JPH0583538B2 - - Google Patents

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JPH0583538B2
JPH0583538B2 JP61013363A JP1336386A JPH0583538B2 JP H0583538 B2 JPH0583538 B2 JP H0583538B2 JP 61013363 A JP61013363 A JP 61013363A JP 1336386 A JP1336386 A JP 1336386A JP H0583538 B2 JPH0583538 B2 JP H0583538B2
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fatty acid
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Kenichi Tanaka
Kaoru Nomoto
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性
剤の製造方法に関するものである。さらに詳しく
述べるならば、蒸留して得られる脂肪酸クロライ
ドとアミノ酸を反応させることを特徴とするN−
長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の製造方法およ
びそれらを含有する液体洗浄剤組成物に関するも
のである。 従来の技術 N−長鎖アシルグルタミン酸塩やN−長鎖アシ
ル−β−アラニン塩などのN−長鎖アシルアミノ
酸型界面活性剤は、低刺激性であり、しかも静菌
作用を有するため最近広く用いられている。これ
らを含有する洗浄剤は、皮膚に対して温和な作用
と優れた洗浄力が知られている。 N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の製造方
法としては、アミノ酸のアルカリ水溶液に脂肪酸
クロライドを反応させるシヨツテン−バウマン法
や、その改良発明である特公昭46−8685号公報、
特公昭51−38681号公報に記載されているような
親水性溶媒を含むアミノ酸水溶液にアルカリの存
在下で脂肪酸クロライドを反応させる方法が公知
である。 現在N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の原
料となる脂肪酸クロライドは大部分、安価で製造
容易な三塩化リンと脂肪酸から工業的に製造され
ている。三塩化リンを原料とする脂肪酸クロライ
ドをそのまま用いて製造されたN−長鎖アシルア
ミノ酸型界面活性剤中には、微量の無機または有
機のリン化合物が含まれている。このようなN−
長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤を水溶液にする
と、リン化合物が原因と思われる経時的な色相悪
化現象、濁り、沈殿等を生じて著しく品質を損な
い、またこれらを含有した液体洗浄剤組成物にも
濁りや沈澱を発生させ、さらに液体洗浄剤の色素
も退色させるという難点があつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、液体洗浄剤に配合しても濁りや沈澱
を生じず、しかも液体洗浄剤の色素を退色させる
ことのないN−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤
の製造方法とそれらを含有する液体洗浄剤組成物
を提供することを目的とするものである。 問題を解決するための手段 上記問題点は、本発明の三塩化リンと脂肪酸を
反応させた後蒸留して得られる蒸留脂肪酸クロラ
イドを用いることにより解決される。 すなわち、本発明は脂肪酸クロライドとアミノ
酸とをアルカリの存在下に反応させてN−長鎖ア
シルアミノ酸型界面活性剤を製造する方法におい
て、三塩化リンと脂肪酸を反応させた後蒸留して
得られる蒸留脂肪酸クロライドとアミノ酸とをア
ルカリの存在下に縮合させることを特徴とするN
−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の製造方法お
よびそれらを含有する液体洗浄剤組成物に関する
ものである。 本発明方法における、脂肪酸クロライドは、脂
肪酸に1/3〜1/2当量の三塩化リンを50ないし60℃
で30分間かけて滴下し、3時間熟成した後約4な
いし8時間静置し下層の亜リン酸を除去後蒸留す
ることにより得られる。蒸留に際しては、バツチ
式または連続式のいずれを採用しても差し支えな
い。 本発明における脂肪酸クロライドは、炭素数8
ないし20の飽和または不飽和の脂肪酸クロライド
で、例えばラウロイルクロライド、パルミトイル
クロライド、ステアロイルクロライド、オレオイ
ルクロライド等の単一組成の脂肪酸クロライドの
他、ヤシ油脂肪酸クロライド、牛脂脂肪酸クロラ
イド等の混合脂肪酸クロライドも同様に使用する
ことができる。 本発明方法における蒸留脂肪酸クロライドとア
ミノ酸の縮合反応は蒸留脂肪酸クロライドに対し
て1.0ないし1.5当量のアミノ酸と2.2ないし3.3当
量のアルカリの水溶液に−5ないし30℃で蒸留脂
肪酸クロライドを0.5ないし5時間要して滴下し、
熟成を同温度または40ないし70℃で1ないし3時
間行う。 本発明で用いるアミノ酸は、グルタミン酸、ア
スパラギン酸、サルコシン、β−アラニンおよび
N−メチル−β−アラニンから選ばれる少なくと
も1種である。なおグルタミン酸およびアスパラ
ギン酸は光学活性体またはラセミ体のいずれでも
よい。また、原料となるアミノ酸がグルタミン酸
またはアスパラギン酸の場合は、特公昭46−8085
号公報に記載されているようなアセトン等の親水
性溶媒を添加しアルカリ水溶液も同時に滴下する
ほうが有利である。 無機塩を含有しないN−長鎖アシルアミノ酸型
界面活性剤が望まれる場合は、後処理として反応
液を塩酸等の無機塩でPH1〜2とし、析出してく
るフリーのN−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤
を濾別または適当な溶媒で抽出して、これを乾燥
するかまたは無機塩基または有機塩基で中和すれ
ばよい。 本発明で用いられるアルカリとしては、無機塩
基、有機塩基の中で特に水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムが実用的で好ましい。 このようにして得られるN−長鎖アシルアミノ
酸型界面活性剤は、N−長鎖アシルグルタミン
酸、N−長鎖アシルアスパラギン酸、N−長鎖ア
シルサルコシン、N−長鎖アシル−β−アラニ
ン、N−長鎖アシル−N−メチル−β−アラニン
およびこれらの塩であり、塩としては特にナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタ
ノールアミン塩およびリジン塩などの塩基性アミ
ノ酸塩が好ましい。 本発明の他方の発明である液体洗浄剤組成物
は、本発明方法によつて製造されたN−長鎖アシ
ルアミノ酸型界面活性剤を0.5〜50重量%含有す
るものであり、必要に応じて、色素、香料、可溶
化剤、ビルダー等の補助剤を適宜加えることがで
きる。さらに洗浄力や泡立ちを調製する目的で他
のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両
性界面活性剤、非イオン界面活性剤等を添加する
ことができる。これらのものには例えば、脂肪酸
石けん、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレン高級アルコールリン酸エステルおよ
びその塩、スルホン化高級脂肪酸アルコール硫酸
エステル塩、高級アルコールスルホコハク酸エス
テル塩、イセチオン酸高級脂肪酸エステル塩、α
−スルホ高級アルコール酢酸エステル塩、ジアル
キルメチルアンモニウム塩、脂肪酸アルカノール
アミドおよびそのエチレンオキサイド縮合物、ポ
リオキシエチレン高級脂肪酸モノエタノールアミ
ドリン酸エステル、N−アシルペプチド塩、アル
キルイミノジ酢酸塩、高級アルキルアミンオキサ
イド、高級アルキルアミドアミンオキサイド、高
級アルキルジメチルベタインおよび高級アルキル
アミドベタインなどが挙げられるが、これらに限
定されることはない。 本発明の液体洗浄剤は、皮膚や眼に対する刺激
が少ないため、シヤンプー、ボデイーシヤンプ
ー、リキツドソープ、台所洗剤等の広い用途に応
用することができる。 作 用 本発明方法によつて製造されたN−長鎖アシル
アミノ酸型界面活性剤は、蒸留して得られる脂肪
酸クロライドを原料としているため無機または有
機のリン化合物が含まれないので、水溶液とした
場合や液体洗浄剤に配合しても濁りや沈澱を生じ
ないものと思われる。 製造例 1 蒸留ラウリン酸クロライドの製造 ラウリン酸200g(1モル)を50℃で溶解した
後、三塩化リン69g(0.5モル)を約30分間で滴
下し、その後50〜60℃で3時間撹拌する。反応後
8時間放置した後、下層の亜リン酸を除去し粗ラ
ウリン酸クロライド228gを得た。このものは遊
離脂肪酸1.2%、リン分0.9%、純度95%であつ
た。 この粗ラウリン酸クロライドをガラス製蒸留装
置で蒸留し212gの蒸留ラウリン酸クロライドを
得た。このものは遊離脂肪酸0.20%、リン分0.04
%、純度99.5%であつた。 実施例 1 N−ラウロイル−DL−グルタミン酸の製造 DL−グルタミン酸14.7g(0.1モル)をアセト
ン30mlと水70mlの混合溶液に懸濁しこれに8.0g
(0.2モル)の水酸化ナトリウムを加えてDL−グ
ルタミン酸ジナトリウム塩溶液を得た。ついで10
〜15℃に保持しつつ、前記製造例1で得た蒸留ラ
ウリン酸クロライド22.0g(0.1モル)と20%
w/w水酸化ナトリウム水溶液30g(0.15モル)
とを同時に約1時間を要して滴下した。滴下後更
に同温度で1時間撹拌した。反応後水を400ml加
え6N塩酸でPH1に調整し、析出したN−ラウロ
イル−DL−グルタミン酸の粗結晶を濾別し乾燥
した。粗結晶の収量は31.5gであつた。 実施例 2 N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンの
製造 N−メチル−β−アラニン15.5g(0.15モル)
を20%w/w水酸化ナトリウム水溶液60g(0.3
モル)、水120mlに溶解し、10〜15℃に保持しつつ
製造例1の蒸留ラウリン酸クロライド22.0g
(0.1モル)を約2時間要して滴下した。滴下後さ
らに同温度で2時間撹拌した。反応後6N塩酸で
PH1に調整し、N−ラウロイル−N−メチル−β
−アラニンの粗結晶28.0gを得た。 実施例 3 N−ラウロイル−L−アスパラギン酸の製造 L−アスパラギン酸13.3g(0.1モル)をアセ
トン70mlと水70mlの混合溶媒に懸濁し、これに
8.0g(0.2モル)の水酸化ナトリウムを加えてL
−アスパラギン酸ジナトリウム塩溶液を得た。10
〜15℃に保持しつつ製造例1の蒸留ラウリン酸ク
ロライド22.0g(0.1モル)と20%w/w水酸化
ナトリウム水溶液30g(0.15モル)とを同時に約
1時間要して滴下した。滴下後さらに同温度で4
時間撹拌した。反応後水を400ml加え6N塩酸でPH
1に調整し、析出したN−ラウロイル−L−アス
パラギン酸の粗結晶を濾別し乾燥した。粗結晶の
収量は31.0gであつた。 実施例 4 N−ラウロイルサルコシンナトリウム水溶液の
製造 サルコシン13.4g(0.15モル)を20%w/w水
酸化ナトリウム60g(0.3モル)、水120mlに溶解
し15〜20℃に保持しつつ製造例1の蒸留ラウリン
酸クロライド22.2g(0.1モル)約2時間要して
滴下した。滴下後さらに同温度で1時間撹拌した
後60℃で1時間撹拌した。反応後6N塩酸でPH1
に調整し、5℃まで冷却した後析出物を濾別、乾
燥してN−ラウロイル−サルコシンの粗結晶26.5
gを得た。このN−ラウロイル−サルコシン13.5
gを水25ml中に加え、20%w/w水酸化ナトリウ
ム10.0gで中和しN−ラウロイル−サルコシンナ
トリウム30%の透明水溶液を得た。 実施例 5 N−ラウロイル−β−アラニンの製造 β−アラニン10.7g(0.12モル)を20%w/w
水酸化ナトリウム水溶液24g(0.12モル)と水70
ml、テトラヒドロフラン35mlに溶解しβ−アラニ
ンナトリウム塩水溶液を得た。ついで10〜15℃に
保持しつつ製造例1の蒸留ラウリン酸クロライド
22.0g(0.1モル)とを同時に加えて6N塩酸でPH
1とし析出した粗結晶を濾別し乾燥した。粗結晶
の収量は26.5gであつた。 実施例 6 N−ココイル−DL−グルタミン酸の製造 ヤシ油脂肪酸21.0gを使用した製造例1と同様
に反応し粗ヤシ油脂肪酸クロライド23.1gを得
た。このものは遊離脂肪酸2.0%、リン分0.8%、
純度96.5%であつた。この粗ヤシ油脂肪酸クロラ
イドをガラス製蒸留装置で蒸留し、蒸留ヤシ油脂
肪酸クロライド20.0gを得た。このものは遊離脂
肪酸0.16%、リン分0.06%、純度99.2%であつた。 DL−グルタミン酸17.6g(0.12モル)と水酸化
ナトリウム9.6g(0.24モル)を水80ml、テトラ
ヒドロフラン35mlの混合溶液に溶解し5〜10℃に
保持しつつPH11〜13の範囲で前記蒸留ヤシ油脂肪
酸クロライド23.0g(0.1モル)と20%w/w水
酸化ナトリウム水溶液30g(0.15モル)とを同時
に約2時間を要して滴下した。滴下後更に同温度
で2時間撹拌した。反応後水を100ml加え6N塩酸
でPH1に調整し、析出したN−ココイル−DL−
グルタミン酸の粗結晶を32.6gを得た。 実施例 7 N−ココイルサルコシンの製造 サルコシン13.4g(0.15モル)を20%w/w水
酸化ナトリウム水溶液60g(0.3モル)、水120ml
に溶解し、10〜15℃に保持しつつ実施例6の蒸留
ヤシ油脂肪酸クロライド23.0g(0.1モル)を約
2時間要して滴下した。反応後5℃まで冷却し
6N塩酸でPH1として析出したN−ココイル−サ
ルコシンを濾別し乾燥した。粗結晶27.0gを得
た。 実施例 8 N−タロイル−DL−アスパラギン酸の製造 牛脂脂肪酸59.6g(中和価188.3、0.2モル)を
使用して製造例1と同様に反応処理して蒸留牛脂
脂肪酸クロライド64.0gを得た。このものは遊離
脂肪酸0.31%、リン分0.06%、純度98.9%であつ
た。 DL−アスパラギン酸19.9g(0.15モル)をアセ
トン70mlと水70mlの混合溶媒に懸濁し水酸化カリ
ウム16.9g(0.3モル)を加えて溶解し10〜15℃
に保ちつつ前記牛脂脂肪酸クロライド32.9g
(0.1モル)と8.4g(0.15モル)の水酸化カリウム
を20mlの水を溶かしたアルカリ水溶液とを同時に
約2時間で滴下した。反応後5℃まで冷却し10%
硫酸水溶液でPH1とした後析出した粗結晶を濾
別、乾燥し粗N−タロイル−DL−アスパラギン
酸43.4gを得た。 実施例 9 N−オレオイルサルコシンの製造 オレイン酸56.5g(中和価198.8、0.2モル)を
使用して製造例1と同様反応後処理し、蒸留オレ
イン酸クロライド61.0gを得た。このものは遊離
脂肪酸1.7%、リン分0.04%、純度98%であつた。 サルコシン13.4g(0.15モル)を20%w/w水
酸化ナトリウム水溶液60g(0.3モル)、水120ml、
テトラヒドロフラン50mlに溶解し、15〜20℃に保
持しつつ前記オレイン酸クロライド30.7g(0.1
モル)を約1時間要して滴下した。滴下後さらに
同温度で5時間撹拌した。反応後20%w/w硫酸
水溶液38gでPH4とし、下層を分離した後上層の
溶媒を減圧除去して粘稠な粗N−オレオイル−サ
ルコシン34.7gを得た。 比較例 1 N−ラウロイル−DL−グルタミン酸の製造 ラウリン酸200g(1モル)を50℃で溶解した
後、三塩化リン69g(0.5モル)を約30分間で滴
下し、その後50〜60℃で3時間撹拌した。反応後
8時間静置した後、下層の亜リン酸を除去し粗ラ
ウリン酸クロライド228gを得た。このものは遊
離脂肪酸1.2%、リン分0.9%、純度95%であつ
た。 この未蒸留ラウリン酸クロライドを使用して実
施例1と同様に反応、処理してN−ラウロイル−
DL−グルタミン酸を得た。 比較例 2〜5 比較例1の未蒸留ラウリン酸クロライドを使用
し、実施例2〜5と同様に反応処理し、N−ラウ
ロイル−N−メチル−β−アラニン、N−ラウロ
イル−L−アスパラギン酸、−ラウロイルサルコ
シン、N−ラウロイル−β−アラニンを製造し
た。 比較例 6 N−ココイル−DL−グルタミン酸の製造 ヤシ油脂肪酸21.0g(0.1モル)を比較例1と
同様に三塩化リンと反応させ、粗ヤシ油脂肪酸ク
ロライド23.8gを得た。このものは遊離脂肪酸
1.9%、リン分1.1%、純度94%であつた。 この未蒸留ヤシ油脂肪酸クロライドを使用して
実施例6と同様に反応、処理し、N−ココイル−
DL−グルタミン酸を得た。 比較例 7 N−ココイルサルコシンの製造 比較例6の未蒸留ヤシ油脂肪酸クロライドを使
用して実施例7と同様に反応、処理を行いN−コ
コイルサルコシンを得た。 第1表に実施例1〜9、比較例1〜7で製造し
たものに所定の濃度になるための水を加え、水酸
化ナトリウムでPHを6.0とした場合の溶解性を示
した。
【表】 溶解性は40℃恒温槽に1ケ月保存しての外観を
肉眼で判定した。ただし25℃の場合は、40℃で30
分間加熱溶解した後25℃恒温槽に2日間保存して
の外観を肉眼で判定した。 第1表の結果から明らかなように、本発明品は
溶解性に優れ安定性も良好である。 次に液体洗浄剤組成物に関する実施例、比較例
を示す。 実施例10、比較例8 実施例1、2、3、6、7および比較例1、
2、3、6、7で得られたN−長鎖アシルアミノ
酸を第2表に示したようにナトリウム塩またはト
リエタノールアミン塩としたものを用いて以下の
処方のヘアーシヤンプーを調製した。 (ヘアーシヤンプー) ・ソジウムラウリルエーテルサルフエート 8% ・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4 ・N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤 8 ・クエン酸または 水酸化ナトリウム PH6とする量 ・色素(黄色5号/橙色205号) 0.001 ・蒸留水 残 100% このヘアーシヤンプー組成物の安定性、耐寒
性、色素退色性試験の結果を第2表に示した。
【表】 第2表から明らかなように本発明品は、液体洗
浄剤組成物に配合した場合でも安定性、耐寒性が
優れ色素退色防止性を有するものである。 以下に各種の液体洗浄剤の処方例を例示する。 実施例11、比較例9 ヘアーシヤンプー ・N−ラウロイルサルコシンナトリウム塩 6 ・ソジウムラウリイルサルフエート 8 ・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1 ・クエン酸 PH7とする量 ・蒸留水 残 100% このヘアーシヤンプーでN−ラウロイル−サル
コシンが実施例4と比較例4のものは配合時共に
透明であつたが、40℃1ケ月保存後では比較例4
使用のものに濁りを生じた。 実施例12、比較例10 リキツドソープ ・N−ココイル−DL−グルタミン酸 モノトリエタノールアミン塩 8 ・ラウリン酸ジエタノールアミド 3 ・ココアミドプロピルジメチル アミンオキサイド 8 ・クエン酸 PH5.5とする量 ・蒸留水 残 100% このリキツドソープでN−ココイル−DL−グ
ルタミン酸モノトリエタノールアミン塩が実施例
6のものは外観が透明で40℃1ケ月保存後も変化
なく透明であつたが、比較例6使用のものは配合
時から不透明であり40℃1ケ月保存後は白色沈澱
を生じた。 実施例 13 ボデイーシヤンプー ・N−オレオイル−サルコシン(実施例9) トリエタノールアミン 5 ・ソジウムラウリルエーテルサルフエート 8 ・N−ココイル−DL−グルタミン酸 (実施例6)モノリジン塩 5 ・グリセリン 3 ・クエン酸 PH6.5とする量 ・蒸留水 残 100% このボデイーシヤンプーは透明で保存安定性も
良好であつた。 実施例 14 台所用洗剤 ・N−ラウロイル−DL−アスパラギン酸 (実施例8)モノアンモニウム塩 7 ・ソジウムラウリルサルフエート 9 ・プロピレングリコール 5 ・クエン酸 PH7.0とする量 ・蒸留水 残 100% この台所用洗剤は透明で40℃1ケ月の安定性も
良好であつた。 発明の効果 本発明方法によつて製造されたN−長鎖アシル
アミノ酸型界面活性剤溶液とした場合や液体洗浄
剤に配合しても濁りや沈澱を生じず、また液体洗
浄剤中の色素を退色させないという効果を有す
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 脂肪酸クロライドとアミノ酸とをアルカリの
    存在下に反応させてN−長鎖アシルアミノ酸型界
    面活性剤を製造する方法において、三塩化リンと
    脂肪酸を反応させた後蒸留して得られる蒸留脂肪
    酸クロライドを用いることを特徴とするN−長鎖
    アシルアミノ酸型界面活性剤の製造方法。 2 前記蒸留脂肪酸クロライドが炭素数8ないし
    20の脂肪酸クロライドである特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 前記アミノ酸がグルタミン酸、アスパラギン
    酸、サルコシン、β−アラニンおよびN−メチル
    −β−アラニンから選ばれる少なくとも1種であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 前記アルカリが水酸化ナトリウムまたは水酸
    化カリウムである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 5 前記N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤
    が、N−長鎖アシルアミノ酸、N−長鎖アシルア
    ミノ酸アルカリ金属塩、N−長鎖アシルアミノ酸
    アルカノールアミン塩、N−長鎖アシルアミノ酸
    アンモニウム塩およびN−長鎖アシルアミノ酸塩
    基性アミノ酸塩から選ばれる少なくとも1種であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 三塩化リンと脂肪酸を反応させた後蒸留して
    得られる蒸留脂肪酸クロライドとアミノ酸とをア
    ルカリの存在下に反応させて得られるN−長鎖ア
    シルアミノ酸型界面活性剤を含有することを特徴
    とする液体洗浄剤組成物。 7 前記N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の
    長鎖アシル基が炭素数8ないし20である特許請求
    の範囲第6項記載の組成物。 8 N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤がN−
    長鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシルアスパ
    ラギン酸、N−長鎖アシルサルコシン、N−長鎖
    アシル−β−アラニン、N−長鎖アシル−N−メ
    チル−β−アラニンおよびこれらのアルカリ金属
    塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩およ
    び塩基性アミノ酸塩から選ばれる少なくとも1種
    である特許請求の範囲第6項記載の組成物。
JP1336386A 1986-01-24 1986-01-24 N−長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の製造方法および該活性剤を含有する液体洗浄剤組成物 Granted JPS632962A (ja)

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