JPH07163103A - シリースモータの回転子の製造方法 - Google Patents
シリースモータの回転子の製造方法Info
- Publication number
- JPH07163103A JPH07163103A JP30161593A JP30161593A JPH07163103A JP H07163103 A JPH07163103 A JP H07163103A JP 30161593 A JP30161593 A JP 30161593A JP 30161593 A JP30161593 A JP 30161593A JP H07163103 A JPH07163103 A JP H07163103A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- coil
- series motor
- iron core
- manufacturing
- Prior art date
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- Pending
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転子のコイルを傷つけることなく、かつ、
回転子のバランスも容易にとれるシリースモータの回転
子の製造方法を提供するものである。 【構成】 鉄心12にコイル14を巻くとともに、シャ
フト16を取付けた回転子10のアンバランス量を測定
し、コイル14を巻いた鉄心12と、両コイルエンド1
5をモールド樹脂によってモールド成形するとともに、
前記アンバランス量によって回転子10のバランスがと
れるようにコイルエンド15に突起部22を一体成形し
た。
回転子のバランスも容易にとれるシリースモータの回転
子の製造方法を提供するものである。 【構成】 鉄心12にコイル14を巻くとともに、シャ
フト16を取付けた回転子10のアンバランス量を測定
し、コイル14を巻いた鉄心12と、両コイルエンド1
5をモールド樹脂によってモールド成形するとともに、
前記アンバランス量によって回転子10のバランスがと
れるようにコイルエンド15に突起部22を一体成形し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリースモータの回転
子の製造方法に関するものである。
子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】シリース
モータにおいては、固定子に永久磁石を用い、回転子に
コイルを巻く構造となっている。
モータにおいては、固定子に永久磁石を用い、回転子に
コイルを巻く構造となっている。
【0003】そのため、回転数の高いシリースモータに
あっては、回転子におけるコイルエンドやコイルを巻い
た鉄心の表面に、ワニス処理を行ないコイルの保護を行
なっていた。
あっては、回転子におけるコイルエンドやコイルを巻い
た鉄心の表面に、ワニス処理を行ないコイルの保護を行
なっていた。
【0004】しかしながら、その回転子の表面をワニス
処理するだけでは、コイルの膨れやコイルの傷及びブラ
シの接触によるカスによって、モータに不良が発生する
場合があった。
処理するだけでは、コイルの膨れやコイルの傷及びブラ
シの接触によるカスによって、モータに不良が発生する
場合があった。
【0005】また、回転子は、回転をスムーズにするた
めに、全体としてバランスをとる必要がある。そのた
め、従来は、鉄芯の表面を削り取りそのバランスをとっ
ていた。
めに、全体としてバランスをとる必要がある。そのた
め、従来は、鉄芯の表面を削り取りそのバランスをとっ
ていた。
【0006】しかしながら、この方法では、鉄心のギャ
ップが不均一になり、モータ特性としては好ましくな
い。さらに、鉄心を削り取るため、その切粉が付着して
ギャップに入って不具合を起こすことがある。
ップが不均一になり、モータ特性としては好ましくな
い。さらに、鉄心を削り取るため、その切粉が付着して
ギャップに入って不具合を起こすことがある。
【0007】そこで、回転子のコイルを傷つけることな
く、かつ、回転子のバランスも容易にとれるシリースモ
ータの回転子の製造方法を提供するものである。
く、かつ、回転子のバランスも容易にとれるシリースモ
ータの回転子の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシリースモータ
の回転子の製造方法は、シリースモータの回転子におい
て、鉄心にコイルを巻くとともに、シャフトを取付けた
回転子のアンバランス量を測定し、コイルを巻いた鉄心
と、両コイルエンドをモールド樹脂によってモールド成
形すると共に、前記アンバランス量によって回転子のバ
ランスがとれるようにコイルエンドに突起部を一体成形
するものである。
の回転子の製造方法は、シリースモータの回転子におい
て、鉄心にコイルを巻くとともに、シャフトを取付けた
回転子のアンバランス量を測定し、コイルを巻いた鉄心
と、両コイルエンドをモールド樹脂によってモールド成
形すると共に、前記アンバランス量によって回転子のバ
ランスがとれるようにコイルエンドに突起部を一体成形
するものである。
【0009】
【作 用】上記シリースモータの回転子の製造方法であ
ると、コイルを巻いた鉄心と、両コイルエンドをモール
ド樹脂によって覆うため、コイルの表面が傷つくことが
ない。
ると、コイルを巻いた鉄心と、両コイルエンドをモール
ド樹脂によって覆うため、コイルの表面が傷つくことが
ない。
【0010】また、回転子のアンバランス量について
は、回転子のバランスが取れるように、モールド成形時
にコイルエンドに突起部を一体成形するため、容易にそ
のバランスを取ることができる。
は、回転子のバランスが取れるように、モールド成形時
にコイルエンドに突起部を一体成形するため、容易にそ
のバランスを取ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。
明する。
【0012】図1はシリースモータの回転子10の側面
図である。
図である。
【0013】符号12は、コイル14を巻き付ける鉄心
であり、これにより、鉄心12の前後部にコイルエンド
15,15が形成される。
であり、これにより、鉄心12の前後部にコイルエンド
15,15が形成される。
【0014】符号16は、シャフトであり、符号18
は、コミテータである。
は、コミテータである。
【0015】そして、コイル14を巻いた鉄心12と、
両コイルエンド15及びコミテータ18の前端部を、モ
ールド樹脂によってその表面を覆っている。そのモール
ド樹脂の厚さは約2〜3mmである。また、符号22
は、回転子10のアンバランス量を調整するために、両
コイルエンド15にモールド樹脂によって一体成形され
た突起部を示している。この突起部22によって、回転
子10全体のバランスがとれる。
両コイルエンド15及びコミテータ18の前端部を、モ
ールド樹脂によってその表面を覆っている。そのモール
ド樹脂の厚さは約2〜3mmである。また、符号22
は、回転子10のアンバランス量を調整するために、両
コイルエンド15にモールド樹脂によって一体成形され
た突起部を示している。この突起部22によって、回転
子10全体のバランスがとれる。
【0016】上記構成の回転子10の製造方法について
図2〜4に基づいて説明する。
図2〜4に基づいて説明する。
【0017】(1) 鉄心12にコイル14を巻くとと
もに、シャフト16とコミテータ18を取付け、回転子
10を組立てる。
もに、シャフト16とコミテータ18を取付け、回転子
10を組立てる。
【0018】(2) 組立てた回転子10のアンバラン
ス量をバランス測定装置42によって測定する。
ス量をバランス測定装置42によって測定する。
【0019】(3) 組立てた回転子10を、上型30
と下型32よりなる金型34内部に収納する。
と下型32よりなる金型34内部に収納する。
【0020】金型34内には、両コイルエンド15にお
けるモールド樹脂の盛付け状態を調整できるようにする
ために、すなわち、金型34と両コイルエンド15との
間の隙間(以下、調整用隙間38という)を調整できる
ようにするために、調整部材36が設けられている。具
体的には、コイルエンド15の円周部に相当する上型3
0と下型32に溝40が90°毎に4個所設けられ、こ
の溝40内部を調整部材36が摺動するものである。こ
の摺動距離の制御は、バランス調整装置が行う。
けるモールド樹脂の盛付け状態を調整できるようにする
ために、すなわち、金型34と両コイルエンド15との
間の隙間(以下、調整用隙間38という)を調整できる
ようにするために、調整部材36が設けられている。具
体的には、コイルエンド15の円周部に相当する上型3
0と下型32に溝40が90°毎に4個所設けられ、こ
の溝40内部を調整部材36が摺動するものである。こ
の摺動距離の制御は、バランス調整装置が行う。
【0021】(4) 4つの調整部材36を、バランス
測定装置42で得たデータに基づいてバランス調整装置
44が摺動させ、調整用隙間38を調整する。すなわ
ち、調整部材36を、図2における実線の矢印の方向に
移動させると、調整用隙間38が大きくなり、充填され
るモールド樹脂の量が多くなる。逆に、図2における点
線の矢印の方向に移動させると、調整用隙間38が小さ
くなり充填されるモールド樹脂の量が減る。
測定装置42で得たデータに基づいてバランス調整装置
44が摺動させ、調整用隙間38を調整する。すなわ
ち、調整部材36を、図2における実線の矢印の方向に
移動させると、調整用隙間38が大きくなり、充填され
るモールド樹脂の量が多くなる。逆に、図2における点
線の矢印の方向に移動させると、調整用隙間38が小さ
くなり充填されるモールド樹脂の量が減る。
【0022】(5) 調整部材36の位置が決められる
と、上型30と下型32との間にモールド樹脂を充填
し、コイルエンド15と鉄心12をモールド樹脂によっ
て覆う。その成形の際に調整用隙間38によって突起部
22が形成される。
と、上型30と下型32との間にモールド樹脂を充填
し、コイルエンド15と鉄心12をモールド樹脂によっ
て覆う。その成形の際に調整用隙間38によって突起部
22が形成される。
【0023】上記構成の回転子10であると、コイル1
4が露出している部分は全てモールド樹脂によって覆わ
れているため、コイルに傷が付いたりブラシカスが付い
たりして、回転子10に不良が発生しない。
4が露出している部分は全てモールド樹脂によって覆わ
れているため、コイルに傷が付いたりブラシカスが付い
たりして、回転子10に不良が発生しない。
【0024】また、上記製造方法であると、調整部材3
6をアンバランス量のデータに基づいて移動させて突起
部22を形成することによりバランスをとるため、容易
に回転子10のバランスをとることができる。
6をアンバランス量のデータに基づいて移動させて突起
部22を形成することによりバランスをとるため、容易
に回転子10のバランスをとることができる。
【0025】
【発明の効果】以上により、本発明のシリースモータの
回転子の製造方法であると、コイルエンドや鉄心部分を
モールド樹脂によって覆うため、コイルが傷ついたりす
ることがなく、モータに不良が発生しない。
回転子の製造方法であると、コイルエンドや鉄心部分を
モールド樹脂によって覆うため、コイルが傷ついたりす
ることがなく、モータに不良が発生しない。
【0026】また、コイルエンドを覆うモールド樹脂の
量を調整することにより、回転子のバランスをとるた
め、容易に回転子のバランスをとることができる。
量を調整することにより、回転子のバランスをとるた
め、容易に回転子のバランスをとることができる。
【図1】本発明の一実施例を示すシリースモータの回転
子の側面図である。
子の側面図である。
【図2】シリースモータの製造方法を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】シリースモータの製造を行うブロック図であ
る。
る。
10 回転子 12 鉄心 14 コイル 15 コイルエンド 16 シャフト 18 コミテータ 22 突起部
Claims (1)
- 【請求項1】シリースモータの回転子において、 鉄心にコイルを巻くとともに、シャフトを取付けた回転
子のアンバランス量を測定し、 コイルを巻いた鉄心と、両コイルエンドをモールド樹脂
によってモールド成形すると共に、前記アンバランス量
によって回転子のバランスがとれるようにコイルエンド
に突起部を一体成形することを特徴とするシリースモー
タの回転子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30161593A JPH07163103A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | シリースモータの回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30161593A JPH07163103A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | シリースモータの回転子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163103A true JPH07163103A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17899081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30161593A Pending JPH07163103A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | シリースモータの回転子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163103A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007336702A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-27 | Denso Corp | 燃料ポンプおよび燃料ポンプの製造方法 |
WO2005096468A3 (de) * | 2004-04-02 | 2009-01-29 | Siemens Ag | Verfahren zur herstellung eines rotationssymmetrischen bauteils |
WO2019197083A1 (de) * | 2018-04-13 | 2019-10-17 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur herstellung eines gewuchteten rotationskörpers |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP30161593A patent/JPH07163103A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005096468A3 (de) * | 2004-04-02 | 2009-01-29 | Siemens Ag | Verfahren zur herstellung eines rotationssymmetrischen bauteils |
JP2007336702A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-27 | Denso Corp | 燃料ポンプおよび燃料ポンプの製造方法 |
US8333007B2 (en) | 2006-05-30 | 2012-12-18 | Denso Corporation | Method for manufacturing motor device for a fuel pump |
WO2019197083A1 (de) * | 2018-04-13 | 2019-10-17 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur herstellung eines gewuchteten rotationskörpers |
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