JP2002315280A - 電動機用アマチュアおよびその製造方法 - Google Patents

電動機用アマチュアおよびその製造方法

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JP2002315280A
JP2002315280A JP2001119458A JP2001119458A JP2002315280A JP 2002315280 A JP2002315280 A JP 2002315280A JP 2001119458 A JP2001119458 A JP 2001119458A JP 2001119458 A JP2001119458 A JP 2001119458A JP 2002315280 A JP2002315280 A JP 2002315280A
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Japan
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armature
commutator
cylindrical portion
slit
outer cylindrical
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JP2001119458A
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English (en)
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Masaki Iijima
正樹 飯島
Susumu Aoki
進 青木
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックタイプの整流子を有するアマチュアの
コーティングを可能にすることである。 【解決手段】 アマチュア8に固定されたコミュテータ
14の外周面にスリット14eを形成するスリット切削
工程を、アマチュアコイル13を固定するためのモール
ド材Mをコーティングするコーティング工程より後に行
うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整流子を有する電動
機用アマチュアおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】整流子を有する電動機としてのブラシ付
き直流モータは、電源から供給される直流電流を機械的
な回転運動に変換して出力する機器であり、ワイパ装置
などの自動車用部品から、OA、AV機器などの民生機
器にいたるまで幅広く用いられている。
【0003】このようなブラシ付き直流モータは、内周
面に永久磁石が固定されたモータハウジングの内部に回
転自在に収容されたアマチュアを有している。
【0004】このアマチュアは、シャフトと、このシャ
フトの外周に固定されたアマチュアコアと、同様にシャ
フトの外周に固定された整流子とで形成されており、ア
マチュアコアのスロットには表面に絶縁処理が成された
銅線が巻き付けられて複数のアマチュアコイルが巻装さ
れている。
【0005】それぞれのアマチュアコイルは整流子に接
続されており、この整流子の摺接面にはそれぞれブラシ
ホルダに支持された複数のブラシが摺接するようになっ
ている。これらのブラシに直流電流を供給して、整流子
により整流された電流をアマチュアコイルに流すことに
より、永久磁石の磁界中に位置するアマチュアコイルに
電磁力が発生してアマチュアが回転するようになってい
る。
【0006】整流子は、絶縁材で形成される内側円筒部
と、この内側円筒部の外周面に所定の間隔で複数配置さ
れた整流子片とで構成されており、それぞれの整流子片
の間にはスリットが形成されて、整流子片間の絶縁を維
持するとともに、整流子片が摩耗した際にも絶縁材が摺
接面に露出しないようになっている。
【0007】それぞれの整流子片には接続部が設けられ
ており、この接続部にはアマチュアコイルのコイル端子
が接続されることになるが、この接続部の形状により、
整流子は、フックタイプとライザタイプとの2つのタイ
プに分けられる。通常は、接続部として整流子片の一端
に設けられたフックにコイル端子を接続するフックタイ
プのものが用いられているが、アマチュアコイルを形成
する銅線の径が太く、フックに巻き付けることができな
いような場合にはU字ブロック型の接続部を有するライ
ザタイプが用いられることになる。
【0008】ライザタイプの整流子は、樹脂製の内側円
筒部に、それぞれ個別に製作された整流子片を、所定の
間隔で配置した状態で一体に成型することにより構成さ
れており、その後、それぞれの整流子片の間を切削する
ことにより、整流子片の間にスリットを形成するように
している。このとき形成されるスリットは、整流子片の
摺接面上のみに形成され、接続部には形成されていな
い。
【0009】これに対してフックタイプの整流子は、樹
脂製の内側円筒部と、その外周面に一体的に設けられた
導電性の外側円筒部とで形成された筒状体に、外側円筒
部を越えて内側円筒部に至るまで深く軸方向に向くスリ
ットを切削することにより、内側円筒部の外周面に所定
の間隔で整流子片を構成させるものが主流であり、この
場合スリットは、整流子片の両端にまで形成されてい
る。
【0010】これらの整流子は、いずれの場合もシャフ
トに固定される以前に、別途製作されている。
【0011】このようなブラシ付き直流モータのアマチ
ュア製造方法としては、まず、アマチュアシャフトにア
マチュアコアと整流子とを固定して、次にアマチュアコ
アのスロットに銅線を巻き付けてアマチュアコイルを形
成することになる。
【0012】このように製造されたアマチュアは、例え
ば特開平11-150894号公報に示すBMC(Bulk Molding
Compound)コーティングにより、そのアマチュアコイ
ルがモールド材で固定されるようになっており、遠心力
によるアマチュアコイルの弛みを防止して、断線や絶縁
不良を防ぐようになっている。
【0013】このBMCコーティングは、上下に2分割
された射出成形用の金型の内部に、整流子の外周面を支
持する支持部によりアマチュアを位置決めセットして、
金型に設けられた注入孔からモールド材としてのBMC
を注入するようになっている。
【0014】このとき、ライザタイプの整流子を用いた
アマチュアでは、整流子片の一端に設けられたU字ブロ
ック型の接続部の側面は支持部と当接することになるた
め、注入されたBMCがスリットを介して支持部から漏
れることが無く、アマチュアコイルからその接続部にま
でコーティングを行うことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
フックタイプの整流子を用いたアマチュアでは、整流子
の外周面には整流子片の両端にまでスリットが形成され
ているため、注入されるBMCは、接続部からこのスリ
ットを介して外部に漏れ出すことになる。そのため、フ
ックタイプの整流子を有するアマチュアをBMCコーテ
ィングすることは困難であった。
【0016】本発明の目的は、フックタイプの整流子を
有するアマチュアのコーティングを可能にすることにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機用アマチ
ュアの製造方法は、絶縁性の内側円筒部および導電性の
外側円筒部を有する整流子と、前記外側円筒部の一端に
設けられた接続部にコイル端子が接続されるアマチュア
コイルが固定されるアマチュアコアとをシャフトに取り
付けるアマチュア製造工程と、前記接続部をキャビティ
内に露出させて前記整流子の外周面を金型により挟持し
た状態のもとで、前記金型内にモールド材を注入して前
記アマチュアコイルをコーティングするコーティング工
程と、前記外側円筒部にその円周方向に所定の間隔毎に
それぞれ軸方向に伸びる複数のスリットを切削し、相互
に分離した複数の整流子片を前記外側円筒部に形成する
スリット切削工程とを有し、前記コーティング工程の後
に前記スリット切削工程を行うことを特徴とする。
【0018】本発明の電動機用アマチュアの製造方法
は、前記外側円筒部の一端部に予めスリットを形成する
プリスリット切削工程を有し、前記スリット切削工程で
は予め形成されたスリットに連ならして前記スリットを
切削することを特徴とする。
【0019】本発明のアマチュアの製造方法は、前記整
流子を、前記接続部がフック形状であるフックタイプと
したことを特徴とする。
【0020】本発明の電動機用アマチュアは、絶縁性の
内側円筒部および前記内側円筒部に固定される導電性の
外側円筒部を有する整流子が取り付けられたシャフト
と、前記外側円筒部の一端に設けられた接続部にコイル
端子が接続され、前記シャフトに取り付けられたアマチ
ュアコアに固定されるアマチュアコイルと、前記アマチ
ュアコイルに塗布されるモールド材と、前記モールド材
が塗布された後に、前記外側円筒部にその円周方向に所
定の間隔毎にそれぞれ軸方向に伸びて切削加工されて相
互に分離して前記外側円筒部に形成される複数の整流子
片とを有することを特徴とする。
【0021】本発明の電動機用アマチュアは、樹脂製の
内側円筒部およびそれぞれ前記内側円筒部にスリットを
介して取り付けられる導電性の複数の整流子片からなる
外側円筒部を有する整流子と、前記整流子が取り付けら
れるシャフトと、前記整流子片に形成された接続部にコ
イル端子が接続され、前記シャフトに取り付けられたア
マチュアコアに固定されるアマチュアコイルと、前記ア
マチュアコイルに塗布されるモールド材とを有し、前記
整流子片を、小径部と大径部および前記小径部と前記大
径部とを連続させる径方向に延びる段差部とで構成し、
前記接続部を前記大径部もしくは前記小径部のいずれか
一方に形成したことを特徴とする。
【0022】本発明の電動機用アマチュアは、前記整流
子が、前記接続部がフック形状であるフックタイプであ
ることを特徴とする。
【0023】本発明にあっては、整流子の外側円筒部に
スリットを形成するスリット切削工程を、アマチュアコ
イルをコーティングするコーティング工程より後に行う
ようにしたので、コーティング工程の際にスリットから
モールド材が漏れ出すことを防ぐことができるため、フ
ックタイプの整流子を有する電動機用アマチュアのコー
ティングを可能とすることができる。
【0024】また、本発明にあっては、整流子片を、小
径部と大径部および段差部とで構成し、モールド材をコ
ーティングする際に、段差部を金型の支持部の端面と当
接するようにしたので、コーティング工程の際にスリッ
トからモールド材が漏れ出すことを防ぐことができるた
め、フックタイプの整流子を有する電動機用アマチュア
のコーティングを可能とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態であるブラシ
付き直流モータを示す断面図であり、図2は図1に示す
ブラシ付き直流モータに用いられるコミュテータの詳細
を示す正面図である。また、図3は図1に示すブラシ付
き直流モータのフロントブラケットの内部を示す正面図
である。
【0027】図1に示す電動機としてのブラシ付き直流
モータのモータハウジング1は、深絞り鋼板をプレスで
絞った底付き円筒状に形成されている。このモータハウ
ジング1の内周面1aには、2つのセグメント形の永久
磁石2,3が互いに異なる磁極を向かい合わせるように
取り付けられており、モータハウジング1の内部に磁束
を供給するようになっている。また、モータハウジング
1の開口端1bには締結部材4,5によりフロントブラ
ケット6が取り付けられており、その開口端1bを閉塞
するようになっている。
【0028】このように形成されたモータハウジング1
の内部には、シャフト7を有するアマチュア8が収容さ
れており、このアマチュア8はシャフト7がモータハウ
ジング1の底部1cとフロントブラケット6の貫通孔6
aとに設けられた軸受9,10に支持されることにより
回転自在となっている。
【0029】シャフト7の先端部7aは貫通孔6aから
外部に向けて突出しており、この先端部7aに図示しな
い被駆動部材を取り付けることによりアマチュア8の回
転を外部に出力できるようになっている。
【0030】シャフト7に形成されたスプライン部7b
には永久磁石2,3による磁束中に位置するようにアマ
チュアコア11が嵌合されており、このアマチュアコア
11はシャフト7と一体に回転するようになっている。
アマチュアコア11には22個のスロット12が形成さ
れており、これらのスロット12にはそれぞれ表面が絶
縁処理された銅線が重ね巻きされて複数のアマチュアコ
イル13が固定されている。なお、本実施の形態ではス
ロット12の数は22個であるがこれに限らず、任意の
個数としてもよい。また、アマチュアコイル13は重ね
巻きにより形成されているがこれに限らず、他の巻き方
としてもよく、また、その際形成されるアマチュアコイ
ル13の個数は任意の個数としてもよい。
【0031】また、シャフト7には、アマチュアコア1
1の図中左側に位置して整流子としてのコミュテータ1
4が取り付けられている。このコミュテータ14は、シ
ャフト7に固定された絶縁性の内側円筒部14aと、こ
の内側円筒部14aの外周にそれぞれ互いに電気的に絶
縁された状態となって放射状に配置された22個の整流
子片14bとにより構成されている。図2に示すよう
に、このコミュテータ14は、整流子片14bの一端に
接続部としてのフック14cが設けられたフックタイプ
となっており、それぞれのアマチュアコイル13のコイ
ル端子13aは、このフック14cにおいて整流子片1
4bと接続されている。
【0032】アマチュアコイル13は、その弛みを防止
して断線や絶縁不良を防ぐために、モールド材Mを塗布
することによりコーティングが行われており、スロット
12の内部からフック14cとの接続部分まで、モール
ド材Mにより固定されている。
【0033】フロントブラケット6はアルミダイキャス
トにより形成されており、このフロントブラケット6の
モータハウジング1の開口端1b側には底突き円筒状に
形成された凹部6bが形成されている。
【0034】図3に示すように、この凹部6bには、樹
脂製のブラシホルダステー15が締結部材16,17に
より固定されており、このブラシホルダステー15には
4つのブラシホルダ18が取り付けられている。
【0035】ブラシホルダ18の内部にはブラシ19が
軸方向に移動可能に設けられており、このブラシ19は
コミュテータ14の摺接面に摺接するようになってい
る。
【0036】また、ブラシホルダ18の内部にはコイル
ばね20が設けられており、このコイルばね20に付加
されるばね荷重により、ブラシ19は整流子片14bに
向けて付勢されるようになっている。なお、本実施の形
態では、ブラシホルダ18とブラシ19とはそれぞれ4
つ設けられているがこれに限らず、複数個設けられてい
ればいくつであってもよい。
【0037】ブラシ19のピッグテール19aは、ブラ
シホルダステー15に設けられた端子部21に溶接等に
より接続されている。この端子部21はブラシホルダス
テー15の内部に設けられた通電板を介してターミナル
部22,23に接続されており、ターミナル部22,2
3に接続された配線24,25を介して接続された示し
ない電源からの電流が供給されるようになっている。
【0038】したがって、ターミナル部22,23に図
示しない電源からの電流が供給されると、それぞれ対を
成すブラシ19に互いに逆向きの電流が供給されること
になる。ブラシ19に供給された電流はコミュテータ1
4により整流された後、それぞれのアマチュアコイル1
3に供給され、磁束中に位置するアマチュアコイル13
にフレミングの左手の法則による回転力が生じて、アマ
チュア8が回転することになる。
【0039】図4(a)はプレスリット切削工程が行わ
れたアマチュアのコミュテータ部分の詳細を示す正面図
であり、図4(b)はコーティング工程が行われたアマ
チュアを示す断面図であり、図4(c)はスリット切削
工程が行われたアマチュアを示す断面図である。また、
図5は図1に示すアマチュアのコーティング工程を示す
断面図である。
【0040】次に、このようなブラシ付き直流モータの
アマチュア8の製造方法について説明する。
【0041】まず、通常のアマチュア8の製造過程と同
様に、アマチュア製造工程として、シャフト7にコミュ
テータ14とアマチュアコイル13が固定されたアマチ
ュアコア11とを取り付けることになる。このとき、内
側円筒部14aと、その外周面に一体的に設けられた外
側円筒部14dとで構成された状態のコミュテータ14
の外側円筒部14dの一端には、図4(a)に示すプレ
スリット切削工程として、この外側円筒部14dを越え
て内側円筒部14aに至るまで深く軸方向に向くスリッ
ト14eが、整流子片14bのフック14c側の一端か
らフック14cの範囲つまり位置Aまでの間に予め形成
されている。また、アマチュアコイル13は、シャフト
7に固定されたアマチュアコア11に銅線を巻き付け、
その一部を整流子片14bのフック14cに接続しなが
ら、アマチュアコア11に固定されることになる。な
お、このプレスリット切削工程は、アマチュア製造工程
の前に行うようにしても、後に行うようにしてもよい。
【0042】このようにして形成されたアマチュア8
を、図4(b)に示すコーティング工程によりコーティ
ングすることになる。このコーティング工程は、図5に
示すように、上型26aと下型26bとに2分割された
射出成形用の金型26のキャビティ26cの内部に、コ
ミュテータ14の外周面を挟持する支持部26dにより
アマチュア8を位置決めセットして、金型26に設けら
れた空気抜き孔26eを開いた状態で注入孔26fから
モールド材Mを注入するようになっている。このモール
ド材Mは、不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を配合
したいわゆるBMCであり、このモールド材Mによりア
マチュアコイル13がコーティングされることになる。
【0043】このとき、この支持部26dは、コミュテ
ータ14の外周面のスリット14eが形成されていない
面、つまり図中位置Aより左側を挟持するようになって
おり、整流子片14bのフック14cが金型26のキャ
ビティ26cの内部に露出した状態となっている。した
がって、コーティングは、アマチュア8の位置Aより図
中右側の範囲で行われることになる。
【0044】このようにしてコーティング工程が行われ
た後、図4(c)に示すスリット切削工程として、外側
円筒部14dの円周方向に所定の間隔毎にそれぞれ軸方
向に伸びるスリット14eを、プレスリット切削工程に
より予め形成されたした複数のスリット14eに連なら
して、コミュテータ14の他端にまで延びるように切削
を行い、外側円筒部14dを相互に分離させてそれぞれ
の整流子片14bを形成する。
【0045】このように、コミュテータ14の整流子片
14bを形成するためのスリット切削工程を、コーティ
ング工程の後に行うようにしたことにより、コーティン
グ工程を行う際のコミュテータ14の外周面と支持部2
6dとの間には、スリット14eは形成されておらず、
モールド材Mがスリット14eから漏れだすことが無い
ため、フックタイプのコミュテータ14であってもコー
ティングを行うことができる。
【0046】図6は図2に示すコミュテータの変形例を
示す断面図であり、図7は図6に示すコミュテータを用
いたアマチュアのコーティング工程を示す断面図であ
る。
【0047】図6に示す整流子としてのコミュテータ2
7は、図2に示すコミュテータ14に変えて用いられる
ものであり、このコミュテータ27が取り付けられるア
マチュア8は図1に示す場合と同様に、このコミュテー
タ27が取り付けられるシャフト7やアマチュアコイル
13およびアマチュアコイル13に塗布されるモールド
材Mなどから構成されている。
【0048】このコミュテータ27は、樹脂製の内側円
筒部28と、この内側円筒部28にそれぞれスリット2
9を介して固定された導電性の複数の整流子片30から
なる外側円筒部31とで構成されている。この整流子片
30は、小径部30aと大径部30bおよび小径部30
aと大径部30bとを連続させる径方向に延びる段差部
30cとで構成されており、この大径部30bには接続
部としてのフック30dが形成されている。したがっ
て、このコミュテータ27も図2に示すコミュテータ1
4と同様にフックタイプとなっている。なお、本実施の
形態においては、接続部としてのフック30dは大径部
30bに形成されているが、小径部30aに形成しても
よい。
【0049】図7に示すように、このようなコミュテー
タ27を有するアマチュア8をコーティング工程により
コーティングする際には、この段差部30cは、モール
ド材Mをコーティングする際に用いられる金型26の、
キャビティ26cの端面部32と当接するようになって
いる。
【0050】したがって、金型26の支持部26dは、
端面部32と段差部30cとが当接することにより閉塞
されることになり、金型26内に注入されたモールド材
Mが、コミュテータ27のスリット29から漏れ出すこ
とを防ぐことができる。
【0051】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態で
は、コミュテータ14,27を、接続部がフック形状で
あるフックタイプのものとしているがこれに限らず、他
の形状としてもよい。
【0052】また、本実施の形態においては、プレスリ
ット切削工程としてスリット14eが形成される範囲を
整流子片14bのフック14c側の一端からフック14
cの範囲としているがこれに限らず、外側円筒部14d
の他端にまで到達しない範囲であればいずれの範囲にま
で形成してもよい。
【0053】さらに、本実施の形態においては、支持部
26dは図中位置Aより左側全体をを挟持するようにな
っているがこれに限らず、整流子片14bのフック14
cが金型26のキャビティ26cの内部に露出した状態
つまり図中位置Aより左側の範囲であればいずれの範囲
において挟持するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、整流子の外側円筒部に
スリットを形成するスリット切削工程を、アマチュアコ
イルをコーティングするコーティング工程より後に行う
ようにしたので、コーティング工程の際にスリットから
モールド材が漏れ出すことを防ぐことができるため、フ
ックタイプの整流子を有する電動機用アマチュアのコー
ティングを可能とすることができる。
【0055】また、整流子片を小径部と大径部および段
差部とで構成し、モールド材をコーティングする際に、
段差部を金型のキャビティの端面部と当接するようにし
たので、コーティング工程の際にスリットからモールド
材が漏れ出すことを防ぐことができるため、フックタイ
プの整流子を有する電動機用アマチュアのコーティング
を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるブラシ付き直流モ
ータを示す断面図である。
【図2】図1に示すブラシ付き直流モータに用いられる
コミュテータの詳細を示す正面図である。
【図3】図1に示すブラシ付き直流モータのフロントブ
ラケットの内部を示す正面図である。
【図4】(a)はプレスリット切削工程が行われたアマ
チュアのコミュテータ部分の詳細を示す正面図であり、
(b)はコーティング工程が行われたアマチュアを示す
断面図であり、(c)はスリット切削工程が行われたア
マチュアを示す断面図である。
【図5】図1に示すアマチュアのコーティング工程を示
す断面図である。
【図6】図2に示すコミュテータの変形例を示す断面図
である。
【図7】図6に示すコミュテータを用いたアマチュアの
コーティング工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 モータハウジング 1a 内周面 1b 開口端 1c 底部 2,3 永久磁石 4,5 締結部材 6 フロントブラケット 6a 貫通孔 6b 凹部 7 シャフト 7a 先端部 7b スプライン部 8 アマチュア 9,10 軸受 11 アマチュアコア 12 スロット 13 アマチュアコイル 13a コイル端子 14 コミュテータ 14a 内側円筒部 14b 整流子片 14c フック 14d 外側円筒部 14e スリット 15 ブラシホルダステー 16,17 締結部材 18 ブラシホルダ 19 ブラシ 19a ピッグテール 20 コイルばね 21 端子部 22,23 ターミナル部 24,25 配線 26 金型 26a 上型 26b 下型 26c キャビティ 26d 支持部 26e 空気抜き孔 26f 注入孔 27 コミュテータ 28 内側円筒部 29 スリット 30 整流子片 30a 小径部 30b 大径部 30c 段差部 30d フック 31 外側円筒部 32 端面部 M モールド材 A 位置
フロントページの続き Fターム(参考) 5H613 AA01 BB04 GA04 GB01 GB02 KK01 KK03 PP05 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP02 PP12 PP26 SS08 SS44 5H623 AA10 BB07 GG11 JJ03 LL10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の内側円筒部および導電性の外側
    円筒部を有する整流子と、前記外側円筒部の一端に設け
    られた接続部にコイル端子が接続されるアマチュアコイ
    ルが固定されるアマチュアコアとをシャフトに取り付け
    るアマチュア製造工程と、 前記接続部をキャビティ内に露出させて前記整流子の外
    周面を金型により挟持した状態のもとで、前記金型内に
    モールド材を注入して前記アマチュアコイルをコーティ
    ングするコーティング工程と、 前記外側円筒部にその円周方向に所定の間隔毎にそれぞ
    れ軸方向に伸びる複数のスリットを切削し、相互に分離
    した複数の整流子片を前記外側円筒部に形成するスリッ
    ト切削工程とを有し、 前記コーティング工程の後に前記スリット切削工程を行
    うことを特徴とする電動機用アマチュアの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動機用アマチュアの製
    造方法において、前記外側円筒部の一端部に予めスリッ
    トを形成するプリスリット切削工程を有し、前記スリッ
    ト切削工程では予め形成されたスリットに連ならして前
    記スリットを切削することを特徴とする電動機用アマチ
    ュアの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電動機用アマチ
    ュアの製造方法において、前記整流子を、前記接続部が
    フック形状であるフックタイプとしたことを特徴とする
    電動機用アマチュアの製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁性の内側円筒部および前記内側円筒
    部に固定される導電性の外側円筒部を有する整流子が取
    り付けられたシャフトと、 前記外側円筒部の一端に設けられた接続部にコイル端子
    が接続され、前記シャフトに取り付けられたアマチュア
    コアに固定されるアマチュアコイルと、 前記アマチュアコイルに塗布されるモールド材と、 前記モールド材が塗布された後に、前記外側円筒部にそ
    の円周方向に所定の間隔毎にそれぞれ軸方向に伸びて切
    削加工されて相互に分離して前記外側円筒部に形成され
    る複数の整流子片とを有することを特徴とする電動機用
    アマチュア。
  5. 【請求項5】 樹脂製の内側円筒部およびそれぞれ前記
    内側円筒部にスリットを介して取り付けられる導電性の
    複数の整流子片からなる外側円筒部を有する整流子と、 前記整流子が取り付けられるシャフトと、 前記整流子片に形成された接続部にコイル端子が接続さ
    れ、前記シャフトに取り付けられたアマチュアコアに固
    定されるアマチュアコイルと、 前記アマチュアコイルに塗布されるモールド材とを有
    し、 前記整流子片を、小径部と大径部および前記小径部と前
    記大径部とを連続させる径方向に延びる段差部とで構成
    し、前記接続部を前記大径部もしくは前記小径部のいず
    れか一方に形成したことを特徴とする電動機用アマチュ
    ア。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の電動機用アマチ
    ュアにおいて、前記整流子が、前記接続部がフック形状
    であるフックタイプであることを特徴とする電動機用ア
    マチュア。
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