JPH0717689B2 - 積層板用樹脂組成物 - Google Patents
積層板用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0717689B2 JPH0717689B2 JP2197405A JP19740590A JPH0717689B2 JP H0717689 B2 JPH0717689 B2 JP H0717689B2 JP 2197405 A JP2197405 A JP 2197405A JP 19740590 A JP19740590 A JP 19740590A JP H0717689 B2 JPH0717689 B2 JP H0717689B2
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- JP
- Japan
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- polymerization
- prepreg
- resin
- resin composition
- laminate
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- Polymerization Catalysts (AREA)
Description
本発明は、プリント配線基板など積層板を製造するため
に用いられる積層板用樹脂組成物に関するものである。
に用いられる積層板用樹脂組成物に関するものである。
積層板は、紙やガラス布等の基材に樹脂組成物をワニス
を含浸させて加熱乾燥することによって樹脂が半硬化し
たプリプレグを作成し、このプリプレグを複数枚重ねる
と共に必要に応じて銅箔等の金属箔を最外層に重ね、こ
れを加熱加圧する積層成形をおこなうことによって製造
される。 そしてこのような積層板の製造の工程においては、プリ
プレグは数カ月分をストックしておいて順次積層成形に
使用されるのが一般的である。
を含浸させて加熱乾燥することによって樹脂が半硬化し
たプリプレグを作成し、このプリプレグを複数枚重ねる
と共に必要に応じて銅箔等の金属箔を最外層に重ね、こ
れを加熱加圧する積層成形をおこなうことによって製造
される。 そしてこのような積層板の製造の工程においては、プリ
プレグは数カ月分をストックしておいて順次積層成形に
使用されるのが一般的である。
しかし、プリプレグを恒温恒湿雰囲気下で保管するよう
にしても、長期間の間にプリプレグ中の樹脂は硬化反応
が進行する。そして、プリプレグにおいて樹脂の重合度
は広い分布をもっているために、長時間の間に硬化反応
が進行すると高い重合度の分子は完全硬化に近い状態に
まで重合度が高まり、この結果、積層成形をおこなう際
の成形性が悪くなると共に、積層板の耐熱性や層間接着
性等の特性が低下することになる。従ってプリプレグを
長期間保管することができないという問題があった。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、成形性
や積層板の特性等を低下させることなく長期間に亙って
保管することができる積層板用樹脂組成物を提供するこ
とを目的とするものである。
にしても、長期間の間にプリプレグ中の樹脂は硬化反応
が進行する。そして、プリプレグにおいて樹脂の重合度
は広い分布をもっているために、長時間の間に硬化反応
が進行すると高い重合度の分子は完全硬化に近い状態に
まで重合度が高まり、この結果、積層成形をおこなう際
の成形性が悪くなると共に、積層板の耐熱性や層間接着
性等の特性が低下することになる。従ってプリプレグを
長期間保管することができないという問題があった。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、成形性
や積層板の特性等を低下させることなく長期間に亙って
保管することができる積層板用樹脂組成物を提供するこ
とを目的とするものである。
本発明に係る積層板用樹脂組成物は、重合開始剤で重合
を開始する樹脂と、異なる温度領域で重合を開始させる
二種以上の重合開始剤と、四塩化炭素、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒドの中から選択され、上記温度領域
間の温度領域で作用する一種以上の重合調節剤とを含有
して成ることを特徴とするものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に係る樹脂組成物中の主要成分である樹脂として
は、重合開始剤で重合を開始する樹脂が用いられるもの
であり、アリール基を有するポリスチレンなど、アリル
基を有するポリ酢酸ビニルやポリ塩化ビニル、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなど、ア
クリル基を有するメタクリル酸メチルやアクリル酸メチ
ル、トリメチロールエタントリメタクリレートなどをモ
ノマー成分として重合されるものを用いることができ
る。 また本発明に係る樹脂組成物には異なる温度領域で重合
を開始させる二種以上の重合開始剤が配合される。具体
的には、プリプレグを調製する際の加熱温度より低い温
度の領域(勿論プリプレグの保管温度よりは高温:80〜1
50℃程度)で分解されて重合開始作用を発揮する低温側
重合開始剤と、積層成形をおこなう際の加熱温度より低
い温度でかつプリプレグを調製する際の前記加熱温度よ
り高い温度の領域(150〜200℃程度)で分解されて重合
開始作用を発揮する高温側重合開始剤とを用いるもので
ある。低温側重合開始剤としては、例えばベンゾイルパ
ーオキシサイド(BPO)や、アゾビスイソブチルニトリ
ル(AIBN)などを用いることができる。また高温側重合
開始剤としては、ジ−t−ブチル−パーオキサイド−t
−ブチル−クミル−パーオキサイド、ジ−クミル−パー
オキサイド、α−α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−
m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などを
用いることができる。これら低温側重合開始剤や高温側
重合開始剤の1分半減期を得るための分解温度を表1及
び表2に示す。 また本発明に係る樹脂組成物には、上記の高温の温度領
域と低温の温度領域の間の温度領域で作用する重合調節
剤が配合される。重合調節剤(連鎖移動剤とも称され
る)は重合速度にはあまり影響せず、重合生成物の分子
量を低下させる物質であり、重合調節剤を配合すること
によって樹脂の重合度を均一化させることができると共
に重合度が高くなることを抑制させることができる。こ
のような重合調節剤として、四塩化炭素や、アセトアル
デヒド、ブチルアルデヒドを用いることができる。 上記のような配合で得られる樹脂組成物に溶剤を混合し
て樹脂を反応させることによって、樹脂ワニスを調製す
ることができる。そしてこの樹脂ワニスをガラス布等の
基材に含浸させ、加熱乾燥することによってプリプレグ
を作成することができる。ワニスの調製やプリプレグの
作成の際の樹脂の重合反応は、低温側重合開始剤による
重合開始作用で進行する。そしてこのとき、プリプレグ
における樹脂の分子量は重合調節剤の作用で均一化させ
ると共にあまり大きくならないように抑制される。従っ
て、長期に亙って保管する際にプリプレグの樹脂に硬化
反応が進行しても重合度が過大に高まることがなくな
り、保管可能期間を長くすることができる。次に、上記
のようにして作成したプリプレグを複数枚重ねると共に
その片側の最外層もしくは両側の最外層に銅箔等の金属
箔を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによっ
て、金属箔張りの積層板を製造することができる。この
積層成形をおこなう際には、樹脂の重合反応は高温側重
合開始剤による重合開始作用で進行する。尚、上記低温
側重合開始剤や高温側重合開始剤の種類や配合量を調整
することによって、樹脂の硬化特性を調整することがで
きる。
を開始する樹脂と、異なる温度領域で重合を開始させる
二種以上の重合開始剤と、四塩化炭素、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒドの中から選択され、上記温度領域
間の温度領域で作用する一種以上の重合調節剤とを含有
して成ることを特徴とするものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に係る樹脂組成物中の主要成分である樹脂として
は、重合開始剤で重合を開始する樹脂が用いられるもの
であり、アリール基を有するポリスチレンなど、アリル
基を有するポリ酢酸ビニルやポリ塩化ビニル、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなど、ア
クリル基を有するメタクリル酸メチルやアクリル酸メチ
ル、トリメチロールエタントリメタクリレートなどをモ
ノマー成分として重合されるものを用いることができ
る。 また本発明に係る樹脂組成物には異なる温度領域で重合
を開始させる二種以上の重合開始剤が配合される。具体
的には、プリプレグを調製する際の加熱温度より低い温
度の領域(勿論プリプレグの保管温度よりは高温:80〜1
50℃程度)で分解されて重合開始作用を発揮する低温側
重合開始剤と、積層成形をおこなう際の加熱温度より低
い温度でかつプリプレグを調製する際の前記加熱温度よ
り高い温度の領域(150〜200℃程度)で分解されて重合
開始作用を発揮する高温側重合開始剤とを用いるもので
ある。低温側重合開始剤としては、例えばベンゾイルパ
ーオキシサイド(BPO)や、アゾビスイソブチルニトリ
ル(AIBN)などを用いることができる。また高温側重合
開始剤としては、ジ−t−ブチル−パーオキサイド−t
−ブチル−クミル−パーオキサイド、ジ−クミル−パー
オキサイド、α−α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−
m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などを
用いることができる。これら低温側重合開始剤や高温側
重合開始剤の1分半減期を得るための分解温度を表1及
び表2に示す。 また本発明に係る樹脂組成物には、上記の高温の温度領
域と低温の温度領域の間の温度領域で作用する重合調節
剤が配合される。重合調節剤(連鎖移動剤とも称され
る)は重合速度にはあまり影響せず、重合生成物の分子
量を低下させる物質であり、重合調節剤を配合すること
によって樹脂の重合度を均一化させることができると共
に重合度が高くなることを抑制させることができる。こ
のような重合調節剤として、四塩化炭素や、アセトアル
デヒド、ブチルアルデヒドを用いることができる。 上記のような配合で得られる樹脂組成物に溶剤を混合し
て樹脂を反応させることによって、樹脂ワニスを調製す
ることができる。そしてこの樹脂ワニスをガラス布等の
基材に含浸させ、加熱乾燥することによってプリプレグ
を作成することができる。ワニスの調製やプリプレグの
作成の際の樹脂の重合反応は、低温側重合開始剤による
重合開始作用で進行する。そしてこのとき、プリプレグ
における樹脂の分子量は重合調節剤の作用で均一化させ
ると共にあまり大きくならないように抑制される。従っ
て、長期に亙って保管する際にプリプレグの樹脂に硬化
反応が進行しても重合度が過大に高まることがなくな
り、保管可能期間を長くすることができる。次に、上記
のようにして作成したプリプレグを複数枚重ねると共に
その片側の最外層もしくは両側の最外層に銅箔等の金属
箔を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによっ
て、金属箔張りの積層板を製造することができる。この
積層成形をおこなう際には、樹脂の重合反応は高温側重
合開始剤による重合開始作用で進行する。尚、上記低温
側重合開始剤や高温側重合開始剤の種類や配合量を調整
することによって、樹脂の硬化特性を調整することがで
きる。
次に、本発明を実施例によって例証する。 実施例1 ポリフェニレンオキサイド(PPO)を100重量部、トリア
リルイソシアヌレート(TAIC)を100重量部、重合調節
剤としてアセトアルデヒドを5重量部、低温側重合開始
剤としてベンゾイルパーオキサイド(BPO)を2重量
部、高温側重合開始剤としてジ−t−ブチル−パーオキ
サイドを2重量部それぞれトルエン溶媒に配合し、窒素
雰囲気下で110℃に加熱して60分間反応させて樹脂組成
物のワニスを調製した。 このワニスをガラス布基材(日東紡績株式会社製WE116
E)に樹脂量が60重量%になるように含浸して、150℃で
5分間加熱乾燥することによって、プリプレグ(レジン
クロス)を作成した。 このように作成したプリプレグを保管することなく直ち
に四枚重ねると共にその両側の最外層にそれぞれ銅箔を
重ね、210℃の加熱温度、50kg/cm2の加圧力の条件で240
時間積層成形をおこなうことによって、銅張り積層板を
製造した。 実施例2 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で6
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例3 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で12
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例4 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で15
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例5 低温側重合開始剤ベンゾイルパーオキサイドの配合量を
1重量部、高温側重合開始剤ジ−t−ブチル−パーオキ
サイドの配合量を3重量部に設定するるようにした他
は、実施例1と同様にして樹脂組成物のワニスを調製
し、あとは実施例1と同様にしてプリプレグを作成し、
このプリプレグを保管することなく直ちに用いて、実施
例1と同様に積層成形することによって銅張り積層板を
製造した。 比較例1 重合開始剤ジ−t−ブチル−パーオキサイドを配合せ
ず、重合開始剤ベンゾイルパーオキサイドを3重量部配
合するようにした他は、実施例1と同様にして樹脂組成
物のワニスを調製し、あとは実施例1と同様にしてプリ
プレグを作成し、このプリプレグを保管することなく直
ちに用いて、実施例1と同様に積層成形することによっ
て銅張り積層板を製造した。 比較例2 エポキシ樹脂(重合開始剤は配合されていない)のプリ
プレグを作成した直後に、実施例1と同様に積層成形す
ることによって銅張り積層板を製造した。 比較例3 エポキシ樹脂のプリプレグを6カ月間室温で保管した後
に、このプリプレグを用いて実施例1と同様に積層成形
することによって銅張り積層板を製造した。 上記のようにして製造した銅張り積層板について、オー
ブン耐熱性、成形性、銅箔ピール強度、絶縁抵抗をそれ
ぞれ測定した。結果を表3に示す。尚、成形性は銅箔を
エッチング除去した積層板の外観を観察し、樹脂の未含
浸部分が空気泡が存在すると白っぽく見えるので、これ
により評価し、優を◎、良を○、可を△、不可を×でそ
れぞれ表示した。 表3にみられるように、実施例のものでは1年以上保管
しても積層板の特性が低下したり成形性が低下したりす
ることが抑制され、長期間の保管が可能になることが確
認される。
リルイソシアヌレート(TAIC)を100重量部、重合調節
剤としてアセトアルデヒドを5重量部、低温側重合開始
剤としてベンゾイルパーオキサイド(BPO)を2重量
部、高温側重合開始剤としてジ−t−ブチル−パーオキ
サイドを2重量部それぞれトルエン溶媒に配合し、窒素
雰囲気下で110℃に加熱して60分間反応させて樹脂組成
物のワニスを調製した。 このワニスをガラス布基材(日東紡績株式会社製WE116
E)に樹脂量が60重量%になるように含浸して、150℃で
5分間加熱乾燥することによって、プリプレグ(レジン
クロス)を作成した。 このように作成したプリプレグを保管することなく直ち
に四枚重ねると共にその両側の最外層にそれぞれ銅箔を
重ね、210℃の加熱温度、50kg/cm2の加圧力の条件で240
時間積層成形をおこなうことによって、銅張り積層板を
製造した。 実施例2 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で6
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例3 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で12
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例4 実施例1と同様にしてプリプレグを作成した後室温で15
カ月間保管し、このプリプレグを用いて実施例1と同様
に積層成形することによって銅張り積層板を製造した。 実施例5 低温側重合開始剤ベンゾイルパーオキサイドの配合量を
1重量部、高温側重合開始剤ジ−t−ブチル−パーオキ
サイドの配合量を3重量部に設定するるようにした他
は、実施例1と同様にして樹脂組成物のワニスを調製
し、あとは実施例1と同様にしてプリプレグを作成し、
このプリプレグを保管することなく直ちに用いて、実施
例1と同様に積層成形することによって銅張り積層板を
製造した。 比較例1 重合開始剤ジ−t−ブチル−パーオキサイドを配合せ
ず、重合開始剤ベンゾイルパーオキサイドを3重量部配
合するようにした他は、実施例1と同様にして樹脂組成
物のワニスを調製し、あとは実施例1と同様にしてプリ
プレグを作成し、このプリプレグを保管することなく直
ちに用いて、実施例1と同様に積層成形することによっ
て銅張り積層板を製造した。 比較例2 エポキシ樹脂(重合開始剤は配合されていない)のプリ
プレグを作成した直後に、実施例1と同様に積層成形す
ることによって銅張り積層板を製造した。 比較例3 エポキシ樹脂のプリプレグを6カ月間室温で保管した後
に、このプリプレグを用いて実施例1と同様に積層成形
することによって銅張り積層板を製造した。 上記のようにして製造した銅張り積層板について、オー
ブン耐熱性、成形性、銅箔ピール強度、絶縁抵抗をそれ
ぞれ測定した。結果を表3に示す。尚、成形性は銅箔を
エッチング除去した積層板の外観を観察し、樹脂の未含
浸部分が空気泡が存在すると白っぽく見えるので、これ
により評価し、優を◎、良を○、可を△、不可を×でそ
れぞれ表示した。 表3にみられるように、実施例のものでは1年以上保管
しても積層板の特性が低下したり成形性が低下したりす
ることが抑制され、長期間の保管が可能になることが確
認される。
上述のように本発明にあっては、重合開始剤で重合を開
始する樹脂と、異なる温度領域で重合を開始させる二種
以上の重合開始剤と、四塩化炭素、アセトアルデヒド、
ブチルアルデヒドの中から選択され、上記温度領域間の
温度領域で作用する一種以上の重合調節剤とを含有して
いるので、ワニスの調製やプリプレグの作用の際の樹脂
の重合反応は低温側重合開始剤による重合開始作用で進
行させると共に積層板を形成する際の樹脂の重合反応は
高温側重合開始剤による重合開始作用で進行させること
ができるものであり、さらにプリプレグを調製した際の
樹脂の分子量は重合調節剤の作用で均一化されると共に
あまり大きくならないように抑制されるものであり、長
期に亙ってプリプレグを保管する際に樹脂の硬化反応が
進行しても重合度が過大に高まることがなくなり、保管
可能期間を長くすることができるものである。また本発
明は、重合調節剤を四塩化炭素、アセトアルデヒド、ブ
チルアルデヒドの中から選択して用いたので、比較的調
製がおこない易くて入手し易く、また反応性が穏やかな
上記種類の重合調節剤を用いることによって、安価でし
かも製造し易くすることができるものである。
始する樹脂と、異なる温度領域で重合を開始させる二種
以上の重合開始剤と、四塩化炭素、アセトアルデヒド、
ブチルアルデヒドの中から選択され、上記温度領域間の
温度領域で作用する一種以上の重合調節剤とを含有して
いるので、ワニスの調製やプリプレグの作用の際の樹脂
の重合反応は低温側重合開始剤による重合開始作用で進
行させると共に積層板を形成する際の樹脂の重合反応は
高温側重合開始剤による重合開始作用で進行させること
ができるものであり、さらにプリプレグを調製した際の
樹脂の分子量は重合調節剤の作用で均一化されると共に
あまり大きくならないように抑制されるものであり、長
期に亙ってプリプレグを保管する際に樹脂の硬化反応が
進行しても重合度が過大に高まることがなくなり、保管
可能期間を長くすることができるものである。また本発
明は、重合調節剤を四塩化炭素、アセトアルデヒド、ブ
チルアルデヒドの中から選択して用いたので、比較的調
製がおこない易くて入手し易く、また反応性が穏やかな
上記種類の重合調節剤を用いることによって、安価でし
かも製造し易くすることができるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】重合開始剤で重合を開始する樹脂と、異な
る温度領域で重合を開始させる二種以上の重合開始剤
と、四塩化炭素、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド
の中から選択され、上記温度領域間の温度領域で作用す
る一種以上の重合調節剤とを含有して成ることを特徴と
する積層板用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2197405A JPH0717689B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 積層板用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2197405A JPH0717689B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 積層板用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0481413A JPH0481413A (ja) | 1992-03-16 |
JPH0717689B2 true JPH0717689B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=16373968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2197405A Expired - Lifetime JPH0717689B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 積層板用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717689B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0694491B2 (ja) * | 1984-02-14 | 1994-11-24 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 耐熱性ビニル系共重合樹脂の製造方法 |
JPS60235821A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-22 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 改質ポリエステル粒子の製造方法 |
JPS61151212A (ja) * | 1984-12-24 | 1986-07-09 | Kuraray Co Ltd | メタクリル系共重合体の製造法 |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP2197405A patent/JPH0717689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0481413A (ja) | 1992-03-16 |
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