JP3041272U - ドア枠、窓枠材の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コストが安価であり、反りや狂いが生じなく、
枠材と側飾り材との合計幅を微調節でき、施工も簡単・
迅速なドア枠、窓枠材の構造を開発することにある。 【解決手段】ドア枠、窓枠であって、板状の枠材１の両
側面に嵌着板２を接着固定し、該嵌着板と側飾り材３と
を嵌脱可能に設けたものであり、嵌着板２と縁飾り材３
との間に隙間部２ｃを設け、これら枠材を使用してドア
枠、窓枠に形成する際の偶角部で連結するためのＬ字連
結片Ａを挿入可能とし、また、枠材をドア枠に使用する
際には、嵌脱可能な戸当たり６を設けたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ドア枠、窓枠材の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、柱、敷居、鴨居、ドア枠、窓枠等の建築材料は、天然木質材が使用され ていたが、近年木材資源の枯渇により、内材は少なくなり、コストも高く、また 、比較的入手が容易な外材は、天然木質材であるが、長年使用すると乾燥により 反り等の狂いや風化が生じている。

【０００３】 また、これらの建築材料を使用する内装工事等では、特に、店舗等の内装工事 は工事期間が厳密に限定されており、これら建築材料を用いて施工する場合、そ の作業性が簡易であり、しかも、迅速性が要求されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、コストが安価であり、反りや狂いが生じなく、施工も簡 単・迅速なドア枠、窓枠材の構造を開発することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、ドア枠、窓枠材であって、板状の枠材の両側面には、それぞれ嵌 着板を接着・固定し、該嵌着板と側飾り材とを嵌脱可能に設けたものであり、嵌 着板と縁飾り材との間にはそれぞれ隙間を設け、これら枠材を使用してドア枠、 窓枠に形成する際の偶角部で連結するためのＬ字状のＬ字連結片を挿入可能とす ることにより、ドア枠、窓枠を形成するものであり、枠材をドア枠に使用する際 には、該枠材の表面中途に、嵌脱可能な戸当たりを設けたものより構成される。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の一実施例を図面とともに詳述すると、ドア枠、窓枠材であっ て、板状の枠材（１）の両側面には、枠材の側面と接着・固定されるプレート部 （２ａ）と、枠材（１）の表面と水平方向に複数の突起条（２０）をそれぞれ連 続して有する起立部（２ｂ）（２ｂ′）２本と、これら枠材（１）を使用してド ア枠、窓枠に形成する際の偶角部で連結するためのＬ字状のＬ字連結片（Ａ）を 挿入可能とする隙間部（２ｃ）を、プレート部（２ａ）の外側で、かつ、両起立 部に挟まれた位置に形成した嵌着板（２）を設け、該嵌着板（２）には，合成樹 脂を素材とし、それぞれ前記起立部（２ｂ）（２ｂ′）に形成した複数の突起条 （２０）（２０）と係合する複数の突起条（３０）を有する側飾り材（３）を設 け、前記嵌着板（２）と該側飾り材（３）とを嵌脱可能に設けたことを特徴とす るドア枠、窓枠材の構造より構成される。

【０００７】 また、枠材（１）が、表裏のそれぞれ第一層にＭＤＦ（１ａ）を配置した合板 からなるものであり、枠材（１）表面と該側飾り材（３）の表面には、それぞれ 転写シート、化粧シートあるいは化粧単板から選ばれた化粧材（４）で被覆した ものである。

【０００８】 さらに、枠材（１）がドア枠に用いられる場合には、枠材（１）の中途に、平 行な二条の溝（５）（５）を穿設し、該溝に断面形状がＨ字状の合成樹脂製の戸 当たり固定枠（６ａ）を嵌着し、該枠（６ａ）に、断面がコ字状で片面にクッシ ョン材（６ｂ）を有する戸当たり（６）を、着脱自在に設けるものである。

【０００９】 さらに、枠材（１）と側飾り材（３）との結合手段は、嵌着板（２）を介して 装着されるものであり、嵌着板（２）側には起立部（２ｂ）と、枠材（１）の裏 面に摺接する側起立部（２ｄ）が設けられており、前記起立部（２ａ）は枠材（ １）に穿設された溝（１ｂ）に挿入固定されるものであり、該起立部（２ａ）の 先端部付近には戻り止め突起を一体も設けており、枠材（１）と嵌着板（２）と は接着剤で固定するものである。

【００１０】

【考案の効果】 この考案によると、ドア枠あるいは窓枠の枠材を、安定性のあるＭＤＦや合板 によって構成しており、反りや狂いがなく、また、枠材と側飾り材とは嵌着板を 介して嵌脱自在に装着するため、破損した際には取替えも部分的に行え、しかも 容易・迅速に行え、さらに、嵌着材と側飾り材とにそれぞれ複数の突起条を設け ており、該突起条との係合を枠材の幅方向にずらして係合することにより、枠材 と側飾り材との合計幅の微調節も可能であり、また、枠材の偶角部には連結片と ２枚のＬ字連結片を介して固定するため、堅牢に固定でき、また、戸当たりは嵌 脱自在に形成しているため、破損等により簡単に取り替えることも可能である等 極めて有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す一部欠截正面図であ
る。

【図２】この考案の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。

【図３】この考案の一実施例を示す一部欠截正面図であ
る。

【図４】この考案の要部組み立て説明図である。

【符号の説明】

１ 枠材 １ａ ＭＤＦ １ｂ 溝 ２ 嵌着板 ２ａ プレート部 ２ｂ 起立部 ２ｂ′起立部 ２ｃ 隙間部 ２ｄ 側起立部 ２０ 突起条 ３ 側飾り材 ３０ 突起条 ４ 化粧材 ５ 溝 ６ 戸当たり ６ａ 固定枠 ６ｂ クッション材 Ａ Ｌ字連結片

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ドア枠、窓枠材であって、板状の枠材の両
   側面には、枠材の側面と接着・固定されるプレート部
   と；枠材の表面と水平方向に複数の突起条をそれぞれ連
   続して有する起立部を２本と、これら枠材を使用してド
   ア枠、窓枠に形成する際の偶角部で連結するためのＬ字
   状のＬ字連結片を挿入可能とする隙間部を、プレート部
   の外側で、かつ、両起立部に間に挟まれた位置に形成し
   た嵌着板を設け；該嵌着板には，合成樹脂を素材とし、
   それぞれ前記起立部に形成した複数の突起条と係合する
   突起条を有する側飾り材を設け；嵌着板と、該側飾り材
   とを嵌脱可能に設けたことを特徴とするドア枠、窓枠材
   の構造。
2. 【請求項２】ドア枠、窓枠材であって、板状の枠材の両
   側面には、枠材の側面と接着・固定されるプレート部
   と；枠材の表面と水平方向に複数の突起条をそれぞれ連
   続して有する起立部を２本と、これら枠材を使用してド
   ア枠、窓枠に形成する際の偶角部で連結するためのＬ字
   状のＬ字連結片を挿入可能とする隙間部を、プレート部
   の外側で、かつ、両起立部に間に挟まれた位置に形成し
   た嵌着板を設け；該嵌着板には，合成樹脂を素材とし、
   それぞれ前記起立部に形成した複数の突起条と係合する
   突起条を有する側飾り材を設け；嵌着板と、該側飾り材
   とを嵌脱可能に設け、前記枠材の表面中途に、二条の溝
   を基材の長手方向に向けて穿設し、該溝に断面形状がＨ
   字状の合成樹脂製の戸当たり固定枠を嵌挿固着し、該固
   定枠に、断面がコ字状で片方にクッション材を有する戸
   当たりを、着脱自在に設けたことを特徴とするドア枠、
   窓枠材の構造。
3. 【請求項３】枠材が、表裏のそれぞれ第一層にＭＤＦを
   配置した合板からなることを特徴とする請求項１または
   ２記載のドア枠、窓枠材の構造。
4. 【請求項４】枠材表面と該側飾り材の表面には、それぞ
   れ転写シート、化粧シートあるいは化粧単板から選ばれ
   た化粧材で被覆したことを特徴とする請求項１または２
   記載のドア枠、窓枠材の構造。