JPH07166537A - 地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造体及びプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁体 - Google Patents
地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造体及びプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁体Info
- Publication number
- JPH07166537A JPH07166537A JP31385493A JP31385493A JPH07166537A JP H07166537 A JPH07166537 A JP H07166537A JP 31385493 A JP31385493 A JP 31385493A JP 31385493 A JP31385493 A JP 31385493A JP H07166537 A JPH07166537 A JP H07166537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast concrete
- concrete structure
- arc
- arcuate
- projection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 円弧状凹部と円弧状突部との近接対向状態を
維持しながらプレキャストコンクリート構造体同士を一
定角度の範囲内において非直線状に接続する。 【構成】 プレキャストコンクリート構造体1の左右の
側端面部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧
状突部2を突設する。円弧状突部2の円弧の曲率半径L
1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾
長L2 の1/2以下の長さとする。プレキャストコンク
リート構造体1の他方の側端面部に円弧状に凹んだ円弧
状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹設す
る。円弧状突部2の円弧の中心角θ1 を円弧状凹部3の
円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧状突部2と円弧
状凹部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内
において折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可
能とするための逃げ部4を形成する。
維持しながらプレキャストコンクリート構造体同士を一
定角度の範囲内において非直線状に接続する。 【構成】 プレキャストコンクリート構造体1の左右の
側端面部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧
状突部2を突設する。円弧状突部2の円弧の曲率半径L
1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾
長L2 の1/2以下の長さとする。プレキャストコンク
リート構造体1の他方の側端面部に円弧状に凹んだ円弧
状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹設す
る。円弧状突部2の円弧の中心角θ1 を円弧状凹部3の
円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧状突部2と円弧
状凹部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内
において折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可
能とするための逃げ部4を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め地上で形成されて
地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造体及び
このプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁
体に関するものである。
地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造体及び
このプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から特開平2ー266015号公報
により予め地上で形成されたプレキャストコンクリート
パネルを地中に埋設することが知られている。この従来
例にあっては、図9に示すように、プレキャストコンク
リート構造体1の前後面を平面とし、プレキャストコン
クリート構造体1の左右両側端面部のうち一方に円弧状
突部2を形成し、他方に円弧状凹部3を形成したもので
ある。そして、円弧状突部2と円弧状凹部3とは隣合う
プレキャストコンクリート構造体1同士を直線状に接続
する際、円弧状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した
状態でぴったりと嵌まり合うことができるように、円弧
状突部の円弧の曲率半径と円弧状凹部の円弧の曲率半径
とを同じにしてある。そして、上記のような構成とする
ことで、地中に形成されたソイルセメントのような土砂
と固結材との混合物が充填された溝内にプレキャストコ
ンクリート構造体1を挿入埋設する際、先行して挿入し
たプレキャストコンクリート構造体1の隣りに後行のプ
レキャストコンクリート構造体1を挿入するに当たり、
円弧状突部2と円弧状凹部3との嵌め込みの関係をガイ
ドとして後行のプレキャストコンクリート構造体1を先
行のプレキャストコンクリート構造体1と連続性をもっ
て直線状に接続できるようになっている。
により予め地上で形成されたプレキャストコンクリート
パネルを地中に埋設することが知られている。この従来
例にあっては、図9に示すように、プレキャストコンク
リート構造体1の前後面を平面とし、プレキャストコン
クリート構造体1の左右両側端面部のうち一方に円弧状
突部2を形成し、他方に円弧状凹部3を形成したもので
ある。そして、円弧状突部2と円弧状凹部3とは隣合う
プレキャストコンクリート構造体1同士を直線状に接続
する際、円弧状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した
状態でぴったりと嵌まり合うことができるように、円弧
状突部の円弧の曲率半径と円弧状凹部の円弧の曲率半径
とを同じにしてある。そして、上記のような構成とする
ことで、地中に形成されたソイルセメントのような土砂
と固結材との混合物が充填された溝内にプレキャストコ
ンクリート構造体1を挿入埋設する際、先行して挿入し
たプレキャストコンクリート構造体1の隣りに後行のプ
レキャストコンクリート構造体1を挿入するに当たり、
円弧状突部2と円弧状凹部3との嵌め込みの関係をガイ
ドとして後行のプレキャストコンクリート構造体1を先
行のプレキャストコンクリート構造体1と連続性をもっ
て直線状に接続できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例にあっては、円弧状突部2及び円弧状凹部3の各円弧
の曲率半径L1 が同じであるが、この曲率半径L1 がプ
レキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾長L2
の1/2以上の長さとなっており、このため、前述のよ
うにプレキャストコンクリート構造体1を直線状に接続
する場合には円弧状突部2及び円弧状凹部3を近接対向
させた状態を保持しつつ連続性をもって直線状に接続で
きるが、円弧状突部2の中心点O(すなわち円弧状凹部
3の中心)を中心にして円弧状突部2を円弧状凹部3に
対して回動した場合(円弧状突部2と円弧状凹部3とは
近接対向した状態を保持しながら回動した場合)、曲率
半径L1 がプレキャストコンクリート構造体1の前後方
向の巾長L2 の1/2以上の長さであるので、図9のよ
うに中心点Oを中心とした円弧状突部2の回転軌跡M
が、プレキャストコンクリート構造体1同士を非直線状
に接続した際の、隣合うプレキャストコンクリート構造
体1同士のなす外角側において、他方のプレキャストコ
ンクリート構造体1の外角側の面の延長線Cよりも外側
に飛び出してしまい、また、内角側においても、図9の
Eで示す部分に大きな凹みが形成され、この結果、プレ
キャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度
内において折れ曲がった非直線状態に接続した場合の接
続部の連続性を確保することができない。
例にあっては、円弧状突部2及び円弧状凹部3の各円弧
の曲率半径L1 が同じであるが、この曲率半径L1 がプ
レキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾長L2
の1/2以上の長さとなっており、このため、前述のよ
うにプレキャストコンクリート構造体1を直線状に接続
する場合には円弧状突部2及び円弧状凹部3を近接対向
させた状態を保持しつつ連続性をもって直線状に接続で
きるが、円弧状突部2の中心点O(すなわち円弧状凹部
3の中心)を中心にして円弧状突部2を円弧状凹部3に
対して回動した場合(円弧状突部2と円弧状凹部3とは
近接対向した状態を保持しながら回動した場合)、曲率
半径L1 がプレキャストコンクリート構造体1の前後方
向の巾長L2 の1/2以上の長さであるので、図9のよ
うに中心点Oを中心とした円弧状突部2の回転軌跡M
が、プレキャストコンクリート構造体1同士を非直線状
に接続した際の、隣合うプレキャストコンクリート構造
体1同士のなす外角側において、他方のプレキャストコ
ンクリート構造体1の外角側の面の延長線Cよりも外側
に飛び出してしまい、また、内角側においても、図9の
Eで示す部分に大きな凹みが形成され、この結果、プレ
キャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度
内において折れ曲がった非直線状態に接続した場合の接
続部の連続性を確保することができない。
【0004】したがって、この従来例において、例え
ば、該プレキャストコンクリート構造体1を地中に埋設
して形成した山止め壁や止水壁をそのまま地下構築物の
壁体として利用するような場合、ソイルセメント部分を
削ってプレキャストコンクリート構造体1の片面を露出
させるのであるが、この時、プレキャストコンクリート
構造体1を非直線状に接続した部分では、前述のように
プレキャストコンクリート構造体1の円弧状突部2を設
けた方の側端部が外に飛び出したり、あるいは大きな凹
みが形成されているため、この接続部分におけるソイル
セメント部分の削り取り作業が面倒になるという問題が
あり、また、非直線状に接続した接続箇所における連続
性が悪いので、これをそのまま地下構築物の外壁とする
と収まりが悪いという問題がある。
ば、該プレキャストコンクリート構造体1を地中に埋設
して形成した山止め壁や止水壁をそのまま地下構築物の
壁体として利用するような場合、ソイルセメント部分を
削ってプレキャストコンクリート構造体1の片面を露出
させるのであるが、この時、プレキャストコンクリート
構造体1を非直線状に接続した部分では、前述のように
プレキャストコンクリート構造体1の円弧状突部2を設
けた方の側端部が外に飛び出したり、あるいは大きな凹
みが形成されているため、この接続部分におけるソイル
セメント部分の削り取り作業が面倒になるという問題が
あり、また、非直線状に接続した接続箇所における連続
性が悪いので、これをそのまま地下構築物の外壁とする
と収まりが悪いという問題がある。
【0005】また、非直線状に接続する場合に、図10
のような接続形態も考えられるが、このものにおいて
は、弧状突部2と弧状凹部3とが近接対向せず、接続部
分にプレキャストコンクリート構造体1が存在しない部
分Fが存在し、強度、止水性等が低下し、また、地下構
造物の外壁としては適当でないという問題がある。本発
明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであっ
て、プレキャストコンクリート構造体同士を円弧状凹部
と円弧状突部との嵌め込みにより接合する際に、円弧状
凹部と円弧状突部との近接対向状態を維持しながらプレ
キャストコンクリート構造体同士を一定角度の範囲内に
おいて非直線状に接続することができ、且つ、プレキャ
ストコンクリート構造体同士を非直線状に接続した場
合、隣合うプレキャストコンクリート構造体同士のなす
外角側において一方のプレキャストコンクリート構造体
の上記外角側の面が他方のプレキャストコンクリート構
造体の外角側の面の延長線よりも外側に飛び出さないよ
うにするとともに内角側においても凹みが生じないよう
にできる地中に埋設されるプレキャストコンクリート構
造体を提供することを第1の目的とし、また、プレキャ
ストコンクリート構造体を利用して直線状態又は非直線
状体で接続部分が前後にずれたり隙間が生じたりしない
ように接続された地中壁体を提供することを第2の目的
とするものである。
のような接続形態も考えられるが、このものにおいて
は、弧状突部2と弧状凹部3とが近接対向せず、接続部
分にプレキャストコンクリート構造体1が存在しない部
分Fが存在し、強度、止水性等が低下し、また、地下構
造物の外壁としては適当でないという問題がある。本発
明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであっ
て、プレキャストコンクリート構造体同士を円弧状凹部
と円弧状突部との嵌め込みにより接合する際に、円弧状
凹部と円弧状突部との近接対向状態を維持しながらプレ
キャストコンクリート構造体同士を一定角度の範囲内に
おいて非直線状に接続することができ、且つ、プレキャ
ストコンクリート構造体同士を非直線状に接続した場
合、隣合うプレキャストコンクリート構造体同士のなす
外角側において一方のプレキャストコンクリート構造体
の上記外角側の面が他方のプレキャストコンクリート構
造体の外角側の面の延長線よりも外側に飛び出さないよ
うにするとともに内角側においても凹みが生じないよう
にできる地中に埋設されるプレキャストコンクリート構
造体を提供することを第1の目的とし、また、プレキャ
ストコンクリート構造体を利用して直線状態又は非直線
状体で接続部分が前後にずれたり隙間が生じたりしない
ように接続された地中壁体を提供することを第2の目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の従来例の問題点を
解決して本発明の目的を達成するため、本発明の地中に
埋設されるプレキャストコンクリート構造体は、地中埋
設用パネルや地中埋設用杭のような地中に埋設されるプ
レキャストコンクリート構造体1の前後面の略全面を平
面とし、プレキャストコンクリート構造体1の左右の側
端面部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧状
突部2を突設すると共に該円弧状突部2の円弧の曲率半
径L1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向
の巾長L 2 の1/2以下の長さとし、プレキャストコン
クリート構造体1の他方の側端面部に上記円弧状突部2
が近接対向状態で嵌まり合うことができる円弧状に凹ん
だ円弧状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹
設し、プレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部
2と隣りのプレキャストコンクリート構造体1の円弧状
凹部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内に
おいて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能
とするための逃げ部4を設けて成る構成とすることも好
ましい。
解決して本発明の目的を達成するため、本発明の地中に
埋設されるプレキャストコンクリート構造体は、地中埋
設用パネルや地中埋設用杭のような地中に埋設されるプ
レキャストコンクリート構造体1の前後面の略全面を平
面とし、プレキャストコンクリート構造体1の左右の側
端面部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧状
突部2を突設すると共に該円弧状突部2の円弧の曲率半
径L1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向
の巾長L 2 の1/2以下の長さとし、プレキャストコン
クリート構造体1の他方の側端面部に上記円弧状突部2
が近接対向状態で嵌まり合うことができる円弧状に凹ん
だ円弧状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹
設し、プレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部
2と隣りのプレキャストコンクリート構造体1の円弧状
凹部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内に
おいて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能
とするための逃げ部4を設けて成る構成とすることも好
ましい。
【0007】また、円弧状突部2の円弧の中心角θ1 を
円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧
状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持し
つつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するこ
とを可能とするための逃げ部4を形成することも好まし
い。また、本発明のプレキャストコンクリート構造体を
埋設した地中壁体は、上記のプレキャストコンクリート
構造体1を、地中に形成された土砂と固結材との混合物
7中に連続して埋設すると共にプレキャストコンクリー
ト構造体1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキ
ャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対
向状態で嵌め合わせて成ることを特徴とするものであ
る。
円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧
状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持し
つつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するこ
とを可能とするための逃げ部4を形成することも好まし
い。また、本発明のプレキャストコンクリート構造体を
埋設した地中壁体は、上記のプレキャストコンクリート
構造体1を、地中に形成された土砂と固結材との混合物
7中に連続して埋設すると共にプレキャストコンクリー
ト構造体1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキ
ャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対
向状態で嵌め合わせて成ることを特徴とするものであ
る。
【0008】そして、プレキャストコンクリート構造体
1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキャストコ
ンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対向状態で
嵌め合わせると共にプレキャストコンクリート構造体1
同士を非直線状に接続することも好ましい。
1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキャストコ
ンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対向状態で
嵌め合わせると共にプレキャストコンクリート構造体1
同士を非直線状に接続することも好ましい。
【0009】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、プレキャストコンクリート構造体1の左右の側端面
部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧状突部
2を突設すると共に該円弧状突部2の円弧の曲率半径L
1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾
長L2 の1/2以下の長さとし、プレキャストコンクリ
ート構造体1の他方の側端面部に上記円弧状突部2が近
接対向状態で嵌まり合うことができる円弧状に凹んだ円
弧状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹設
し、プレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部2
と隣りのプレキャストコンクリート構造体1の円弧状凹
部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内にお
いて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能と
するための逃げ部4を設けたものにおいては、逃げ部4
により非直線状に接続できる余裕ができた分だけ、プレ
キャストコンクリート構造体1同士は円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向して嵌まり合った状態で一定角
度内で折れ曲がり状態で非直線状に接続できることにな
り、この結果、先に地中に挿入したプレキャストコンク
リート構造体1に対して隣りに挿入するプレキャストコ
ンクリート構造体1を円弧状突部と円弧状凹部とが近接
対向状態で嵌まり合った関係を維持しながら非直線状態
で接続できることになる。また、この場合、円弧状突部
2の円弧の曲率半径L1 をプレキャストコンクリート構
造体1の前後方向の巾長L2 の1/2以下の長さとし、
円弧状凹部3の曲率半径L1 を円弧状突部2と同じ曲率
半径L 1 とすることで、プレキャストコンクリート構造
体1を円弧状突部と円弧状凹部とが近接対向状態で嵌ま
り合った関係を維持しながら非直線状態に接続した場
合、隣合うプレキャストコンクリート構造体1同士のな
す外角側において一方のプレキャストコンクリート構造
体1の上記外角側の面が他方のプレキャストコンクリー
ト構造体1の外角側の面の延長線よりも外側に飛び出さ
ないと共に内面側において大きな凹みが生じることがな
いようにすることができて、接続部分の収まりを良くし
て連続性を確保できることになる。
ば、プレキャストコンクリート構造体1の左右の側端面
部のうち一方の側端面部に円弧状に突出した円弧状突部
2を突設すると共に該円弧状突部2の円弧の曲率半径L
1 をプレキャストコンクリート構造体1の前後方向の巾
長L2 の1/2以下の長さとし、プレキャストコンクリ
ート構造体1の他方の側端面部に上記円弧状突部2が近
接対向状態で嵌まり合うことができる円弧状に凹んだ円
弧状突部2と同じ曲率半径L1 の円弧状凹部3を凹設
し、プレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部2
と隣りのプレキャストコンクリート構造体1の円弧状凹
部3とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内にお
いて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能と
するための逃げ部4を設けたものにおいては、逃げ部4
により非直線状に接続できる余裕ができた分だけ、プレ
キャストコンクリート構造体1同士は円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向して嵌まり合った状態で一定角
度内で折れ曲がり状態で非直線状に接続できることにな
り、この結果、先に地中に挿入したプレキャストコンク
リート構造体1に対して隣りに挿入するプレキャストコ
ンクリート構造体1を円弧状突部と円弧状凹部とが近接
対向状態で嵌まり合った関係を維持しながら非直線状態
で接続できることになる。また、この場合、円弧状突部
2の円弧の曲率半径L1 をプレキャストコンクリート構
造体1の前後方向の巾長L2 の1/2以下の長さとし、
円弧状凹部3の曲率半径L1 を円弧状突部2と同じ曲率
半径L 1 とすることで、プレキャストコンクリート構造
体1を円弧状突部と円弧状凹部とが近接対向状態で嵌ま
り合った関係を維持しながら非直線状態に接続した場
合、隣合うプレキャストコンクリート構造体1同士のな
す外角側において一方のプレキャストコンクリート構造
体1の上記外角側の面が他方のプレキャストコンクリー
ト構造体1の外角側の面の延長線よりも外側に飛び出さ
ないと共に内面側において大きな凹みが生じることがな
いようにすることができて、接続部分の収まりを良くし
て連続性を確保できることになる。
【0010】また、円弧状突部2の円弧の中心角θ1 を
円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧
状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持し
つつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するこ
とを可能とするための逃げ部4を形成することで、簡単
にプレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部2と
円弧状凹部3とが近接対向して嵌まり合った状態で一定
角度の非直線状の接続を可能とするための逃げ部4を構
成できることになる。
円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きくして円弧
状突部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持し
つつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するこ
とを可能とするための逃げ部4を形成することで、簡単
にプレキャストコンクリート構造体1に円弧状突部2と
円弧状凹部3とが近接対向して嵌まり合った状態で一定
角度の非直線状の接続を可能とするための逃げ部4を構
成できることになる。
【0011】また、上記構成のプレキャストコンクリー
ト構造体1を、地中に形成された土砂と固結材との混合
物7中に連続して埋設すると共にプレキャストコンクリ
ート構造体1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレ
キャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接
対向状態で嵌め合わせてプレキャストコンクリート構造
体1を埋設した地中壁体を構成するものにおいては、プ
レキャストコンクリート構造体1を利用して側端面同士
が前後方向にずれることなく近接対向状態で接合された
地中壁体8を造成できるものであり、これを止水壁や山
止め壁などとして用いることができるだけでなく、近接
対向状態で連続するプレキャストコンクリート構造体1
の連続体を利用して地下構築物の連続壁体としても利用
することが可能となる。
ト構造体1を、地中に形成された土砂と固結材との混合
物7中に連続して埋設すると共にプレキャストコンクリ
ート構造体1の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレ
キャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3とを近接
対向状態で嵌め合わせてプレキャストコンクリート構造
体1を埋設した地中壁体を構成するものにおいては、プ
レキャストコンクリート構造体1を利用して側端面同士
が前後方向にずれることなく近接対向状態で接合された
地中壁体8を造成できるものであり、これを止水壁や山
止め壁などとして用いることができるだけでなく、近接
対向状態で連続するプレキャストコンクリート構造体1
の連続体を利用して地下構築物の連続壁体としても利用
することが可能となる。
【0012】また、プレキャストコンクリート構造体1
の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキャストコン
クリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対向状態で嵌
め合わせると共にプレキャストコンクリート構造体1同
士を非直線状に接続することで、非直線状に接続した部
分を有するプレキャストコンクリート構造体1同士が近
接対向状態で接続された地中壁体8を形成できるもので
あり、これを非直線部を有する止水壁や山止め壁などと
して用いることができるだけでなく、近接対向状態で連
続するプレキャストコンクリート構造体1の連続体を利
用して非直線部を有する地下構築物の連続壁体としても
利用することが可能となる。
の一側端面部の円弧状突部2と隣りのプレキャストコン
クリート構造体1の円弧状凹部3とを近接対向状態で嵌
め合わせると共にプレキャストコンクリート構造体1同
士を非直線状に接続することで、非直線状に接続した部
分を有するプレキャストコンクリート構造体1同士が近
接対向状態で接続された地中壁体8を形成できるもので
あり、これを非直線部を有する止水壁や山止め壁などと
して用いることができるだけでなく、近接対向状態で連
続するプレキャストコンクリート構造体1の連続体を利
用して非直線部を有する地下構築物の連続壁体としても
利用することが可能となる。
【0013】
【実施例】本発明を以下添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。本発明のプレキャストコンクリート構造体
1は地中埋設用パネルや地中埋設用杭として地中に埋設
して用いられるものである。図1、図7、図8にはプレ
キャストコンクリート構造体1の各例が示してあり、こ
のプレキャストコンクリート構造体1は上下方向に長い
もので、前後面は略全面が平面となっており、また、プ
レキャストコンクリート構造体1の左右の側端面部のう
ち一方の側端面部は外側方に円弧状に突出した円弧状突
部2が上下方向の全長にわたって突設してあり、プレキ
ャストコンクリート構造体1の他方の側端面部に上記円
弧状突部2が近接対向状態で嵌まり合うことができる内
側方に円弧状に凹んだ円弧状凹部3が上下方向の全長に
わたって凹設してある。
て詳述する。本発明のプレキャストコンクリート構造体
1は地中埋設用パネルや地中埋設用杭として地中に埋設
して用いられるものである。図1、図7、図8にはプレ
キャストコンクリート構造体1の各例が示してあり、こ
のプレキャストコンクリート構造体1は上下方向に長い
もので、前後面は略全面が平面となっており、また、プ
レキャストコンクリート構造体1の左右の側端面部のう
ち一方の側端面部は外側方に円弧状に突出した円弧状突
部2が上下方向の全長にわたって突設してあり、プレキ
ャストコンクリート構造体1の他方の側端面部に上記円
弧状突部2が近接対向状態で嵌まり合うことができる内
側方に円弧状に凹んだ円弧状凹部3が上下方向の全長に
わたって凹設してある。
【0014】また、プレキャストコンクリート構造体1
には上下方向に長い1乃至複数の中空部5が形成してあ
り、中空部5を形成することで、プレキャストコンクリ
ート構造体1の重量を軽くし、取扱い、施工性を容易に
している。この中空部5は上下方向の一方又は両方が開
口している。プレキャストコンクリート構造体1の前後
面と内部の中空部5との間にはピアノ鋼線のような金属
線材6を埋設して水平応力を負担するようになってい
る。
には上下方向に長い1乃至複数の中空部5が形成してあ
り、中空部5を形成することで、プレキャストコンクリ
ート構造体1の重量を軽くし、取扱い、施工性を容易に
している。この中空部5は上下方向の一方又は両方が開
口している。プレキャストコンクリート構造体1の前後
面と内部の中空部5との間にはピアノ鋼線のような金属
線材6を埋設して水平応力を負担するようになってい
る。
【0015】上記のプレキャストコンクリート構造体1
の左右の側端面部のうち一方の側端面部に形成した円弧
状に突出した円弧状突部2の円弧の曲率半径L1 はプレ
キャストコンクリート構造体1の前後方向の巾長L2 の
1/2以下の長さとなっている。添付図面に示す実施例
では円弧状突部2の円弧の曲率半径L1 はプレキャスト
コンクリート構造体1の前後方向の巾長L2 の1/2と
してある。また、円弧状突部2に近接対向状態で嵌まり
合うことができる円弧状凹部3は円弧状突部2と同じ曲
率半径L1 となっている。そして、プレキャストコンク
リート構造体1に円弧状突部2と隣りのプレキャストコ
ンクリート構造体1の円弧状凹部3とが近接対向した状
態を保持しつつ一定角度内で折れ曲がり状態で非直線状
に接続することを可能とするための逃げ部4を設けてあ
る。すなわち、図2(b)のように、プレキャストコン
クリート構造体1の前後方向の巾長L2 の1/2の長さ
の曲率半径L1 の円弧状突部2を同じ曲率半径L1 の円
弧状凹部3に嵌め込んで両者を近接対向状態で接続する
に当たり、円弧状突部2の円弧の中心角θ1 が円弧状凹
部3の円弧の中心角θ2 等しい場合、図2(b)のよう
にプレキャストコンクリート構造体1同士を直線状に接
続することは可能であるが、円弧状突部2と円弧状凹部
3とが近接対向状態を維持しながら図2(b)の一点鎖
線のようにプレキャストコンクリート構造体1同士を非
直線状に接続しようとしても図2(b)のGで示す部分
が邪魔になって非直線状に接続することはできない。そ
こで、本発明においては、プレキャストコンクリート構
造体1に円弧状突部2と隣りのプレキャストコンクリー
ト構造体1の円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持
しつつ一定角度内で折れ曲がり状態で非直線状に接続す
ることを可能とするための逃げ部4を設けたものであ
る。
の左右の側端面部のうち一方の側端面部に形成した円弧
状に突出した円弧状突部2の円弧の曲率半径L1 はプレ
キャストコンクリート構造体1の前後方向の巾長L2 の
1/2以下の長さとなっている。添付図面に示す実施例
では円弧状突部2の円弧の曲率半径L1 はプレキャスト
コンクリート構造体1の前後方向の巾長L2 の1/2と
してある。また、円弧状突部2に近接対向状態で嵌まり
合うことができる円弧状凹部3は円弧状突部2と同じ曲
率半径L1 となっている。そして、プレキャストコンク
リート構造体1に円弧状突部2と隣りのプレキャストコ
ンクリート構造体1の円弧状凹部3とが近接対向した状
態を保持しつつ一定角度内で折れ曲がり状態で非直線状
に接続することを可能とするための逃げ部4を設けてあ
る。すなわち、図2(b)のように、プレキャストコン
クリート構造体1の前後方向の巾長L2 の1/2の長さ
の曲率半径L1 の円弧状突部2を同じ曲率半径L1 の円
弧状凹部3に嵌め込んで両者を近接対向状態で接続する
に当たり、円弧状突部2の円弧の中心角θ1 が円弧状凹
部3の円弧の中心角θ2 等しい場合、図2(b)のよう
にプレキャストコンクリート構造体1同士を直線状に接
続することは可能であるが、円弧状突部2と円弧状凹部
3とが近接対向状態を維持しながら図2(b)の一点鎖
線のようにプレキャストコンクリート構造体1同士を非
直線状に接続しようとしても図2(b)のGで示す部分
が邪魔になって非直線状に接続することはできない。そ
こで、本発明においては、プレキャストコンクリート構
造体1に円弧状突部2と隣りのプレキャストコンクリー
ト構造体1の円弧状凹部3とが近接対向した状態を保持
しつつ一定角度内で折れ曲がり状態で非直線状に接続す
ることを可能とするための逃げ部4を設けたものであ
る。
【0016】この逃げ部4は円弧状突部2の円弧の中心
角θ1 を円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きく
することで形成される。円弧の中心角θ1 >円弧の中心
角θ 2 の関係となった具体例としては、例えば、図1、
図7、図8に示すものが考えられるが、いずれにせよ、
上記いずれの実施例においても、円弧状突部2の円弧の
中心角θ1 を円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大
きくすることで、逃げ部4が形成され、円弧状突部2と
円弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角
度内で折れ曲がった非直線状態に接続できることにな
る。
角θ1 を円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大きく
することで形成される。円弧の中心角θ1 >円弧の中心
角θ 2 の関係となった具体例としては、例えば、図1、
図7、図8に示すものが考えられるが、いずれにせよ、
上記いずれの実施例においても、円弧状突部2の円弧の
中心角θ1 を円弧状凹部3の円弧の中心角θ2 よりも大
きくすることで、逃げ部4が形成され、円弧状突部2と
円弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角
度内で折れ曲がった非直線状態に接続できることにな
る。
【0017】このことは、図2(a)に示すように、一
定の折り曲げ角度の範囲内においては、円弧状突部2の
中心点O(すなわち円弧状凹部3の中心)を中心にして
円弧状突部2を円弧状凹部3に対して回動した場合、円
弧状突部2と円弧状凹部3とは近接対向した状態を保持
しながら回動できる(つまり、円弧状突部2と円弧状凹
部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度内で折
れ曲がった非直線状態に接続できる)ということを意味
しているが、この場合、上記のように、円弧状突部2及
び円弧状凹部3の各円弧の曲率半径L1 が同じで、しか
もこの曲率半径L1 がプレキャストコンクリート構造体
1の前後方向の巾長L2 の1/2以下の長さとなってい
るので、円弧状突部2の中心点O(すなわち円弧状凹部
3の中心)を中心にして円弧状突部2を円弧状凹部3に
対して回動した場合の回転軌跡は円弧状凹部3側のプレ
キャストコンクリート1の前面と後面との側方への延長
線の範囲内に位置してこれよりも外に飛び出さないもの
である。つまり、図2(a)に示すように、プレキャス
トコンクリート構造体1同士を非直線状に接続した際
の、隣合うプレキャストコンクリート構造体1同士のな
す外角側において、一方のプレキャストコンクリート構
造体1の上記外角側の面B(円弧状突部2の後面を含
む)は他方のプレキャストコンクリート構造体1の外角
側の面の延長線Cよりも外側に飛び出すことがないと共
に、内角側においても大きな凹みが生じることがなく、
この結果、プレキャストコンクリート構造体1同士を円
弧状突部2と円弧状凹部3とが近接対向状態を保持した
状態で一定角度折れ曲がった非直線状態に接続した場合
の連続性を確保することができる。なお、図示を省略し
ているが、図7、図8に示す実施例のものも同様にプレ
キャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度
折れ曲がった非直線状態に接続した場合の連続性を確保
することができる。
定の折り曲げ角度の範囲内においては、円弧状突部2の
中心点O(すなわち円弧状凹部3の中心)を中心にして
円弧状突部2を円弧状凹部3に対して回動した場合、円
弧状突部2と円弧状凹部3とは近接対向した状態を保持
しながら回動できる(つまり、円弧状突部2と円弧状凹
部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度内で折
れ曲がった非直線状態に接続できる)ということを意味
しているが、この場合、上記のように、円弧状突部2及
び円弧状凹部3の各円弧の曲率半径L1 が同じで、しか
もこの曲率半径L1 がプレキャストコンクリート構造体
1の前後方向の巾長L2 の1/2以下の長さとなってい
るので、円弧状突部2の中心点O(すなわち円弧状凹部
3の中心)を中心にして円弧状突部2を円弧状凹部3に
対して回動した場合の回転軌跡は円弧状凹部3側のプレ
キャストコンクリート1の前面と後面との側方への延長
線の範囲内に位置してこれよりも外に飛び出さないもの
である。つまり、図2(a)に示すように、プレキャス
トコンクリート構造体1同士を非直線状に接続した際
の、隣合うプレキャストコンクリート構造体1同士のな
す外角側において、一方のプレキャストコンクリート構
造体1の上記外角側の面B(円弧状突部2の後面を含
む)は他方のプレキャストコンクリート構造体1の外角
側の面の延長線Cよりも外側に飛び出すことがないと共
に、内角側においても大きな凹みが生じることがなく、
この結果、プレキャストコンクリート構造体1同士を円
弧状突部2と円弧状凹部3とが近接対向状態を保持した
状態で一定角度折れ曲がった非直線状態に接続した場合
の連続性を確保することができる。なお、図示を省略し
ているが、図7、図8に示す実施例のものも同様にプレ
キャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円
弧状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度
折れ曲がった非直線状態に接続した場合の連続性を確保
することができる。
【0018】上記のような構成のプレキャストコンクリ
ート構造体1は地中に挿入されて杭、土留め壁、止水壁
等として使用できる。この場合、地中に原地盤の土砂と
セメントミルクや合成樹脂液状物等の固結材との混合物
7が充填された溝10を形成し(例えばソイルセメント
が充填された溝を形成し)、この溝10内に混合物7が
未硬化の状態の時にプレキャストコンクリート構造体1
を挿入するものである。上記溝10は従来から公知の種
々の方法により形成することができる。例えば従来から
公知の多軸掘削機により地盤11中に混合物7が充填さ
れた孔を一度に複数並設した孔群を形成し(この場合、
隣合う孔が平面視で一部重複するように複数形成するの
が好ましい)、この孔群を更に複数連続するように形成
することで溝10が形成できる。溝10は支持地盤9ま
で到るように形成し、プレキャストコンクリート構造体
1も支持地盤9まで到るように挿入埋設する。先行して
挿入埋設したプレキャストコンクリート構造体1の隣り
に他のプレキャストコンクリート構造体1を埋設する場
合、先行して挿入埋設したプレキャストコンクリート構
造体1の円弧状突部2乃至円弧状凹部3に後行して挿入
するプレキャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3
乃至円弧状突部2を嵌め込むようにして、この嵌め込み
関係をガイドとして挿入するものであり、このようにし
て、後行して挿入埋設するプレキャストコンクリート構
造体1を先行して埋設したプレキャストコンクリート構
造体1に対して前後方向にずれないように且つ円弧状突
部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態で正確に挿入
して接続されることになる。上記接続に当たっては、図
3に示すように、プレキャストコンクリート構造体1同
士を円弧状突部2と円弧状凹部3との近接対向状態を保
持しながら直線状に接続してもよく、あるいは、図5に
示すようにプレキャストコンクリート構造体1同士を円
弧状突部2と円弧状凹部3との近接対向状態を保持しな
がら一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するよ
うにしてもよく、また、図4に示すように直線状に接続
するものと非直線状に接続するものとが併存するように
してもよい。なお、図5に示すように施工すると、プレ
キャストコンクリート構造体1を地中に埋設して囲筒を
形成できるものである。
ート構造体1は地中に挿入されて杭、土留め壁、止水壁
等として使用できる。この場合、地中に原地盤の土砂と
セメントミルクや合成樹脂液状物等の固結材との混合物
7が充填された溝10を形成し(例えばソイルセメント
が充填された溝を形成し)、この溝10内に混合物7が
未硬化の状態の時にプレキャストコンクリート構造体1
を挿入するものである。上記溝10は従来から公知の種
々の方法により形成することができる。例えば従来から
公知の多軸掘削機により地盤11中に混合物7が充填さ
れた孔を一度に複数並設した孔群を形成し(この場合、
隣合う孔が平面視で一部重複するように複数形成するの
が好ましい)、この孔群を更に複数連続するように形成
することで溝10が形成できる。溝10は支持地盤9ま
で到るように形成し、プレキャストコンクリート構造体
1も支持地盤9まで到るように挿入埋設する。先行して
挿入埋設したプレキャストコンクリート構造体1の隣り
に他のプレキャストコンクリート構造体1を埋設する場
合、先行して挿入埋設したプレキャストコンクリート構
造体1の円弧状突部2乃至円弧状凹部3に後行して挿入
するプレキャストコンクリート構造体1の円弧状凹部3
乃至円弧状突部2を嵌め込むようにして、この嵌め込み
関係をガイドとして挿入するものであり、このようにし
て、後行して挿入埋設するプレキャストコンクリート構
造体1を先行して埋設したプレキャストコンクリート構
造体1に対して前後方向にずれないように且つ円弧状突
部2と円弧状凹部3とが近接対向した状態で正確に挿入
して接続されることになる。上記接続に当たっては、図
3に示すように、プレキャストコンクリート構造体1同
士を円弧状突部2と円弧状凹部3との近接対向状態を保
持しながら直線状に接続してもよく、あるいは、図5に
示すようにプレキャストコンクリート構造体1同士を円
弧状突部2と円弧状凹部3との近接対向状態を保持しな
がら一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接続するよ
うにしてもよく、また、図4に示すように直線状に接続
するものと非直線状に接続するものとが併存するように
してもよい。なお、図5に示すように施工すると、プレ
キャストコンクリート構造体1を地中に埋設して囲筒を
形成できるものである。
【0019】ところで、本発明のプレキャストコンクリ
ート構造体1を地中に挿入して形成された土留め壁、止
水壁等の地中壁体8は、土留め壁や止水壁としての役目
だけでなく、そのまま、地下構築物の外壁を兼ねた躯体
として利用することができる。このように地下構築物の
外壁を兼ねた躯体として利用する際、図6のように地中
壁体8の片面側において硬化した混合物7を削り取っ
て、プレキャストコンクリート構造体1の前後方向の一
方の面を露出させ、地下構造物の外壁とするものであ
る。この時、支持地盤9から上の一定の長さ分は混合物
7を削り取らずに残すようにする。上記の硬化した混合
物7を削り取ってプレキャストコンクリート構造体1の
前後方向の一方の面を露出させる作業をする際、プレキ
ャストコンクリート構造体1の露出させる面である前面
又は後面は平面であるので硬化した混合物7の削り取り
が容易に行え、また、プレキャストコンクリート構造体
1同士が前後方向にずれないで接続され、更に、プレキ
ャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円弧
状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度折
れ曲がった非直線状態に接続した場合の連続性を確保し
てあるので、接続部分においても硬化した混合物7の削
り取りが比較的容易に行えることになる。
ート構造体1を地中に挿入して形成された土留め壁、止
水壁等の地中壁体8は、土留め壁や止水壁としての役目
だけでなく、そのまま、地下構築物の外壁を兼ねた躯体
として利用することができる。このように地下構築物の
外壁を兼ねた躯体として利用する際、図6のように地中
壁体8の片面側において硬化した混合物7を削り取っ
て、プレキャストコンクリート構造体1の前後方向の一
方の面を露出させ、地下構造物の外壁とするものであ
る。この時、支持地盤9から上の一定の長さ分は混合物
7を削り取らずに残すようにする。上記の硬化した混合
物7を削り取ってプレキャストコンクリート構造体1の
前後方向の一方の面を露出させる作業をする際、プレキ
ャストコンクリート構造体1の露出させる面である前面
又は後面は平面であるので硬化した混合物7の削り取り
が容易に行え、また、プレキャストコンクリート構造体
1同士が前後方向にずれないで接続され、更に、プレキ
ャストコンクリート構造体1同士を円弧状突部2と円弧
状凹部3とが近接対向状態を保持した状態で一定角度折
れ曲がった非直線状態に接続した場合の連続性を確保し
てあるので、接続部分においても硬化した混合物7の削
り取りが比較的容易に行えることになる。
【0020】上記実施例では地中に原地盤の土砂とセメ
ントミルクや合成樹脂液状物等の固結材との混合物7が
充填された溝10を形成し、この溝10内に混合物が未
硬化の状態の時にプレキャストコンクリート構造体1を
挿入する例を示したが、地中にベントナイトやその他の
安定液が充填された溝10内にプレキャストコンクリー
ト構造体1を挿入して杭、土留め壁、止水壁等を形成し
てもよい。
ントミルクや合成樹脂液状物等の固結材との混合物7が
充填された溝10を形成し、この溝10内に混合物が未
硬化の状態の時にプレキャストコンクリート構造体1を
挿入する例を示したが、地中にベントナイトやその他の
安定液が充填された溝10内にプレキャストコンクリー
ト構造体1を挿入して杭、土留め壁、止水壁等を形成し
てもよい。
【0021】また、上記実施例ではプレキャストコンク
リート構造体1を連続して形成して山止め壁や止水壁の
ような地中壁を形成した例を示したが、本発明のプレキ
ャストコンクリート構造体1は杭としても用いることが
できるものである。この場合、本発明のプレキャストコ
ンクリート構造体1を複数個弧状突部2と弧状凹部3と
が嵌まり合うように連続して挿入することで、大型の杭
とすることができる。
リート構造体1を連続して形成して山止め壁や止水壁の
ような地中壁を形成した例を示したが、本発明のプレキ
ャストコンクリート構造体1は杭としても用いることが
できるものである。この場合、本発明のプレキャストコ
ンクリート構造体1を複数個弧状突部2と弧状凹部3と
が嵌まり合うように連続して挿入することで、大型の杭
とすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、プレ
キャストコンクリート構造体の左右の側端面部のうち一
方の側端面部に円弧状に突出した円弧状突部を突設する
と共に該円弧状突部の円弧の曲率半径をプレキャストコ
ンクリート構造体の前後方向の巾長の1/2以下の長さ
とし、プレキャストコンクリート構造体の他方の側端面
部に上記円弧状突部が近接対向状態で嵌まり合うことが
できる円弧状に凹んだ円弧状突部と同じ曲率半径の円弧
状凹部を凹設し、プレキャストコンクリート構造体に円
弧状突部と隣りのプレキャストコンクリート構造体の円
弧状凹部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内
において折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可
能とするための逃げ部を設けてあるので、プレキャスト
コンクリート構造体同士が円弧状突部と円弧状凹部とが
近接対向して嵌まり合った状態で一定角度内で折れ曲が
り状態で非直線状に接続できるものであり、また、プレ
キャストコンクリート構造体を円弧状突部と円弧状凹部
とが近接対向状態で嵌まり合った関係を維持しながら非
直線状態に接続した場合、隣合うプレキャストコンクリ
ート構造体同士のなす外角側において一方のプレキャス
トコンクリート構造体の上記外角側の面が他方のプレキ
ャストコンクリート構造体の外角側の面の延長線よりも
外側に飛び出さないと共に内角側において接続部分に大
きな凹みが生じないようにでき、接続部分の収まりを良
くして非直線状にプレキャストコンクリート構造体を接
続する際の連続性を確保できるものである。また、プレ
キャストコンクリート構造体の前後面の略全面を平面と
してあるので、プレキャストコンクリート構造体を山止
め壁や止水壁として使用すると共に地下構造物の壁とし
て兼用する際、前後面のいずれか一方側を露出させるよ
うに土砂や混合物を削り取る作業が容易に行えるもので
あり、この場合、接続部分においても、プレキャストコ
ンクリート構造体を非直線状に接続した場合において上
記のようにプレキャストコンクリート構造体の側端部が
外角側に飛び出したり、内角側において大きな凹みが生
じたりしないので、この接続部分における削り取り作用
も容易に行えるものである。
キャストコンクリート構造体の左右の側端面部のうち一
方の側端面部に円弧状に突出した円弧状突部を突設する
と共に該円弧状突部の円弧の曲率半径をプレキャストコ
ンクリート構造体の前後方向の巾長の1/2以下の長さ
とし、プレキャストコンクリート構造体の他方の側端面
部に上記円弧状突部が近接対向状態で嵌まり合うことが
できる円弧状に凹んだ円弧状突部と同じ曲率半径の円弧
状凹部を凹設し、プレキャストコンクリート構造体に円
弧状突部と隣りのプレキャストコンクリート構造体の円
弧状凹部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内
において折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可
能とするための逃げ部を設けてあるので、プレキャスト
コンクリート構造体同士が円弧状突部と円弧状凹部とが
近接対向して嵌まり合った状態で一定角度内で折れ曲が
り状態で非直線状に接続できるものであり、また、プレ
キャストコンクリート構造体を円弧状突部と円弧状凹部
とが近接対向状態で嵌まり合った関係を維持しながら非
直線状態に接続した場合、隣合うプレキャストコンクリ
ート構造体同士のなす外角側において一方のプレキャス
トコンクリート構造体の上記外角側の面が他方のプレキ
ャストコンクリート構造体の外角側の面の延長線よりも
外側に飛び出さないと共に内角側において接続部分に大
きな凹みが生じないようにでき、接続部分の収まりを良
くして非直線状にプレキャストコンクリート構造体を接
続する際の連続性を確保できるものである。また、プレ
キャストコンクリート構造体の前後面の略全面を平面と
してあるので、プレキャストコンクリート構造体を山止
め壁や止水壁として使用すると共に地下構造物の壁とし
て兼用する際、前後面のいずれか一方側を露出させるよ
うに土砂や混合物を削り取る作業が容易に行えるもので
あり、この場合、接続部分においても、プレキャストコ
ンクリート構造体を非直線状に接続した場合において上
記のようにプレキャストコンクリート構造体の側端部が
外角側に飛び出したり、内角側において大きな凹みが生
じたりしないので、この接続部分における削り取り作用
も容易に行えるものである。
【0023】また、円弧状突部の円弧の中心角を円弧状
凹部の円弧の中心角よりも大きくして円弧状突部と円弧
状凹部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内に
おいて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能
とするための逃げ部を形成することで、簡単にプレキャ
ストコンクリート構造体に円弧状突部と円弧状凹部とが
近接対向して嵌まり合った状態で一定角度の非直線状の
接続を可能とするための逃げ部を構成できることにな
る。
凹部の円弧の中心角よりも大きくして円弧状突部と円弧
状凹部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内に
おいて折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能
とするための逃げ部を形成することで、簡単にプレキャ
ストコンクリート構造体に円弧状突部と円弧状凹部とが
近接対向して嵌まり合った状態で一定角度の非直線状の
接続を可能とするための逃げ部を構成できることにな
る。
【0024】また、プレキャストコンクリート構造体
を、地中に形成された土砂と固結材との混合物中に連続
して埋設すると共にプレキャストコンクリート構造体の
一側端面部の円弧状突部と隣りのプレキャストコンクリ
ート構造体の円弧状凹部とを近接対向状態で嵌め合わせ
てプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁体
を構成するものにおいては、プレキャストコンクリート
構造体を利用して側端面同士が前後方向にずれることな
く近接対向状態で接合された地中壁体を造成できるもの
であり、これを止水壁や山止め壁などとして用いること
ができるだけでなく、近接対向状態で連続するプレキャ
ストコンクリート構造体の連続体を利用して地下構築物
の外壁としても利用することが可能となり、この場合、
プレキャストコンクリート構造体を直線状に接続するだ
けでなく、非直線状に接続することもできるものであ
り、非直線状に接続した場合は、非直線状に接続した部
分を有するプレキャストコンクリート構造体同士が近接
対向状態で接続された地中壁体を形成できるものであ
り、これを非直線部を有する止水壁や山止め壁などとし
て用いることができるだけでなく、近接対向状態で連続
するプレキャストコンクリート構造体の連続体を利用し
て非直線部を有する地下構築物の外壁としても利用する
ことが可能となり、しかも、このように地下構築物の外
壁としても利用するために接続部分が露出するように土
砂と固結材との混合物などを削り取る作業をする際に、
接続部分が連続性が確保されているため、削り取り作業
を容易にできるものである。
を、地中に形成された土砂と固結材との混合物中に連続
して埋設すると共にプレキャストコンクリート構造体の
一側端面部の円弧状突部と隣りのプレキャストコンクリ
ート構造体の円弧状凹部とを近接対向状態で嵌め合わせ
てプレキャストコンクリート構造体を埋設した地中壁体
を構成するものにおいては、プレキャストコンクリート
構造体を利用して側端面同士が前後方向にずれることな
く近接対向状態で接合された地中壁体を造成できるもの
であり、これを止水壁や山止め壁などとして用いること
ができるだけでなく、近接対向状態で連続するプレキャ
ストコンクリート構造体の連続体を利用して地下構築物
の外壁としても利用することが可能となり、この場合、
プレキャストコンクリート構造体を直線状に接続するだ
けでなく、非直線状に接続することもできるものであ
り、非直線状に接続した場合は、非直線状に接続した部
分を有するプレキャストコンクリート構造体同士が近接
対向状態で接続された地中壁体を形成できるものであ
り、これを非直線部を有する止水壁や山止め壁などとし
て用いることができるだけでなく、近接対向状態で連続
するプレキャストコンクリート構造体の連続体を利用し
て非直線部を有する地下構築物の外壁としても利用する
ことが可能となり、しかも、このように地下構築物の外
壁としても利用するために接続部分が露出するように土
砂と固結材との混合物などを削り取る作業をする際に、
接続部分が連続性が確保されているため、削り取り作業
を容易にできるものである。
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)は平面図であ
り、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切欠斜視
図である。
り、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切欠斜視
図である。
【図2】(a)は同上のプレキャストコンクリート構造
体同士を円弧状突部と円弧状凹部とが近接対向した状態
を保持しつつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接
続する例を示す説明図であり、(b)は比較例のプレキ
ャストコンクリート構造体同士を円弧状突部と円弧状凹
部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度に折れ曲
がり状態で非直線状に接続できないことを説明するため
の説明図である。
体同士を円弧状突部と円弧状凹部とが近接対向した状態
を保持しつつ一定角度の折れ曲がり状態で非直線状に接
続する例を示す説明図であり、(b)は比較例のプレキ
ャストコンクリート構造体同士を円弧状突部と円弧状凹
部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度に折れ曲
がり状態で非直線状に接続できないことを説明するため
の説明図である。
【図3】同上の施工例を示す断面図である。
【図4】同上の他の施工例を示す断面図である。
【図5】同上の更に他の施工例を示す断面図である。
【図6】同上の地下構築物の連続壁体として利用するた
めにプレキャストコンクリート構造体の片面を露出させ
た例を示す断面図である。
めにプレキャストコンクリート構造体の片面を露出させ
た例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切欠斜
視図である。
あり、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切欠斜
視図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示し、(a)は平面
図であり、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切
欠斜視図である。
図であり、(b)は平面断面図であり、(c)は一部切
欠斜視図である。
【図9】従来例の問題点を示す説明図である。
【図10】従来例の他の使用例の問題点を示す説明図で
ある。
ある。
1 プレキャストコンクリート構造体 2 円弧状突部 3 円弧状凹部 4 逃げ部 5 中空部 6 金属線材 L1 円弧の曲率半径 L2 前後方向の巾長 θ1 円弧の中心角 θ2 円弧の中心角
Claims (4)
- 【請求項1】 地中埋設用パネルや地中埋設用杭のよう
な地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造体の
前後面の略全面を平面とし、該プレキャストコンクリー
ト構造体の左右の側端面部のうち一方の側端面部に円弧
状に突出した円弧状突部を突設すると共に該円弧状突部
の円弧の曲率半径をプレキャストコンクリート構造体の
前後方向の巾長の1/2以下の長さとし、プレキャスト
コンクリート構造体の他方の側端面部に上記円弧状突部
が近接対向状態で嵌まり合うことができる円弧状に凹ん
だ円弧状突部と同じ曲率半径の円弧状凹部を凹設し、プ
レキャストコンクリート構造体に円弧状突部と隣りのプ
レキャストコンクリート構造体の円弧状凹部とが近接対
向した状態を保持しつつ一定角度内において折れ曲がり
状態で非直線状に接続することを可能とするための逃げ
部を設けて成ることを特徴とする地中に埋設されるプレ
キャストコンクリート構造体。 - 【請求項2】 円弧状突部の円弧の中心角を円弧状凹部
の円弧の中心角よりも大きくして円弧状突部と円弧状凹
部とが近接対向した状態を保持しつつ一定角度内におい
て折れ曲がり状態で非直線状に接続することを可能とす
るための逃げ部を形成することを特徴とする請求項1記
載の地中に埋設されるプレキャストコンクリート構造
体。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のプレキャス
トコンクリート構造体を、地中に形成された土砂と固結
材との混合物中に連続して埋設すると共にプレキャスト
コンクリート構造体の一側端面部の円弧状突部と隣りの
プレキャストコンクリート構造体の円弧状凹部とを近接
対向状態で嵌め合わせて成るることを特徴とするプレキ
ャストコンクリート構造体を埋設した地中壁体。 - 【請求項4】 プレキャストコンクリート構造体の一側
端面部の円弧状突部と隣りのプレキャストコンクリート
構造体の円弧状凹部とを近接対向状態で嵌め合わせると
共にプレキャストコンクリート構造体同士を非直線状に
接続して成ることを特徴とする請求項3記載のプレキャ
ストコンクリート構造体を埋設した地中壁体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313854A JP2529088B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 地中に埋設されるプレキャストコンクリ―ト構造体及びプレキャストコンクリ―ト構造体を埋設した地中壁体 |
TW83108684A TW250515B (en) | 1993-12-14 | 1994-09-21 | Precast concrete pile and an underground continuous wall constructed by em-bedding the concrete piles in the ground |
CN 94119615 CN1111001A (zh) | 1993-12-14 | 1994-12-14 | 预制混凝土桩及将其埋入地面而建造的地下连续壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313854A JP2529088B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 地中に埋設されるプレキャストコンクリ―ト構造体及びプレキャストコンクリ―ト構造体を埋設した地中壁体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07166537A true JPH07166537A (ja) | 1995-06-27 |
JP2529088B2 JP2529088B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=18046310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5313854A Expired - Fee Related JP2529088B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 地中に埋設されるプレキャストコンクリ―ト構造体及びプレキャストコンクリ―ト構造体を埋設した地中壁体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529088B2 (ja) |
CN (1) | CN1111001A (ja) |
TW (1) | TW250515B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009057817A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-03-19 | Jfe Steel Kk | 合成摩擦杭の造成方法 |
JP2017226961A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁の構築方法、および地中連続壁 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP5313854A patent/JP2529088B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-09-21 TW TW83108684A patent/TW250515B/zh active
- 1994-12-14 CN CN 94119615 patent/CN1111001A/zh active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009057817A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-03-19 | Jfe Steel Kk | 合成摩擦杭の造成方法 |
JP2017226961A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁の構築方法、および地中連続壁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW250515B (en) | 1995-07-01 |
JP2529088B2 (ja) | 1996-08-28 |
CN1111001A (zh) | 1995-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100565813B1 (ko) | 합성세그먼트 | |
JP2529088B2 (ja) | 地中に埋設されるプレキャストコンクリ―ト構造体及びプレキャストコンクリ―ト構造体を埋設した地中壁体 | |
JP2634381B2 (ja) | 分割型ボックスカルバート及びその組立方法 | |
JPS61122320A (ja) | 連続地中壁と地下構築物との結合方法 | |
KR200365986Y1 (ko) | 용접 이음 구조를 갖는 조립식 pc 암거 | |
KR102586998B1 (ko) | 연결부위가 보강된 지하 연속벽 판넬 및 그 시공방법 | |
JP2509072B2 (ja) | トンネルの施工方法 | |
JPS639610Y2 (ja) | ||
JP2847143B2 (ja) | 掘削穴の覆工用筒状壁体 | |
JPS6111355Y2 (ja) | ||
JP2796668B2 (ja) | コンクリートブロックの耐震連結工法 | |
JPS5817918A (ja) | 連続地中壁と躯体壁との接合工法 | |
JPH083515Y2 (ja) | パイプ | |
JPH0315624Y2 (ja) | ||
JP2024033309A (ja) | 配筋用スペーサ | |
JPH027999Y2 (ja) | ||
JPS605088Y2 (ja) | 地下連続壁の継手 | |
JPH026120Y2 (ja) | ||
JP2677028B2 (ja) | 連続地中壁の構築方法 | |
JPS5923107Y2 (ja) | コンクリ−トu字溝ブロツク | |
JPH0931972A (ja) | 地中連続壁の構築工法 | |
JPS6245820A (ja) | 連続地中壁の鉛直接合工法 | |
JPH0529236Y2 (ja) | ||
JPH0529237Y2 (ja) | ||
JPS63261012A (ja) | 地中連続壁の接合部の施工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960409 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |