JPH07178159A - 注射針 - Google Patents

注射針

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JPH07178159A
JPH07178159A JP5327044A JP32704493A JPH07178159A JP H07178159 A JPH07178159 A JP H07178159A JP 5327044 A JP5327044 A JP 5327044A JP 32704493 A JP32704493 A JP 32704493A JP H07178159 A JPH07178159 A JP H07178159A
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美知 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーティング剤で処理した直後から良好な刺
通特性を示す注射針を提供する。 【構成】 特定のアミノ基含有ポリオルガノシロキサン
と、特定のポリジオルガノシロキサンを含有するコーテ
ィング剤を塗布し、ガンマー線照射を含む硬化方法によ
り表面処理した注射針。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面がシリコーンで処
理され、改良された刺通特性を示す注射針に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、かみそりなどの金属製刃物の表面をシリコーン樹脂
の滑り皮膜で被覆して、切れ味を改良する方法は公知で
ある(特公昭39−11423 号、特公昭40−15710 号、特公
昭40−16111 号、特公昭44−7193号、特公昭44−10707
号、特公昭46−3627号公報)。このうち、特公昭46−36
27号公報では、シラノール基を含むポリジメチルシロキ
サンとアミノシランの反応により得られるシリコーンコ
ーティング剤を塗布し、加熱硬化または室温で放置して
硬化させることにより処理した金属製切断用刃物が提案
されており、注射針についても触れている。しかし、こ
のコーティング剤は、針に対する密着性と潤滑性に優れ
ているため刺通特性は改善されるが、常温で硬化させる
際に長時間を要し、必要な皮膜強度を得るには5%以上
のアミノシランが必要である。しかるに、アミノシラン
量が増加すると空気中の炭酸ガスとの反応などにより経
時変化が起こり、コーティング剤の白濁化、沈澱物の発
生、刺通特性の変化などの不都合が生じる。又、このコ
ーティング剤でアミノシラン量を少なくすると、硬化性
が不十分となり、血液中に放置した場合、皮膜の脱落
と、その生体内、特に血液中への混入が問題となる。さ
らに、注射針にコーティングして硬化させた後、安定し
た刺通特性、密着性が得られるまでに時間がかかるなど
の問題があり、改善が望まれていた。また、上記のコー
ティング剤の保管時の経時変化による刺通特性などの低
下を改善するために、アミノシランに代えて、アミノシ
ランとエポキシシランの反応物を使用してコーティング
剤を調製し、注射針に塗布して室温で風乾して処理する
ことにより、刺通特性に優れた注射針が得られることが
知られている(特公昭61−35870 号公報参照)。しかし
ながら、このようにして得られる注射針においても、コ
ーティング直後からの安定した刺通特性、およびさらに
良好な刺通特性が得られるよう改善が望まれていた。ま
た、注射針をコーティング処理しても、薬液を吸引する
ために薬ビンのセンに刺通させることにより、皮膚に刺
通させる前に、刺通特性が低下するなどの問題があり、
耐久性のある良好な刺通特性が望まれていた。本発明の
目的は、以上のような課題を解決した、優れた刺通特性
を有した注射針、特に、コーティング剤で処理した直後
から良好な刺通特性を示す注射針を提供することにあ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、刺通特性
の優れた注射針を得るため鋭意検討した結果、特定のア
ミノ基含有ポリオルガノシロキサンと、特定のポリジオ
ルガノシロキサンを含有するコーティング剤を塗布し、
ガンマー線照射を含む硬化方法により硬化させて表面処
理することにより、良好な特性を有する注射針が得られ
ることを見出し、本発明を成すに至った。すなわち本発
明の注射針は、 (1) 一般式
【0004】
【化2】
【0005】(式中、R1は-OH 、-OR3(但しR3は炭素数
1〜4の一価炭化水素基を示す)および一価炭化水素基
からなる群より選ばれる基であり、R2は一価炭化水素基
であり、A は一価炭化水素基およびアミノ基含有基から
なる群より選ばれる基であり、m は1〜10,000の整数、
n は0〜10,000の整数である)で表され、1分子中に少
なくとも1個のアミノ基を含有するアミノ基含有ポリオ
ルガノシロキサン10〜80重量% (2) 重合度が10〜1,000 で、分子鎖末端にトリオルガノ
シリル基を有するポリジオルガノシロキサン20〜90重量
%から成るシリコーン混合物を含有するコーティング剤
を塗布し、ガンマー線照射を含む硬化方法により表面処
理したことを特徴とするものである。
【0006】本発明の成分(1) のアミノ基含有ポリオル
ガノシロキサンは、1分子中に少なくとも1つのアミノ
基を含有するものである。前記式において、R1は-OH 、
-OR3及び一価炭化水素基からなる群より選ばれる基であ
り、R3は炭素数1〜4の一価炭化水素基である。R1とし
ての一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などのア
ルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フ
ェニル基、トリル基などのアリール基、シクロヘキシル
基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基、あるい
はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子をハロゲン
原子で置換した基が例示される。R1としての一価炭化水
素基としては、得られる組成物の特性が良好なことか
ら、アルキル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
R2は、一価炭化水素基であり、R1としての一価炭化水素
基と同様なものが例示され、アルキル基、特にメチル基
が好ましい。A は一価炭化水素基およびアミノ基含有基
からなる群より選ばれる基であり、一価炭化水素基とし
ては、R1と同様なものが例示され、好ましいものも同様
である。アミノ基含有基としては、γ−アミノプロピル
基、N−(β−アミノエチル)アミノメチル基、γ−
(N−(β−アミノエチル)アミノ)プロピル基などが
例示される。m は1〜10,000の整数、n は0〜10,000の
整数である。成分(1) のアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサンとしては、各種の重合度、アミノ基含有量のもの
が使用でき、2種以上を併用することもできる。本発明
においては主成分として高重合度のものを使用し、さら
に低重合度のものを併用するのが好ましい。高重合度の
ものとしてはm が 1,000〜8,000 で、n が0〜100 のも
のが例示され、またさらに分子鎖両末端にアミノ基を含
有し、側鎖は一価炭化水素基であるものが好ましい。こ
のようなアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを成分
(1) の主成分とすることにより、成分(2) との組合せに
より、良好な刺通特性が得られるようになる。上記の通
り、本発明に用いるコーティング剤には、アミノ基含有
ポリオルガノシロキサンとして、さらに低重合度のもの
を併用するのが好ましく、このようなシロキサンとして
は、m が10〜800 、n は1〜100 のものが例示される。
特に、末端がトリアルキルシリル基で、側鎖にアミノ基
を含有するものが好ましい。このような低重合度のもの
を併用することにより、得られる注射針のコーティング
剤の密着性が良好なものとなる。成分(1) において、高
重合度のものと低重合度のものを併用する場合、高重合
度のものが、50〜80重量%であることが好ましい。
【0007】成分(1) のアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサンは、従来から知られた方法により合成でき、例え
ばアミノ基含有アルコキシシランと、分子鎖両末端にシ
ラノール基を含有するシロキサンとを加水分解・縮合反
応させる方法、あるいはアミノ基含有アルケニル化合物
と、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンを付加反応
させる方法などが例示される。特に本発明において使用
する高重合度のものを合成する場合は、アミノ基含有ア
ルコキシシランと分子鎖両末端にシラノール基を含有す
るシロキサンとを加水分解・縮合反応させる方法が好ま
しい。アミノ基合有アルコキシシランとしては、一般式
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Q は水素原子、-CH3、-CH2CH2CH2
および-CH2CH2NHCH2CH2NH2から成る群から選ばれる1価
の基、R4は炭素数1〜4の2価の炭化水素基、R5は前記
R1と、R6は前記R3と同様な置換基、q は0または1を示
す)で表されるものが使用され、q が0のトリアルコキ
シシランが好ましく使用される。このようなアミノ基含
有アルコキシシランとしては、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、N−(β−アミノエチル)アミノメチルトリメ
トキシシラン、γ−(N−(β−アミノエチル)アミ
ノ)プロピルトリメトキシシラン、γ−(N−(β−ア
ミノエチル)アミノ)プロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−(β−アミノエチル)アミノメチルトリブトキ
シシラン、γ−(N−(β−(N−(β−アミノエチ
ル)アミノ)エチル)アミノ)プロピルトリメトキシシ
ランなどが例示される。分子鎖両末端にシラノール基を
含有するシロキサンとしては、重合度が好ましくは、
1,000〜8,000 、特に好ましくは 3,000〜6,000 のもの
が使用され、置換基としては、R1と同様な基が例示さ
れ、好ましくはメチル基またはフェニル基であり、特に
メチル基のみのものが好ましい。
【0010】本発明の成分(1) のアミノ基含有ポリオル
ガノシロキサンは、上記したアミノ基含有アルコキシシ
ランとシラノール基含有シロキサンを、公知の方法で加
水分解・縮合反応することにより得られる。例えば、こ
れらを水分の存在下に、必要により、有機酸、無機酸な
どの加水分解触媒、さらには有機溶媒を添加し、混合攪
拌して反応させることにより得られるが、水や触媒を添
加しなくても、アミノ基含有アルコキシシランとシラノ
ール基含有シロキサンを混合して加熱攪拌することによ
っても、反応は進行する。成分(1) として高重合度のも
のを合成する場合は、分子鎖両末端にシラノール基を含
有するシロキサン 100重量部に対し、アミノ基含有アル
コキシシランを1〜100 重量部、特に5〜30重量部反応
させることが好ましい。未反応物は成分(1) に混入した
ままで使用でき、必要ならば、減圧留去などにより、未
反応物を除き使用することもできる。
【0011】本発明の成分(2) は、分子鎖末端にトリオ
ルガノシリル基を有し、分子中にアミノ基を含有しな
い、ポリジオルガノシロキサンで、実質的に分子中に水
酸基及び加水分解性基を含有しないものである。置換基
としては置換あるいは非置換の一価炭化水素基が例示さ
れ、R1と同様な基が例示されるが、メチル基、エチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基などのアルキ
ル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基な
どのフルオロ置換アルキル基が好ましく、中でもメチル
基、フェニル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
また、重合度は10〜1,000 であり、10未満では形成され
るコーティング剤の皮膜がもろいものとなって密着性が
不十分となり、また1,000 を越えると得られる注射針の
刺通特性が低下する。好ましい重合度は20〜100 であ
る。成分(2) としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサ
ン、ポリメチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキ
サンなどが例示されるが、得られる特性が良好なことか
ら、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロ
キサンが、特にポリジメチルシロキサンが好ましい。
【0012】本発明で用いるコーティング剤組成物は、
その主成分として、成分(1) と成分(2) のシリコーン混
合物を含有するが、この混合物は、成分(1) の10〜80重
量%に対し成分(2) が90〜20重量%の組成より成る。好
ましくは得られる注射針の特性が良好なことから、成分
(1) の50〜70重量%に対し、成分(2) が50〜30重量%の
組成で配合される。本発明で用いるコーティング剤組成
物は成分(1) と成分(2) を混合攪拌することにより得ら
れ、必要により、有機溶剤を使用したり、加熱状態で混
合攪拌することにより得られる。本発明で用いるコーテ
ィング剤組成物には、成分(1) と成分(2) の他に、各種
有機溶媒、縮合反応触媒、各種充填剤などを配合しても
よい。有機溶媒としては、1,1,2 −トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタンなどのフロン系溶剤、塩化メチレ
ン、クロロホルムなどの塩素含有炭化水素、ヘキサン、
トルエンなどの炭化水素、メタノール、エタノールなど
のアルコール、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサンなどの揮発性シロキサンなど
が例示される。これらの中でも、コーティング剤組成物
の安定性が良好となることから、アルコール、特にエタ
ノールを、1〜20重量%、特に2〜10重量%含有するこ
とが好ましい。また各種充填剤としては、シリカ、タル
ク、酸化チタン、炭酸亜鉛などの無機質微粉体、ポリエ
チレン微粉末、フッ素樹脂微粉末、ポリメチルシルセス
キオキサン微粉末、シリコーンゴム微粉末などの有機微
粉末、及びこれらをシリコーン、シラン、チタン化合物
などで表面処理したものが例示される。有機溶媒を使用
する場合は、コーティング剤組成物において、成分(1)
と成分(2) の合計量が、5〜80重量%、好ましくは、10
〜40重量%となるように使用し、保存などはこの組成物
の形で行えばよいが、注射針にコーティングする場合
は、このコーティング剤組成物を、上記で例示した有機
溶媒でさらに希釈し、成分(1) と成分(2) の合計量が、
1〜5重量%となるようにコーティング剤を調製し使用
することが好ましい。
【0013】本発明の注射針は、上記で得られたコーテ
ィング剤を塗布後、必要により風乾、加熱などの方法で
溶剤を揮散後、ガンマー線を照射することにより、処理
される。注射針へのコーティング剤の塗布は、浸漬、は
け塗り、噴霧法など常用の塗布方法で行うことができ
る。さらに必要により、風乾、加熱などにより溶剤を揮
散させ、場合によっては同時にコーティング剤組成物を
プレキュアさせる。さらにガンマー線照射を行い硬化さ
せる。このガンマー線照射を行うことによって、コーテ
ィング剤組成物の硬化を促進させるだけでなく、注射針
が滅菌されるという利点もある。本発明におけるガンマ
ー線照射の場合の、線量、照射時間などの条件は特に規
定しないが、通常は 0.5〜3Mrad(γ線量)で、滅菌時
間は4〜7時間である。本発明の表面処理の対象となる
注射針の材質は、厚生省告示第443 号、ディスポーザブ
ル注射針基準に適合したSUS304、304L、321 である。
【0014】
【発明の効果】本発明の注射針は、特定のシリコーンコ
ーティング剤を塗布し、ガンマー線照射を含む硬化方法
により表面処理することにより刺通特性の優れたものと
なる。特に、硬化直後から良好な刺通特性が得られ、ま
た耐久性も良好であり、医用用途に有用である。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例をあげて説明する。な
お、実施例中の部は重量部を、%は重量%を表す。また
粘度は25℃の値を示す。調製例1 平均重合度6000の両末端シラノール基含有ポリジメチル
シロキサン20部にトルエン78部を加えて50℃で3時間攪
拌した後、γ−〔N−(β−アミノエチル)アミノ〕プ
ロピルメチルジメトキシシラン2部を加え、80℃で12時
間反応させ、アミノ基含有ポリオルガノシロキサン(A
−1)を得た。反応により得られたシロキサンは、下記
平均式で示されるものであった。また得られた反応溶液
中のシリコーン分は約20%であった。
【0016】
【化4】
【0017】調製例2 平均重合度3000の両末端シラノール基含有ポリジメチル
シロキサン20部にトルエン78部を加えて50℃で3時間攪
拌した後、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン3部
を加え、90℃で12時間反応させ、さらに溶剤、未反応シ
ラン等の揮発分を留去して、アミノ基含有ポリオルガノ
シロキサン(A−2)を得た。得られたシロキサンは下
記平均式で示されるものであった。
【0018】
【化5】
【0019】また、実施例においてさらに以下の平均式
で示される化合物を使用した。
【0020】
【化6】
【0021】実施例1 アミノ基含有ポリオルガノシロキサンA−1の50部、B
−1の5部、ポリジオルガノシロキサンC−1の10部、
トルエン30部、エタノール5部を加えて混合攪拌し、コ
ーティング剤組成物を調製した。さらに塩化メチレン 4
00部を加えて希釈し、無色透明のコーティング剤を得
た。このコーティング剤に外径の異なる2種類の注射針
(16G及び22G)を浸漬し、室温で1時間風乾させた。
さらに、γ−線を2Mradで照射して硬化処理を行った。
次いで、外径6cm、高さ10cmの円筒型のガラスびんに、
厚さ50μmのポリエチレンシートを張り、上記の如くし
て得た注射針を垂直に刺通させ、刺通抵抗をオートグラ
フで測定した。刺通操作は3回行い、1回目と3回目の
測定値を表1に示す。なお、刺通抵抗は、注射針がポリ
エチレンフィルムを貫通したあとの、通過する際の抵抗
値を測定した。実施例2〜7 表1に示す組成で実施例1と同様に、コーティング剤を
調製し、注射針を表面処理した。次いで、実施例1と同
様に刺通抵抗を測定した。結果を表1に示す。
【0022】比較例1、2 表2に示すような、本発明の成分(2) を配合しない組成
でコーティング剤を調製し、注射針を表面処理した。次
いで、実施例1と同様に刺通抵抗を測定した。結果を表
2に示す。比較例3 実施例1において、γ−線照射を行わず、替わりに80℃
で1時間加熱処理を行った他は実施例1と同様に注射針
を表面処理した。次いで、実施例1と同様に刺通抵抗を
測定した。結果を表2に示す。比較例4 実施例1において、γ−線照射を行わず、替わりに室温
で20時間養生を行った他は、実施例1と同様に注射針を
表面処理した。次いで、実施例1と同様に刺通抵抗を測
定した。結果を表2に示す。比較例5 無処理の注射針について、実施例1と同様に刺通抵抗を
測定した。結果を表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 信保 山梨県中巨摩郡昭和町築地新居1727番地の 1 テルモ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) 一般式 【化1】 (式中、R1は-OH 、-OR3(但しR3は炭素数1〜4の一価
    炭化水素基を示す)および一価炭化水素基からなる群よ
    り選ばれる基であり、R2は一価炭化水素基であり、A は
    一価炭化水素基およびアミノ基含有基からなる群より選
    ばれる基であり、m は1〜10,000の整数、n は0〜10,0
    00の整数である)で表され、1分子中に少なくとも1個
    のアミノ基を含有するアミノ基含有ポリオルガノシロキ
    サン10〜80重量% (2) 重合度が10〜1,000 で、分子鎖末端にトリオルガノ
    シリル基を有するポリジオルガノシロキサン20〜90重量
    %から成るシリコーン混合物を含有するコーティング剤
    を塗布し、ガンマー線照射を含む硬化方法により表面処
    理したことを特徴とする注射針。
  2. 【請求項2】成分(1) のアミノ基含有ポリオルガノシロ
    キサンが、アミノ基含有アルコキシシランと重合度が
    1,000〜8,000 で分子鎖両末端にシラノール基を有する
    ポリジオルガノシロキサンとの反応生成物である請求項
    1記載の注射針。
  3. 【請求項3】成分(1) のアミノ基含有ポリオルガノシロ
    キサンが、アミノ基含有アルコキシシランと重合度が
    1,000〜8,000 で分子鎖両末端にシラノール基を有する
    ポリジオルガノシロキサンとの反応生成物と、側鎖にア
    ミノ基を含有し重合度が10〜800 であるアミノ基含有ポ
    リオルガノシロキサンとを併用したものである請求項1
    記載の注射針。
  4. 【請求項4】成分(2) のポリジオルガノシロキサンが、
    ポリジメチルシロキサンである請求項1記載の注射針。
  5. 【請求項5】成分(2) のポリジオルガノシロキサンが、
    ポリメチルフェニルシロキサンである請求項1記載の注
    射針。
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