JPS6338514B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木製ドアに関し、詳しくは重厚な外
観を維持し、強度が高く、寸法精度も高く、製作
も容易なものを得ようとする技術に関する。

〔従来の技術〕

従来、額縁部分に彫刻を施してある木製ドア
A′は第１図に示すように、鏡板６′に内枠材ａに
凹凸装飾を施した装飾材ｂを係合取着し、そのの
ち装飾材ｂに外枠材ｃを取着するものであつた。

〔発明が解決するための課題〕

ところがこのような構成であると、強度が弱
く、寸法精度も低く、製作も煩わしい等の問題が
あつた。

本発明はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、重厚な外観を
維持し、強度が高く、寸法精度も高く、製作も容
易な木製ドアを提供することにある。

〔作用〕

本発明の木製ドア、厚さの厚い外枠部１ｃと厚
さの薄い内枠部１ａとを一体にして框材１を形成
し、この框材１の段部における表裏面に装飾材４
を係合取着することによつて、厚さの厚い外枠部
１ｃと薄い内枠部１ａとで重厚な外観を出すこと
ができながら、かかる場合厚みの異なる箇所にお
ける段部を装飾材４にて隠し、かかる装飾材４に
て一層重厚感を増し、特に外枠部１ｃと内枠部１
ａとが一体となつていて、框材１の強度を、従来
のように別々なものを接続して框材１を得るもの
に比べて大巾に高め、しかも一体物を使用するこ
とでその製作性も向上させ、かつ接続による製作
でなく、一体物を使う故、仕上がり寸法精度を高
め、商品価値を大巾に高めたものである。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

第２図において１は框材であつて、表裏にあり
溝状の凹溝２を全長にわたつて穿設してある。框
材１は厚さの厚い外枠部１ｃと厚さの薄い内枠部
１ａとを一体にして形成され、框材１の外枠部１
ｃと内枠部１ａとの境の段部には溝状の係合部３
を全長にわたつて穿設してある。４は装飾材であ
つて、小巾であり、予め表面に凹凸装飾７を施し
てある。装飾材４の裏面にはあり突条としてある
突部５を設けてある。しかして框材１の凹溝２に
装飾材４の突部５を係合させる。かかる場合、第
５図に示すように、框材１に対して装飾材４は長
さ方向両端部において短くなるように凹溝２を短
くしてあり、更に装飾材４端部を約45゜にカツト
して第４図に示すように突合せて略ロ字状に枠組
してある。第３図は他の実施例を示し、框材１と
装飾材４とを相釘８にて取着し、更に接合部に接
着剤９を使用したものである。

〔発明の効果〕

以上要するに本発明は、厚さの厚い外枠部と厚
さの薄い内枠部とを一体にして框材を形成し、こ
の框材の段部における表裏面に装飾材を係合取着
するものであるから、厚さの厚い外枠部と厚さの
薄い内枠部と、これら外枠部と内枠部の境の段部
に取着される装飾材とによつて、厚さの厚い外枠
部と薄い内枠部とで重厚な外観を出すことができ
ながら、かかる場合厚みの異なる箇所における段
部を装飾材にて隠し、かかる装飾材にて一層重厚
感を増し、特に外枠部と内枠部とが一体となつて
いて、框材の強度を、従来のように別々なものを
接続して框材を得るものに比べて大巾に高めるこ
とができ、しかも一体物を使用するからその製作
性も向上させ、かつ接続による製作でなく、一体
物を使う故、仕上がり寸法精度を高め、商品価値
を大巾に高め得るに至つたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の一部省略した断面図、第２図
は本発明の一部省略した断面図、第３図は同上の
他の実施例の一部省略した断面図、第４図は同上
の組立て状態を示す一部省略した正面図、第５図
は同上の分解正面図であり、１は框材、１ａは内
枠部、１ｃは外枠部、２は凹溝、３は係合部、４
は装飾材、５は突部、６は鏡板である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 厚さの厚い外枠部と厚さの薄い内枠部とを一
   体にして框材を形成し、外枠部と内枠部との境の
   段部において框材の表裏に夫々凹溝を穿設すると
   ともに框材の内側部に係合部を設け、框材の全長
   にわたる装飾材に突部を設け、凹溝に突部を係合
   させ、略ロ字状に枠組される框材の係合部に鏡板
   の四周部を係合させて成ることを特徴とする木製
   ドア。