JPH07158248A - 化粧部材固定構造 - Google Patents

化粧部材固定構造

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JPH07158248A
JPH07158248A JP30883093A JP30883093A JPH07158248A JP H07158248 A JPH07158248 A JP H07158248A JP 30883093 A JP30883093 A JP 30883093A JP 30883093 A JP30883093 A JP 30883093A JP H07158248 A JPH07158248 A JP H07158248A
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JP
Japan
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fixing
piece
decorative
fixed
wall panel
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Application number
JP30883093A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kajiyama
敏彦 梶山
Masato Yanagi
正人 柳
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない化粧部材で種々の壁厚に対応して壁パ
ネル開口部の内周面の化粧が簡易に行えるような化粧部
材固定構造を提供することにある。 【構成】 壁パネル(50)の開口部(52)の内周面(54)に化
粧部材(5)を固定するための構造であり、固定片(10)と
固定片(10)に固定される二つの化粧片(20A,20B)とを備
えている。固定片(10)には固定手段(32)を設けるための
固定凹溝(34)を設け、開口部(52)の内周面(54)に固定し
た。化粧片(20A,20B)は、裏化粧部(22),厚さ面化粧部(2
4),表化粧部(26)とを一体に備え、固定片(10)の幅方向
にスライド自在に形成し、化粧片(20A)に召し合わせ調
整部(30)を、裏化粧部(22)に耐火ボード呑み込み部(23)
を備えた。また固定片(10)に係合部(16)を、化粧片(20
A,20B)に被係合部(28)を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、化粧部材固定構造に
係り、さらに詳しくは、壁パネルの開口部の内周面に化
粧部材を設ける場合において、厚みの異なる壁パネルに
施工する場合であっても、同一の化粧部材を使用でき、
容易にその化粧部材と壁パネルの開口部との固定箇所の
取り合い及び体裁を良くすることができるような化粧部
材固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、屋内を隔てる壁パネルの開口
部の内周面には、当該部分の体裁をよくするために、開
口部の内周面に沿って三方枠状の化粧部材が設けられて
きた。すなわち、この化粧部材は、壁パネルの開口部の
内周面の体裁と、壁パネルの表裏面に形成される耐火ボ
ードたる石膏ボードの開口部側の端部の体裁とを整える
ために設けられたものである。
【0003】従来の化粧部材固定構造に使用される化粧
部材は、帯板状の板材を用いたり、その帯板状の板材
に、さらに別の部材を設けることにより壁厚に対応した
ものが提供されていた。例えば、1枚の帯板状の化粧部
材にて壁パネルの開口部の化粧を行う場合にあっては、
壁パネルの開口部に設けられる石膏ボードの開口部側の
端部を呑み込むための溝を化粧部材の壁パネル側の面に
設ける必要があった。
【0004】この石膏ボードの開口部側の端部を呑み込
むための呑み込み溝は、化粧部材の壁パネル側の面に予
め設ける必要があるため、施工する壁パネル若しくは石
膏ボードの種類が変わることによって壁厚が変化する場
合には、その厚みの増減に応じた位置に形成する必要が
あった。すなわち、壁厚が変化する場合には、その変化
の種類に応じて前記呑み込み溝を複数形成する必要があ
った。
【0005】一方、このような石膏ボードの壁パネルの
開口部側の端部を呑み込むための呑み込み溝を複数形成
する煩わしさを回避するために、壁厚の種類に応じて化
粧部材を固定できるような別の新たな部材を増やして化
粧部材に付加させる方法もとられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の化粧部材固定構造にあっては、壁厚の種類に応
じて複数の耐火ボード呑み込み溝を形成する必要があ
り、煩に耐えないものであった。また、一方で、壁厚の
種類に対応するために化粧部材に別の新たな部材を設け
る場合にあっては、壁厚に対応できるという利点はある
ものの、部材の種類が増加し、施工も複雑にならざるを
得ないという欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、前記問題点を解決する
ためになされたものである。すなわち、本発明の目的
は、少ない化粧部材で種々の壁厚に対応して壁パネルの
開口部内周面の化粧が簡易に行えるような化粧部材固定
構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明に係る化粧部材固定構造は、屋
内に立設させた壁パネル(50)に設けられた開口部たる壁
パネル開口部(52)の内周面(54)に化粧部材(5)を固定す
るための固定構造であって、その化粧部材固定構造は、
一方の面を固定面(12)とし、その一部を壁パネル開口部
(52)の内周面(54)に固定される固定部(14)とした帯板状
の固定片(10)と、その固定片(10)に固定されるとともに
固定片(10)の厚さ方向両側からそれぞれ固定片(10)を覆
う二つの化粧片(20A,20B)とを備えて形成され、化粧片
(20A,20B)は、壁パネル開口部(52)の内周面(54)に固定
された固定片(10)の固定面(12)のうち固定部(14)以外の
一方側を覆う裏化粧部(22)と、固定片(10)の厚さ面(13)
を覆う厚さ面化粧部(24)と、固定片(10)の反固定面(12)
側の面を覆う表化粧部(26)とを一体に備えて形成される
とともに、固定片(10)の幅方向にスライド自在に形成さ
れ、いずれか一方の化粧片(20A)の表化粧部(26)の反厚
さ面化粧部(24)側の端部には、他の一方の化粧片(20B)
の表化粧部(26)の反厚さ面化粧部(24)側の端部を、反固
定片(10)側から覆うための召し合わせ調整部(30)を延設
したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明に係る化粧部材
固定構造は、請求項1記載の発明に係る化粧部材固定構
造の構成要件をすべて含むほか、固定片(10)の固定面(1
2)の両端部及び固定片(10)の反固定面(12)側の面には係
合部(16)を形成するとともに、化粧片(20A,20B)の表化
粧部(26)の裏化粧部(22)側の面及び化粧片(20A,20B)の
裏化粧部(22)の表化粧部(26)側の面には前記固定片(10)
に形成された係合部(16)と係合可能な被係合部(28)を形
成することによって、化粧片(20A,20B)を固定片(10)に
係合可能に形成したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明に係る化粧部材固定構
造は、請求項1または請求項2記載の発明に係る化粧部
材固定構造の構成要件をすべて含むほか、固定片(10)の
幅方向中央には、固定片(10)を壁パネル開口部(52)の内
周面(54)に固定するための固定手段(32)を設けるために
凹状の固定凹溝(34)を設け、その固定凹溝(34)内に固定
手段(32)を位置させて固定片(10)を壁パネル開口部(52)
の内周面(54)に固定したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明に係る化粧部材固定構
造は、請求項3記載の発明に係る化粧部材固定構造の構
成要件をすべて含むほか、固定片(10)の固定凹溝(34)を
化粧片(20A)の召し合わせ調整部(30)で隠せるように形
成したことを特徴とする。請求項5記載の発明に係る化
粧部材固定構造は、請求項1、請求項2、請求項3また
は請求項4記載の発明に係る化粧部材固定構造の構成要
件をすべて含むほか、化粧片(20A,20B)の裏化粧部(22)
の反表化粧部(26)側の面には、壁パネル(50)の表面を覆
う耐火ボード(60)の壁パネル開口部(52)側の端部を呑み
込むために欠設させて形成した耐火ボード呑み込み部(2
3)を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明に係る化粧部材固定構
造は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または
請求項5記載の発明に係る化粧部材固定構造の構成要件
をすべて含むほか、固定片(10)または化粧片(20A,20B)
の少なくとも一方は、セルロース系材料の微粉末の表面
にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させ
て作製した粉体を混合した樹脂を着色成形することによ
って木目模様を呈するように形成したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明に係る化粧部材固定構造
は、以下のように組み立てられ、以下のような作用を奏
する。すなわち、壁パネル(50)の壁パネル開口部(52)の
内周面(54)に化粧部材(5)を固定する場合には、先ず、
固定片(10)の固定面(12)の固定部(14)を、壁パネル開口
部(52)の内周面(54)に固定する。そして、固定片(10)
を、固定片(10)の厚さ方向両側からそれぞれ二つの化粧
片(20A,20B)で覆って固定する。
【0014】この場合において、固定片(10)の固定面(1
2)のうち固定部(14)以外の一方側は裏化粧部(22)によっ
て覆われ、固定片(10)の厚さ面(13)は厚さ面化粧部(24)
によって覆われ、固定片(10)の反固定面(12)側の面は表
化粧部(26)によって覆われる。また、いずれか一方の化
粧片(20A)の表化粧部(26)の反厚さ面化粧部(24)側の端
部に延設した召し合わせ調整部(30)によって、他の一方
の化粧片(20B)の表化粧部(26)の反厚さ面化粧部(24)側
の端部が、反固定片(10)側から覆われる。
【0015】二つの化粧片(20A,20B)は、固定片(10)の
幅方向にスライド自在に位置させることができるので、
壁パネル(50)の厚さに対応して固定片(10)に設けること
ができる。請求項2記載の発明に係る化粧部材固定構造
によれば、請求項1記載の発明が奏する作用を奏するほ
か、以下のような作用を奏する。
【0016】すなわち、固定片(10)の固定面(12)の両端
部及び固定片(10)の反固定面(12)側の面には係合部(16)
を形成するとともに、化粧片(20A,20B)の表化粧部(26)
の裏化粧部(22)側の面及び化粧片(20A,20B)の裏化粧部
(22)の表化粧部(26)側の面には前記固定片(10)に形成さ
れた係合部(16)と係合可能な被係合部(28)を形成したの
で、化粧片(20A,20B)が固定片(10)に係合可能となる。
【0017】請求項3記載の発明に係る化粧部材固定構
造によれば、請求項1または請求項2記載の発明が奏す
る作用を奏するほか、固定手段(32)の固定位置が固定凹
溝(34)によって容易に定まるとともに、固定手段(32)の
頭の部分が固定片(10)の反固定面(12)側の面から突出し
ない。請求項4記載の発明に係る化粧部材固定構造によ
れば、請求項3記載の発明が奏する作用を奏するほか、
固定片(10)の固定凹溝(34)を化粧片(20A)の召し合わせ
調整部(30)で隠せることができ、当該部分の体裁をよく
することができる。
【0018】請求項5記載の発明に係る化粧部材固定構
造によれば、請求項1、請求項2、請求項3または請求
項4記載の発明が奏する作用を奏するほか、以下のよう
な作用を奏する。すなわち、化粧片(20A,20B)の裏化粧
部(22)の反表化粧部(26)側の面には、耐火ボード呑み込
み部(23)を備えたので、壁パネル(50)の表面を覆う耐火
ボード(60)の壁パネル開口部(52)側の端部の体裁をよく
することができる。
【0019】請求項6記載の発明に係る化粧部材固定構
造によれば、請求項1記載の発明が奏する作用を奏する
ほか、以下のような作用を奏する。すなわち、固定片(1
0)または化粧片(20A,20B)の少なくとも一方は、セルロ
ース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、
かつ硬い微粉末を担持させて作製した粉体を混合した樹
脂を着色成形することによって木目模様を呈するように
形成したので、木質感を醸し出すことができる。
【0020】
【実施例】本実施例は、請求項6記載の発明の一実施例
に対応するものである。以下、本実施例に係る構成につ
いて図1乃至図4に従って説明する。ここで図1は、本
実施例に係る化粧部材固定構造の水平断面図である。図
2は、本実施例に係る化粧部材固定構造の水平断面図で
あって、壁厚が増した場合の実施例に対応するものであ
る。なお、以下の化粧部材の説明においては、三方向枠
を形成する縦の一辺に着目して説明するものとする。
【0021】本実施例に係る化粧部材固定構造は、屋内
に立設させた壁パネル50に設けられた開口部たる壁パ
ネル開口部52の内周面54に化粧部材5を固定するた
めのものである。すなわち、本実施例に係る化粧部材固
定構造は、一方の面を固定面12とし、その一部を壁パ
ネル開口部52の内周面54に固定される固定部14と
した帯板状の固定片10と、その固定片10に固定され
るとともに、固定片10の厚さ方向両側からそれぞれ固
定片10を覆う2つの化粧片20A,20Bとを備えて
形成されたものである。
【0022】なお、壁パネル50は、構造材51を芯材
として、その両面に板状の面材を固定することによって
形成されている。この壁パネル50の構造材51の壁パ
ネル開口部52側には、板状の調整材56が固定され、
壁パネル開口部52の内周面54を形成している。その
調整材56の幅方向の長さは、壁パネル50の厚みと等
しく形成されている。
【0023】この壁パネル50に固定された調整材56
に対して、化粧部材5の固定片10が固定される。な
お、かかる調整材56を介さずに、壁パネル50に固定
片10を直接固定することももちろん可能である。この
固定片10は、前記壁パネル50の調整材56の幅より
も大きく形成された幅を有している。
【0024】また、固定片10の幅方向中央には、固定
片10を壁パネル開口部52の内周面54に固定するた
めの釘、木ネジ等の固定手段32を設けるために凹状の
固定凹溝34を設け、その固定凹溝34の中に固定手段
32を位置させて固定片10を壁パネル開口部52の内
周面54に固定したものである。化粧片20A,20B
は、壁パネル開口部52の内周面54に固定された固定
片10の固定面12のうち、固定部14以外の部分を覆
う裏化粧部22と、固定片10の厚さ面13を覆う厚さ
面化粧部24と、固定片10の反固定面12側の面を覆
う表化粧部26とを一体に備えて形成されるとともに、
固定片10の幅方向にスライド自在に形成されたもので
ある。
【0025】さらに、化粧片20Aの表化粧部26の反
厚さ面化粧部24の端部には、化粧片20Bの表化粧部
26の反厚さ面化粧部24側の端部及び固定片10の固
定凹溝34を反固定片10側から覆うための召し合わせ
調整部30を延設してある。固定片10の固定面12の
両端部及び固定片10の反固定面12側の面には、係合
部16を形成するとともに、化粧片20A,20Bの表
化粧部26の裏化粧部22側の面、及び化粧片20A,
20Bの裏化粧部22の表化粧部26側の面には、前記
固定片10に形成された係合部16と係合可能な被係合
部28を形成することによって化粧片20A,20Bを
固定片10に係合可能に形成したものである。
【0026】化粧片20A,20Bの裏化粧部22の反
表化粧部26側の面には、壁パネル50の表面を覆う耐
火ボード60の壁パネル開口部52側の端部を呑み込む
ために欠設させて形成した耐火ボード呑み込み部23を
備えている。固定片10に設けられた前記係合部16
と、化粧片20A,20Bに設けられた前記被係合部2
8は、それぞれ断面が波状の溝として形成されている。
これら係合部16または被係合部28は、断面を適宜ピ
ッチの波状の形成することによって、各々が係合するよ
うに形成され、これによって化粧片20A,20Bは固
定片10の幅方向にスライド自在に形成されているもの
である。
【0027】上述したように本実施例にあっては、化粧
部材5の説明を、三方枠を形成する縦の一辺に着目して
行ったが、横方向の化粧にあっても同様の部材を使用す
ることができる。なお、本実施例における化粧片20
A,20Bは、木目模様を有する熱可塑性樹脂の押し出
し成型にて形成してある。具体的には、セルロース系材
料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い
微粉末を担持させて作製した粉体を混合した樹脂を着色
成形することによって木目模様を呈するように形成した
ものである。ここで、「セルロース系材料」とは、木粉
である。また、「無機材料」とは、酸化チタン、フェラ
イト、アルミニウム、ニッケル、銀などの金属材料、ま
たはセラミック等の非金属材料である。
【0028】続いて、本実施例に係る化粧部材固定構造
の組立手順、及び作用について図示例にしたがって説明
する。まず、壁パネル50の構造材51に調整材56を
固定する。そして、この調整材56に固定片10を前記
要領にて固定する。この固定は、前述したように固定片
10の固定凹溝34に固定手段32を用いて固定され
る。
【0029】このように固定された固定片10に対し
て、次に化粧片20Bを固定する。この化粧片20Bの
固定片10への固定は、化粧片20A,20Bの裏化粧
部22と表化粧部26とによって固定片10の固定面1
2、及び固定面12と反対側の面を挟むようにして固定
するものである。次に一方の化粧片20Aを上記と同様
の要領にて固定する。この際に、化粧片20Aに設けら
れた召し合わせ調整部30を、もう一方の化粧片20B
の反厚さ面化粧部24側の端部を覆うように位置させて
固定するものである。
【0030】また、この化粧片20Aに設けられた召し
合わせ調整部30は、前記一方の化粧片20Bの反厚さ
面化粧部24側の端部を覆うとともに、固定片10に設
けられた固定凹溝34をも覆うこととなる。これによっ
て化粧部材5の体裁をよくすることができる。また、図
2に示したように、壁パネル50に固定される耐火ボー
ド60の厚みが増した場合に化粧部材5を施工する場合
にあっては、固定片10に固定される化粧片20A,2
0Bを固定片10の幅方向外側に対してスライドさせる
ことによって、耐火ボード60の端部を耐火ボード呑み
込み部23で呑み込め、体裁をよくすることができる。
【0031】続いて本実施例の効果を図示例に従って説
明する。本実施例によれば、固定片10に固定されると
ともに、固定片10の厚さ方向両側からそれぞれ固定片
10を覆う2つの化粧片20A,20Bを備えて形成さ
れ、さらに、その固定片10の幅方向にスライド自在に
形成されているため、壁パネル50の厚さ若しくは耐火
ボード60の厚さ、すなわち壁厚に応じて壁パネル開口
部52の内周面54、及び耐火ボード60の壁パネル開
口部52側端部の化粧をよくすることができる。特に、
固定片10に係合部16を形成し、化粧片20A,20
Bに被係合部28を形成したので、化粧片20A,20
Bを固定片10に簡易に係合固定できるとともに、固定
片10に対するスライド位置を容易に決めることができ
る。
【0032】また、固定片10に、釘若しくは木ネジ等
の固定手段32を設けるための固定凹溝34を備えてあ
るので、固定手段32の固定位置が容易に定まるととも
に、固定手段32の頭の部分を固定片10の反固定面1
2側の面から突出させないように容易に構成できる。す
なわち、化粧片20Bの反厚さ面化粧部24側の端部が
固定手段32の当該固定位置をスライド移動する際に固
定手段32の頭の部分が障害とならないという効果があ
る。
【0033】また、化粧片20には、壁パネル開口部5
2の調整材56に固定された固定片10の固定手段32
と固定凹溝34とを覆うための召し合わせ調整部30が
設けられているため、係る部分の体裁をもよくすること
ができる。また、この化粧片20Aに形成された召し合
わせ調整部30は、他の化粧片20Bの厚さ面化粧部2
4側の端部をも覆えるように形成しているため、壁厚に
応じて化粧片20を固定片10の幅方向にスライドさせ
た場合であっても、化粧片20の幅方向中央側の端部の
露出を防止することができる。
【0034】さらに、化粧片20Aに形成された召し合
わせ調整部30は、壁パネル開口部52に設けられるド
ア等の戸当たりとして利用することができので、戸当り
に係る部材を別途設ける手間が省ける。このように、本
実施例にあっては、固定片10と化粧片20A,20B
とを備えた化粧部材5によって壁パネル開口部52の内
周面54を化粧することができるとともに、厚みの異な
る壁パネル50に施工する場合であっても別部材を要す
ることなく単一の化粧部材にて対応することができると
いう効果がある。
【0035】また、化粧片20A,20Bは、木目模様
を有する熱可塑性樹脂の押し出し成型にて形成され、セ
ルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径
で、かつ硬い微粉末を担持させて作製した粉体を混合し
た樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよ
うに形成してあるので、木質感を十分に醸し出すことが
できる。
【0036】続いて、本実施例のバリエーションを説明
する。図1及び図2に示したように、上記実施例にあっ
ては、固定片10を熱可塑性樹脂による押出成形により
形成したものとして説明したが、かかる技術的限定を加
えなければ、請求項5記載の発明の実施例を提供するこ
ととなり、例えば、中実の木板にて形成することも可能
である。このように固定片10を中実の木板にて形成し
た場合の実施例を示したものが図3及び図4である。こ
こで図3は、図1に示した実施例にいう固定片10を中
実の木板にて形成した場合の水平断面図である。また図
4は、図2に示した実施例にいう固定片10を同じく中
実の木板にて形成した場合の水平断面図である。かかる
場合、前記した組立手段及び作用は同様であるので、説
明を省略する。
【0037】また、上記実施例にあっては、化粧片20
の裏化粧部22に耐火ボード呑み込み部23を設けるも
のとして説明したが、このような耐火ボード呑み込み部
23を設けなければ、請求項4記載の発明の実施例を提
供することとなる。一方、固定片10の固定凹溝34を
化粧片20の召し合わせ調整部30で隠せるように形成
しなければ、請求項3記載の発明の実施例を提供するこ
ととなる。
【0038】また、上記実施例にあっては、固定片10
の幅方向中央に固定凹溝34を設け、その固定凹溝34
の中に固定手段32を位置させて固定片10を固定する
ものとして説明したが、係る固定凹溝34を設けなけれ
ば、請求項2記載の発明の一実施例を提供することとな
る。さらに、上記実施例にあっては、固定片10に係合
部16を設けるとともに、化粧片20に被係合部28を
設けるものとして説明したが、係る係合部16、及び被
係合部28を設けなければ、請求項1記載の発明の一実
施例を提供することとなる。
【0039】
【発明の効果】請求項1乃至請求項6記載の発明によれ
ば、少ない化粧部材で種々の壁厚に対応して壁パネルの
開口部内周面の化粧が簡易に行えるような化粧部材固定
構造を提供することができる。特に、請求項2記載の発
明によれば、固定片に係合部を形成し、化粧片に被係合
部を形成したので、化粧片を固定片に簡易に係合固定で
きるとともに、固定片に対するスライド位置を容易に決
めることができる。
【0040】また特に、請求項3記載の発明によれば、
固定片に、固定手段を設けるための固定凹溝を備えてあ
るので、固定手段の固定位置が容易に定まるとともに、
固定手段の頭の部分を固定片の反固定面側の面から突出
させないように容易に構成できる。特に、請求項4記載
の発明によれば、固定片の固定凹溝を化粧片の召し合わ
せ調整部で隠せるように形成したので、当該部分の体裁
をよくすることができる。
【0041】また特に、請求項5記載の発明によれば、
化粧片に耐火ボード呑み込み部を備えたので、耐火ボー
ドの端部の体裁をよくすることができる。さらに、請求
項6記載の発明によれば、固定片または化粧片の少なく
とも一方は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微
粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作製し
た粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目
模様を呈するように形成したので、木質感を醸し出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る化粧部材固定構造の水平断面図
である。
【図2】 実施例に係る化粧部材固定構造の水平断面図
であって、壁厚が増した場合の実施例に対応するもので
ある。
【図3】 固定片を中実の木板とした場合の水平断面図
である。
【図4】 固定片を中実の木板とした場合の水平断面図
である。
【符号の説明】
5 化粧部材 10 固定
片 12 固定面 13 厚
さ面 14 固定部 16 係
合部 20A 化粧片 20B 化
粧片 22 裏化粧部 23 耐
火ボード呑み込み部 24 厚さ面化粧部 26 表
化粧部 28 被係合部 30 召
し合わせ調整部 32 固定手段 34 固
定凹溝 50 壁パネル 51 構
造材 52 壁パネル開口部 54 内
周面 56 調整材 60 耐
火ボード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内に立設させた壁パネルに設けられた
    開口部たる壁パネル開口部の内周面に化粧部材を固定す
    るための固定構造であって、その化粧部材固定構造は、
    一方の面を固定面とし、その一部を壁パネル開口部の内
    周面に固定される固定部とした帯板状の固定片と、その
    固定片に固定されるとともに固定片の厚さ方向両側から
    それぞれ固定片を覆う二つの化粧片とを備えて形成さ
    れ、化粧片は、壁パネル開口部の内周面に固定された固
    定片の固定面のうち固定部以外の一方側を覆う裏化粧部
    と、固定片の厚さ面を覆う厚さ面化粧部と、固定片の反
    固定面側の面を覆う表化粧部とを一体に備えて形成され
    るとともに、固定片の幅方向にスライド自在に形成さ
    れ、いずれか一方の化粧片の表化粧部の反厚さ面化粧部
    側の端部には、他の一方の化粧片の表化粧部の反厚さ面
    化粧部側の端部を、反固定片側から覆うための召し合わ
    せ調整部を延設したことを特徴とする化粧部材固定構
    造。
  2. 【請求項2】 固定片の固定面の両端部及び固定片の反
    固定面側の面には係合部を形成するとともに、化粧片の
    表化粧部の裏化粧部側の面及び化粧片の裏化粧部の表化
    粧部側の面には前記固定片に形成された係合部と係合可
    能な被係合部を形成することによって、化粧片を固定片
    に係合可能に形成したことを特徴とする請求項1記載の
    化粧部材固定構造。
  3. 【請求項3】 固定片の幅方向中央には、固定片を壁パ
    ネル開口部の内周面に固定するための固定手段を設ける
    ために凹状の固定凹溝を設け、その固定凹溝内に固定手
    段を位置させて固定片を壁パネル開口部の内周面に固定
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の化
    粧部材固定構造。
  4. 【請求項4】 固定片の固定凹溝を化粧片の召し合わせ
    調整部で隠せるように形成したことを特徴とする請求項
    3記載の化粧部材固定構造。
  5. 【請求項5】 化粧片の裏化粧部の反表化粧部側の面に
    は、壁パネルの表面を覆う耐火ボードの壁パネル開口部
    側の端部を呑み込むために欠設させて形成した耐火ボー
    ド呑み込み部を備えたことを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3または請求項4記載の化粧部材固定構
    造。
  6. 【請求項6】 固定片または化粧片の少なくとも一方
    は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末より
    も小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作製した粉体を
    混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈
    するように形成したことを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4または請求項5記載の化粧部材
    固定構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103758346A (zh) * 2013-12-28 2014-04-30 深圳市亚泰国际建设股份有限公司 一种内墙装修方法及阳角保护件

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