JP2000287403A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2000287403A JP8726299A JP8726299A JP2000287403A JP 2000287403 A JP2000287403 A JP 2000287403A JP 8726299 A JP8726299 A JP 8726299A JP 8726299 A JP8726299 A JP 8726299A JP 2000287403 A JP2000287403 A JP 2000287403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータコイルの断線の発生を確実に防止す
る。 【解決手段】 ステータ23の4つの磁極歯30A〜3
0D間のボス部41A〜41Dのうちの3個に導電ピン
12を挿通保持し、残りの1個にダミーピン43を設
け、互いに対峙する各2つの磁極歯30A〜30Dに各
1相分をそれぞれ巻装したステータコイル3における第
1相分のコイル巻線33bの両端部を磁極歯30C,3
0Dの下方側から導電ピン12,12の上端部にそれぞ
れ案内してからげ接続する。第2相分のコイル巻線33
aの一端部を磁極歯30Aの下方側から第3の導電ピン
12の上端部に案内してからげ接続し、且つ他端部をダ
ミーピン43の上端部に磁極歯30Cの下方側から案内
してからげ接続したのち、導電ピン12の上端部に第1
相と共通にからげ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パーソナ
ルコンピュータやワードプロセッサなどのOA機器や家
電製品或いはAV機器の冷却用としての小型軸流ファン
を構成するためのファンモータなどに利用されるブラシ
レスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のブラシレスモータとして
は、ファンモータに適用した場合、例えば、特開平6-25
3482号公報に記載のものが存在する。このファンモータ
のステータは、図6(b)の正面図および同図(c)の
切断右側面図に示すような構成になっている。すなわ
ち、このステータ1は、4つの磁極歯(ティース)2A
〜2Dを有するステータコア2に対し、絶縁樹脂からな
る一対のインシュレータ3,4を、上下から挟み込んで
嵌め合わすことにより、ステータコア2をインシュレー
タ3,4で覆っている。また、一対のインシュレータ
3,4を互いに嵌め合わせた状態の平面図を示す同図
(a)のように、インシュレータ3,4には、4つの磁
極歯2A〜2Dを覆う磁極対応部7A〜7Dを有してお
り、この各磁極歯2A〜2Dにインシュレータ3,4を
介してステータコイル8を後述するように2相に巻装し
てステータ1が構成されている。ステータコア2とステ
ータコイル8間は、これらの間に介在させた両インシュ
レータ3,4によって電気的絶縁されている。
【0003】図6(a)に示すように、下部インシュレ
ータ4には、4つの磁極歯2A〜2Dの各間にそれぞれ
存在する空間である4個のスロット9A〜9Dにおい
て、それぞれ径方向外方へ突出するボス部10A〜10
Dが一体成形されており、この各ボス部10A〜10D
はそれぞれ取付孔11A〜11Dを有している。この4
個のうちの3個のボス部10A,10C,10Dの各々
の取付孔11A,11C,11Dには、導電ピン(から
げピン)12がそれぞれ挿通して保持され、残り1個の
ボス部10Bはそのままの状態にされている。
【0004】また、ステータコイル8は以下のようにし
て2相に巻装されている。すなわち、ステータ1の展開
説明図である図6(d)に示すように、第1相分の第1
のコイル巻線8aは、互いに対峙する第1および第3の
磁極歯2A,2Cに巻装され、且つ第2相分の第2のコ
イル巻線8bは、互いに対峙する第2および第4の磁極
歯2B,2Dに巻装されている。
【0005】さらに、第1のコイル巻線8aの巻き始め
端が第1のボス部10Aの導電ピン12の上端部に第1
の磁極歯2Aの下方側から案内されてからげ接続され、
第2のコイル巻線8bの巻き終わり端が第4のボス部1
0Dの導電ピン12の上端部に第4の磁極歯2Dの下方
側から案内されてからげ接続され、第1のコイル巻線8
aの巻き終わり端および第2のコイル巻線8bの巻き始
め端が第3のボス部10Cの導電ピン12の上端部に第
3の磁極歯2Cの上方側および下方側からそれぞれ案内
されて共通にからげ接続されている。各導電ピン12は
各々の下端部を回路基板(図示せず)の取付孔に挿通し
て半田付けされ、これにより、各コイル巻線8a,8b
は導電ピン12を介して回路基板の駆動回路に接続され
る。
【0006】この種のファンモータの駆動には、一般に
2相ユニポーラ駆動方式が採用されている(特開平6-10
5590号公報参照)。すなわち、図7に示すように、第1
相分のコイル巻線8aは2本の導電ピン12を介して回
路基板13の共通端子TCと第1の端子T1間に電気的
に接続され、第2相分のコイル巻線8bは2本の導電ピ
ン12を介して共通端子TCと第2の端子T2間に電気
的に接続される。この両コイル巻線8a,8bには、回
路基板13に実装して搭載されたトランジスタなどから
なるスイッチング素子S1,S2のスイッチング動作に
より、共に同一方向に電流が流される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6(b)〜(d)に
示す構成に組み立てられたステータ1は、ファンモータ
の組み立てに際して、特開平6-253482号公報にも示され
ているように、下部インシュレータ4の垂下片14を回
路基板13の取付孔に嵌入し、且つ各導電ピン12の下
端部を回路基板13の取付孔に挿入して半田付けするこ
とにより、その下部に回路基板13を装着した状態とし
たのちに、ファンモータの本体部分を構成するハウジン
グの円筒部に、図6(a)に示す中央の筒部17を外嵌
固定して組み込まれる。このステータ1のハウジングへ
の組み込みは自動組立機等を用いて行われる。
【0008】ところで、前述した従来のブラシレスモー
タにおけるステータ1では、第1の磁極歯2Aに巻回さ
れる第1のコイル巻線8aの巻き始め端が第1のボス部
10Aの導電ピン12の上端部に対し第1の磁極歯2A
の下方側から案内され、第4の磁極歯2Dに巻回される
第2のコイル巻線8aの巻き終わり端が第4のボス部1
0Dの導電ピン12の上端部に対し第4の磁極歯2Dの
下側から案内されている。これに対し、回路基板13の
共通端子TCに接続される第3のボス部10Cの導電ピ
ン12には、第1のコイル巻線8aの巻き終わり端と第
2のコイル巻線8bの巻き始め端とが共通にからげ接続
される構成になっているため、この第3のボス部10C
の導電ピン12には、必然的に2本のうちの何れか一方
のコイル巻線8aまたは8b(図示例では第2のコイル
巻線8bの巻き始め端)が隣接する磁極歯2Cの上側か
ら案内されることになる。
【0009】しかしながら、上述のように、第3のボス
部10Cに保持された一本の導電ピン12の上端部に対
し2本のコイル巻線8a,8bが隣接する磁極歯2Cの
下方側と上方側とからそれぞれ案内されている場合に
は、組立工程において、ステータ1の各導電ピン12に
下方への押圧力が加わると、ボス部10,10C,10
Dに貫通保持されている各導電ピン12が取付孔11
A,11C,11Dを下方にスライドするので、磁極歯
2Dの上方側から案内されて導電ピン12に接続された
コイル巻線8bには、その導電ピン12が下方にスライ
ドするの伴い引っ張られてテンションが加わるために、
断線する不具合が生じることがある。
【0010】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、組立工程においてコイルが接続される導電ピ
ンにスライド力が加わっても、ステータコイルの断線の
発生を確実に防止し得るブラシレスモータを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るブラシレスモータは、シャフト回
りに回転する回転体に設けられたロータマグネットと、
前記シャフトに対し同心状の配置でハウジングに設けら
れた支持部に固定されて前記ロータマグネットに対向し
たステータとを備え、前記ステータは、4つの磁極歯を
有するステータコアと、前記ステータコアを覆うインシ
ュレータと、前記ステータコアにおける4つの磁極歯の
うちの互いに対峙する各2つの磁極歯に前記インシュレ
ータを介してそれぞれ1相分が巻装された2相のステー
タコイルと、前記各磁極歯の間における前記インシュレ
ータの部分にそれぞれ形成された4個のボス部と、4個
のうちの3個の前記各ボス部にそれぞれ挿通保持された
3本の導電ピンと、残りの1個の前記ボス部に設けられ
たダミーピンとを備えるとともに、前記ステータコイル
における第1相分のコイル巻線の両端部がそれぞれ前記
磁極歯の下方側から第1,第2の前記導電ピンの上端部
に案内されて接続され、第2相分のコイル巻線の一端部
が前記磁極歯の下方側から第3の前記導電ピンの上端部
に案内されて接続され、且つ他端部近傍部分が前記磁極
歯の下方側から前記ダミーピンの上端部に案内されて中
継接続されるとともに、他端部が第1の前記導電ピンの
上端部に第1相と共通に接続されていることを特徴とし
ている。
【0012】このブラシレスモータでは、ステータ自身
の組立工程あるいはこのステータを用いた組立工程で、
導電ピンおよびダミーピンにインシュレータに対して下
方への押圧力が加わっても、ステータコイルの2相分の
各コイル巻線は、各々の両端部が3本の導電ピンおよび
ダミーピンの各々の上端部に対しそれぞれ磁極歯の下方
側から案内されてからげ接続されていることから、導電
ピンおよびダミーピンが仮に下方にスライドしても、こ
れに接続されているコイルが単に弛むだけであって、テ
ンションが加わることがないので、断線が生じることが
ない。
【0013】上記したような、導電ピンなどに押圧力が
作用するのは、ステータ完成品をハウジングの支持部に
固定する際にステータを押圧することに関連して導電ピ
ンなどが直接押圧される場合に生じるのは勿論である
が、ステータ自身の組立時においてこれが必然的に行わ
れる場合もある。例えば、インシュレータの各ボス部に
導電ピンなどを予め上側に寄せた状態で挿通保持してコ
イルの接続作業を容易にし、コイル接続完了後に導電ピ
ンを下方へスライドさせて下方への突出部分を確保し、
これを回路基板等に接続するような場合である。この場
合、導電ピンなどを必要以上に長く形成する必要がな
く、モータ内部において導電ピンなどがステータから突
出することがないため、モータの小型化に適している。
【0014】また、上述したブラシレスモータおいて、
前記ダミーピンを、前記導電ピンと同一のものから構成
してこれを残りの1個のボス部に挿通保持してもよく、
あるいは、前記ダミーピンを、前記残りの1個のボス部
に一体成形により形成してもよい。後者の場合、ダミー
ピンの上端位置を前記3本の導電ピンの上端部より低く
設定するのがよい。あるいは、前記第2相分のコイル線
の他端部は、前記ダミーピンに中継接続された後、前記
磁極歯の下側を通して前記第1の導電ピンの上端部に接
続されているものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態に係るブラシレスモータを示す縦断面図であ
り、同図には、小型軸流ファンの構成に適用したファン
モータを例示してある。このファンモータは、構成を大
別すると、中央部に円筒部19を有するモータ本体のハ
ウジング18と、ハウジング18の円筒部19の内周面
に上下一対の軸受20を介して回転自在に枢支されたシ
ャフト21と、シャフト21の上端部に固着されたイン
ペラ22と、ハウジング18の円筒部19に外嵌固定さ
れたステータ23とを備えて構成されている。なお、円
筒部19は、ハウジング18に一体形成された外筒部1
9aと、この外筒部19aの内周面に嵌合固定された内
筒部19bとからなる。
【0016】上記インペラ22は、その軸心部をシャフ
ト21に固定された碗形基部24と、この碗形基部24
の内周面にヨーク27を介して取り付けられたロータマ
グネット28と、碗形基部24の外周面に突設された複
数の羽根29とを備えて構成されている。一方、ステー
タ23は、複数枚のコアラミネーションが積層されてな
り4つの磁極歯30A〜30Dを有するステータコア3
0と、このステータコア30に上下から挟み付けるよう
に取り付けられた一対のインシュレータ(絶縁樹脂)3
1,32と、ステータコア30の各磁極歯30A〜30
Dにインシュレータ31,32を介して巻装されたステ
ータコイル33とを備えて構成されている。なお、ステ
ータ23の詳細については後述する。また、ステータ2
3の下部には回路基板13が装着されており、回路基板
13には回転検出器34や他の電子部品が実装されてモ
ータ駆動回路が構成されている。
【0017】上述のように構成されたファンモータは、
外部の駆動電源から回路基板13上の回路に駆動電流を
供給することにより、後述の導電ピン12を通じてステ
ータ23のステータコイル33への通電が制御され、ス
テータ23とこれに少許の間隙で径方向に対向配置され
たロータマグネット28との間に磁気的相互作用が生じ
て、複数の羽根29を一体に有するインペラ22がシャ
フト21を回転支軸として回転するものである。
【0018】つぎに、本発明の要旨とする構成であるス
テータ23について説明する。図2(a)はステータコ
ア30に一対のインシュレータ31,32を重ね合わせ
た状態(つまりステータコイル33を巻回していない状
態)の平面図である。両インシュレータ31,32に
は、図1に明示するように円筒部19の内筒部19bお
よび外筒部19aにそれぞれ外嵌固定される筒部37,
38が形成されているとともに、ステータコア30の4
つの磁極歯30A〜30Dを覆う磁極対応部39A〜3
9Dと、下部インシュレータ32に一体に形成され各磁
極歯30A〜30Dの各間にそれぞれ形成されたスロッ
ト40A〜40Dの部位において径方向の外方にそれぞ
れ一体に突設された第1ないし第4の4個のボス部41
A〜41Dとが形成されている。
【0019】上記の各ボス部41A〜41Dはいずれも
取付孔42A〜42Dを有しており、そのうちの3個の
ボス部41A,41C,41Dの各取付孔42A,42
C,42Dにはそれぞれ導電ピン12が挿通保持されて
いるのは従来と同様であるが、この実施形態では、従来
において何ら保持されていなかった第2のボス部41B
の取付孔42Bに導電ピン12と同一構成のダミーピン
43が挿通保持されている。
【0020】また、ステータコイル33は、図2
(b),(c)のステータ23の正面図および切断右側
面図並びに同図(d)のステータ23の展開説明図にそ
れぞれ示すように2相に巻装されている。すなわち、ス
テータコイル33の第1相分の第1のコイル巻線33a
は、互いに対峙する第1および第3の磁極歯30A,3
0Cに巻装され、且つ第2相分の第2のコイル巻線33
bは、互いに対峙する第2および第4の磁極歯30B,
30Dに巻装されている。
【0021】そして、ステータコイル33の第1のコイ
ル巻線33aは、その巻き始め端が第1のボス部41A
の導電ピン12の上端部にからげ接続されて第1の磁極
歯30Aの下方側に向け案内されているとともに、第3
の磁極歯30Cの下方側から第2のボス部41Bのダミ
ーピン43の上端部に案内されてからげ接続され、さら
に、巻き終わり端がダミーピン43の上端部から第3の
ボス部41Cの導電ピンの上端部に架け渡されてからげ
接続されている。一方、ステータコイル33の第2のコ
イル巻線33bは、従来と同様に、その巻き始め端が第
3のボス部41Cの導電ピン12の上端部に対し第1の
コイル巻線33aの巻き終わり端と共通にからげ接続さ
れて第3の磁極歯30Cの下方側に向け案内されている
とともに、その巻き終わり端が第4のボス部41Dの導
電ピン12の上端部に対し第4の磁極歯30Dの下方側
から案内されてからげ接続されている。
【0022】上記構成としたステータ23は、ハウジン
グ18の円筒部19に組み込むに際して、3本の導電ピ
ン12およびダミーピン43の各々の下端部が図1に示
す回路基板13の取付孔44に挿通して半田付けされ、
且つ下部インシュレータ32の垂下片47が回路基板1
3の取付孔44に嵌入されることにより、下部に回路基
板13が装着される。これにより、図3に示すように、
ステータコイル33の第1のコイル巻線33aは2本の
導電ピン12およびダミーピン43を介して回路基板1
3の共通端子TCと第1の端子T1との間に電気的接続
され、第2のコイル巻線33bは2本の導電ピン12を
介して回路基板23の共通端子TCと第2の端子T2と
の間に電気的接続される。この両コイル巻線33a,3
3bには、従来と同様に、スイッチング素子S1,S2
のスイッチング動作によって2相ユニポーラ駆動方式で
電流が供給される。
【0023】上記ステータ23の組立に際しては、つぎ
のような組立方法が可能である。すなわち、ステータコ
ア30に一対のインシュレータ31,32を装着し、イ
ンシュレータ32の各ボス部41A〜41Dに導電ピン
12およびダミーピン43をそれぞれ上端側に変位させ
た状態で保持し、ステータコア30の各磁極歯30A〜
30Dにコイル33を巻装する。その後、少なくとも導
電ピン12の上端におけるコイル線接続部を半田付け
し、各導電ピン12およびダミーピン43を各ボス部4
1A〜41Dに対して下方へスライドさせ、その下端部
をステータ23より下方へ突出させ、これらの回路基板
13への接続を容易にする。
【0024】下部に回路基板13を装着したステータ2
3は、先ず下部インシュレータ32の筒部38をハウジ
ング18の円筒部19の上端部に嵌め合わせた状態とさ
れたのちに、インシュレータ32の筒部38が下方へ押
し下げられ、ハウジング18の所定位置に組み込まれ
る。この作業時、3本の導電ピン12およびダミーピン
43の各々の上端面に下方への押圧力が作用することも
あり得る。
【0025】上述した3本の導電ピン12およびダミー
ピン43の押し下げ作業時、あるいはステータ23のハ
ウジングへの組み込みに伴って押圧力が作用した時、両
コイル巻線33a,33bは、各々の両端部が3本の導
電ピン12およびダミーピン43の各々の上端部に対し
それぞれ下方側から案内されてからげ接続されているこ
とから、導電ピン12およびダミーピン43が各々のボ
ス部41A〜41Dの各取付孔42A〜42Dに対し下
方にスライドするに従って、単に弛むだけであって、テ
ンションが加わることがないので、断線が生じることが
ない。また、第1のコイル巻線33aの巻き終わり端部
は、第2および第3のボス部41B,41Cの導電ピン
12とダミーピン43との各々の上端部間に架け渡され
ているから、この導電ピン12とダミーピン43とが均
等に下方にスライドすることによって何らテンションが
加わらない。
【0026】図4は、本発明の他の実施形態を示すステ
ータ23の展開説明図である。この実施形態は、図1〜
図3で説明した実施形態におけるコイル線処理を改良し
たものであり、図4は、前記図2(d)に対応するもの
である。ステータコイル33の第1のコイル巻線33a
の巻線作業において、その巻き始め端が第1のボス部4
1Aの導電ピン12の上端部にからげ接続されて第1の
磁極歯30Aの下方側に向け案内されているとともに、
第3の磁極歯30Cの下方側から第2のボス部41Bの
ダミーピン43の上端部に案内されてからげ接続され、
さらに、巻き終わり端がダミーピン43の上端部から第
3の磁極歯30Cの下方側に戻して、この第3の磁極歯
30Cの下方側から第3のボス部41Cの導電ピンの上
端部に案内されてからげ接続されている。
【0027】このような構成を採ることにより、コイル
線33a,33bは導電ピン12およびダミーピン43
の何れの部分に接続される場合であっても、磁極歯の下
側からのみコイル線が案内されることになり、導電ピン
12,ダミーピン43が下方へスライドしてもコイル線
が弛むだけとなり、各導電ピン12やダミーピン43が
個々にバラバラに下方へスライドするような場合であっ
ても、コイル線に部分的にテンションが加わることもな
く、コイル線の断線をより確実に防止できることにな
る。
【0028】図5は、本発明の更に他の実施形態を示す
ものである。この実施形態のものは、ステータ23の下
側インシュレータ32のボス部41Bに設けられたダミ
ーピン48をインシュレータ32に一体成形により形成
したことを特徴とするものであり、ボス部41の上端面
にダミーピン48が、他の導電ピン12の上端より低い
位置になるよう突設されている。
【0029】そして、ステータコイル33の第1のコイ
ル巻線33aの巻線作業において、その巻き始め端が第
1のボス部41Aの導電ピン12の上端部にからげ接続
されて第1の磁極歯30Aの下方側に向け案内されてい
るとともに、第3の磁極歯30Cの下方側から第2のボ
ス部41Bに一体のダミーピン48の上端部に案内され
て中継接続され、さらに、巻き終わり端がダミーピン4
8の上端部から第3の磁極歯30Cの下方側に戻して、
この第3の磁極歯30Cの下方側から第3のボス部41
Cの導電ピン12の上端部に案内されてからげ接続され
ている。
【0030】上記の実施形態にあっては、ボス部41B
のダミーピン48は、それ自体ボス部41Bに対してス
ライドなどの移動をすることはないが、他のボス部41
A,41C,41Dに挿通保持された導電ピン12に下
方への移動,変位が生じてもコイル線は弛むだけであ
り、断線の危険は皆無である。
【0031】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれら実施形態に限定されるものではな
く、その主旨を逸脱しない範囲で種々の修正,変更が可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のブラシレスモータ
によれば、ステータコイルの2相分の各コイル巻線の各
々の両端部が3本の導電ピンおよびダミーピンの各々の
上端部に対しそれぞれ磁極歯の下方側から案内して接続
されている構成としたので、ステータ自身の組立工程や
ステータをハウジングの支持部に組み付けるに際して、
導電ピンなどにインシュレータに対して押し付け力が加
わって下方にスライドしても、各コイル巻線の端部が導
電ピンまたはダミービンとの接続部分に対して単に弛む
だけであって、テンションが加わることがないので、コ
イル巻線の断線が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスモータをファンモータに適
用した場合の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のブラシレスモータにおけるステータを示
し、(a)は巻線前のステータの平面図、(b)は巻線
後のステータの正面図、(c)は(b)の一部を切断し
た右側面図、(d)はステータの巻線の展開説明図であ
る。
【図3】図1のブラシレスモータにおける要部の結線図
である。
【図4】本発明のブラシレスモータの他の実施形態を示
すステータの巻線の展開説明図である。
【図5】本発明のブラシレスモータの更に他の実施形態
を示すステータの一部を切断した右側面図である。
【図6】従来のブラシレスモータのステータを示し、
(a)は巻線前のステータの平面図、(b)は巻線後の
ステータの正面図、(c)は(b)の一部を切断した右
側面図、(d)はステータの巻線の展開説明図である。
【図7】従来のブラシレスモータにおける一部の結線図
である。
【符号の説明】
12 導電ピン 18 ハウジング 19 円筒部(支持部) 21 シャフト 22 インペラ(回転体) 23 ステータ 28 ロータマグネト 30 ステータコア 30A〜30D 磁極歯 31,32 インシュレータ 33 ステータコイル 41A〜41D ボス部 42A〜42D 取付孔 43、48 ダミーピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト回りに回転する回転体に設けら
    れたロータマグネットと、 前記シャフトに対し同心状の配置でハウジングに設けら
    れた支持部に固定されて前記ロータマグネットに対向し
    たステータとを備え、 前記ステータは、 4つの磁極歯を有するステータコアと、前記ステータコ
    アを覆うインシュレータと、前記ステータコアにおける
    前記4つの磁極歯のうちの互いに対峙する各2つの磁極
    歯に前記インシュレータを介してそれぞれ1相分が巻装
    された2相のステータコイルと、前記各磁極歯の間にお
    ける前記インシュレータの部分にそれぞれ形成された4
    個のボス部と、4個のうちの3個の前記各ボス部にそれ
    ぞれ挿通保持された3本の導電ピンと、残りの1個の前
    記ボス部に設けられたダミーピンとを備えるとともに、
    前記ステータコイルにおける第1相分のコイル巻線の両
    端部がそれぞれ前記磁極歯の下方側から第1,第2の前
    記導電ピンの上端部に案内されて接続され、第2相分の
    コイル巻線の一端部が前記磁極歯の下方側から第3の前
    記導電ピンの上端部に案内されて接続され、且つ他端部
    近傍部分が前記磁極歯の下方側から前記ダミーピンの上
    端部に案内されて中継接続されるとともに、他端部が第
    1の前記導電ピンの上端部に第1相と共通に接続されて
    いることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記ダミーピンは、前記導電ピンと同一
    のものからなり、前記ダミーピンが前記残りの1個のボ
    ス部に挿通保持されている請求項1記載のブラシレスモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記ダミーピンは、前記残りの1個のボ
    ス部に一体成形により形成され、ダミーピンの上端位置
    が前記3本の導電ピンの上端部より低く設定されている
    請求項1記載のブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 前記第2相分のコイル線の他端部は、前
    記ダミーピンに中継接続された後、前記磁極歯の下側を
    通して前記第1の導電ピンの上端部に接続されている請
    求項1記載のブラシレスモータ。
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