JPH07157795A - 洗浄剤組成物の製造法 - Google Patents

洗浄剤組成物の製造法

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JPH07157795A
JPH07157795A JP30381393A JP30381393A JPH07157795A JP H07157795 A JPH07157795 A JP H07157795A JP 30381393 A JP30381393 A JP 30381393A JP 30381393 A JP30381393 A JP 30381393A JP H07157795 A JPH07157795 A JP H07157795A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記工程(1)〜(3)を行うことを特徴とす
るN−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を含有する
洗浄剤組成物の製造法。 (1)水中で脂肪酸ハライドとアミノ酸とを反応させて
N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を合成する工
程 (2)反応液に酸型の融点が100℃以下であるアニオ
ン界面活性剤を共存させ、pH1〜5、温度50〜10
0℃で、有機層と水層とに分層し、有機層を得る工程 (3)有機層をアルカリで中和する工程 【効果】特別な装置を必要とせず、簡便に脱塩されたN
−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を含有する洗浄
剤組成物を提供することができる。このようにして得ら
れた洗浄剤組成物は低温での保存安定性に優れたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−アシルアミノ酸型
アニオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物の製造法に
関し、さらに詳しくは、N−アシルアミノ酸型アニオン
界面活性剤と特定のアニオン界面活性剤を含有する、無
機塩含量の低い洗浄剤組成物の簡便な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性
剤は、優れた界面活性能と高い安全性を有しており、各
種洗浄剤組成物に広く使用されている。N−アシルアミ
ノ酸型アニオン界面活性剤の製造法としては、酸ハライ
ドとアミノ酸とをアルカリ条件下で反応するショッテン
バウマン法が簡便で安価に製造できることから、広く用
いられている。この方法によれば、N−アシルアミノ酸
型アニオン界面活性剤と等モルの無機塩が副生するが、
この無機塩は洗浄剤組成物の低温における溶状安定性を
悪化させる原因となる。このため、洗浄剤組成物には、
なんらかの方法により無機塩を除去したN−アシルアミ
ノ酸型アニオン界面活性剤が用いられている。
【0003】N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤
の脱塩方法としては、(a)アシル化反応液に強酸を加
え、N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を酸型で
晶出し、濾別、洗浄する方法(特開平5−97787号
公報、特開平5−70418号公報など);(b)限外
濾過膜を用いて脱塩する方法;(c)親水性有機溶媒を
含む合成反応液を水層と有機層に分層し、有機層を分離
する方法(特公昭57−47902号公報);(d)親
水性有機溶媒を含む反応液を酸性化後、晶析分離し、得
られた結晶を親水性有機溶媒に40〜60%になるよう
に溶解し、硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層と水層
に分層し、有機層の有機溶媒を留去する方法(特開平3
−279354号公報)などが知られている。
【0004】これらのうち(a)の方法が広く用いられ
ているようであるが、この方法では、濾過機、遠心分離
機のような結晶分離のための装置が必要であること、結
晶中に無機塩が残存し易く、これを除去するために多量
の水で結晶を洗浄する必要があること、さらにN−アシ
ルアミノ酸型アニオン界面活性剤の種類によっては結晶
性、分離性の悪いものがあるといった問題がある。ま
た、(b)の方法では、特別な装置を必要とする、脱塩
に時間がかかる。(c)の方法では、親水性有機溶媒の
濃度が5%より低い場合は分層しなくなる。(d)の方
法では、(a)の方法と同様に一度結晶を得なければな
らず、さらに有機溶媒を留去する必要があり、操作が煩
雑であるといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特別
な装置を必要とせず、簡便に脱塩されたN−アシルアミ
ノ酸型アニオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物の製
造法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、種々検討を行った結果、脂肪酸ハライド
とアミノ酸とを水を溶媒として反応させた後、反応液に
酸型の融点が100℃以下であるアニオン界面活性剤を
共存させ、pHを1〜5、温度を50〜100℃とする
ことにより、有機層と水層とに分層し、簡便に脱塩する
ことができ、さらに有機層をアルカリで中和することに
より容易に洗浄剤組成物が得られることを見いだし、本
発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、下記工程(1)〜
(3)を行うことを特徴とするN−アシルアミノ酸型ア
ニオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物の製造法であ
る。 (1)水中で脂肪酸ハライドとアミノ酸とを反応させて
N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を合成する工
程 (2)反応液に酸型の融点が100℃以下であるアニオ
ン界面活性剤を共存させ、pH1〜5、温度50〜10
0℃で、有機層と水層とに分層し、有機層を得る工程 (3)有機層をアルカリで中和する工程
【0008】以下、本発明を逐次詳細に説明する。本発
明の(1)工程において用いられる脂肪酸ハライドは炭
素原子数8〜22、好ましくは10〜18の飽和または
不飽和の脂肪酸ハライドであり、例えばラウロイルハラ
イド、ミリストイルハライド、パルミトイルハライド、
ステアロイルハライド、オレオイルハライドなどの単一
組成の脂肪酸ハライド、ヤシ油脂肪酸ハライド、牛脂脂
肪酸ハライド、硬化牛脂脂肪酸ハライドなどの天然より
得られる混合脂肪酸あるいは合成により得られる脂肪酸
(分岐脂肪酸も含む)のハライドが挙げられる。本発明
において、これらの脂肪酸ハライドは単独または2種以
上を混合して用いることができる。
【0009】本発明で用いられるアミノ酸としては、グ
リシン、アラニン、β−アラニン、スレオニン、セリ
ン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、ヒド
ロキシプロリンなどの中性アミノ酸、グルタミン酸、ア
スパラギン酸、α−アミノアジピン酸、α−ピメリン
酸、システイン酸、ホモシステイン酸、2−アミノエイ
コサンジカルボン酸、β−ヒドロキシアスパラギン酸な
どの酸性アミノ酸が挙げられる。
【0010】脂肪酸ハライドとアミノ酸との反応は、公
知の方法に準じて行えばよい。例えば、特開平5ー97
787号公報、特開平5−70418号公報、特公昭4
8−35058号公報等を参照。溶媒としては水が用い
られるが、後の工程(2)における分層性に影響しない
範囲内であれば、アセトン、メタノール等の親水性有機
溶媒を添加してもよい。脂肪酸ハライドに対するアミノ
酸の比率は0.5〜2当量、反応pHは10〜14、反
応温度は−10〜60℃であることが好ましい。このよ
うにして得られたN−アシルアミノ酸は工程(2)によ
り、脱塩、分離される。
【0011】工程(2)において用いられる酸型の融点
が100℃以下であるアニオン界面活性剤としては、高
級脂肪酸塩、リン酸エステル型界面活性剤、N−アルキ
ル−N−アシルアミノ酸塩、N−ヒドロキシアルキル−
N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボキシレ
ート、スルフォコハク酸長鎖エステル型界面活性剤など
のアニオン界面活性剤のうち、その酸型の融点が100
℃以下のものが挙げられる。これらは酸型で添加するの
が好ましいが、塩型で添加してもよい。また混合して用
いてもよい。
【0012】このようなアニオン界面活性剤を具体的に
例示すれば、高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸などの単一組成の脂肪酸によるアシル基の他に、ヤシ
油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などの天然より
得られる混合脂肪酸あるいは合成により得られる脂肪酸
(分岐脂肪酸も含む)が挙げられ、特に分離性の点か
ら、分子内に二重結合を持つ脂肪酸または炭素原子数8
〜10の脂肪酸を組成中5重量%以上含む混合脂肪酸が
好ましい。
【0013】リン酸エステル型界面活性剤としては、次
の一般式(1)または(2)で表わされるものがあげら
れる。
【0014】
【化1】
【0015】(式中、R1 は炭素原子数8〜18の飽和
または不飽和炭化水素基を、R2 は炭素原子数5〜12
の飽和または不飽和炭化水素基を、R3 は炭素原子数1
〜4の飽和または不飽和炭化水素基を、XおよびYはそ
れぞれ水素原子、アルカリ金属、アンモニウムまたはア
ルカノールアミンを、lは0〜10の整数を表わす。)
【0016】N−アルキル−N−アシルアミノ酸として
は、N−ラウロイル−N−イソプロピルグリシン、N−
ラウロイルサルコシン、N−ミリストイルサルコシン、
N−パルミトイルサルコシン、N−ラウロイル−N−メ
チル−β−アラニン、N−ミリストイル−N−メチル−
β−アラニン、N−パルミトイル−N−メチル−β−ア
ラニンなどがあげられる。
【0017】N−ヒドロキシアルキル−N−アシルアミ
ノ酸としてはN−ラウロイル−N−ヒドロキシエチルグ
リシン、N−ミリストイル−N−ヒドロキシエチルグリ
シン、N−オレオイル−N−ヒドロキシエチルグリシン
N−カプリノイル−N−ヒドロキシエチルグリシン、N
−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−β−アラニン、
N−ミリストイル−N−ヒドロキシエチル−β−アラニ
ン、N−オレオイル−N−ヒドロキシエチル−β−アラ
ニンなどがあげられる。
【0018】アルキルエーテルカルボキシレートとして
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、ポリグ
リセリルアルキルエーテル酢酸などがあげられる。
【0019】スルフォコハク酸長鎖エステル型界面活性
剤としては、次の一般式(3)または(4)で表わされ
る高級アルコールもしくはそのエトキシレートのスルホ
コハク酸エステルあるいは高級脂肪酸アミド由来のスル
ホコハク酸エステルがあげられる。
【0020】
【化2】
【0021】〔式中、R4 はR5 −O−またはR6 −C
ONH−を(基中、R5 は炭素原子数8〜22の直鎖ま
たは分岐鎖のアルキルまたはアルケニル基を、R6 は炭
素原子数7〜21の直鎖または分岐鎖のアルキルまたは
アルケニル基を表わす。)、M1 、M2 はそれぞれ水素
原子、アルカリ金属、アンモニウムまたは有機アンモニ
ウムを、pは0〜20の整数を表わす。〕
【0022】工程(2)においてアニオン界面活性剤を
共存させる量は、N−アシルアミノ酸型アニオン界面活
性剤およびアニオン界面活性剤の種類により異なるが、
通常5/95〜95/5(アニオン界面活性剤/N−ア
シルアミノ酸型アニオン界面活性剤)、好ましくは20
/80〜80/20である。
【0023】また工程(2)におけるpHは1〜5、好
ましくは1.5〜4であり、この範囲をはずれると有機
層と水層とに分離しない。pHを調整する酸としては、
硫酸、塩酸、リン酸等の鉱酸、クエン酸、コハク酸、リ
ンゴ酸、酢酸等の有機酸が挙げられる。
【0024】さらに温度としては50〜100℃、好ま
しくは60〜90℃である。50℃未満では有機層と水
層とに分層しない。60℃以上では有機層に含まれる水
分含量を低下させることができ、80℃以上で分層性を
一層向上させることができる。有機層が100℃を超え
ると、製品が着色したり、N−アシルアミノ酸が分解を
おこすため好ましくない。
【0025】こうようにして分層させた有機層を、必要
があれば水による洗浄を繰り返した後、次の工程(3)
にてアルカリで中和し洗浄剤組成物を得る。
【0026】本発明の工程(3)において使用されるア
ルカリとしては、特に限定されることなく、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン等のアルカノールアミン、コリン等のアルカノールア
ンモニウム、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基
性アミノ酸が挙げられる。中和反応は有機層の温度を5
0〜70℃程度に保ち、アルカリまたはその水溶液を添
加すればよい。
【0027】本発明の製造法によって得られた洗浄剤組
成物には、必要に応じて、他のアニオン界面活性剤、両
性界面活性剤、非イオン界面活性剤等を配合することが
できる。また、その他の通常の洗浄剤組成物に使用され
る、保湿剤、色素、香料、可溶化剤、防腐剤、コンディ
ショニング剤、ビルダー、キレート剤、美白剤、パール
化剤、賦型剤等を配合することができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0029】実施例1 工程(1) グリシン75g(1mol)を水1000mlに溶解
し、30%水酸化カリウム水溶液でpHを11に調整し
た。温度15℃付近に保持しつつ、ラウロイルクロライ
ド218.5g(1mol)を、30%水酸化カリウム
水溶液を用いてpHを11に調整しながらゆっくりと滴
下した。滴下終了後、さらに2時間pHを11となるよ
う調整しつつ攪拌した。この反応液にはN−ラウロイル
グリシンが14.3%(244.2g)、塩化カリウム
が4.4%(74.6g)含まれていた。 工程(2) 上記アシル化反応液にラウリン酸(融点43℃)3.7
gを加え、温度を80℃とし、攪拌しながら希硫酸を加
えpHを2に調整した。約10分間攪拌した後、5分間
静置したところ有機層と水層とに分層したので、水層約
1200mlを容器の下部より除去した。残った有機層
に熱水1250mlを加え、再び温度を80℃とした
後、10分攪拌し、5分間静置し、分層した水層を除去
して有機層を得た。 工程(3) 有機層に27%水酸化ナトリウム水溶液および水を加
え、pH8.5、界面活性剤濃度30%となるように調
整し、洗浄剤組成物を得た。このものの無機塩含量は3
6ppm(対N−ラウロイルグリシン 0.012%)
であった。
【0030】比較例1 実施例1の工程(2)において、ラウリン酸を添加しな
いほかは同様にして実施しようとしたところ、液全体が
クリーム状となり、かくはん不能となった。
【0031】実施例2 工程(1) β−アラニン89g(1mol)を水1000mlに溶
解し、30%水酸化ナトリウムを用いてpHを14に調
整した。この溶液にココイルクロライド217.5g
(1mol)を、温度を25℃に保ちつつ滴下した。滴
下終了後、40℃で2時間熟成した。この反応液には1
4.6%(256.5g)のN−ココイルβ−アラニン
及び塩化ナトリウム5.6%(98.5g)含まれてい
た。 工程(2) 上記反応液にやし油脂肪酸(融点27℃)(日本油脂
製、NAA−415)を1g加え、希硫酸でpHを3と
した後、80℃で静置した。分層した水層を1300m
l除去した後、有機層に熱水1300mlを加え、攪拌
しながら温度を80℃とした後、静置し水層を除去して
有機層を得た。 工程(3) 有機層にトリエタノールアミンと水を加え、pH8、界
面活性剤濃度30%となるように調整し、洗浄剤組成物
を得た。このものの無機塩含量は61ppm(対N−コ
コイルβ−アラニン0.02%)であった。
【0032】比較例2 実施例2の工程(2)において、温度を80℃にかえて
40℃とした以外は同様にして実施しようとしたとこ
ろ、液全体がクリーム状となり分層できなかった。
【0033】実施例3 工程(1) DL−アラニン89g(1mol)を水1000mlに
溶解し、30%水酸化カリウムを用いてpHを14に調
整した。この溶液にミリストイルクロライド257.4
g(1mol)を、温度を30℃に保ちつつ滴下した。
滴下終了後、50℃でさらに2時間攪拌した。この反応
液にはN−ミリストイル−DL−アラニンが16.7%
(294.4g)、塩化カリウムが4.2%(74.6
g)含まれていた。 工程(2) 上記反応液にN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニ
ン(融点70℃)を7.2g加え、希硫酸でpHを3と
し、75℃まで加熱し静置した。分層した水層を除去し
た後、有機層に熱水1350mlを加え、攪拌しながら
温度を75℃とした後、静置し水層を除去して有機層を
得た。 工程(3) 有機層に47%水酸化カリウム水溶液と水を加え、pH
7.0、界面活性剤濃度30%となるように調整し、洗
浄剤組成物を得た。このものの無機塩含量は30ppm
(対N−ミリストイル−DL−アラニン0.01%)で
あった。
【0034】比較例3 実施例3の工程(2)において、N−ラウロイル−N−
メチル−β−アラニンにかえてN−ステアロイルグルタ
ミン酸(融点115℃)とした以外は同様にして実施し
ようとしたところ、液全体がクリーム状となり分層でき
なかった。
【0035】実施例4 工程(1) L−スレオニン119g(1mol)を水1000ml
に溶解し、30%水酸化カリウムを用いてpHを11に
調整した。この溶液にラウロイルクロライド218.5
g(1mol)を、温度を15℃に保ちつつ滴下した。
滴下終了後、15℃、pH11でさらに2時間攪拌し
た。この反応液にはN−ラウロイル−L−スレオニンが
16.4%(286g)、塩化カリウムが4.3%(7
4.5g)含まれていた。 工程(2) 上記反応液にラウロイルザルコシン(融点32℃)を
7.2g加え、クエン酸でpHを3とし、80℃まで加
熱し静置した。分層した水層を除去した後、有機層に熱
水1300mlを加え、攪拌しながら温度を80℃とし
た後、静置し水層を除去して有機層を得た。 工程(3) 有機層にトリエタノールアミンと水を加え、pH8.
0、全体の界面活性剤濃度が30%となるように調整
し、洗浄剤組成物を得た。このものの無機塩含量は17
ppm(対N−ラウロイル−L−スレオニン 0.00
6%)であった。
【0036】比較例4 実施例4の工程(2)において、PHを6とした以外は
同様にして実施しようとしたところ、液全体がクリーム
状となり分層できなかった。
【0037】実施例5 工程(1) L−グルタミン酸147.1g(1mol)を水100
0mlに溶解し、30%水酸化カリウムを用いてpHを
11に調整した。トリエチルアミン20gを添加した
後、ラウロイルクロライド218.5g(1mol)
を、温度を15℃に保ちつつ滴下した。滴下終了後、1
5℃、pH11でさらに2時間攪拌した。この反応液に
はN−ラウロイル−L−グルタミン酸が17.6%(3
12.6g)、塩化カリウムが4.2%(74.7g)
含まれていた。 工程(2) 上記反応液にポリオキシエチレンラウリルエーテルカル
ボン酸(EO付加モル数2)を10g加え、希塩酸でp
Hを2とし、90℃まで加熱し静置した。分層した水層
を除去した後、有機層に熱水1300mlを加え、攪拌
しながら温度を80℃とした後、静置し水層を除去して
有機層を得た。 工程(3) 有機層に27%水酸化ナトリウム水溶液と水を加え、p
H5.5、全体の界面活性剤濃度が30%となるように
調整し、洗浄剤組成物を得た。このものの無機塩含量は
7ppm(対N−ラウロイル−L−グルタミン酸 0.
006%)であった。
【0038】比較例5 実施例5の工程(2)において、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルカルボン酸の添加量を0.2gとした以
外は同様にして実施しようとしたところ、液全体がクリ
ーム状となり分層できなかった。
【0039】実施例6 実施例1〜5で製造した洗浄剤組成物を50重量部、ラ
ウリン酸アルカノールアマイドを5重量部、グリセリン
を5重量部、クエン酸0.5重量部、精製水を残部とす
る液体洗浄剤組成物を調製し、−5℃で一週間保存テス
トを行ったところ、全ての洗浄剤組成物で凍結、固体の
析出は見られなかった。
【0040】実施例7 実施例1〜5で製造した洗浄剤組成物を50重量部、ミ
リスチン酸カリウムを7重量部、ラウリン酸アルカノー
ルアマイドを5重量部、エタノールを5重量部、精製水
を残部とする液体洗浄剤組成物を調製し、−5℃で一週
間保存テストを行ったところ、全ての洗浄剤組成物で凍
結、固体の析出は見られなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の製造法は、特別な装置を必要と
せず、簡便に脱塩されたN−アシルアミノ酸型アニオン
界面活性剤を含有する洗浄剤組成物を提供することがで
きる。このようにして得られた洗浄剤組成物は低温での
保存安定性に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記工程(1)〜(3)を行うことを特徴
    とするN−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を含有
    する洗浄剤組成物の製造法。 (1)水中で脂肪酸ハライドとアミノ酸とを反応させて
    N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤を合成する工
    程 (2)反応液に酸型の融点が100℃以下であるアニオ
    ン界面活性剤を共存させ、pH1〜5、温度50〜10
    0℃で、有機層と水層とに分層し、有機層を得る工程 (3)有機層をアルカリで中和する工程
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