JPH0940624A - N−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の製造法 - Google Patents

N−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の製造法

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JPH0940624A
JPH0940624A JP19287395A JP19287395A JPH0940624A JP H0940624 A JPH0940624 A JP H0940624A JP 19287395 A JP19287395 A JP 19287395A JP 19287395 A JP19287395 A JP 19287395A JP H0940624 A JPH0940624 A JP H0940624A
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acid
long
chain acylamino
solvent
alanine
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JP19287395A
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Yoshifumi Nishimoto
吉史 西本
Yohei Kaneko
洋平 金子
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長鎖脂肪酸の含量が少なく、高純度で低刺激
性のN−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の製造法の提
供。 【構成】 脂肪酸ハライドとアミノ酸を塩基性物質の存
在下反応させるか、又はアミドニトリルを塩基性物質の
存在下加水分解反応させて、一般式(4) 【化1】 (式中、R1CO- はC8-22 の脂肪酸残基、R2はH 又はC1-3
のアルキル基、R3はC1-5のアルキレン基、M は H又は陽
イオンを示す。)で表されるN−長鎖アシルアミノ酸又
はその塩を製造する際に、上記反応生成物に無機酸を添
加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度を1.0 以下と
し、次に溶解度パラメーターδ〔cal/ml〕が10.0以下の
溶剤で洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−長鎖アシルアミ
ノ酸又はその塩の製造法に関し、詳しくは副生物、特に
長鎖脂肪酸又はその塩やニトリルの含量が少なく、高純
度で低刺激性のN−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】N−長
鎖アシルアミノ酸及びその塩は優れた界面活性作用や静
菌作用等を有し、低刺激性であることから様々な分野に
おいて用いられている。従来、N−長鎖アシルアミノ酸
塩の製造法としては、アルカリ物質存在下アミノ酸と脂
肪酸ハライドを反応させるショッテン−バウマン(Schot
ten-Baumann)反応が知られており、種々の改良方法も開
示されている(特公昭46−8685号、特公昭51−
38681号、特開平4−368378号、特開平5−
70418号各公報)。またさらに、上記反応により得
られた塩を強酸で複分解し、N−長鎖アシルアミノ酸を
得る反応も知られている。また、本出願人は、ショッテ
ン−バウマン反応のような高価なアミノ酸を用いること
なく、安価な原料から製造されるアミドニトリルを用
い、これを加水分解してN−長鎖アシルアミノ酸塩を得
る方法を見いだし既に特許出願した(特願平6−115
107号、特願平6−40778号明細書参照)。
【0003】しかしこれらの方法において得られるN−
長鎖アシルアミノ酸又はその塩中には、長鎖脂肪酸又は
その塩が数%副生していたり、N−長鎖アシルアミノ酸
又はその塩の分解物である、長鎖を有するニトリルが約
100ppm程度副生しており、アシル化反応条件や、加水分
解条件を最適化しても、副生する長鎖脂肪酸又はその塩
や、ニトリルの含量を十分に低減させることができず、
N−長鎖アシルアミノ酸の特徴である低刺激性を十分に
満足させることができなかった。従って、本発明の目的
は、副生する長鎖脂肪酸又はその塩や、ニトリルの含量
が少なく、高純度で低刺激性のN−長鎖アシルアミノ酸
又はその塩の製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、上記のような反応で得られる反応生成物に無機酸
を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度を1.0 以下
とし、その後、特定の溶剤による洗浄を行うことによ
り、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成
した。即ち本発明は、一般式(1)
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1CO- は炭素数8〜22の飽和また
は不飽和の脂肪酸残基を示し、X はハロゲン原子を示
す。)で表される脂肪酸ハライドと一般式(2)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R2はH あるいは炭素数1〜3の直
鎖又は分岐のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜5の直
鎖又は分岐のアルキレン基を示す。)で表されるアミノ
酸とを塩基性物質の存在下反応させるか、あるいは一般
式(3)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R1,R2,R3は前記の意味を示
す。)で表されるアミドニトリルを塩基性物質の存在下
加水分解反応させて、一般式(4)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R1,R2及びR3は前記の意味を示
し、M は H又は陽イオンを示す。)で表されるN−長鎖
アシルアミノ酸又はその塩を製造する方法において、上
記反応生成物に無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ
酸の中和度を1.0 以下とし、その後、溶解度パラメータ
ーδ〔cal/ml〕が10.0以下の溶剤による洗浄を行うこと
を特徴とする高純度N−長鎖アシルアミノ酸又はその塩
の製造法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明において用いられる 一般式(1) で
表される脂肪酸ハライドとしては、直鎖又は分岐の炭素
数8〜22、好ましくは炭素数12〜18の飽和又は不飽和
の、特には飽和の、更には炭素数12の飽和の脂肪酸ハラ
イドであればいずれでもよく、具体的には、ラウリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の単一
組成の脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪
酸の酸ハライド等が挙げられ、好ましくは酸クロリドで
ある。脂肪酸ハライドの製造法は特に限定されないが、
一般的な方法、例えば、脂肪酸と三塩化リン、塩化チオ
ニル、ホスゲン等を反応させて得ることができる。ま
た、得られた脂肪酸ハライドはそのまま、あるいは蒸留
精製したものでも使用できるが、蒸留精製したものがよ
り好ましい。
【0014】また、一般式(2) で表されるアミノ酸とし
ては、グリシン、β−アラニン、N−メチル−β−アラ
ニン等が挙げられるが、β−アラニン、N−メチル−β
−アラニンが好ましく、β−アラニンが特に好ましい。
一般式(1) で表される脂肪酸ハライドと一般式(2) で表
されるアミノ酸との反応は、ショッテン−バウマン反応
と呼ばれるもので、アルカリ金属あるいはアルカリ土類
金属の水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩等の塩基性物質の
存在下、上記公報に記載されているような反応条件で行
うことができる。
【0015】また、本発明において用いられる一般式
(3) で表されるアミドニトリルは、下記反応式に示すよ
うに、一般式(5) で表される脂肪酸、その低級アルキル
エステル又はそのハライドと、一般式(6) で表されるア
ミノニトリルを反応させることにより得られる。
【0016】
【化9】
【0017】(式中、R1,R2,R3は前記の意味を示し、
Y はOH, OR4(R4は炭素数1〜3のアルキル基)又はハロ
ゲンを示す。)一般式(5) で表される脂肪酸、その低級
アルキルエステル又はそのハライドとしては、直鎖又は
分岐の炭素数8〜22、好ましくは炭素数12〜18の飽和又
は不飽和の、特には飽和の、更には炭素数12の飽和の脂
肪酸、その低級アルキルエステル又はそのハライドであ
ればいずれでもよく、具体的には、ラウリン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の単一組成の脂肪
酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸、そのメ
チルエステル、エチルエステル、その酸クロリド等が挙
げられる。
【0018】また、一般式(6) で表されるアミノニトリ
ル中のR2は、H 或いは炭素数1〜3の直鎖又は分岐のア
ルキル基、R3は炭素数1〜5の直鎖又は分岐のアルキレ
ン基であるが、好ましくはR2としては H又はCH3-、R3
しては-CH2- 、-CH2CH2-である。一般式(6) で表される
アミノニトリルの具体例としては、
【0019】
【化10】
【0020】等が挙げられ、より好ましくはH2NCH2CH2C
N である。このような反応により得られる一般式(3) で
表されるアミドニトリルの加水分解反応は、アミド基を
保持しつつシアノ基のみ加水分解する条件を選ぶ必要が
あり、塩基性物質の存在下で行う。塩基性物質として
は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸塩或いは重炭酸塩から選ばれる1種又は2種以上が好
ましく、より好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムである。塩基性物質の量は一般式(3) で表されるア
ミドニトリルに対し 0.9〜2.0 当量の範囲が好ましい。
また、加水分解反応の温度は60〜110 ℃の範囲が適当で
ある。
【0021】上記のようなショッテン−バウマン反応や
加水分解反応で得られる一般式(4)で表されるN−長
鎖アシルアミノ酸又はその塩において、M で示される
陽イオンとしては、ナトリウム、カリウム、トリエタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0022】本発明においては、上記のような反応によ
り得られる反応生成物に、まず、無機酸を添加してN−
長鎖アシルアミノ酸の中和度を1.0 以下とする。無機酸
としては、塩酸、硫酸等が挙げられ、後処理の面から
は、これらはより高濃度のものを用いるのが好ましい
が、これら無機酸の取り扱いの面からはこれらは水溶液
の形で添加するのが好ましく、無機酸水溶液の濃度は10
〜50重量%程度が好ましい。無機酸の添加量は、N−長
鎖アシルアミノ酸の中和度を1.0 以下とする量であり、
N−長鎖アシルアミノ酸の中和度が1.0 より大きいと、
次の溶剤洗浄工程において長鎖脂肪酸の洗浄性が悪くな
り、副生した長鎖脂肪酸を効率よく除去することができ
ない。
【0023】尚、N−長鎖アシルアミノ酸の中和度が
1.0以下とは、アルカリの量がN−長鎖アシルアミノ酸
の当量以下のことであり、上記のショッテン−バウマン
反応や、加水分解反応はアルカリを過剰に用いているた
め、これらの過剰分のアルカリ及び副生した長鎖脂肪酸
塩に相当する量以上の無機酸を添加し副生している長鎖
脂肪酸塩に相当するアルカリをなくすことである。この
ような無機酸の添加により、脂肪酸塩は脂肪酸となり、
次の溶剤による洗浄工程で用いる溶解度パラメーター1
0.0以下の溶剤に可溶となる。一方、N−長鎖アシルア
ミノ酸又はその塩は溶解度パラメーター10.0以下の溶剤
に不溶であるため、溶剤洗浄により、N−長鎖アシルア
ミノ酸又はその塩から長鎖脂肪酸を効率良く分離除去す
ることができ、さらに、このような溶剤洗浄により副生
しているニトリルも除去することができ、高純度のN−
長鎖アシルアミノ酸又はその塩を得ることができる。
【0024】本発明において、溶剤による洗浄方法とし
ては、次の〜に示すような方法が挙げられる。 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度
を1.0 以下とした後に濾過することなく、溶解度パラメ
ーターが10.0以下の溶剤で洗浄する方法。 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度
を1.0 以下とした後に濾過して無機酸を除去し、得られ
たケークを溶解度パラメーターが10.0以下の溶剤で洗浄
する方法。 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度
を1.0 以下とした後に濾過して無機酸を除去し、得られ
たケークに中和度が1.0 を超えない量の塩基性物質を加
え、その後溶解度パラメーターが10.0以下の溶剤で洗浄
する方法。 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度
を1.0 以下とした後、該N−長鎖アシルアミノ酸の融解
状態下で、水層とN−長鎖アシルアミノ酸を含む有機層
に分層し、次いで、有機層に水を添加してN−長鎖アシ
ルアミノ酸の融解温度以下に冷却して、N−長鎖アシル
アミノ酸のスラリーを得、このスラリーを、溶解度パラ
メーターが10.0以下の溶剤により洗浄する方法。
【0025】上記の溶剤洗浄方法においては、上記無
機酸の添加によるN−長鎖アシルアミノ酸の中和度が
1.0に近ければN−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の水
溶液と溶剤の液−液抽出となり、長鎖脂肪酸は溶剤相に
抽出され除去される。N−長鎖アシルアミノ酸の中和度
が小さくなるに従い、つまりN−長鎖アシルアミノ酸
(酸型)が増加すると、この酸型が水に不溶であるため
その結晶が析出する。この場合スラリーを含んだ水溶液
と溶剤との固液−液抽出となり、長鎖脂肪酸は溶剤相に
抽出され除去される。更にN−長鎖アシルアミノ酸の中
和度が0つまり無機酸が過剰となると、スラリーと溶剤
との固液−液抽出となり、長鎖脂肪酸は溶剤相に抽出さ
れ除去される。
【0026】また、N−長鎖アシルアミノ酸の中和度が
0の場合、上記の方法、即ち、濾過することで無機
塩、過剰の無機酸が除去でき、得られたケークを上記溶
剤で洗浄することにより、より効率的に長鎖脂肪酸を分
離除去することができる。また、更に上記の方法、即
ち、濾過した後に得られたケークを再スラリー化し、こ
のスラリーに、中和度が1.0 を超えない量の塩基性物質
を加え、その後上記溶剤で洗浄することにより、例えば
塩基性物質としてショッテン−バウマン反応や、加水分
解反応で用いたものとは別の物質(例えばトリエチルア
ミンなど)を用いると、対イオンを変えることもでき
る。
【0027】また、の方法では、無機酸を添加してN
−長鎖アシルアミノ酸の中和度を1.0 以下とした後、N
−長鎖アシルアミノ酸が融解する温度以上、通常、室温
以上100℃以下の温度に昇温して、N−長鎖アシルアミ
ノ酸を融解させた後、水層とN−長鎖アシルアミノ酸を
含む有機層とを分層する。100 ℃より高い温度に昇温す
ると、水の沸点を越すため、加圧下での分層が必要とな
り多額の設備費用が必要となり、好ましくない。なお、
N−長鎖アシルアミノ酸が融解している状態とは、流動
性を保ち液状化している状態をいう。この分層をN−長
鎖アシルアミノ酸の融点以上の温度で実施することはも
ちろん可能であるが、N−長鎖アシルアミノ酸は含水す
ると融点以下の温度でも融解するため、比較的低温でも
分層することができる。分層したものから有機層を分離
し、この有機層に水を添加してN−長鎖アシルアミノ酸
の融解温度以下に冷却し、N−長鎖アシルアミノ酸のス
ラリーを得、このスラリーを、溶解度パラメーターが1
0.0以下の溶剤で洗浄する。このの方法においては、
加熱分層時の温度に起因して、N−長鎖アシルアミノ酸
の分解がおこり、ニトリルが副生する。溶解度パラメー
ターが10.0以下の溶剤で洗浄することによって、長鎖脂
肪酸ばかりでなく、ここで副生するニトリルも溶剤相に
抽出することにより除去することができる。
【0028】本発明に用いられる溶解度パラメーターが
10.0以下の溶剤としては、ヘキサン、ヘプタン、石油エ
ーテル、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、酢酸エ
チル等が挙げられ、ヘキサンが特に好ましい。溶解度パ
ラメーターが10.0より大きい溶剤を用いると、N−長鎖
アシルアミノ酸又はその塩と長鎖脂肪酸やニトリルとの
分離を効率良く行うことができない。溶解度パラメータ
ーが10.0以下の溶剤の使用量は、副生している長鎖脂肪
酸やニトリルを十分に除去できる量であれば特に限定さ
れないが、N−長鎖アシルアミノ酸又はその塩に対して
1〜100 重量倍が好ましく、5〜20重量倍が特に好まし
い。またこの溶剤洗浄の温度は室温〜溶剤の沸点までの
範囲であれば特に限定されない。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法により、副生する長鎖脂肪
酸又はその塩やニトリルの含量が少なく、高純度で低刺
激性で、しかも匂い、色相も改善されたN−長鎖アシル
アミノ酸又はその塩を得ることができる。
【0030】
【実施例】以下、合成例及び実施例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。尚、例中の%は特記しない限り重量基
準である。
【0031】合成例1(N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液の合成) ラウリン酸メチル1072g(5mol)を攪拌機、冷却管、温度
計を具備した5リットルの4つ口丸底フラスコに入れて
攪拌した。反応容器内を窒素により置換後、β−アミノ
プロピオニトリル 350g(5mol)、次いで28%ナトリウム
メチラートメタノール溶液を48g(0.25mol) 添加し、90
℃まで昇温し、その温度で6時間熟成した。次いで、リ
ン酸を40g(0.4mol)添加し中和した。中和物を減圧濾過
し、触媒を除去した。次いで、バッチ式ガラス蒸留装置
を用い、 0.5〜1.0mmHg 、 180〜220 ℃で減圧下蒸留
し、N−ラウロイル−β−アミノプロピオニトリルを得
た。得られた蒸留N−ラウロイル−β−アミノプロピオ
ニトリル(純度95%)39.9g(0.15mol) 、イオン交換水
43.2g、20%水酸化カリウム50.5g(0.18mol) を攪拌
機、冷却管、温度計を具備した500ml 4つ口丸底フラス
コに仕込み、90℃で15時間反応し、33%N−ラウロイル
−β−アラニンカリウム塩水溶液を得た。この反応の反
応式を以下に示す。
【0032】
【化11】
【0033】合成例2(N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液の合成) β−アラニン98g(1.1mol)を攪拌機、冷却管、温度計を
具備した2リットル4つ口丸底フラスコに入れて攪拌
し、イオン交換水 399gに溶解させた。これに48%水酸
化カリウム水溶液 129gを加えてβ−アラニンカリウム
塩水溶液を得た。次いで、ラウリン酸クロリド 219g(1
mol)を30%水酸化カリウム水溶液 187gを用いてpH 1
1.5 に調整しながら、約 1.5時間かけて添加した。さら
に50℃で1時間攪拌し、N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩を28.5%含む水溶液1032gを得た。この反応
の反応式を以下に示す。
【0034】
【化12】
【0035】実施例1〜3 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70℃
で表1に示す量の35%塩酸を1時間かけて滴下した。同
温度で1時間熟成後の中和度を表1に示した。次に、50
℃に冷却し、ヘキサンを 330g添加し、1時間攪拌し
た。15分間静置後、ヘキサン層を除去し、水層を70℃に
昇温し、塩酸でpHを2以下とし、同温度で1時間熟成
した。得られたN−ラウロイル−β−アラニンの純度、
N−ラウロイル−β−アラニンに対するラウリン酸及び
塩化物の量(重量%)、及び匂い評価の結果を表1に示
す。尚、N−ラウロイル−β−アラニン及びラウリン酸
は液体クロマトグラフィーで定量し、塩化物はVolhard
法により定量した(N−ラウロイル−β−アラニンを基
準に表示)。
【0036】
【表1】
【0037】比較例1〜2 分層前の35%塩酸の滴下量を表2に示す量に変えた以外
は実施例1と同様な方法により、N−ラウロイル−β−
アラニンを得た。得られたN−ラウロイル−β−アラニ
ンの純度、N−ラウロイル−β−アラニンに対するラウ
リン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に評
価した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例4〜6 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液118 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70
℃で表3に示す量の35%塩酸を1時間かけて滴下した。
同温度で1時間熟成後の中和度を表3に示した。次に、
50℃に冷却し、ヘキサンを 330g添加し、1時間攪拌し
た。15分間静置後、ヘキサン層を除去し、水層を70℃に
昇温し、塩酸でpHを2以下とし、同温度で1時間熟成
した。得られたN−ラウロイル−β−アラニンの純度、
N−ラウロイル−β−アラニンに対するラウリン酸及び
塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に評価した。結
果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】比較例3〜4 分層前の35%塩酸の滴下量を表4に示す量に変えた以外
は実施例4と同様な方法により、N−ラウロイル−β−
アラニンを得た。得られたN−ラウロイル−β−アラニ
ンの純度、N−ラウロイル−β−アラニンに対するラウ
リン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に評
価した。結果を表4に示す。
【0042】
【表4】
【0043】実施例7 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口丸底フラスコに仕込み、70℃で
35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下した。同
温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に、減圧
濾過し、得られたケークをヘキサン 165gで洗浄し、さ
らに70℃の温水 100gで洗浄し減圧乾燥した。得られた
結晶の収量は27gであった。得られたN−ラウロイル−
β−アラニンの純度、N−ラウロイル−β−アラニンに
対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1
と同様に評価した。結果を表5に示す。
【0044】比較例5 ヘキサン洗浄を行っていない以外は、実施例7と同様の
方法により、N−ラウロイル−β−アラニンを得た。得
られたN−ラウロイル−β−アラニンの純度、N−ラウ
ロイル−β−アラニンに対するラウリン酸及び塩化物の
量、及び匂いを実施例1と同様に評価した。結果を表5
に示す。
【0045】実施例8 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液118 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70
℃で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下し
た。同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次
に、減圧濾過し、得られたケークをヘキサン 165gで洗
浄し、さらに70℃の温水 100gで洗浄し減圧乾燥した。
得られた結晶の収量は27gであった。得られたN−ラウ
ロイル−β−アラニンの純度、N−ラウロイル−β−ア
ラニンに対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを
実施例1と同様に評価した。結果を表5に示す。
【0046】比較例6 ヘキサン洗浄を行っていない以外は、実施例8と同様の
方法により、N−ラウロイル−β−アラニンを得た。得
られたN−ラウロイル−β−アラニンの純度、N−ラウ
ロイル−β−アラニンに対するラウリン酸及び塩化物の
量、及び匂いを実施例1と同様に評価した。結果を表5
に示す。
【0047】
【表5】
【0048】実施例9〜11 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口丸底フラスコに仕込み、70℃で
35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下した。同
温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に、減圧
濾過し、得られたケークにイオン交換水80g、さらに表
6に示す量のトリエタノールアミンを添加し、25%N−
ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩水溶
液を得た。尚、実施例11においてはトリエタノールア
ミンを添加しなかった。この時のN−ラウロイル−β−
アラニンの中和度を表6に示す。次いで25%N−ラウロ
イル−β−アラニントリエタノールアミン塩水溶液106
gを500ml 4つ口底抜きフラスコに仕込み、、ヘキサン
を64g添加し50℃で1時間攪拌した。15分間静置後、ヘ
キサン層を除去し、更にヘキサンを完全に除去するた
め、50℃、300mmHg 、1時間処理した。得られたN−ラ
ウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩の純
度、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミ
ン塩に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実
施例1と同様に評価した。結果を表6に示す。
【0049】
【表6】
【0050】比較例7〜8 表7に示す量のトリエタノールアミンを用いた以外は実
施例9と同様な方法により、N−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩を得た。得られたN−ラウ
ロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩の純度、
N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩
に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例
1と同様に評価した。結果を表7に示す。
【0051】
【表7】
【0052】実施例12〜14 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液118 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70
℃で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下し
た。同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次
に、減圧濾過し、得られたケークにイオン交換水80g、
さらに表8に示す量のトリエタノールアミンを添加し、
25%N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミ
ン塩水溶液を得た。尚、実施例14においてはトリエタ
ノールアミンを添加しなかった。この時のN−ラウロイ
ル−β−アラニンの中和度を表8に示す。次いで25%N
−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩水
溶液 106gを500ml 4つ口底抜きフラスコに仕込み、ヘ
キサンを64g添加し、50℃で1時間攪拌した。15分間静
置後、ヘキサン層を除去し、更にヘキサンを完全に除去
するため、50℃、300mmHg 、1時間処理した。得られた
N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩
の純度、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノール
アミン塩に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂い
を実施例1と同様に評価した。結果を表8に示す。
【0053】
【表8】
【0054】比較例9〜10 表9に示す量のトリエタノールアミンを用いた以外は実
施例12と同様な方法により、N−ラウロイル−β−ア
ラニントリエタノールアミン塩を得た。得られたN−ラ
ウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩の純
度、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミ
ン塩に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実
施例1と同様に評価した。結果を表9に示す。
【0055】
【表9】
【0056】実施例15 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70℃
で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下した。
同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に、95
℃に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で10分間
静置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオン交換
水55g、さらに 290gのヘキサンを添加し、50℃で1時
間攪拌した。15分間静置後、溶剤層を除去し、更にヘキ
サンを完全に除去するため、50℃、300mmHg 、1時間処
理した。その後減圧濾過、乾燥を行ない白色のN−ラウ
ロイル−β−アラニンを得た。得られたN−ラウロイル
−β−アラニンに対するラウリン酸及び塩化物の量、及
び匂いを実施例1と同様に評価した。またニトリル量を
下記方法により評価した。結果を表10に示す。
【0057】<ニトリル量>サンプルを水酸化カリウム
水溶液に溶解し、ヘキサンで抽出する。ヘキサン層を濃
縮し、ガスクロマトグラフィーによる内部標準法で定
量。N−ラウロイル−β−アラニンを基準に表示。
【0058】実施例16 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム水溶液を118 g用いた以外は実施例15と同
様の操作を行い、N−ラウロイル−β−アラニンを得
た。得られたN−ラウロイル−β−アラニンに対するラ
ウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に
評価した。またニトリル量を実施例15と同様に評価し
た。結果を表10に示す。
【0059】比較例11 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70℃
で35%塩酸24.5g(0.24mol)を1時間かけて滴下した。
同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に95℃
に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で10分間静
置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオン交換水
を55g攪拌しながら添加し、50℃に冷却し白色のスラリ
ーとした。これを減圧濾過、乾燥を行い、白色のN−ラ
ウロイル−β−アラニンを得た。得られたN−ラウロイ
ル−β−アラニンに対するラウリン酸及び塩化物の量、
及び匂いを実施例1と同様に評価した。またニトリル量
を実施例15と同様に評価した。結果を表10に示す。
【0060】比較例12 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液を118 g用いた以外は比較例11と
同様の操作を行い、N−ラウロイル−β−アラニンを得
た。得られたN−ラウロイル−β−アラニンに対するラ
ウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に
評価した。またニトリル量を実施例15と同様に評価し
た。結果を表10に示す。
【0061】
【表10】
【0062】実施例17〜19 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70℃
で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下した。
同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に、95
℃に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で10分間
静置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオン交換
水55g、さらに 290gの表11に示す各種溶剤を添加
し、50℃で1時間攪拌した。15分間静置後、溶剤層を除
去し、更に溶剤を完全に除去するため、50℃、300mmHg
、1時間処理した。得られたケークに25gのトリエタ
ノールアミンを添加し、25%N−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩水溶液を得た。得られたN
−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩の
純度、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールア
ミン塩に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂いを
実施例1と同様に評価した。またニトリル量を実施例1
5と同様に評価した。結果を表11に示す。
【0063】比較例13 合成例1で得られた33%N−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液 100gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70℃
で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下した。
同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次に、95
℃に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で10分間
静置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオン交換
水を55g、トリエタノールアミンを25g添加し、25%N
−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩水
溶液を得た。得られたN−ラウロイル−β−アラニント
リエタノールアミン塩の純度、N−ラウロイル−β−ア
ラニントリエタノールアミン塩に対するラウリン酸及び
塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に評価した。ま
たニトリル量を実施例15と同様に評価した。結果を表
11に示す。
【0064】
【表11】
【0065】実施例20〜22 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液118 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70
℃で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下し
た。同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次
に、95℃に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で
10分間静置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオ
ン交換水55g、さらに 290gの表12に示す各種溶剤を
添加し、50℃で1時間攪拌した。15分間静置後、溶剤層
を除去し、更に溶剤を完全に除去するため、50℃、300m
mHg 、1時間処理した。得られたケークに25gのトリエ
タノールアミンを添加し、25%N−ラウロイル−β−ア
ラニントリエタノールアミン塩水溶液を得た。得られた
N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン塩
の純度、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノール
アミン塩に対するラウリン酸及び塩化物の量、及び匂い
を実施例1と同様に評価した。またニトリル量を実施例
15と同様に評価した。結果を表12に示す。
【0066】比較例14 合成例2で得られた28.5%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液118 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットル4つ口底抜きフラスコに仕込み、70
℃で35%塩酸24.5g(0.24mol) を1時間かけて滴下し
た。同温度で1時間熟成後の中和度は0であった。次
に、95℃に昇温し液体にし、15分間攪拌した。同温度で
10分間静置後、下層を抜き出した。得られた油層にイオ
ン交換水を55g、トリエタノールアミンを25g添加し、
25%N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミ
ン塩水溶液を得た。得られたN−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩の純度、N−ラウロイル−
β−アラニントリエタノールアミン塩に対するラウリン
酸及び塩化物の量、及び匂いを実施例1と同様に評価し
た。またニトリル量を実施例15と同様に評価した。結
果を表12に示す。
【0067】
【表12】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1CO- は炭素数8〜22の飽和または不飽和の脂
    肪酸残基を示し、X はハロゲン原子を示す。)で表され
    る脂肪酸ハライドと一般式(2) 【化2】 (式中、R2はH あるいは炭素数1〜3の直鎖又は分岐の
    アルキル基を示し、R3は炭素数1〜5の直鎖又は分岐の
    アルキレン基を示す。)で表されるアミノ酸とを塩基性
    物質の存在下反応させるか、あるいは一般式(3) 【化3】 (式中、R1,R2,R3は前記の意味を示す。)で表される
    アミドニトリルを塩基性物質の存在下加水分解反応させ
    て、一般式(4) 【化4】 (式中、R,R2及びR3は前記の意味を示し、M は H又
    は陽イオンを示す。)で表されるN−長鎖アシルアミノ
    酸又はその塩を製造する方法において、上記反応生成物
    に無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ酸の中和度を
    1.0 以下とし、その後、溶解度パラメーターδ〔cal/m
    l〕が10.0以下の溶剤による洗浄を行うことを特徴とす
    る高純度N−長鎖アシルアミノ酸又はその塩の製造法。
  2. 【請求項2】 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ
    酸の中和度を1.0 以下とした後、濾過することなく、溶
    解度パラメーターが10.0以下の溶剤で洗浄することを特
    徴とする請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ
    酸の中和度を1.0 以下とした後、濾過して無機酸を除去
    し、得られたケークを溶解度パラメーターが10.0以下の
    溶剤で洗浄することを特徴とする請求項1記載の製造
    法。
  4. 【請求項4】 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ
    酸の中和度を1.0 以下とした後、濾過して無機酸を除去
    し、得られたケークに中和度が1.0 を超えない量の塩基
    性物質を加え、その後溶解度パラメーターが10.0以下の
    溶剤で洗浄することを特徴とする請求項1記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】 無機酸を添加してN−長鎖アシルアミノ
    酸の中和度を1.0 以下とした後、該N−長鎖アシルアミ
    ノ酸の融解状態下で、水層とN−長鎖アシルアミノ酸を
    含む有機層に分層し、次いで、有機層に水を添加してN
    −長鎖アシルアミノ酸の融解温度以下に冷却して、N−
    長鎖アシルアミノ酸のスラリーを得、このスラリーを、
    溶解度パラメーターが10.0以下の溶剤により洗浄するこ
    とを特徴とする請求項1記載の製造法。
  6. 【請求項6】 無機酸が塩酸又は硫酸である請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の製造法。
  7. 【請求項7】 溶解度パラメーターが10.0以下の溶剤
    が、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、シクロヘキサ
    ン、トルエン、キシレン又は酢酸エチルである請求項1
    〜6のいずれか一項に記載の製造法。
  8. 【請求項8】 R2がH 又はCH3-であり、R3が -CH2-又は
    -CH2CH2-である請求項1〜7のいずれか一項に記載の製
    造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505059A (ja) * 2003-09-11 2007-03-08 ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング N−アシル化合物の製造
JP2007509139A (ja) * 2003-10-23 2007-04-12 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ アクリルアミド誘導体の合成方法
EP2031095A3 (de) * 2007-08-31 2011-04-13 Clariant Finance (BVI) Limited Kationische Tenside enthaltende Korrosionsinhibitoren
EP2031094A3 (de) * 2007-08-31 2011-04-20 Clariant Finance (BVI) Limited Anionische Tenside enthaltende Korrosionsinhibitoren

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JP2007509139A (ja) * 2003-10-23 2007-04-12 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ アクリルアミド誘導体の合成方法
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