JPH0717644B2 - (1r)−1−置換カルバペネム−3−カルボン酸誘導体 - Google Patents

(1r)−1−置換カルバペネム−3−カルボン酸誘導体

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JPH0717644B2
JPH0717644B2 JP61315445A JP31544586A JPH0717644B2 JP H0717644 B2 JPH0717644 B2 JP H0717644B2 JP 61315445 A JP61315445 A JP 61315445A JP 31544586 A JP31544586 A JP 31544586A JP H0717644 B2 JPH0717644 B2 JP H0717644B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は(1R)−1−置換カルバペネム−3−カルボン
酸誘導体に関し、より詳細には、カルバペネム系抗生物
質として有用な、1位にヘテロ原子置換分を導入した新
規な(1R)−1−オキシ置換カルバペネム−3−カルボ
ン酸誘導体に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来、種々の抗菌活性を目的として次式A で代表されるカルバ−2−ペネム−3−カルボン酸を基
本骨格とするカルバペネム系抗生物質が提案されてお
り、例えば置換基をもたない化合物(基本骨格自体)
[ジヤーナル・オブ・アンチバイオテイツクス(J.anti
biotics)35(6)、653(1982)、JACS100(25)、800
6(1978)等参照]、2位に置換基を有する化合物[テ
トラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)21
2013(1978)等参照]、6位に置換基を有する化合物
[JACS100(25)、8004(1978等参照]、2位及6位に
置換基を有するチエナマイシン系の化合物[特開昭53−
87390号、特開昭58−32879号等参照]等の多数の化合物
が提供されている。これら化合物はいずれもある程度の
抗菌活性を有しているが、基本的にはカルバペネム骨格
の1位には何の置換基をもたない化合物である。
一方、1位に置換基を有する化合物として、1位にアル
キル基、シクロアルキル基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、シアノ基等の置換基を1〜2個有する化合物
が報告されている(特開昭55−69586号、59−130884
号、59−51286号、57−93981号、59−84887号公報等参
照)。これらのうちで、例えば1位にβ−配置のメチル
基を有する(1、5、6−2−(2−N,N−ジメ
チルアミノ−2−イミノエチルチオ)−6−[(1R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバ−2−ペネ
ム−3−カルボン酸は、カルバペネム系抗生物質に共通
の弱点である腎デヒドロペプチダーゼによる分解不活性
化に対する抵抗性が著しく改善された優れた抗生物質と
して知られている[ヘテロサイクルズ(Heterocycle
s)、21(1)、29(1984)参照]。
しかしながら、1位に種々の置換基がヘテロ原子を介し
て置換されたカルバペネム系抗生物質は優れた抗菌活性
が期待されるものの、いままで積極的には検討されてい
ない未開拓の分野の化合物であり、その製造方法につい
てもこれまであまり詳細には検討されていない。
最近に至り、1位に種々のヘテロ原子を介して結合した
置換基を有するカルバペネム系抗生物質が提案されてい
るが(特開昭60−233077号公報参照)、該公報には非常
に包括的な化合物が一般的に開示されているのみであつ
て、特に本発明が目的とする1位の立体的な点について
は何ら言及されていない。また、そこに開示されている
製造方法を検討してみると、1位置換基の導入は置換反
応によるものであり、したがつてその立体化学に関して
はα−、β−の混合物が得られるのみであり、薬理効果
が優れたものであるとされるβ−配置、すなわち1R−配
置の化合物を立体選択的に得る手段は何ら明記されてい
ない。
(発明の目的) 本発明の目的は、強力な抗菌作用、β−ラクタマーゼ阻
害作用等が期待される上述の如き従来何ら検討されてい
なかつた1位がβ−配置を有する酸素原子を介して置換
されたカルバペネム系抗生物質、ならびにこれら化合
物、すなわちカルバペネム骨格の1位がβ−配置を有す
る化合物の立体選択的な製造方法を提供することにあ
る。
ところで本発明者らは先に、本発明が目的とするカルバ
ペネム系抗生物質の重要な合成出発化合物となる次式VI
II 式中、Xはヘテロ原子を表わし、RbおよびRcは有機置換
残基を表わす、 で示される化合物、すなわちアゼチジノン骨格の3位な
らびに4位の置換分がそれぞれの立体配置を有し、か
つ3位のヒトロキシエチル基および4位の1−置換カル
ボニルメチル基の不斉炭素がそれぞれ−配置を有する
化合物を、立体選択的に製造し得る方法を確立し特許出
願を行なっている(特願昭60−269417号)。
今回、本発明者らは上記式VIIIで表わされる化合物のう
ち特にXが酸素原子である化合物を出発原料として選択
し、その置換基:XRcが−配置を保持したままの所望の
1−置換カルバペネム−3−カルボン酸誘導体を得る合
成法を検討し、その結果本発明を完成するに至つたもの
である。
(目的を達成するための手段) しかして本発明によれば次式I 式中、R1は低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
し、R2は置換アルキル基また複素環式基を表わし、R3
水素原子またはカルボキシル保護基を表わす、 で表わされる(1R)−1−置換カルバペネム−3−カル
ボン酸誘導体が提供される。
また、本発明は上記式Iで示される(IR)−1−置換カ
ルバペネム−3−カルボン酸誘導体の高立体選択的な製
造方法を提供するものであり、その方法は次式II 式中、R1は低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
し、R3はカルボキシル保護基を表わす、 で示される(1R)−1−置換−2−オキソ−カルバペナ
ム−3−カルボン酸化合物を、次式 RaX 式中、Raは脱離基、好ましくはアシル基を表わし、Xは
ハロゲン原子を表わす、 で示されるアシル化剤またはその反応性誘導体と反応さ
せ、次式III 式中、R1、R3およびRa前記定義のとおりである、 で示される化合物となし、次いで塩基の存在下に次式 R2SH 式中、R2は置換アルキル基または複素環基を表わす、 で示されるメルカプト試薬と反応させ、R3がカルボキシ
ル保護基の場合は更に該保護基を除去することからなる
ものである。
更に、本発明によれば、前記式IIで示される(1R)−1
−置換−2−オキソ−カルバペナム−3−カルボン酸化
合物、ならびにその製造方法も提供され、その方法は、
次式IV 式中、R1は低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
し、R4は水酸基の保護基を表わし、R5は水素原子、低級
アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表わす、 で表わされるアゼチジン−2−オン誘導体を、イミダゾ
ールの存在下に、次式 (R3OOCCH2CO22Mg 式中、R3はカルボキシル保護基を表わす、 で示されるマグネシウムマロネート化合物と反応させ次
式V 式中、R1、R3およびR4は前記定義のとおりである、 で表わされる化合物となし、次いで保護基R4を脱離し次
式VI 式中、R1およびR3は前記定義のとおりである、 で表わされる化合物となし、得られる式VIの化合物を塩
基の存在下にアジド化合物で処理して次式VII 式中、R1およびR3は前記定義のとおりである、 で表わされる化合物となし金属触媒の存在下に環化反応
を行なうことからなるものである。
上記の方法を、理解容易ならしめるために反応式で示せ
ば次のようにまとめられる。
上記反応式中、各置換基の定義は前記のとおりである。
注:カツコ内の符号は工程の符号を示す。
上記の反応式1で示される方法の特徴は、出発化合物と
して式IVで表わされる化合物にすでに望む立体配置が保
有されたものを選択し、その立体配置を保持したまま目
的とする式Iで表わされる(1R)−1−置換カルバペネ
ム−3−カルボン酸へ誘導する点にある。
そして、これら立体配置を保持したままでの製造方法は
従来なんら検討されていなかつたものであり、したがつ
て本発明は新規な式IならびにIIで表わされる化合物を
提供するものである。
(作用) 本明細書において、「低級」なる語が付された基又は化
合物の炭素原子数が7個以下、好ましくは4個以下であ
ることを意味する。
「低級アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖状のいずれであ
つてもよく、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するこ
とができ、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシ
ル、イソヘキシル基等が包含される。
また「置換アルキル基」としては上記の低級アルキル基
に種々の置換基が置換されたアルキル基を意味し、その
ような置換基としては、アミノ基;メチルアミノ、エチ
ルアミノ、プロピルアミノ等のモノアルキルアミノ基;
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミ
ノ等のジアルキルアミノ基;アセチルアミノ、ピロピオ
ニルアミノ等のアシルアミノ基;ヒドロキシメチルアミ
ノ、ヒドロキシエチルアミノ等のヒドロキシアルキルア
ミノ等;メトキシカルボニルメチルアミノ、メトキシカ
ルボニルエチルアミノ等のモノ(アルコキシカルボニル
アルキル)アミノ基;ジ(メトキシカルボニルメチル)
アミノ、ジ(メトキシカルボニルエチル)アミノ等のジ
(アルキコシカルボニルアルキル)アミノ基;アミノエ
チルカルボニルアミノのようなアミノアルキルカルボニ
ルアミノ基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等のアルコキシカルボニル基;アミジノ、イミノ、グア
ニジノ、グアニジニウム、スルフアモイル、ウレイド、
アミド、メルカプト、アルキルチオ、アリルチオ等の基
を上げることができる。
更に置換アルキル基としては、次に説明する「複素環式
基」で置換されたアルキル基であつても良い。
また「複素環式基」はヘテロ原子として酸素、窒素及び
硫黄原子の少なくとも1個を含有する芳香族あるいは脂
肪族複素環式基を意味し、例えば、フリル、フルフリ
ル、チエニル、モルホリノ、ピペラジノ、ピリジル、ピ
リミジル、ピロリジニル、ピペリジル、オキサゾリジニ
ル、チアゾリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、チア
ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル等を挙げるこ
とができ、これらのものは前記した如くメチレン鎖を介
して結合していても良い。更にこれら複素環式基の環炭
素原子には前述した置換基があつてもよい。
「カルボキシル保護基」としては、例えばエステル残基
を例示することができ、かかるエステル残基には例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−、
iso−、sec−、tert−ブチル、n−ヘキシルエステル等
の低級アルキルエステル残基;ベンジル、p−ニトロベ
ンジル、o−ニトロベンジル、p−メトキシペンジル等
のアラアルキルエステル残基;アセトキシメチル、プロ
ピオニルオキシメチル、n−、iso−、ブチリルオキシ
メチル、ピバロイルオキシメチル等の低級脂肪族アシル
オキシメチル残基が挙げられる。
「アリール基」は単環式又は多環式のいずれであつても
よく、さらに環上に1個もしくはそれ以上の低級アルキ
ル基を有してもよく、例えば、フエニル、トリル、キシ
リル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフエニリル基等
が包含される。
「アラルキル基」はアルキル基が上記低級アルキル基で
あり且つアリール基が上記の意味を有するアリール置換
アルキル基であり、具体的には、ベンジル、フエネチ
ル、α−メチルベンジル、フエニルプロピル、ナフチル
メチル基等が例示することができる。
さらにR4で示される「水酸基の保護基」としては、例え
ばトリメチルシリル、トリエチルシリル、tert−ブチル
ジメチルシリル、ジフエニル−tert−ブチルシリル等の
シリル基;ベンジルオキシカルボニル基;p−ニトロベン
ジルオキシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基;その他通常使用される水酸基の保護基が挙げ
られる。
したがつて、本発明は式Iで表わされめる(1R)−1−
置換カルバペネム−3−カルボン酸誘導体として、例え
ば上記の置換基が適宜置換された種種の化合物を提供す
るものである。
以下の本発明の式Iの化合物を製造する方法を前出の反
応式1における各工程に沿つてさらに詳細に説明する。
工程A:本工程は、先に本発明者が提案した方法(特願昭
60−269417号)により製造される式IVで示されるアゼチ
ジン−2−オン誘導体を、イミダゾールの存在下式:
(R3OOCCH2CO22Mgで示されるマグネシウムマロネート
化合物と反応させ、式Vで示される化合物を得る工程で
ある。
反応は好ましくは不活性有機溶媒中で行なわれ、例えば
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒;トルエン、キシレン、シクロヘキサン等の炭
化水素系溶媒;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素系溶媒;アセトニトリル等などを挙げる
ことができるが、特にアセトニトリルが好適に使用され
る。
反応温度は厳密に制限されるものではなく、使用する出
発原料等に応じて広範に変えることができるが、一般に
は約0℃ないしほぼ100℃程度、好ましくは室温付近の
比較的低温が使用される。
式IVの化合物に対してマグネシウムマロネート化合物は
ほぼ等モル量で使用することができ、反応は50時間程
度、好ましくは20時間程度で完了する。
なお、使用するマグネシウムマロネート化合物として
は、パラチトロベンジルマグネシウムマロネート、ベン
ジルマグネシウムマロネート、メチルマグネシウムマロ
ネート等を挙げることができるが、なかでもパラニトロ
ベンジルマグネシウムマロネートを用いるのが好まし
い。
工程B:本工程は、工程Aで得られた式Vの化合物におけ
るR4で示される水酸基の保護基を脱離させる工程であ
る。例えば、R4がt−ブチルジメチルシリル基のような
トリオルガノシリル基である保護基の除去は式Vの化合
物をメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのような溶媒中で、塩酸、硫酸、酢酸など
のような酸の存在下に0〜100℃の温度で0.5〜18時間酸
性加水分解することにより実施することができる。
(「トリオルガノシリル基」はより好ましくは1〜6個
の炭素原子を持つアルキル基、フエニル基及びフエニル
アルキル基から独立に選ばれる有機基で置換されたシリ
ル基を包含する。) かかる工程により、目的とする式VIで示される化合物を
定量的に得ることができる。
工程C:かくして工程Bで得られる式VIで示される化合物
を、塩基の存在下に前記工程Aで述べたと同様の不活性
有機溶媒中においてアジド化合物で処理し、目的とする
式VIIのジアゾ化合物を得る。
使用しうるアジド化合物としては、例えばp−カルボキ
シベンゼンスルホニルアジド、トルエンスルホニルアジ
ド、メタンスルホニルアジド、ドデシルベンゼンスルホ
ニルアジドなどのアジドを挙げることができ、塩基とし
ては、トリエチルアミン、ピリジン、ジエチルアミンの
ような塩基を例示することができる。
反応は、好ましくはトリエチルアミンの存在下にアセト
ニトリル中でp−トルエンスルホニルアジドを加え、0
〜100℃、好ましくは室温で1〜50時間処理することに
より行なうことができ、これによつて高収率で目的とす
る式VIIのシアゾ化合物を得ることができる。
工程D:本工程は工程Cで得られる式VIIのジアゾ化合物
を環化し、式IIの化合物とする工程である。本工程は例
えば、式VIIの化合物をベンゼン、トルエン、テトラヒ
ドロフラン、シクロヘキサン、酢酸エチル、ジクロルメ
タンなどの不活性溶媒、好ましくはトルエン中で、25〜
110℃の温度で1〜5時間、ビス(アセチルアセトナ
ト)Cu(II)、CuSO4、銅粉末、Rh2(OCOCH3、ロジ
ウムオクタノートまたはPd(OCOCH3のような金属カ
ルボキシレート化合物等の金属触媒の存在下で処理する
ことにより実施することができる。一方別の方法とし
て、該環化工程は式VIIの化合物をベンゼン、ジエチル
エーテルなどのような溶媒中で0〜25℃の温度で0.5〜
2時間パイレツクスフイルター(波長は300nmより大)
を通して光照射することにより実施することもできる。
また、得られる式IIの化合物において、R3がカルボキシ
ル保護基を表わす場合の脱保護基は、次の工程と同時に
行なわれ、R3が水素原子である化合物を得ることができ
る。
工程E、F:上記の工程で製造される式IIで示される(1
R)−1−置換−2−オキソ−カルバペネム−3−カル
ボン酸誘導体をアシル化剤RaXでアシル化し、次いでア
シル基Raをメルカプト基R2Sで置換して、目的とする式
Iで示され(1R)−1−置換カルバペネム−3−カルボ
ン酸へ導く工程である。
すなわち、アシル基Raを導入する式IIの化合物から式II
Iの化合物への工程Eは、p−トルエンスルホン酸無水
物、p−ニトロフエニルスルホン酸無水物、2,4,6−ト
リイソプロピルフエニルスルホン酸無水物、メタンスル
ホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、
ジフエニルクロロリン酸、トルエンスルホニルクロリ
ド、p−ブロモフエニルスルホニルクロリドなどのアシ
ル化剤RaXにより式IIの化合物をアシル化することによ
り実施することができる。
ここで、Raは例えばトルエンスルホニロキシ基、p−ニ
トロフエニルスルホニロキシ基、ベンゼンスルホニロキ
シ基、ジフエニルホスホリル基、及びその他の通常の方
法で導入され且つまた当該技術分野でよく知られている
脱離性基のような脱離性基である。具体的には、脱離性
基Raを導入するためのアシル化は、メチレンクロリド、
アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドのような溶
媒中で、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下
に、−20〜40℃の温度で0.1〜5時間反応することによ
り行なうことができる。式IIIの化合物の脱離性基Raは
またハロゲン原子であることもできる。ハロゲン脱離性
基は式IIの化合物を、Ph3PCl2、Ph3PBr2、(PhO)3PB
r2、オキザリルクロリドなどのようなハロゲン化剤を用
いて、ジクロルメタン、アセトニトリル、テトラヒドロ
フランなどのような溶媒中でジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチルアミンまたは4−ジメチルアミノピリジ
ンなどのような塩基の存在下に処理することにより導入
することができる。
次いで、式IIIの化合物から式Iの化合物の変換は例え
ば、式IIIの化合物を、テトラヒドロフラン、ジクロル
メタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホラ
ミドなどの溶媒中で、ほぼ当量ないし過剰量のメルカプ
ト試薬R2SHと共に、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンな
どの塩基の存在下に−40〜25℃で30分〜24時間処理する
ことにより行なわれる。
このようなメルカプト試薬R2SHとして、適当な保護基を
有していてもよいメルカプト試薬を用いることが出来る
が、例えば以下のものを例示することができる。
かくして、式IにおいてR3がカルボキシル保護基で置換
された化合物を得ることができる。
このカルボキシル保護基を除去し、遊離のカルボン酸を
得るのは、ソルボリシスまたは水素添加のような通常の
方法により実施することができる。例えば、脱保護基の
条件は次のとおりである:典型的には、R3がカルボキシ
ル保護基である場合の式Iの化合物は、pH7のモルホリ
ノプロパンスルホン酸−水酸化ナトリウム緩衝液、pH7
のリン酸塩緩衝液、リン酸二カリウム、重炭酸ナトリウ
ムなどを含むテトラヒドロフラン−水、テトラヒドロフ
ラン−エタノール−水、ジオキサン−水、ジオキサン−
エタノール−水、n−ブタノール−水などの溶媒中で、
1〜4気圧の水素気圧下に、酸化白金、パラジウム−活
性炭、水酸化パラジウム−活性炭などの触媒の存在下
に、0〜50の温度で0.25〜4時間処理することにより目
的とする式Iの化合物を製造することができる。R3がo
−ニトロベンジル基のような基である場合、例えば光分
解もまた脱保護基反応に用いることができる。
以上に述べた方法によれば、カルバペネム骨格の1位が
−配置のOR1置換基を立体選択的に製造することがで
き、従来の方法がラセミ体でしか製造し得なかつた点を
考慮すると、極めて優れた製造方法ということができ
る。
かくして製造される本発明の式Iで示される(1R)−1
−置換カルバペネム−3−カルボン酸誘導体は、デヒド
ロペプチダーゼとして知られている腎酵素による攻撃に
対して安定であり、かつその抗菌作用も優れたものであ
る。
(実施例) 以下に本発明を実施例により更に説明する。実施例中、
Ac=アセチル、Et=エチル、+Si=tert−ブチルジメ
チルシリル、THF=テトラヒドロテラン、PNB=パラニト
ロベンジルを表わす。
実施例 1 スズトリフレート9.77gを窒素ガス気流下無水THF25mlに
溶解し、−60〜−78℃に冷却後N−エチルピペリジン3.
39ml及び化合物(1)3.98gの無水THF溶液11mlを加え、
同温にて1時間撹拌した。その後化合物(2)3.73gの
無水THF不溶液11mlを加え0℃にて1時間撹拌する。反
応液に0.1Mリン酸緩衝液20mlを加え0℃で5分間撹拌
し、エーテル20mlを加えセライト過した。液を無水
Na2SO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイ(クロロホルム:アセトン=95:5
で溶出)で精製し、黄色油状物として化合物(3)を5.
38g(93%)で得た。
NMR(δ,CDCl3):0.05(6H,S)、0.85(9H,S)、1.00
(3H,J=7.4Hz)、1.18(3H,d,J=6.3Hz)、1.70−1.93
(m,2H)、2.94−4.30(5H,m)、3.37(3H,S)、5.14−
5.36(1H,m)、5.87(1H,bs)、6.07(1H,d、J=5.1H
z)。IR(neat)cm-1:940、960、2860、2940、2960、17
60、1700。
実施例 2 実施例1で得た化合物(3)397mgの無水アセトニトリ
ル溶液10mlに、窒素ガス気流下、イミダゾール72.7mgを
加え、室温で3時間撹拌後、Mg(O2CCH2CO2PNB)2447.2
mgの無水アセトニトリル溶液10mlを加え室温で20時間撹
拌する。次いでアセトニリトルを濃縮し、反応濃縮液に
酢酸エチル100mlを加え、1N−HCl、5%NaHCO3飽和食塩
水で順次洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後溶媒を留去する。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(酢酸エチルで溶出)にて精製し、微黄色油状物として
化合物(4)を355.9mg(80.9%)得た。
IR(neat)cm-1:1760、1720、1520、1350。
NMR(δ,CDCl3):0.05(6H,S)、0.85(9H,S)、1.11
(3H,d,J=6.1Hz)、3.07−3.12(1H,m)3.40(S,3
H)、3.47(2H,S)、3.58−4.28(3H,m)、5.28(2H,d,
J=2.0Hz)、6.07(1H,bs)、7.54(2H,d,J=8.6Hz)、
8.23(2H,d,J=8.6Hz)。
実施例 3 実施例2で得た化合物(4)446.4mgのメタノール溶液
5.6mlに水2.8mlと濃塩酸0.24mlを加え、室温にて1時間
撹拌した。次いでメタノールを減圧留去して得られた残
留物に水10mlを加え酢酸エチル30mlで抽出した。飽和食
塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(酢酸エチル
で溶出)で精製し、微黄色油状物として化合物(5)を
356.5mg(99.4%)得た。
NMR(δ,CDCl3):1.31(2H,d,J=3.8Hz)、3.12−3.21
(1H,m)、3.41(3H,S)、3.48(2H,S)、3.63−4.27
(3H,m)5.28(2H,d,J=2.3Hz)、6.33(1H,bs)、7.53
(2H,d,J=8.6Hz)、8.24(2H,d,J=8.6Hz) 実施例 4 実施例3で得た化合物(3)299.0mgの無水アセトニリ
トル溶液5mlにトシルアジド186mgおよびトリエチルアミ
ン0.12mlを加え、室温で45分間乾燥する。次いで溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(酢酸エチルで溶出)で精製し白色粉末状固体として化
合物(6)288.1mg(90.2%)を得た。
IR(KBr)cm-1:2150、1750、1720、1650。
NMR(δ,CDCl3):1.30(3H,d,J=6.4Hz)、3.23−3.26
(1H,dd,J=1.8、2.3Hz)、3.41(3H,S)、3.87−3.95
(1H,dd,J=2.3、5.1Hz)、4.06−4.22(1H,m)、4.93
(1H,d,J=5.1Hz)、5.37(2H,S)、5.80(1H,bs)、7.
55(2H,d,J=8.9Hz)、8.27(2H,d,J=8.9Hz) 実施例 5 実施例4で得た化合物(6)319.5mgのトルエン7ml、酢
酸エチル7ml混合溶液にロジウムアセテート3.2mgを加
え、80℃で1時間撹拌する。次いで溶媒を留去し、白色
固体物として化合物(7)264mg(88.9%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1750、1740、1520、 NMR(δ,CDCl3):1.39(3H,d,J=6.1Hz)、1.74(1H,b
s)、3.48(3H,S)、3.65−3.78(2H,m)、4.02−4.09
(1H,dd,J=2.3、4.6Hz)、4.28−4.42(1H,m)4.74(1
H,S)、5.22、5.40(2H,AB,J=29.8Hz)、7.56(2H,d,J
=8.6Hz)、8.26(2H,d,J=8.6Hz) 実施例 6 実施例5で得た化合物(7)14mgの無水アセトニトリル
溶液0.2mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.009ml
およびジイソプロピルエチルアミン0.008mlを加え、同
温にて2時間撹拌する。次いで2−メチルカプトピリミ
ジン4.6mgの無水ジメチルホルムアミド溶液0.2mlおよび
ジイソプロピルエチルアミン0.07mlを加え、0℃にて30
分、その後室温にて18時間撹拌後反応液に酢酸エチル30
mlを加え水および飽和食塩水で洗浄し無水Na2SO4で乾燥
後、溶媒を留去しシリカゲルにて精製し、化合物(8)
を微黄白色針状晶として7.4mg(42.4%)得た。
IR(CHCl3)cm-1:1790、1720、 NMR(δ,CDCl3):1.39(3H,d,J=6.4Hz)、1.82(1H,b
S)、3.36(3H,S)、3.55−3.66(1H,dd,J=3.3、6.6H
z)4.30−4.42(2H,m)、5.27(1H,d,J=7.3Hz)、5.2
8、5.52(2H,AB,J=35.3Hz)、7.09(1H,t)、7.64(2
H,d,J=8.9Hz)、8.21(2H,d,J=8.9Hz)、8.56(2H,d,
J=4.9Hz) 次いで上記で得た化合物(8)52.4mgをTHF3.5mlおよび
水3.5ml溶解し、これに酸化白金26.2mgを加え、3気圧
で1時間接触水素添加を行った。論理量の水素の吸収
後、反応液をセライト過し、セライト層を少量のメタ
ノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗浄
する。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(9)を黄色粉
末として28.6mg(76.4%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1700 NMR(δacetone−d6):1.32(3H,d,J=6.3Hz)、2.47
(1H,bS、3.32(3H,S)、3.43−3.54(1H,dd,J=3.0,6.
3Hz)、4.19−4.41(2H,m)5.31(1H,d,J=7.4Hz)、7.
26(1H,t)。8.66(2H,d,J=4.8Hz) 実施例 7 実施例5で得た化合物(7)150mgの無水アセトニトリ
ル溶液0.6mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.08m
lおよびジイソプロピルエチルアミン0.07mlを加え同温
にて2時間撹拌する。次いで4−メトキシカルボニルオ
キサゾリン−2−イルメタンチオール69mgおよびジイソ
プロピルエチルアミン0.07mlを加え、−35℃で2時間撹
拌後、反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(酢酸エチルで溶出)にて精製し、化合物(10)を
微黄色油状物として93mg(43%)得た。
IR(neat)cm-1:1780、1740 NMR(δ,CDCl3):1.41(3H,d,J=6.3Hz)、2.03(1H,b
S)、3.52(3H,S)、3.91(3H,S)、3.43−4.51(m,5
H)、4.98(1H,d,J=7.4Hz)、5.23、5.50(2H,AB,J=3
8.4Hz)、7.63(2H,d,J=8.9Hz)、8.18(1H,S)、8.21
(2H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(10)82mgをTHF2.0mlおよ
び水2.0mlに溶解し、これに酸化白金24mgを加え、3気
圧で1時間接触水素添加を行った。理論量の水素の吸収
後、反応後をセライト過し、セライト層を少量のメタ
ノール及び水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗浄す
る。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(11)を黄色粉末
として30mg(50%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1720 NMR(δacetone−d6):1.37(3H,d,J=6.3Hz)、3.53
(3H,S)、3.87(3H,S)、3.31−4.46(5H,m)、5.03
(1H,d,J=7.4Hz)、8.56(1H,S) 実施例 8 実施例5で得た化合物(7)189mgの無水アセトニトリ
ル溶液2mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.11ml
およびジイソプロピルエチルアミン0.10mlを加え同温に
て1時間撹拌する。次いで2(S)−p−ニトロベンジ
ロキシカルボニルアミノブタンチオール186.4mgおよび
ジイソプロピルエチルアミン0.13mlを加え、−30℃で1
時間30分撹拌後、反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロ
マトグラフイー(溶出はクロロホルム:酢酸エチル=1:
2)にて精製し、化合物(12)を微黄色油状物として250
mg(77.6%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1700、1520 NMR(δ,CDCl3):0.96(3H,t,J=7.1Hz)。1.4(3H,d,J
=6.1Hz)、1.97(1H,bS)、3.40(3H,S)、3.17−4.40
(8H,m)、4.80(1H,d,J=7.1Hz)、5.19(2H,S)、5.2
3、5.53(2H,AB,J=40.4Hz)、7.49(2H,d,J=8.9H
z)、7.65(2H,d,J=8.9Hz)、8.20(4H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(12)250mgをTHF4mlおよ
び水4mlに溶解し、これに酸化白金50mgを加え、3気圧
で40分接触水素添加を行った。理論量の水素の吸収後、
反応液をセライト過し、セライト層を少量のメタノー
ルおよび水で洗浄し液を集め、エーテルで洗浄する。
次いで水層を凍結乾燥し、化合物(13)を黄色粉末とし
て87.5mg(86.3%)得た。
IR(KBr)cm-1:1760、1700 実施例 9 実施例5で得た化合物(7)90mgの無水アセトニトリル
溶液1mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.05mlお
よびジイソプロピルエチルアミン0.05mlを加え同温にて
1時間撹拌する。次いで2−p−ニトロベンジロキシカ
ルボニルアザブタンチオール77mgおよびジイソプロピル
エチルアミン0.06mlを加え、−35℃で2時間撹拌後、反
応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
出はクロロホルム:酢酸エチル=1:2)にて精製し、化
合物(14)を微黄色油状物として、120mg(80%)得
た。
IR(neat)cm-1:1770、1700、1510、1340 NMR(δ CDCl3):1.41(3H,d,J=6.1Hz)、2.08(1H,b
S)、3.13(3H,S)、3.45(3H,S)、2.93−4.55(8H,
m)、4.83(1H,d,J=7.1Hz)、5.23(2H,S)、5.24、5.
03(2H,AB,J=40.4Hz)、7.53(2H,d,J=8.9Hz)、7.66
(2H,d,J=8.9Hz)、8.23(4H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(14)120mgをTHF2mlおよ
び水2mlに溶解し、これに酸化白金24mgを加え、3気圧
で1時間接触水素添加を行った。理論量の吸収後、反応
液をセライト過しセライト層を少量のメタノールおよ
び水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗浄した。次い
で水層を凍結乾燥し、化合物(15)を黄色粉末として3
8.8mg(77.2%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1750 実施例 10 実施例5で得た化合物(7)285mgの無水アセトントリ
ル溶液3mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.17ml
およびジイソプロピルエチルアミン0.15mlを加え同温に
て40分撹拌した。次いで2−メチル1,3,4−チアジアゾ
ールのナトリウム塩154mgを加え−30℃で1時間さらに
0℃で1時間撹拌後2−メチル1,3,4−チアジアゾール7
7mgを加え室温にて20時間撹拌した。その後反応液を濃
縮しシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出はクロ
ロホルム:酢酸エチル=1:1にて精製し、化合物(16)
を微黄色油状物として50mg(13.6%)得た。
IR(neat)cm-1:3000、1770、1700、1510 NMR(δ CDCl3):1.36(3H,d,J=6.4Hz)、2.81(3H,
S)3.09(3H,S)、3.44−3.55(1H,dd,J=3.6Hz,6.6H
z)、4.16−4.39(2H,m)、4.87(1H,d,J=7.6Hz)、5.
29、5.55(2H,AB,J=37.4Hz)、7.7(2H,d,J=8.9H
z)、8.23(2H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(16)50mgをTHF3.4mlおよ
び水3.4mlに溶解し、これに酸化白金25mgを加え、3気
圧で1時間で1時間接触水素添加を行った。理論量の水
素の吸収後、反応後をセライト過し、セライト層を少
量のメタノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテ
ルで洗浄した。次いで水層を凍結乾燥し化合物(17)を
黄色粉末として30.1mg(83.1%)得た。
IR(KBr)cm-1:2970、1780、1760 NMR(δ,アセトン−d6+D2O):1.33(3H,d,J=6.4H
z)、2.82(3H,S)、3.10(3H,S) 実施例 11 実施例5で得た化合物(7)140mgの無水アセトニトリ
ル溶液2mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.076ml
およびジイソプロピルエチルアミン0.064mlを加え同温
にて1時間撹拌した。次いでアセチルシステアミン52.8
mgおよびジイソプロピルエチルアミン0.064mlを加え−3
0℃で1時間40分撹拌後、反応液を濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(溶出はクロロホロム:アセ
トン=4:1)にて精製し、化合物(18)を淡黄色粉末状
固体として111mg(62.7%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1700、1650 NMR(δ,CDCl3):1.37(3H,d,J=6.3Hz)、1.96(3H,
S)、2.79〜4.36(7H,m)、3.42(3H,S)、4.77(1H,d,
J=7.1Hz)、5.22、5.50(2H,AB,J=38.9Hz)、6.31(1
H,bS)、7.63(2H,d,J=8.7Hz)、8.20(2H,d,J=8.7H
z) 次いで上記で得られた化合物(18)111mgをTHF7.4mlお
よび水7.4mlに溶解し、これに酸化白金55.5mgを加え、
3気圧で1時間接触水素添加を行った。論理量の水素吸
収後、反応液をセライト過し、セライト層を少量のメ
タノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗
浄した。次いで水層を凍結乾燥し化合物(19)を褐色粉
末として64.0mg(80.3%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1750、1640 実施例 12 実施例5で得た化合物(7)150mgの無水アセトニトリ
ル溶液3.0mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.083
mlおよびジイソプロピルエチルアミン0.070mlを加え同
温にて1時間50分間撹拌した。次いで1−モルフオリニ
ルエタンチオール17.5mg、さらに40分後29.2mg、さらに
20分後23.3mgを加え、−35℃で3時間撹拌後反応液を濃
縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出はク
ロロホルム:酢酸エチル=1:1次いでクロロホルムアセ
トン=1:1)にて精製し、化合物(20)を淡黄色粉末状
固体として68.2mg(33.9%)得た。
IR(CHCl3)cm-1:1780、1710 NMR(δ,CDCl3):1.40(3H,d,J=6.1Hz)、2.25(1H,b
S)、2.43−4.39(15H,m)、3.47(3H,S)、4.59(1H,
d,J=7.2Hz)、5.24、5.52(2H,AB,J=39.4Hz)、7.65
(2H,d,J=8.9Hz)、8.21(2H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(20)68.2mgをTHF4.6mlお
よび水4.6mlに溶解し、これに酸化白金34.1mgを加え、
3気圧で1時間接触水素添加を行った。理論量の水素吸
収後、反応液をセライトをセライト過し、セライト層
を少量のメタノールおよび水で洗浄し、液を集め、エ
ーテルで洗浄した。次いで水層を凍結乾燥し、化合物
(21)を褐色粉末として43.3mg(86.6%)得た。
IR(CHCl3)cm-1:1780、1760 実施例 13 実施例5で得た化合物(7)150mgの無水アセトンニト
リル溶液3.0mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.0
83mlおよびジイソプロピルエチルアミン0.070mlを加え
同温にて1時間撹拌した。次いで1−(4−アミノピペ
ラジニル)エタンチオールの誘導体27.0mg、さらに20分
後67.5mg、さらに20分後67.5mgおよびジイソプロピルエ
チルアミン0.014ml、0.035ml、0.035mlを加え−35℃で
3時間撹拌後反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(溶出はクロロホルム:酢酸エチル=1:1
次いでクロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、
化合物(22)を淡黄色粉末固体として218.0mg(78.5
%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1720、1600 NMR(δ,CDCl3):1.39(3H,d,J=6.3Hz)、2.52−4.39
(15H,m)、3.45(3H,S)、4.61(1H,d,J=7.1Hz)、5.
20(2H,S)、5.23、5.51(2H,AB,J=39.2Hz)、5.94(1
H,bS)、7.50(2H,d,J=8.6Hz)、7.65(2H,d,J=8.6H
z)、8.20(4H,d,J=8.6Hz) 次いで上記で得られた化合物(22)218mgをTHF14.7mlお
よび水14.7mlに溶解し、これに酸化白金87.2mgを加え、
3気圧で1時間接触水素添加を行った。論理量の水素吸
収後、反応液をセライト過し、セライト層を少量のメ
タノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗
浄した。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(23)を黄色
粉末として120.2mg(100%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1740 NMR(δ,アセトンd6+D2O):1.33(3H,d,J=6.1Hz)、
3.46(3H,S) 実施例14 実施例5で得た化合物(7)150mgの無水アセトニトリ
ル溶液3.0mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.083
mlおよびジイソプロピルエチルアミン0.070mlを加え同
温にて1時間撹拌した。次いで(2S)−エトキシカルボ
ニルピロリジン−1−イル−カルボニルメタンチオール
25.8mg、さらに20分後51.7mg、さらに20分後77.5mgおよ
びジイソプロピルエチルアミン0.021mlを加え、−30℃
で1時間20分撹拌後反応液を濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフイー(溶出はクロロホルム:酢酸エチル
=1:1)にて精製し、化合物(24)を淡黄色油状物とし
て180.3mg(62.4%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1740,1730,1710 NMR(δ,CDCl3):1.29(3H,t,J=7.6Hz)、1.38(3H,d,
J=6.1Hz)、2.05−2.32(2H,m)、3.37−4.69(12H,
m)、3.50(3H,s)、5.01(1H,d,J=7.1Hz)、5.25,5.5
4(2H,AB,J=40.0Hz)、7.70(2H,d,J=8.7Hz)、8.21
(2H,d,J=8.7Hz) 次いで上記で得られた化合物(24)180.3mgをTHF12.2ml
および水12.2mlに溶解し、これに酸化白金72.1mgを加
え、3気圧で1時間接触水素添加を行った。理論量の水
素吸収後、反応液をセライト過し、セライト層を少量
のメタノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテル
で洗浄した。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(23)を
黄色粉末として94.4mg(68.4%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1740,1720,1700 実施例15 実施例5で得た化合物(7)100mgの無水アセトニトリ
ル溶液3.0mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.058
mlおよびジイソプロピルエチルアミン0.048mlを加え同
温にて1時間撹拌した。次いでシステアミンの誘導体7
1.1mgおよびジイソプロピルエチルアミン0.055mlを加
え、−25℃で50分撹拌後反応液を濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(溶出はクロロホルム:酢酸エ
チル=1:1次いでクロロホルムアセトン=1:1)にて精製
し、化合物(26)を淡黄色粉末状固体として121.1mg(7
8.4%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1710,1610 NMR(δ,CDCl3):1.39(3H,d,J=6.1Hz)、2.03(1H,b
s)、3.03−4.39(7H,m)、3.45(3H,s)、4.67(1H,d,
J=7.4Hz)、5.19(2H,s)、5.23,5.51(2H,AB,J=39.2
Hz)、7.49(2H,d,J=8.9Hz)、7.64(2H,d,J=8.9H
z)、8.20(4H,d,J=8.9Hz) 次いで上記で得られた化合物(26)121.1mgをTHF11mlお
よび水11mlに溶解し、これに酸化白金48.4mgを加え、3
気圧1時間接触水素添加を行った。理論量の水素吸収
後、反応液をセライト過し、セライト層を少量のメタ
ノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗浄
した。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(27)を黄色粉
末として52.7mg(89.5%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780、1760 NMR(δ,CD3CD):1.32(3H,d,J=6.1Hz)、3.00−5.01
(8H,m)、3.45(3H,s)。
実施例16 実施例6〜15に記載の方法に準じ、化合物(7)および
それぞれ対応するメルカプト試薬を反応させ、次いで水
素添加を行い、目的とするカルバペネム化合物を得た。
それらの化合物の構造式および物理データを示せば以下
の第1表にまとめられる。
スズトリフレート5.85gを窒素ガス気流下無水THF16mlに
溶解し、−60〜−78℃に冷却後N−エチルピペリジン2.
03ml及び化合物(40)3.702gの無水THF溶液8mlを加え同
温にて2時間撹拌した。その後−20℃まで昇温し化合物
(2)2.232gの無水THF溶液8mlを加え、さらに0℃まで
昇温し、同温にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液
に10%クエン酸50mlを加え、クロロホルム100mlで抽出
し、無水NO2SO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(n−ヘキサン:酢酸
エチル=7:3で溶出)にて精製し、黄色油状物として化
合物(41)を3.91g(90.1%)で得た。
NMR(δ,CDCl3):0.06(6H,s)、0.86(9H,s)、0.98
(3H,t,J=7.1Hz)、1.16(3H,d,J=6.4Hz)、1.73−1.
87(2H,m)、2.90−4.30(5H,m)、4.63(2H,s)、4.93
−5.24(1H,m)、4.63(2H,s)、4.93−5.24(1H,m)、
5.92(1H,bs)、6.40(1H,d,J=5.1Hz)、7.51(4H,d,J
=8.9Hz)8.20(4H,d,J=8.9Hz) IR(KBr)cm-1:1780,1750,1705,1695,1600 実施例18 実施例17で得た化合物(41)500mgの無水アセトニトリ
ル溶液14mlに、窒素ガス気流下、イミダゾール69.4mgを
加え、室温で3時間撹拌後、Mg(O2CCH2COOPNB)2425mg
の無水アセトニトリル溶液9.5mlを加え室温で20時間撹
拌する。次いでアセトニトリルを濃縮し、反応濃縮液に
酢酸エチル30mlを加え、1N−HCl、5%NaHCO3、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフイー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=7:3で溶出)にて精製し、微
黄色油状物として化合物(42)を360.5mg(68.9%)得
た。
NMR(δ,CDCl3):0.05(6H,s)、0.84(9H,s)、1.10
(3H,d,J=6.1Hz)、3.08−3.12(1H,m)、3.70−4.23
(6H,m)、4.53,4.81(2H,AB,J=37.9Hz)、5.29(2H,
s)、6.12(1H,bs)、7.53(4H,d,J=8.9Hz)、8.22(4
H,d,J=8.9Hz) 実施例19 実施例18で得た化合物(42)360.5mgのメタノール溶液1
1.5mlに水1.7mlと濃塩酸0.15mlを加え、室温にて9時間
撹拌した。次いでメタノールを減圧留去して得られた残
留物に水10mlを加え酢酸エチル30mlで抽出した。飽和食
塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルクロマトグラフイー(酢酸エチル:クロ
ロホルム=1:3で溶出)にて精製し、無色固体として化
合物(43)を定量的に得た。
実施例20 実施例19で得られた化合物(43)296.6mgの無水アセト
ニトリル溶液2.3mlにp−ドデシルベンゼンスルホン酸
アジド249.0mgおよびトリエチルアミン0.09mlを加え、
室温で50分撹拌する。次いで溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフイー(酢酸エチルで溶出)にて精
製し白色粉末状固体として化合物(44)293.7mg(94.1
%)を得た。
IR(KBr)cm-1:3400,2150,1780,1750,1720 NMR(δ,CDCl3):1.27(3H,d,J=6.4Hz)、2.22(1H,b
s)、3.19−3.27(1H,dd,J=2.2,5.8Hz)、3.97−4.05
(1H,dd,J=2.2,4.8Hz)、4.08−4.25(1H,m)、4.59,
4.74(2H,AB,J=21.9Hz)、5.24(1H,d,J=4.8Hz)。5.
36(2H,s)、6.07(1H,bs)、7.49−8.31(8H,m) 実施例21 実施例20で得た化合物(44)100mgのトルエン2.5ml、酢
酸エチル2.5ml混合溶液にロジウムアセテート1mgを加
え、80℃で1時間撹拌する。次いで溶媒を留去し、化合
物(45)を定量的に得た。
IR(KBr)cm-1:1780,1760,1750,1740,1520 NMR(δ,CDCl3):1.40(3H,d,J=6.1Hz)、1.83(1H,b
s)、3.69−4.43(4H,m)、4.82(1H,s)、4.63−5.46
(4H,m)、7.52(4H,d,J=8.9Hz)、8.23(4H,d,J=8.9
Hz) 実施例22 実施例21で得た化合物(45)58.4mgの無水アセトニトリ
ル溶液2mlに氷冷下ジフエニルリン酸クロライド0.025ml
およびジイソプロピルエチルアミン0.021mlを加え、同
温にて1時間撹拌する。次いでシステアミンの誘導体3
5.0mgおよびジイソプロピルエチルアミン0.027mlを加え
−20℃に2時間撹拌後、反応液を濃縮しシリカゲルクロ
マトグラフイー(クロロホルム:酢酸エチル=1.1、次
いでクロロホルム:アセトン=1:1で溶出)にて精製
し、化合物(46)を微黄色油状物として54.0mg(65.4
%)得た。
NMR(δ,アセトン−d6):1.34(3H,d,J=6.1Hz)、2.5
8−4.56(8H,m)、4.75−5.65(6H,m)、6.84(1H,b
s)、7.51−8.29(12H,m) 次いで上記で得られた化合物(46)54.0mgをTHF5.0mlお
よび水5.0mlに溶解し、これに酸化白金21.6mgを加え、
3気圧で1時間接触水素添加を行った。理論量の水素吸
収後、反応液をセライト過し、セライト層を少量のメ
タノールおよび水で洗浄し、液を集め、エーテルで洗
浄する。次いで水層を凍結乾燥し、化合物(47)を黄色
粉末として19.5mg(61.3%)得た。
IR(KBr)cm-1:1780,1740,1610 NMR(δ,CD3OD+D2O):1.34(3H,d,J=6.1Hz)、6.65−
7.35(4H,m)次に本発明の式Iで表わされるカルバペネ
ム化合物の抗菌活性について記す。
試験方法: 日本化学療法学会標準法[Chemotherapy,vol29,76〜79
(1981)]に準じた寒天平板希釈法にしたがった。すな
わち、被検菌のMueller−Hinton(MH)寒天液体培地37
℃、一夜培養液を約106cells/mlになるようにBuffered
saline gelatin(BSG)溶液で希釈し、ミクロプラン
ターを用い試験化合物含有MH寒天培地に約5μ接種
し、37℃、18時間培養後、被検菌の発育が認められない
最少濃度をもつてMinimuminhibitory concentration
(MIC)とした。
なお、使用菌株は標準菌株を用いた。
結果: 本発明の式Iで表わされるカルバペネム化合物の代表的
なもののMICを示すと第2表にまとめられる。
以上の各実施例ならびに抗菌活性試験より、本発明の式
Iで表わされるカルバペネム化合物は優れた抗菌作用を
有することがわかる。
したがつて、これら化合物は有用な抗菌剤となり得るも
のといえる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式I: [式中、 R1は低級アルキル基を表わし、R2はジ(アルコキシカル
    ボニルアルキル)アミノ基及びアミノアルキルカルボニ
    ルアミノ基のいずれかで置換された低級アルキル基であ
    り、該置換基はさらにアミノ基もしくはカルバモイルア
    ルキル基で置換されていてもよく、R3は水素原子または
    カルボキシル保護基を表わす] で示される(1R)−1−置換カルバペネム−3−カルボ
    ン酸誘導体。
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