JP2001348367A - N−置換不飽和アミドの精製方法 - Google Patents

N−置換不飽和アミドの精製方法

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JP2001348367A JP2000167304A JP2000167304A JP2001348367A JP 2001348367 A JP2001348367 A JP 2001348367A JP 2000167304 A JP2000167304 A JP 2000167304A JP 2000167304 A JP2000167304 A JP 2000167304A JP 2001348367 A JP2001348367 A JP 2001348367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物量が少なく高品位のN−置換不飽和ア
ミド結晶が得られるN−置換不飽和アミドの精製方法を
提供する。 【解決手段】 N−置換不飽和アミドの結晶を析出させ
るにあたり、界面活性剤共存下に水又は低級脂肪族アル
コールの水溶液中で析出させることを特徴とするN−置
換不飽和アミドの精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝集剤、増粘剤、
水溶性フィルム、繊維及び高分子改質剤などの原料とし
て有用なN−置換不飽和アミドの精製方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、N−置換不飽和アミドの製造方法
として、1)不飽和ニトリルとアルコールとを濃硫酸の
存在下で反応させ得られる反応液をアルカリ水溶液中に
加えて、析出した結晶を得る方法が知られている。ま
た、2)反応液に水を添加したのち、アルカリ水溶液で
中和して析出する結晶を得る方法(特開平8−1091
59号公報)、3)反応液に低級アルコールを添加した
のち、水中に懸濁させて結晶を析出させる方法(特開平
3−193750号公報)、4)反応液を低級アルコー
ル水溶液中に添加する際、水溶液のpHを調整する方法
がある(特開平10−87587号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記1)の方
法で得られたN−置換不飽和アミドの結晶は非常に細か
い結晶であるため、中和の際に生じた硫酸塩や副反応で
生じた着色性を有する重合物などが結晶中に取り込まれ
やすくなり、これらの不純物を多く含む結晶となってし
まう。また、結晶析出中のアルカリに含まれる不純物な
どに由来する鉄分が3価の水酸化鉄として析出し、着色
の原因になる。そのため、高品位のN−置換不飽和アミ
ドを得るためには、再結晶を繰り返し行わねばならなか
った。
【0004】また、2)の方法は、スラリー濃度が高く
なるため特殊な撹拌装置を必要とし、設備コストが高く
なるという問題があった。3)の方法は、晶析中のスラ
リー溶液が高度の腐食性を示すので、晶析槽としてグラ
スライニング槽のような高価な設備を必要とするという
問題があった。4)の方法では、析出した結晶同士が互
いに凝集してしまい、このため不純物が取り込まれやす
くなるといった問題点があった。また得られた結晶には
凝集した結晶が多く、このため商品価値を低下させると
いった問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結晶析出
方法によりN−置換不飽和アミドを得る方法につき鋭意
検討した結果、結晶析出の際に界面活性剤を共存させて
おくと結晶の分散性が高まり、凝集性が改善されること
により洗浄効率が向上し、中和の際に生じた硫酸塩、副
反応で生じた着色性を有する重合物、さらに凝集した結
晶が従来より少ない高品位のN−置換不飽和アミドが得
られることを見いだし、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、「下記一般式(1) R−CH=C(R)−CN ・・・・・・・・(1) (式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又は
メチル基を示す。)で表される不飽和ニトリルと、下記
一般式(2) R−OH ・・・・・・・・(2) (式中、Rはイソプロピル基、sec−ブチル基又は
tert−ブチル基を示す。)で表されるアルコール、
プロピレン、又はイソブチレンとを強酸の存在下で反応
させて得られる反応液を、水又は低級脂肪族アルコール
の水溶液と作用させて、下記一般式(3) R−CH=C(R)−CONH−R ・・・・・・・・(3) (式中、 R及びRは同一又は異なって水素原子又
はメチル基を示す。Rはイソプロピル基、sec−ブ
チル基又はtert−ブチル基を示す。)で表されるN
−置換不飽和アミドの結晶を析出させるにあたり、界面
活性剤を共存させておくことを特徴とするN−置換不飽
和アミドの精製方法。」を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、アルコー
ルまたはオレフィンと反応させる不飽和ニトリルは、下
記一般式(1)で表されるものである。 R−CH=C(R)−CN ・・・・・・・・(1) (式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又は
メチル基を示す。)具体的には、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル又はクロトンニトリルを挙げることが
できる。
【0008】不飽和ニトリルと反応させるアルコール
は、下記一般式(2)で表されるものである。 R−OH ・・・・・・・・(2) (式中、Rはイソプロピル基、sec−ブチル基又は
tert−ブチル基を示す。) 具体的には、イソプロピルアルコール、sec−ブチル
アルコール又はtert−ブチルアルコールを挙げるこ
とができる。
【0009】不飽和ニトリルと反応させるオレフィンと
しては、プロピレンまたはイソブチレンが挙げられ、オ
レフィンとアルコールの両方を不飽和ニトリルと反応さ
せてもよい。
【0010】不飽和ニトリルとアルコールまたはオレフ
ィンとを反応させる際の強酸としては硫酸及びリン酸を
挙げることができ、この中では硫酸が好ましく用いられ
る。
【0011】本発明の方法で得られるN−置換不飽和ア
ミドは、下記一般式(3)で表されるものである。 R−CH=C(R)−CONH−R ・・・・・・・・(3) (式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又は
メチル基を示す。Rはイソプロピル基、sec−ブチ
ル基又はtert−ブチル基を示す。) 具体的には、N−イソプロピルアクリルアミド、N−s
ec−ブチルアクリルアミド、N−tert−ブチルア
クリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N
−sec−ブチルメタクリルアミド、N−tert−ブ
チルメタクリルアミド、N−イソプロピルクロトンアミ
ド、N−sec−ブチルクロトンアミド又はN−ter
t−ブチルクロトンアミドを挙げることができる。
【0012】本発明の方法において、反応液を水又は低
級脂肪族アルコールの水溶液と作用させて、上記一般式
(3)で表されるN−置換不飽和アミドの結晶を析出さ
せるにあたり、共存させる界面活性剤としては、水又は
低級脂肪族アルコールに対し溶解性をもち、水溶液中で
析出結晶の分散性を向上させるものならよく、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、単一直鎖ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2
級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテ
ル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキルフェ
ノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンヒマシ油及び硬化ヒマシ油、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸
エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪
酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどの非イオン
界面活性剤、
【0013】また、脂肪酸石けん、N−アシルアミノ酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、アシル化ペプチド、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスル
ホン酸の塩(Na、K、Li、Ca)ホルマリン重縮合
物、メラミンスルホン酸の塩(Na、Ca)ホルマリン
重縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スル
ホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキル
スルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ジ
メチル−5−スルホイソフタレートナトリウム塩、硫酸
化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アル
コール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェ
ート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸塩、モノグリサルフェート、脂肪族アルキロールアマ
イドの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩などの陰イオン界
面活性剤、
【0014】また、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモ
ニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、
ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩などの陽イオン界
面活性剤、
【0015】又は、カルボキシベタイン型、アミノカル
ボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン、アルキルアミン
オキサイドなどの両性界面活性剤などが挙げられ、この
うちの1種類以上が用いられる。
【0016】この中でも、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、脂肪族4級アンモニウム塩、カルボキシベタイン型
両性界面活性剤が好ましく用いられる。
【0017】界面活性剤の濃度は、水又は低級脂肪族ア
ルコールの水溶液中の界面活性剤濃度として、10pp
mから3000ppm、好ましくは100から1000
ppmである。
【0018】反応液と作用させる対象媒体としては水で
も良いが、析出結晶がより大きくなることから、低級脂
肪族アルコールの水溶液であることが好ましい。これら
の低級脂肪族アルコールとしては、水に易溶なものが好
ましいことから、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、tert−ブチルアルコールが挙げられ、このうち
の1種以上が用いられる。これらの中ではメチルアルコ
ールが好ましい。
【0019】低級脂肪族アルコールの量は、反応液中の
N−置換不飽和アミドに対する質量比で0.1から1で
あることが好ましく、0.5から1であることがより好
ましい。低級脂肪族アルコールの量がこの範囲より小さ
い場合は、析出結晶の大きさは該アルコールがない場合
とほとんど同じであり、この範囲より大きい場合は、水
溶液中へN−置換不飽和アミドが溶解したまま残る量が
多くなり、経済性の点から好ましくない。
【0020】本発明の方法においては、不飽和ニトリル
とアルコールまたはオレフィンとを強酸の存在下で反応
させて得られる反応液を、界面活性剤の共存下に水又は
低級脂肪族アルコールの水溶液と作用させる。作用の方
法としては反応液を水又は低級脂肪族アルコールの水溶
液に添加してもよいし、水又は低級脂肪族アルコールの
水溶液に反応液を添加してもよい。また、水又は低級脂
肪族アルコールの水溶液と反応液を同時に反応槽に添加
してもよい。界面活性剤は、反応液、水又は低級脂肪族
アルコールの水溶液のどこに添加してもよいが、通常、
水又は低級脂肪族アルコールの水溶液に添加する。
【0021】結晶析出中の水又は低級脂肪族アルコール
水溶液のpHは0.1から3の範囲であれば析出した結
晶は大きな結晶となり、中和の際に生じる硫酸塩や副反
応で生じた着色性を有する重合物の含有量が少なく、ま
た、液の腐食性が低く、防触のための装置コストが低く
なる。水又は低級脂肪族アルコールの水溶液のpHを当
該範囲に維持する方法としては反応液の添加と同時に連
続的あるいは間欠的にアルカリ水溶液を添加する方法を
採用できる。
【0022】水又は低級脂肪族アルコール水溶液のpH
を制御する際に用いられるアルカリとしては、ナトリウ
ム、カリウム又はアンモニウム塩の水酸化物、炭酸塩又
は炭酸水素塩、あるいはカルシウム、バリウム又はマグ
ネシウムの水酸化物の水溶液などを用いることができ
る。この中では水酸化ナトリウム水溶液又はアンモニア
水が好ましく用いられる。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではない。
【0024】本発明において、硫酸根の分析には、An
al.Chem.,37,1159(1965)に記載
のスルホナゾIIIを用いた滴定法に、また、APHAは
JIS K4101に準拠して測定した。
【0025】実施例1 合成工程として、攪拌機、温度計、滴下ロートを備えた
1リットルのセパラブルフラスコの中に98%硫酸25
0.2gを投入した後、恒温槽に浸し撹拌しながら釜内
温度50℃に保った。滴下ロートの中にメタクリロニト
リル67.1g(1mol)とイソプロピルアルコール
78.1gを加え十分混合させた後、上記セパラブルフ
ラスコ中に、反応温度を50℃に保ちながら4時間かけ
て滴下した。その後、内温を60℃に上げ1時間撹拌し
ながら熟成させた。これにより粗N−イソプロピルメタ
クリルアミドを含む反応液391gが得られた。高速液
体クロマトグラフィーにより、反応液に含有するN−イ
ソプロピルメタクリルアミドの重量を求めたところ10
2gであった。
【0026】続いて晶析工程として、撹拌機及びpH計
を備えた内容積1リットルのセパラブルフラスコの中に
水213g及びメタノール50gを入れ混合した後、ポ
リオキシエチレン(5)ラウリルエーテルを400pp
mになるように添加した。この溶液中に上記反応液39
1gをチューブポンプを用い、4時間かけて連続的に添
加した。この際、pHコントローラーとチューブポンプ
を組み合わせて晶析中の液のpHが1から2になるよう
に25%アンモニア水を晶析中の液に添加した。
【0027】反応液の滴下が終了した後、セパラブルフ
ラスコ中のスラリーのpHを7.0から7.5に調整し
た。このスラリーを遠心分離器にかけ結晶を分離し、さ
らにこの湿結晶を50℃の乾燥機に3時間入れて乾燥し
た。硫酸根濃度を分析したところ400ppmであり、
10%メタノール水溶液100gに結晶10gを溶かし
たときのAPHAは5であった。得られた結晶には凝集
した結晶は認められなかった。
【0028】実施例2 晶析工程においてポリオキシエチレン(4.5)ラウリ
ルエーテル酢酸を400ppm共存させたこと以外は実
施例1と同様にした。得られた結晶の硫酸根濃度は50
0ppmであり、10%メタノール水溶液100gに結
晶10gを溶かしたときのAPHAは5であった。得ら
れた結晶には凝集した結晶は認められなかった。
【0029】実施例3 晶析工程においてラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
を400ppm共存させたこと以外は実施例1と同様に
した。得られた結晶の硫酸根濃度は600ppmであ
り、10%メタノール水溶液100gに結晶10gを溶
かしたときのAPHAは5であった。得られた結晶には
凝集した結晶は認められなかった。
【0030】実施例4 晶析工程においてポリオキシエチレン(5)ラウリルエ
ーテルを1000ppm共存させたこと以外は実施例1
と同様にした。得られた結晶の硫酸根濃度は400pp
mであり、10%メタノール水溶液100gに結晶10
gを溶かしたときのAPHAは5であった。得られた結
晶には凝集した結晶は認められなかった。
【0031】比較例1 晶析工程において界面活性剤を用いなかったこと以外は
実施例1と同様にした。この硫酸根濃度は2000pp
mであり、10%メタノール水溶液100gに結晶10
gを溶かしたときのAPHAは30であった。得られた
結晶には結晶同士が凝集した固まりが認められた。
【0032】実施例5 合成工程でアクリロニトリル53.1g(1mol)、
tert−ブチルアルコール96.3gを用い、3時間
かけて滴下したこと以外は実施例1と同様に行いN−t
ert−ブチルアクリルアミドの結晶を得た。この硫酸
根濃度は500ppmであり、10%メタノール水溶液
100gに結晶10gを溶かしたときのAPHAは5で
あった。得られた結晶には凝集した結晶は認められなか
った。
【0033】実施例6 合成工程でsec−ブチルアルコール96.3gを用い
たこと以外は実施例1と同様に行いN−sec−ブチル
メタクリルアミドの結晶を得た。この硫酸根濃度は50
0ppmであり、10%メタノール水溶液100gに結
晶10gを溶かしたときのAPHAは5であった。得ら
れた結晶には凝集した結晶は認められなかった。
【0034】実施例7 合成工程でクロトンニトリル67.1g(1mol)、
イソプロピルアルコール90.2gを用い、5時間かけ
て滴下したこと以外は実施例1と同様に行いN−イソプ
ロピルクロトンアミドの結晶を得た。この硫酸根濃度は
700ppmであり、10%メタノール水溶液100g
に結晶10gを溶かしたときのAPHAは10であっ
た。得られた結晶には凝集した結晶は認められなかっ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明の方法によれば、結晶の分散性が
高まり、凝集性が改善されることにより洗浄効率が向上
することで、中和の際に生じた硫酸塩、副反応で生じた
着色性を有する重合物、さらに凝集した結晶等が従来よ
り少ない高品位のN−置換不飽和アミド結晶を得ること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) R−CH=C(R)−CN ・・・・・・・・(1) (式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又は
    メチル基を示す。)で表される不飽和ニトリルと、下記
    一般式(2) R−OH ・・・・・・・・(2) (式中、Rはイソプロピル基、sec−ブチル基又は
    tert−ブチル基を示す。)で表されるアルコール、
    プロピレン、又はイソブチレンとを強酸の存在下で反応
    させて得られる反応液を、水又は低級脂肪族アルコール
    の水溶液と作用させて、下記一般式(3) R−CH=C(R)−CONH−R ・・・・・・・・(3) (式中、 R及びRは同一又は異なって水素原子又
    はメチル基を示す。Rはイソプロピル基、sec−ブ
    チル基又はtert−ブチル基を示す。)で表されるN
    −置換不飽和アミドの結晶を析出させるにあたり、界面
    活性剤を共存させておくことを特徴とするN−置換不飽
    和アミドの精製方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081452A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kohjin Co Ltd アクリル系単量体
JP2008521849A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 極性ビニル化合物の精製法
JP2012500273A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 ナルコ カンパニー N−アルキル(アルキル)アクリルアミド製造のためのプロセス

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