JP3303288B2 - 穿刺針 - Google Patents
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- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D183/00—Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D183/04—Polysiloxanes
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- C09D183/00—Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面にポリオ
ルガノシロキサン混合物が塗布されてなる穿刺針に関す
る。
ルガノシロキサン混合物が塗布されてなる穿刺針に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より金属表面をシリコーン化合物で
処理し、抵抗を低減する技術が行われてきた。例えば、
特公昭46−3627号公報では、アミノ基を有するシ
ロキサン単位と、オルガノシロキサン単位からなる共重
合体を主成分とする付着性コーティング物質からなる被
膜を、その表面に有する金属製切断用刃が紹介されてい
る。この付着性コーティング物質からなる被膜を注射針
に使用した場合、上記共重合体が接着性に優れているの
で、刺通時の抵抗は低下するが、その硬化が不十分な
為、繰り返し刺通することにより付着性コーティング物
質が剥離するという問題が生じていた。ここで、繰り返
し刺通が行われるのは、注射針をバイアル瓶のゴム栓に
刺通し、バイアル瓶内の薬液を注射筒に導入した後、人
体に注射する場合等である。また、この発明では滅菌を
目的とするガンマ線照射により刺通抵抗が上昇するた
め、ガンマ線照射以外の滅菌手段に制限されるという問
題が生じていた。
処理し、抵抗を低減する技術が行われてきた。例えば、
特公昭46−3627号公報では、アミノ基を有するシ
ロキサン単位と、オルガノシロキサン単位からなる共重
合体を主成分とする付着性コーティング物質からなる被
膜を、その表面に有する金属製切断用刃が紹介されてい
る。この付着性コーティング物質からなる被膜を注射針
に使用した場合、上記共重合体が接着性に優れているの
で、刺通時の抵抗は低下するが、その硬化が不十分な
為、繰り返し刺通することにより付着性コーティング物
質が剥離するという問題が生じていた。ここで、繰り返
し刺通が行われるのは、注射針をバイアル瓶のゴム栓に
刺通し、バイアル瓶内の薬液を注射筒に導入した後、人
体に注射する場合等である。また、この発明では滅菌を
目的とするガンマ線照射により刺通抵抗が上昇するた
め、ガンマ線照射以外の滅菌手段に制限されるという問
題が生じていた。
【0003】一方、特公昭61−35870号公報で
は、アミノ基含有シランとエポキシ基含有シランとの反
応生成物を、末端にシラノール基を有するポリジオルガ
ノシロキサンと反応させて、注射針に塗布し、室温また
は100〜150℃程度の加熱によって硬化させて得ら
れる刺通特性の優れた注射針が紹介されている。この注
射針に塗布されたコーティング剤は、エポキシ基含有シ
ランを結合しているので硬化性に優れているが、その被
膜が硬くなりすぎる為に刺通時の抵抗は十分に低下せ
ず、必ずしも患者の苦痛を低減するものとはなり得なか
った。
は、アミノ基含有シランとエポキシ基含有シランとの反
応生成物を、末端にシラノール基を有するポリジオルガ
ノシロキサンと反応させて、注射針に塗布し、室温また
は100〜150℃程度の加熱によって硬化させて得ら
れる刺通特性の優れた注射針が紹介されている。この注
射針に塗布されたコーティング剤は、エポキシ基含有シ
ランを結合しているので硬化性に優れているが、その被
膜が硬くなりすぎる為に刺通時の抵抗は十分に低下せ
ず、必ずしも患者の苦痛を低減するものとはなり得なか
った。
【0004】さらに、特開平7−178159号公報で
は、特定のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンと特定
のポリジオルガノシロキサンとからなるコーティング剤
を塗布し、ガンマ線照射を含む硬化方法により表面処理
した注射針が紹介されている。この発明では、ガンマ線
を照射することによりコーティング剤を硬化させて注射
針の刺通時の抵抗を低下させているが、ガンマ線を照射
していない場合における刺通時の抵抗は必ずしも低くな
く、滅菌手段がガンマ線照射に制限されるという問題点
があった。
は、特定のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンと特定
のポリジオルガノシロキサンとからなるコーティング剤
を塗布し、ガンマ線照射を含む硬化方法により表面処理
した注射針が紹介されている。この発明では、ガンマ線
を照射することによりコーティング剤を硬化させて注射
針の刺通時の抵抗を低下させているが、ガンマ線を照射
していない場合における刺通時の抵抗は必ずしも低くな
く、滅菌手段がガンマ線照射に制限されるという問題点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためのもので、刺通時の抵抗が低減され、かつ
繰り返し刺通によっても抵抗が上昇せず、さらには滅菌
手段が制限されない穿刺針を提供することを目的とす
る。
解決するためのもので、刺通時の抵抗が低減され、かつ
繰り返し刺通によっても抵抗が上昇せず、さらには滅菌
手段が制限されない穿刺針を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる従
来の欠点を解決するために鋭意研究した結果、両末端に
存在するアミノ基を有するポリオルガノシロキサンにエ
ポキシ基含有アルコキシシランを反応させたポリオルガ
ノシロキサンと、シロキサン部分の平均重合度が前記ポ
リオルガノシロキサンのシロキサン部分の平均重合度以
下である非反応性ポリオルガノシロキサンとの混合物を
穿刺針にコーティングすることにより、上記課題を解決
することを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明
は、下記生成物(i)および(ii)からなる群から選
択されたポリオルガノシロキサン(1)と、シロキサン
部分の平均重合度が前記ポリオルガノシロキサンのシロ
キサン部分の平均重合度以下である非反応性ポリオルガ
ノシロキサン(2)との混合物が針外面に塗布されてな
る穿刺針である。 (i)両末端にシラノール基を有するポリオルガノシロ
キサンにアミノ基含有アルコキシシランを反応させて、
両末端にアミノ基を有する化合物を得、次いでエポキシ
含有アルコキシシランを反応させた生成物。 (ii)アミノ基含有アルコキシシランとエポキシ基含
有アルコキシシランとを反応させて、末端にアルコキシ
シリル基を有する化合物を得、次いで両末端にシラノー
ル基を有するポリオルガノシロキサンを反応させた生成
物。ここで、前記ポリオルガノシロキサン(1)のシロ
キサン部分の平均重合度が10〜10000であるのが
好ましい。また、非反応性ポリオルガノシロキサン
(2)の量は、前記ポリオルガノシロキサン(1)に対
して重量比で1/10〜7/10であることが好まし
い。
来の欠点を解決するために鋭意研究した結果、両末端に
存在するアミノ基を有するポリオルガノシロキサンにエ
ポキシ基含有アルコキシシランを反応させたポリオルガ
ノシロキサンと、シロキサン部分の平均重合度が前記ポ
リオルガノシロキサンのシロキサン部分の平均重合度以
下である非反応性ポリオルガノシロキサンとの混合物を
穿刺針にコーティングすることにより、上記課題を解決
することを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明
は、下記生成物(i)および(ii)からなる群から選
択されたポリオルガノシロキサン(1)と、シロキサン
部分の平均重合度が前記ポリオルガノシロキサンのシロ
キサン部分の平均重合度以下である非反応性ポリオルガ
ノシロキサン(2)との混合物が針外面に塗布されてな
る穿刺針である。 (i)両末端にシラノール基を有するポリオルガノシロ
キサンにアミノ基含有アルコキシシランを反応させて、
両末端にアミノ基を有する化合物を得、次いでエポキシ
含有アルコキシシランを反応させた生成物。 (ii)アミノ基含有アルコキシシランとエポキシ基含
有アルコキシシランとを反応させて、末端にアルコキシ
シリル基を有する化合物を得、次いで両末端にシラノー
ル基を有するポリオルガノシロキサンを反応させた生成
物。ここで、前記ポリオルガノシロキサン(1)のシロ
キサン部分の平均重合度が10〜10000であるのが
好ましい。また、非反応性ポリオルガノシロキサン
(2)の量は、前記ポリオルガノシロキサン(1)に対
して重量比で1/10〜7/10であることが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】前記ポリオルガノシロキサン
(1)は、両末端にシラノール基を有するポリオルガノ
シロキサンを用いて合成する。すなわち、下記のように
溶媒中で2段階の反応を行う。第1段階として、両末端
にシラノール基を有するポリオルガノシロキサンに、ア
ミノ基含有アルコキシシランを反応させる。第2段階と
して、第1段階の反応生成物とエポキシ基含有アルコキ
シシランとを反応させる。第1段階の反応では、ポリオ
ルガノシロキサンのシラノール基とアミノ基含有アルコ
キシシランのアルコキシシリル基が反応して両末端にア
ミノ基を有するポリオルガノシロキサンを得る。第2段
階の反応では、主としてアミノ基含有アルコキシシラン
由来のアミノ基とエポキシ基含有アルコキシシランのエ
ポキシ基とが反応する。このようにして得られたポリオ
ルガノシロキサンは、分子鎖中に−NH−CH2−CH
(OH)−基およびアルコキシシリル基を有する。ここ
で、アミノ基含有アルコキシシランとしては、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙
げられる。また、エポキシ基含有アルコキシシランとし
ては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
(1)は、両末端にシラノール基を有するポリオルガノ
シロキサンを用いて合成する。すなわち、下記のように
溶媒中で2段階の反応を行う。第1段階として、両末端
にシラノール基を有するポリオルガノシロキサンに、ア
ミノ基含有アルコキシシランを反応させる。第2段階と
して、第1段階の反応生成物とエポキシ基含有アルコキ
シシランとを反応させる。第1段階の反応では、ポリオ
ルガノシロキサンのシラノール基とアミノ基含有アルコ
キシシランのアルコキシシリル基が反応して両末端にア
ミノ基を有するポリオルガノシロキサンを得る。第2段
階の反応では、主としてアミノ基含有アルコキシシラン
由来のアミノ基とエポキシ基含有アルコキシシランのエ
ポキシ基とが反応する。このようにして得られたポリオ
ルガノシロキサンは、分子鎖中に−NH−CH2−CH
(OH)−基およびアルコキシシリル基を有する。ここ
で、アミノ基含有アルコキシシランとしては、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙
げられる。また、エポキシ基含有アルコキシシランとし
ては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
【0008】上記の反応に代えて、第1段階としてアミ
ノ基含有アルコキシシランとエポキシ基含有アルコキシ
シランとを反応させ、第2段階としてこの反応生成物と
両末端にシラノール基を有するポリオルガノシロキサン
とを反応させてもよい。この場合、第1段階の反応で
は、主としてアミノ基含有アルコキシシランのアミノ基
とエポキシ基含有アルコキシシランのエポキシ基とが反
応して、末端にアルコキシシリル基を有する化合物を得
る。第2段階の反応では、この反応生成物のアルコキシ
シリル基と両末端にシラノール基を有するポリオルガノ
シロキサンのシラノール基とが反応して、ポリオルガノ
シロキサン(1)を得る。いずれにしても、公知の反応
手段により、目的とする生成物が得られる。
ノ基含有アルコキシシランとエポキシ基含有アルコキシ
シランとを反応させ、第2段階としてこの反応生成物と
両末端にシラノール基を有するポリオルガノシロキサン
とを反応させてもよい。この場合、第1段階の反応で
は、主としてアミノ基含有アルコキシシランのアミノ基
とエポキシ基含有アルコキシシランのエポキシ基とが反
応して、末端にアルコキシシリル基を有する化合物を得
る。第2段階の反応では、この反応生成物のアルコキシ
シリル基と両末端にシラノール基を有するポリオルガノ
シロキサンのシラノール基とが反応して、ポリオルガノ
シロキサン(1)を得る。いずれにしても、公知の反応
手段により、目的とする生成物が得られる。
【0009】そして、得られた生成物に非反応性ポリオ
ルガノシロキサン(2)を混合し、溶媒で不揮発分5%
程度に希釈する。ここで、非反応性ポリオルガノシロキ
サン(2)のシロキサン部分の平均重合度は、前記ポリ
オルガノシロキサン(1)のシロキサン部分の平均重合
度以下である。非反応性ポリオルガノシロキサン(2)
の平均重合度のほうが高いと、前記ポリオルガノシロキ
サン(1)の架橋反応が進行し難くなるとともに良好な
架橋体が形成されなくなり、刺通抵抗が高く繰り返し刺
通すると刺通特性に劣る穿刺針となる。
ルガノシロキサン(2)を混合し、溶媒で不揮発分5%
程度に希釈する。ここで、非反応性ポリオルガノシロキ
サン(2)のシロキサン部分の平均重合度は、前記ポリ
オルガノシロキサン(1)のシロキサン部分の平均重合
度以下である。非反応性ポリオルガノシロキサン(2)
の平均重合度のほうが高いと、前記ポリオルガノシロキ
サン(1)の架橋反応が進行し難くなるとともに良好な
架橋体が形成されなくなり、刺通抵抗が高く繰り返し刺
通すると刺通特性に劣る穿刺針となる。
【0010】希釈された混合物からなるコーティング液
中に針を浸漬し、室温で放置して本発明の穿刺針が得ら
れる。室温で放置することにより、穿刺針表面に縮合反
応によりアルコキシシリル基が接着し、さらにアルコキ
シシリル基が相互に縮合し架橋体を形成する。尚、反応
を促進するために、適宜酢酸等の有機酸を添加したり、
100℃前後で1時間程度加熱したりしてもよい。この
際、非反応性ポリオルガノシロキサン(2)はこれらの
反応には関係せずに架橋体の中に存在し、潤滑性を発現
する役割を有する。すなわち、非反応性ポリオルガノシ
ロキサン(2)と、前記ポリオルガノシロキサン(1)
との良好な架橋体が被覆された穿刺針が得られる。尚、
穿刺針としては、注射針、翼状針、留置針等が挙げら
れ、特に限定はない。
中に針を浸漬し、室温で放置して本発明の穿刺針が得ら
れる。室温で放置することにより、穿刺針表面に縮合反
応によりアルコキシシリル基が接着し、さらにアルコキ
シシリル基が相互に縮合し架橋体を形成する。尚、反応
を促進するために、適宜酢酸等の有機酸を添加したり、
100℃前後で1時間程度加熱したりしてもよい。この
際、非反応性ポリオルガノシロキサン(2)はこれらの
反応には関係せずに架橋体の中に存在し、潤滑性を発現
する役割を有する。すなわち、非反応性ポリオルガノシ
ロキサン(2)と、前記ポリオルガノシロキサン(1)
との良好な架橋体が被覆された穿刺針が得られる。尚、
穿刺針としては、注射針、翼状針、留置針等が挙げら
れ、特に限定はない。
【0011】ここで、前記ポリオルガノシロキサン
(1)と非反応性ポリオルガノシロキサン(2)の混合
物において、前記ポリオルガノシロキサン(1)のシロ
キサン部分の平均重合度は、10〜10000の範囲が
好ましい。シロキサン部分の重合度が10未満である
と、非反応性ポリオルガノシロキサン(2)を混合した
状態で架橋し難く、良好な架橋体を形成しなくなる傾向
があり、10000を越えると末端に存在するアルコキ
シシリル基が互いに反応し難く、良好な架橋体を形成し
にくくなる傾向がある。より好ましくは、10〜100
0の範囲である。また、非反応性ポリオルガノシロキサ
ン(2)の量が、前記ポリオルガノシロキサン(1)に
対して重量比で1/10〜7/10とするのが好まし
い。1/10未満であると刺通時の抵抗が高くなる傾向
があり、7/10を越えると繰り返し刺通特性に劣る穿
刺針となる傾向がある。
(1)と非反応性ポリオルガノシロキサン(2)の混合
物において、前記ポリオルガノシロキサン(1)のシロ
キサン部分の平均重合度は、10〜10000の範囲が
好ましい。シロキサン部分の重合度が10未満である
と、非反応性ポリオルガノシロキサン(2)を混合した
状態で架橋し難く、良好な架橋体を形成しなくなる傾向
があり、10000を越えると末端に存在するアルコキ
シシリル基が互いに反応し難く、良好な架橋体を形成し
にくくなる傾向がある。より好ましくは、10〜100
0の範囲である。また、非反応性ポリオルガノシロキサ
ン(2)の量が、前記ポリオルガノシロキサン(1)に
対して重量比で1/10〜7/10とするのが好まし
い。1/10未満であると刺通時の抵抗が高くなる傾向
があり、7/10を越えると繰り返し刺通特性に劣る穿
刺針となる傾向がある。
【0012】このような架橋体で被覆された穿刺針は、
刺通時の抵抗が低減されるのみならず、繰り返し刺通に
よっても架橋体が容易に剥離せず、刺通抵抗が上昇しな
い。また、長時間放置しても刺通特性は低下せず、変色
しない。さらに、金属と強固に接着した良好な架橋体で
あるので、血液中で溶出しない。ガンマ線を照射して
も、すでに十分に硬化しているため、これ以上硬化は進
行せず刺通時の抵抗は上昇しない、またエチレンオキサ
イドガスと接触しても、刺通時の抵抗は上昇せず、むし
ろ低下する(表1参照)等のように、本発明の穿刺針は
滅菌方法がガンマ線照射に制限されることはない。
刺通時の抵抗が低減されるのみならず、繰り返し刺通に
よっても架橋体が容易に剥離せず、刺通抵抗が上昇しな
い。また、長時間放置しても刺通特性は低下せず、変色
しない。さらに、金属と強固に接着した良好な架橋体で
あるので、血液中で溶出しない。ガンマ線を照射して
も、すでに十分に硬化しているため、これ以上硬化は進
行せず刺通時の抵抗は上昇しない、またエチレンオキサ
イドガスと接触しても、刺通時の抵抗は上昇せず、むし
ろ低下する(表1参照)等のように、本発明の穿刺針は
滅菌方法がガンマ線照射に制限されることはない。
【0013】以下、実施例にて本発明の一例を説明す
る。 〔実施例1〕 両末端にアミノ基を有し、かつ分子鎖中にアルコキシシ
リル基を有するシリコーン化合物(MDX4−415
9、ダウコーニング社製、平均重合度約70)5重量部
とγ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン
(KBM−402、信越化学社製)0.2重量部とを1
0重量部のトルエン溶液中において80℃で3時間反応
させた。反応終了後、50cStの粘度を有するポリジ
メチルシロキサン(KF−96 50cSt、信越化学
社製、平均重合度約50)を2.5重量部、ジクロロペ
ンタフルオロプロパン(AK−225、旭硝子社製)を
82.3重量部混合することで、無色透明なコーティン
グ液を得た。このコーティング液に21G注射針を浸漬
し、100℃で1時間熱処理を行った。このようにして
得られた注射針を、硬度30、厚さ1.5mmの天然ゴ
ムからなるシートへ垂直に、クロスヘッドスピード10
0mm毎分で刺通し、そのときの抵抗値を島津制作所社
製万能試験機AG−500で測定した。刃先が完全に天
然ゴムシートを貫通した時の抵抗値(1回目、5回目)
およびシート表面のシリコーン付着具合を表1に示す。
る。 〔実施例1〕 両末端にアミノ基を有し、かつ分子鎖中にアルコキシシ
リル基を有するシリコーン化合物(MDX4−415
9、ダウコーニング社製、平均重合度約70)5重量部
とγ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン
(KBM−402、信越化学社製)0.2重量部とを1
0重量部のトルエン溶液中において80℃で3時間反応
させた。反応終了後、50cStの粘度を有するポリジ
メチルシロキサン(KF−96 50cSt、信越化学
社製、平均重合度約50)を2.5重量部、ジクロロペ
ンタフルオロプロパン(AK−225、旭硝子社製)を
82.3重量部混合することで、無色透明なコーティン
グ液を得た。このコーティング液に21G注射針を浸漬
し、100℃で1時間熱処理を行った。このようにして
得られた注射針を、硬度30、厚さ1.5mmの天然ゴ
ムからなるシートへ垂直に、クロスヘッドスピード10
0mm毎分で刺通し、そのときの抵抗値を島津制作所社
製万能試験機AG−500で測定した。刃先が完全に天
然ゴムシートを貫通した時の抵抗値(1回目、5回目)
およびシート表面のシリコーン付着具合を表1に示す。
【0014】〔実施例2〕 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−90
3、信越化学社製)0.1重量部とγ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン(KBM−402、信越
化学社製)0.1重量部とを80℃で3時間反応させ
た。この反応生成物を、両末端にシラノール基を有する
ポリジメチルシロキサン(平均重合度約300)3重量
部とトルエン10重量部の混合物に加え、80℃で12
時間反応させた。反応終了後、350cStの粘度を有
するポリジメチルシロキサン(DC−360 350c
St、ダウコーニング社製、平均重合度約200)3重
量部、n−デカン5重量部、ジクロロペンタフルオロプ
ロパン78.8重量部混合することで、無色透明なコー
ティング液を得た。このコーティング液に21G注射針
を浸漬し、100℃で1時間熱処理を行った。このよう
にして得られた注射針を実施例1と同様に検討し、その
結果を表1に示す。
3、信越化学社製)0.1重量部とγ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン(KBM−402、信越
化学社製)0.1重量部とを80℃で3時間反応させ
た。この反応生成物を、両末端にシラノール基を有する
ポリジメチルシロキサン(平均重合度約300)3重量
部とトルエン10重量部の混合物に加え、80℃で12
時間反応させた。反応終了後、350cStの粘度を有
するポリジメチルシロキサン(DC−360 350c
St、ダウコーニング社製、平均重合度約200)3重
量部、n−デカン5重量部、ジクロロペンタフルオロプ
ロパン78.8重量部混合することで、無色透明なコー
ティング液を得た。このコーティング液に21G注射針
を浸漬し、100℃で1時間熱処理を行った。このよう
にして得られた注射針を実施例1と同様に検討し、その
結果を表1に示す。
【0015】〔実施例3〕 実施例2と同様のコーティング液に21G注射針を浸漬
し、100℃で1時間熱処理する代わりにエチレンオキ
サイドガス滅菌を行った。このようにして得られた注射
針を実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
し、100℃で1時間熱処理する代わりにエチレンオキ
サイドガス滅菌を行った。このようにして得られた注射
針を実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
【0016】〔実施例4〕 実施例2と同様のコーティング液に21G注射針を浸漬
し、100℃で1時間熱処理する代わりにガンマ線滅菌
を行った。このようにして得られた注射針を実施例1と
同様に検討し、その結果を表1に示す。
し、100℃で1時間熱処理する代わりにガンマ線滅菌
を行った。このようにして得られた注射針を実施例1と
同様に検討し、その結果を表1に示す。
【0017】〔比較例1〕 実施例1において使用した50cStの粘度を有するポ
リジメチルシロキサンの代わりに、12500cStの
粘度を有するポリジメチルシロキサン(DC−360
12500cSt、ダウコーニング社製、平均重合度約
850)を使用した。このようにして得られた注射針を
実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
リジメチルシロキサンの代わりに、12500cStの
粘度を有するポリジメチルシロキサン(DC−360
12500cSt、ダウコーニング社製、平均重合度約
850)を使用した。このようにして得られた注射針を
実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
【0018】〔比較例2〕 実施例2において使用した350cStの粘度を有する
ポリジメチルシロキサンの代わりに、12500cSt
の粘度を有するポリジメチルシロキサン(DC−360
12500cSt、ダウコーニング社製、平均重合度
約850)を使用した。このようにして得られた注射針
を実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
ポリジメチルシロキサンの代わりに、12500cSt
の粘度を有するポリジメチルシロキサン(DC−360
12500cSt、ダウコーニング社製、平均重合度
約850)を使用した。このようにして得られた注射針
を実施例1と同様に検討し、その結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、比較例の
注射針は、刺通時の抵抗が高く、かつ繰り返し刺通によ
ってさらに抵抗値が上昇したことが分かる。また、比較
例の注射針は平ゴムへのシリコーン付着も多かった。そ
れに対して実施例の注射針は、刺通時の抵抗が低く、か
つ繰り返し刺通によっても抵抗値は上昇しなかった。ま
た、平ゴムへのシリコーン付着も少なかった。また、エ
チレンオキサイドガス滅菌、およびガンマ線滅菌を行っ
ても、抵抗値は上昇しなかった。
注射針は、刺通時の抵抗が高く、かつ繰り返し刺通によ
ってさらに抵抗値が上昇したことが分かる。また、比較
例の注射針は平ゴムへのシリコーン付着も多かった。そ
れに対して実施例の注射針は、刺通時の抵抗が低く、か
つ繰り返し刺通によっても抵抗値は上昇しなかった。ま
た、平ゴムへのシリコーン付着も少なかった。また、エ
チレンオキサイドガス滅菌、およびガンマ線滅菌を行っ
ても、抵抗値は上昇しなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、刺通時の抵抗が低減さ
れ、かつ繰り返し刺通によっても抵抗が上昇せず、さら
には滅菌手段が制限されない穿刺針が得られる。
れ、かつ繰り返し刺通によっても抵抗が上昇せず、さら
には滅菌手段が制限されない穿刺針が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/32
Claims (3)
- 【請求項1】 下記生成物(i)および(ii)からな
る群から選択されたポリオルガノシロキサン(1)と、
シロキサン部分の平均重合度が前記ポリオルガノシロキ
サンのシロキサン部分の平均重合度以下である非反応性
ポリオルガノシロキサン(2)との混合物が針外面に塗
布されてなる穿刺針。 (i)両末端にシラノール基を有するポリオルガノシロ
キサンにアミノ基含有アルコキシシランを反応させて、
両末端にアミノ基を有する化合物を得、次いでエポキシ
含有アルコキシシランを反応させた生成物。 (ii)アミノ基含有アルコキシシランとエポキシ基含
有アルコキシシランとを反応させて、末端にアルコキシ
シリル基を有する化合物を得、次いで両末端にシラノー
ル基を有するポリオルガノシロキサンを反応させた生成
物。 - 【請求項2】 前記ポリオルガノシロキサン(1)のシ
ロキサン部分の平均重合度が10〜10000である請
求項1記載の穿刺針。 - 【請求項3】 非反応性ポリオルガノシロキサン(2)
の量が、前記ポリオルガノシロキサン(1)に対して重
量比で1/10〜7/10である請求項1または2記載
の穿刺針。
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AU2003256746B2 (en) * | 2002-07-24 | 2008-08-14 | Cardinal Health 529, Llc | Medical device lubricant comprising radiation curable silicon material |
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- 1998-04-28 EP EP98107717A patent/EP0878206B1/en not_active Expired - Lifetime
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