JP2601462Y2 - ステップモータのロータ構造 - Google Patents

ステップモータのロータ構造

Info

Publication number
JP2601462Y2
JP2601462Y2 JP1993025654U JP2565493U JP2601462Y2 JP 2601462 Y2 JP2601462 Y2 JP 2601462Y2 JP 1993025654 U JP1993025654 U JP 1993025654U JP 2565493 U JP2565493 U JP 2565493U JP 2601462 Y2 JP2601462 Y2 JP 2601462Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
rotor
magnet
spacer
step motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993025654U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680378U (ja
Inventor
恒司 高杉
敏之 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP1993025654U priority Critical patent/JP2601462Y2/ja
Publication of JPH0680378U publication Critical patent/JPH0680378U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601462Y2 publication Critical patent/JP2601462Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はステップモータのロータ
構造に係わり、特にロータの改良、ステップモータの特
性改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のステップモータで永久磁石を射出
成形で製作するロータにおいて、磁気回路の改善や、ロ
ータの慣性モ−メントを低減し高速応答性の改善を目的
したロータ構造は図3に示すものが知られている。図3
に示すシャフト1、磁石スペーサ2、永久磁石3が構成
され、永久磁石3は中央部にリング状にへこみ形状の段
部を有し、ステータブロックA5とステータブロックB
6にそれぞれに対応(図1参照)し、向い合い独立した
磁気回路を形成する構造になっている。加えて中央部の
永久磁石を除去することでロータの慣性モ−メントを低
減し、高速応答性の改善を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来のロ
ータ構造は、永久磁石の長手方向中央部にへこみの段部
を有しているため、永久磁石の射出成形には工夫が必要
になる。永久磁石部3の成形のために金型はシャフト1
の軸芯方向に縦断させた割型が必要である。射出成形
後、割型を開くことで製品を取り出すことが可能になる
金型構造が必要である。金型を割型にすることは金型構
造が複雑になる上に、金型部品点数が増大すると共に、
製品精度確保のため金型製作において、高い精度が要求
され、金型製作費用が増大し、その結果部品コストさら
に製品単価に大きな影響がでている。
【0004】一方、ロータの製品精度を見た場合、割型
であることから型の合わせ面のずれや、射出成形数の増
大に伴う金型摩耗によるバリの突起ができ易い、という
問題が起こっている。これらの割型の合わせずれや、バ
リはシャフト1に対する永久磁石3の外径振れとして発
生し、ロータ形状精度は良く出来ない。ロータの形状精
度を良く保つためには、射出成形金型のメンテを頻繁に
行わなければならず、これも部品コスト高の要因ともな
っている。
【0005】ステップモータにおいて最大静止トルクを
大きくするためには、コイル仕様が一定の場合、すなわ
ち、コイル抵抗値が限定され、コイルの巻線スペースの
関係から、巻線仕様の線径と巻数が決められた時は、一
般的にはステータとロータのギャップを小さくすること
が採用されている。しかし従来構造におけるロータでは
振れが大きく、ギャップを小さくすると最悪の場合はス
テータに接触し、摩擦トルクの影響で動トルクの出力減
少や、静止角度誤差の増大でステップモータの働きを失
ってしまう。従ってステータとロータのギャップを小さ
くするのに限界が出て最大静止トルクを大きく出来な
い。また、永久磁石3にバリ等の小さな突起が存在して
いるとステップモータ組立の際、欠けが起こり内部への
異物混入で引掛かりが発生し、特性の劣化、信頼性の低
下、騒音の増加等の危険性がある。
【0006】以上の欠点の対策には永久磁石3の外径を
ストレートに射出成形し、2次加工で中央部の永久磁石
3を切削し、削除する方法も行われている。しかし、2
次加工という余分な工程のため、コストの増大が伴なっ
てしまう。また永久磁石は射出成形のために含有されて
いるプラスチックが、磁石粒子を覆っている状態になっ
ているが、切削することで磁石粒子は裸の状態になり、
耐食性が低下する欠点もある。耐食性を維持するために
はコーティングの処理が必要で、コスト増大になってい
る、などの課題がある。
【0007】本考案の目的は上記課題を解決し最大静止
トルク、及び、高速応答性の良いステップモータを安価
に提供することにある。
【0008】上記、目的を達成するための本考案のステ
ップモータのロータ構造は、シャフトと磁石スペーサと
外周に多極着磁された永久磁石とからなり、該磁石スペ
ーサの外周部に前記永久磁石が射出成形により形成さ
れ、外周が円筒形ストレートであるロータと、2個の励
磁コイルによって起磁力を受けるステータヨーク4個か
らなるステップモータのロータ構造において、該磁石ス
ペーサの外周中央にリング状の段部を有し、該段部によ
って段部外形と永久磁石の外径との残厚が0.3mm〜
0.6mmであることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は本考案によるロータ構造を用いたステップモ
ータの実施例の断面図であり、シャフト1に固定された
磁石スペ−サ2には、外周の軸芯方向中央部に突形状の
段部4が設けられており、該磁石スペーサ2の外周部に
は、永久磁石3が射出成形によって作られている。永久
磁石には射出成形用のプラスチックが含有されたネオジ
ウムプラスチックマグネットを用い、磁石スペーサ2に
は比重の小さいプラスチックの成形体を用いた。磁石ス
ペ−サ3の長手方向中央部にあたる永久磁石3の一部は
他のロータとしての主要部分よりも材料肉厚は薄くなっ
ている。磁石スペ−サ2の中央部のリング状突形状段部
の長さは、ステップモータの中央部に挿入されるステー
タヨーク7,7を2枚重ねたベース部の厚み、1.2m
mに等しく成形している。
【0011】また、永久磁石3の中央部の材料厚さは磁
石粒子が通過可能で、しかも、永久磁石3の形状精度が
高く保たれ、磁石の表面磁束密度が均一になるのに必要
な寸法、0.3mm〜0.6mmとした。0.3mm以
下では射出成形の時、充填不足が生じ、また0.6mm
以上では慣性モーメントの低減が計れないので、本考案
の高速応答性の改善目的が果たせなかった。
【0012】ロータの外径、すなわち永久磁石3の外径
はストレ−トにしているため、射出成形の金型は複雑構
造を有する割型を必要とせず、金型部品点数が少ないこ
ともあり、容易に、そして安価に金型製作ができ、寸法
精度の高いロータを製作することができた。従来のロー
タではシャフト1に対する永久磁石3の外径振れは、金
型合わせずれや、バリのため20μm以下を得るのが困
難であったが、本考案によれば、金型構造の容易さから
形状精度は高くなり、振れ20μm以下を十分得ること
ができた。
【0013】また、磁石スペーサに段部のないストレー
ト形状のロータと比較すると、磁石スペーサ2の中央段
部の体積分が永久磁石3から入れ替わったことになり、
永久磁石3と磁石スペーサ2の比重差分がロータの慣性
モーメントの低減になり、高速応答性の良いステップモ
ータにすることができた。
【0014】さらに、磁気回路はステータブロックA
5、ステータブロックB6間で各々独立しているのがス
テップモータの特性上有利であることが知られている。
本考案は永久磁石3の中央部を薄肉にしているため、中
央部の磁石表面磁束密度は小さく、ステータブロックA
5、ステータブロックB6が各々構成する磁気回路に影
響を与えることはなくステップモータの特性上、不都合
な点は現れなかった。
【0015】ロータの形状精度の良いものが得られたた
め、ステータとロータのエアーギャップを従来の0.1
8mmから0.13mmまで小さくすることができ、最
大静止トルクは、印加電圧4.5Vにおいて17g−c
m(エアーギャップ0.18mm)から20g−cm
(エアーギャップ0.13mm)と12%アップの改善
ができ、しかも最大自起動周波数は従来に比較して遜色
のない特性が得られた。
【0016】さらに、波及効果として、磁石スペ−サ2
にはリング状突形状が成形されているため、磁石スペー
サ2と永久磁石3の固定力は、本考案の構造上、信頼性
の高いものとして得られた。
【0017】
【考案の効果】上記のごとく本考案によれば、形状精度
の高いロータが得られる。ステータとロータのエアーギ
ャップを小さくすることによって、最大静止トルク特性
を大きく改善が可能である。低慣性モーメントロータを
実現したことによる高速応答性能の改善が可能である。
さらに磁石スペーサにはリング状突形状が形成されてい
るために磁石スペーサと永久磁石の密着性における耐衝
撃性等の信頼性が向上する。さらにはロータ製造コスト
を安価にすることができ、併せてステップモータ特性の
改善とを可能にできたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すステップモータの断面図
である。
【図2】本考案の実施例を示すロータの断面図である。
【図3】従来例のステップモータの断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 磁石スペーサ 3 永久磁石 4 突形状の段部 5 ステータブロックA 6 ステータブロックB 7 ステータヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 37/10 - 37/20 H02K 1/27 501

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと磁石スペーサと外周に多極着
    磁された永久磁石とからなり、該磁石スペーサの外周部
    に前記永久磁石が射出成形により形成され、外周が円筒
    形ストレートであるロータと、2個の励磁コイルによっ
    て起磁力を受けるステータヨーク4個からなるステップ
    モータのロータ構造において、 該磁石スペーサの外周中央にリング状の段部を有し、該
    段部によって段部外形と永久磁石の外径との残厚が0.
    3mm〜0.6mmであることを特徴とするステップモ
    ータのロータ構造。
JP1993025654U 1993-04-19 1993-04-19 ステップモータのロータ構造 Expired - Fee Related JP2601462Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025654U JP2601462Y2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 ステップモータのロータ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025654U JP2601462Y2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 ステップモータのロータ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680378U JPH0680378U (ja) 1994-11-08
JP2601462Y2 true JP2601462Y2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=12171811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993025654U Expired - Fee Related JP2601462Y2 (ja) 1993-04-19 1993-04-19 ステップモータのロータ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601462Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4222310B2 (ja) * 2005-01-13 2009-02-12 三菱マテリアルシ−エムアイ株式会社 ステッピングモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680378U (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7622841B2 (en) Motor
US5465019A (en) High-efficiency, low-noise electronically commutated motor having improved starting capability
US7127795B2 (en) Rotor assembly and method for making the rotor assembly
JP2601462Y2 (ja) ステップモータのロータ構造
JPH09215230A (ja) 電動機
JPH08280145A (ja) 永久磁石電動機
JP2003102135A (ja) ギャップワインディングモータ
JP2003294488A (ja) レゾルバ用ステータ構造
JPH09322446A (ja) ブラシレスモータ
JP2587436Y2 (ja) ステップモータのロータ構造
JP3810074B2 (ja) 回転子
JPS58222769A (ja) マイクロモ−タのステ−タ製造方法
JPH07231587A (ja) 回転機の磁性部材
JP4442032B2 (ja) ステッピングモータ
JP2526144Y2 (ja) 永久磁石回転子
JP2526141Y2 (ja) 永久磁石回転子
JPH10304644A (ja) ステッピングモータ
JP2003037953A (ja) Dcブラシレスモータ
JPH06165467A (ja) ステッピングモータ
JPH0727261U (ja) 樹脂製モータケース
JP3003308U (ja) 回転電機の軸受支持構造
JP2002315236A (ja) 内転型電動機の固定子
JP7224218B2 (ja) ロータおよびロータの製造方法
JPS6311875Y2 (ja)
JP2000261999A (ja) 回転電機及び回転電機用固定子

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees