JP3000495B2 - 大規模、大深度の鋼製連続地下壁及びその構築方法 - Google Patents

大規模、大深度の鋼製連続地下壁及びその構築方法

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JP3000495B2
JP3000495B2 JP3253636A JP25363691A JP3000495B2 JP 3000495 B2 JP3000495 B2 JP 3000495B2 JP 3253636 A JP3253636 A JP 3253636A JP 25363691 A JP25363691 A JP 25363691A JP 3000495 B2 JP3000495 B2 JP 3000495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大規模、大深度の地
下構造部分をもつ建物を建築施工するにあたり、特に本
設の地下外壁として利用される鋼製連続地下壁及びその
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の地下構造部分を建築施工す
るに際しては、土留壁又は地下外壁として利用する連続
地下壁が一般的に採用されている。従来の連続地下壁
は、鉄筋コンクリート造(以下、RC造と略す)として
構築されたものが最も一般的で周知である。また、最近
では仮設用としてではあるが鋼材を補強芯材に使用した
鋼製連続地下壁及びその構築工法も開発されている(例
えば新日本製鐵株式会社の「NS−BOX矢板」=雑誌
「基礎工」昭和62年11月号のP99〜P103、川
崎製鉄株式会社の「Kドメール」=1990年8月印刷
の同社カタログ「Kドメール川鉄の高剛性壁体」など参
照)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】最近、地下階が深い
建物の建築が計画されているが、地下10階の建物を考
えると、深さにして地下50mにも達する大深度連続地
下壁の構築が必要となる。仮設山留め壁として利用され
るもの、または本設の地下外壁、耐震壁あるいは支持壁
として利用可能な連続地下壁、それも地下50mの大深
度に達する連続地下壁を従来のRC造で構築する場合、
その壁厚は面外力(常時土、水圧)で決定され、およそ
3.5mもの巨大なものとなる。従って、その構築には
長い工期を要し、莫大なコストを要して建築費を圧迫す
るという問題がある。また、最近ではウォーターフロン
ト等の特殊地盤(埋立軟弱地盤)での施工が増加し、あ
るいは都市部では狭隘な土地の有効利用のため隣接構造
物と近接した施工も増加し、壁厚が制限されるほか、地
盤安定液による掘削では溝壁の安定化が難しいという問
題もあって、施工管理の複雑さが増加し、難工事が増加
している。
【0004】次に、上述した既存の鋼製連続地下壁及び
その構築方法は、鋼矢板を使用した鋼製化により工期の
短縮、壁厚の縮小化、施工管理の容易化に優れた利点を
もつことが理解されている。しかし、鋼矢板相互間の連
結部は面内せん断力(地震時水平力)によって自由にす
べる構造であり、せん断力を伝達する構造になっておら
ず、面内力に抵抗できない。このため既存の鋼製連続地
下壁の用途は、護岸、擁壁、土留壁のような仮設物に限
られ、既往のRC造連続地下壁と同様に本設の地下外壁
や耐震壁、支持壁としての利用はできない欠点がある。
【0005】従って、この発明の目的は、地下工事の鋼
製化を図り、しかも仮設又は本設の兼用が可能であり、
特に本設の地下外壁や耐震壁、支持壁としての利用が可
能な鋼製連続地下壁及びその構築方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1に記載した発明に係
大規模、大深度の鋼製連続地下壁は 先行及び後行の
ユニット鋼材1、1’は、中央の背骨に相当する鋼矢板
1aの両面の長手方向に一定のピッチでT型材1bを並
列に設け、一端部にT型材1bのウエブから2枚の短い
板を平行に突き出した形の溝部3aが形成され、他端は
前記溝部3aへ挿入される平板状のリブ3bに形成さ
れ、溝部3a及びリブ3bがスライド継手3とされてい
ること、数個のソイルパイル2aが相互に一部ラップす
る配置で連続するソイルセメント柱列壁2の中に挿入し
設置された先行ユニット鋼材1と、隣接のソイルセメン
ト柱列壁2’の中に挿入し設置された後行ユニット鋼材
1’と、各々の突き合わせ端部を少なくとも根切りの
深さまでスライド継手3で接合されており、先行ユニッ
ト鋼材1と後行ユニット鋼材1’とは、各々の突き合わ
せ端部を接合した前記スライド継手の根切り側部分
相互に溶接11で接合して面内力を伝達する連結が行わ
れていることを特徴とする。請求項2に記載した発明に
係る大規模、大深度の鋼製連続地下壁は 先行及び後行
のユニット鋼材1、1’は、中央の背骨に相当する鋼矢
板1aの両面の長手方向に一定のピッチでT型材1bを
並列に設け、一端部にT型材1bのウエブから2枚の短
い板を平行に突き出した形の溝部3aが形成され、他端
は前記溝部3aへ挿入される平板状のリブ3bに形成さ
れ、溝部3a及びリブ3bがスライド継手3とされてい
ること、 数個のソイルパイル2aが相互に一部ラップす
る配置で連続するソイルセメント柱列壁2の中に挿入し
設置された先行ユニット鋼材1と、隣接のソイルセメン
ト柱列壁2’の中に挿入し設置された後行ユニット鋼材
1’とは、各々の突き合わせ端部を少なくとも根切りの
深さまでスライド継手3で接合されており、先行ユニッ
ト鋼材1と後行ユニット鋼材1’とは、各々の突き合わ
せ端部を接合した前記スライド継手3の根切り側部分
に、各鋼材の突き合わせ端部に設けたスタッド、及び補
強筋が配置され、コンクリート6を打設して面内力を伝
達する連結が 行われていることを特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載した発明に係る大規
模、大深度鋼製連続地下壁の構築方法は、 先行及び後行
のユニット鋼材1、1’は、中央の背骨に相当する鋼矢
板1aの両面の長手方向に一定のピッチでT型材1bを
並列に設け、一端部にT型材1bのウエブから2枚の短
い板を平行に突き出した形の溝部3aが形成され、他端
は前記溝部3aへ挿入される平板状のリブ3bに形成さ
れ、溝部3a及びリブ3bがスライド継手3とするこ
と、多軸オーガー7によって数個のソイルパイル2a
が相互に一部ラップする配置で連続するソイルセメント
柱列壁2を造成し、その中に先行ユニット鋼材1を挿
入し設置する段階と、同じく多軸オーガー7によって
接位置に次なるユニットのソイルセメント柱列壁2’を
一連に造成し、前記先行ユニット鋼材1とスライド継手
3で接合してその壁中へ後行ユニット鋼材1’を挿入し
設置する段階と、前記鋼材入りソイル柱列壁2及び2’
を山留め壁に利用してその内側の地盤を根切りした後
行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’突き合わ
端部を接合したスライド継手3の根切りのソイルセ
メントを除去し、スライド継手3の部分を溶接で接合
て面内力を伝達する連結を行う段階とより成ることを特
徴とする。また、請求項4に記載した発明に係る大規
模、大深度鋼製連続地下壁の構築方法は、 先行及び後行
のユニット鋼材1、1’は、中央の背骨に相当する鋼矢
板1aの両面の長手方向に一定のピッチでT型材1bを
並列に設け、一端部にT型材1bのウエブから2枚の短
い板を平行に突き出した形の溝部3aが形成され、他端
は前記溝部3aへ挿入される平板状のリブ3bに形成さ
れ、溝部3a及びリブ3bがスライド継手3とするこ
と、 多軸オーガー7によって、数個のソイルパイル2a
が相互に一部ラップする配置で連続するソイルセメント
柱列壁2を造成し、その壁中に先行ユニット鋼材1を挿
入し設置する段階と、 同じく多軸オーガー7によって隣
接位置に次なるユニットのソイルセメント柱列壁2’を
一連に造成し、前記先行ユニット鋼材1とスライド継手
3で接合してその壁中へ後行ユニット鋼材1’を挿入し
設置する段階と、前記鋼材入りソイル柱列壁2及び2’
を山留め壁に利用してその内側の地盤を根切りした後、
先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1の突き合わせ
端部を接合したスライド継手3の根切り側のソイルセメ
ントを除去し、前記先行ユニット鋼材1及び後行ユニッ
ト鋼材1’の突き合わせ端部へ地上で予め突設しておい
たスタッド4に加えて、補強筋5を配置し、コンクリー
ト6を打設して面内力を伝達する連結を行う段階とより
成ることを特徴とする。
【0008】また、請求項5に記載した発明は、請求項
3または4に記載した発明に係る大規模、大深度鋼製連
続地下壁の構築方法において、先行ユニット鋼材1の突
き合わせ端部には、地上において予め底面の仕切板8
取付、また、オーガーの外径に近似の曲率で凹曲面
状をなす縦仕切板9スライド継手3を利用して引抜き
可能に取付、前記縦仕切板9は後行ユニット鋼材1’
の挿入前に引抜こと特徴とする。
【0009】
【作用】先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’と
の連結部は、スライド継手3が溶接接合され(図9)、
又はスタッド4、補強筋5と共にコンクリート6で固め
られ所謂ダボ作用とまさつ抵抗とによってせん断力の伝
達が可能なシヤーコネクタ構造に接合されているため
(図10)、面内力(地震時水平力)に強力に抵抗す
る。勿論、面外力(常時土、水圧)にも抵抗する構造で
もある。従って、本設の地下外壁や耐震壁あるいは支持
壁として利用可能な機能、性能をもつ。また、ユニット
鋼材1又は1’の優れた断面性能に基づく補強効果によ
り、壁厚は地下30mで1.1m位、地下50mでも
1.5m位にまで縮小化できる。
【0010】多軸オーガー7により掘削し造成したソイ
ルセメント柱列壁2の中へユニット鋼材1又は1’を挿
入して鋼製連続地下壁を構築する方法であるから、地盤
安定液を使用して溝を掘削し構築する方法に比して排土
量を少なくでき、施工管理が容易であり、構造体として
の信頼性を高められる。
【0011】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は5軸オーガー7によって地盤を掘削し、その掘削
土中にセメントミルク等の硬化材を注入して攪拌し、も
って5個のソイルパイル2aが相互に一部ラップする配
置で連続するソイルセメント柱列壁2(図2A参照)を
造成する段階を示している。
【0012】図2A、Bは図1のようにして造成された
ソイルセメント柱列壁2の中へ先行ユニット鋼材1を挿
入して設置した段階を示している。先行ユニット鋼材1
の主要部構造及びソイルセメント柱列壁2との関係の詳
細は、図3に示したとおりである。この先行ユニット鋼
材1は、中央の背骨に相当する鋼矢板1aの両面の長手
方向に一定のピッチでソイルパイル2aの外径に対し
て適度なソイルセメント被り厚を確保した大きさのT型
材1bを並列に設けた構成であり、言わばI形鋼が横に
複数個並設された開放型断面構造に構成されている。中
央の鋼矢板1aの右端部には前記T型材1bのウエブ
ら2枚の短い板が平行に突き出された形の溝部3aが形
成され、他端は前記溝部3aに挿入して接合される平板
状のリブ3bに形成され、これらがスライド継手3とし
て設けられている。
【0013】先行ユニット鋼材1において、後行ユニッ
ト鋼材1’と接合される端部の底面は仕切板8を取付け
て閉鎖されている。また、スライド継手3の位置にはオ
ーガー外径より少し大きい曲率の凹曲面状に形成された
縦仕切板9が蓋の如くに後で引抜き可能に取付けて側面
部が塞がれている。先行ユニット鋼材1は、以上の全装
備を地上において予め準備し、しかる後に前記ソイルセ
メント柱列壁2の中にクレーン等を使用して挿入され
る。従って、先行ユニット鋼材1は、ソイルセメントの
中にドブ漬け状態に沈没される訳であるが、後行ユニッ
ト鋼材との接合側端部のスライド継手3の部分は、底面
の仕切板8がソイルセメントを押しのけ、側面からの侵
入は縦仕切板9が防ぐので、ソイルセメントに埋もれて
しまう虞はない。
【0014】図4A,Bはやはり5軸オーガー7によっ
て前記先行のソイルセメント柱列壁2の隣接位置に次な
るユニットのセメント柱列壁2’を造成する段階を示し
ている。図5A,Bはソイルセメント柱列壁2’の造成
後、後行ユニット鋼材1’を挿入する前に、先行ユニッ
ト鋼材1の縦仕切板9を引き抜く段階を示している。図
6A,Bは先行ユニット鋼材1とスライド継手3で接合
しつつ後行ユニット鋼材1’を挿入し設置した段階を示
している。
【0015】以後、同様の工程を繰り返して鋼製連続地
下壁の構築作業が進められる。この鋼製連続地下壁(ま
だ実質的には鋼材入りソイルセメント柱列壁)の構築を
完成した後には、当該鋼製連続地下壁を山留め壁に利用
し、これに囲まれた内側の地盤が建物の地下構造部分を
構築するために根切りされる(図7)。前記の根切り工
事においては、鋼製連続地下壁のうち先行ユニット鋼材
1と後行ユニット鋼材1’とを突き合わせたスライド継
手3の内側部分10のソイルセメントが図8のように除
去され、スライド継手3の部分が根切り側に露出される
(図8)。その上で、隣接する先行ユニット鋼材1と後
行ユニット鋼材1’との連結部は、面内せん断力(地震
時水平力)に抵抗する構造とするため、図9のように、
スライド継手3の部分が溶接11により一体化接合が行
われる。溶接11による前記の一体化接合は、根切りの
深さの全部にわたって行われる。そのために当該鋼製連
続地下壁の先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’
との突き合わせ端部の構造は、図7Bに示したとおり、
少なくとも根切りの深さの範囲まではスライド継手3に
よる接続が行われており、前記の溶接11を可能ならし
める。根切りより以深については、図7Cに示したよう
に、先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’とは完
全に分離独立した鋼杭の構造とされ、杭の機能を向上さ
せるために先端部には図7Aのように先端根固めコンク
リート12が施工される。
【0016】なお、上記溶接11による一体化接合に代
わる手段としては、図10のように、スライド継手3の
内側部分10の中にスタッド4が多数本突設され、補強
筋5を設置し、コンクリート6を打設して一体化接合を
行い、先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’との
連結部相互間で面内せん断力を伝達可能にすることがで
きる。この場合、先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼
材1’との間におけるせん断力の伝達は、スタッド4と
補強筋5及びコンクリート6とが合成された関係におけ
る所謂ダボ作用とまさつ抵抗とに基づいて行なわれ、面
外力にも面内力にも十分強力に抵抗する。
【0017】
【0018】
【本発明が奏する効果】本発明に係る鋼製連続地下壁
は、面外力は勿論のこと、面内せん断力にも強く抵抗す
るので、従来のRC造連続地下壁と全く同様に本設の地
下外壁や耐震壁あるいは支持壁としての利用が可能であ
り、大規模、大深度の地下構造部分をもつ建物の建築施
工に寄与する。しかも鋼製連続地下壁としての利点、特
長である、壁厚の大幅な縮小化によって、工期の短縮、
工費の節減に大きな期待ができるほか、壁厚を制限され
る隣接構造物と近接した施工をも容易ならしめる。
【0019】さらに、ソイルセメント柱列壁の中にユニ
ット鋼材を挿入し設置するので、従来の地盤安定液を使
用して掘削する方法に比して排土量を大幅に少なくで
き、産業廃棄物の発生を抑制する効果があり、施工管理
も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸オーガーによりソイルセメント柱列壁を造
成する段階を示した断面図である。
【図2】A,Bは先行ユニット鋼材をソイルセメント柱
列壁の中へ挿入し設置した段階の平面図と断面図であ
る。
【図3】先行ユニット鋼材の主要部の詳細を示した平面
図である。
【図4】A,Bは後行ユニット鋼材のソイルセメント柱
列壁を造成する段階の平面図と断面図である。
【図5】A,Bは縦仕切板を引抜く段階の平面図と断面
図である。
【図6】A,Bは後行ユニット鋼材を挿入し設置した段
階の平面図と断面図である。
【図7】A,B,Cは鋼製連続地下壁の内側に建物の地
下構造を構築した断面図とbーb、cーc線位置の断面
図である。
【図8】スライド継手の内側部分のソイルセメントを除
去した状態の断面図である。
【図9】ユニット鋼材相互を溶接接合した平面図であ
る。
【図10】ユニット鋼材相互をコンクリート打設により
接合した平面図である。
【符号の説明】
2a ソイルパイル 2,2’ ソイルセメント柱列壁 1 先行ユニット鋼材 1’ 後行ユニット鋼材 3 スライド継手 4 スタッド 5 補強筋 6 コンクリート 7 多軸オーガー 8 底面の仕切板 9 縦仕切板 10 内側部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 洋文 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 石井 修 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 宮木 宗和 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 柴田 恭幸 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 岡本 達雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (56)参考文献 特開 平3−169911(JP,A) 特開 昭62−211418(JP,A) 特開 昭62−6018(JP,A) 特開 昭63−70716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/02 - 5/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行及び後行のユニット鋼材は、中央の背
    骨に相当する鋼矢板の両面の長手方向に一定のピッチで
    T型材を並列に設け、一端部にT型材のウエブから2枚
    の短い板を平行に突き出した形の溝部が形成され、他端
    は前記溝部へ挿入される平板状のリブに形成され、溝部
    及びリブがスライド継手とされていること、 数個のソイルパイルが相互に一部ラップする配置で連続
    するソイルセメント柱列壁の中に挿入し設置された先行
    ユニット鋼材と、隣接のソイルセメント柱列壁の中に挿
    入し設置された後行ユニット鋼材と、各々の突き合わ
    せ端部を少なくとも根切りの深さまでスライド継手で接
    合されており、先行ユニット鋼材と後行ユニット鋼材と
    、各々の突き合わせ端部を接合した前記スライド継手
    の根切り側部分を相互に溶接で接合して面内力を伝達す
    る連結が行われていることを特徴とする、大規模、大深
    度の鋼製連続地下壁。
  2. 【請求項2】先行及び後行のユニット鋼材は、中央の背
    骨に相当する鋼矢板の両面の長手方向に一定のピッチで
    T型材を並列に設け、一端部にT型材のウエブから2枚
    の短い板を平行に突き出した形の溝部が形成され、他端
    は前記溝部へ挿入される平板状のリブに形成され、溝部
    及びリブがスライド継手とされていること、 数個のソイルパイルが相互に一部ラップする配置で連続
    するソイルセメント柱列壁の中に挿入し設置された先行
    ユニット鋼材と、隣接のソイルセメント柱列壁の中に挿
    入し設置された後行ユニット鋼材と、各々の突き合わ
    せ端部を少なくとも根切りの深さまでスライド継手で接
    合されており、先行ユニット鋼材と後行ユニット鋼材と
    、各々の突き合わせ端部を接合した前記スライド継手
    の根切り側部分に、各鋼材の突き合わせ端部に設けた
    タッド、及び補強筋が配置されコンクリート打設
    て面内力を伝達する連結が行われていることを特徴とす
    る、大規模、大深度の鋼製連続地下壁。
  3. 【請求項3】先行及び後行のユニット鋼材は、中央の背
    骨に相当する鋼矢板の両面の長手方向に一定のピッチで
    T型材を並列に設け、一端部にT型材のウエブから2枚
    の短 い板を平行に突き出した形の溝部が形成され、他端
    は前記溝部へ挿入される平板状のリブに形成され、溝部
    及びリブがスライド継手とすること、 多軸オーガーによって数個のソイルパイルが相互に一
    部ラップする配置で連続するソイルセメント柱列壁を造
    成し、その中に先行ユニット鋼材を挿入し設置する段
    階と、 同じく多軸オーガーによって隣接位置に次なるユニット
    のソイルセメント柱列壁を一連に造成し、前記先行ユニ
    ット鋼材とスライド継手で接合してその壁中へ後行ユニ
    ット鋼材を挿入し設置する段階と、 前記鋼材入りソイル柱列壁を山留め壁に利用してその内
    側の地盤を根切りした後、先行ユニット鋼材と後行ユニ
    ット鋼材突き合わせ端部を接合したスライド継手の根
    切り側のソイルセメントを除去し、スライド継手の部分
    を溶接で接合して面内力を伝達する連結を行う段階とよ
    り成ることを特徴とする、大規模、大深度鋼製連続地下
    壁の構築方法。
  4. 【請求項4】先行及び後行のユニット鋼材は、中央の背
    骨に相当する鋼矢板の両面の長手方向に一定のピッチで
    T型材を並列に設け、一端部にT型材のウエブから2枚
    の短い板を平行に突き出した形の溝部が形成され、他端
    は前記溝部へ挿入される平板状のリブに形成され、溝部
    及びリブがスライド継手とすること、 多軸オーガーによって数個のソイルパイルが相互に一
    部ラップする配置で連続するソイルセメント柱列壁を造
    成し、その中に先行ユニット鋼材を挿入し設置する段
    階と、 同じく多軸オーガーによって隣接位置に次なるユニット
    のソイルセメント柱列壁を一連に造成し、前記先行ユニ
    ット鋼材とスライド継手で接合してその壁中へ後行ユニ
    ット鋼材を挿入し設置する段階と、 前記鋼材入りソイル柱列壁を山留め壁に利用してその内
    側の地盤を根切りした後、先行ユニット鋼材と後行ユニ
    ット鋼材突き合わせ端部を接合したスライド継手の根
    切り側のソイルセメントを除去し、前記先行ユニット鋼
    材及び後行ユニット鋼材の突き合わせ端部へ地上で予め
    突設したスタッドに加えて、補強筋を配置し、コンクリ
    ート打設して面内力を伝達する連結を行う段階とより
    成ることを特徴とする、大規模、大深度鋼製連続地下壁
    の構築方法。
  5. 【請求項5】先行ユニット鋼材の突き合わせ端部には、
    地上において予め底面の仕切板取付、また、オー
    ガーの外径に近似の曲率で凹曲面状をなす縦仕切板
    ライド継手を利用して引抜き可能に取付、前記縦仕切
    板は後行ユニット鋼材の挿入前に引抜ことを特徴とす
    る、請求項3または4に記載した大規模、大深度鋼製連
    続地下壁の構築方法。
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