JP3650169B2 - 化粧枠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は勝手口や玄関等の建築躯体の開口部に用いる化粧枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、玄関枠等のいわゆる建築躯体の開口部の開口面を化粧するための化粧枠は、古くは木製のものが使用され、次に、塩ビ製のフィルム等で被覆した化粧合板や、樹脂製のものが使用されていた。
従来の化粧枠につき、図4及び図5を用いて玄関ドアの場合を説明する。ここで図4は、従来の玄関入口の化粧枠を示すための横断面図であり、図5は、縦断面図である。
【0003】
玄関ドア枠が固定されるべき建物躯体70には、玄関ドア枠固定用の開口部が設けられている。ここに説明する建物躯体70は、枠状の芯材72の両面に固定された面材73を備えて形成される建築パネル71によって組み上げられ、最終的に室外側には外壁74を、室内側には内壁75を固定している。
このように形成された開口部に対して固定される玄関ドア枠は、ドア上枠85、ドア縦枠86,86およびドア下枠87によって四角枠を形成するものである。
【0004】
ドア上枠85は、開口部上縁に固定される角材たるドア上枠固定用角材80に対して固定される。また、ドア縦枠86,86は、開口部側縁に固定される角材たるドア縦枠固定用角材81,81に対して、パッキン83を介在させて固定される。開口部に固定されたドア枠に対しては、その枠内にドアパネル90を固定する。また、ドア上枠固定用角材80の室内側およびドア縦枠固定用角材81の室内側には、化粧木枠82を接着剤により固定して外観品質の向上を図っている。
【0005】
そして、建物の種類により建物躯体70の厚さが異なると、その建物躯体70の厚さに対応した化粧木枠82を使用していた。さらに、設計仕様の異なるドア枠に適用したり、玄関や勝手口等の化粧木枠82を必要とする場所の違いにより寸法が異なり、その種々の寸法に化粧木枠82を対応させるため、種々の寸法、形状の化粧木枠82を何種類も用意していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の化粧枠においては、以下のような問題があった。
幅寸法の異なる化粧木枠82を各別に用意することは、その準備、固定場所によって使用されるそれぞれの選定組合せ、これらの部材管理、取り扱いその他が非常に面倒になり、極めて煩わしいものとなるという問題点があった。
【0007】
また、予め工場等で各種寸法の化粧木枠82の完成品を一括して大量生産することが困難なため、大量生産による製造コストの低減が難しくなるという問題点があった。
さらに、天然木材を使用した化粧木枠82は、乾燥による含有水分の調整等の製品品質を一定にするための手間が小さくなかった。
【0008】
さらにまた、木質からなる化粧木枠82を固定する場合、表面に釘の頭部が見えるのは外観が悪くなるため、釘やねじを使用することなく、接着剤により固定するが、現場施工において養生時間が必要となって取付作業時間が長くなるという問題点があった。
本発明が解決すべき課題は、現場施工を容易にして、開口面への取付作業時間を短縮でき、種類数を減少させ、更に製品品質のばらつきが少ない化粧枠構造を提供することにある。
【0009】
ここで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、開口面への取付作業時間を短縮することができるうえに固定部材とサッシ枠との間に当接調整部材を挿入することにより共通の部材を使用して複数種類の寸法の異なる化粧枠を提供しようとするものである。さらに、これに加えて、この請求項1記載の発明は、固定部材を直接サッシ枠の端部に当接する場合に固定部材やサッシ枠の寸法や形状にバラツキが生じても内側突片がサッシ枠と当接することなく、室内側に面する外側突片がサッシ枠と必ず当接するようにして室内側の側面に隙間が発生するのを抑えることができる化粧枠を提供しようとするものである。
【0010】
これに加えて、請求項2記載の発明は、当接調整片の突出長さを調整することができて、任意の幅に調整可能な化粧枠を提供しようとするものである。
【0011】
これに加えて、請求項3記載の発明は、手間をかけずに製品品質のばらつきが少ないうえに木目模様を呈するように形成した化粧枠を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。
請求項1記載の発明は、サッシ枠(50)を固定するために設けられた建築躯体(例えば壁パネル60に固定された調整材62)の開口部の開口面を化粧するための化粧枠(10)であって、建築躯体(62)の前記開口面に固定される固定部材(20)と、その固定部材(20)に係合して固定部材(20)の反サッシ枠(50)側を覆って化粧する化粧部材(30)と、前記固定部材(20)とサッシ枠(50)との間に取付可能に形成され、一端が固定部材(20)に嵌合されるとともに他端が前記開口部の反サッシ枠側からサッシ枠方向に向かって延設されてサッシ枠(50)端部に当接する当接調整部材(40)とを備え、前記固定部材(20)は、前記開口部および当接調整部材(40)に反サッシ枠側から当接し、サッシ枠方向に螺合するねじ(65)により前記開口部に固定されるとともに、この固定部材 (20) のサッシ枠 (50) 側には、当接調整部材 (40) が嵌合可能な嵌合溝 (24) を備え、その嵌合溝 (24) は、その建築躯体 (62) 側の側面を形成する内側突片 (27) と、嵌合溝 (24) の室内側に面する側面を形成する外側突片 (26) とからなり、その外側突片 (26) の先端は、前記内側突片 (27) の先端よりサッシ枠 (50) 側に突出するように形成されており、前記化粧部材(30)は、固定部材(20)に係止されて、前記固定部材(20)の反サッシ側端面およびねじ(65)を覆うように形成されていることを特徴とする。
【0013】
ここで、「当接調整部材(40)」は、固定部材(20)とサッシ枠(50)との間隔が離れている場合にも、当接調整部材(40)を固定部材(20)に取り付けることにより、その間に当接調整部材(40)を挿入することができて、寸法の異なる2種類の化粧枠(10)にも共通の固定部材(20)及び化粧部材(30)を使用することができるのである。すなわち、当接調整部材(40)を固定部材(20)とサッシ枠(50)との間に取り付ければ、固定部材(20)とサッシ枠(50)との間隔が離れている場合に対応することができ、また、当接調整部材(40)を固定部材(20)とサッシ枠(50)との間に取り付けなければ、固定部材(20)とサッシ枠(50)との間隔が離れていない場合に対応することができる。したがって、2種類の寸法の異なるものに適用可能な化粧枠(10)を提供できるのである。
【0014】
また、「固定部材(20)」は、その反サッシ枠側を化粧部材(30)により覆うため、固定部材(20)を建築躯体(62)に固定する場合、固定部材(20)をねじ(65)により固定しても、そのねじ(65)の頭部の部分は化粧部材(30)により覆われて室内から隠すことができるものである。すなわち、本化粧枠(10)は、現場での取付において、接着剤を使用して養生時間を必要とすることなく、短時間で取付作業を行うことができるのである。
さらに、「嵌合溝 (24) 」は、外側突片 (26) と内側突片 (27) とを備え、それらの間に当接調整部材 (40) の嵌合突出片 (41) を挟み込むことにより当接調整部材 (40) を嵌合するようにしたものである。また、嵌合溝 (24) の外側突片 (26) の先端を内側突片 (27) の先端よりサッシ枠 (50) 側に突出させたことにより、当接調整部材 (40) を取り付けずに直接、固定部材 (20) をサッシ枠 (50) に当接する場合に、必ず室内側に面する外側突片 (26) の先端がサッシ枠 (50) に当接するようにしたのである。すなわち、固定部材 (20) の成形寸法のバラツキや、固定部材 (20) が当接するサッシ枠 (50) の端面の形状のバラツキがあっても、内側突片 (27) の先端とサッシ枠 (50) とが当接して室内側に位置する外側突片 (26) とサッシ枠 (50) との間に隙間が発生するようなことがないようにしたのである。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、当接調整部材(40)は、サッシ枠(50)側に向かって延設されてサッシ枠(50)の端部に当接する当接調整片(43)を備え、その当接調整片(43)は、そのサッシ枠(50)側に突出する突出長さを固定部材(20)とサッシ枠(50)との間隔に応じて切断することにより調整できるように形成したことを特徴とする。
【0016】
ここで、「当接調整片(43)」は、その突出長さをサッシ枠(50)と固定部材(20)との間隔に応じて先端側から基端側に向かって切断することにより、固定部材(20)とサッシ枠(50)との間の間隔が異なる種々のタイプのものにも取り付けることができるものである。すなわち、サッシ枠(50)等の化粧枠(10)を取り付ける周囲の部材の寸法が種々異なるものにも適用可能な化粧枠(10)を提供することができるものである。これにより、請求項1記載の化粧枠(10)が2種類の寸法の異なる周囲部材に取付可能であったが、請求項2記載の化粧枠は更に複数種類の寸法の異なる周囲部材に取り付けることができて対応できるものである。
【0017】
【0018】
【0019】
請求項3記載の発明は、上記した請求項1または請求項2記載の特徴点に加え、固定部材(20)、化粧部材(30)および当接調整部材(40)は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径でかつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成したことを特徴とする。
【0020】
ここで、「固定部材(20)、化粧部材(30)および当接調整部材(40)」は、上述したように木質ではないため、木質と比較して水分の吸収が少なく、乾燥等の手間がかからないものから形成されているものである。また、ここで「セルロース系材料」とは木粉等をいう。また、「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」とは、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀等の金属微粉末、あるいはセラミック等の非金属微粉末をいうものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1,2は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、図1は玄関入口の縦枠に固定した化粧枠の横断面図、図2は化粧枠の分解平面図をそれぞれ示す。まず、本発明の実施の形態における構成について説明する。
【0022】
本発明の実施の形態に係る化粧枠は、サッシ枠50を固定するために設けられた建築躯体の開口部の開口面を化粧するためのものである。この開口部は引き戸51を用いる玄関であって、図1に示すように、この玄関は、建築躯体となる壁パネル60と、この壁パネル60の室内側であって玄関入口の縦枠となる調整材62と、この調整材62の室内側に取り付けられたサッシ枠50と、このサッシ枠50の内部を横方向にスライドする引き戸51とを備えているものである。また、壁パネル60の室内側の表面には壁仕上げ部材61が形成されている。
【0023】
本化粧枠10は、玄関入口の縦枠となる調整材62に固定される固定部材20と、その固定部材20に係合して固定部材20の反サッシ枠側を覆って化粧する化粧部材30とを備えている。そして、固定部材20とサッシ枠50との間には、一端が固定部材20に嵌合されるとともに他端がサッシ枠50の端部に当接する当接調整部材40が組立可能に形成されている。
【0024】
前記固定部材20は、そのサッシ枠50側にあって当接調整部材40が嵌合可能な嵌合溝24と、固定部材20の反サッシ枠側にあって化粧部材30がはめ込み可能なはめ込み固定部21とを備えている。前記嵌合溝24は、その調整材62側の側面を形成する内側突片27と、嵌合溝24の室内側に面する側面を形成する外側突片26とからなり、その外側突片26の先端は、内側突片27の先端よりサッシ枠50側に突出するように形成されている。そして、外側突片26と内側突片27との互いに面する側には横断面形状が鋸歯凹凸状の凹凸部25が形成されている。
【0025】
前記はめ込み固定部21は、固定部材20の本体から反サッシ枠側に平行に突出する二条の板状のものであって横断面形状がコ字状に形成されている。この二条のはめ込み固定部21の互いに面する内側の側面には、鋸刃状の凹凸状に形成された凹凸部22が形成されている。また、この凹凸部22が形成された側面の反対側の側面には、化粧枠10の長手方向に沿って仮止め用の溝状の係止溝23が形成されている。そして、固定部材20の本体はねじ65により、調整材62の端面に固定されている。
【0026】
前記化粧部材30のの本体のサッシ枠50側には、固定部材20のはめ込み固定部21をはめ込み可能な二個のはめ込み固定溝31が形成されている。このはめ込み固定溝31には、はめ込み固定部21がはめ込まれた場合に、はめ込み固定部21の凹凸部22が面するはめ込み固定溝31の壁面に同様の鋸歯凹凸状の凹凸部32が形成されている。また、はめ込み固定溝31の内壁面の先端近傍には、その表面から突出して前記係止溝23に係止可能な係止突部33が形成されている。この係止突部33は前記係止溝23に係止することにより、固定部材20に化粧部材30を強固に結合する前に一時的に仮止めするために形成されているものである。
【0027】
前記当接調整部材40は、サッシ枠50側に向かって延設されてサッシ枠50の端部に当接する当接調整片43を備えている。その当接調整片43は、そのサッシ枠50側に突出する突出長さを固定部材20とサッシ枠50との間隔に応じて切断することにより調整できるように形成されている。
また、当接調整部材40の反サッシ枠50側には、固定部材20の嵌合溝24に取付可能な嵌合取付部44が形成されている。この嵌合取付部44は、当接調整部材40の本体から反サッシ枠側に突出する二条の嵌合突出片41により形成されている。そして、二条の嵌合突出片41には、これらを嵌合溝24の内部に押し込んだ場合に嵌合溝24内部の凹凸部25と噛み合い可能な凹凸部41が形成されている。
【0028】
前記固定部材20、化粧部材30および当接調整部材40は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径でかつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成されている。
次に、上記した発明の実施の形態における作用及び効果について説明する。
【0029】
先ず、固定部材20の本体とその内側突片27の外側面とから形成される角部に調整材62の反サッシ枠側の角部がはまり込むように固定部材20を調整材62に当てる。そして、固定部材20の本体に反サッシ枠側からねじ65をねじ込むことにより、調整材62に固定部材20を固定することができる。固定部材20とサッシ枠50との間には当接調整部材40が取付可能に形成されている。
このため、固定部材20とサッシ枠50との間隔が離れている場合には、固定部材20の嵌合溝24の内部に当接調整片43の嵌合取付部44をはめ込むことにより、それらの間に当接調整部材40を取り付けた状態で化粧枠10を形成することができる。その際、嵌合溝24の内面に形成された凹凸部25と取付部44の外面に形成された凹凸部42とが強固に噛み合うことにより両者の結合を強固なものとすることができる。
そして、固定部材20とサッシ枠50との間隔が離れていない場合には、当接調整部材40を取り付けない状態で化粧枠10を形成することができる。すなわち、サッシ枠50側に向かって突出する長さの異なる2種類の化粧枠10を当接調整部材40を使用することにより共通の固定部材20及び化粧部材30を用いて形成することができる。これにより、部材数の低減を図ることができる。
【0030】
また、当接調整部材40の当接調整片43は、その突出長さをサッシ枠50と固定部材20との間隔に応じて先端側から基端側に向かって切断することにより、固定部材20とサッシ枠50との間の間隔が異なる種々のタイプのものにも取り付けることができる。すなわち、サッシ枠50等の化粧枠10を取り付ける周囲の部材の寸法が種々異なるものにも適用可能な化粧枠10を提供することができる。
【0031】
次に、固定部材20のはめ込み固定部21に化粧部材30のはめ込み固定溝31が入り込むように、固定部材20の反サッシ枠側に化粧部材30を押し込む。これにより、固定部材20に化粧部材30を取り付けることができる。その際、はめ込み固定部21の凹凸部22がはめ込み固定溝31の凹凸部32に噛み合うことにより、両者の結合を強固なものにすることができる。
【0032】
また、化粧枠10は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成されているため、外部から見える浴室上がり框50に木目模様を出すことができる。また、粉体を混合した樹脂からなるため通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水分が付着しても水分をふき取ったり、乾燥させる手間が不要であって、メンテナンスを容易にすることができる。すなわち、外観上は木目模様を呈することができて木製品と同様の外観を形成することができるが、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強い化粧枠10を提供することができる。
【0033】
さらに、固定部材20の反サッシ枠側は化粧部材30により覆われるため、固定部材20を建築躯体62に固定する場合、固定部材20をねじ65により固定しても、そのねじ65の頭部の部分は化粧部材30により覆われて室内から隠すことができる。すなわち、本化粧枠10は現場での取付において、接着剤を使用して養生時間を必要とすることなく、短時間で取付作業を行うことができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る化粧枠であって、玄関入口の上横枠に固定された化粧枠の縦断面図を示すものである。
本化粧枠10は、引き戸51を組み込んだサッシ枠50を有する玄関入口の開口面上部の水平横方向に渡された調整材64の室内側の端面に固定してあるものである。本実施の形態においては、固定部材20とサッシ枠50との間隔が第1の実施の形態と比較して狭いため、固定部材20には第1の実施の形態において取り付けていた当接調整部材40を取り付けずに固定部材20の外側突片26の先端が直接、サッシ枠50の端面に当接している。
その他の構成を第1の実施の形態と比較すると、化粧枠10を取り付ける場所の違いにより化粧枠10の長手方向が第1の実施の形態では垂直縦方向であったのに対して、本実施の形態では水平横方向となっている点が異なるが、その他の構成は第1の実施の形態と略同様の構成となっている。
【0035】
上述したように、固定部材20とサッシ枠50との間隔が狭い場合には、第1の実施の形態で使用した当接調整部材40を取り付けないことで、本実施の形態のように使用箇所が異なり、寸法も異なるタイプのものにも第1の実施の形態で使用した共通の固定部材20と化粧部材30とを使用することができる。これにより、部材数の低減を図ることができて、製造コストの低減を図ることができる。
【0036】
また、上述したような構成からなる本化粧枠10において、固定部材20の嵌合溝24は、嵌合溝24の外側突片26が内側突片27よりサッシ枠50側に突出している。このため、本実施の形態のように当接調整部材40を取り付けずに直接、固定部材20をサッシ枠50に当接する場合、必ず室内側に面する外側突片26がサッシ枠50の端面に当接する。すなわち、固定部材20の成形寸法のバラツキや、固定部材20が当接するサッシ枠50の端面の形状のバラツキがあっても、内側突片27とサッシ枠50とが当接して室内側に位置する外側突片26とサッシ枠50との間に隙間が発生することを抑えることができる。
【0037】
なお、上記した第1及び第2の実施の形態に係る化粧枠は、玄関のサッシ枠の室内側を化粧するものであったが、使用する箇所は特にこれに限定されるものではなく、玄関以外にも、勝手口や、窓等の建物に形成される他の開口部の周囲を化粧する場合にも使用することができるものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、開口面への取付作業時間を短縮することができるうえに固定部材とサッシ枠との間に当接調整部材を挿入することにより共通の部材を使用して複数種類の寸法の異なる化粧枠を提供することができる。
さらに、この請求項1記載の発明によれば、固定部材を直接サッシ枠の端部に当接する 場合に固定部材やサッシ枠の寸法や形状にバラツキが生じても内側突片がサッシ枠と当接することなく、室内側に面する外側突片がサッシ枠と必ず当接するようにして室内側の側面に隙間が発生するのを抑えることができる化粧枠を提供することができる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明による作用効果に加えて、当接調整片の突出長さを調整することができて、任意の幅に調整可能な化粧枠を提供することができる。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、上述した請求項1または請求項2記載の発明による作用効果に加えて、手間をかけずに製品品質のばらつきが少ないうえに木目模様を呈するように形成した化粧枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すものであり、玄関入口の縦枠に固定した化粧枠を示す横断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態を示すものであり、化粧枠を示す分解平面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示すものであり、玄関入口の上横枠に固定した化粧枠を示す縦断面図である。
【図4】 従来の玄関入口の化粧枠を示す横断面図である。
【図5】 従来の玄関入口の化粧枠を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…化粧枠、20…固定部材、21…はめ込み固定部、22…凹凸部、23…係止溝、24…嵌合溝、25…凹凸部、26…外側突片、27…内側突片、30…化粧部材、31…はめ込み固定溝、32…凹凸部、33…係止突部、40…当接調整部材、41…嵌合突出片、42…凹凸部、43…当接調整片、44…嵌合取付部、50…サッシ枠、51…引き戸、60…壁パネル、61…壁仕上げ部材、62〜64…調整材、65…ねじ、70…建物躯体、71…建築パネル、72…芯材、73…面材、74…外壁、75…内壁、80…ドア上枠固定用角材、81…ドア縦枠固定用角材、82…化粧木枠、83…パッキン、85…ドア上枠、86…ドア縦枠、87…ドア下枠、90…ドアパネル。

Claims (3)

  1. サッシ枠を固定するために設けられた建築躯体の開口部の開口面を化粧するための化粧枠であって、
    建築躯体の前記開口面に固定される固定部材と、
    その固定部材に係合して固定部材の反サッシ枠側を覆って化粧する化粧部材と、
    前記固定部材とサッシ枠との間に取付可能に形成され、一端が固定部材に嵌合されるとともに他端が前記開口部の反サッシ枠側からサッシ枠方向に向かって延設されてサッシ枠端部に当接する当接調整部材とを備え、
    前記固定部材は、前記開口部および当接調整部材に反サッシ枠側から当接し、サッシ枠方向に螺合するねじにより前記開口部に固定されるとともに、
    この固定部材のサッシ枠側には、当接調整部材が嵌合可能な嵌合溝を備え、その嵌合溝は、その建築躯体側の側面を形成する内側突片と、嵌合溝の室内側に面する側面を形成する外側突片とからなり、その外側突片の先端は、前記内側突片の先端よりサッシ枠側に突出するように形成されており、
    前記化粧部材は、固定部材に係止されて、前記固定部材の反サッシ側端面およびねじを覆うように形成されていることを特徴とする化粧枠。
  2. 当接調整部材は、サッシ枠側に向かって延設されてサッシ枠の端部に当接する当接調整片を備え、
    その当接調整片は、そのサッシ枠側に突出する突出長さを固定部材とサッシ枠との間隔に応じて切断することにより調整できるように形成したことを特徴とする請求項1記載の化粧枠。
  3. 固定部材、化粧部材および当接調整部材は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径でかつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の化粧枠。
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