押出プレス装
    置。
  2. 【請求項2】 ダイスとコンテナ間に出入り可能に配設
    されてビレットキャリアから供給されるビレットを掴み
    持つ保持部を有し、この保持部に把持されたビレットを
    キャリアから押出プレス装置のコンテナのビレット装填
    口に移送するスイングアームからなる移送手段を設けた
    ビレットローダと、前記ビレットローダは前記ビレット
    保持部を開脚するビレット保持部開脚機構と、ビレット
    保持部を下降限に位置させた状態でビレットキャリアか
    ら供給されたビレットの端面を軸心方向に押圧してビレ
    ットを測長する測長手段を有したビレット保持部をビレ
    ットの長さに応じて閉脚する機能をもったビレットプッ
    シャシリンダと、前記スイングアームの基部をビレット
    ローダ横移動軸に係合されて前記ビレット保持部を軸心
    方向に移動自在に配設された横移動シリンダと、前記ビ
    レットローダ横移動軸に係止されてビレット保持部を機
    側方向に傾転自在に配設された傾転シリンダを備えたシ
    ョートストローク用押出プレス装置であって、押出ステ
    ム側のコンテナ端面にリング状の突起部を設けるととも
    に、前記押出ステムの軸線方向と交差方向に開閉自在に
    設けたシール部材を介して前記リング状突起部の側端面
    と押出ステムの外周面に同時に密接させ得るようにし、
    前記シールブロックにシール部材を前記リング状突起部
    の側端面に押圧する押圧手段を押出方向に押圧移動自在
    に配設したことを特徴とする脱気手段を備えたショート
    ストローク用押出プレス装置。
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