JPH0715740B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH0715740B2 JPH0715740B2 JP60259532A JP25953285A JPH0715740B2 JP H0715740 B2 JPH0715740 B2 JP H0715740B2 JP 60259532 A JP60259532 A JP 60259532A JP 25953285 A JP25953285 A JP 25953285A JP H0715740 B2 JPH0715740 B2 JP H0715740B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- group
- vinyl chloride
- resin
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Lubricants (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート等の磁気記録媒体に関
するものである。
するものである。
ロ.従来技術 近年、磁気記録媒体、特に短波長記録を要求されるビデ
オ用磁気記録媒体においては、今まで以上に微粒子化、
高磁力化された磁性粉が使用される傾向が強くなってい
る。ところが磁性粉は、微粒子化や高磁力化するほど、
個々の粒子の凝集力が強まり、その結果、短波長記録の
高い再生出力や良好なS/N比を得るために必要な分散性
や表面平滑性が十分に満足されなくなる。また、かかる
記録媒体は、記録再生時に激しく磁気ヘッドに摺接する
ため、繰返し使用によって磁性塗膜が摩耗し、塗膜中に
含有される磁性粉が脱落しやすく磁気ヘッドの目詰りと
いった好ましくない結果を生ぜしめる。
オ用磁気記録媒体においては、今まで以上に微粒子化、
高磁力化された磁性粉が使用される傾向が強くなってい
る。ところが磁性粉は、微粒子化や高磁力化するほど、
個々の粒子の凝集力が強まり、その結果、短波長記録の
高い再生出力や良好なS/N比を得るために必要な分散性
や表面平滑性が十分に満足されなくなる。また、かかる
記録媒体は、記録再生時に激しく磁気ヘッドに摺接する
ため、繰返し使用によって磁性塗膜が摩耗し、塗膜中に
含有される磁性粉が脱落しやすく磁気ヘッドの目詰りと
いった好ましくない結果を生ぜしめる。
このため、磁性粉の粒度分布を調整して磁性粉の結合剤
中での分散性を向上させたり、界面活性剤を分散剤とし
て使用したり、または結合剤中の親水性基、例えば水酸
基、リン酸基、スルホ基、或いはカルボキシ基等の導入
によって変性し、特性の改善を行う方法が提案されてい
る。
中での分散性を向上させたり、界面活性剤を分散剤とし
て使用したり、または結合剤中の親水性基、例えば水酸
基、リン酸基、スルホ基、或いはカルボキシ基等の導入
によって変性し、特性の改善を行う方法が提案されてい
る。
例えばポリエステル樹脂にスルホン酸金属塩残基を導入
することによって、特開昭56−74824号、同56−74827号
等には表面平滑性(グロス)及び支持体に対する接着性
の向上、特開昭56−13519号、同56−74826号、同56−74
828号、同56−74829号等には分散性、界面張力に係わる
充填性の改善についての開示があり、該スルホン酸金属
塩基導入ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロ
セルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等の組合せに
よるバインダー組成の提案が数多くなされている。
することによって、特開昭56−74824号、同56−74827号
等には表面平滑性(グロス)及び支持体に対する接着性
の向上、特開昭56−13519号、同56−74826号、同56−74
828号、同56−74829号等には分散性、界面張力に係わる
充填性の改善についての開示があり、該スルホン酸金属
塩基導入ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロ
セルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等の組合せに
よるバインダー組成の提案が数多くなされている。
更に、塩化ビニル系樹脂は機械的強度が大きいことか
ら、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル
共重体或いは塩化ビニル−醋酸ビニル−ビニルアルコー
ル−無水マレイン酸共重合体等が賞用される。
ら、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル
共重体或いは塩化ビニル−醋酸ビニル−ビニルアルコー
ル−無水マレイン酸共重合体等が賞用される。
前記塩化ビニル系樹脂のスルホン酸金属塩残基による変
性については特開昭57−44227号に開示されており、ま
ずOH基を含有する塩化ビニル系樹脂と例えば1分子中に
塩素原子とスルホン酸金属塩残基を含有する化合物との
間で脱塩酸反応を行わしめ、スルホン酸金属塩残基の導
入された変性塩化ビニル系樹脂を得るものである。
性については特開昭57−44227号に開示されており、ま
ずOH基を含有する塩化ビニル系樹脂と例えば1分子中に
塩素原子とスルホン酸金属塩残基を含有する化合物との
間で脱塩酸反応を行わしめ、スルホン酸金属塩残基の導
入された変性塩化ビニル系樹脂を得るものである。
またフリーのスルホ基(−SO3H)を含有する塩化ビニル
系共重合体については特開昭58−108032号に開示する所
がある。
系共重合体については特開昭58−108032号に開示する所
がある。
しかし、このようなフリーのスルホ基を有する重合性モ
ノマーから得られた塩化ビニル系共重合体は、磁性粉の
分散性には有利な場合があるが、分散後に塗布するまで
に著しい粘度上昇を示し、塗布不能になることが多かっ
た。又、出来あがった磁性層についても、支持体や他の
各層(バックコート層、磁性層等)との間で保存中に粘
着をおこしやすく、磁性層のハガレを起こすこともあっ
た。このような種々の欠点により、出来あがあった磁気
媒体の性能は著しく不満足なものであった。
ノマーから得られた塩化ビニル系共重合体は、磁性粉の
分散性には有利な場合があるが、分散後に塗布するまで
に著しい粘度上昇を示し、塗布不能になることが多かっ
た。又、出来あがった磁性層についても、支持体や他の
各層(バックコート層、磁性層等)との間で保存中に粘
着をおこしやすく、磁性層のハガレを起こすこともあっ
た。このような種々の欠点により、出来あがあった磁気
媒体の性能は著しく不満足なものであった。
一方、これらの欠点を改善すべく、当該スルホ基を金属
塩にすることも提案されているが、これによって多少の
改善は認められ、一応の評価に耐え得る記録媒体は得ら
れるようになったものの、性能的には未だ不満足であ
り、また評価段階での新たな問題として、繰返し使用し
たときの出力低下が大きいことが判り、重大な問題とな
った。
塩にすることも提案されているが、これによって多少の
改善は認められ、一応の評価に耐え得る記録媒体は得ら
れるようになったものの、性能的には未だ不満足であ
り、また評価段階での新たな問題として、繰返し使用し
たときの出力低下が大きいことが判り、重大な問題とな
った。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、磁性粉の分散性に優れると共に、耐久
性も良好であり、保存性が良好であり、高S/Nが得ら
れ、かつ粘着性のない磁気記録媒体を提供することにあ
る。
性も良好であり、保存性が良好であり、高S/Nが得ら
れ、かつ粘着性のない磁気記録媒体を提供することにあ
る。
ニ.発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、スルホ基及び/又はリン酸基をアルカ
リ金属塩の形で含有し、かつ、エポキシ基を含有してる
塩化ビニル系樹脂と、ウレタン樹脂と、融点が15〜85℃
の脂肪酸と、脂肪酸エステルと、リン酸エステルとを磁
性層中に有することを特徴とする磁気記録媒体に係るも
のである。
リ金属塩の形で含有し、かつ、エポキシ基を含有してる
塩化ビニル系樹脂と、ウレタン樹脂と、融点が15〜85℃
の脂肪酸と、脂肪酸エステルと、リン酸エステルとを磁
性層中に有することを特徴とする磁気記録媒体に係るも
のである。
本発明によれば、上記結合剤は、スルホ基及び/又はリ
ン酸基をアルカリ金属塩の形で含有しているので磁性塗
料粘度が低くなり、磁性粉の分散性が向上して磁性層の
表面平滑性が良好となり、粘着性も大幅に少なくなる。
この結合剤はまた、エポキシ基を含有しているので、架
橋反応性及び分散性に優れたものとなる。さらに、磁性
層中には上記の融点範囲の脂肪酸を含有させ、かつリン
酸エステルも含有させているので、潤滑性及び保存性に
優れ、更に分散性もより向上する。
ン酸基をアルカリ金属塩の形で含有しているので磁性塗
料粘度が低くなり、磁性粉の分散性が向上して磁性層の
表面平滑性が良好となり、粘着性も大幅に少なくなる。
この結合剤はまた、エポキシ基を含有しているので、架
橋反応性及び分散性に優れたものとなる。さらに、磁性
層中には上記の融点範囲の脂肪酸を含有させ、かつリン
酸エステルも含有させているので、潤滑性及び保存性に
優れ、更に分散性もより向上する。
本発明に係る結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は、例
えば塩化ビニルモノマー、スルホン酸もしくはリン酸の
アルカリ塩を含有した共重合性モノマー及び必要に応じ
他の共重合性モノマーを共重合することによって得るこ
とができる。この共重合体はビニル合成によるものであ
るので合成が容易であり且つ共重合成分を種々選ぶこと
ができ、共重合体の特性を最適に調整することができ
る。
えば塩化ビニルモノマー、スルホン酸もしくはリン酸の
アルカリ塩を含有した共重合性モノマー及び必要に応じ
他の共重合性モノマーを共重合することによって得るこ
とができる。この共重合体はビニル合成によるものであ
るので合成が容易であり且つ共重合成分を種々選ぶこと
ができ、共重合体の特性を最適に調整することができ
る。
スルホン酸もしくはリン酸の塩の金属はアルカリ金属
(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり、特に
カリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ましい。
(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり、特に
カリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ましい。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとして
は、 CH2=CHSO3M、 CH2=CHCH2SO3M、 CH2=C(CH3)CH2SO3M、 CH2=CHCH2OCOCH(CH2COOR)SO3M、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2SO3M、 CH2=C(CH3)COOC2H4SO3M、 CH2=CHCOOC4H8SO3M CH2=CHCONHC(CH3)2CH2SO3M が挙げられる。
は、 CH2=CHSO3M、 CH2=CHCH2SO3M、 CH2=C(CH3)CH2SO3M、 CH2=CHCH2OCOCH(CH2COOR)SO3M、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2SO3M、 CH2=C(CH3)COOC2H4SO3M、 CH2=CHCOOC4H8SO3M CH2=CHCONHC(CH3)2CH2SO3M が挙げられる。
またリン酸塩としては、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2−O−PO3MY1 CH2=CHCONHC(CH3)2CH2−O−PO3MY2、 CH2=CHCH2O(CH2CH2O)mPO2MX2 上記に於てMはアルカリ金属、Rは炭素原子数1〜20個
のアルキル基、Y1はH、M又はCH2=CHCH2OCH2CH(OH)
CH2−、Y2はH、M又はCH2=CHCONHC(CH3)2CH2−、X1
は OHまたはOM、X2はCH2=CHCH2O(CH2CH2O)、OHまたは
OMである。またnは1〜100、mは1〜100の正数であ
る。
のアルキル基、Y1はH、M又はCH2=CHCH2OCH2CH(OH)
CH2−、Y2はH、M又はCH2=CHCONHC(CH3)2CH2−、X1
は OHまたはOM、X2はCH2=CHCH2O(CH2CH2O)、OHまたは
OMである。またnは1〜100、mは1〜100の正数であ
る。
また必要に応じ共重合させる共重合性モノマーとして
は、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニル
エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
種々のアクリル酸エステル、メタクリ酸エステル、エチ
レン、プロピレン、イソブテン、ブタジエン、イソプレ
ン、ビニルエーテル、アリールエーテル、アリールエス
テル、アクリルアミド、メタアクリルアミド、マレイン
酸、マレイン酸エステル等が例示される。
は、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニル
エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
種々のアクリル酸エステル、メタクリ酸エステル、エチ
レン、プロピレン、イソブテン、ブタジエン、イソプレ
ン、ビニルエーテル、アリールエーテル、アリールエス
テル、アクリルアミド、メタアクリルアミド、マレイン
酸、マレイン酸エステル等が例示される。
本発明による上記結合剤は乳化重合、溶液重合、懸濁重
合、塊状重合等の重合法により重合される。いずれの方
法に於ても必要に応じて分子量調節剤、重合開始剤、モ
ノマーの分割添加あるいは連続添加など公知の技術が応
用できる。
合、塊状重合等の重合法により重合される。いずれの方
法に於ても必要に応じて分子量調節剤、重合開始剤、モ
ノマーの分割添加あるいは連続添加など公知の技術が応
用できる。
本発明において用いられる上記結合剤中の前記酸性基の
塩含有モノマー量は0.01〜30モル%であるのが好まし
い。該塩含有モノマー量が多すぎると、溶剤への溶解性
が悪くまたゲル化が起こりやすい。また塩含有モノマー
量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
塩含有モノマー量は0.01〜30モル%であるのが好まし
い。該塩含有モノマー量が多すぎると、溶剤への溶解性
が悪くまたゲル化が起こりやすい。また塩含有モノマー
量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は更に、エポキシ基を含有
していることが重要である。一般に、バインダー成分の
硬いものとして、例えばビデオテープでは塩ビ−酢ビの
共重合体がポリウレタン(軟い成分)と併用されてい
る。この塩ビ−酢ビ共重合体は部分加水分解されたもの
で、次式のように示されるものであった。
していることが重要である。一般に、バインダー成分の
硬いものとして、例えばビデオテープでは塩ビ−酢ビの
共重合体がポリウレタン(軟い成分)と併用されてい
る。この塩ビ−酢ビ共重合体は部分加水分解されたもの
で、次式のように示されるものであった。
:共重合ユニットを示す。
ここでCH3CO−O−の基は、硬化剤等との架橋反応には
寄与しにくいものと考えられる。そこで、この磁気媒体
用として優れた、部分加水分解された塩ビ−酢ビ共重合
体の特性を失うことなく、さらに分散性と架橋反応性
(架橋剤以外であってもよい)に優れ、また優れた平面
性を提供できるバインダーとして、本発明によって、ス
ルホ又はリン酸基のアルカリ金属塩を含んで不飽和化合
物を共重合成分の一つとするとともに、CH3CO−に代え
て、 等のエポキシ基を含有させる。このバインダーの共重合
ユニットは例えば次の如くである。
寄与しにくいものと考えられる。そこで、この磁気媒体
用として優れた、部分加水分解された塩ビ−酢ビ共重合
体の特性を失うことなく、さらに分散性と架橋反応性
(架橋剤以外であってもよい)に優れ、また優れた平面
性を提供できるバインダーとして、本発明によって、ス
ルホ又はリン酸基のアルカリ金属塩を含んで不飽和化合
物を共重合成分の一つとするとともに、CH3CO−に代え
て、 等のエポキシ基を含有させる。このバインダーの共重合
ユニットは例えば次の如くである。
(X:スルホ又はリン酸基のアルカリ金属塩を含んだモノ
マーユニット部分) 前記結合剤としての特に塩化ビニル系共重合体は、磁気
媒体の耐久性を向上するウレタン樹脂と併用されるのが
よい。
マーユニット部分) 前記結合剤としての特に塩化ビニル系共重合体は、磁気
媒体の耐久性を向上するウレタン樹脂と併用されるのが
よい。
更に従来知られている各種樹脂を併用してもよい。併用
される熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、
平均分子量が約10000〜200000、重合度が200〜2000程度
のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、
メタクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−スチレン共重合体、ポリフッ化ビニル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセ
テートブチレート、セルロースダイアセテート、セルロ
ーストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニト
ロセルロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸エステ
ル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性
樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
される熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、
平均分子量が約10000〜200000、重合度が200〜2000程度
のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、
メタクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−スチレン共重合体、ポリフッ化ビニル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセ
テートブチレート、セルロースダイアセテート、セルロ
ーストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニト
ロセルロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸エステ
ル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性
樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
また、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状
態では約200,000以下の分子量であり、縮合、付加等の
反応により分子量は無限大のものとなる。更に、これら
の樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間の軟化又は
溶融しないものが好ましい。具体的には例えばフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの
混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイ
ソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメ
タントリイソシアネートの混合物、ポリアミン樹脂及び
これらの混合物等が例示される。
態では約200,000以下の分子量であり、縮合、付加等の
反応により分子量は無限大のものとなる。更に、これら
の樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間の軟化又は
溶融しないものが好ましい。具体的には例えばフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの
混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイ
ソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメ
タントリイソシアネートの混合物、ポリアミン樹脂及び
これらの混合物等が例示される。
前記した樹脂は−SO3M−、−OSO3M、−COOM、−PO(O
M′)2(但しMは水素又はアルカリ金属、M′は水
素、アルカリ金属又は炭化水素残基)等の親水性極性基
を含有した樹脂であってもよい。
M′)2(但しMは水素又はアルカリ金属、M′は水
素、アルカリ金属又は炭化水素残基)等の親水性極性基
を含有した樹脂であってもよい。
本発明に使用可能な塩化ビニル系共重合体とウレタン樹
脂との配合比(両者の合計を100重量部とする。)とし
ては、本発明に係る塩化ビニル系共重合体が90〜10重量
部、より好ましくは80〜20重量部であるのが望ましい。
上記配合比が90重量部を越えると塗膜がもろくなりすぎ
塗膜の耐久性が著しく劣化し、また支持体との接着性も
悪くなる。また上記配合比が10重量部未満であると、磁
性粉の此落ちがおこり易くなる。
脂との配合比(両者の合計を100重量部とする。)とし
ては、本発明に係る塩化ビニル系共重合体が90〜10重量
部、より好ましくは80〜20重量部であるのが望ましい。
上記配合比が90重量部を越えると塗膜がもろくなりすぎ
塗膜の耐久性が著しく劣化し、また支持体との接着性も
悪くなる。また上記配合比が10重量部未満であると、磁
性粉の此落ちがおこり易くなる。
更に本発明に係る結合剤を含有する磁性塗料には更にポ
リイソシアネート系硬化剤を添加することにより、耐久
性を向上することができる。このようなポリイソシアネ
ート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンジ
イソシアネート等の2官能イソシアネート、コロネート
L(日本ポリウレタン工業(株)製)、デスモジュール
L(バイエル社製)等の3官能イソシアネート、または
両末端にイソシアネート基を含有するウレタンプレポリ
マーなどの従来から硬化剤として使用されているもの
や、また硬化剤として使用可能であるポリイソシアネー
トであればいずれも使用できる。また、そのポリイソシ
アネート系硬化剤の量は全結合剤量の5〜80重量部用い
る。
リイソシアネート系硬化剤を添加することにより、耐久
性を向上することができる。このようなポリイソシアネ
ート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンジ
イソシアネート等の2官能イソシアネート、コロネート
L(日本ポリウレタン工業(株)製)、デスモジュール
L(バイエル社製)等の3官能イソシアネート、または
両末端にイソシアネート基を含有するウレタンプレポリ
マーなどの従来から硬化剤として使用されているもの
や、また硬化剤として使用可能であるポリイソシアネー
トであればいずれも使用できる。また、そのポリイソシ
アネート系硬化剤の量は全結合剤量の5〜80重量部用い
る。
次に、本発明に用いる融点15〜85℃の脂肪酸は一塩基性
でも多塩基性でもよいが、一塩基性の方が好ましい。融
点がこれより低いと、磁性層表面にしみ出して、ヘッド
を汚し易く、又、これより高いと、磁性層を形成したと
きに磁性面を粗したり、脂肪酸が固形分の斑点となって
表面に析出したりする。使用可能な脂肪酸としては、カ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等があるが、これ
らに限られることはなく、上記の条件を満たしている脂
肪酸ならば問題はない。さらに好ましくは、炭素原子数
が9以上22以下のものがよい。添加量としては、磁性粉
に対し0.5〜20wt%、好ましくは1〜10wt%である。
でも多塩基性でもよいが、一塩基性の方が好ましい。融
点がこれより低いと、磁性層表面にしみ出して、ヘッド
を汚し易く、又、これより高いと、磁性層を形成したと
きに磁性面を粗したり、脂肪酸が固形分の斑点となって
表面に析出したりする。使用可能な脂肪酸としては、カ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等があるが、これ
らに限られることはなく、上記の条件を満たしている脂
肪酸ならば問題はない。さらに好ましくは、炭素原子数
が9以上22以下のものがよい。添加量としては、磁性粉
に対し0.5〜20wt%、好ましくは1〜10wt%である。
リン酸エステルとしては、 (ただし、Xは有機基)で表わされるように、リン酸性
の水酸基(塩であってもよい)を含んでいるものであれ
ばよく、又、本発明に用いるリン酸エステルで好ましい
ものとしては、下記一般式〔II〕で表わされるものが挙
げられる。
の水酸基(塩であってもよい)を含んでいるものであれ
ばよく、又、本発明に用いるリン酸エステルで好ましい
ものとしては、下記一般式〔II〕で表わされるものが挙
げられる。
一般式〔II〕 式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アリール基もし
くはアルキルアリール基を表わし、好ましくは炭素原子
数4〜30個である。また、アルケニル基或いは芳香環を
含んでいることが好ましい。特に芳香環を含んでいるも
のが好ましい。
くはアルキルアリール基を表わし、好ましくは炭素原子
数4〜30個である。また、アルケニル基或いは芳香環を
含んでいることが好ましい。特に芳香環を含んでいるも
のが好ましい。
AはOH基またはR−O−(CH2CH2O)n−を表わす。n
は2〜50の正数である。
は2〜50の正数である。
次に、一般式〔I〕で表わされるリン酸エステルの具体
例を挙げる。
例を挙げる。
なお、本発明で用いるリン酸エステルはアンモニウム
塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩等の塩の形であってもよい。
塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩等の塩の形であってもよい。
第1図は、本発明による磁気記録媒体、例えば磁気テー
プを示すものであり、支持体1上に下びき層2(この層
は必要に応じて設けられない場合もある。)、磁性層3
が積層せしめられている。そして、本発明に基いて、磁
性層3中には、上述した結合剤、非磁性粒子、磁性粉が
含有せしめられている。
プを示すものであり、支持体1上に下びき層2(この層
は必要に応じて設けられない場合もある。)、磁性層3
が積層せしめられている。そして、本発明に基いて、磁
性層3中には、上述した結合剤、非磁性粒子、磁性粉が
含有せしめられている。
上記支持体1は、帯電防止、転写防止等の目的で磁性層
を設けた側の反対の面が、第2図の如くいわゆるバック
コート(Backcoat)4が施されるのがよい。
を設けた側の反対の面が、第2図の如くいわゆるバック
コート(Backcoat)4が施されるのがよい。
磁性層に用いられる磁性粉、特に強磁性粉としては、γ
−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4等の酸
化鉄磁性粉:Fe、Ni、Co、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn
合金、Fe−Mi−Zn合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Co−
Ni−P合金、Co−Ni合金等、Fe、Ni、Co等を主成分とす
るメタル磁性粉:CrO2等各種の強磁性粉が挙げられる。
−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4等の酸
化鉄磁性粉:Fe、Ni、Co、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn
合金、Fe−Mi−Zn合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Co−
Ni−P合金、Co−Ni合金等、Fe、Ni、Co等を主成分とす
るメタル磁性粉:CrO2等各種の強磁性粉が挙げられる。
磁性層には、前記の他に、添加剤として分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。
剤、研磨剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。
併用できる分散剤としては、前記の脂肪酸のアルカリ金
属(Li、Na、K等)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca、
Ba)から成る金属石鹸;前記の脂肪酸エステルの弗素を
含有した化合物;前記の脂肪酸のアミド;レシチン;ト
リアルキルポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩
(アルキルは炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、
プロピレンなど)等が使用される。この他に炭素数12以
上の高級アルコール、及びこれらの他に硫酸エステル等
も使用可能である。これらの分散剤は磁性粉100重量部
に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
属(Li、Na、K等)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca、
Ba)から成る金属石鹸;前記の脂肪酸エステルの弗素を
含有した化合物;前記の脂肪酸のアミド;レシチン;ト
リアルキルポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩
(アルキルは炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、
プロピレンなど)等が使用される。この他に炭素数12以
上の高級アルコール、及びこれらの他に硫酸エステル等
も使用可能である。これらの分散剤は磁性粉100重量部
に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサン(アルキル
は炭素数1〜5個)、COOR(R=H又はC1〜C20のアル
キル基)、で変性されたジアルキルポリシロキサン、ジ
アルコキシポリシロキサン(アルコキシは炭素数1〜4
個)、モノアルキルモノアルコキシポリシロキサン(ア
ルキルは炭素数1〜5個、アルコキシは炭素数1〜4
個)、フェニルポリシロキサン、フロロアルキルポリシ
ロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)などのシリコン
オイル;グラファイトなどの導電性微粉末;二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステンなどの無機微粉末;ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレン塩化ビニル共重
合体、ポリテトラフルオロエチレンなどのプラスチック
微粉末;α−オレフィン重合物;常温で液状の不飽和脂
肪族炭化水素(n−オレフィン二重結合が末端の炭素に
結合した化合物、炭素数約20);炭素数12〜22個の脂肪
酸と炭素数1〜20個の一価のアルコールから成る脂肪酸
エステル類、フルオロカーボン類などが使用できる。こ
れらの潤滑剤は磁性粉100重量部に対して0.2〜30重量部
の範囲で添加される。
は炭素数1〜5個)、COOR(R=H又はC1〜C20のアル
キル基)、で変性されたジアルキルポリシロキサン、ジ
アルコキシポリシロキサン(アルコキシは炭素数1〜4
個)、モノアルキルモノアルコキシポリシロキサン(ア
ルキルは炭素数1〜5個、アルコキシは炭素数1〜4
個)、フェニルポリシロキサン、フロロアルキルポリシ
ロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)などのシリコン
オイル;グラファイトなどの導電性微粉末;二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステンなどの無機微粉末;ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレン塩化ビニル共重
合体、ポリテトラフルオロエチレンなどのプラスチック
微粉末;α−オレフィン重合物;常温で液状の不飽和脂
肪族炭化水素(n−オレフィン二重結合が末端の炭素に
結合した化合物、炭素数約20);炭素数12〜22個の脂肪
酸と炭素数1〜20個の一価のアルコールから成る脂肪酸
エステル類、フルオロカーボン類などが使用できる。こ
れらの潤滑剤は磁性粉100重量部に対して0.2〜30重量部
の範囲で添加される。
研磨剤としては、一般に使用される材料でアルミナ、炭
化ケイ素、酸化クロム、コランダム、人造コランダム、
ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザクロ石、エメリー
(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これ
らの研磨剤はモース硬度が5以上であり、平均粒子径が
0.05〜5μmの大きさのものが使用され、特に好ましく
は0.1〜2μmである。これらの研磨剤は磁性粉100重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
化ケイ素、酸化クロム、コランダム、人造コランダム、
ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザクロ石、エメリー
(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これ
らの研磨剤はモース硬度が5以上であり、平均粒子径が
0.05〜5μmの大きさのものが使用され、特に好ましく
は0.1〜2μmである。これらの研磨剤は磁性粉100重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
帯電防止剤としては、カーボンブラック、カーボンブラ
ックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニンな
どの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジ
ンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオン界
面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エス
テル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸またはリン酸エステル類等の両性活性剤
などが使用される。上記の導電性微粉末は磁性粉100重
量部に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10重
量部の範囲で添加される。これらの界面活性剤は単独ま
たは混合して添加してもよい。これらは帯電防止剤とし
て用いられるものであるが、時としてその他の目的、例
えば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤と
して適用される場合もある。
ックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニンな
どの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジ
ンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオン界
面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エス
テル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸またはリン酸エステル類等の両性活性剤
などが使用される。上記の導電性微粉末は磁性粉100重
量部に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10重
量部の範囲で添加される。これらの界面活性剤は単独ま
たは混合して添加してもよい。これらは帯電防止剤とし
て用いられるものであるが、時としてその他の目的、例
えば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤と
して適用される場合もある。
又、磁性層の構成材料は有機溶剤と混合して磁性塗料を
調製し、これを支持体上に塗布するが、その磁性塗料の
溶剤としてはケトン(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、
アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール)、エステル(例えばメチルアセテー
ト、エチルアセテート、ブチルアセテート、エチルラク
テート、グリコールアセテートモノエチルエーテル)、
グリコールエーテル(例えばエチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、
ジオキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン、トル
エン、キシレン)、脂肪族炭化水素(例えばヘキサン、
ヘプタン)、ニトロプロパン等が挙げられる。この磁性
塗料を塗布する支持体はポリエステル(例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト)、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン)、セルロース誘導体(例えばセルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート、セルロースアセ
テートブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリヒドラジド類、金属(例えばアル
ミニウム、銅)、紙等から成っていて良い。
調製し、これを支持体上に塗布するが、その磁性塗料の
溶剤としてはケトン(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、
アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール)、エステル(例えばメチルアセテー
ト、エチルアセテート、ブチルアセテート、エチルラク
テート、グリコールアセテートモノエチルエーテル)、
グリコールエーテル(例えばエチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、
ジオキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン、トル
エン、キシレン)、脂肪族炭化水素(例えばヘキサン、
ヘプタン)、ニトロプロパン等が挙げられる。この磁性
塗料を塗布する支持体はポリエステル(例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト)、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン)、セルロース誘導体(例えばセルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート、セルロースアセ
テートブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリヒドラジド類、金属(例えばアル
ミニウム、銅)、紙等から成っていて良い。
ホ.実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。以下に
示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神から逸脱
しない範囲において種々変更しうる。なお、下記の実施
例において「部」はすべて「重量部」を表わす。
示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神から逸脱
しない範囲において種々変更しうる。なお、下記の実施
例において「部」はすべて「重量部」を表わす。
以下の例においては、前記塩を含有する塩化ビニル系共
重合体を次のようにして合成した。
重合体を次のようにして合成した。
下記の組成物を反応容器に仕込みN2置換し反応させた。
メチルイソブチルケトン 86重量部 酢酸メチル 280 〃 塩化ビニル 150 〃 酢酸ビニル 45 〃 エポキシ基含有ビニル系モノマー 上記処方組成を撹拌しながら53℃に上げ、処方中の重合
開始剤1に対し9のメチルイソブチルケトンを加えた。
15時間後30℃に冷却し残存塩化ビニルを回収し更に減圧
下に回収を行った。このようにして固形分30%の共重合
体溶液470重量部をえた。
開始剤1に対し9のメチルイソブチルケトンを加えた。
15時間後30℃に冷却し残存塩化ビニルを回収し更に減圧
下に回収を行った。このようにして固形分30%の共重合
体溶液470重量部をえた。
次に、表−1に示す成分からなる処方でボールミルに仕
込み、分散させた後、この磁性塗料を1μmフィルター
で濾過後、多官能イソシアネート5部を添加し、支持体
上に5μm厚みに塗布してスーパーカレンダーをかけ、
1/2インチ幅にスリットしてビデオテープ(各実施例、
比較例の番号に対応する)とした。ただし表−1の第2
欄以後の数字は重量部を表わし、また第2欄以後の
「実」は実施例を、「比」は比較例を表わす。
込み、分散させた後、この磁性塗料を1μmフィルター
で濾過後、多官能イソシアネート5部を添加し、支持体
上に5μm厚みに塗布してスーパーカレンダーをかけ、
1/2インチ幅にスリットしてビデオテープ(各実施例、
比較例の番号に対応する)とした。ただし表−1の第2
欄以後の数字は重量部を表わし、また第2欄以後の
「実」は実施例を、「比」は比較例を表わす。
(A3=OHとC13H27−O−(CH2CH2O)6の混合物 それぞれの例のビデオテープの性能を表−2に示した。
但し、実−4は、実−1におけるリン酸エステル(1)
3重量部に代えてフェニルリン酸(C6H5OOP(OH)2)
3重量部を用いた以外は同様 実−5は、実−1におけるリン酸エステル(1)3重量
部に代えてリン酸n−ブチル(n−C4H9OOP(OH)2)
3重量部を用いた以外は同様 比−5は、比−4におけるリノール酸1重量部に代えて
メリシン酸1重量部を用いた以外は同様 比−6は、実−1における塩化ビニル系樹脂に代えてフ
リーのスルホン酸(−SO3H)とエポキシ基を含有する塩
化ビニル系樹脂を用いた以外は同様 比−7は、実−1における塩化ビニル系樹脂に代えて−
SO3Kを持つもののエポキシ基を持たない塩化ビニル系樹
脂を用いた以外は同様 クロマS/N及びルミS/Nについて、実−1は比−1を0と
した時の相対値、実−2は比−2を0とした時の相対
値、実−3は比−3を0とした時の相対値、比−4は比
−3を0とした時の相対値、比−5は比−3を0とした
時の相対値、 この結果から、本発明に基いて磁性層を形成すれば、磁
性粉は分散性にすぐれ、粘着性が小さく、保存性も良
く、高S/Nが得られ、従って磁気特性、電気特性にすぐ
れることが分る。
3重量部に代えてフェニルリン酸(C6H5OOP(OH)2)
3重量部を用いた以外は同様 実−5は、実−1におけるリン酸エステル(1)3重量
部に代えてリン酸n−ブチル(n−C4H9OOP(OH)2)
3重量部を用いた以外は同様 比−5は、比−4におけるリノール酸1重量部に代えて
メリシン酸1重量部を用いた以外は同様 比−6は、実−1における塩化ビニル系樹脂に代えてフ
リーのスルホン酸(−SO3H)とエポキシ基を含有する塩
化ビニル系樹脂を用いた以外は同様 比−7は、実−1における塩化ビニル系樹脂に代えて−
SO3Kを持つもののエポキシ基を持たない塩化ビニル系樹
脂を用いた以外は同様 クロマS/N及びルミS/Nについて、実−1は比−1を0と
した時の相対値、実−2は比−2を0とした時の相対
値、実−3は比−3を0とした時の相対値、比−4は比
−3を0とした時の相対値、比−5は比−3を0とした
時の相対値、 この結果から、本発明に基いて磁性層を形成すれば、磁
性粉は分散性にすぐれ、粘着性が小さく、保存性も良
く、高S/Nが得られ、従って磁気特性、電気特性にすぐ
れることが分る。
図面は本発明の実施例を示すものであって、 第1図及び第2図は磁気テープ二例の一部分の各拡大断
面図 である。 なお、図面に示した符号において、 1……非磁性支持体 2……下びき層 3……磁性層 4……バックコート層 である。
面図 である。 なお、図面に示した符号において、 1……非磁性支持体 2……下びき層 3……磁性層 4……バックコート層 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 和正 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−152531(JP,A) 特開 昭59−5424(JP,A) 特開 昭57−58229(JP,A) 特開 昭54−141606(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】スルホ基及び/又はリン酸基をアルカリ金
属塩の形で含有し、かつ、エポキシ基を含有してる塩化
ビニル系樹脂と、ウレタン樹脂と、融点が15〜85℃の脂
肪酸と、脂肪酸エステルと、リン酸エステルとを磁性層
中に有することを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60259532A JPH0715740B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60259532A JPH0715740B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62119727A JPS62119727A (ja) | 1987-06-01 |
JPH0715740B2 true JPH0715740B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=17335410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60259532A Expired - Lifetime JPH0715740B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715740B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10320760A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5758229A (en) * | 1980-09-22 | 1982-04-07 | Toshiba Corp | Magnetic painting material for magnetic recording medium |
JPS57152531A (en) * | 1981-03-16 | 1982-09-20 | Hitachi Maxell Ltd | Magnetic recording medium |
JPS595424A (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-12 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
-
1985
- 1985-11-19 JP JP60259532A patent/JPH0715740B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62119727A (ja) | 1987-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |