JPH0746416B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0746416B2
JPH0746416B2 JP60285077A JP28507785A JPH0746416B2 JP H0746416 B2 JPH0746416 B2 JP H0746416B2 JP 60285077 A JP60285077 A JP 60285077A JP 28507785 A JP28507785 A JP 28507785A JP H0746416 B2 JPH0746416 B2 JP H0746416B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート等の磁気記録媒体に関
するものである。
ロ.従来技術 近年、磁気記録媒体、特に短波長記録を要求されるビデ
オ用磁気記録媒体においては、今まで以上に微粒子化、
高磁力化された磁性粉が使用される傾向が強くなってい
る。ところが磁性粉は、微粒子や高磁力化するほど、個
々の粒子の凝集力が強まり、その結果、短波長記録の高
再生出力や良好なS/N比を得るために必要な分散性や表
面平滑性が十分に満足されなくなる。また、かかる記録
媒体は、記録再生時に激しく磁気ヘッドに摺接するた
め、繰返し使用によって磁性塗膜が摩耗し、塗膜中に含
有される磁性粉が脱落しやすく、磁気ヘッドの目詰りと
いった好ましくない結果を生ぜしめる。
このため、磁性粉の粒度分布を調整して磁性粉の結合剤
中での分散性を向上させたり、界面活性剤を分散剤とし
て使用したり、または結合剤中の親水性基、例えば水酸
基、ホスホ基、スルホ基、或いはカルボキシ基等の導入
によって変性し、特性の改善を行う方法が提案されてい
る。
例えばポリエステル樹脂にスルホン酸金属塩残基を導入
することによって、特開昭56-74824号、同56-74827号等
には表面平滑性(グロス)及び支持体に対する接着性の
向上、特開昭56-13519号、同56-74826号、同56-74828
号、同56-74829号等には分散性、界面張力に係わる充填
性の改善についての開示があり、該スルホン酸金属塩基
導入ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロセル
ロース、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等の組合せによる
バインダー組成の提案が数多くなされている。
更に、塩化ビニル系樹脂は機械的強度が大きいことか
ら、塩化ビニル−醋酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル
共重合体或いは塩化ビニル−醋酸ビニル−ビニルアルコ
ール−無水マレイン酸共重合体等が賞用される。
前記塩化ビニル系樹脂のスルホン酸金属塩残基による変
性については特開昭57-44227号に開示されており、まず
OH基を含有する塩化ビニル系樹脂と例えば1分子中に塩
素原子とスルホン酸金属塩残基を含有する化合物との間
で脱塩酸反応を行わしめ、スルホン酸金属塩残基の導入
された変性塩化ビニル系樹脂を得るものである。
またフリーのスルホ基(-SO3H)を含有する塩化ビニル
系共重合体については特開昭58-108032号に開示する所
がある。
しかし、このようなフリーのスルホ基を有する重合性モ
ノマーから得られた塩化ビニル系共重合体は、磁性粉の
分散性には有利な場合があるが、分散後に塗布するまで
に著しい粘度上昇を示し、塗布不能になることが多かっ
た。また、出来上がった磁性層についても、支持体や他
の各層(バックコート層、磁性層等)との間で保存中に
粘着を起こしやすく、磁性層のハガレを起こすこともあ
った。このような種々の欠点により、出来上がった磁気
媒体の性能は著しく不満足なものであった。
一方、これらの欠点を改善すべく、当該スルホ基を金属
塩にすることも提案されているが、これによって多少の
改善は認められ、一応の評価に耐え得る記録媒体は得ら
れるようになったものの、性能的には未だ不満足であ
り、また評価段階での新たな問題として、繰返し使用し
たときの出力低下が大きいことが判り、重大な問題とな
った。特に、平滑な面は得られるものの、平滑な面は反
面で摩擦の増加につながり、特に高温になると非常に走
行が悪くなる。工程中、通常はカレンダー処理は60〜80
℃で行うため、カレンダーヒートロールに磁性層の一部
がくっつき、ロール表面を汚すことになり、さらにそれ
がテープの性能低下につながる。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、磁性粉の分散性に優れると共に、耐久
性も良好であり、磁性層の潤滑性が良好であって静止画
像耐久性に優れ、走行安定性、S/Nに優れ、カレンダー
ロール汚れのない磁気記録媒体を提供することにある。
ニ.発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、磁性粉と結合剤とを含有する磁性層を
有する磁気記録媒体において、スルホ基及び/又はホス
ホ基をアルカリ金属塩の形で含有する塩化ビニル系樹脂
と、ウレタン樹脂と、モース硬度が5以上の非磁性粒子
と、潤滑剤とが前記磁性層に含有され、かつ60〜80℃に
おける動摩擦係数が0.25以下であることを特徴とする磁
気記録媒体に係るものである。
本発明によれば、上記結合剤としての塩化ビニル系樹脂
は、スルホ基及び/又はホスホ基をアルカリ金属塩の形
で含有しているので磁性塗料粘度が低くなり、磁性粉の
分散性が向上して磁性層の表面平滑性が良好となり、粘
着性も大幅に少なくなる。しかも、磁性層中には上記の
ウレタン樹脂を併用しているので、耐久性も向上する。
加えて、モース硬度5以上の非磁性粒子と潤滑剤を含有
せしめ、かつ60〜80℃における動摩擦係数が0.3以下と
しているので、ロール汚れが起こらないことが判った。
更に、このような媒体では、高温高湿における走行耐久
性が非常に優れていることが判った。
本発明に係る結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は、塩
化ビニルモノマー、スルホン酸若しくはリン酸のアルカ
リ塩を含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共
重合性モノマーを共重合することによって得ることがで
きる。この共重合体はビニル合成によるものであるので
合成が容易であり且つ共重合成分を種々選ぶことがで
き、共重合体の特性を最適に調整することができる。
スルホン酸若しくはリン酸の塩の金属はアルカリ金属
(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり、特に
カリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ましい。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとして
は、 CH2=CHSO3M、 CH2=CHCH2SO3M、 CH2=C(CH3)CH2SO3M、 CH2=CHCH2OCOCH(CH2COOR)-SO3M、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2-SO3M、 CH2=C(CH3)COOC2H4SO3M、 CH2=CHCOOC4H8SO3M、 CH2=CHCONHC(CH3)2CH2SO3M が挙げられる。
またリン酸塩としては、 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2-O-PO3MY1 CH2=CHCONHC(CH3)2CH2-O-PO3MY2 CH2=CHCH2O(CH2CH2O)m-PO2MX2 上記に於いてMはアルカリ金属、Rは炭素原子数1〜20
個のアルキル基、Y1はH、M又はCH2=CHCH2OCH2CH(OH)
CH2-、Y2はH、M又はCH2=CHCONHC(CH3)2-CH2-、X1OH又はOM、X2はCH2=CHCH2O(CH2CH2O)、OH又はOMであ
る。またnは1〜100、mは1〜100の整数である。
また必要に応じ共重合させる共重合性モノマーとして
は、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニル
エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
種々のアクリル酸エステル、メタクリ酸エステル、エチ
レン、プロピレン、イソブテン、ブタジエン、イソプレ
ン、ビニルエーテル、アリールエーテル、アリールエス
テル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン
酸、マレイン酸エステル等が例示される。
本発明による上記塩化ビニル系樹脂は乳化重合、溶液重
合、懸濁重合、塊状重合等の重合法により重合される。
いずれの方法においても必要に応じて分子量調節剤、重
合開始剤、モノマーの分割添加あるいは連続添加など公
知の技術が応用できる。
本発明において用いられる上記塩化ビニル系樹脂中の前
記酸性基の塩含有モノマー量は0.01〜30モル%であるの
が好ましい。該塩含有モノマー量が多すぎると、溶剤へ
の溶解性が悪くまたゲル化が起こり易い。また塩含有モ
ノマー量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
前記塩化ビニル系共重合体は、磁気媒体の耐久性を向上
するウレタン樹脂と併用される。
更に従来知られている各種樹脂を併用してもよい。併用
される熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、
平均分子量が約10000〜200000、重合度が200〜2000程度
のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビルニ共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデ
ン共重合体、アルクリ酸エステル−スチレン共重合体、
メタクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−スチレン共重合体、ポリフッ化ビニル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセ
テートブチレート、セルロースダイアセテート、セルロ
ーストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニト
ロセルロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸エステ
ル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性
樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
また、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状
態では約200,000以下の分子量であり、縮合、付加等の
反応により分子量は無限大のものとなる。更に、これら
の樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟化又は
溶融しないものが好ましい。具体的には例えばフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの
混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイ
ソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメ
タントリイソシアネートの混合物、ポリアミン樹脂及び
これらの混合物等が例示される。
前記した樹脂は-SO3M、-OSO3M、‐COOM、−PO(OM′)
(但しMは水素又はアルカリ金属、M′は水素、アル
カリ金属又は炭素水素残基)等の親水性極性基を含有し
た樹脂であってもよい。
本発明に使用可能な塩化ビニル系共重合体とウレタン樹
脂との配合比(両重合体の合計を100重量部とする。)
としては、本発明に係る塩化ビニル系共重合体が90〜10
重量部、より好ましくは80〜20重量部であるのが望まし
い。上記配合比が90重量部を越えると塗膜がもろくなり
すぎ塗膜の耐久性が著しく劣化し、また支持体との接着
性も悪くなる。また上記配合比が10重量部未満である
と、磁性粉の粉落ちがおこり易くなる。
更に本発明に係る結合剤を含有する磁性塗料には更にポ
リイソシアネート系硬化剤を添加することにより、耐久
性を向上することができる。このようなポリイソシアネ
ート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンジ
イソシアネート等の2官能イソシアネート、コロネート
L(日本ポリウレタン工業(株)製)、デスモジュール
L(バイエル社製)等の3官能イソシアネート、又は両
末端にイソシアネート基を含有するウレタンプレポリマ
ーなどの従来から硬化剤として使用されているものや、
また硬化剤として使用可能であるポリイソシアネートで
あればいずれも使用できる。また、そのポリイソシアネ
ート系硬化剤の量は前記結合剤量の5〜80重量部用い
る。
本発明で使用するモース硬度5以上の非磁性粒子として
は、α−アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α−酸化
鉄等の無機物をはじめ、ベンゾグアナミン樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機物があげられ、これらを併用してもよ
い。
これら非磁性粒子はBET値が18m2/g以下とするのが望ま
しいが、それより大きいと細かくなりすぎて添加効果に
乏しくなり易いからである。
また、本発明に用いる潤滑剤としては、ジアルキルポリ
シロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)、COOR(R=
H又はC1〜C20にアルキル基)で変性されたジアルキル
ポリシロキサン、ジアルコキシポリシロキサン(アルコ
キシは炭素数1〜4個)、モノアルキルモノアルコキシ
ポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、アルコキ
シは炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フロ
ロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5
個)などのシリコンオイル;グラファイトなどの導電性
微粉末;二硫化モリブデン、二硫化タングステンなどの
無機微粉末;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン
などのプラスチック微粉末;α−オレフィン重合物;常
温で液状の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフィン二重
結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数約20);炭
素数12〜22個の脂肪酸と炭素数1〜20個の一価のアルコ
ールからなる脂肪酸エステル類、フルオロカーボン類な
どが使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉100重量部に
対して0.2〜30重量部の範囲で添加される。
そして、本発明の磁性層は、主に上記した各成分によっ
て動摩擦係数を60〜80℃で0.25以下に調整されることが
必須不可欠である。この摩擦係数が0.25を超えると、走
行性、高温高湿耐久性が著しく悪くなるからである。好
ましくは、この摩擦係数が0.20以下である。
第1図は、本発明による磁気記録媒体、例えば磁気テー
プを示すものであり、支持体1上に下びき層2(この層
は必要に応じて設けられない場合もある。)、磁性層3
が積層せしめられている。そして、本発明に基づいて、
磁性層3中には、上述した結合剤、非磁性粒子、磁性粉
が含有せしめられている。
上記支持体1は、帯電防止、転写防止等の目的で磁性層
を設けた側の反対の面が、第2図の如くいわゆるバック
コート(Backcoat)4が施されるのがよい。
磁性層に用いられる磁性粉、特に強磁性粉としては、γ
‐Fe2O3、Co含有γ‐Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4等の酸
化鉄磁性粉:Fe、Ni、Co、Fe-Ni-Co合金、Fe-Mn-Zn合
金、Fe-Ni-Zn合金、Fe-Co-Ni-Cr合金、Fe-Co-Ni-P合
金、Co-Ni合金等、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル
磁性粉:CrO2等各種の強磁性粉が挙げられる。
磁性層には、前記の他に、添加剤として分散剤、研磨
剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。
併用できる分散剤としては、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン
酸、ベヘン酸等の炭素数8〜22個の脂肪酸(R1COOH、R1
は炭素数7〜21個のアルキル又はアルケニル基);前記
の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K等)又はアルカリ
土類金属(Mg、Ca、Ba)からなる金属石鹸;前記の脂肪
酸エステルの弗素を含有した化合物;前記の脂肪酸のア
ミド;レシチン;トリアルキルポリオレフィンオキシ第
四アンモニウム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オレフ
ィンはエチレン、プロピレンなど)等が使用される。こ
の他に炭素数12以上の高級アルコール、及びこれらの他
に硫酸エステル等も使用可能である。これらの分散剤は
磁性粉100重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加さ
れる。
研磨剤としては、一般に使用される材料でアルミナ、炭
化ケイ素、酸化クロム(Cr2O3)、コランダム、人造コ
ランダム、ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザクロ
石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用
される。これらの研磨剤はモース硬度が5以上であり、
平均粒子径が0.05〜5μmの大きさのものが使用され、
特に好ましくは0.1〜2μmである。これらの研磨剤は
磁性粉100重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加さ
れる。
帯電防止剤としては、カーボンブラック、カーボンブラ
ックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニンな
どの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジ
ンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオン界
面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エス
テル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸又はリン酸エステル類等の両性活性剤な
どが使用される。上記の導電性微粉末は磁性粉100重量
部に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10重量
部の範囲で添加される。これらの界面活性剤は単独又は
混合して添加してもよい。これらは帯電防止剤として用
いられるものであるが、時としてその他の目的、例えば
分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤として
適用される場合もある。
他に添加剤として次のものを用いても良い。リン酸、ス
ルファミド、グアニジン、ピリジン、アミン、尿素、ジ
ンククロメート、カルシウムクロメート、ストロンチウ
ムクロメートなどが使用できるが、特にジシクロヘキシ
ルアミンナイトライト、シクロヘキシルアミンクロメー
ト、ジイソプロピルアミンナイトライト、ジエタノール
アミンホスフェート、シクロヘキシルアンモニウムカー
ボネート、ヘキサメチレンジアミンカーボネート、プロ
ピレンジアミンステアレート、グアニジンカーボネー
ト、トリエタノールアミンナイトライト、モルフォリン
ステアレートなど(アミン、アミド又はイミドの無機酸
塩又は有機酸塩)を使用すると防錆効果が向上する。こ
れらは強磁性微粉末100重量部に対して0.01〜20重量部
の範囲で使用される。
また、磁性層の構成材料は有機溶剤と混合して磁性塗料
を調整し、これを支持体上に塗布するが、その磁性塗料
の溶剤としてはケトン(例えばアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン、)アルコール(例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール)、エステル(例えばメチルア
セテート、エチルアセテート、ブチルアセテート、エチ
ルラクテート、グリコールアセテートモノエチルエーテ
ル)、グリコールエーテル(例えばエチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエー
テル、ジオキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン)、脂肪族炭化水素(例えばヘ
キサン、ヘプタン)、ニトロプロパン等が挙げられる。
この磁性塗料を塗布する支持体はポリエステル(例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート)、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン)、セルロース誘導体(例えばセルロー
ストリアセテート、セルロースダイアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネート)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ
リイミド、ポリアミド、ポリヒドラジド類、金属(例え
ばアルミニウム、銅)、紙等から成っていて良い。
ホ.実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。以下に
示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神から逸脱
しない範囲において種々変更しうる。なお、下記の実施
例において「部」はすべて「重量部」を表す。
実施例−1 この例においては、前記塩を含有する塩化ビニル系共重
合体を次のようにして合成した。
下記の組成物を反応容器に仕込みN2置換し反応させた。
メチルイソブチルケトン 86重量部 酢酸メチル 280 〃 塩化ビニル 150 〃 酢酸ビニル 50 〃 CH2 =CHCH2OCOCH(SO3K) -CH2COOC8H17 6 〃 ジイソプロピルパーオキシジカーボ ネート(重合開始剤) 2 〃 上記処方組成を攪拌しながら53℃に上げ、処方中の重合
開始剤1に対し9のメチルイソブチルケトンを加えた。
15時間後30℃に冷却し残存塩化ビニルを回収し更に減圧
下に回収を行った。このようにして固形分32%、粘度70
cps(25℃)の共重合体溶液480重量部をえた。これをバ
インダーAとする。そして、次の磁性塗料を調整した。
バインダーA 15部 ポリウレタン 7部 (エスタン5701:グッドリッチ社製) Co-γ‐Fe2O3 100部 分散剤(レシチン) 3部 カーボンブラック 6部 モース硬度5以上の非磁性粉 3部 (モース硬度9のアルミナ) 潤滑剤(ブチルステアレート) 2部 シクロヘキサノン 150部 メチルエチルケトン 70部 トルエン 30部 上記成分をボールミルに仕込み、分散させた後、この塗
料に3官能イソシアネート5部を添加し、リバースロー
ルコーターにて支持体上に5μm厚みに塗布してスーパ
ーカレンダーをかけ、1/2インチ幅にスリットしてビデ
オテープとした。このテープの動摩擦係数を測定したと
ころ第3図のように60〜80℃で0.25以下であった(以下
の各例についても、同様の動摩擦係数を第3図に示し
た)。
実施例−2 実施例−1においてバインダーAに代えて、ホスホ基の
アルカリ金属塩を有する不飽和化合物を共重合成分とす
る塩化ビニル系樹脂(バインダーAにおいてCH2=CHCH2
OCOCH-(SO3K)CH2COOC8H176重量部のうち1部をCH2=CH
-CONH-C(CH3)2-CH2-PO3K2としたもので、バインダーB
とする)を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を行
った。
実施例−3 実施例−1においてブチルステアレートに代えて、ブチ
ルパルミテートを用いた以外は、実施例−1と同様の操
作を行った。
比較例−1 実施例−1において、バインダーAに代えて、スルホ基
を有する不飽和化合物(CH2=CH-CONH-C(CH3)2CH2SO
3H)を共重合成分とする塩化ビニル系樹脂(バインダー
Cとする)を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を
行った。
比較例−2 実施例−1において、ブチルステアレートとモース硬度
9のアルミナを除いた以外は、実施例−1と同様の操作
を行った。
以上のサンプルの諸特性を示す。
また動摩擦係数について第3図に示した。
塗料粘度:25℃にてB型粘度計(60rpm)にて測定。
動摩擦係数:テープ走行性試験機TBT-300D(横浜システ
ム研究所)にてクロムメッキステンレス4φピンにテー
プを180°巻きつけ、テープスピード1cm/sec、入口テン
ション20gで測定し次式にてμkを算出。
(x……出口テンション(g)) ヒートロール汚れ:温度80℃、ニップ圧250kg/cm、スピ
ード200m/minでカレンダーをかけて、目視でヒートロー
ルに汚れが見え始めるまでの長さを示した。
高温高湿走行耐久性:60℃、80%RHにてNTSCカラー・ビ
デオ・ノイズ・メーター925R/1にてRF出力を測定し、10
0パス目の1パス目との差をdBで示した。
この結果から、本発明に基づいて磁性層を形成すれば、
磁性粉は分散性に優れ、走行性、耐久性が良好となり、
従って磁気特性、電気特性に優れることが分かる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、 第1図及び第2図は磁気テープ二例の一部分の各拡大断
面図、 第3図は動摩擦係数を示すグラフ である。 なお、図面に示した符号において、 1……非磁性支持体 2……下びき層 3……磁性層 4……バックコート層 である。
フロントページの続き (72)発明者 松本 和正 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−5424(JP,A) 特開 昭59−227026(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性粉と結合剤とを含有する磁性層を有す
    る磁気記録媒体において、スルホ基及び/又はリン酸基
    をアルカリ金属塩の形で含有する塩化ビニル系樹脂と、
    ウレタン樹脂と、モース硬度が5以上の非磁性粒子と、
    潤滑剤とが前記磁性層に含有され、かつ60〜80℃におけ
    る動摩擦係数が0.25以下であることを特徴とする磁気記
    録媒体。
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