JP3593871B2 - 押出成形方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金などの押出プレスによる押出成形に際して、フィックスダミイブロックまたは押出ステムを2つ割のシールブロックで閉じた後、ビレットが押出される前にコンテナとビレット間の空気をコンテナの外に脱気し、ビレットを空気を含むことなく効果的に無駄なく押出すとともに、アプセットの速度アップを行うようにした押出成形方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンテナ内径よりも少し小径のビレットをコンテナ内に入れた後、コンテナ内でビレットを後方の押出ステムでダイスに押当て、いわゆるアプセットすると、ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間の空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するために押出ステムとコンテナを僅かに後退させ、ダイスとコンテナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて、再度コンテナと押出ステムを前進させて押出しを開始する。このようにして圧縮された空気を抜くガス抜き工程をバープサイクルと呼んでいるが、この工程があることにより、押出サイクルに無駄な時間が発生する。
【0003】
また、この方法だと、バープサイクルで脱気してコンテナをダイスに押付けたとき、コンテナ内面とビレット外面の間に、皮1枚程度の薄い状態で空気が大気圧で残っており、十分な脱気は行なわれていない。
【0004】
そこで、ビレットの押出しに際しいかに残留空気の除去を容易かつ確実に行なえるように、例えば特公昭48−25315号公報に記載されているようなコンテナと押出ステム間に金属ベローズで気密室を設け、一端はコンテナ、他端は押出ステムとの間に金属パッキンにてシールを行ない、金属パッキンの押付を外部よりシリンダにて空圧または液圧で行ない気密室の空気を外部に排出し残留空気をなくするようにしたものがある。
【0005】
また、特開昭52−47556号公報には押出ステムの適所にカーボンシールを用いて円板状の支持板を配し、この支持板からコンテナの後壁面間に設けたスプリングにより弾力的に気密関係に接する支持体を介し、コンテナ内をシール材でシールしつつダミイブロックとコンテナ内周壁面との間からコンテナ内の空気を吸引脱気させる方法が記載されている。
【0006】
さらに、実公昭55−19605号公報には、2つ割のシールブロックをコンテナの軸線方向と直角な方向に開閉自在に設け、シールブロックを閉じたときシールブロックの内面を押出ステムの外面に密接させ得るようにしたものが記載されている。
【0007】
このような2つ割のシールブロックは押出ステム側のコンテナ端面の上下部に固着されたガイドプレートに沿って開閉するようになっており、さらに押出ステムとコンテナとの間を密封するためのシールパッキンが、カバープレートとシールブロック間および押出ステムとシールブロックの内面間にそれぞれ配設された構成とするとともに、コンテナ1の内面の押出ステム3側の上部に脱気溝12を設けて脱気し易いようになっている。
【0008】
また、特開平5−245533号公報には、コンテナの押出ステム側端面に当接するリムと、押出ステムと摺動往復可能な縁部で気密に構成されており、押出プレス装置の全ストロークに亘り密封容器をコンテナの押出ステム側端面に押圧保持するテレスコープ型の弾性部材が設けられ、該テレスコープ型を伸張しコンテナ端面にリムを当接して密封した後コンテナの空気を真空脱気するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した特公昭48−25315号公報、特開昭52−47556号公報および特開平5−245533号公報に記載のものは、次のような問題点があった。
すなわち、
▲1▼ ビレットの押出しに際し、コンテナ内の残留空気を完全除去するため、押出ステム側からコンテナ後端面に向かって伸縮自在な金属ベローズやスプリング、テレスコープ型の弾性部材などの可撓性のシール装置で密封するものであり、脱気空間が拡まり脱気時間がかかるうえ、シールが不十分で外気が侵入しやすく真空度が低い。
【0010】
▲2▼ ビレットをコンテナに装填するときは前記シール装置は一旦ラム側(押出ステムの基部)へ後退させておき、押出ステムを前進によってビレットをコンテナに装填完了後に前記シール装置を前進させてシールしコンテナ内の空気を真空脱気するようになっているため、シール装置の動作時間分だけアイドルタイムが長くなる。
【0011】
▲3▼ 可撓性のシール装置を押出ステム基部の後退位置からコンテナ端面部まで伸張し密封するため、シール装置の前部は自重により撓んでしまいコンテナ端面とシール装置間で隙間ができ、シールが不十分となりやすい。
▲4▼ シール装置がコンテナ端面に十分当接するようにラム側からコンテナ側に向かってシール装置を押圧するためには大きな押圧力が必要となり、その分構造が複雑になる。
【0012】
▲5▼ 可撓性のシール装置を使用しないときの後退位置における縮退状態下では、従来の押出ステムの長さ(従来はコンテナ内に装填したビレットを押出すのに十分な長さが必要)に比べてシール装置の縮退寸法分だけ長くなり、結果的に押出プレス装置全体が長くなり、据付面積が広くなる。
【0013】
▲6▼ 特開昭52−47556号公報と特開平5−245533号公報ではシール装置と押出ステムとが常時当接した状態で押出ステムと相対動をなすようになっているため、シール装置と押出ステムの摺動面ならびにシール材が摩耗しやすく、これら摺動部材の寿命が短い。
▲7▼ ▲6▼の場合、シール装置の前部の自重により撓むとシール装置が押出ステムに対して片当りしやすくなるため増々摺動部材の寿命が短かくなりやすい。
【0014】
また、実公昭55−19605号公報のものについては、次のような問題があった。すなわち、
▲1▼ 2つ割シールブロックはコンテナ端面に配設されたガイドプレートに沿って開閉されるが、シールブロックの開閉の際シールブロックとガイドプレート間に介在してあるシールパッキンはコンテナ側からの受熱とコンテナ内に滞留している間に加熱された空気の保有熱によって高温(例えば300℃以上)に晒されるとともに、ガイドプレート間で常時擦るためにシールパッキンの劣化が酷く、シール材の寿命が短かいといった問題がある。
【0015】
▲2▼ また、ビレットの押出しを完了した押出ステムがビレット押出し前の元の位置に戻る際に押出ステムの先端に設けたフィックスダミイブロックによってコンテナライナの内周面に付着したアルミニウム粕をフィックスダミイブロックの外周面によって掻き取るためアルミニウム粉の粕がガイドプレートの溝に落下しシールブロックの開閉が不十分となるためシール性が悪くなる。
▲3▼ コンテナの内面、いわゆるコンテナライナ内面の押出ステム側の上部に脱気溝が刻設されているため、こうしたコンテナを別の目的に使用しようとすると、使用上の制限がでて汎用機として使用することができず、脱気溝の無いコンテナライナ内面のものと一々交換しなければならず、このようなコンテナライナの交換に多大な交換時間を費やすこととなる。
▲4▼ ビレットのアプセット時にコンテナライナに大きな外力が作用するが、脱気溝が刻設されているために、この脱気溝の刻設部分に集中応力が作用して機械的強度が低下するといった問題がある。
【0016】
さらに、従来のようなアプセット動作を行う場合、ビレットが充填されたコンテナ内に空気が残留した状態でアイドルタイムを短縮しようとすると、メインシリンダとサイドシリンダに供給する油量を増やしてアプセット速度を速くすることとなり、この結果アプセット速度に比例して押出成形品中にエアーが巻き込まれてブリスターが発生するため、製品歩留りや生産性が低いといった問題があった。
【0017】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンテナシールを行なってコンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ内の空気を全て脱気することで、ダイスからビレットを押出す前にバープサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要のない押出サイクルを提供して押出形材の品質ないし歩留まりを向上させつつ、生産性を大幅に改善するようにした押出成形方法および装置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の発明では、押出ステムを後退限から押出ステムの先端部がビレットを装填するコンテナの押出ステム側の端面に挿入されるまでは高速前進させ、挿入後は押出ステムを一旦停止して2つ割のシールブロックを閉じて前記コンテナ内を真空脱気するとともに、ビレットがダイスに当接するまで再度押出ステムを前進させ、当接後は押出ステムを高速で前進させてアプセットを完了し、引続き押出ステムを前進させてダイスから所望の押出形材を得るようにした。また、第2の発明では、ビレットの装填されるコンテナライナを有するコンテナの押出ステム側端面に設けたリング状の突起部と、前記押出ステムの軸線方向と交差方向に開閉自在に設けた2つ割のシールブロックと、前記シールブロックを閉じた時前記シールブロック側に取付けたシール部材を介して前記リング状突起部の側端面と押出ステムの外周面に同時に密接させ得るようにし、前記シールブロックにシール部材を前記リング状突起部の側端面に押圧する押圧手段を押出方向に押圧移動可能に配設するとともに、アプセット時のアプセット速度をアップさせる切替用電磁弁と、加圧加勢ポンプのみか、または加圧加勢ポンプとアキャムレータ式加圧手段とを併設した。
【0019】
【作用】
コンテナ内のビレットをビレット後方の押出ステムで押込んで、ビレットをダイスに押当てると、ビレットが押しつぶされてコンテナとビレットの間の空気が圧縮される。この圧縮された空気はビレットがダイスから押出される前にコンテナの後側から吸引脱気しなければならない。また、コンテナ内のビレットをビレット後方の押出ステムで押込んで、ビレットの先端をダイスに押当てる寸前にコンテナの両側から吸引脱気しなければならない。本発明ではビレットが押出ステムで圧縮される前よりビレットの押出ステム側でコンテナ内の空気を強制的に真空吸引するので、ビレットが押出ステムで圧縮されてからこの圧縮空気の吸引のための工程いわゆるガス抜き工程が省略できる。
【0020】
なお、本発明では、コンテナの押出ステム側から空気を吸引する際に、ビレットが押出ステムとダイス間で圧縮される前に押出ステム側のコンテナ端面にコンテナ内面より大きい内径を有するリング状の突起部を配設して前記リング状突起部の側端面に押圧する押圧手段を押出方向に押圧移動可能に配設したシールブロックでシールしている状態で、コンテナ内の空気を真空吸引するようにするとともに、コンテナ内の空気がスムースに脱気できるように、前記リング状突起部にフイックスダミイブロックより大きい径を有する略円状の脱気溝を設けたことにより、押出ステムによってビレットをコンテナ内に装填する際にリング状突起部の内面とフィックスダミィブロックの外周面との間に環状の隙間を生ずることから、コンテナとビレット間の空気がコンテナ外へ容易に脱気されるため、ブリスタの発生防止による製品歩留まりが大幅に向上する。
【0021】
さらに、本発明では、従来のようなコンテナ内を脱気しない状態でアプセットを行うときに使用する油圧源であるメインポンプに加え、アプセット速度アップのための油圧源を付加し、コンテナ内を脱気した状態でアプセットを行うので、アプセット速度を速くしてもブリスターレスを生じることがなく、かつアプセット時間を短縮し、より製品歩留りならびに生産性の高い押出成形品が得られるのである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る押出成形装置の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明に係る好適な装置の系統図、図2は押出ステムを加圧加勢するようにした実施例1の油圧配管系統図、図3は押出ステムを加圧加勢するようにした実施例2の油圧配管系統図、図4は図1のA〜Aからみた正面図、図5は図4の要部拡大図、図6はシ──ルブロックを配設したコンテナの平面図、図7はシールブロックの要部拡大正面図、図8は2つ割のシールブロック同士の当接面にシール材を貼着した場合の比較図、図9はコンテナライナ内周面に付着したアルミニウム粕の掻き取り状態を示す説明図、図10はビレットローダの正面図、図11は図4のB〜Bから見た断面図、図12は図7のC〜Cから見た断面図、図13は図7のD〜Dから見た断面図、図14は押圧手段によりシールパッキンを突起部側端面に押する説明図、図15は突起部の拡大断面図、図16は突起部内面の様々な形状を示す拡大断面図、図17は断熱シールブロックの取付け構造を説明する説明図、図18はコンテナ内に装填されたビレットの加圧押出し状態を示す説明図である。
【0024】
図1に示すようにエンドプラテン32側にコンテナライナ1aとコンテナタイヤ2およびコンナテホルダ1cから構成されるコンテナ1を摺動させるコンテナシリンダ33が配設されている。符号36はシリンダ本体の一部を構成するシリンダチューブ、37はピストン、38はピストンロッドである。
【0025】
符号3はダイスであって、ダイス3の外周をダイリング5の内周面に摺動自在に嵌合保持してある。31はコンテナの内周面とビレット13の外周面との間の隙間であり、脱気空間でもある。一方、ビレット13を押込む押出ステム14の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックスダミイブロック70が設けられている。
【0026】
本実施例では、脱気空間31内の残留空気を吸引除去するための真空吸引装置60について説明する。
【0027】
まず、コンテナ1内の押出ステム14側より空気を排除する真空吸引装置60は、図4および図5に示す如く押出ステム14側のコンテナ1の端面に配設されている。コンテナ1の押出ステム14側の端面において、正面外周部が略8角形状を有するとともに、中央部に押出ステム14と略同径の開口部を設けたシールブロック40を2つ割にし、該シールブロック(40R、40L)の後部はそれぞれシリンダ43(43R、43L)に係合して前後動自在に設けられたピストンロッド43Ra、43Laの先端に固着されている。
【0028】
そして、ピストンロッド43Ra、43Laの前後動に伴って、2つ割のシールブロック40R、40Lは、上下に配設されたガイドロッド42U(42UR、42UL)、42D(42DR、42DL)に沿ってコンテナ1の軸線方向と直角な方向に開閉自在となっている。
【0029】
また、2つ割のシールブロック40R、40Lの各当接面40A近傍の上部には一対の上部ガイド脚62(62R、62L)が対向配設されている。そして、上部ガイド脚62(62R、62L)にガイドロッド42U(42UR、42UL)が各々固設され、挿通環64(64UR、64UL)を挿通した状態でシールブロック40(40R、40L)を接離自在となっている。
【0030】
他方、2つ割のシールブロック40(40R、40L)の下部にも上部ガイド脚62と同様に各シールブロック40R、40Lの当接面40A近傍に対向配置された一対の下部ガイド脚63(63R、63L)にガイドロッド42D(42DR、42DL)が各々固設され、挿通環64(64DR、64DL)を挿通した状態でシールブロック40(40R、40L)を接離自在になっている。
【0031】
そして、図4に鎖線で示す如くシールブロック40R、40Lが閉じたとき、シールブロック40R、40L同士の当接面40Aからの空気侵入を防止するためにシールパッキン46(シート状のシール材)が貼着してある。
【0032】
こうしたシールパッキン46は耐熱性と弾力性を有する例えばスポンジ状のシール材が望ましく、シリコンゴムスポンジシートやフッソゴムスポンジシートのようなものがよい。さらに、シールブロック40R、40Lを閉じたとき、シールブロック40R、40Lの当接面40Aに貼着したシールパッキン46同士ならびにシールブロック40R、40Lのコンテナ1側端面に設けたシールパッキン41を介して後述する突起部80の端面と、また、シールパッキン44を介してフィックスダミイブロック70または押出ステム14の外周面にそれぞれ密接させるようになっている。
【0033】
このようなシールパッキン41、44、46のうち、シールパッキン41、44の材質は比較的硬質の紐状シリコンゴムや紐状フッソゴムのような耐熱性高変形許容、材質が好ましい。
また、一方シールパッキン46は前記シールパッキン41、44と比べてスポンジ状の軟質ゴム、例えばシリコンゴムスポンジシートやフッソゴムスポンジシートなどのような耐熱性スポンジ状材質が好ましい。なお、シールパッキン41および44は、1つのみ配設するのてはなく、図12に示すように、それぞれ離間して2重的に配設して、真空脱気時に外部から空気が進入しないようにしているが、これに限定することなく3重あるいはそれ以上にすると脱ガスが徹底される。
【0034】
特に、図8に示す如く、2つ割シールブロック40R、40Lをフィックスダミイブロック70または押出ステム14に対して閉じるとき、フィックスダミイブロック70および押出ステム14の外周面とシールパッキン44間の摩擦でシールパッキン44が図8(b)のように矢印方向に引張られ当接面40Aの端部に隙間Sが生じることとなる。
【0035】
このため、図8(a)に示す如く2つ割のシールブロック40R、40Lの当接面40Aのシールパッキン46にスポンジ状の軟質ゴム(各厚さ3mm)を貼着すると、シールブロック40R、40Lを閉じることによりシールパッキン46は圧縮されるために、圧縮されたシールパッキン46の自由端部はフィックスダミイブロック70および押出ステム14側に突出ようとして前記のような隙間Sの生じることが防止されることとなるのである。
【0036】
次に、開閉装置140の構造について説明する。当該開閉装置140はシールブロック40(40R、40L)、基盤142(142R、142L)、押圧手段144および係合ピン158から構造されている。正面が略8角形を有し、2つ割りにされて接離自在に構成された基盤142(142R、142L)と、基盤同様に分割構成されたシールブロック40(40R、40L)とが重畳配設されている。
【0037】
該基盤142(142R、142L)は前述した上部ガイド脚62(62R、62L)および下部ガイド脚63(63R、63L)に固着されている。図4に示す如く、基盤142は2分割された左右対象の構成を有し、左右の基盤142R、142Lのそれぞれ上下には押圧シリンダ148が装着されている。図9に示すように、該押圧シリンダ148のシリンダロッド149の先端部には押圧手段144が螺着されている。該押圧手段144は基部ブロック144a、細径部144bおよび押圧部144cから構成されている。
【0038】
基部ブロック144aと押圧部144cは細径部144bで連結されて一体成形を成している。一方、断面がL字状をしたシールブロック40のコンテナ1端面側に切欠け状の貫通孔150が設けられ、基盤142に対して横方向からシールブロック40を出し入れして短時間のうちに着脱を行うために、当該切欠け状の貫通孔150には該貫通孔径より小径の細径部144bが係合可能になっている。図14に示すように、押圧シリンダ148に給排する空油により各基盤142に配設された押圧手段144を構成する基部ブロック144aを製品押出方向に押圧力Fを作用させ、シールパッキン41を突起部80の端面に押圧することにより、高いシール性を保持できるようになっている。
【0039】
また、前記押圧手段144を押出方向に前後進させるに際しては、図7に示すように、基盤142とシールブロック40間の前後動がスムースに移動可能なように押出方向に向かうガイドライナ154が配設してある。また、図11に示すように、基盤142と上下押圧手段144間にも当該ガイドライナ154と同様に、基盤142に対してシールブロック40が押出方向にスムースに前後動移動可能なようにガイドライナ154が配設してある。
【0040】
さらに、図7に示すように、シールブロック40の中央左側部には突片156が配設されている。このために、基盤142に対してシールブロック40を装着したとき、装着状態がその後の押圧シリンダ148による押圧手段144の前後動の際に相互にズレを生じないように、ピン158結合するようになっている。該ピン158は後部にはピン158の軸心と直交する方向に係止板160が固着されており、基盤142とシールブロック40を重畳配設した後に、前記ピン158を差し込み90度回すことにより、該係止板160は係止部162に簡単に係止されるようになっている。
【0041】
図13に示すように、ビレット13をコンテナ1内に装填した時に、ビレット13とコンテナライナ1a間に生じる空間部に残留する空気を外部に排除するために、シールブロック40の後端面にカプラ164が配設してあり、ここに可撓性配管8aが簡単に着脱可能になっている。なお、符号166は脱気孔45の途中に設けられた盲プラグである。
【0042】
図4に実線で示す如くシールブロック40R、40Lが後退限まで後退した開状態時には、後述するビレットローダ111がビレット13を載置した状態で出入可能なようになっている。
【0043】
シールブロック40R、40Lの一部には各々脱気穴45を設け、脱気穴45には可撓性配管8aの一端が接続してあり、他端は電磁切替弁90を介して固定配管8bが配設され、真空タンク20に連続してある。図11および図14に示す如く、コンテナ1の押出ステム14側端面のコンテナライナ1aの外周面にインローで接してコンテナタイヤ2にコンテナライナ1aと同心円状の凹部50を形成し、ここに符号47で示すドーナツ形状の断熱材が嵌め込まれている。この断熱材47の上に断面が押出ステム14側に向かってL字形状に突設した突起部80を有した嵌合部材51が一定ピッチにて配設されたボルト52によって装着されている。
【0044】
また、符号56はリング状突部であり、断熱材47が比較的柔らかい材質で構成されているため、嵌合部材51を断熱材47の上部に重畳配設した後ボルト52によってコンテナタイヤ2の押出ステム14側端面に装着する際に圧縮変形しないようにストッパの役目を有するものである。さらに、断熱材47はコンテナ1内の空気を真空脱気の際に外部からの空気の侵入を防止するシール材としての機能をも有するようになっている。
【0045】
また、コンテナタイヤ2の最外部には断熱押え板48が配設され、前記したボルト52と位相をズラしたピッチサークル位置にて外方からビス54によって装着されている。このように、断熱シールブロック55を構成する断熱材47、嵌合部材51、断熱押え板48を重畳配設することにより、突起部80の端面の外周面の温度は約250℃以下となっており、一般にコンテナ1の平均温度が約400℃であるのに対してかなり低い温度になっている。
【0046】
このため、2つ割のシールブロック40の繰り返し開閉による閉時のシールパッキン41を突起部80の端面に当接する頻度が高くても熱履歴によってシールパッキン41が劣化しないようにするとともに、コンテナ1側からの熱の一部が熱伝導によって真空吸引装置60に伝わらないようになっており、さらに、前述したシールブロック40R、40Lは断熱材47の上方に配設した断熱押え板48表面と摺動することなく後退限位置と前進限位置間を前後移動可能に配設されている。なお、断熱材47の材質としては、例えばシリカ系の微細多孔構造のものがよく、断熱シールブロック55としては、例えば工具鋼や耐熱用鋼が用いられる。そして、断熱押え板48としては、例えば高機能性樹脂が好適である。
【0047】
特に、図17(1)に示す汎用機用押出プレス装置のコンテナ1の押出ステム14の端面側を、図17(2)に示すように断熱シールブロック55によって全体的に覆うようにすると、コンテナ2の端面が押出ステム14側に突設してしまいNO.2ビレットローダ111bと干渉してしまうため、このような干渉するのを回避しようとすると、例えば、押出ステム14の長さを長くしたり、あるいはビレットローダ111そのものを押出ステム14側に移動しなくてはならずビレットローダ111を大幅に改造する必要が生じる。
【0048】
また、断熱シールブロック55によって全体的に覆うようにすると、製作費用がかかるのみならず、断熱シールブロック55をコンテナタイヤ1aの端面に取付けるために多くのボルトを開けなければならずコンテナ1の強度上の問題点がある。
【0049】
本実施例において、図17(3)に示すように単に断熱シールブロック55によってコンテナ2の端面を全体的に覆うのでなく、コンテナタイヤ1aにドーナツ状の凹部50を設けて、ここに断熱シールブロック55を装着すると断熱押え板48の突起部80の突起長さが短くてすみ、また、断熱シールブロック55を構成する断熱押え板48の突起部80と干渉しないような寸法の短いNO.2ビレットローダ111bのビレットライナ111cと交換するようにしたものである。
【0050】
本実施例では、さらに図17(1)に示すような汎用機用押出プレス装置のコンテナ1に戻す場合には、断熱シールブロック55を取外すとともに、図17(5)のような復旧ブロック57を図示しないボルト等で適宜取付けることによって達成することができるのである。
【0051】
また、前記断熱押え板48に設けられた突起部80の内径Yは、図15に示す如くコンテナライナ1aの内径Xよりも大きく構成されている(Y>X)。
これは、押出時にフィックスダミイブロック70の先端拡径部49にアルミニウム粕が付着しこの先端拡径部49が増径して、仮にコンテナライナ1aの内径Xと同径になったとしても、突起部80の内径YにおいてX−Y間の環状隙間が形成してあるためコンテナ1内の空気が容易に脱気できるようになっている。
【0052】
また、押出ステム14でビレット13をコンテナ1内に押込む際に押込みが容易にできるようにしたものであり、このため、さらに突起部80の押出ステム14側の端面には、突起部80の押出ステム14の端面からビレット13をコンテナ1内に容易に押込みながら押出ステム14のフィックスダミイブロック70の先端拡径部49が突起部80の内径をスムースに通過できるように、拡径されたテーパがつけてある。さらに、コンテナライナ1aの突起部80側端面にも拡径されたテーパがつけてあり、このテーパ端に引続いて突起部80の内面に繋がれるようになっている。
【0053】
フィックスダミイブロック70の先端拡径部49が突起部80の内径を通過する場合は、円形形状の先端拡径部49と円形形状の突起部80の内径間で環状隙間を形成するが、これに限定することなく、図16(3)に示すように突起部80の内径に突設部80aを部分的に設けることにより、押出ステム14間で間欠環状を有した隙間にした構成にしてもよいし、他の隙間形状にしてもよい。
前記したように嵌合部材51の押出ステム14側にはコンテナライナ1aの相当位置に正面が円形状の突起部80が配設され、この突起部80の端面に対してシールブロック40R、40Lを押し付けたときシールパッキン41を介して密封されるようになっている。符号20は真空タンク、21は真空ポンプ、22はモータである。
【0054】
さらに、本発明の大きな特徴は2つ割シールブロック40R、40Lが開閉する際に、カバープレートやガイドレールといったものが何もなく、これは前述したようにシールブロック40R、40Lが開放する場合には、ガイドロッド42U、42Dが挿通環64(64UL、64UR、64DL、64DR)にガイドされながら行なえるためである。
【0055】
このため、コンテナタイヤ2とコンテナライナ1aの交換が容易に行なえるのみならず図9に示すように、ビレット13の押出しを完了した押出ステム14がビレット13押出し前の元の位置に戻る際に押出ステム14の先端に設けたフィックスダミイブロック70によってコンテナライナ1aの内周面に付着したアルミニウム粕をフィックスダミイブロック70の外周面によって掻き取ることになっても剥離したアルミニウム粕が突起部80内周面先端から下方へ落下するだけで、従来のようにガイドプレートの溝に落下しシールブロック40の開閉が不十分となってシール性が悪化することはないのである。
【0056】
次は図4および図10を用いてビレットローダ111について説明する。
図4および図10に示すビレットローダ111はNo.1ビレットローダ111aとNo.2ビレットローダ111bから構成されており、成形素材としてのビレット13をコンテナ1のビレット装填口126まで移送供給するものであるが、これは成形機の片方の側部に設置されたビレットキャリア(図示略)によって送られてくるビレット13を1本ずつ掴んで、コンテナ1のビレット装填口126まで持上げ移動するようになっている。
なお、No.1ビレットローダ111aとNo.2ビレットローダ111bは同一構成となっている。
【0057】
ビレットキャリア(図示略)によってビレット13がコンテナ1の下部位置に1本ずつ供給されるが、ビレットローダ111はこれを掴み持ってビレット装填口126に移送されるように構成されている。このためビレットローダ111はビレットキャリアに対向して配置されており、成形機の押出中心線と直交する平面に沿って旋回可能に形成されたスイングアーム128を備えている。
【0058】
すなわち、スイングアーム128は、成形機の下部タイロッド129の外側部に配置された旋回中心軸130に一端が枢着され、スイング動作時にタイロッド129に干渉しないように拡開V字状に屈曲されて下部タイロッド129の下部からコンテナ1の下方に延長されている。そしてスイングアーム128の先端部がスイング動作によりビレットキャリアの載置台(図示略)とコンテナ1のビレット装填口126との間を往復移動するように設定されている。
【0059】
スイング動作を行なわせるために、スイングアーム128には油圧駆動シリンダ装置132が連結され、その伸縮動作によりスイングアーム128を駆動するようにしている。ここで、上記スイングアーム128の先端部にはビレット13を掴み持つビレット保持部133が取付けられている。
このビレット保持部133はコンテナ装填位置においてビレット13の下面を支承する台座134が配設してある。
【0060】
なお、押出ステム14側の構造は、フィックスダミイブロック70と押出ステム14とをバイオネットブロック72を介してバイオネット結合した場合と、フィックスダミイブロック70と押出ステム14とを直接、ねじ結合する場合とがある。
【0061】
本実施例ではフィックスダミイブロック70と押出ステム14とをバイオネット結合した場合の構造について代表して詳述する。
【0062】
フィックスダミイブロック70は押出ステム14の前面に固定して設け、かつコンテナライナ1a内に摺動可能に設けられている。前記押出ステム14の後端部は、図1に示す如くステムホルダ73とプレッシャリング74を介してクロスヘッド75に固定されている。押出ステム14の前面には、バイオネットブロック72が配設されており、バイオネットブロック72内の後半部には、外径断面が円状のコネクションロッド76の先端部に設けられたねじに螺合されている。コネクションロッド76の後端部は大径部76aになっていて、押出ステム14の後端部の穴の中にテーパ面で係合され、固定されている。
【0063】
次に、本発明では、従来のようなアプセット時に使用するメインポンプ200、202の油圧源に、新たな油圧源である加圧付勢ポンプ230を付加してアプセット速度を改善するようにした油圧配管システムであり、これらの具体的な実施例のうち、図2には実施例1を、また図3には実施例2をそれぞれ示す。
なお、図3は図2にアキュムレータによる加圧手段234を付加したものであり、図2に無い部分のみ記載する。
【0064】
まず、図2において、符号170は押出シリンダであり、該押出シリンダ170はメインラム172を備えており、該メインラム172の先端のヘッドプレートおよび取付部材176を介して押出ステム14が取付けられている。 押出シリンダ170の上側にはオイルリザーバタンク180が設けられ、該オイルリザーバタンクと押出シリンダ170の後端の作動油導入口182とはプレフィルバルブ184にて接続されている。このプレフィルバルブ184にはメンテナンス時に使用するためのバタフライバルブ186が設置されている。作動油導入口182には、該導入口182を開閉するための弁188が設置されている。この弁188はシリンダ190により開閉作動される。
【0065】
押出シリンダ170の側方にはサイドシリンダ192、194が設けられており、それらのピストンロッド196、198は前記ヘッドプレート174に固着されている。符号200、202はメインポンプであり、該メインポンプ200、202から押出シリンダ170およびサイドシリンダ192、194へそれぞれライン204およびライン206を介して油圧が供給される。なお、符号204、206、208、210、212、214、216、218、220はライン、230は加圧加勢ポンプ、236はピストン式アキュームレータ、240はガスボトル、I、G、G、E、F、J、L、TA、TA、TA、TB、ACは電磁弁、PS、PSはプレッシャスイッチをそれぞれ示す。
【0066】
〔実施例1〕
図2に従来の通常サイクルに加圧加勢ポンプを付加し、アプセットの速度アップとサイクルタイムの短縮を目的とした場合について述べる。
【0067】
まず、コンテナ1を前進させてコンテナ1をダイス3とを当接する。ついで、ビレット13を載置した状態でビレットローダ111を上昇させ押出ステム14を前進させるのであるが、このとき電磁弁I、G、G、E、F、TAおよびTBを励磁すると、電磁弁G、E、TAは導通状態を呈するが、電磁弁I、F、GおよびTBは逆に導通状態が中断されてブロックされる。このため、メインポンプ200、202からの圧油はライン206を通ってそれぞれサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給されてピストンが前進を開始すると同時に、ピストンロッド側に充満している圧油はライン218、220から電磁弁Eを通って加圧加勢ポンプ230からライン212を介して流通する油圧と合流し、さらに合流した圧油はライン208を通ってメインポンプ200、202側からの油圧と合流する。そして、電磁弁G、ライン206を経由してサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給される結果、メインシリンダ172は高速前進することとなる。
【0068】
メインシリンダ172の高速前進(押出ステム14の高速前進と同一意味を有する)の開始に伴って、押出ステム14がビレットローダ111と干渉しないようにビレットローダ111が下降する。押出ステム14の先端がビレットローダ111上に載置されているビレット13に当接する手前からメインポンプ200、202からの油圧の吐出量を減少させると押出ステム14の前進速度は減速される。この状態でビレット13の位置がダイス3と押出ステム14間で挟持された状態になると、押出ステム14は前進できなくなるため、プレッシャスイッチPSが作動することとなる。このため、電磁弁Lは励磁されてプレフィルバルブ184の弁188によって作動油導入口182は閉止されてオイルリザーバタンク180からメインシリンダ172のヘッド側への油の導入が停止される。
【0069】
このように押出ステム14が前進できなくなったいわゆるアプセット開始状態から、電磁弁I、G、G、J、K、L、TAおよびTBを励磁すると、電磁弁G、J、TAは導通状態を呈するが、電磁弁I、K、GおよびTBは逆に導通状態が中断されてブロックされる。このため、メインポンプ200、202からの圧油はライン208を通って加圧加勢ポンプ230からライン212を介して流通する油圧と合流し、さらに合流した圧油は電磁弁Jを経由してメインシリンダ172及びサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給される結果、押出ステム14はより高速前進することとなり、アプセット速度がより一層増すのである。
【0070】
このようにしてアプセットが高速で行われるが、アプセットの完了はプレッシャスイッチPSの値が一定値以上に上昇することによって検知可能である。アプセットされたビレット13は引続き押出ステム14を前進させて所望の押出形材製品を得るのであるが、このような製品押出し時には、油圧に高圧力が要求されるとと、押出速度コントロールが必要なため、加圧加勢ポンプ230からの圧油は利用しない。こうして、一定の押出形材を得た後は、押出ステム14を後退させるのであるが、次のようにして行われる。
【0071】
すなわち、サイドシリンダ192、194により後退されるときは、押出シリンダ170内の作動油圧が油排出専用のプレフィルバルブ184からオイルリザーバタンク180に戻されることのないようにプレフィルバルブ184を閉じたままの状態で、まず電磁弁Kを消磁して押出シリンダ170内の作動油圧を開放してビレット13の押出し時の高圧から圧抜きを行い、この圧力が一定値まで低下した時点で電磁弁L、Gを消磁してプレフィルバルブ184を開放し、押出シリンダ170内の作動油圧をオイルリザーバタンク180に戻すのである。同時に電磁弁I、F、Eを励磁とし、残りの電磁弁G、G、J、K、L、TAおよびTBを全て消磁すると、メインポンプ200、202から供給される圧油はサイドシリンダ192、194のピストンロッド側に入って、同時にピストンヘッド側の圧油は電磁弁Gを介してタンクに落ちるため、サイドシリンダ192、194のピストンは押下げられて押出ステム14は後退するが、押出ステム14の後退限は図示を省略した位置検出器の値によって確認するのである。
【0072】
〔実施例2〕
次に、図3に従来の通常サイクルに加圧加勢ポンプとアキュムレータ加圧手段を付加し、アプセットの速度アップとサイクルタイムの短縮を目的とした場合について述べる。
【0073】
まず、コンテナ1を前進させてコンテナ1をダイス3とを当接する。ついで、ビレット13を載置した状態でビレットローダ111を上昇させ押出ステム14を前進させるのであるが、このとき電磁弁ACのみを消磁したまま、電磁弁I、G、G、E、F、TAおよびTBを励磁すると、電磁弁G、Eは導通状態を呈するが、電磁弁I、F、GおよびTBは逆に導通状態が中断されてブロックされる。特に、加圧加勢ポンプ230から供給される圧油はライン214を通ってピストン式アキュムレータ236内に貯溜されることとなる。
【0074】
このため、メインポンプ200、202からの圧油はライン206を通ってそれぞれサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給されてピストンが前進を開始すると同時に、ピストンロッド側に充満している圧油はライン218、220から電磁弁E、さらにライン208を通ってメインポンプ200、202側からの油圧と合流する。そして、電磁弁G、ライン206を経由してサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給される結果、メインシリンダ172は高速前進することとなる。
【0075】
メインシリンダ172の高速前進(押出ステム14の高速前進と同一意味を有する)の開始に伴って、押出ステム14がビレットローダ111と干渉しないようにビレットローダ111が下降する。押出ステム14の先端がビレットローダ111上に載置されているビレット13に当接する手前からメインポンプ200、202からの油圧の吐出量を減少させると押出ステム14の前進速度は減速される。この状態でビレット13の位置がダイス3と押出ステム14間で挟持された状態になると、押出ステム14は前進できなくなるため、プレッシャスイッチPSが作動して高い圧油の値を示すこととなる。このことより、電磁弁Lは励磁されてプレフィルバルブ184の弁188によって作動油導入口182は閉止されてオイルリザーバタンク180からメインシリンダ172のヘッド側への油の導入が停止される。
【0076】
このように押出ステム14が前進できなくなったいわゆるアプセット開始状態から、電磁弁I、G、G、J、K、L、AC、TAおよびTBを励磁すると、電磁弁G、J、AC、TAは導通状態を呈するが、電磁弁I、K、GおよびTBは逆に導通状態が中断されてブロックされる。このため、メインポンプ200、202からの圧油はライン208を通って加圧加勢ポンプ230からライン212を介して流通する圧油は、さらに電磁弁ACが励磁されるため、ピストン式アキュムレータ236内の貯溜油はガスボトルのガス圧によってピストンが下降して該貯溜油は電磁弁ACからライン210を流通する圧油と合流し、さらに合流した圧油は電磁弁Jからライン204を経由してメインシリンダ172およびサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に供給される結果、押出ステム14はより高速前進することとなり、図2に示す実施例1のアイドルタイムよりさらにアプセット速度が増してアイドルタイムは短縮されるのである。
【0077】
このようにしてアプセットが高速で行われるが、アプセットの完了はプレッシャスイッチPSの値が一定値以上に上昇することによって検知される。アプセットされたビレット13は引続き押出ステム14を前進させて所望の押出形材製品を得るのであるが、このような製品押出し時には、油圧に高圧力が要求されることと、押出速度コントロールが必要なため、加圧加勢ポンプ230ならびにアキュムレータ式加圧手段234からの圧油の加勢は利用しない。こうして、一定の押出形材を得た後は、押出ステム14を後退させるのであるが、次のようにして行われる。
【0078】
すなわち、サイドシリンダ192、194により後退されるときは、押出シリンダ170内の作動油圧が油排出専用のプレフィルバルブ184からオイルリザーバタンク180に戻されることのないようにプレフィルバルブ184を閉じたままの状態で、まず電磁弁Kを消磁して押出シリンダ170内の作動油圧を開放してビレット13の押出し時の高圧から圧抜きを行い、この圧力が一定値まで低下した時点で電磁弁L、Gを消磁してプレフィルバルブ184を開放し、押出シリンダ170内の作動油圧をオイルリザーバタンク180に戻すのである。同時に電磁弁I、F、Eを励磁とし、残りの電磁弁G、G、J、K、L、TAおよびTBを全て消磁すると、メインポンプ200、202から供給される圧油はサイドシリンダ192、194のピストンロッド側に入って、同時にピストンヘッド側の圧油は電磁弁Gを介してタンクに落ちるため、サイドシリンダ192、194のピストンは押下げられて押出ステム14は後退するが、押出ステム14の後退限は図示を省略した位置検出器の値によって確認するのである。
【0079】
以上述べた実施例1および実施例2の特徴は、コンテナ1内にビレット13を充填し押出ステム14の先端拡径部49がコンテナタイヤ1a内に挿入され、2つ割のシールブロック40を閉じて押出ステム14側を封止した後、さらに押出ステム14を再前進させ、ビレット13がダイス3と押出ステム14間で挟持されたいわゆるアプセット開始時の状態下においては、コンテナ1内は完全に真空状態となっており、この状態では、アプセットが完了するまでは、押出ステム14を高速前進させることができるようにしたものであり、従来の押出製品形材と比べてブリスターレスとなるため、高品質でかつ歩留りの高い押出製品形材が得られるとともに、さらにアプセット速度の速度アップが図られて、結果的にはアイドルタイムを短縮することを可能としたものである。
【0080】
次に、実施例1(実施例1と実施例2の内、実施例1を代表して示す)に示す加圧加勢手段と真空吸引装置を装備した場合の押出成形方法について説明する。
【0081】
押しつぶされる状態を図18に示す。図18に示すように、まず、コンテナシリンダ33のロッド側に圧油を供給し、ピストン37を左方向に移動させ、ダイス3から離れているコンテナ1を前進させてダイス3とコンテナ1とを当接する。
【0082】
この動作が終了すると、次いでビレット13を載置した状態でビレットローダ111が上昇し押出ステム14を前進(図18(1))させると、ビレット13はコンテナ1内に押込まれる(図18(2))。このとき電磁弁I、G、G、E、F、TA、TBが励磁されて、サイドシリンダ192、194のピストンロッド側の圧油はランアラウンド回路を形成してピストンヘッド側の圧油に付加されるとともに、加圧加勢ポンプ230からの油圧も加勢されて押出ステム14はより一層高速にて前進してビレット13の後端部がコンテナ1内の押出ステム14側端面側に近い位置まで押込まれる。
【0083】
押出ステム14の前進に伴いビレット13がコンテナ1内に押込まれるが、この押込み時にフィックスダミイブロック70の先端拡径部49がシールブロック40を通過する時点で押出ステム14は一旦停止するとともにシールブロック40を閉にするのである。この状態でシリンダ43を作動させて2つ割のシールブロック40を閉じた後、4つの押圧シリンダ148に空油を導入して、押圧手段144を同調させてシールブロック40を嵌合部材51の一旦部を形成する突起部80の端面側に押しつけると、シールパッキン41は突起部80の端面側に強く押し付けられると同時にシールパッキン44は押出ステム14に当接させ、押出ステム14とコンテナ1との間を密封するとともに、真空吸引装置60を起動し電磁切替弁90を励磁してコンテナ1内と真空タンク20とを通気可能な状態下にて真空吸引が行なわれる(図18(3))。
【0084】
押出ステム14側の密閉空気は2つ割シールブロック40の一部に設けられている脱気穴45を通り、配管8a上の電磁切替弁90からさらに配管8bを介して真空タンク20へ吸引排出される。こうして、シールブロック40の脱気穴45から素早く十分に脱気される。
【0085】
真空タンク20内はすでに真空ポンプ21により例えば0〜5Torrの真空状態にある。この状態で電磁切替弁90を励磁するとコンテナ1内の残存エアは真空タンク20により真空吸引が開始されると0.2〜0.5秒程度でコンテナ1内は5〜30Torrになり、コンテナ1内は完全に真空状態となる。
【0086】
この後、押出ステム14は再前進し、ビレット13がダイス3に当接する手前からメインポンプ200、202の吐出量を減少させると押出ステム14は減速され、ビレット13の後端部は最後はダイス3にゆっくりと当接しプレッシャスイッチPSはONとなる。この状態で電磁弁Lを励磁し、プレフィルバルブ184を閉とする。ついで、アプセット動作に入るが、まず、電磁弁I、G、J、K、L、TA、TBを励磁しすると、メインポンプ200、202からの圧油に加圧加勢ポンプ230からの圧油が合流して加圧加勢され、メインシリンダ172およびサイドシリンダ192、194のピストンヘッド側に導入されるため、アプセット速度が増進され、アイドルタイムが短縮される。
【0087】
押出ステム14が前進限までくるとプレッシャスイッチPSの圧力が上昇してONとなり、アプセットは完了する(図18(4))。アプセット完了後は、引続いて押出しに入り、ダイス3から製品が押出されるのである。押出中はメインポンプ200、202からの圧油が励磁された電磁弁I、G、Jを経由してサイドシリンダ192、194ならびにメインシリンダ172のそれぞれヘッド側に導入されて、通常の押出ステム14の速度にて押出しが行われる。
【0088】
押出ステム14の前進に伴って製品押出しが開始されてから適宜な時間(ビレット13の押出し開始前の初期長さから例えば1/3ぐらい押出した状態)経過後に脱気動作を停止し、次いで押圧シリンダ148に空油を導入して押圧手段を後退させる。引続きシールブロック40(40R、40L)を開放し、直ちに元の後退限位置まで戻るのである。その後も押出ステム14による押出しが行なわれ、押出しが完了すると押出ステム14を後退させ次成形サイクルに入る。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したことからも明らかなように、本発明では
▲1▼ コンテナの押出ステム側端面に配設した2つ割のシールブロックを押出ステムの軸線方向と交差方向に閉じるとともに、コンテナの突起部端面に押圧手段をより強く押圧することによりシールが十分で真空度が高く、脱気が十分に行なえるとともに、押出プレス装置全体の長さは長くなることはない。
▲2▼ 2つ割のシールブロックのシール時間が短いためアイドル時間が短かい。
▲3▼ 2つ割のシールブロックを閉じるときはリング状の突起部端面と押出ステム外周部に当接する直前までは離間しており、シールパッキンの寿命が長い。
▲4▼ ビレットを押出し後、押出ステムを後退させる際にフィックスダミイブロックの外周面によってアルミニウム粕を掻き取ってコンテナ外方へ落下しても、2つ割ブロックを溝などに沿って開放していないためアルミニウム粕が詰まることがなく高いシール性が保持できる。
▲5▼ 従来のようにバープサイクルを行なう必要がないので、アイドルタイムの短縮が図れる。
▲6▼ コンテナの押出ステム側端面をドーナツ形状の溝を刻設し、ここに断熱材料を用いた断熱シールブロックを必要最少限で装着するようにしたので、コンテナ内の残留空気加熱に要するコンテナ側からの熱移動を防止でき、かつ、断熱シールブロックをコンテナの押出ステム側端面の一部分にのみ取付けるようにしたので、コンテナ端面に穿孔するボルト取付け用穴も少なくてよいため、機械的強度が低下しない。
▲7▼ 真空脱気された脱気空間内で高速にてアプセットが行えるため、ブリスタが生じることなく、かつアイドルタイムが短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な装置の系統図である。
【図2】押出ステムを加圧加勢するようにした実施例1の油圧配管系統図である。
【図3】押出ステムを加圧加勢するようにした実施例2の油圧配管系統図である。
【図4】図1のA〜Aからみた正面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】シ──ブロックを配設したコンテナの平面図である。
【図7】シールブロックの要部拡大正面図である。
【図8】2つ割のシールブロック同士の当接面にシール材を貼着した場合の比較図である。
【図9】コンテナライナ内周面に付着したアルミニウム粕の掻き取り状態を示す説明図である。
【図10】ビレットローダの正面図である。
【図11】図4のB〜Bから見た断面図である。
【図12】図7のC〜Cから見た断面図である。
【図13】図7のD〜Dから見た断面図である。
【図14】押圧手段によりシールパッキンを突起部側端面に押する説明図である。
【図15】突起部の拡大断面図である。
【図16】突起部内面の様々な形状を示す拡大断面図である。
【図17】断熱シールブロックの取付け構造を説明する説明図である。
【図18】コンテナ内に装填されたビレットの加圧押出し状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ
2 コンテナタイヤ
3 ダイス
13 ビレット
14 押出ステム
20 真空タンク
21 真空ポンプ
31 脱気空間
32 エンドプラテン
33 コンテナシリンダ
40(40R、40L) シールブロック
41、44、46 シールパッキン
42 ガイドプレート
45 脱気穴
47 断熱材
48 断熱押え板
50 凹部
51 嵌合部材
55 断熱性シールブロック
57 復旧ブロック
60 真空吸引装置
70 フィックスダミイブロック
80 突起部
90 電磁切替弁
111(111a、111b) ビレットローダ
126 ビレット装填口
128 スイングアーム
129 下部タイロッド
130 旋回中心軸
132 油圧駆動シリンダ装置
133 ビレット保持部
134 台座
140 開閉装置
142 基盤
144 押圧手段
144a 基部ブロック
144b 細径部
144c 押圧部
146 係合ピン
148 押圧シリンダ
150 貫通孔
154 ガイドライナ
160 係止板
162 係止部
164 カプラ
170 押出シリンダ
172 メインラム
174 ヘッドプレート
176 取付部材
180 オイルリザーバタンク
182 作動油導入口
184 プレフィルバルブ
186 バタフライバルブ
188 弁
190 シリンダ
192、194 サイドシリンダ
196、198 ピストンロッド
200、202 メインポンプ
204、206、208、210、212 ライン
214、216、218、220 ライン
230 加圧加勢ポンプ
234 アキュムレータ式加圧手段
236 ピストン式アキュムレータ
240 ガスボトル
I、G、G、E、F、J、K 電磁弁
L、AC、TA、TA、TA、TB 電磁弁

Claims (2)

  1. 押出ステムを後退限から押出ステムの先端部がビレットを装填するコンテナの押出ステム側の端面に挿入されるまでは高速前進させ、挿入後は押出ステムを一旦停止して2つ割のシールブロックを閉じて前記コンテナ内を真空脱気するとともに、ビレットがダイスに当接するまで再度押出ステムを前進させ、当接後は押出ステムを高速で前進させてアプセットを完了し、引続き押出ステムを前進させてダイスから所望の押出形材を得るようにしたことを特徴とする押出成形方法。
  2. ビレットの装填されるコンテナライナを有するコンテナの押出ステム側端面に設けたリング状の突起部と、前記押出ステムの軸線方向と交差方向に開閉自在に設けた2つ割のシールブロックと、前記シールブロックを閉じた時前記シールブロック側に取付けたシール部材を介して前記リング状突起部の側端面と押出ステムの外周面に同時に密接させ得るようにし、前記シールブロックにシール部材を前記リング状突起部の側端面に押圧する押圧手段を押出方向に押圧移動可能に配設するとともに、アプセット時のアプセット速度をアップさせる切替用電磁弁と、加圧加勢ポンプのみか、または加圧加勢ポンプとアキャムレータ式加圧手段とを併設したことを特徴とする押出成形装置。
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