JPH07164744A - 感熱性記録材料 - Google Patents

感熱性記録材料

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JPH07164744A
JPH07164744A JP6261498A JP26149894A JPH07164744A JP H07164744 A JPH07164744 A JP H07164744A JP 6261498 A JP6261498 A JP 6261498A JP 26149894 A JP26149894 A JP 26149894A JP H07164744 A JPH07164744 A JP H07164744A
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heat
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polyvinyl alcohol
weight
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JP6261498A
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Thomas S Wald
トーマス・ステファン・ウォルド
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Wiggins Teape UK PLC
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/337Additives; Binders
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性、特に温水に対する抵抗性を向上させ
た感熱性記録材料を提供する。 【構成】 前記感熱性記録材料のバインダー組成物は、
大部分が(50重量%以上)実質的にエステル化されて
いないスチレン/無水マレイン酸共重合体のアミドアン
モニュウム塩と小部分が(50重量%以下)のポリビニ
ルアルコールからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱性記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感熱性記録材料は、ファクシミリ装置で
使用されるほか、ラベル、チケット、医療用叉は科学用
モニター装置の出力を記録するためのチャート等とし
て、あるいは計算機、加算機、小型コンピューターの出
力用チャートとして広く使用されている。多くの場合、
記録材料は支持体に感熱性組成物を塗布した構成にあっ
て、感熱性組成物の画像形成成分は、当初は無色叉は淡
色である1種以上の電子供与性発色物質と、その発色物
質と反応して発色物質を着色させる1種以上の電子受容
性共反応物質とである。電子供与性発色物質は、通常、
フルオラン叉は他のロイコ染料であり、電子受容性共反
応物質は、通常、有機酸であって、最も普通にはビスフ
ェノールである。発色物質と共反応物質とは、普通、そ
れぞれ微細な粒子として組成物中に存在し、バインダー
としても機能する適当なマトリックス材料、例えばポリ
ビニルアルコールに分散されている。通常、感熱性組成
物はまた、組成物の熱応答性を高めるための増感剤叉は
改質剤とか、増量剤、潤滑剤、白色剤、画像安定剤、さ
らには湿潤助剤等を含有している。通常、支持体は紙で
あるが、製品を例えば透明にする場合にはプラスチック
フィルムも支持体として使用される。支持体には所望に
応じて下塗りを施すことができ、例えば顔料とバインダ
ーからなる組成物を支持体に下塗りすることができる。
発色物質と共反応物質とは、初期の個体状態では互いに
反応しない。サーマルプリンター叉は印字針によって熱
が付与されると、その部位の感熱性組成物に含まれる1
種以上の成分が部分的に溶融する。こうして発生した液
相が発色物質と共反応物質との反応を生起させる結果、
付与された熱のパターンに相当するパターンで発色物質
が着色し、画像が得られるのである。上記した事柄は当
業界で周知であり、数多くの特許文献の対象にもなって
いるので、さらに詳しい説明は省略する。
【0003】
【発明が解決しようとする技術課題】特定の最終用途に
よって感熱性記録材料は耐水性でなければならない。特
に記録材料が塗れた際、記録材料をこすって像が消えた
りしてはならず、また水分に晒された後にそれが完全に
乾いていなくても像形成能力を維持するものでなければ
ならない。また感熱性塗料は例えばコイル状の記録材料
をほどく際に問題となるので粘着性を有してはならな
い。使用時にはサーマルプリンターヘッド及びその電気
回路によって発生する熱で存在する水分が温められる。
またプリンターヘッドは温度の高い環境下に設置された
機械に組み込まれており、従って感熱性記録材料は冷た
い水だけでなく温かい水との接触に耐え得るものでなけ
ればならない。耐水性が重要とされる感熱性記録材料の
製品例としては解放されたあるいは湿気を帯びた環境ま
たは冷凍庫、冷却キャビネット、叉は冷蔵庫等に貯蔵さ
れる品物のラベル、雨またはこぼした水などに晒された
り、あるいは凝縮状態で保持される交通手段、駐車、娯
楽用叉はその他のチケット及び凝集状態または水分が問
題となる位置に設置される産業用記録機またはモニター
装置に使用されるものなどである。上記の製品に使用さ
れるため感熱性記録材料を用いて実験を行い、いくつか
特定のものは冷水に対して抵抗性を有するが(濡らして
指でこすっても汚れが生じるか生じないかということを
測定した場合)、60℃の水で濡らした場合、簡単に発
色汚れが発生した。ここで言う「発色汚れ」とは塗料が
指でこすった際に最初に塗布された位置に留まらず、指
が感熱剤塗布面上を移動することによって塗料が移動す
るということを意味する。
【0004】
【技術課題を解決するための手段】本発明の目的は耐水
性、特に温水に対する抵抗性を向上させた感熱性記録材
料を提供することである。感熱性記録材料の耐水性能を
向上させるために、感熱記録材料は製品として、例えば
良好な感熱性、初期温度に敏感であること、貯蔵時(像
形成前後の)の変色に対する抵抗性、サーマルプリンタ
ーヘッドに粘着しないこと、プリンターヘッドに塗料の
成分を残存させないこと、プリンターヘッドを摩耗させ
ないことなどの重要な特性を失ってはならない。上記最
後に記載した特性は保護コーティングされていない加熱
エレメントを有し及びまたは感熱剤塗料と連続的に接触
してこすられることによって破損する可能性のある露出
したプリント回路を有するプリンターヘッドにとっては
特に重要である。所望の度合の耐水性を得る1つの手段
として感熱性塗料上に遮断トップコートを施すことがあ
る。このような遮断トップコートは非常に効果的である
が、製造コストがかかり且つ製造が複雑になる。その他
に例えば、通常の感熱性塗料に存在するポリビニルアル
コールのような水溶性バインダー剤を架橋し、非水溶性
にすることを試みた。しかしながら、この場合、冷水に
対する耐水性は得られるが、温水に好適な耐水性は得ら
れないというように所望の架橋度を得るのが困難である
ということが判明した。さらにポリビニルアルコール叉
は他の一般に使用される親水性バインダーより本来水溶
度の低いラテックスのようなバインダー剤の使用を試み
たが、ラテックスを使用した場合、著しい像の退色が見
られ、且つ例えば上述の粘着及び残存という問題も生じ
やすいということが判明した。またラテックス含有組成
物は所望の最終粒径に粉砕するのが困難である。また種
々のスチレン/無水マレイン酸共重合体を用いたいくつ
かの試みがなされた。その内の1つは英国特許第147
9542号に開示されている感熱性塗料用のカルボキシ
ル基を含み且つ軟化点が200℃以上の水溶性バインダ
ーを使用するものであり、この感熱塗料は耐水性であ
り、サーマルプリンタヘッドへの粘着、残存あるいは摩
耗を生じさせない。この場合のバインダーはナトリュウ
ム、アンモニュウム、カリウム叉はスチレン/無水マレ
イン酸共重合体であってもよい。しかしながら、該特許
はスチレン/無水マレイン酸共重合体、カルボキシルの
使用については詳述しておらず、変性澱粉及びカルボキ
シメチルセルロースが好適な選択肢として開示されてい
る。またヒドロキシメチルセルロース、ポリビニールア
ルコール、アラビアガム等のような他の水溶性バインダ
ーと共にバインダーを含有する特定のカルボキシルを使
用することが可能であるという一般的なことが開示され
ているにすぎない。ヒドロキシエチルセルロースが特定
の実施例中で使用されているが、ポリビニールアルコー
ルと組み合わせたスチレン/無水マレイン酸の使用は開
示されていない。英国特許第1479542号には該特
許の発明の範囲内ではないといことを示すための実験で
対照例となったスチレン/無水マレイン酸共重合体(他
のバインダーが存在しない)部分エステルのアンモニュ
ウム塩の使用が開示されている。また英国特許第213
4664A号には感熱性塗料組成物に使用されるバイン
ダーとしてスチレン/無水マレイン酸共重合体塩の使用
を一般例として参照しているが、他に開示された使用可
能なバインダーとこれら共重合体塩が同等に扱われ、特
にこれら共重合体塩ついて詳述したものではない。
【0005】ヨーロッパ特許第238709B号には感
熱性記録材料の耐水性を向上させるために特定の一般式
のジイソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアンモニ
ュウム塩の使用が開示されている。特定の実施例におい
て、ポリビニールアルコールも存在する。ジイソブチレ
ン/無水マレイン酸共重合体アンモニュウム塩を含有す
る感熱塗料の使用はヨーロッパ特許第211968号に
開示されている。ジイソブチレン/無水マレイン酸共重
合体は日本の公開特許出願第52ー73047号、同第
54ー1040号、同第54ー80136号及び同第5
8ー89397号においても使用されている。また前記
特許出願第54ー1040号には比較実験でナトリュウ
ム塩と思われるスチレン/無水マレイン酸共重合体の使
用が開示されている。
【0006】感熱性記録材料の耐温水性は、大部分50
重量%以上の実質的にエステル化されていないスチレン
/無水マレイン酸共重合体のアミドアンモニュウム塩と
小部分50重量%以下のポリビニルアルコールからなる
バインダー混合物を使用することによって著しく向上す
るということが判明した。従って本発明では支持体及び
この支持体に塗布される感熱性組成物からなる感熱性記
録材料を提供し、前記組成物は像形成成分として電子供
与性発色剤及び熱がこの組成物に加えられた際にこの発
色材を顕色させる効果のある相補性電子受容性共反応体
を含み、前記像形成成分は加熱印字において有効なバイ
ンダー組成で分散され、このバインダー組成は少なくと
も50重量%の実質的にエステル化されていないスチレ
ン/無水マレイン酸共重合体のアミドアンモニュウム塩
と最大50重量%のポリビニルアルコールからなること
を特徴とする。
【0007】非エステル化スチレン/無水マレイン酸共
重合体のアミドアンモニュウム塩は゛Scripset
720゛(商標名)でMonsato社から市販されて
いる。アミドアンモニュウム塩はスチレン/無水マレイ
ン酸共重合体を水酸化アンモニュウムと反応させること
によって製せられ、この化合物は化1の反復単位を含
む。
【化1】 このような化合物は半アミド/半アンモニュウム塩と呼
ばれるが、アミド及びアンモニュウム基は必ずしも同数
である必要はない。原則的にはアミドアンモニュウム塩
はアンモニュウム塩が全塩ではなく部分塩である場合使
用することが可能である。しかしながら、実際はこのよ
うな塩は粘度が高すぎるので使いにくい。このような塩
はスチレン/無水マレイン酸共重合体を無水アンモニア
で処理することによって製せられ、この化合物は化2の
反復単位を含む。
【化2】 エステルアンモニュウム塩(アミドアンモニュウム塩と
は対照的に)はスチレン/無水マレイン酸共重合体を比
較的低分子量のアルコールでエステル化したのち、水酸
化アンモニュウムで中和することによって製することが
でき、この化合物は化3の反復単位を含む。
【化3】 式中のRはエステル化ために使用されるアルコールから
残留したものである。このようなエステルアンモニュウ
ム塩は所望の耐水性を付与するには効果的であるが、感
熱紙用のバインダー組成の大部分に使用されると粘着及
び残存の問題が生じるということが判明した。スチレン
/無水マレイン酸共重合体の部分的にエステル化された
アンモニュウム塩の使用(ポリビニールアルコールと共
にではなく)は既に参照した英国特許第1479542
号に開示されている(表1の試験番号7及び実施例7参
照、゛Scripset520゛は部分エステル化され
たものである)。
【0008】バインダー組成に使用するためにスチレン
/無水マレイン酸共重合体塩とポリビニールアルコール
の相対比率を定める際、使用するポリビニールアルコー
ルの特性を考慮することが重要である。感熱性記録材料
(90%を僅かに下回る程度の下水分解度を有する)で
現在使用されている典型的なポリビニールアルコールの
場合、スチレン/無水マレイン酸共重合体塩は使用され
るバインダーの少なくとも約80重量%、好ましくは約
85重量%を占めるのが望ましい。しかしながら、ポリ
ビニールアルコールがより高度に加水分解されているか
あるいは例えば、約70乃至80重量%のグリオキサー
ル叉は他の硬化剤を使用した場合には上述の重量%以下
であっても使用可能である。仮に高度に加水分解された
ポリビニールアルコール及び硬化剤を用いたなら、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体の量を約60重量%ある
いはそれ以下にすることも可能であるが、この場合スチ
レン/無水マレイン酸共重合体塩がバインダー組成の大
半を占めなければならない。この重合体以外のバインダ
ー組成比率はポリビニールアルコールだけが占有する必
要はない。例えば少量のラテックス、通常スチレン−ブ
タジエンラテックスが特定の状況で有用である。また比
較的小量の上述のエステルアンモニュウムをジフェノキ
シエタン、ジフェニルカーボネート、ジベンジルオキサ
レートあるいはジベンジルテレフタレートのような酸素
含有増感剤を含まない特定の組成に使用することが可能
であり、小量であるので粘着及び残存の問題は生じな
い。
【0009】総バインダー含有量は従来の感熱記録材料
と同程度、即ち10乃至25重量%程度である。本発明
の感熱記録材料で使用される支持体は通常紙であるが、
プラスチックフィルムを使用することも可能である。支
持体の特性に関わらず、必要であれば感熱性組成物が塗
布される支持体の表面に1つまたはそれ以上の予備コー
トを施すことが可能である。支持体が紙である場合、こ
の予備コートは感熱性組成物の塗布前に支持体の有効寿
命及び平滑性を向上させる役割を果たす。支持体がプラ
スチックフィルムである場合、予備コートはフィルムの
結合力または定着力を高める役割を果たす。加えて且つ
支持体の特性に拘らず、予備コートは後に塗布される感
熱性組成物に対しての吸収力を高め、支持体内へ且つ支
持体を介して放散することによって画像形成の熱エネル
ギー損を減らし、プリンターヘッドの感熱性組成物の粘
着を減少させ、帯電防止性を付与しする等の役割を果た
す。少なくとも紙の支持体の場合、予備コートは通常1
つまたはそれ以上の顔料及びバインダーからなる。顔料
は無機または有機顔料でもよく、1つまたはそれ以上の
炭酸カルシュウム、離層カオリンまたは焼成カオリンが
好ましい。
【0010】感熱性組成物に使用される典型的な発色物
質はフルオラン類、特に2,6−ジアミノ置換フルオラ
ン類、フタリド類、特に3,3−ビス(4’−ジメチル
アミノ−フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(ク
リスタルバイオレットラクトン)である。本発明で使用
可能で、市場から入手可能な典型的なフルオラン類は3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン(以下これをN−102と略記する)、3−ジブチル
アミノ−6−メチル7−アニリノフルオラン(ODB−
2)及び3−N−エチル−N−イソペンチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン(S205)であ
る。本発明で使用することができるこれ以外の発色物質
はヨーロッパ特許第343014A号に記載されてい
る。感熱性組成物に使用される典型的な共反応物質は
2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
(ビスフェノールA)、2、2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−メチルペンタン(以下、AP−5と略記す
る)のようなビスフェノール類、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン(ビスフェノールS)のようなビス
フェノールスルホン酸、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステルのような芳香族カルボン酸エステル類のほ
か、例えばヨーロッパ特許出願第306344A号に記
載されているような当業界で慣用の他の共反応物質であ
る。感熱性組成物に使用して適当な増感剤はジフェノキ
シエタンのようなジアリルステル類、p−ベンジルビフ
ェニル、アセトアセトアリニド、トルイジド、フェニル
ヒドロキシナフトエートのようなアリール置換叉はアラ
ルキル置換ビフェノール類、テレフタル酸ジメチル叉は
ジベンジル及びシュウ酸ベンジルのような芳香続ジエス
テル類である。これらの物質は感熱性組成物の感度を高
めるステラミドワックスのような改質剤と共に使用する
こともできる。選択的にエチレンビスステアラミドワッ
クスのようなステアラミドワックスも使用することがで
きる。感熱性組成物に含有させることができる充填剤、
即ち顔料は、例えば、離層された叉は焼成されたカオリ
ン、水酸化アルミニュウム、酸化アルミニュウム、炭酸
カルシュウム、タルク及び酸化亜鉛である。これらの物
質は増量剤、白色剤、不透明剤として機能し、特にこれ
らがオイル吸収性に優れていれば、形成画像の汚れと、
サーマルヘッドへの組成物の堆積が減少する。感熱性組
成物はまた、蛍光増白剤を含有することができるほか、
組成物のサーマルヘッドへの付着を防止するために、ス
テアリン酸亜鉛で例示される脂肪酸塩のような潤滑剤を
勧誘することができ、さらに、発色物質の早期着色を抑
え、バックグラウンドの白色度維持に有効なパラフィン
ワックスを含有させることもできる。
【0011】感熱性組成物は常法に従って調整すること
が可能である。通常、共反応物質と発色物質は、個別に
バインダー組成に必要な1つまたは両方の成分を含むバ
インダーの水溶液またはエマルジョンに分散され且つ粉
砕され、粉砕される粒径は通常、1乃至10ミクロンあ
るいはそれ以下である。増感剤を使用する場合、その増
感剤は発色物質の混合物及び共反応物質の一方または両
方に、粉砕に先だって添加されるかあるいは増感剤及び
バインダー材の別個の分散液として調整される。顔料は
予め水に分散させて置くのが通例である。顔料の分散液
は、パラフィンワックスその他の添加剤を使用する場合
はこれらと共に、発色物質及び共反応物質の分散液と混
合され、支持体に塗布される最終的な感熱性組成物を得
る。本発明で採用できる塗布技術は、当業界で通常のい
ずれでも差し支えなく、例えば、ブレードコーティン
グ、エアナイフコーティング、バーコーティング叉はロ
ッドコーティング等のいずれもが採用できる。塗布物の
塗布が終了した後は、従来の方法に従って最終製品には
カレンダー仕上げ叉はスーパーカレンダー仕上げが施さ
れる。本発明を以下に示す実施例によって詳述するが、
断わりがない限り全ての部叉はパーセントは乾式重量基
準である。
【0012】
【実施例】
実施例1 感熱性組成物を下記の工程に従って調整した。 1)13部のポリビニールアルコールと86部の3−ジ
アルキルアミノ−6−メチル−7アニリノフルオラン
(発色剤)とを、固形分濃度37%で含有し、さらに通
常の界面活性剤を少量と脱泡剤を含有する水性分散液と
して粉砕した。 2)別に、1.6部のポリビニールアルコール(87乃
至89%の加水分解度)と、18部のエステル化されて
いないスチレン/無水マレイン酸共重合体の”Scri
pset720”アミドアンモニュウム塩(以下「AA
SSMAC」と略記する)と、14部のステアラミドワ
ックスと、23部の水酸化アルミニュウム(充填剤)
と、28部のAP−5共反応体と、14部のステアリン
酸亜鉛とを、通常の界面活性剤と脱泡剤を少量含有する
29%の水性分散液として粉砕した。 3)上記1)及び2)で得た分散液を混合すると共に、
さらにこれに炭酸カルシュウムの水性分散液と、AAS
SMACを加え、次に示す乾式重量%の組成を有する2
6%の固形分を含有する感熱性組成物を調製した。 AASSMACはバインダーの総重量(AASSMAC
とポリビニールアルコール)の86%を占めることを記
しておく。この組成物をパイロットスケールエアナイフ
コーターを使用して従来の感熱用基紙に乾燥塗料が約6
乃至8mg−2になるように塗布した。このようにして
得られた紙の耐温水性を許可するために下記の試験を行
った。この試験は実際に使用する際、感熱性記録材料が
克服しなければならない状況を促進させ過度にシュミレ
ートしたものである。それぞれ、試験は塗料が完全に硬
化した後、行った(通常、硬化するには3日要する)。
試験するにあたって試験サンプルを温水で塗布面及び非
塗布面を濡らし、その後、この濡らしたサンプルをガラ
ス顕微鏡スライドに挟んだ。さらに上方に位置するスラ
イド上に15kgの重りを載置し、装置全体を3時間、
60度Cの温度でオーブンに保管した。その後、重りを
取り除き前記スライドを慎重に分離させ、接触状態にあ
ったスライドへの塗料の粘着度合を測定した。耐温水性
の満足度は付着しないということで示される(スライド
の縁部にのみ付着したものは無視する)。上記のように
調整されたサンプル紙はこの試験において著しい粘着性
を示さず、従って良好な耐温水性を有すると評価され
た。従来の市販されているバインダーとしてグリオキサ
ールで硬化されたポリビニールアルコールを使用した感
熱性ラベル紙とバリヤートップコートされた市販の感熱
性ラベル紙の比較試験も行なった。トップコートされた
製品は粘着性を呈しなかったが、トップコートされてい
ない製品の塗料は全て紙からはがれスライドに残ってし
まうということが判明した。従って本発明によるトップ
コートされていない紙はトップコートされた製品と同等
の性能を有し且つ従来のトップコートされていない製品
より優れているという結果が得られた。
【0013】実施例2 この実施例は硬化剤(グリオキサール)と共にポリビニ
ールアルコールが実施例1で使用したものより高度に加
水分解された物質を含む場合、ポリビニールアルコール
に対してAASSMACを小さい比率で使用することが
可能であるということを例示したものである。感熱性組
成物を以下の方法に従って調製した。 1)発色剤粒子を実施例1で使用した13部のポリビニ
ールアルコールと87部の発色剤とを、通常の界面活性
剤と脱泡剤を少量含有する45%の水性分散液として粉
砕することによって調製した。 2)共反応対粒子を実施例1で用いた5.3部のポリビ
ニールアルコールと、94部のAP−5とを通常の界面
活性剤と脱泡剤を少量含有する固形分40%の水性分散
液として粉砕することによって調製した。 3)ワックス分散液を2.9部のステアラミドワックス
と、1.9部のステアリン酸亜鉛と1.2部のAASS
MACとを固形分30%の水性分散液として粉砕するこ
とによって調製した。 4)上記の1)、2)及び3)で得た分散液を混合する
と共に、さらにこれに炭酸カルシュウムの水性分散液と
バインダーを加えて混合し、この混合物の固形分を2
5.5%に調整した。この工程を2度、行なった。最初
の工程(例A)ではバインダーはAASSMACであ
り、2回目(例B)のバインダーは15%のグリオキサ
ール硬化剤と共に同重量のAASSMACとポリビニー
ルアルコール(98%加水分解された)の混合物を用い
た。前記硬化剤の量は使用されるポリビニールアルコー
ルを基準にしている。第3の組成物(例C)は変形例A
と変形例Bを同重量比率で混合して調製した。これら組
成物の乾式組成パーセントは次の通りであった。 発色剤 7 7 7 共反応体物質 15 15 15 AASSMAC 10 6 8 ポリビニールアルコール 2 6 4 炭酸カルシュウム 53 52 53 ステアラミドワックス 7 7 7 ステアリン酸亜鉛 5 5 5 その他 100 100 100 AASSMACはバインダーの総重量(即ちAASSM
ACとポリビニールアルコール)の変形例Aで83%、
変形例Bで41%そして変形例Cでは64%であった。
これらの組成物を基紙に実験室コーターにて塗布し、乾
燥させ、3週間放置し実施例1の耐水性試験を行なっ
た。変形例A及びCは良好な結果(変形例Aのほうが変
形例Cより若干耐温水性に優れている)を示したが、変
形例Bは変形例A及びCより劣っており、これによりA
ASSMACの有効性が示された。
【0014】実施例3 この実施例は一連の異なるワックス及びバインダー量を
使用した場合を例示する。実施例2で用いた6.3部の
共反応体と3.2発色剤粒子と10.3部のAASSM
ACと、53部の炭酸カルシュウムと、7.4部のステ
アラミドワックスと4.9部のステアリン酸亜鉛とを固
形分26%で含有する水性分散液として粉砕し、この分
散液を組成物1とした。組成物1の乾式パーセントは次
の通りであった。 AASSMACはバインダーの総重量(AASSMAC
とポリビニールアルコール)の84%であった。上記の
工程を繰り返し、3倍量のAASSMACを使用し、組
成物2とした。この組成物では、AASSMACは総バ
インダー重量の94%であった。さらに上記組成物1の
工程に従って組成物3及び4を調製し、これら組成物の
ステアラミドワックスの含有量をそれぞれ3%と1.5
%に減らし、この減少分を補うために追加のステアリン
酸亜鉛を加えた。これらの組成物を実験室コーターで塗
布し、乾燥させ実施例2で行なった耐温水性試験と感熱
印刷性能を試験した。紙の感熱性はステアラミドワック
スの量によって変化するが、耐温水性には殆ど影響はな
かった。
【0015】実施例4 この実施例では先行の実施例で使用した炭酸カルシュウ
ム及び叉は水酸化アルミニュウムではなくシリカと炭酸
カルシュウム混合顔料を用いた感熱性組成物の使用を例
示する。発色剤及び共反応物質は実施例2で行なった方
法に従って調製した。これらを混合すると共に、さらに
ステアラミドワックスと、ステアリン酸亜鉛と、AAS
SMACと、シリカと炭酸カルシュウムを加え、固形分
26%の水性分散液として粉砕した。最終組成物の組成
の乾式パーセントは次の通りであった。 得られた組成物を紙に実験室コーターで塗布し、乾燥さ
せ、先行の実施例と同様な耐温水性試験を行なった。上
記の工程をAASSMACの代わりに追加のポリビニー
ルアルコール(発色剤と共反応物質粒子に用いるものと
して)を加えた。AASSMAC含有組成物の耐温水性
は良好であってが、対照の組成物は温水に対して抵抗性
を示さなかった。
【0016】実施例5 この実施例では実施例4で使用したステアラミドワック
スの代わりに同重量のp−ベンジルビフェニル増感剤を
含有する感熱性組成物の使用を例示する。実施例4の工
程に従い、得られた製品の耐水性は良好であった。
【0017】実施例6 実施例1の工程を一連の異なる発色剤及び共反応物質を
組み合わせて使用し、実施例1の1)、2)および3)
より固形分を多くした。下記に示すような4つの異なる
組合せのものを使用した。 試験番号 発色剤 共反応体物質 A ODB−2 AP−5 B N−102/ODB−2 AP−5 C ODB−2 ビスフェノールA D ODB−2 D8 上記全てのサンプルは実施例1の耐温水性試験した際、
良好な耐水性(即ち付着しない)を示した。実施例1の
紙は従来の対照の紙より耐温水性に優れているので、こ
の実施例の紙も従来の対照紙より耐水性において優って
いると言える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び支持体に塗布される感熱性組
    成物とからなり、前記感熱性組成物は画像形成成分とし
    て電子供与性発色剤及び熱が前記組成物に加えられた
    際、発色剤と反応して顕色させる相補性電子受容性共反
    応体を含み、前記像形成成分は感熱性を有するバインダ
    ー組成に分散される感熱性記録材料に於いて、前記バイ
    ンダー組成は50重量%以上の実質的にエステル化され
    ていないスチレン/無水マレイン酸共重合体のアミドア
    ンモニュウム塩と50重量%以下のポリビニールアルコ
    ールからなることを特徴とする感熱性記録材料。
  2. 【請求項2】 前記ポリビニールアルコールは90%以
    上の加水分解率を有し、アミドアンモニュウム塩の量は
    バインダー組成の総重量の80重量%以上であることを
    特徴とする請求項1記載の感熱性記録材料。
  3. 【請求項3】 前記ポリビニールアルコールは90%以
    上の加水分解率を有し、アミドアンモニュウム塩の量は
    総バインダー組成の重量の70%以上であることを特徴
    とする請求項1記載の感熱性記録材料。
  4. 【請求項4】 前記ポリビニールアルコールは90%以
    上の加水分解率を有し、バインダーに硬化剤を用いた場
    合、アミドアンモニュウム塩の量は総バインダー組成の
    重量の60%以上であることを特徴とする請求項1記載
    の感熱性記録材料。
JP6261498A 1993-10-02 1994-09-30 感熱性記録材料 Pending JPH07164744A (ja)

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FI944500A (fi) 1995-04-03
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ATE134937T1 (de) 1996-03-15
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