JPH07164748A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

Info

Publication number
JPH07164748A
JPH07164748A JP5342421A JP34242193A JPH07164748A JP H07164748 A JPH07164748 A JP H07164748A JP 5342421 A JP5342421 A JP 5342421A JP 34242193 A JP34242193 A JP 34242193A JP H07164748 A JPH07164748 A JP H07164748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
water
recording material
heat
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5342421A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Naruse
充 成瀬
Yasutomo Mori
泰智 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP5342421A priority Critical patent/JPH07164748A/ja
Publication of JPH07164748A publication Critical patent/JPH07164748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高速印刷適性に優れ、しかも、感度低下や耐水
剥離性低下を起さない感熱記録材料を得ること。 【構成】 支持体上にロイコ染料と顕色剤を主成分とす
る感熱発色層、さらに該発色層上にオーバーコート層及
び/又は該発色層と支持体との間にアンダーコート層を
設けた感熱記録材料において、前記発祥層の結着剤とし
て該発色層の組成物全重量に対して10〜30%の水溶
性樹脂を用い、さらに前記オーバーコート層のちのいず
れか1層または両層に、前記水溶性樹脂と耐水化反応を
起す架橋剤を含有させた感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロイコ染料と顕色剤との
発色反応を利用した感熱記録材料、特に発色層表面に印
刷が施される感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般に紙、合成紙、プ
ラスチックフィルム等の支持体上に熱発色性組成物を主
成分とする感熱発色層を設けたもので、熱ヘッド、熱ペ
ン、レーザ光、ストロボランプ等で加熱することにより
発色画像が得られる。この種感熱記録材料は他の記録材
料に比べて、現像、定着等の煩雑な処理を施すことな
く、比較的簡単な装置で短時間に記録が得られること、
騒音の発生及び環境汚染が少ないこと、コストが安いこ
となどの利点により、図書、文書などの複写に用いられ
る他、電子計算機、ファクシミリ、券売機、ラベル、レ
コーダーなど多方面に亘る記録材料として広く利用され
ている。
【0003】このような感熱記録材料に用いられる熱発
色性組成物は、一般に発色剤と、この発色剤を熱時発色
せしめる顕色剤とからなり、発色剤としては例えばラク
トン、ラクタムまたはスピロピラン環を有する無色又は
淡色のロイコ染料が、また顕色剤としては従来から有機
酸又はフェノール性物質が用いられている。この発色剤
と顕色剤とを組み合わせた記録材料は、殊に得られる画
像の色調が鮮明であり、かつ、地肌の白色度が高く、し
かも、画像の耐候性が優れているという利点を有する。
【0004】しかしながら、上記感熱記録材料は、薬
品、水、アルコール等に触れると、記録が消色したり、
非記録部が発色したりするなどの欠点があるため、用途
に応じて感熱発色層上に保護層(オーバーコート層)が
設けられる。また、高速印字化がすすむ中で、支持体表
面を平滑にしたり、熱ヘッドから伝えられる熱エネルギ
ーを効率よく利用するため、あるいは印字の微細化、高
感度化に対応するために支持体と感熱発色層との間にア
ンダーコート層が設けられる場合もある。
【0005】近年、これらの感熱記録材料は、記録材料
表面に印刷が施され食品用ラベルや値札等に使用される
ことが多くなってきており、印刷はますます高速化して
きている。そのために高速印刷中に感熱記録材料の表面
が剥離して印刷不能になる(ピッキング)という新たな
減少が起こり、更なる高速化への対応を困難にしてい
る。この原因としては、主として感熱発色層の結着力が
弱いことが考えられ、感熱発色層に結着力の大きい重合
度の高い水溶性樹脂を添加する等の対策がとられてい
る。しかしながら、これらの結着樹脂(結着剤)は接着
性を改良できるまで添加すると、感度低下や耐水剥離性
低下等を引き起こす。耐水性を向上するには、感熱発色
層に架橋剤を添加する方法があるが、これによるとほと
んどの場合、感熱発色層塗布液の凝集が起こり使用でき
ない。また、感熱発色層に非水溶性樹脂を使用すること
もあるが接着性の向上効果は小さい。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】本発明は上述した状況に鑑みてなされたも
ので、高速印刷適性に優れ、しかも、感度低下や耐水剥
離性低下を生じない感熱記録材料を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、支持体上にロイコ染料と顕色剤を主成分とする感熱
発色層、さらに該発色層上にオーバーコート層及び/又
は該発色層と支持体との間にアンダーコート層を設けた
感熱記録材料において、前記発色層の結着剤として該発
色層の組成物全重量に対して10〜30%の水溶性樹脂
を用い、さらに前記オーバーコート層及びアンダーコー
ト層のうちのいずれか1層又は両層に、前記水溶性樹脂
と耐水化反応を起こす架橋剤を含有させた感熱記録材料
が提供される。第二に、上記水溶性樹脂として、重合度
500以下のポリビニルアルコールを用いた感熱記録材
料が提供される。以下、本発明を説明する。
【0008】本発明の感熱記録材料は、上記のように感
熱発色層上にオーバーコート層、又は感熱発色層と支持
体との間にアンダーコート層、あるいは該オーバーコー
ト層及びアンダーコート層の両層を設けた感熱記録材料
において、該感熱発色層の結着剤として該発色層組成物
の全重量に対して10〜30%の水溶性樹脂を用いるも
ので、これによれば感熱発色層の結着力の向上と感度の
向上を両立させた感熱記録材料が得られる。
【0009】すなわち、水溶性樹脂が10%より少量で
あると高速印刷に耐えられる結着力は得がたく、また、
30%より多いと感度低下が大きくなり、高速印字用の
感熱記録材料とは成り得ない。
【0010】さらに、本発明の感熱記録材料において
は、オーバーコート層又はアンダーコート層のいずれ
か、あるいはこれら両層に感熱発色層の水溶性樹脂と耐
水化反応を起こす架橋剤が含有されているため、感熱発
色層の耐水剥離性を向上する効果が得られる。また、ア
ンダーコート層と感熱発色層や感熱発色層とオーバーコ
ート層の層間結着力を向上させ、結果として、後記実施
例で示すように高速印刷適性の尺度として取り上げた耐
テープ剥離性を向上させることができる。
【0011】本発明の水溶性樹脂としては、下記するご
とく特に限定されないが、なかでもポリビニルアルコー
ル、あるいは変性ポリビニルアルコールが好ましい。ま
た、重合度500以下のポリビニルアルコールによれ
ば、特に感度低下の防止に有効であり、また、高重合度
のポリビニルアルコールを用いたときに見られるような
塗布ムラも見られない。さらに、完全けん化、部分けん
化のいずれでもよく、また、カルボン酸変性、カオチン
変性、ケイ素変性等の変性体を使用することができる。
【0012】以下に本発明の感熱記録材料において使用
される材料について述べる。まず、感熱発色層で用いる
水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、
でん粉およびその誘導体、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピ
ロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合
体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル
酸三元重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体のア
ルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のア
ルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼ
ラチン、カゼイン等の水溶性高分子等が挙げられる。こ
れらの樹脂は単独でも併用してもよく、更には疎水性樹
脂との併用も可能である。
【0013】本発明の感熱記録層において用いるロイコ
染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このよ
うなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用され
ているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメ
タン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン
系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料の
ロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ
染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなもの
が挙げられる。
【0014】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−
(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3'−トリフ
ルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−
9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタ
ム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−ト
リクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、3−N−メチル−N,n−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5
−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラ
ン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6'−クロロ−
8'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6'
−ブロモ−3'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロ
ピラン、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−ニトロ
フェニル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−
メチルフェニル)フタリド、3−(2'−メトキシ−4'
−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'−ヒドロキシ
−4'−クロル−5'−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−
トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエ
チルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トル
イジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニ
ルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラ
ン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メ
チル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチ
ルアミノ)フルオレンスピロ(9,3')−6'−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘ
キシルアミノ)−5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルア
ミノ−4'−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4'、5'−ベンゾ
フルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2',4'−ジ
メチルアニリノ)フルオラン等。
【0015】また、本発明の感熱記録層で用いる顕色剤
としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容
性の種々の化合物、又は酸化剤等が適用される。このよ
うなものは従来公知であり、その具体例としては以下に
示すようなものが挙げられる。
【0016】4,4’−イソプロピリデンジフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール 4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、p−ニトロ安息香酸亜鉛、1,3,
5−トリス(4−ターシャリーブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、2,2
−(3,4'−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
4−{β−(p−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリ
チル酸、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)−5−オキサペンタン、フタル酸
モノベンジルエステルモノカルシウム塩、4,4’−シ
クロヘキシリデンジフェノール、4,4’−イソプロピ
リデンビス(2−クロロフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノ
ール)、4,4’−ブチリデンビス(6−ターシャリー
ブチル−2−メチル)フェノール、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリ−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブチル−2
−メチル)フェノール、4,4’−ジフェノールスルホ
ン、4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシジフェニル
スルホン、4−ベンジロキシ−4'−ヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4’−ジフェノールスルホキシド、
P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジル、没食子
酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、N,N’−ジフェニルチオ尿素、N,N’−ジ(m
−クロロフェニル)チオ尿素、サリチルアニリド、ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、1,3−ビス
(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,4'−ジフェノー
ルスルホン、2,2'−ジアリル−4,4'−ジフェノー
ルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4'−メ
チルジフェニルスルホン、1−アセチルオキシ−2−ナ
フトエ酸亜鉛、2−アセチルオキシ−1−ナフトエ酸亜
鉛、2−アセチルオキシ−3−ナフトエ酸亜鉛、α,α
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエ
ン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロ
モビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS、
4,4'−チオビス(2−メチルフェノール)、4,4'
−チオビス(2−クロロフェノール)等。
【0017】感熱発色層の結着剤としては、公知のもの
が全て使用可能である。かかる結着剤はこれが発色性染
料および前記顕色性物質の各分散液と混合した時に、液
が発色したり凝集したりあるいは高粘度となったりする
ようなものでないことが好ましい。また発色性を阻害し
ないことおよび形成皮膜が強いことなどの特性が要求さ
れるが、保護層を設けるためにスティッキング、カス付
着、摩耗などのサーマルヘッドとの適合性に関しては特
に要求されることがなく、例えばポリビニルアルコー
ル、澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、アラビヤゴ
ム、ポリビニルピロリドン、アクリル酸(またはメタク
リル酸)エステル共重合体のアルカリ塩、スチレン/無
水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン/無
水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、アクリルアミド共
重合体などの水溶性高分子化合物およびスチレン/ブタ
ジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、アクリルエステル共
重合体などの高分子ラテックス、またはエマルジョンな
どを挙げることができる。
【0018】この外、感熱発色層には、必要に応じ、更
に、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、
例えば、填料、界面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)
等を併用することは差支えない。この場合、填料として
は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオ
リン、クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸マグネシウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸
バリウム、表面処理された炭酸カルシウムやシリカ等の
無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/
メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の
微粉末を挙げることができる。
【0019】熱可融性物質としては、例えば、ステアリ
ン酸アミド、ステアリン酸エチレンビスアミド、オレイ
ン酸アミド、パルミチル酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、
ベヘニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、
カルナウバロウ、パラフィンワックス、エステルワック
スなどのワックス類、テレフタル酸ジメチルエステル、
テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジ
ルエステル、イソフタル酸ジブチルエステル、1−ヒド
ロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)エ
タン、炭酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニル、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル
−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,4−ジ−t−ブチル−3−メ
チルフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェノール
類、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン等の増感剤、滑剤、酸化防止剤、紫
外線防止剤などの各種熱可融性物質などが挙げられる。
熱可融性物質の添加量については特に限定するものでな
く、一般に顕色剤1重量部に対して4重量部以下程度の
範囲が好ましい。
【0020】本発明のオーバーコート層及びアンダーコ
ート層に使用される樹脂は、前記水溶性樹脂の他にポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ス
チレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテック
ス等の非水溶性樹脂が挙げられる。また、必要に応じて
前記填料、補助添加剤等も使用することができる。オー
バーコート層及びアンダーコート層に使用される架橋剤
としては、例えば、従来より用いられている架橋剤、ポ
リアミドエピクロルヒドリン系、ホウ酸アジリジン系、
グリシジルアミン系、グリオキザール、メチロール基含
有化合物、エポキシ系等が挙げられるが、注意すること
は各層塗工液を安定させるもので、かつ、感熱発色層中
の水溶性樹脂と耐水化反応するものを選択する必要があ
る。
【0021】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、以下で示す「部」及び「%」は、いずれも
重量基準である。 〈アンダーコート層の形成〉 (A液) 焼成カオリン 10部 水 90部 上記組成物をサンドミルで分散し平均粒径が2μm以下
となるよう調製する。 (B液) A液 50部 カルボキシル変性ポリビニルアルコール(10%水溶液) 10部 架橋剤(表1及び表2に記載) 3部 水 36部 坪量58g/m2の上質紙にB液を乾燥付着量が4g/
2となるよう塗布乾燥し、アンダーコート層を形成す
る。 〈感熱発色層の形成〉 (C液) 3−(N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノ−6−メチル −7−アニリノフルオラン 20部 ポリビニルアルコール(10%水溶液) 20部 水 60部 上記組成物をボールミルにて24時間分散し、平均粒径
が2μm以下になるように調製する。 (D液) ビスフェノールA 10部 炭酸カルシウム 5部 ポリビニルアルコール(10%水溶液) 10部 水 75部 上記D液をサンドミルで分散し、平均粒径が2μm以下
となるよう調製した。 (E液) C液 5部 D液 30部 結着剤(10%樹脂溶液、表1及び表2に記載) X部 水 40−X部 前記アンダーコート層上に染料が0.5g/m2になる
ようにE液を塗布乾燥し感熱発色層を形成した。 〈オーバーコート層の形成〉 (F液) A液 40部 結着剤(10%樹脂溶液、表1及び表2に記載) 40部 架橋剤(10%濃度、表1及び表2に記載) 12部 ステアリン酸亜鉛 2部 水 6部 前記感熱発色層上に乾燥付着量が3g/m2となるよう
にF液を塗布し、オーバーコート層を形成した。次い
で、キャレンダー圧30Kgのスーパーキャレンダーを
2回通した。
【0022】以上のようにして下記表1及び表2記載の
計14種のサンプルを作製した。上記各サンプルは40
℃で24時間キュアリングを行なったあと、下記評価を
行なった。結果を表3に示す。 〈評価項目〉 「動感度」松下電器社製サーマルヘッドを供えた感度印
字装置を用い、24V、0.45w/dot、パルス幅
0.1〜1.2μsecの条件で印字し、印字濃度をマ
クベス反射濃度計(RD−914)にて測定した。濃度
が1.0を示すエネルギーを算出し、実施例1を1.0
0として他の例をエネルギー倍率(感度倍率)で示し
た。数値が大きい程「動感度」が良好なことを示す。 「耐テープ剥離性」サンプルにニチバン社製セロハンテ
ープを貼り、高速軽量剥離試験機で10m/secの速
度で感熱記録その剥離強度を測定する。数値が大きいほ
ど「耐テープ剥離性」が優れていることを示す。 「耐水ハガレ」サンプルを常温100ccの水中に10
時間漬した後、取り出し、指にて感熱記録材料表面を擦
り、感熱発色層からの剥離度合を次の基準で測定する。 ○:剥離なし、×:弱い力で剥離
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】上記表3の結果から明らかなように、感熱
発色層の結着剤が水溶性樹脂であっても、その添加量が
感熱発色層の全組成物の10%より少ない場合は、感度
は良好であるが、耐テープ剥離性及び耐水ハガレが悪い
(比較例3及び5参照)。一方添加量が30%より多い
場合は、耐テープ剥離性は良好となるが、感度が低下
し、また、耐水ハガレが悪い(比較例4及び6参照)。
これに対して水溶性樹脂の添加量を12.7%に設定し
た実施例のものは、耐テープ剥離性が高く、しかも感度
や耐水ハガレが悪化していない。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高速印
刷適性に優れ、しかも感度や耐水剥離性を低下させない
感熱記録材料が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にロイコ染料と顕色剤を主成分
    とする感熱発色層、さらに該発色層上にオーバーコート
    層及び/又は該発色層と支持体との間にアンダーコート
    層を設けた感熱記録材料において、前記発色層の結着剤
    として該発色層の組成物全重量に対して10〜30%の
    水溶性樹脂を用い、さらに前記オーバーコート層及びア
    ンダーコート層のうちのいずれか1層又は両層に、前記
    水溶性樹脂と耐水化反応を起す架橋剤を含有させた感熱
    記録材料。
  2. 【請求項2】 水溶性樹脂として、重合度500以下の
    ポリビニルアルコールを用いた請求項1の感熱記録材
    料。
JP5342421A 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録材料 Pending JPH07164748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342421A JPH07164748A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342421A JPH07164748A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07164748A true JPH07164748A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18353607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5342421A Pending JPH07164748A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07164748A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3539532B2 (ja) 感熱記録材料
JP3611231B2 (ja) 感熱記録材料
JP3161774B2 (ja) 感熱記録材料
JP3520648B2 (ja) 感熱記録材料
JPH07164742A (ja) 感熱記録材料
JP3768954B2 (ja) 感熱記録材料
JP3314287B2 (ja) 感熱記録材料
JP3129491B2 (ja) 感熱記録体
JPH07164748A (ja) 感熱記録材料
JP3670474B2 (ja) 感熱記録材料
JPH06115255A (ja) 感熱記録材料
JP2003025731A (ja) 感熱記録材料
JPH07172057A (ja) 感熱記録材料
JPH05185726A (ja) 感熱記録材料
JPH06127129A (ja) 感熱記録材料
JP3559113B2 (ja) 感熱記録材料
JPH11208115A (ja) 感熱記録材料
JP3119725B2 (ja) 感熱記録材料
JP3371214B2 (ja) 感熱記録型磁気券シート
JPH058543A (ja) 感熱記録材料
JPH0596854A (ja) 感熱記録材料
JPH07156548A (ja) 感熱記録材料
JPH08132734A (ja) 感熱記録材料
JPH07172056A (ja) 感熱記録材料
JPH04284287A (ja) 感熱記録材料