JP2000261999A - 回転電機及び回転電機用固定子 - Google Patents

回転電機及び回転電機用固定子

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JP2000261999A
JP2000261999A JP11061593A JP6159399A JP2000261999A JP 2000261999 A JP2000261999 A JP 2000261999A JP 11061593 A JP11061593 A JP 11061593A JP 6159399 A JP6159399 A JP 6159399A JP 2000261999 A JP2000261999 A JP 2000261999A
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stator core
stator
portions
electric machine
magnetic pole
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JP11061593A
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Kazuyuki Kitazawa
一幸 北沢
Shintaro Koichi
伸太郎 小市
Koujiro Kawagishi
功二郎 川岸
Kazuhiko Takizawa
一彦 滝沢
Masaji Suzuki
正司 鈴木
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子コアにブラケットを位置決めするため
の位置決め嵌合部を設ける必要のない回転電機を提供す
る。 【解決手段】 固定子コア1をインサートとしてインシ
ュレータ9をインサート成形する。インシュレータ9の
2つの端面絶縁部13及び15に、それぞれ対応するブ
ラケット17及び19と嵌合してブラケット17及び1
9を位置決めする位置決め嵌合部14及び16を形成す
る。一方の端面絶縁部13には、固定子コア1の端面1
aと位置決め嵌合部14との間に所定の厚みの厚肉部1
3aを形成する。厚肉部13aの厚み寸法を、固定子コ
ア1の軸線方向に現れる製造上の寸法誤差を吸収して2
つのブラケット17及び19の取付精度を上げることが
できる寸法にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子コアをイン
サートとしてインシュレータがインサート成形されてい
る回転電機用固定子及びこの回転電機用固定子を備えた
回転電機並びにこの回転電機用固定子を製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来知られている小型モータ等の回転電
機の固定子には、固定子コアをインサートとしてインシ
ュレータをインサート成形により一体成形したものがあ
る。そしてこのような従来の回転電機では、固定子コア
の軸線方向の両側に配置される2つのブラケットは、固
定子コアの軸線方向の両端部に嵌め合わされて位置決め
され、ボルト等を用いて固定子コアに対して固定されて
いる。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】従来のように固定子コア
に対してブラケットを嵌め合わせる構造では、固定子コ
アにブラケットと嵌合して位置決めするための位置決め
嵌合部を切削等により設ける必要があった。
【0004】本発明の目的は、固定子コアにブラケット
を位置決めするための位置決め嵌合部を設ける必要のな
い回転電機及び回転電機用固定子を提供することにあ
る。
【0005】本発明の他の目的は、固定子コアの寸法精
度のバラツキを吸収して組み立て精度を高めることがで
きる回転電機及び回転電機用固定子並びに回転電機用固
定子の製造方法を提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、固定子コアから
エンコーダ等のセンサに熱が伝わるのを簡単に抑制でき
る回転電機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る回転電機は、回転軸に固定された回転子と、固定子
と、固定子の軸線方向の両側に配置されて固定子に対し
て固定される2つのブラケットとを備えている。通常こ
れらのブラケットには、回転軸を支持する軸受が支持さ
れている。そして固定子は、複数枚の鋼板が積層されて
構成された固定子コアと、絶縁樹脂製のインシュレータ
を介して巻装される巻線部とを備えている。固定子コア
は、環状の継鉄部とこの環状の継鉄部の内側に周方向に
間隔をあけて形成された複数の磁極部とを有しており、
巻線が収納される複数のスロットを複数の磁極部の隣接
する2つの磁極部間にそれぞれ有している。またインシ
ュレータは、固定子コアをインサートとして一体成形さ
れ、固定子コアの複数のスロットの周囲を囲む複数の面
を覆う内部絶縁部と固定子コアの回転軸の軸線方向の両
側に位置する2つの端面の少なくとも複数の磁極部に対
応する部分を覆う2つの端面絶縁部を備えている。また
巻線部は、複数の磁極部にインシュレータを介して巻線
が巻装されて形成されている。
【0008】このような回転電機または回転電機用固定
子において、本発明ではインシュレータの2つの端面絶
縁部に、それぞれ対応するブラケットと嵌合してブラケ
ットを位置決めする位置決め嵌合部(またはインロー
部)を形成する。本発明のようにインシュレータにブラ
ケットを位置決めするための位置決め嵌合部を設ける
と、インシュレータを成形する際に同時に位置決め嵌合
部を形成することができるため、ブラケットを位置決め
するための特別な加工を固定子コアに対して施す必要が
なくなって、製造コストを下げることができる。
【0009】なお簡単な構造の位置決め嵌合部は、例え
ば固定子コアの端面の継鉄部に対応する位置から軸線方
向の外側に向かって突出し且つ固定子コアの複数の磁極
部が位置する内側空間の端部を全体的にまたは部分的に
囲むように形成された突出壁部から構成される。このよ
うな位置決め嵌合部を形成した場合、ブラケットには突
出壁部が嵌合される嵌合孔が形成されることになる。
【0010】固定子コアを複数枚の鋼板を積層して製造
する場合には、鋼板の加工精度、板厚の相違、バリの存
在等により固定子コアの寸法精度にバラツキが発生す
る。固定子コアの寸法精度のバラツキは、振動等の発生
原因となり回転電機の性能に影響を与える。そのため従
来は、特に積層方向(回転軸の軸線方向)の寸法精度を
高めるために、固定子コアに切削加工を施して寸法精度
のバラツキをできるだけ除去している。しかしながらこ
のような加工をすることは、製造工程を増加させるだけ
でなく、製造コストを増加させる。またブラケット内部
に直接エンコーダ等のセンサが配置される場合や、ブラ
ケットにエンコーダ等のセンサ・ケースが取付けられる
場合には、固定子コアの熱がセンサに伝わるのを阻止す
るために、断熱部材をブラケットと固定子コアとの間に
介在させる必要がある。しかしながらこのような断熱部
材を別に設けると、部品点数が増加するだけでなく、組
み立てが面倒になる。
【0011】そこで本発明では、2つの端面絶縁部のう
ち少なくとも一方の端面絶縁部には、固定子コアの端面
と位置決め嵌合部との間に所定の厚みの厚肉部を形成す
る。この厚肉部の厚み寸法は、固定子コアの軸線方向に
現れる製造上の寸法誤差またはバラツキを吸収して2つ
のブラケットの取付精度を上げる(固定子コアの中心と
2つのブラケットの中心をできるだけ一致させる)こと
ができる寸法に定めればよい。軸線方向の寸法のバラツ
キが大きくなるほど固定子コアの軸線方向の両端面の平
行度は悪くなる。しかし厚肉部が形成される際に、厚肉
部の厚みが部分的に変わることにより、一方の端面絶縁
部の中心と他方の端面絶縁部の中心とを実質的に一致さ
せれば、結果として固定子コアの中心と2つのブラケッ
トのそれぞれの中心のずれ量が小さくなる。これを実現
する最も簡単な製造方法では、一方の端面絶縁部にのみ
厚肉部を形成し、厚肉部を形成しない端面絶縁部が形成
される固定子コアの一方の端面と複数の突極部の磁極面
とをインサート成形用の型の位置決めのための基準面と
して、インシュレータのインサート成形を行う。このよ
うにするとインシュレータを成形する際に同時に形成さ
れる厚肉部内に固定子コアの軸線方向の寸法のバラツキ
が吸収され、インシュレータの2つの端面絶縁部のそれ
ぞれの中心は実質的に一致する。厚肉部が固定子コアの
端面のうち継鉄部に対応する部分を覆うように形成され
ている場合には、位置決め嵌合部(突出壁部)の外側に
位置する厚肉部の外側端面(固定子コアの端面と接しな
い側の面)と固定子コアの一方の端面との平行度はイン
サート成形に使用する型の加工精度の範囲内のものとな
る。その結果、ブラケットをインシュレータの端面絶縁
部に設けた位置決め嵌合部に嵌合したときに、ブラケッ
トの端面を固定子コアの一方の端面と他方の端面側に位
置する厚肉部に確実に突き当てることが可能になる。
【0012】厚肉部が形成される端面絶縁部に取付けら
れるブラケットに熱の影響を受けるセンサが取付けられ
る場合には、厚肉部の厚み寸法を固定子コアからブラケ
ットに伝わる熱を積極的に減少させる断熱機能を発揮し
得る寸法に定めればよい。なおイシュレータを形成する
ために用いる絶縁樹脂の材料によっても異なるが、前述
の寸法誤差またはバラツキを吸収するために必要な厚肉
部の厚み寸法で、この断熱機能を発揮できる場合が多
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明を小
型のエンコーダ付きの永久磁石型サーボモータに適用し
た実施の形態の一例の部分断面図を示している。なお図
1では、スロット7内を延びる巻線部を構成する巻線に
ついては図示を省略してある。また図2は、この実施の
形態で用いるインシュレータ付きの固定子コア1のコア
部分の内部の構造の図示を省略した断面図であり、図3
は固定子コア1にインシュレータ9を形成する前の軸線
方向の一方の端面の形状を示す図であり、図4は固定子
コア1にインシュレータ9を形成した後の固定子コア1
の一方の端面側の形状を示す図である。
【0014】固定子コア1は、複数枚のけい素鋼板を積
層した後、積層面にレーザを照射して複数枚のけい素鋼
板を溶接することにより形成されている。図3に示すよ
うに固定子コア1は、環状の継鉄部3と該環状の継鉄部
3の内側に周方向に間隔をあけて形成された複数の磁極
部5…と、隣接する2つの磁極部5,5の間に形成され
てそれぞれ巻線を収納する複数のスロット7…を備えて
いる。複数の磁極部5…及び複数のスロット7…は、図
1に示すようにそれぞれ固定子コア1の軸線方向(回転
子が固定された回転軸25の軸線方向)の一方側の端面
1aから他方側の端面1bまで軸線方向に連続して延び
ている。図3に示すように固定子コア1には、軸線方向
に延びる4本の貫通孔4…が形成されている。これらの
貫通孔4…には、後述するブラケット17及び19を固
定子コア1に対して固定するための図示しないボルトが
挿入される。
【0015】固定子コア1には、絶縁樹脂製のインシュ
レータ9が固定子コア1をインサートとしてインサート
成形されている。インシュレータ9は、固定子コア1の
複数のスロット7…の周囲を囲む複数の面2a〜2c
(図3参照)を覆う内部絶縁部11…(図1,図4)と
固定子コア1の軸線方向の両側に位置する2つの端面1
a及び1bの少なくとも複数の磁極部5…に対応する部
分2d(図3参照)を覆う2つの端面絶縁部13及び1
5を備えている。この例では、2つの端面絶縁部13及
び15は、固定子コア1の端面1a及び1bを全面的に
覆っている。インシュレータ9の2つの端面絶縁部13
及び15には、それぞれ対応するブラケット17及び1
9と嵌合してブラケット17及び19を位置決めする位
置決め嵌合部を構成する突出壁部14及び16が形成さ
れている。
【0016】図4に示すように、一方の端面絶縁部13
に一体に形成された突出壁部14は、固定子コア1の端
面1aの継鉄部3(図1または図3)に対応する位置か
ら軸線方向の外側(図1の状態では右側)に向かって突
出し且つ固定子コア1の複数の磁極部5…が位置する内
側空間8の端部を部分的に囲んでいる。具体的には、こ
の突出壁部14は、内側空間8を囲む円弧状部分14a
と、この円弧状部分14aの両端部から固定子コア1の
1つの辺に向かって延びる2つの直線状部分14b及び
14cとから構成されている。なおこの突出壁部14の
内部には、図1に示すように巻線部のリード線を固定す
るための巻線タップ板21が嵌合される。図5はこの巻
線タップ板21の平面図を示している。巻線タップ板2
1の引出線接続部21aは、2つの直線状部分14b及
び14cの間を通って固定子コア1の外周面よりも外側
に突出する。
【0017】図1に示すように、端面絶縁部13には、
固定子コア1の端面1aと位置決め嵌合部を構成する突
出壁部14との間に所定の厚みの厚肉部13aが形成さ
れている。この厚肉部13aは、固定子コア1の端面1
aの継鉄部3に対応する部分を全面的に覆うように形成
されている。なおこの厚肉部13aについては、後に詳
しく説明する。
【0018】これに対して他方の端面絶縁部15に一体
に形成された突出壁部16は、固定子コア1の他方の端
面1bの継鉄部3に対応する位置から軸線方向の外側に
(図1で左側に)向かって突出し且つ固定子コア1の複
数の磁極部5…が位置する内側空間8の端部を全体的に
囲むように形成された円環状形状を呈している。
【0019】インシュレータ9が形成された固定子コア
1には、スロット7を利用して各磁極部5の周囲に巻線
が巻回されて巻線部23がそれぞれ形成されている。こ
の例では、固定子コア1と、インシュレータ9と複数の
巻線部23とにより固定子が構成されている。
【0020】図1に示すように、ブラケット17及び1
9は、インシュレータ9の突出壁部14及び16をイン
ロー部として、突出壁部14及び16の外周面上に嵌合
孔17a及び19aが嵌合された状態で固定子コア1に
対して位置決めされている。ブラケット17及び19に
は、それぞれ回転軸25を回転自在に支持する軸受27
及び29が固定されている。ブラケット17及び19に
も、前述の貫通孔4(図3,図4)と整合する4つの貫
通孔がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔を通る
図示しない4本のボルトにより1つのブラケット17及
び19は固定子コア1に対して固定されている。
【0021】回転軸25には、円筒状の2つの永久磁石
31及び33が固定されている。円筒状の永久磁石31
及び33は、それぞれ周方向に異なる極性の磁極が交互
に現れるように着磁されている。
【0022】一方のブラケット17の外側には、回転軸
25の一端に連結されて駆動されるロタリー式のエンコ
ーダ(回転位置検出器)が収納されたセンサケース35
が取付けられている。このセンサケース35も、前述の
4本のボルトを用いて固定子コア1に対して固定されて
いる。
【0023】図6は、固定子コア1をインサートとして
インシュレータ9をインサート成形する場合の型の一例
を説明するための概略図であり、図7は図6の部分EP
の拡大図である。図6の例では、4つの型A〜Dを用い
てインシュレータ9をインサート成形する。型Aは、固
定子コア1の他方の端面1bと、複数の磁極部5…の磁
極面とを位置決めのための基準面としている。型Aは、
固定子コア1の内部を他方の端面1bから一方の端面1
aを若干越えた位置まで延びている。これにより方割り
線(パーティング・ライン)P.Lは図7に示すように
固定子コア1の端面1aよりも軸線方向の外側に若干移
動した位置に形成される。可動型Bは、固定子コア1の
継鉄部3の外側に嵌合される。可動型Bも、固定子コア
1の外側を他方の端面1bから一方の端面1aを若干越
えた位置まで延びている。型C及び型Dは固定型であ
る。このような型A〜Dを用いてインシュレータ9をイ
ンサート成形すると、インシュレータ9を成形する際に
同時に形成される厚肉部13a内に固定子コア1の軸線
方向の寸法のバラツキが吸収され、インシュレータ9の
2つの端面絶縁部13及び15のそれぞれの中心は実質
的に一致する。言い換えれば、端面絶縁部13及び15
に形成される突出壁部14及び16の中心も実質的に一
致する。その結果、突出壁部14及び16に嵌合された
ブラケット17及び19の中心と回転軸25の軸中心も
ほぼ一致するようになり、各部材の中心ずれが原因にな
って発生する振動の発生を抑制できる。
【0024】上記の作用効果を得るためには、厚肉部1
3aの厚み寸法を、固定子コア1の軸線方向に現れる製
造上の寸法誤差またはバラツキを吸収して2つのブラケ
ット17及び19の取付精度を上げる(固定子コア1の
中心と2つのブラケッ17及び19トの中心をできるだ
け一致させる)ことができる寸法に定めればよいことに
なる。なお厚肉部13aが固定子コア1の端面1aのう
ち継鉄部3に対応する部分を覆うように形成されている
場合には、突出壁部14の外側に位置する厚肉部13a
の外側端面(固定子コア1の端面1aと接しない側の
面)13bと固定子コア1の端面1bとの平行度はイン
サート成形に使用する型A〜Dの加工精度の範囲内のも
のとなる。その結果、ブラケット17及び19をインシ
ュレータ9の端面絶縁部13及び15に設けた突出壁部
14及び16(位置決め嵌合部)に嵌合したときに、ブ
ラケット17及び19の開口部側の端面を固定子コア1
の端面1b及び厚肉部13aにそれぞれ確実に突き当て
ることが可能になる。
【0025】また図1の例のように、厚肉部13aが形
成される端面絶縁部13に取付けられるブラケット17
に熱の影響を受けるセンサが取付けられる場合におい
て、厚肉部13は固定子コア1からブラケット17に伝
わる熱を積極的に減少させる断熱機能を発揮する。なお
イシュレータ9を形成するために用いる絶縁樹脂の材料
によっても異なるが、前述の寸法誤差またはバラツキを
吸収するために必要な厚肉部13aの厚み寸法で、この
断熱機能を発揮できる。
【0026】図6に示した型A〜Dは、一例であり、イ
ンシュレータ9をインサート成形する場合に用いる型の
形状は図6の構造に限定されるものではなく、型は前述
の通り、固定子コア1の端面1bと複数の突極部5…の
磁極面とをインサート成形用の型の位置決めのための基
準面とするものであればいかなるものであってもよい。
【0027】上記の例は、本発明をモータに適用したも
のであるが、本発明は発電機、レゾルバ等のその他の回
転電機及び回転電機用固定子にも当然にして適用でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、インシュレータにブラ
ケットを位置決めするための位置決め嵌合部を設けたの
で、ブラケットを位置決めするための特別な加工を固定
子コアに対して施す必要がなくなって、製造コストを下
げることができる。
【0029】また本発明によれば、2つの端面絶縁部の
うち少なくとも一方の端面絶縁部に、固定子コアの端面
と位置決め嵌合部との間に所定の厚みの厚肉部を形成し
たので、この厚肉部により固定子コアの軸線方向に現れ
る製造上の寸法誤差またはバラツキを吸収して2つのブ
ラケットの取付精度を上げる(固定子コアの中心と2つ
のブラケットの中心をできるだけ一致させる)ことがで
きる利点がある。
【0030】更に本発明によれば、厚肉部が断熱機能を
有するため、個別に断熱部材をブラケットと固定子コア
との間に介在させる必要がなく、部品点数を減少させる
ことができて、組み立て容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を小型のエンコーダ付きの永久磁石型サ
ーボモータに適用した実施の形態の一例の部分断面図で
ある。
【図2】図1の実施の形態で用いるインシュレータ付き
の固定子コアのコア部分の内部の構造の図示を省略した
断面図である。
【図3】固定子コアにインシュレータを形成する前の軸
線方向の一方の端面の形状を示す図である。
【図4】固定子コアにインシュレータを形成した後の固
定子コアの一方の端面側の形状を示す図である。
【図5】巻線タップ板の平面図である。
【図6】固定子コアをインサートとしてインシュレータ
をインサート成形する場合の型の一例を説明するための
図である。
【図7】図6の部分EPの拡大図である。
【符号の説明】
1 固定子コア 3 継鉄部 5 磁極部 7 スロット 9 インシュレータ 11 内部絶縁部 13,15 端面絶縁部 14,16 突出壁部(位置決め嵌合部) 17,19 ブラケット 23 巻線部 25 回転軸 27,29 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川岸 功二郎 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山 洋電気株式会社内 (72)発明者 滝沢 一彦 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山 洋電気株式会社内 (72)発明者 鈴木 正司 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山 洋電気株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AC08 5H605 AA07 AA08 BB01 BB05 CC02 DD03 EB15 EB37 GG04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された回転子と、 複数枚の鋼板が積層されて構成され、環状の継鉄部及び
    該環状の継鉄部の内側に周方向に間隔をあけて形成され
    た複数の磁極部を有し、巻線が収納される複数のスロッ
    トが前記複数の磁極部の隣接する2つの磁極部間にそれ
    ぞれ形成されている固定子コアと、前記固定子コアをイ
    ンサートとして一体成形されて前記固定子コアの前記複
    数のスロットの周囲を囲む複数の面を覆う内部絶縁部及
    び前記固定子コアの前記回転軸の軸線方向の両側に位置
    する2つの端面の少なくとも前記複数の磁極部に対応す
    る部分を覆う2つの端面絶縁部を備えた絶縁樹脂製のイ
    ンシュレータと、前記複数の磁極部に前記巻線が巻装さ
    れて形成された複数の巻線部とを備えた固定子と、 前記固定子の前記軸線方向の両側に配置されて前記固定
    子に対して固定される2つのブラケットとを具備する回
    転電機であって、 前記インシュレータの前記2つの端面絶縁部には、それ
    ぞれ対応する前記ブラケットと嵌合して前記ブラケット
    を位置決めする位置決め嵌合部が形成されていることを
    特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 前記位置決め嵌合部は、前記固定子コア
    の前記端面の前記継鉄部に対応する位置から前記軸線方
    向の外側に向かって突出し且つ前記固定子コアの前記複
    数の磁極部が位置する内側空間の端部を全体的にまたは
    部分的に囲むように形成された突出壁部からなり、 前記ブラケットには前記突出壁部が嵌合される嵌合孔が
    形成されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記2つの端面絶縁部のうち少なくとも
    一方の前記端面絶縁部には、前記固定子コアの前記端面
    と前記位置決め嵌合部との間に所定の厚みの厚肉部が形
    成されている請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 前記厚肉部は前記端面のうち前記継鉄部
    に対応する部分を覆うように形成されている請求項3に
    記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記厚肉部の厚み寸法は、前記固定子コ
    アの前記軸線方向に現れる製造上の寸法誤差を吸収して
    前記2つのブラケットの取付精度を上げることができる
    寸法に定められている請求項3または4に記載の回転電
    機。
  6. 【請求項6】 前記厚肉部が形成される前記端面絶縁部
    に取付けられる前記ブラケットには熱の影響を受けるセ
    ンサが取付けられ、 前記厚肉部の厚み寸法は前記固定子コアから前記ブラケ
    ットに伝わる熱を積極的に減少させる断熱機能を発揮し
    得る寸法に定められている請求項3または4に記載の回
    転電機。
  7. 【請求項7】 複数枚の鋼板が積層されて構成され、環
    状の継鉄部及び該環状の継鉄部の内側に周方向に間隔を
    あけて形成された複数の磁極部を有し、巻線が収納され
    る複数のスロットが前記複数の磁極部の隣接する2つの
    磁極部間にそれぞれ形成されている固定子コアと、 前記固定子コアをインサートとして一体成形されて前記
    固定子コアの前記複数のスロットの周囲を囲む複数の面
    を覆う内部絶縁部及び前記固定子コアの両端に位置する
    2つの端面の少なくとも複数の磁極部に対応する部分を
    覆う2つの端面絶縁部を少なくとも備えた絶縁樹脂製の
    インシュレータと、 前記複数の磁極部に前記巻線が巻装されて形成された複
    数の巻線部とを備えた回転電機用固定子であって、 前記インシュレータの前記2つの端面絶縁部には、それ
    ぞれ対応するブラケットと係合して前記ブラケットを位
    置決めする位置決め嵌合部が形成されており、 前記位置決め嵌合部は、前記固定子コアの前記端面の前
    記継鉄部に対応する位置から前記端面と直交する方向の
    外側に向かって突出し且つ前記固定子コアの前記複数の
    磁極部が位置する内側空間を全体的にまたは部分的に囲
    むように形成された突出壁部により構成されている回転
    電機用固定子。
  8. 【請求項8】 前記2つの端面絶縁部のうち一方の前記
    端面絶縁部には、前記固定子コアの前記端面と前記位置
    決め嵌合部との間に所定の厚みの厚肉部が形成されてお
    り、 前記厚肉部は前記端面のうち前記継鉄部に対応する部分
    を覆うように形成されている請求項7に記載の回転電機
    用固定子。
  9. 【請求項9】 前記厚肉部の厚み寸法は、前記固定子コ
    アの前記軸線方向に現れる製造上の寸法誤差を吸収して
    前記2つのブラケットの取付精度を上げることができる
    寸法に定められている請求項8に記載の回転電機用固定
    子。
  10. 【請求項10】 前記厚肉部の厚み寸法は前記固定子コ
    アから前記ブラケットに伝わる熱を積極的に減少させる
    断熱機能を発揮し得る寸法に定められている請求項9に
    記載の回転電機用固定子。
  11. 【請求項11】 請求項8または9に記載の回転電機用
    固定子を製造する方法であって、 前記インシュレータを成形する際に、前記厚肉部を有す
    る一方の前記端面絶縁部が形成される前記固定子コアの
    一方の前記端面とは反対側に位置する他方の前記端面と
    前記複数の突極部の磁極面とをインサート成形用の型の
    位置決めのための基準面としてインサート成形を行うこ
    とを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002044913A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 始動用電動機の固定子
JP2002345211A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Mitsubishi Electric Corp 電動式パワーステアリング装置
JP2008236840A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Keihin Corp 電動機及び回転式アクチュエータ

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