JPH07152687A - インテリジェント端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの画面データによって、種類の異なる複
数の端末上に画面表示が可能なマルチベンダ対応のイン
テリジェント端末装置に関する。 【構成】 ホストコンピュータ１で、任意に規定された
構成画面データを作成、管理し、これを種類のことなる
複数の端末２に送信して、各端末において、構成画面デ
ータを自端末２内で扱う端末固有の実行画面データに変
換して画面表示を行う

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一つの画面データによ
って、種類の異なる複数の端末に画面表示が可能なマル
チベンダ対応のインテリジェント端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワークにより一つのホストコンピ
ュータに複数の端末が接続され、この複数の端末上の全
てもしくはその中の何台かの端末上に同一画面を表示さ
せ、端末から入出力を行って所望の処理を行っているイ
ンテリジェント端末装置と称するシステムがある。

【０００３】従来のインテリジェント端末装置では、一
つのホストコンピュータに接続されている複数の端末の
種類が異なるような場合には、同一の画面表示を行わせ
るために、それぞれの端末で実行可能な端末固有の記述
形式による画面表示のための実行画面データを作成する
ことによって行われている。

【０００４】これは、接続されている端末の種類が異な
ることにより、それぞれの端末における実行画面データ
の記述方式が違うためである。

【０００５】このため、複数の端末に表示される画面を
作成または変更する場合には（複数の端末上で表示され
る画面は同一のものである）、それぞれの端末の実行画
面データの記述形式にあった実行画面データの作成また
は変更の作業を行ってやる必要がある。したがって、複
数の端末における異なる記述方式の数だけ実行画面デー
タの作成または変更の作業が必要となり、そのために多
くの工数を費やすといった問題点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ホストコンピュータに接続されている種類の異なる
複数の端末において、一つの画面表示用データの作成ま
たは変更により種類の異なる端末上で画面表示が可能な
マルチベンダ対応のインテリジェント端末装置を提供す
ることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一つのホストコンピュータに種類の異なる
複数の端末が接続されたインテリジェント端末装置にお
いて、前記ホストコンピュータに、任意に規定された記
述形式による構成画面データを記憶する構成画面データ
記憶手段と、該構成画面データ記憶手段に記憶される構
成画面データの制御を行う構成画面データ制御手段と、
前記構成画面データ記憶手段により記憶されている構成
画面データを前記種類の異なる複数の端末へ送信するデ
ータ送信手段とが設けられ、前記種類の異なる複数の端
末のそれぞれに、前記ホストコンピュータから送信され
た構成画面データを受信するためのデータ受信手段と、
該データ受信手段により受信した構成画面データの記述
形式と前記端末で画面表示を行うための実行画面データ
の記述形式との対応をとるデータ対応手段と、該データ
対応手段に基づき、前記受信した画面構成データを前記
実行画面データに変換するデータ変換手段とが設けられ
ていることを特徴とするインテリジェント端末装置であ
る。

【０００８】

【作用】上述のように構成された本発明のインテリジェ
ント端末装置は、ホストコンピュータ内に設けられた構
成画面データ記憶手段により任意に規定した記述方式に
よる構成画面データを記憶し、構成画面データ制御手段
によって、構成画面データの登録、作成、修正および削
除等の制御、管理を行い、この構成画面データをホスト
コンピュータに接続されている種類の異なる複数の端末
に、データ送信手段によって送信することで、複数の端
末の画面上に表示される同一画面の一元的な管理運営を
行う。

【０００９】そして、送信された構成画面データは、各
端末に設けられているデータ受信手段により受信され、
データ対応手段に基づき、データ変換手段により、受信
した構成画面データを各端末毎に異なる自端末での画面
表示を行うための記述形式の実行画面データに変換する
ことにより、ホストコンピュータによって一元管理され
た同一画面を表示するものである。

【００１０】

【実施例】以下、添付した図面を参照して本発明を説明
する。

【００１１】図１は、本発明によるマルチベンダ対応の
インテリジェント端末装置を用いたシステム全体のブロ
ック図である。

【００１２】このシステムは、ホストコンピュータ１と
ネットワーク３０により接続された種類の異なる端末２
ａおよび２ｂによって構成され、ホストコンピュータ１
には、任意に規定された記述形式による構成画面データ
を記憶する構成画面データ記憶手段である構成画面デー
タファイル３と入出力用のターミナル１０が設けられて
おり、また、各端末２ａおよび２ｂには、ホストコンピ
ュータから送られてくる構成画面データを記憶する構成
画面データファイル４が設けられている。なお、ホスト
コンピュータ１および端末２ａ、２ｂの内部構成および
その詳細な機能に付いては後述する。また、図示する場
合には、端末２ａおよび２ｂは、端末ＡおよびＢの二つ
であるが、さらに複数接続されていてもよい。

【００１３】このように構成されたシステムは、ホスト
コンピュータ１が持つ、後述する任意に規定された記述
形式による構成画面データを各端末２ａおよび２ｂに送
信し、これを受信した各端末２ａおよび２ｂは、受信し
た構成画面データを自端末で実行可能な実行画面データ
に変換することにより画面表示を行う。

【００１４】以下、ホストコンピュータ１および端末２
ａ、２ｂの構成および機能に付いて説明する。

【００１５】図２は、ホストコンピュータ１の構成を示
すブロック図である。ホストコンピュータ１は、構成画
面データ管理部１１、表示データファイル１２、データ
送信処理部１３およびホストコンピュータ１に設けられ
ている構成画面データファイル３によって構成されてい
る。

【００１６】構成画面データ管理部１１は、構成画面デ
ータの作成、変更、削除および構成画面データファイル
３への登録をおこなう構成画面データ制御手段となるも
のであり、ターミナル１０によって入出力が行われる。
また、接続されている端末ごとの識別番号を有し、特定
の端末２ａまたは２ｂへの画面表示を行う際に、その端
末とその端末へ表示される構成画面データとの対応付け
を行う。そして、構成画面データの登録や変更、削除な
ど構成画面データの更新が行われた場合に、その更新が
行われた画面の表示を行っている端末２ａまたは２ｂ
へ、後述するデータ送信処理部１３を通して送信を行う
ものである。

【００１７】表示データファイル１２は、構成画面デー
タ以外の文字や付属データなどの表示データが記憶され
ているものである。

【００１８】データ送信処理部１３は、構成画面データ
管理部１１からの送信指令にしたがって、構成画面デー
タと表示データを端末２ａおよび２ｂへの送信を実行す
るものである。

【００１９】なお、ホストコンピュータ１に設けられて
いる構成画面データファイル３は、任意に規定された構
成画面データを記憶する構成画面データ記憶手段であ
る。

【００２０】次に、図３は、端末２ａおよび２ｂの構成
を示すブロック図である。端末２ａおよび２ｂは、デー
タ受信処理部２１、表示画面データファイル２２、変換
テーブル２３、データ変換処理部２４、実行画面データ
ファイル２５、画面出力処理部２６、ディスプレイ２７
および端末２ａ、２ｂに設けられた構成画面データファ
イル４によって構成されている。

【００２１】データ受信処理部２１は、ホストコンピュ
ータ１から送信されたデータを任意の記述形式による構
成画面データと、表示データに分けて、それぞれ、構成
画面データファイル４および表示データファイル２２に
格納するものである。

【００２２】表示データファイル２２は、構成画面デー
タ以外の文字や付属データなどの表示データが記憶され
ているものである。

【００２３】データ変換テーブル２３は、任意に規定さ
れた記述形式による構成画面データと端末内で画面表示
を行うことができる記述形式との対応付けを行うデータ
対応手段である。

【００２４】データ変換処理部２４は、データ変換テー
ブル２３に基づき、任意に規定された構成画面データを
端末２ａおよび２ｂ内で画面表示を行うことができる記
述形式の実行画面データに変換して、実行画面データフ
ァイル２５に格納するデータ変換手段である。

【００２５】実行画面データファイル２５は、データ変
換処理部２４によって変換された実行画面データを格納
するものである。

【００２６】画面出力処理部２６は、実行画面データフ
ァイル２５に格納されている実行画面データと表示デー
タファイル２２に格納されている表示データを取り出
し、必要に応じて、端末２ａおよび２ｂのディスプレイ
２７上に画面表示を行うものである。

【００２７】なお、端末２ａおよび２ｂに設けられた構
成画面データファイル４は、データ受信処理部２１によ
り受信したホストコンピュータ１からの任意の記述形式
による構成画面データを端末２ａおよび２ｂにおいて記
憶しておくものである。

【００２８】ここで、構成画面データと実行画面データ
について説明する。

【００２９】まず、構成画面データは、画面上に表示さ
れる罫線、線種、表示位置（座標）固定文字、大きさ、
表示色などの画面を構成しているベースとなるデータで
あり、本発明においては、これをホストコンピュータ１
により管理し、任意に規定された記述形式により作成し
ている。

【００３０】任意に規定された記述形式とは、種類の異
なる複数の端末でそれぞれ用いている記述形式に左右さ
れずに規定するもので、例えばＡＳＣＩＩコードなどに
より各端末固有の記述形式に対して共通マクロで記述す
る。その例を図４に示すと、直線を描く場合には、コマ
ンド名ＳＥＮとその後に、直線の開始および終了のＸお
よびＹ座標、太さ、線種、表示色等のパラメータが続
く。また、固定文字（常に表示される文字）の場合は、
コマンド名ＭＯＪＩとその後に、表示位置のＸおよびＹ
座標、表示させる文字、大きさ、表示色等のパラメータ
が続く。

【００３１】次に、実行画面データは、種類のことなる
複数の端末において、各端末２ａおよび２ｂがディスプ
レイ２７上に表示を行うための実行可能なデータで、各
端末固有の記述形式によるデータである。

【００３２】例えばある端末においては、直線を描く場
合の記述は、図５に示すように、そのコマンド名ｌｉｎ
ｅとその後に、直線の開始および終了のＸおよびＹ座
標、太さ、線種、表示色のパラメータが続く。また、文
字の場合は、コマンド名ｃｈｐｕｔとその後に、表示位
置のＸおよびＹ座標、表示させる文字、大きさ、表示色
のパラメータが続く。

【００３３】本実施例では、上述した構成画面データの
実行画面データへの変換は、データ変換テーブルに基づ
いて、各端末２ａおよび２ｂ内に設けられているデータ
変換処理部２４によって行われる。そこで、このデータ
変換テーブルは、上述した構成画面データおよび実行画
面データの例を用いて説明すると、図６に示すように、
直線を描くコマンドＳＥＮは端末固有のコマンドｌｉｎ
ｅに、コマンドＭＯＪＩはｃｈｐｕｔに、また、表示色
パラメータＫＵＲＯは表示色関数１に、というように対
応させたものである。

【００３４】また、ここで用いられている表示データ
は、画面表示固定のものではなく、図７に示すように、
画面上の罫線や常に表示されているもの以外の可変的な
数値や文字（図中斜線で覆われている部分のもの）など
のデータである。

【００３５】次に、画面表示が行われるまでの処理の流
れを図８および図９に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、図８に示すステップＳ１からステップＳ４
まではホストコンピュータ１での処理であり、図９に示
すステップＳ１０からステップＳ２０まで、およびＳ３
０が端末２ａおよび２ｂでの処理である。

【００３６】まず、ホストコンピュータ１において、端
末上に表示させる画面の構成画面データの作成または変
更を行い（Ｓ１）、作成された構成画面データを構成画
面データファイルへ格納する（Ｓ２）。次いで、端末へ
の送信指令が実行されると（Ｓ３）、表示させる構成画
面データを構成画面データファイル３から取りだし、端
末２ａおよび２ｂへ送信する（Ｓ４）。

【００３７】端末２ａおよび２ｂでは、ホストコンピュ
ータ１からデータ送信のあったことが検知されたなら
（Ｓ１０）、受信したデータを構成画面データと表示デ
ータに分離し（Ｓ１１）、表示データは表示データファ
イル２２に格納し（Ｓ３０）、構成画面データは構成画
面データファイル４に格納する（Ｓ１２）。

【００３８】次いで、構成画面データファイル４から構
成画面データを一件分読み込み（Ｓ１３）、読み込んだ
構成画面データをコマンド部分とパラメータ部分に分解
する。このとき、例えば図５に示したような記述形式に
より記述された構成画面データの場合には、パラメータ
部分はカッコ内にあるので、このカッコを識別して分解
する。

【００３９】次いで、コマンド部分およびパラメータ部
分をデータ変換テーブル２３を検索して、該当する端末
２ａおよび２ｂでの記述形式によるコマンドおよびパラ
メータに変換する（Ｓ１３，Ｓ１４）。

【００４０】次いで、変換したコマンドとパラメータを
組み合わせて、実行画面データを得る（Ｓ１７）。

【００４１】全ての構成画面データを読み込んだか判断
して（Ｓ１８）、全構成画面データの読み込みを終了し
ていない場合には、ステップＳ１３に戻り、ステップＳ
１３からＳ１７までの構成画面データの変換を行う。そ
して、全構成画面データの読み込みを終了したら、変換
後の実行画面データをコンパイル・リンクし、実行画面
データファイルに格納し（Ｓ１９）、実行画面データと
表示データを読み込みディスプレイ２７へ画面を出力す
る（Ｓ２０）。また、端末からの表示要求の場合にも
（Ｓ３１）、ステップ２０によりの画面の出力が行われ
る。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のインテリ
ジェント端末装置は、ホストコンピュータで、任意に規
定された構成画面データを作成、管理し、これを種類の
ことなる複数の端末に送信して、各端末において、構成
画面データを自端末内で扱う端末固有の実行画面データ
に変換して画面表示を行うこととしたため、異なる端末
で、画面データの共有が可能となり、一つの構成画面デ
ータや他の端末で作成したデータ（資源）の有効活用が
でき、また、ホストコンピュータによる一元管理が可能
となる。このため、画面データの作成や変更などの工数
を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるインテリジェント端末装置全体
のブロック図である。

【図２】 ホストコンピュータ１の構成を示すブロック
図である。

【図３】 端末の構成を示すブロック図である。

【図４】 構成画面データの一例を示す図面である。

【図５】 実行画面データの一例を示す図面である。

【図６】 データ変換テーブルの一例を示す図面であ
る。

【図７】 表示データを説明するための図面である。

【図８】 ホストコンピュータでの処理の流れを説明す
るためのフローチャートである。

【図９】 端末での処理の流れを説明するためのフロー
チャートである。

【符号の説明】

１…ホストコンピュータ、 ２ａ、２ｂ
…端末、３、４…構成画面データファイル、 １
０…ターミナル、１１…構成画面データ管理部、
１２、２２…表示データファイル、１３…データ
送信処理部、 ２０…ネットワーク、２
１…データ受信処理部、 ２３…変換テ
ーブル２４データ変換処理部、 ２５
…実行画面データファイル、２６…画面出力処理部、
２７…ディスプレイ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つのホストコンピュータに種類の異な
   る複数の端末が接続されたインテリジェント端末装置に
   おいて、 前記ホストコンピュータに、任意に規定された記述形式
   による構成画面データを記憶する構成画面データ記憶手
   段と、該構成画面データ記憶手段に記憶される構成画面
   データの制御を行う構成画面データ制御手段と、前記構
   成画面データ記憶手段により記憶されている構成画面デ
   ータを前記種類の異なる複数の端末へ送信するデータ送
   信手段とが設けられ、 前記種類の異なる複数の端末のそれぞれに、前記ホスト
   コンピュータから送信された構成画面データを受信する
   ためのデータ受信手段と、該データ受信手段により受信
   した構成画面データの記述形式と前記端末で画面表示を
   行うための実行画面データの記述形式との対応をとるデ
   ータ対応手段と、該データ対応手段に基づき、前記受信
   した画面構成データを前記実行画面データに変換するデ
   ータ変換手段とが設けられていることを特徴とするイン
   テリジェント端末装置。