JP2677028B2 - 連続地中壁の構築方法 - Google Patents

連続地中壁の構築方法

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JP2677028B2
JP2677028B2 JP3047365A JP4736591A JP2677028B2 JP 2677028 B2 JP2677028 B2 JP 2677028B2 JP 3047365 A JP3047365 A JP 3047365A JP 4736591 A JP4736591 A JP 4736591A JP 2677028 B2 JP2677028 B2 JP 2677028B2
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joiner
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continuous underground
hardening
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照男 阿部
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は連続地中壁の構築方法
に関し、特に、地中壁の各エレメント間の接合部分の施
工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】連続地中壁の各エレメント間の接合の仕
方については、例えば特開昭60−85116号(E0
2D 5/18)や特公昭63−56367号(E02
D 5/20)あるいは特公昭47−22860号(E
02d)など、各種の工法が開発されている。さまざま
なエレメント間接合工法の中で、PCジョイナーと呼ば
れているプレキャストコンクリート製の接続用柱状体を
用いる図2のような方法が代表的な一つである。
【0003】図2にしたがって従来の連続地中壁のエレ
メント間接合工法について説明する。連続地中壁は所定
長さのエレメント単位に順次構築していくが、まず図2
のAに示すように一つのエレメント用の溝孔10を掘削
し、その溝孔10の端部付近にPCジョイナー11を挿
入する。PCジョイナー11は地中壁エレメントとの接
合が強固なものになるように、その側端部が地中壁エレ
メントと凹凸で噛み合う形状になっている。
【0004】PCジョイナー11を溝孔10の端部に挿
入しただけで溝孔10にコンクリートを打設したので
は、コンクリートの打設圧力でPCジョイナー11がず
れてしまう。そこでPCジョイナー11を反対側から押
さえるためにインターロッキングパイプ12を挿入す
る。この状態で溝孔10内に鉄筋カゴを建込んでコンク
リートを打設し、図Bのように地中壁エレメント13を
構築する。インターロッキングパイプ12は打設コンク
リートが硬化する過程で適当な時期に引き抜く。そして
図Cに示すように、インターロッキングパイプ12を挿
入していた側につながる後続エレメント用の溝孔14を
掘削し、以上と全く同じ手順で後続エレメントを構築す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インターロッキングパ
イプを使用する連続地中壁のエレメント間接合工法で
は、ロッキングパイプの挿入・引抜きのために地上側に
非常に大きなスペースを必要とし、近接建物との関係で
施工が著しく困難になる場合がある。またインターロッ
キングパイプに変わる手段として、型鋼などを組合わせ
た反力材を溝孔端部に挿入してPCジョイナーを押さえ
たり、あるいはPCジョイナーの背面側に砂利や砂袋な
どの裏込め材を投入して押さえる工法もある。このよう
な反力材や裏込め材を使用する場合でも、これらを深い
溝孔中に挿入し、先行エレメントのコンクリート硬化後
に再び除去するという作業を繰返すので、工程が非常に
複雑になっていた。
【0006】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、前記のようなインターロッ
キングパイプ、反力材、裏込め材を使用せずに、エレメ
ント間をPCジョイナーで接合した連続地中壁を非常に
簡単な工程で構築できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、構
築しようとする連続地中壁のエレメント間の接合予定地
に自硬性安定液を満たしながら小判形断面の溝孔を掘削
するとともにそこに壁厚方向長さよりも壁面方向長さの
方が大きいPCジョイナーを挿入し、前記安定液を硬化
させて前記PCジョイナーを内蔵した安定液硬化壁を作
り、次に地中壁の先行エレメント用の溝孔を掘削する際
に前記安定液硬化壁の一部も掘削して前記PCジョイナ
ーの一側部を露出させ、その溝孔に鉄筋カゴを建込んで
コンクリートを打設して地中壁エレメントを構築するよ
うにした。
【0008】
【作用】PCジョイナーはエレメント間接合予定地の
判形断面の安定液硬化壁の中に埋め込まれた状態で存在
する。地中壁エレメント用の溝孔を掘削する際に安定液
硬化壁の一部をも掘削して前記PCジョイナーの一側部
を露出させるが、PCジョイナーの反対側は安定液硬化
壁に囲まれているので、従来のようにインターロッキン
グパイプ、反力材、裏込め材を用いてPCジョイナーを
押さえる必要は全くない。エレメント用の溝孔を掘削し
たなら、そこに鉄筋カゴを建込んでコンクリートを打設
するだけでよい。また、PCジョイナーは壁厚方向の長
さよりも壁面方向の長さの方が大きいので、上記のよう
に安定液硬化壁の一部が掘削されて一側部が露出されて
も、安定性に優れる。さらに、PCジョイナーとエレメ
ントとの接合部分の接触面は止水性の面で弱点となる
が、PCジョイナーは壁面方向の長さを壁厚方向の長さ
よりも大きくしておくことで、上記接触面間の距離をあ
る程度離間させることができるから、止水性の弱点が助
長されるのを可及的に防止することができる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例の工程を順番に示し
ている。連続地中壁は所定長さのエレメント単位に順次
構築していくが、まず図Aに示すように、構築しようと
する連続地中壁の各エレメントの接合子定地に自硬性安
定液を満たしながら当該構築しようとする連続地中壁の
壁面方向に延びる小判形断面の溝孔1a、1bを掘削
し、図Bのように、安定液が完全に硬化する前に壁厚方
向長さよりも壁面方向長さの方が大きいPCジョイナー
3a、3bをそれぞれ溝孔1a、1bの中央部分に挿入
する。その後安定液が完全に硬化すると、PCジョイナ
ー3a、3bを包み込んだ状態の安定液硬化壁2a、2
bができる。
【0010】次に図Cに示すように、地中壁の先行エレ
メント用の溝孔4aを掘削する。そのとき先行エレメン
トと次のエレメントとの接合予定地に設けられた前述の
安定液硬化壁2aの一部を掘削して溝孔4aの端部と
し、そこにPCジョイナー3aの凹凸嵌合用の一側部を
露出させる。この状態でPCジョイナー3aの反対側に
は安定液硬化壁2aが残っており、また、PCジョイナ
ーは壁厚方向の長さよりも壁面方向の長さの方が大きい
ので安定して保持し得、これによって打設コンクリート
の圧力でPCジョイナー3aが動いてしまったり、不要
な部分にコンクリートが流れ出すおそれは全くない。し
たがって溝孔4aが完成したら、そこに鉄筋カゴを建込
んで、コンクリートを打設し、地中壁エレメント5aを
簡単に構築することができる。
【0011】次に図Dに示すようにPCジョイナー3a
とPCジョイナー3bとの間に後続エレメント用の溝孔
4bを掘削し、そこに鉄筋カゴを建込んでコンクリート
を打設し、地中壁エレメント5bを構築する。
【0012】以上の工程を繰返すことで所定数のエレメ
ント5a、5b、5c、…をPCジョイナー3a、3
b、…で接合した連続地中壁を構築する。この後例えば
図Eに示すように、連続地中壁を土留壁として片側の地
盤を掘削し、連続地中壁の壁面に接した状態で内壁6を
場所打ちコンクリートにより構築する。内壁6を構築す
る際に、連続地中壁の各エレメント間の接合部分、すな
わちPCジョイナー3a、3b、…の配置部分に、他の
部分より横断面積が充分に大きい柱状部分7を設ける。
こうすることで連続地中壁と内壁を一体にした複合構造
体としての強度を充分に高くすることができる。また、
PCジョイナー3a、3b、…とエレメント5a、5
b、5c、…との接合部分の接触面は止水性の面で弱点
となるが、PCジョイナー3a、3b、…は壁面方向の
長さを壁厚方向の長さよりも大きくして、上記接触面間
距離がある程度離間するようにしているので、止水性の
弱点が助長されるのを可及的に防止することができる。
【0013】
【発明の効果】この発明は連続地中壁のエレメント間を
PCジョイナーで接合する工法において、エレメント間
の接合予定地に小判形断面の溝孔を掘削して、そこに壁
厚方向長さよりも壁面方向長さの方が大きいPCジョイ
ナーを自硬性安定液が硬化する前に挿入して、予め自硬
性安定液の固化した壁内に埋め込む状態でPCジョイナ
ーを配置しておき、地中壁エレメント用の溝孔を掘削す
る際に安定液硬化壁の一部をも掘削して前記PCジョイ
ナーの一側部を露出させるようにしたので、そのエレメ
ント用溝孔内にコンクリートを打設する際に、従来のよ
うにインターロッキングパイプ、反力材、裏込め材など
を使用してPCジョイナーを反対側から押さえる必要は
全くなく、掘削した溝孔内に単に鉄筋カゴを建込んでコ
ンクリートを打設するだけでよい。そのためインターロ
ッキングパイプ、反力材、裏込め材などを溝孔内にセッ
トし、再び取り除くという作業を繰返す従来の工法に比
べ、本発明の工法では作業が著しく簡単になる。また、
PCジョイナーは壁厚方向の長さよりも壁面方向の長さ
の方が大きいので、上記のように安定液硬化壁の一部が
掘削されて一側部が露出されても、安定性に優れる。さ
らに、PCジョイナーとエレメントとの接合部分の接触
面は止水性の面で弱点となるが、PCジョイナーは壁面
方向の長さを壁厚方向の長さよりも大きくしておくこと
で、上記接触面間の距離をある程度離間させることがで
きるから、止水性の弱点が助長されるのを可及的に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による連続地中壁の構築方法
の工程図。
【図2】従来の連続地中壁の構築方法の工程図。
【符号の説明】
1a、1b 接合部溝孔 2a、2b 安定液硬化壁 4a、4b エレメント用溝孔 5a、5b、5c 地中壁エレメント 6 内壁 7 柱状部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築しようとする連続地中壁のエレメン
    ト間の接合予定地に自硬性安定液を満たしながら小判形
    断面の溝孔を掘削するとともにそこに壁厚方向長さより
    も壁面方向長さの方が大きいPCジョイナーを挿入し、
    前記安定液を硬化させて前記PCジョイナーを内蔵した
    安定液硬化壁を作り、次に地中壁の先行エレメント用の
    溝孔を掘削する際に前記安定液硬化壁の一部も掘削して
    前記PCジョイナーの一側部を露出させ、その溝孔に鉄
    筋カゴを建込んでコンクリートを打設して地中壁エレメ
    ントを構築すること特徴とする連続地中壁の構築方法。
JP3047365A 1991-02-21 1991-02-21 連続地中壁の構築方法 Expired - Lifetime JP2677028B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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